JPH0213715Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0213715Y2
JPH0213715Y2 JP1983152644U JP15264483U JPH0213715Y2 JP H0213715 Y2 JPH0213715 Y2 JP H0213715Y2 JP 1983152644 U JP1983152644 U JP 1983152644U JP 15264483 U JP15264483 U JP 15264483U JP H0213715 Y2 JPH0213715 Y2 JP H0213715Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
air
cooling
metal hydride
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983152644U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6058826U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1983152644U priority Critical patent/JPS6058826U/ja
Publication of JPS6058826U publication Critical patent/JPS6058826U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0213715Y2 publication Critical patent/JPH0213715Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、水冷又は空冷式の第1吸気冷却装置
と、金属水素化物の水素解離時における吸熱反応
を利用して吸気を冷却するようにした第2吸気冷
却装置とを備えた過給機付エンジンの吸気冷却装
置に関するものである。
(従来技術) 過給機付エンジンの吸気冷却装置(いわゆるイ
ンタークーラ)の従来例としては例えば、実開昭
57−117723号公報に示される如く車室内クーラの
冷媒を利用して吸気を冷却するタイプのもの(第
1従来例)、実開昭57−134321号公報に示される
如く吸気を冷却風によつて冷却する空冷タイプの
もの(第2従来例)、実開昭57−137735号公報に
示される如く吸気をエンジン冷却水によつて冷却
する水冷タイプのもの(第3従来例)等が知られ
ているが、上記第1従来例のものにおいてはクー
ラ用コンプレツサがエンジンによつて駆動される
ものであるところからエンジンの出力低下を招く
という不具合があり、また第2、第3従来例のも
のにおいては過給気温度が比較的高い領域におい
ては可成り高水準の吸気冷却効果を期待できるも
のの過給気温度が比較的低い領域におては十分な
吸気冷却効果を期待できない(吸気と外気又は冷
却水との温度差が小さいため)という不具合があ
つた。その上、第2、第3従来例のものにおいて
は、吸気を外気温度以下に冷却することもできな
い。
又、上記各従来例の如き吸気冷却装置において
吸気冷却効果の向上を図ろうとすれば必然的に装
置の大型大重量化を招くことになるが、このよう
な吸気冷却装置の大型大重量化は、特に自動車用
エンジンの如く走行性能あるいは燃費効率等の面
から小型軽量化が望まれるものに適用する場合に
は不向きである。
(考案の目的) 本考案は、上記の如き従来の吸気冷却装置にお
ける問題点に鑑み、エンジンの出力低下を招くこ
となく、しかも広範囲の吸気温度範囲において吸
気を効率的に冷却し得るようにした小型軽量の過
給機付エンジンの吸気冷却装置を提供することを
目的としてなされたものである。
(考案の構成) 本考案は、過給機を備えたエンジンにおいて、
過給機下流の吸気通路に空冷または水冷式の第1
吸気冷却装置を取付けるとともに、該第1吸気冷
却装置より吸気下流側位置に、水素吸蔵時に発熱
し水素放出時に吸熱する第1金属水素化物を内蔵
した第1熱交換器と、水素吸蔵時に発熱し水素放
出時に吸熱するとともに温度変化に応じて水素解
離圧特性が上記第1金属水素化物と異なる第2金
属水素化物を内蔵した第2熱交換器とを水素の流
通制御用の制御弁を備えた連通路で接続してなる
第2吸気冷却装置を設け、前記第1熱交換器側か
ら水素を放出させてこれを前記第2熱交換器側に
吸蔵させる場合には該第1熱交換器に吸気通路を
