JPH02134490A - 水撃緩衝装置 - Google Patents

水撃緩衝装置

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JPH02134490A
JPH02134490A JP63286498A JP28649888A JPH02134490A JP H02134490 A JPH02134490 A JP H02134490A JP 63286498 A JP63286498 A JP 63286498A JP 28649888 A JP28649888 A JP 28649888A JP H02134490 A JPH02134490 A JP H02134490A
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pressure drop
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ISHIZAKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は水栓装置の弁部を急閉した場合などに生ずる
水撃現象、所謂ウォーターハンマー現象を緩和して水栓
器具や配管等の損傷を防止し、併せて騒音発生を抑制す
る水fid衝装首に関する。
(従来の技術) 近年、水栓装置として、ハンドルを回転操作して弁体を
軸心方向にねじ送りすることで弁部を開閉するねじ式の
水栓装置に代って、レバーの回動操作により弁部を開閉
するようにしたレバー式水栓装置が急激に普及してきて
いる。
この種レバー式水栓装置は、弁部を全開から速やかに全
閉することができるなど操作が筒便で使い易い利点を有
している反面、弁部の急閉により配管系統に大きな水撃
を発生させ易い、即ち配管内の水又は湯(以下単に水と
する)が流速Vで流れているところへ水栓装置の弁部を
急閉すると、次の(1)式 %式%(1) (ρ:流体の密度、C:圧力波の伝播速度)で表わされ
る突発的圧力上昇ΔPが生じて管内に大きな水撃現′象
が生ずるのである。より具体的に言うと、いま圧力が上
昇しても管壁が伸びない場合にはC=1400m/Sで
あり、また水栓を全開したときの管内流速V ’−,2
m / s程度である。
そこでこれらの値及びρ= 1000kg/m3の値を
上記(1)式へ代入すると、水栓を急閉したときの圧力
上昇ΔF’、2800KPa ’−,28kgf/cs
2の極めて高い値に達する。これにより管内に大きな水
撃現象が生ずるのである。
而してこのような水撃現象が生ずると衝撃騒音が発生し
たり、水栓器具、配管等が損傷してしまう。
そこでこのような水撃を緩衝するために従来種々の装置
が考えられている。第6図はその一例を示している。こ
の装置は、ゴムl15I 100で隔てた空気室102
内に圧縮空気を刃入し、管路内に衝撃圧力が生じたとき
空気室102の圧縮性を利用して管路内の水を吸収室1
04へと逃がし、以て衝撃緩和するものである。
しかしながらこの装とにおいては、ゴム1模の耐久性が
悪い外に空気室102を相当大きくしないと衝撃を十分
に吸収できない問題があり、またこの他にゴム膜100
を介して空気が漏れるために頻繁に空気を補給しなけれ
ば効果を維持できず、メンテナンス作業が面倒であって
一般の家庭等においては使用困難である不具合がある。
第7図の装にはこれを改善すべく案出されたものであっ
て、管路の一端に接続された水栓装置の弁部が閉じられ
ている状態では、給水圧により圧力吸収室106内に水
が入り込んだ状態にあり(このときフロート弁108は
水に浮いた状態にある)、そこで水栓装この弁部が開か
れて管路内に流れが生ずると、圧力降下部110での圧
力降下に基づいて圧力吸収室10B内に大気が吸入され
る(このとき吸気用逆止弁112が強制的に開かれる)
と同時に、圧力吸収室106内に収容されている水が管
路の側に吸い出される。
−力水栓装置の弁部の急閉により突発的圧力上昇が生じ
ると、管路内の水がフロート弁108を押し上げて圧力
吸収室106内へと流入し、圧力上昇をここで吸収する
。即ち水撃を緩和する。
(発明が解決しようとする課WI) しかしながらこの装置において、水栓装置の弁部を開い
