JPH021388A

JPH021388A - カラー熱転写記録媒体

Info

Publication number: JPH021388A
Application number: JP63142544A
Authority: JP
Inventors: Tetsuji Kunitake; 国武　哲二; Masanaka Nagamoto; 長本　正仲
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1988-06-09
Filing date: 1988-06-09
Publication date: 1990-01-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はカラー熱転写記録媒体に関し、さらに詳しくは
積層型のインク層を有するカラー熱転写記録媒体に関す
る。

［従来の技術］従来、記録媒体の一つとして熱転写記録媒体が知られて
いる。この熱転写記録媒体は、記録装置の高速化及び低
平滑紙にも印字できるという要求から多層構成へと発展
してきている。多層構成の熱転写媒体を開示するものと
して以下の提案が知られている。

■特開昭６０−１８３１９２号公報：ワックスの剥離層
、高凝集力の着色・ブリッジ用の第２層、定着性アップ
のための第３層からなり、ワックスとしては、パラフィ
ンワックス、キャンデリラワックス、ポリエチレンワッ
クス、蜜ロウのような一般的なものが使用でき、膜厚は
第１層が０．５〜５μｍ、第２層が１〜１０μｍ、第３
層が１〜５μｍ、全厚みが３〜１５μｍの３層構成の熱
転写記録媒体を開示する。

■特開昭６０−２３４８８７　＠公報：熱溶融性色材層
と、色材層と同色調の色材を含む接着性樹脂層が積層さ
れた２層構成の熱転写記録媒体を開示する。ワックスと
しては、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、
昆虫ロウ、セラックロウ等が、使用できる。■特開昭６
１−１１０５９１号公報：均一な厚さの熱溶融性インク
層の上に熱可塑性樹脂微粒子を固着させ凹凸状をなす第
２のインク層を設けた２層溝成の熱転写記録媒体を開示
する。第２のインク層の溶融温度が第１のインク層の溶
融温度より高い。

■特開昭６２−３７１８９号公報：５０〜１００°Ｃで
溶融する離型層とインク層からなり、インク層が軟化点
６０〜１５０℃、分子量１０００〜１ｏｏｏｏの針進入
度２０以下、溶融粘度１００〜１００００ｃｐｓのポリ
エチレン樹脂と融点５０〜１１０℃のワックスと着色剤
からなる２層欝成の熱転写記録媒体を開示する。ワック
スとしては、パラフィンワックス、ポリエチレンワック
ス、セラックロウ等の一般的なものが使用できる。膜厚
はインク層が２〜１０μｍ、実施例では離型層２μｍ、
インク層４μｍである。

しかし、■、■、■において、発明を構成するための材
料として特定のものを使用しているわけではない。例え
ば、ワックスについて、パラフィンワックス、ポリエチ
レンワックス、昆虫ロウ、鯨ロウ、セラックロウ、モン
タンワックス、カルナバワックス、キャンデリラワック
ス等の広範囲の材料が使用できるとしている。しかしな
がら、セラックロウ、キャンデリラワックス等を効果の
発現する吊添加した場合、透明性が劣化するという問題
がある。

また、上記■の構成の場合、樹脂微粒子の層により透明
性が悪くなるという問題がある。

そして、このように透明性が悪いとフィルムに印字した
画像を投影した場合に鮮明な色を示すことができないと
いう問題がある。

［発明が解決しようとする課題］本発明は、フィルム、高平滑紙、低平滑紙のいずれの被
複写体に印字を行なっても良好なカラー印字が行なえ、
かつ、フィルムに印字した画像を投影しても鮮明な色を
示すことかできるカラー熱転写記録媒体を提供すること
を解決すべき課題とするものでおる。

［課題を解決するための手段］本発明によれば、支持体の片側に２種類以上の層が積層
されており、該層の中の少なくとも一層に着色剤を含有
してなる熱転写記録媒体において、該熱転写記録媒体の
波長域４００〜７００ｎｍ中、延べ幅でａｏｎｍ以上の
波長域の透過率を９０％以上としたことを特徴とするカ
ラー熱転写記録媒体が提供されるものでおる。

本発明は、黒は波長域４００〜７００ｎｍ全域にわたり
、透過率が８０％以下であれば、投影時においても、ま
た、紙等に印字しても黒として表現されること、イエロ
ーの場合、４００〜４８０ｎｍ中幅８０ｎｍの透過率が
９０％以上でおればフィルムに印字した画像を投影して
も鮮明な色を示すことができること、同じく、レッドの
場合４００〜５５０ｎｍ中幅１５０ｎｍの透過率が９０
％以上であればよく、ブルーの場合、５８０〜６６０ｎ
ｍ中幅８０ｎｍの透過率が９０％でおればよく、グリー
ンの場合４００〜４３０ｎｍ及び６５０〜７００ｎｍ中
延べ幅８０ｎｍの透過率が９０％以上であればよいとい
う観察結果に基づきなされたものである。