介して吸気を導入するとともに第2熱交換器には
冷却風通路を介して冷却風を導入し、また前記第
2熱交換器側から水素を放出させてこれを前記第
1熱交換器の第1金属水素化物に吸蔵させる該第
1熱交換器の再生時には加熱手段を作用させて前
記第2熱交換器を加熱するとともに前記第1熱交
換器へ前記冷却風通路を介して冷却風を導入する
ように構成したことを特徴とするものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
ると、 第1図は異なる特性の金属水素化物を用いた場
合の特性線図、第2図は金属水素化物を利用した
吸気冷却装置の原理図を示し、第1図および第2
図に基づいて本考案の実施例の金属水素化物の吸
熱反応を利用した吸気冷却装置の原理を簡単に説
明する。
一般に、金属水素化物は、水素吸蔵時に発熱
し、水素放出時に吸熱するという特性を有してお
り、しかもこの金属水素化物の吸熱、発熱反応は
可逆反応である。
又、金属水素化物の水素解離圧及び解離温度
は、各種の金属水素化物固々に特有のものであ
り、例えば金属水素化物の一種であるLaNi5(ラ
ンタン・ニツケル合金、以下、第1金属水素化物
という)は、第1図の温度−水素解離圧線図にお
いて直線Aで示す如き特性を有し、これに対して
TiFe(チタン・鉄・合金・以下、第2金属水素化
物という)は、同図の直線Bで示す如き特性を有
する。即ち、第1金属水素化物と第2金属水素化
物とでは、第1金属水素化物の方が第2金属水素
化物よりも所定温度における水素解離圧が低くな
つている。従つて、第2図イに示す如く第1金属
水素化物53を内蔵した第1容器51と第2金属
水素化物54を内蔵した第2容器52とを連通管
55で接続し、第1容器51内の第1金属水素化
物53側で水素ガスの放出、第2容器52内の第
2金属水素化物側で水素ガスの吸蔵がそれぞれ連
続的に行われるような条件(第1金属水素化物5
3側を高温(温度=To)の流体Xで加熱し、第
2金属水素化物54側を空気等の冷媒Y(温度=
to)で冷却する)を設定してやると、第1金属水
素化物53は高温流体Xから吸熱(吸熱量=Q1
しつつ、換言すれば高温流体Xを冷却しつつ(冷
却後温度=T1)水素ガスを放出し、他方の第2
金属水素化物54は該水素ガスを吸蔵しつつ発熱
し、その熱を冷媒Yへ放熱する(放熱量=Q2)。
この間、第1容器内は温度t1、圧力P1となり、第
2容器内は温度t2、圧力P2(P2<P1)となる。な
お、これらの温度t1,t2、圧力P1,P2は固定的な
ものではなく、高温流体Xからの吸熱量Q1や冷
媒Yへの放熱量Q2の変化に応じて変動する。ま
た、この吸熱、発熱反応は第1金属水素化物53
側での水素ガス放出または第2金属水素化物側で
の水素ガス吸蔵が停止した段階で終了(飽和)す
る。この第2図イに示す吸熱、発熱反応は第1図
の温度−水素解離圧線図において矢印Cで示され
ている。
次に、上記の如く吸熱反応(水素ガスの放出)
終了した第1金属水素化物53を再生する場合を
第2図ロによつて説明すると、第1金属水素化物
53の再生を行うには、前記第2図イの反応と逆
の反応を生じさせればよい。即ち、今度は第2容
器52内の第2金属水素化物54側で水素ガスの
放出、第1容器51内の第1金属水素化物53側
で水素ガスの吸蔵、がそれぞれ連続的に行われる
ような条件(第1金属水素化物53側を空気等の
冷媒Y′(温度=to′)で冷却する)を設定してやる
と、第2金属水素化物54は温流体X′から吸熱
(吸熱量=Q′2)しつつ、換言すれば高温流体
X′を冷却しつつ(冷却後温度=T′1)水素ガスを
放出し、他方の第1金属水素化物53は該水素ガ
スを吸蔵(再生)しつつ発熱し、その熱を冷媒
Y′へ放熱する(放熱量=Q′1)。この間、第1容
器内は温度t′1、圧力P′1となり、第2容器52内
は温度t′2、圧力P′2(P′1<P′2)となる。この第2
図ロに示す吸熱、発熱反応は第1図の温度−水素
解離圧線図において矢印Dで示されている。
なお、上記の反応システムにおいては高温流体
X又はX′の冷却は金属水素化物53又は54の
吸熱反応によつて行われるものであるため、該高
温流体X又はX′の冷却後の温度T1又はT′1は冷媒
Y又はY′の温度to又はto′に制約されることなく、
必要があれば、高温流体X又はX′の冷却後温度
T1又はT′1を冷媒温度to又はto′よりも低くするこ
ともできる。
さらに、第2図に示す冷却システムにおいて
は、第1金属水素化物53側における冷却作用と