たときに圧力吸収室106内の水を管路内に吸い出すた
めには、吸気用逆止弁112を強制的に開いて大気を圧
力吸収室106内に吸入する必要があり、そしてそのた
めには圧力降下部110の圧力を大気圧以下にしなけれ
ばならない、圧力を大気圧以下に減圧するためには、管
路の絞り部における絞り率を相当大きくしなければなら
ず、而して絞り率を大きくするとそこで当然に流楡が大
きく制限されて、その影響が水栓装置に及ぶことになる
またこの装置では、圧力降下部より下流側での流動抵抗
が大きいと同じように圧力降下部の圧力が大気圧以下に
減圧しないから、その地材位置としては配管末端の水栓
装置近傍部位に限定され。
従って水栓装こが複数の場合には各水栓装置毎にかがろ
水撃緩衝装置を取り付けなければならない。
加えて水栓装置の弁部の止水前開度が絞られた状態(つ
まり全開でない)であると、圧力降下部での圧力降下も
少なく、大気を圧力吸収室106内に吸収できないから
、この状態で弁部を急閉した場合殆ど衝fi!和作用が
行われない不都合もある。
一方、水撃緩衝装置として第8図(特開昭61−294
292号)に示す如き形態のものも知られている。この
装置は、管路に連通ずる円筒部114と、円筒部114
の内部に配されたピストン116と、ピストン116を
付勢するばね118とを有し、管路内の圧力が上昇した
と5、ばね118によりストッパ120に押し付けられ
た状態にあるピストン11Bをばね力に抗して押し上げ
ることにより、管路内の水を円筒部114内に流入させ
、以て圧力の上昇を緩和しようとするものである。
しかしながらこの装置は、弾発力の強いばね118でピ
ストン116を常時ストツバ120に押し付けておくよ
うにしたものであるために、円筒部114内に水が逃げ
込むとき十分に逃げ込むことができず、加えて円筒部1
14内に入り込んだ水かばね118の強い力で再び押し
返されてそこに新たな波が生じる恐れがあり、このため
に水撃緩和に対して十分な効果が期待できない問題があ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明の水懸緩衝装とはこのような課題を解決するため
に創作されたものであり、その要旨は、(イ)液体の流
路上に形成され、該波路内の流れに基づいて部分的に圧
力降下を生ぜしめる圧力降下部と、(ロ)内部のシリン
ダ室が小径の連通口を通じて該圧力降下部に連通ずる状
態で設けられたシリンダと、(ハ)該シリンダ内に摺動
可能且つ液密に嵌合されたピストンと、(ニ)該ピスト
ンを、前記シリンダ室の圧力降下部との連通側に向って
付勢するばね手段と、(ネ)該ピストンが前記ばね手段
の付勢力に抗して後退させられたとき、該ピストンとそ
の後退端部に設けられたストッパとにより挟圧されて緩
衝作用を為す*m体と、(へ)該ピストン又はストッパ
の側に設けられた、前記緩衝体及びばね手段の一部を収
容するための凹所を有し、該凹所の深さが該緩衝体の軸
方向長さよりも一定寸法浅く且つ該ピストンが後退端に
達したとき該緩衝体及びばね手段を変形状態で収容する
と同時にそれらが許容量以上変形するのを防止する深さ
とされた緩衝体収容部とを有し、且つ前記ばね手段の付
勢力が、常時は前記流路内の液体圧力に負けてピストン
を後退端まで後退させる一方、流路内に流れが生じて前
記圧力降下部において圧力降下が生じたとき、該ピスト
ンを前進方向に押し出して、シリンダ室内に導かれた水
を排出するように設定されていることにある。
(作用及び発明の効果) 本発明の装置では、水栓装21等の弁部が閉じられてい
て流路内で流れが生じていないときには、給水圧力等液
体圧力によってピストンがシリンダ室内を後退端まで押
し戻された状f占(シリンダ室内に液体が充満した状7
!i)にあり、この状態で水栓装置等の弁部が開かれて
波路内に流れが生ずると、圧力降下部における圧力降下
とばね手段による付勢力とに基づいてピストンが前進方
向に押し出され、シリンダ室内に収容された水等液体が
流路内に押し出される。ばね手段の付勢力が予めそのよ
うな強さに設定されているからである。
一方弁部が急閉されて流路内に突発的圧力上昇が生じる
と、流路内の液体がピストンをばね手段の付勢力に抗し
て後退方向に押し戻しつつ小径の連通口を通じてシリン
