JPH0214091Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、照明器具の支持構造の改良に関す
る。

（従来の技術） 従来、棒状蛍光灯を光源とする円筒状の照明器
具において、第４図に示すようにその器具本体Ａ
を保持するため、器具本体Ａの両端にエンドキヤ
ツプＢを取付け、そのエンドキヤツプＢ上部に付
設される係止部Ｅに支持杆Ｃを貫通させると共
に、両端から締付けて固定し、上記支持杆に吊り
金具Ｄを取付け支持してなるものである。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来のものにおいては、器
具本体Ａを上部に嵌挿させた１本の支持杆Ｃのみ
により固定するため、その支持杆Ｃを介して吊り
金具Ｄにより天井等に支持されると、器具本体Ａ
の両端に取付けてあるエンドキヤツプＢの下方が
本体Ａ端縁から離れ易くなり、振動等によつて器
具本体Ａに嵌合不良が生じ又は、脱落することも
あるという欠点がある。そこで、この考案は、上
記従来のもののもつ欠点を改善するものであり、
器具本体を容易にしかも確実に固定、保持しよう
とするものである。

（問題点を解決するための手段） そのために、横長円筒状の器具本体の両端部に
固定され、器具本体の両側方水平方向に支持杆を
横設するとともに、この支持杆に吊り金具の下端
を係止し、吊り金具により器具本体の上半部を支
持し下半部を把持してなるものである。

（作用） 以上の構成を具えるので、器具本体は、支持杆
の両端部の緊締により両側から均等に挾持され、
このため、嵌着不良や器具本体の脱落を防止する
ことができ、更には吊り金具により天井より吊下
げるとともにその下半部を把持片により把持して
その支持を確実にし、その上、固定金具により天
井面に固定しても支持杆とこれに遊嵌する巻回部
において移動できるので器具本体の位置の調整が
可能である。

（実施例） この考案を図に示す実施例により更に説明す
る。１は器具本体であり、この器具本体１の両端
には、上記本体１の両端を覆うエンドキヤツプ２
が嵌合されており、さらにそのエンドキヤツプ２
の外方に固定金具３が螺着されている。また、吊
り金具５は、器具本体１の周囲に沿つて設けられ
る把持片７をもち、この把持片７により器具本体
１は把持される。この吊り金具５の下端には巻回
部（貫通孔とすることもできる。）８を具え、こ
の巻回部８に支持杆１０が挿通され、その支持杆
１０の両端は、固定金具３の両端に設けられた係
止穴１１に挿通の上、ナツト９によつて固定され
る。支持杆１０は一方に頭部をもち、他端にねじ
部を設けて、このねじ部とナツト９の螺合により
固定金具３を固定する。すなわち、器具本体１に
固定金具３がネジ１２によつて螺着されているエ
ンドキヤツプ２を嵌着するとともに、器具本体１
を支持する吊り金具５の下端に設けた巻回部８に
支持杆１０を遊嵌挿通させ、エンドキヤツプ５に
螺着されている固定金具３の係止穴１１に、ナツ
ト９によつて締付けることで、器具本体１を左右
から均等に押圧、固定するものである。

なお、吊り金具５の天井との固定具６はスポツ
ト溶接で固定され、固定具６により吊り金具５の
天井取付位置が固定してしまつてからも、器具本
体１と吊り金具５とを摺動できるように例えば巻
回部８内に支持杆１０を遊嵌して支持することに
より、器具本体１の位置を移動調整することがで
きる。

（考案の効果） 以上のとおり、器具本体を固定金具を介して、
支持杆により左右から均等に押圧することで、取
付強度不良から生じるガタや器具本体の脱落を容
易に防止することのでき、更には支持杆を利用し
てこれに遊嵌する吊り金具を設け、これにより器
具本体を確実に把持して吊下げ位置を固定しても
器具本体を移動できるように吊下げることができ
る優れた効果をもつものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を備える照明器具の
斜視図であり、第２図はその正面図、さらに第３
ずは側面図を示し、第４図は従来例の斜視図を示
す。 １……器具本体、２……エンドキヤツプ、３…
…固定金具、５……吊り金具、６……吊り金具の
固定具、７……把持片、８……巻回部、１０……
支持杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横長円筒状器具本体の長手方向前後の両端部間
   に両外側方に器具本体に沿い水平方向に支持杆を
   設け、上記器具本体をその両端部において支持杆
   とその端部に止着する固定金具を介して緊締支承
   するとともに、支持杆に吊り金具を遊嵌係止し、
   この吊り金具上部の固定具により吊下げ、下部の
   把持片により器具本体を把持してなる照明器具の
   支持構造。