第2金属水素化物54側における冷却作用とは連
続して行わせることができないため、連続的に高
温流体X,X′に対する冷却作用を得ようとする
場合は、第2図に示す如き反応システムを2組以
上設け、一方の反応システムにおいて高温流体
X,X′の冷却を行なつている間に他方の反応シ
ステムにおいて再生作用を行なわしめるようにす
るとよい。
本考案の過給機付エンジンの吸気冷却装置は、
上記の如く金属水素化物の水素放出時の吸熱現象
を利用した吸気冷却装置と水冷又は空冷式の吸気
冷却装置とを併用して過給気の冷却を行なおうと
するものである。
第3図には、本考案の実施例に係る過給機付自
動車用エンジンの吸気冷却装置のシステム図が示
されており、図中符号1はエンジンであり、該エ
ンジン1には吸気通路3と排気通路4を介してタ
ーボ過給機2が接続されている。
吸気通路3の吸気上流側位置には冷却フアン1
9からの冷却風W(自動車走行時の走行風でもよ
い)によつて吸気冷却を行なう従来公知の空冷式
の第1吸気冷却装置7が、また該第1吸気冷却装
置7より吸気下流側には金属水素化物の吸熱現象
を利用した後述する第2吸気冷却装置8が取付け
られている。この実施例では、第2吸気冷却装置
8において吸熱、発熱反応を行なう2種類の金属
水素化物の第1の金属水素化物としてLaNi5(ラ
ンタン・ニツケル合金)を、また第2の金属水素
化物としてTiFe(チタン・鉄合金)を使用する。
尚、以下の説明では前記第1金属水素化物を使用
した熱交換器を型熱交換器といい、前記第2金
属水素化物を使用した熱交換器を型熱交換器と
いう。
第2吸気冷却装置8は、3枚の隔壁15,1
6,17によつて長手方向に第1室11と第2室
12と第3室13と第4室14の4室に区画形成
されたケーシング10を有している。このケーシ
グ10の第1室11には第2金属水素化物82A
を内蔵した第1型熱交換器84Aが、第2室1
2には第1金属水素化物81Aを内蔵した第1
型熱交換器83Aが、第3室13には第2金属水
素化物82Bを内蔵した第2型熱交換器84B
が、また第4室14には第1金属水素化物81B
を内蔵した第2型熱交換器83Bがそれぞれ収
容されている。この型、型各熱交換器83
A,83B,84A,84Bのうち、第1室11
の第1型熱交換器84Aと第2室12の第1
型熱交換器83Aは第1制御弁72A付きの第1
連通管71Aによつて接続されて第1冷却系80
Aを、また第3室13の第2型熱交換器84B
と第4室14の第2型熱交換器83Bは第2制
御弁72B付きの第2連通管71Bによつて接続
されて第2冷却系80Bを構成している。
即ち、この実施例においては、全く同じ構成を
有する第1冷却系80Aと第2冷却系80Bとを
並設しており、この各冷却系80A,80Bにお
ける各型熱交換器83A,83Bが実用新案登
録請求の範囲中の第2熱交換器に該当し、各型
熱交換器84A,84Bが実用新案登録請求の範
囲中の第1熱交換器に該当する。
このケーシング10の各室11,12,13,
14には、過給気Sあるいはエンジン1の排気ガ
スG及び冷却風W(エンジン駆動式冷却フアンか
ら冷却風あるいは自動車走行時の走行風)が適宜
に導入される。即ち、吸気通路3は、第1吸気冷
却装置7とエンジン1の間で第1吸気分通路31
と第2吸気分通路32の2通路に分岐形成されて
おり、該第1、第2吸気分通路31,32のう
ち、第1吸気分通路31は第1室11に、また第
2吸気分通路32は第3室13にそれぞれ接続さ
れている。又、第1吸気分通路31の第1室11
より上流側位置には第1吸気通路切換弁33が、
該第1室11より下流位置には第2吸気通路切換
弁34が、また第2吸気分通路32の第3室13
より上流位置には第3吸気通路切換弁35が、該
第3室13より下流位置には第4吸気通路切換弁
36がそれぞれ取付けられている。この第1吸気
分通路31側の第1、第2吸気通路切換弁33,
34と第2吸気分通路32側の第3,第4吸気通
路切換弁35,36はそれぞれ択一的に開閉制御
される。
又、排気通路4のしかもターボ過給機2の下流
位置から分岐した排気支管6は、二つの分通路即
ち、前記ケーシング10の第2室12に連通する
第1排気分通路61と第4室14に連通する第2
排気分通路62とに分岐形成されている。第1排
気分通路61の第2室12より上流位置には第1
排気通路切換弁63が、第2室12より下流位置
には第2排気通路路切換弁64が、また第2排気
分通路62の第4室14より上流位置には第3排
気通路切換弁65が、第4室14より下流位置に
