JPH02139126A - 金属板の電解機械複合研摩方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、金属板或いは水平に搬送される金属ストリ
ップの電解機械複合研摩に際し、電解液の流出を防止す
るようにした金属板の電解機械複合研摩方法に関するも
のである。

〈従来の技術〉 ステンレス鋼をはじめとして、各種金属帯板を鏡面に仕
上げるためには従来からパフ研摩が用いられている。パ
フ研摩は熟練を要し、形状情度。

仕上がり程度等品質のバラツキが多く、また粉塵が多量
に発生し作業環境が劣悪化するなどの欠点を有し大量生
産には不向きである。

これらの問題点を解決する技術として、特開昭５３４３
２９０号公報には電解パフ研摩加工方法が開示されてい
る。この技術は大面積を有する被研摩物（ワーク）を電
解により陽極酸化させるとともに被研摩面に生成された
不動態化酸化皮膜を研摩材で擦過することにより除去し
鏡面に仕上げる電解パフ研摩方法における電解条件の適
正範囲を開示している。

しかし、この電解パフ研摩方法で長尺のストリップを水
平方向に搬送しつつ、研摩台上で電解複合研摩を行うと
、電解液がストリップとともに搬送方向に流れる。これ
を防止するためにストリッブに脱水用のロールを接触さ
せると、ロールについた研摩くず等により、被研摩面に
キズを発生するという欠点がある。

また、研摩ヘッドを複数個並設した場合には、前工程の
研摩ヘッドにより脱落した研摩くず等が次工程に入り込
むとやはり被研摩面にキズが発生したり、歪が導入され
る原因になるという欠点がある。

これに対し特開昭５６−１３３４９８号公報には、隣接
する研摩ヘッドの回転軸の回転方向を互いに反対方向に
する技術が公開されている。この技術は電解液の排出に
おいては効果があるものの、長尺のストリップを水平方
向に搬送しつつ研摩を行うために電解液が帯板とともに
水平方向に流れて電解液を受槽に回収することができな
かったり、粒度の異なる砥粒が混じり合うために電解液
の再生が困難であるという問題が残っている。

〈発明が解決しようとする課題〉 この発明の目的は、電解液の流出を防止することであり
、電解液の流出に伴う被研摩面にキズ発生と歪導入をな
くした金属板（金属ストリップも含む）の電解重合研摩
方法を提供するものである。

＜ｙＡＲを解決するための手段〉 本発明は、回転軸の下端に設けた研摩パッドで裏打ちさ
れた′ｒｒｉ、極板からなる研摩ヘッドを電解液を介し
金属板に回転さセつつ押付け、該電極板を陰極、該金属
板を陽極として給電するようにした電解機械複合研摩方
法において、回転する該研摩ヘッド近傍に該電解液を供
給し、該金属板と該研摩パッドで裏打ちされた電極板間
に満たされた該電解液を該電極板に穿たれた複数の孔と
、液孔が連なる該回転軸の中空部を通して吸引排除する
ことを特徴とする金属板の電解ｉ械復合研摩方法である
。

〈作　用〉 つぎにこの発明を図面により詳細に説明する。

第１図はこの発明に使用される研摩ヘッドの部分断面図
である。ｌは研摩ヘッドの回転軸であり、中空部２を有
している。中空部２は減圧用ポンプ（図示せず）と接続
され、研摩中は減圧される。

３は回転軸１に支持された電極である。１を極３は複数
の電解液の流入孔４を有している。５は電極板３に貼着
裏打ちされた研摩パッドである。６は研摩台、７は被研
摩材の金属帯板である。８は電解液供給用パイプで、下
部に点状の供給口９があけられている。該パイプは回転
軸１とは切りはなされており回転しない、　１０は金属
帯板７に給電するコンダクトロールである。

研摩台６上を右方から左方へ搬送される金属ストリップ
７に研摩パッド５が押し付けられ、研摩ヘッドの外側に
設けた電解液パイプ８の電解液供給口９から電解液が供
給され、透孔４を通して減圧状態の中空部２に排出され
る。その間研摩パッド５が回転されると同時に電極３に
負、コンダクトロール１０によりストリップ７に正の電
位をかけ、給電し、ストリップ７は電解機械複合研摩さ
れる。

