JPH02133509A - 転炉炉体の保護方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、吹錬中に炉口金物を冷却し、その劣化を防
止する転炉炉体の保護方法に関する。

〔従来の技術］ 転炉炉体は、その全体形状が西洋型状をなし、炉口が絞
られている。一般に、炉口は、変形防止及び排滓時の鉄
皮溶融防止等の目的のために、特殊な金物で補強されて
いる。この炉口金物は、炉軸を中心として放射状に対称
に分割され、炉口近傍の鉄皮を覆うように設けられてい
る。

ところで、純酸素上吹き転炉における精錬反応は、炉口
に挿入されたランスから高純度の酸素ガスを鋼浴面に噴
射することにより進行する。すなわち、酸素ガス吹付け
により酸素と溶鋼成分とか激しく反応し、炉ガス（ＣＯ
ガス）が大量に発生する。この炉ガスは、有効成分及び
顕熱を保Ｈしているので、炉口を介して排ガス回収装置
により回収される。このため、炉口近傍の炉体は、高７
１１１の炉ガスにより加熱されて、その熱損傷が著しい
。

特に、容量が２００トンを超えるような大型転炉におい
ては、炉口金物の劣化が著しく、その寿命が短い。これ
は、炉口金物の板厚が鉄皮のそれより厚く、鉄皮に比較
して炉口金物には大きな熱応力が作用するためである。

このため、炉口金物を強制冷却して保護する必要がある
。

従来の転炉炉体の保護方法は、上部鉄皮部に多数のエア
噴射管を配設し、鉄皮の外周面にエアを吹付けて空冷す
るか、又は炉口近傍に水通路を設けて鉄皮を水冷する。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の転炉炉体の保護方法においては、
冷却効率が低く、炉口金物の保護が不十分である。また
、水冷による保護方法の場合には、関りの配管を含む往
復２本の配管が必要になる上に、更に、配管が損傷して
水漏れが生じると水蒸気爆発を起こすおそれがある。

この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって
、炉口金物の熱劣化を安全かつ効率よく防止することが
できる転炉炉体の保護方法を提供することを目的とする
。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る転炉炉体の保護方法は、炉口を囲繞する
金属部材内に通路を形成し、この通路に冷媒を通流させ
て吹錬中における金属部材を冷却することを特徴とする
。この場合に、通路に通流させる冷媒としてガスを使用
することが好ましい。

［作用］ この発明に係る転炉炉体の保護方法においては、溶湯に
酸素ガスを吹付けて吹錬を開始すると、高温の炉ガスが
多量に発生し、これが回収されるときに炉口をあぶり、
炉口を囲繞する金属部材が加熱される。このとき、金属
部材内の通路に冷媒を通流させるので、金属部材が冷媒
により冷却され、その温度上昇が抑制される。

［実施例］ 以下、添付の図面を参照して、この発明の実施例につい
て具体的に説明する。

第１図に示すように、転炉１０は、上吹きランス２０を
有する転炉であり、装入溶鋼１〕に純度９９％以上の酸
素ガスが吹付けられるようになっている。転炉１０は、
耐火レンガ１３で内張すされ、その外側が鉄皮１２で覆
われており、その全体が西洋型に似た形状をなしている
。すなわち、転炉の本体部分はほぼ円筒状をなし、上部
開口にて炉壁が円筒状本体の端部から内方に向かって斜
め上方に延びてコニカル状をなし、炉口１５の口径が本
体の内径より小さくなるように形成されている。この炉
口周辺の鉄皮１２を覆うように、金物１４が設けられて
いる。金物１４及び鉄皮１２の内側端部は、はぼ面一に
ある。また、金物１４は、その厚さが鉄皮１２より厚く
、容易に変形しないようになっている。

なお、炉口１５にはフード（図示せず）が被せられ、フ
ードはダクト（図示せず）を介して排ガス回収装置（図
示せず）に連通されている。また、転炉１０の」二方に
は、ランス２０を昇降するための昇降装置（図示せず）
、温度Ａｐ１定用のサブランス装置（図示せず）並びに
副原料を投入するためのシュータが設けられている。