は第4排気通路切換弁66がそれぞれ取付けられ
ている。
各吸気分通路31,32に設けられた各吸気通
路切換弁33,34,35,36と各排気分通路
61,62に設けられた各排気通路切換弁63,
64,65,66は、第4図及び第5図に示す如
く第1室11側の第1、第2吸気通路切換弁3
3,34が開いている時には第4室14側の第
3、第4排気通路切換弁65,66が開き(第4
図)、これとは逆に第3室13側の第3、第4吸
気通路切換弁35,36が開いている時には第2
室12側の第1、第2排気通路切換弁63,64
が開く(第5図)のようにその開閉タイミングが
相互に連係制御される。(尚、第4図第5図にお
いて〇印の弁記号は弁が開かれていることを表わ
し、印の弁記号はその弁が閉じられていること
を表わすものとする。後述する冷却風通路切換弁
についても同様である。
さらに、冷却風通路9も四つの分通路即ち、ケ
ーシング10の第1室11に連通する第1冷却風
分通路91と第2室12に連通する第2冷却風分
通路92と第3室13に連通する第3冷却風分通
路93と第4室14に連通する第4冷却風分通路
94に分岐形成されている。第1冷却風分通路9
1の第1室11より上流位置には第1冷却風切換
弁21が第1室11より下流位置には第2冷却風切
換弁22が、また第2冷却風分通路92の第2室
12より上流位置には第3冷却風切換弁23が、
第2室12より下流位置には第4冷却風切換弁2
4が、さらに第3冷却風分通路93の第3室13
より上流位置には第5冷却風切換弁25が、また
第3室13より下流位置には第6冷却風切換弁2
6が、また第4冷却風分通路94の第4室14よ
り上流位置には第7冷却風切換弁27が、第4室
14より下流位置には第8冷却風切換弁28がそ
れぞれ取付けられている。この各冷却風切換弁2
1,22,23,24,25,26,27,28
は、第1室11と第4室14に接続される第1、
第2、第7、第8冷却風切換弁21,22,2
7,28で第1弁群を、また第2室12と第3室
13に接続される第3、第4、第5、第6冷却風
切換弁23,24,25,26で第2弁群を構成
し、この第1弁群と第2弁群は第4図及び第5図
に示す如く択一的に開閉されるようになつてい
る。即ち、第1室11に過給気Sがまた第4室1
4に排気ガスGがそれぞれ導入されている時に
は、第4図に示す如く第2弁群が開弁し、また第
3室13に過給気Sがまた第2室12に排気ガス
Gが導入されている時には第5図に示す如く第1
弁群が開弁される。
尚、この実施例においては、前記吸気通路3の
二つの吸気分通路31,32にそれぞれ設けられ
た各吸気通路切換弁33〜36と、前記排気通路
6の二つの排気分通路61,62にそれぞれ設け
られた各排気通路切換弁63〜66と、前記冷却
風通路9の四つの冷却風分通路91〜94にそれ
ぞれ設けられた各冷風切換弁21〜28が、実用
新案登録請求の範囲中の制御手段に該当する。
尚、この実施例の第2吸気冷却装置8において
は、後に詳述するように各熱交換器83A,83
B,84A,84Bを冷却風Wによつて冷却する
場合、第1、第2金属水素化物81A,81B,
82A,82Bをそれぞれ約40℃に温度維持する
ような風量が得られるようになつている。又、こ
の実施例においては、ターボ過給機2の過給圧P
=0.7気圧、過給気流量Q=8Nm3/min(2000c.c.デ
イーゼルエンジンで5000rpm時)、冷却風量20N
m3/min(外気温度20℃)、過給気最高温度(無冷
却時)T10=約130℃、空冷式吸気冷却装置7通
過後(一次冷却後)の過給気温度T11=約70℃と
している。また金属水素化物の量を、型熱交換
器83A,83Bの第1金属水素化物(LaNi5
を各8Kgに、また型熱交換器84A,84Bの
第2金属水素化物(TiFe)を各7Kgにそれれぞ
れ設定している。
続いて、この実施例の吸気冷却装置の作用を第
3図ないし第5図を併用して説明する。
先ず、第4図に示す如く第2吸気冷却装置8の
作動状態を、第1吸気分通路31と第2排気分通
路62と第2、第3冷却風分通路92,93を開
放し、第2吸気分通路32と第1排気分通路61
と第1、第4冷却風分通路91,94を閉塞した
第1の作動状態で運転する場合について説明する
と、この場合、約130℃の高温吸気とされた過給
気Sは、先ず第1吸気冷却装置7において冷却風
Wと熱交換して約70℃まで冷却される(一次冷
却)。この第1吸気冷却装置7において約70℃ま
で冷却された過給気Sは、さらに第2吸気冷却装
置8の第1冷却系80Aにおいて70℃から25℃ま