ダ室内に流入する。これにより衝撃圧力が吸収・緩和さ
れる。尚その際ピストンはシリンダの後退端まで押し戻
される。而して本発明の装置ではピストンとその後退端
部に設けたス) −/バとの間に緩衝体が介在させられ
ているから、ピストンがシリンダ室を後退端まで戻ると
緩衝体が両者間に挟圧されて緩衝作用を行い、ピストン
の衝突を防止し、かかるピストンを緩やかに停止Fさせ
る。
尚ピストンが完全に停止した状態では、ピストン又はス
トッパに設けられた収容部の先端とストッパ又はピスト
ンとが当接した状態となり、そしてそれら両者の当接に
よって収容部の凹所内に一部収容されたばね手段及び緩
衝体の一定埴以上の変形が防止される。これによりばね
手段及び縛桝体の過大な変形に基づく寿命低下が防止さ
れる。
本発明の装置では、ピストンがシリンダの後退端まで戻
るようにばね手段の付勢力が十分に弱くされているから
、流路内の液体がシリンダ内に十分に逃げ込むことがで
き、加えてピストンが後退する過程においてばね手段に
よりピストンが強く押し返されることもないから、衝撃
波が効果的に吸収される利点がある。
さて水栓装置等の弁部を閉じ終った後においては、シリ
ンダ室内には液体が充満し、ピストンは後退端に戻った
状態にある。そこでその後に再び弁部が開かれると、シ
リンダ室内の液体が流路内に排出されると同時にピスト
ンがi1η進端まで押し出され1次に弁部が急閉された
ときに衝fi緩和すべく待機状態となる。
このように本発明の装置では、圧力降下部における圧力
降下に加えて、ばね手段の付勢力によりピストンを押し
出すようにしているから、圧力降下部では大気圧以下ま
で減圧する必要がない(そのようにするのは自由である
が)、従ってかかる圧力降下部を、波路に設けた絞り部
にて形成する場合においても、その絞り率を大きくとる
必要がない0例えば絞り部の内径は管路内径の0.3倍
程度であれば十分で、これより大きくとることもできる
。従って大きな流量減少も生じない。
また圧力降下部の圧力が大気圧以上でも作動し、圧力降
下部での圧力降下が少なくてすむから、水栓装置等にお
ける弁部の止水前の弁開度が全開状態となっていなくて
も、また水撃緩衝装置の取付位置が配管末端の近傍でな
くても、装置を確実に作動させることができる。更には
ばね手段の付勢力を適当に調整しておくことによって、
給水圧等液体圧力が変動した場合でも装置を確実に作動
させることができる。
また水撃緩衝装置を給水路上に設ける場合、その取付位
置が水栓装置の近傍でなくても良いから、量水器の近傍
下流側にこれを取り付けることが可滝であり、この場合
には各水栓装置毎に水撃緩衝装置を取り付なくても、1
つの水撃緩衝装置を取り付けるだけで用が足りる。
加えて本発明の装置は構造も簡素で安価に製造でき、耐
久性も良好である外、従来の第6図の装置のように空気
の頻繁な補給などのメンテナンス作業も不要である。
本発明の装置は、ピストンの後退行程中におけるエネル
ギー吸収が大きいので水撃緩衝効果が極めて大きい特徴
を有している。
前述した第8図の水撃緩衝′gc置の場合、流路内での
圧力降下の助けを借りないで、ばね118のり1発力だ
けでピストン116を押し下げるようにしており、従っ
てばね118として、ピストンを常時給水圧に抗してス
トッパに押し付けるほどの強いものを用いることが必要
であって、そのために流路内に生じた圧力波を円滑に吸
収できないが、本発明の装置では、圧力降下部における
圧力降下の作用を利用してピストンを押し出すようにし
ているから、ばね手段の付勢力を弱く設定でき、従って
弁部の急閉によって流路内圧力が上昇したとき、ピスト
ンをシリンダの全ストローク移動・後退させ得て、シリ
ンダ室内に流路内の液体を多量に取り込むことができる
。しかもこのとき流路内の液体は小径の連通口を通じて
シリンダ室内に流入するため、そこで連動エネルギーが
消滅させられる。即ち流路内の液体は小径の連通口を著
しく大きな流速で通過した後シリンダ室内に入り込むか
ら、その際の断面積の急激な拡大により運動エネルギー
が消滅させられるのである。加えてシリンダ室内を後退
するピストンに対してばね手段の付勢力が強い押し返し
力として作用しないから(付勢力が弱いから)、これら
の理由により水撃を大きく吸収・緩和する効果が発揮さ