第２図に示すように、炉口金物１４は、炉軸を中心に６
等分されており、そのそれぞれにガス管１６が導入埋設
されている。すなわち、ガス管１６は、金物１４の外周
側から金物内に導入され、金物内で金物全体にいきわた
るように蛇行し、金物の内周側中央にて開口し、その噴
射口１８から炉口１５の中央領域に向かって所定のガス
が噴射されるようになっている。なお、ガス管１６０基
端側はＣＯ２ガスのガスホルダ（図示せず）に連通され
、所定圧力のＣＯ２ガスが管１６に供給されるようにな
っている。この場合に、ガスホルダからガス管１６に供
給されるガスとして、ＣＯ□ガスの代わりに、ＣＯガス
、酸素ガス並びにアルゴンガス、又はこれらのうちの２
種類以上の１６ガスを採用してもよい。

ところで、冷媒として水は適当でない。これは、水が炉
内に漏れ出すと、爆発するおそれがあり、危険であると
共に、漏水しないような水冷構造を採用するが極めて困
難であるからである。

次に、実施例の動作について説明する。

転炉１０に所定量のスクラップを投入し、これに所定量
の溶銑を装入する。次いで、フードを被せ、排ガス回収
装置を稼働させる。ランス２０を炉内に下降し、場面に
酸素ガスジェットを噴射すると共に、焼石灰等の副原料
を投入して吹錬を開始する。このとき、ガス管１６にＣ
Ｏ２ガスを供給して噴射口１８から中央に向かって噴射
する。

酸素ガスジェットを湯面に噴射して吹錬を開始すると、
溶銑中［Ｃ］が激しく燃焼し、多量のＣＯガスが発生す
る。多量の鉄族が高温ＣＯガスと共に炉口１５に向かっ
て上昇する。この高温ガスを排ガス回収装置により連続
的に回収する。因みに、炉口近傍領域の温度は５００℃
以上に達する。炉ガスが炉口１５を介して炉体及びフー
ドの間隙から噴出し、これにより金物１４がガスにあぶ
られて温度が上昇する。このとき、冷媒としてＣＯ２ガ
スをそれぞれのガス管１６に通流させ、金物１４そのも
のを直接冷却する。また、炉口近傍の多数のガス管から
エアを金物１４に吹付け、これを冷却する。

吹錬末期に至ると、サブランスｉ！ＩＩ定を実施し、こ
の結果に基づき終点時期を把握し、所定時間経過後に酸
素ガス吹付けを停止して吹錬を終了する。

上記実施例によれば、炉口金物自体を直接ガス冷却する
ので、冷却効率を高くすることができ、金物の温度上昇
を抑制することかできる。このため、炉口金物の寿命を
大幅に延長することができた。

また、上記実施例によれば、冷却用エアの噴射量を増加
させることなく、金物を冷却するので、炉ガスへのエア
の混入を有効に防止することができる。更に、ＣＯ２ガ
スにより炉口を遮断するようにしているので、大気の炉
内への侵入が有効に阻止され、溶鋼の窒素ガス汚染を回
避することができる。

なお、上記実施例では、冷媒としてＣＯ２ガスを使用し
たが、これの代わりと【７て酸素ガス等を使用すること
もできる。

［発明の効果］ この発明によれば、炉口を囲繞する金属部材を効率良く
冷却することができ、炉口近傍の炉体を有効に保護する
ことができる。このため、炉体全体と１２で、その寿命
を延長することができ、炉体の保守コストを大幅に延長
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係る転炉吹錬方法が使用さ
れた転炉を模式的に示す断面図、第２図は炉口金物の平
面図である。 １０・・・転炉、１４・・・炉口金物、１６・・・ガス
管Ｓｓ１．０

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）炉口を囲繞する金属部材内に通路を形成し、この
   通路に冷媒を通流させて吹錬中における金属部材を冷却
   することを特徴とする転炉炉体の保護方法。
2. （２）通路に通流させる冷媒としてガスを使用すること
   を特徴とする請求項１記載の転炉炉体の保護方法。