で二次冷却される。即ち、約70℃まで冷却された
過給気Sが第1室11内に導入されるとこの過給
気Sを熱源として第1室11内の第1型熱交換
器84Aの第2金属水素化物82Aが吸熱反応
(水素ガス放出反応)を行う。この第2金属水素
化物82Aは過給気Sからの加熱と自己の吸熱作
用とのバランスする温度(この実施例では約20
℃)において反応を継続するとともに、その間過
給気Sを二次冷却(この実施例では約70℃から約
25℃へ)する。
次に、このようにして第1室11内の第1型
熱交換器84A内で水素ガスが放出されると、該
第1型熱交換器84Aと連通している第1型
熱交換器83A内の第1金属水素化物81Aでは
この水素ガスを吸蔵して発熱する発熱反応が行わ
れ、その熱は冷却風Wに放熱される。第1型熱
交換器83A内の第1金属水素化物81Aは自己
の発熱と冷却風Wへの放熱のバランスする温度
(この実施例では約40℃)においてその発熱反応
を継続する。この第2金属水素化物82Aにおけ
る吸熱反応と第1金属水素化物81Aにおける発
熱反応は第1図において矢印Dであらわされ、両
者間には△P2の圧力勾配が維持される。
一方、この間、第2冷却系80Bにおいては第
3室13内にある第2型熱交換器84Bの第2
金属水素化物82Bの再生作用が行なわれてい
る。即ち第4室14内に約150℃と高温の排気ガ
スGが導入されると該第4室14内に収容された
第2型熱交換器83Bの第1金属水素化物81
Bは該排気ガスGを熱源として吸熱反応(水素ガ
ス放出反応)を行う。この第1金属水素化物81
Bは排気ガスGからの加熱と自己の吸熱作用との
バランスする温度(この実施例では約100℃)に
おいて反応を継続する。
次に、このようにして第4室14内の第2型
熱交換器83B内で水素ガスが放出されると、該
第2型熱交換器83Bと連通している第2型
熱交換器84B内の第2金属水素化物82Bでは
この水素ガスを吸蔵して発熱する発熱反応が行わ
れ、その熱は冷却風Wに放熱される。第2型熱
交換器84B内の第2金属水素化物82Bは自己
の発熱と冷却風Wへの放熱のバランスする温度
(この実施例では約40℃)においてその発熱反応
を継続する。この第1金属水素化物81Bにおけ
る吸熱反応と第2金属水素化物82Bにおける発
熱反応は第1図において矢印Cであらわされ、両
者間には△P1の圧力勾配が維持される。
この第2冷却系80Bは、第1冷却系80A
(の第2金属水素化物82A)による過給気Sの
冷却能力が低下したとき(即ち、第2金属水素化
物82Aの吸熱反応が弱まつたとき)に、該第1
冷却系80Aにかわつて過給気Sを冷却する作用
をするものであるが、前記第2冷却系80Bにお
ける第2金属水素化物82Bの水素ガス吸蔵発熱
反応は次回の過給気冷却作用切換にそなえての該
第2金属水素化物82Bの再生行程を意味するも
のである。
次に、第1冷却系80Aを使用しての過給気冷
却作用から第2冷却系80Bを使用する過給気冷
却作用への切換について説明すると、上記吸熱、
発熱反応の進行により第1冷却系80Aの第1
型熱交換器84Aにおける第2金属水素化物82
Aの冷却能力が低下し且つ第2冷却系80Bの第
2型熱交換器84Bにおける第2金属水素化物
82Bの再生が完了したときには、第2吸気冷却
装置8の作動状態を前記第1の作動状態から第2
の作動状態即ち、第5図に示す如く第2吸気分通
路32と第1排気分通路61と第1、第4冷却風
分通路91,94を開放し、第1吸気分通路31
と第2排気分通路62と第2、第3冷却風分通路
92,93を閉塞せしめた状態に切換える。この
ように第2吸気冷却装置8が第2の作動状態に切
換えられると、前述の第1の作動状態時と同様の
作用により今度は第2冷却系80Bの第2型熱
交換器84Bにおいて過給気の冷却作用が行なわ
れ、これと同時に排気熱により第1冷却系80A
の第1型熱交換器84Aにおける第2金属水素
化物82Aの再生が行なわれる。
このように、第2吸気冷却装置8の作動状態を
適宜周期で切換えてゆくことにより第1冷却系8
0Aと第2冷却系80Bで交互に冷却作用を行な
い過給気を連続的に約25℃程度に冷却することが
可能となる。
尚、第2吸気冷却装置8の作動状態の切換えは
上述の如く過給気冷却側の熱交換器の冷却能力が
低下したときとか再生側の熱交換器の再生が完了
した時点において行なうものであるが、このよう
な熱交換器の冷却能力の低下あるいはその再生状
態を検知する方法としては例えば、各熱交換器内
の圧力を圧力センサで検出し、冷却側(水素放出