本発明における透過率は分光光度計（市販の自記分光光
度計として日立製作新製のものがある。）によって測定
されるものであり、６μｍ厚みのＰＥＴフィルムの透過
率を１００％とし、遮蔽板を取り付けた時の透過率を０
％として測定するものである。そして、これにより光透
過率９０％以上の波長の延べ幅を測定するものである。

本発明のカラー熱転写記録媒体は、支持体上にワックス
類を主成分とした接着層と、熱軟化性樹脂及び着色剤を
主成分とする接着層よりも溶融温度の高いインク層とか
らなる。

ワックス類としては、木ロウ、パラフィンワックス、カ
スターワックス、ラノリン脂肪酸系ワックス、アルファ
・オレフィンと無水マレイン酸の共重合体の少なくとも
一種を主成分とする。これらのワックスにおいても、精
製されて、単一分子量の含有率が高くなったものは結晶
を作りやすく、透明度を劣化させるので好ましくない。

また、逆に精製が悪く、着色成分が多量に含まれている
ものも好ましくない。

以上のワックス以外に、カルナバワックス、蜜ロウ、ポ
リエチレンワックス等の着色成分の含有率の小さいもの
であれば少量（１０％以下）添加することはできる。

また、樹脂によって添加可能な量は異なるが、結着材と
して少量添加できる。このような樹脂としては、スチレ
ン−ｐ−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレ
ン共重合体、スチレン−ビニル１〜ル工ン共重合体、ス
チレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重
合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−アク１ノル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スヂレ
ンーアクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、ス
チレンブタジェン共重合体、スチレン−イソプレン共重
合体、スチレン、スチレン−アクリロニトリル−インデ
ン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン
−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体
；あるいはポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタ
クリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、ボア
ミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアミ
ド、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペ
ン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂環族炭化水素
樹脂、芳香族系石油樹脂等がある。

インク層に用いる熱軟化性樹脂としては上記樹脂の中か
ら１種または２種以上の混合によって用いることができ
る。

また、樹脂の選択は、２種以上の樹脂を混合する場合、
相溶性の良いものどうしを組み合わせるのと同時に、着
色剤との組み合わせにおいても、十分注意する必要があ
る。例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体にシアニンブ
ルーを分散すると、透過率の高い層を形成できるが、ア
ルカリブルーを分散すると、透過率の低い層となってし
まう。

このアルカリブルーをアルファ・オレフィンと無水マレ
イン酸の共重合体に分散すると透過率の高い膜となる。

膜厚は、接着層が０．５〜５μｍ、インク層が０．５〜
３μｍ、インク層と接着層を組み合わせた厚みが１〜６
μｍが最も好ましい。

［実施例］次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。

実施例１〜７及び比較例１〜３第１図に示すように支持体１上に順次接着層２とインク
層３を設けた層構成のカラτ熱転写記録媒体を作成した
。接着Ｎとインク層の組成は表１に示す通りである。

接着層はホットメルトコートにより塗布し、その付着量
は３μｍ厚さとなるようにした。インク層は各組成物を
ボールミルでトルエン中に分散し、接着層の上に塗イ５
乾燥して２μｍ厚さに形成した。

支持体は３．５μｍ厚のＰＥＴフィルムである。試験は
市販の印字試験機（リコー社製７００）で印字し、評価
した。透過率９０％以上の延べ幅（ｎｍ）を表１に併記
する。

紙に印字したものは実施例、比較例ともにシャープな画
像で鮮やかな色になった。フィルムに印字したものは実
施例、比較例ともにシャープな画像を得たが、投影した
場合、比較例は黒ずみ、色の判別が困難なのに対して実
施例では鮮やかな色を示した（目視観察）。

「発明の効果１以上の説明で明らかなように、本発明のカラー熱転写記
録媒体は、フィルム、高平滑紙、低平滑紙のいずれの非
転写体に印字を行なっても良好なカラー印字が行なえ、
かつ、フィルムに印字した画像を投影しても釘明な色を
示すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカラー熱転写記録媒体の実施例の層構
成を示す概略溝成図である。

Claims

【特許請求の範囲】

支持体の片側に２種類以上の層が積層されており、該層
の中の少なくとも一層に着色剤を含有してなる熱転写記
録媒体において、該熱転写記録媒体の波長域４００〜７
００ｎｍ中、延べ幅で８０ｎｍ以上の波長域の透過率を
９０％以上としたことを特徴とするカラー熱転写記録媒
体。