JPH0213459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、黒色系骨材を有するセメントの硬化
物から成り、表面研磨仕上げにより前記黒色系骨
材の研磨面を表面露出させ、黒色系の骨材による
美観を得られるようにしたテラゾタイルに関す
る。

〔従来技術〕

従来、黒色系の骨材とし、例えば那智黒等の天
然石材を用いていた（文献を示すことができな
い）。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、黒色系の天然石材は資源不足のために
高価であり、骨材のために製品コストが高くなる
欠点があつた。

本考案の目的は、骨材に要するコストを十分に
低減できるようにする点にある。

〔問題を解決するための手段〕

本考案によるテラゾタイルの特徴は、砕磨面を
表面露出させた黒色系骨材が、廃棄物を溶融徐冷
して得られた徐冷スラグから成ることにあり、そ
の作用効果は次の通りである。

〔作用〕

つまり、産業廃棄物、下水汚泥、都市ゴミ等の
廃棄物を溶融して徐冷したスラグ、あるいは急冷
スラグを再加熱して徐冷したスラグは、十分は強
度、硬度を有し、かつ、研磨すると輝きのある美
麗な黒灰色になり、黒色系天然石材に劣らない品
質のテラゾタイルが得られる。そして、廃棄物を
骨材とするから、骨材に要するコストを大巾に低
減できると共に、廃棄物処理や省資源面で極めて
有効である。

〔考案の効果〕

その結果、黒色系の骨材による美観を十分に備
えたテラゾタイルを安価にかつ省資源面で有利に
提供できるようになつた。

〔実施例〕

次に実施例を示す。

図面に示すように、廃棄物を溶融した後で徐冷
して得られるスラグ１を、粒度調整して骨材と
し、無着色の又は着色したセメント２を硬化さ
せ、表面を研磨仕上げして、黒灰色系の徐冷スラ
グ１の研磨面を表面露出させた美麗なテラゾタイ
ルを形成してある。

次に製造例を示す。

〔製造例 １〕 廃棄物の徐冷スラグを、径が2.5〜10mmになる
ように粒度調製し、そのスラグ1530ｇに対し、炭
酸カルシウム159ｇ、セメント525ｇを混ぜ、その
混合物に水210ｇを加えて成型した。そして、硬
化物の表面を研磨仕上げして白地黒模様のテラゾ
タイルを製造した。

〔製造例 ２〕 廃棄物の徐冷スラグを、径が５〜10mmになるよ
うに粒度調製し、そのスラグ2730ｇに対し、炭酸
カルシウム340ｇ、べんがら50ｇ、細砕石1400ｇ、
セメント1850ｇを混ぜ、その混合物に水700ｇを
加えて成型した。そして、硬化物の表面を研磨仕
上げして、赤色地黒模様のテラゾタイルを製造し
た。

〔別実施例〕

次に別の実施例を説明する。

徐冷スラグの原料である廃棄物はいかなるもの
でもよく、また、セメントや着色材の種類は公知
のものから適宜選択できる。

テラゾタイルは、寸法、色、模様、用途、その
他において限定を受けない。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示す概略斜視図であ
る。 １……徐冷スラグ、２……セメント。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 黒色系骨材を有するセメント２の硬化物から成
   り、表面研磨仕上げにより前記黒色系骨材の研磨
   面を表面露出させたテラゾタイルであつて、前記
   黒色系骨材が、廃棄物を溶融徐冷して得られた徐
   冷スラグ１から成るテラゾタイル。