側)の熱交換器中の水素圧力が所定圧力より低下
したときその冷却能力が低下したものと判断した
り、逆に再生側(水素吸蔵側)の熱交換器中の水
素圧力が所定圧力以上に達した場合にその再生が
完了したものとして判断したりする方法とかがあ
る。
又、上記の如く熱交換器内の水素圧力等によつ
て該熱交換器の冷却能力を判断し、それに基いて
第2吸気冷却装置の作動状態を切換える方法にか
えて、例えば過給気冷却側の熱交換器の冷却能力
が低下すると思われる時間とか再生側の熱交換器
の再生が完了すると思われる時間毎にその作動状
態を切換えるような方法を採用することもでき
る。さらに、上記実施例では水素解離圧の高い第
2金属水素化物の吸熱反応を利用して過給気を冷
却するようにしているが、これに替えて水素解離
圧の低い第1金属水素化物の吸熱反応を利用して
過給気を冷却することも可能である。しかし、好
しくは、水素解離圧の高い第2金属水素化物を用
いる方がよい。
以上の説明から明らかなように、この実施例に
おいては、排気通路6から各冷却系80A,80
Bの各型熱交換器83A,83Bに導入される
排気ガスが実用新案登録請求の範囲中の加熱手段
を構成する。
(考案の効果) 本考案の過給機付エンジンの吸気冷却装置は、
吸気通路の吸気上流側に比較的過給気温度が高い
場合において優れた冷却特性を示す空冷あるいは
水冷の第1吸気冷却装置を設けるとともに、該第
1吸気冷却装置より吸気下流側に比較的過給気温
度が低い場合であつても優れた冷却特性を示すこ
とができ且つ必要に応じて過給気を外気温度以下
にまで冷却することのできる金属水素化物の吸熱
現象を利用した第2吸気冷却装置を設け、過給気
を上記第1、第2吸気冷却装置で二段階に冷却す
るようにしているため、実開昭57−134321号公報
に示されている空冷タイプの吸気冷却装置あるい
は実開昭57−137735号公報に示されている水冷タ
イプの吸気冷却装置の場合の如く装置の大型大重
量化を招くことなく過給気の冷却限界をさらに低
下(吸気の充填効率を増進)させることができる
という効果がある。
又、金属水素化物の吸熱現象を利用して吸気冷
却を行なう第2吸気冷却装置が、該金属水素化物
の再生(水素ガス吸蔵放熱反応)を特別の駆動力
を用いることなく行なうことができるものである
ところから、過給気を車室内クーラの冷媒を利用
して冷却するようにした従来の吸気冷却装置(実
開昭57−117723号公報)の場合の如く過給冷却時
にエンジン出力が低下するというような不具合が
発生することがなく、より効率的に過給気の冷却
を行なうことができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は金属水素化物の特性線図、第2図は金
属水素化物を利用した吸気冷却装置の原理図、第
3図は本考案の実施例に係る吸気冷却装置のシス
テム図、第4図及び第5図は第3図の吸気冷却装
置の要部作動状態説明図である。 1……エンジン、2……過給機、3……吸気通
路、4……排気通路、6……排気枝管、7……第
1吸気冷却装置、8……第2吸気冷却装置、9…
…冷却風通路、10……ケーシング、80A,8
0B……冷却系、81A,81B……第1金属水
素化物、82A,82B………第2金属水素化
物、83A,83B……第1熱交換器、84A,
84B……第2熱交換器、71A,71B……連
通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 過給機を備えたエンジンにおいて、過給機下流
    の吸気通路に空冷または水冷式の第1吸気冷却装
    置を取付けるとともに、該第1吸気冷却装置より
    吸気下流側位置に、水素吸蔵時に発熱し水素放出
    時に吸熱する第1金属水素化物を内蔵した第1熱
    交換器と、水素吸蔵時に発熱し水素放出時に吸熱
    するとともに温度変化に応じて水素解離圧特性が
    上記第1金属水素化物と異なる第2金属水素化物
    を内蔵した第2熱交換器とを水素の流通制御用の
    制御弁を備えた連通路で接続してなる第2吸気冷
    却装置を設け、前記第1熱交換器側から水素を放
    出させてこれを前記第2熱交換器側に吸蔵させる
    場合には該第1熱交換器に吸気通路を介して吸気
    を導入するとともに第2熱交換器には冷却風通路
    を介して冷却風を導入し、また前記第2熱交換器
    側から水素を放出させてこれを前記第1熱交換器
    の第1金属水素化物に吸蔵させる該第1熱交換器