れるのである。
尚、流路内の液体を連通口を通じてシリンダ室内に流入
させるとともに、その際に運動エネルギーを効果的に消
滅させるため、連通口の断面積を流路断面積の1〜7%
の範囲内とすることが望ましい。
(−(施例) 次に本発明を配水管系の水撃緩衝装置として適用した場
合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
第1図において10は本発明の一例である水撃緩衝装置
で、筒部12を有している。筒部12の両端には配管と
の接続部14が設けられている。
これら接続部14の内面側には、配管とのねじ結合のた
めの雌ねじ16が設けられている。
筒部12の内部にはベンチュリー管18が配設されてい
る。このベンチュリー管18には絞り部(喉部)20に
おいて通口22が形成されており、かかる通口22を通
じてベンチュリー管18内部と外側の連通室24とが連
通させられている。
尚絞り部20の内径dは管路内8!D(第2図参照)に
対してあまり小さくなく、d=0.3D程度に抑えられ
ており、また拡がり角θは最も損失の少ない7″程度に
しであるので、同郡を水が流通する際大きな圧力損失は
生じない。
この水!I#!衝装alOには、筒部12に隣接してシ
リンダ26が一体に且つ内部のシリンダ室28を小径の
連通口30を通じて連通室24に連通させる状態で設け
られている。ここで連通口30の内11 d +は管路
内径りに対してdl=(0,10NO,25)D程度と
されている。而してシリンダ26の一端側の開口は、大
気導入孔33を有する蓋32にて閉塞され、またその内
局面にはピストン34が0リング36を介して水密且つ
摺動可俺に嵌合されている。
このピストン34と蓋32との間には圧縮コイルスプリ
ング38が介装され、かかるスプリング38によりピス
トン34が連通口30の側に付勢されている。
ピストン34は、外周縁部より軸方向に延び出す円筒部
40を有しており、そしてこの円筒部40にて取り囲ま
れた凹所41内にスプリング38の一部が収容されてそ
の一端が凹所41の底部に当接させられ、また凹所41
の中心部に緩衝体としてのゴム弾性体42が一部をピス
トン本体内部に埋込状態で収容されている。尚このゴム
弾性体42は、上端部がピストン円筒部40の先端より
一定長さ突き出している。
次に本装置の作用を説明する。
第2図に示しているように、水撃緩衝装置lOを配管6
0に接続して給水圧を導くと、その給水圧に基づいてピ
ストン34が蓋32に当接する位置(後退端)まで押し
戻され、シリンダ室28内に水が充満する。スプリング
38の付勢力が予めそのように設定されているからであ
る。即ち給水圧をPo 、シリンダ室28の断面積をA
とすると、スプリング38が撓んだときのばね力FId
XがPOAと同等ないし僅かに小さくなるように設定さ
れているのである。尚給水圧Poは地域に応じて変動が
あり、この場合地域毎にスプリング38のばね強さを変
化させても良いが、給水圧の高低に応じて強さの異なる
ばねを用いるのは煩雑である。そこでスプリング38と
しては、給水圧が最も低い場合を想定してその給水圧に
対応した強さのものを用いるのが良い0例えば最も低い
ときの給水圧poを2kgf/Cs2とした場合、F 
tax A ”、2 kgf/cm7 X Aとするよ
うにスプリング38のばね強さを設定しておくと良い。
このようにしておけば、給水圧の高低に拘らずピストン
34を確実にその後退端まで押し戻すようにできる。但
し給水圧の高い地域、例えば給水圧が7 kgf/c■
2の地域で用いると、後に詳述するようにピストン34
がシリンダ26内を後退させられたときピストン34(
厳密には収容部としての円筒部40の先端)が勢いよく
蓋32に物突してしまう、そして衝突の際のピストン3
4の速度を■とすると、前記(1)式で表わされる圧力
上昇ΔPがそこに生じ、管路中へ伝播する。そこで本例
では緩衝体としてゴム弾性体42が設けられているので
あり、かかるゴム弾性体42により衝撃が吸収されるよ
うになっているのである。ここでゴム弾性体42は大き
なヒステリシスを有しており、従ってゴム弾性体42に
加えられたエネルギーはここで吸収されてその一部しか
水に戻されない。