この時、電解液はイハ給口９から中空部２に向かっての
流れとなるために電解液の外側への流出が防止される。

電ｉ３及び電解液供給パイプ８の一実施例の平面図を第
２図に示す、電極３は電解液流入口４を有し、供給パイ
プ８は多数の供給口９を存している。

電解液流入口４の数及び配置は、研摩済みの電解液がス
ムーズに流入すればよく特に制限はない。

また、電極３の材質は銅、鉄、ステンレス鋼等導電性が
あれば何でも良い。

研摩パッド５は電極３の外側に導電性接着剤で貼着され
る。研摩パッドとしては透孔４を通して電解液を中心孔
２へ導くために、透水性が必要であり、ナイロン性ブラ
シ、不織布、ポリウレタン等が適している。またこれは
砥粒大のブラシ・不織布であってもかまわない。

第３図にはこの発明に使用される他の例を示した。

１は研摩ヘッドの回転軸である。２は回転軸【の中空部
、３は回転軸ｌに支持された電極板である。４は透孔、
５は電極３に貼着された研摩バンドである。研摩台Ｇ上
を右方から左方へ搬送される金属ストリップ７に研摩パ
ッド５が押し付けられ、研摩ヘッドとの外周にそって配
設された電解液だめ１１から電解液が研摩材と被研摩材
の間に供給され、研摩・電解処理に供されたのち透孔４
を通して減圧状態の中空部２に排出される。ここで、電
解液だめ１１は回転・Ｕず固定されている。電解液だめ
１１には複数の供給口が配設されている。研摩バッド５
が回転されると同時に、電極３に負、コンダクトロール
ｌＯによりストリップ７に正の電位をかけ給電しストリ
ップ７は電解機械複合研摩される。

この時、電解液は電解液だめ１１から中空部２に向かっ
ての流れとなるために電解液の外側への流出が防止され
る。

〈実施例〉 ステンレス鋼帯ＢＡ材を前記第１図装置と、従来の中心
孔から電解液を供給し装置の外へ電解液を排出する装置
を用いて電解機械複合研摩した実施例について述べる。

本発明による方法で研摩パフとして＃　１０００と＃　
２０００砥粒入り不織布を用い、回転数６０Ｏｒｐｍで
研摩したものは砥粒の混入によるキズもなく良好であっ
た。また、電解液の回収が容易にでき、フィルターによ
り砥粒を除去することにより電解液の再生も容易であっ
た。

一方、従来の方法で研摩パフとして；＃　１０００と＃
　２０００砥粒入り不織布を用い、回転数６０Ｏｒｐｍ
で研摩すると＃　１０００の砥粒の混入により表面に少
しキズが入ることがあり、液が外へ排出されるために液
の回収が困難であった。

〈発明の効果〉 以上のように、この発明によると金属ストリップの電解
機械複合研摩において電解液の研摩ヘッドの外側への流
出を防止することができる。そのため、脱水ロールの設
置が必ずしも必要でなく、脱水ロールにて導入されるよ
うなキズ、他の研摩ヘッドの研摩くず等によるキズや歪
を生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に適用される装置の部分断面図、第２
図は電極板及び電解液供給装置の平面図、第３図はこの
発明に適用される装置の部分断面図の変形例である。 第１図 １・・・回転軸、 ３・・・電極板、 ５・・・研摩バッド、 ７・・・金属ストリップ、 ９・・・電解液供給口、 １１・・・電解液だめ。 ２・・・中空部、 ４・・・透　孔、 ６・・・研摩台、 ８・・・電解液パイプ、 ｌＯ・・・コンダクトロール、 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転軸の下端に設けた研摩パッドで裏打ちされた電極板
   からなる研摩ヘッドを電解液を介し金属板に回転させつ
   つ押付け、該電極板を陰極、該金属板を陽極として給電
   するようにした電解機械複合研摩方法において、回転す
   る該研摩ヘッド近傍に該電解液を供給し、該金属板と該
   研摩パッドで裏打ちされた電極板間に満たされた該電解
   液を該電極板に穿たれた複数の孔と、該孔が連なる該回
   転軸の中空部を通して吸引排除することを特徴とする金
   属板の電解機械複合研摩方法。