    の再生時には加熱手段を作用させて前記第2熱交
    換器を加熱するとともに前記第1熱交換器へ前記
    冷却風通路を介して冷却風を導入するように構成
    したことを特徴とする過給機付きエンジンの吸気
    冷却装置。
JP1983152644U 1983-09-30 1983-09-30 過給機付エンジンの吸気冷却装置 Granted JPS6058826U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1983152644U JPS6058826U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 過給機付エンジンの吸気冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1983152644U JPS6058826U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 過給機付エンジンの吸気冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6058826U JPS6058826U (ja) 1985-04-24
JPH0213715Y2 true JPH0213715Y2 (ja) 1990-04-16

Family

ID=30337935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1983152644U Granted JPS6058826U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 過給機付エンジンの吸気冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6058826U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6058826U (ja) 1985-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2412950B1 (en) Charge air cooler, cooling system, and intake control system
EP1897153B1 (en) Thermoelectric power generator with intermediate loop
US4161211A (en) Methods of and apparatus for energy storage and utilization
JP4679485B2 (ja) Egr装置
JP5070290B2 (ja) 熱交換器配列
JP2005517857A (ja) 自動車のエンジンに送られる気体の温度を制御する方法及び気体の温度を調節する装置
CN113715686B (zh) 一种燃料电池汽车综合热管理方法
JP2017155743A (ja) エアコンシステムと統合されたハイブリッド型インタークーラシステムおよびその制御方法
US4436539A (en) Method and apparatus for air-conditioning by means of a hydrogen heat pump
JP2013524069A (ja) エンジン排気ガス再循環回路の冷却装置
JPH0213715Y2 (ja)
JPH0210259Y2 (ja)
CN110657050A (zh) 低压排气返回系统、机动车辆和用于egr冷却器和/或egr阀的温度控制的方法
CN115139741A (zh) 一种带热气旁通循环的纯电动车型热泵系统
JPH02130360A (ja) 金属水素化物を利用した冷暖房装置
JPS6073013A (ja) 過給機付エンジンの吸気冷却装置
JP2000088196A (ja) 車載用水素吸蔵合金システム
JP2002373690A (ja) 燃料電池システム
JPH11502583A (ja) スターリング原理によって作動する熱機関
CN220904626U (zh) 一种热管理系统及汽车
JPH06117266A (ja) 水素エンジンの燃料供給装置
JPH04165271A (ja) 冷熱発生システム
JP2000097513A (ja) 冷暖熱供給装置及びその制御方法
JPS6312825A (ja) 内燃機関の吸入空気冷却装置
JPS6181218A (ja) 車両用暖房装置