さて給水圧によりピストン34が後退した状悪にあると
き、ゴム弾性体42及びスプリング38は圧縮弾性変形
した状態となるが、その変形量はピストン34(円筒部
40)とM32との当接により一定量以下に抑えられる
。即ちここでは凹所41内にスプリング38の一部及び
ゴム弾性体42が収容されることにより、スプリング3
8及びゴム弾性体42の変形量が過大となってそれらの
耐久寿命が低下するのが防止されているのである。
次に、この状態で配管の末端部に接続された水栓装置の
弁部を開いて水を流すと、ベンチュリー管18の絞りB
B20で圧力降下が生じ、そしてこの圧力降下に基づい
て、更にはスプリング38の付勢力に基づいて、ピスト
ン34が図中下方の前進方向に押し出され、シリンダ室
28内に充満した水が連通ロ30.連通室249通口2
2を通って管路中へ排出される。
圧力降下部、即ちベンチュリー管18の絞り部20の圧
力をP 810としたとき、ピストン34にはPs+n
Aとスプリング38の付勢力Fとが互いに逆方向に作用
するが、ここではFの方がPsinAより大きくなるよ
うに、没定されており、そこでピストン34がスプリン
グ38により下方に押し出されるのである。第3図はこ
の状態を示している。
さてこのような状態で水栓装置の弁部を急閉すると、回
部に(1)式で規定される突発的圧力上昇ΔP=ρCV
が生じて配管流路内を伝播する。するとその圧力上昇に
基づいて流路内の水は通口22、連通室24.連通口3
0を通ってシリンダ室28内へ再び流入し、シリンダ室
28内のピストン34が押し上げられる。ここで通口2
2の断面積の合計及び連通口30の断面積は管路断面積
の1〜7%にしであるので、そこを通る水の流速は著し
く大きく、従って連通室24及びシリンダ室28内に流
れ込んだときその運動エネルギーが流路断面樋の急拡大
により消滅させられる。そしてこれらにより水!:を緩
衝装置10の配設個所で圧力波が吸収され、ウォーター
ハンマー現象の発生が回避される。尚通口22及び連通
口30の断面積があまり小さいと水が流通しなくなり、
逆にこれが大き過ぎるとエネルギーの消滅がなくなり水
撃緩衝効果が著しく少なくなる。
このように本例では流路内の水が通口22及び連通口3
0を通過する過程でエネルギー吸収が行われる。従って
通口22の断面績の合計がπ((0,10−0,25)
D) 2/4程度と小さければ、連通口30の口径d1
は十分大きくとることが可能である。
さて上記のようにピストン34はシリンダ26の上端ま
で押し上げられて、管路内の水を十分にシリンダ室28
内へと逸がす、このために衝撃波がここで十分に吸収さ
れる。またピストン34はシリンダ26の上端部近傍ま
で押し上げられると、ゴム弾性体42の圧縮に基づく緩
衝作用で緩やかに停止し、このためにピストン34と4
32との思念な衝突による損傷が回避されると同時に、
(1)式で表わされる衝突時の水撃の発生が回避される
尚ピストン34が押し上げられる際シリンダ室28内の
空気は大気導入孔33を通って外部へ再び吐き出される
が、大気導入孔33の断面積を管路断面積πD2/4の
0.01−0.5%の小さい孔としておけば、シリンダ
室28内の空気がピストン34とM32との間で圧縮さ
れてゴム弾性体42と同様の緩衝効果を奏する。
次に本発明の他の実施例を第4図及び第5図に基づいて
説明する。
本例の木!!緩衝装置45は、先端に丸味66を有する
内径d1の低圧取出管48を管51にねじ込んで内径り
の管路50内に突出させるとともに、この低圧取出管4
8とシリンダ44とを内径d1の短管46とで連結し、
且つ萌記ゴム弾性体42に代えて緩衝ばね62を設けた
形態のもので、第1の実施例に比べて構成が簡素となっ
ている0本例では管路50とシリンダ室47とを連通さ
せる連通口55の最小断面積は第1の実施例と同じく管
路50の内径りに対して1〜796の範囲内にしである
。尚ピストン52,2i64.円筒部63、凹所65そ
の他の構成については第1の実雄側と基本的に同じであ
るので詳しい説明は省略する。
本例の装置の場合、水栓装置の弁部が閉じているときに
は、第5図に示しているようにピストン52は給水圧に
よってシリンダ室47内を押し上げられた状態にある。
そこで水栓装置の弁部が開かれて水の流れが生ずると低
圧取出管48の先端近傍部66で圧力降下が生じ、この
ために第4図に示しているようにピストン52がスプリ
ング54の付勢力の下に下方に押し下げられ、シリンダ
室47内に充満していた水が管路50内に流れ込む。
一方水栓装鐙の弁部が急閉されて圧力上昇が生じると、
流路内の水がピストン52を押し上げつつシリンダ室4
7内に流入し、流路内の圧力上昇がここで吸収される。
尚上端まで押し上げられたピストン52は、緩衝ばね6
2が蓋64に当たることによってそこで減勢される。
以上本発明の実施例を詳述したが、本発明はその他の形
態で構成することも可能である。
例えば上例では緩衝体がピストンの側に設けられている
が、かかる緩衝体をシリンダの蓋の側に設けるようにし
ても良いし、これを軟質プラスチック材その他の材料1
部材にて構成することも可能である。
その他、上記例示した水や緩衝装置はあくまで本発明の
1つの例であり1本発明は例えば圧力降F部を他の手段
にて形成したり、油その他の液体を輸送する管路に生ず
る水撃を緩衝するための装置として適用することも可能
である。またシリンダ室内の空気によってピストン後退
時の緩衝作用を行わせるために上例のように大気導入孔
を形成しておくのが望ましいが、場合によってはシリン
ダ本体と蓋との螺合部の隙間を利用することも可f先で
あるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において
、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態で構成
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である水**衝波装置断面図
であり、第2図及び第3図はその水撃緩衝装置の一作用
状態の断面図である。第4図及び第5図は本発明の他の
実施例を異なった作用状態で示す各断面図である。第6
図、m7図及び第8図は従来の水撃緩衝装置の例を説明
するための説明図である。 10.45:水撃緩衝装置 20:絞り部 48:低圧取出管 26.44ニジリング 28 、47 :シリンダ室 30.55:連通口 34.52:ピストン 38 、54 :圧縮コイルスプリング40.63:円
筒部 41.65:凹所 42:ゴム弾性体 62:緩衝ばね 第 図 第 図 第 閃 5゜ 第 図 第 閃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(イ)液体の流路上に形成され、該流路内の流れ
    に基づいて部分的に圧力降下を生ぜしめる圧力降下部と
    、 (ロ)内部のシリンダ室が小径の連通口を通じて該圧力
    降下部に連通する状態で設けられたシリンダと、 (ハ)該シリンダ内に摺動可能且つ液密に嵌合されたピ
    ストンと、 (ニ)該ピストンを、前記シリンダ室の圧力降下部との
    連通側に向って付勢するばね手段と、(ホ)該ピストン
    が前記ばね手段の付勢力に抗して後退させられたとき、
    該ピストンとその後退端部に設けられたストッパとによ
    り挟圧されて緩衝作用を為す緩衝体と、 (ヘ)該ピストン又はストッパの側に設けられた、前記
    緩衝体及びばね手段の一部を収容するための凹所を有し
    、該凹所の深さが該緩衝体の軸方向長さよりも一定寸法
    浅く且つ該ピストンが後退端に達したとき該緩衝体及び
    ばね手段を変形状態で収容すると同時にそれらが許容量
    以上変形するのを防止する深さとされた緩衝体収容部と
    、を有し、且つ前記ばね手段の付勢力が、常時は前記流
    路内の液体圧力に負けてピストンを後退端まで後退させ
    る一方、流路内に流れが生じて前記圧力降下部において
    圧力降下が生じたとき、該ピストンを前進方向に押し出
    して、シリンダ室内に導かれた水を排出するように設定
    されていることを特徴とする水撃緩衝装置。
  2. (2)前記連通口の断面積が前記流路の断面積の1〜7
    %の範囲内とされていることを特徴とする請求項(1)
    に記載の水撃緩衝装置。
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