JPH0213180Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、デイスクネガフイルム用フアイル台
紙に関する。

デイスクネガフイルムは、従来の写真用のロー
ル式ネガフイルムにかわつて新しく出現したもの
であるが、かかるデイスクネガフイルム用のフア
イルがないのが現状である。

このようなフアイルに類するものとして、コン
ピユーター用フロツピーデイスクのフアイルがあ
るが、これは、フロツピーデスク収容のための角
袋を多数枚とじ合せたものであり、フロツピーデ
イスクがそのまま該角袋内に収納される。

かかる形式のフアイル、すなわち、デイスクネ
ガフイルムに合せて角袋を形成し、該角袋にデイ
スクネガフイルムをそのまま収納するようにして
もフアイル可能であるが、この場合には、デイス
クネガフイルムを十分保護し得ずデイスクネガフ
イルムが損傷し易い。

これは、デイスクネガフイルムの肉厚が薄いこ
とから、前記収納状態でデイスクネガフイルムの
周縁部が変形し易すく、この変形等が原因で損傷
する危険があるからである。

本考案は、デイスクネガフイルムを確実に保護
でき、しかも、全体が不必要に大型化しないよう
にすることをその課題とする。

上記課題を解決するために講じた本考案の技術
的手段は、〓柔軟なシート又はフイルム等から構
成されるフアイル台紙を、デイスクネガフイルム
の直径よりも僅かに大きな幅で且一端開放の略矩
形の袋部と、この袋部の一側に連設される綴込片
とから構成し、前記袋部内に所定の厚さで且前記
袋部の大きさに略一致する台シートを引き出し自
在に収容し、前記台シートにデイスクネガフイル
ムの軸部を着脱自在に嵌合させる複数の軸保持部
を所定の間隔で形成し、前記台シートの幅をデイ
スクネガフイルムの直径よりも僅かに大きく設定
すると共に、前記軸保持部相互の間隔をデイスク
ネガフイルムの直径よりも僅かに大きく設定し
た〓ことである。

本考案の上記技術的手段は次のように作用す
る。

デイスクネガフイルムの軸部を台シートの軸保
持部に嵌合させると、所定の厚さの台シートにデ
イスクネガフイルムが一定の間隔で嵌着される。
この台シートをフアイル台紙の袋部にその開放部
から挿入すると、デイスクネガフイルムがフアイ
ル台紙の袋部に収容保持されたこととなる。

この状態では、デイスクネガフイルムは台シー
トとの関係が固定されているから、又、この台シ
ートの幅がデイスクネガフイルムの直径よりも僅
かに大きく設定されているから、柔軟なフイルム
又はシートから成る袋部にデイスクネガフイルム
に対してこれの半径方向の外力が作用しても、こ
の外力は台シートによつて受け止められる。従つ
て、袋部からデイスクネガフイルムの周縁にこれ
を変形又は損傷させる程の大きな外力が直接には
作用しない。

又、デイスクネガフイルムの平面に対して直角
な外力が作用した場合においても、デイスクネガ
フイルムの軸部の外周域のフイルム部分の下方に
は、台シートが全域にわたつて配設されるから、
この方向の外力に対しても、この台シートが保護
機能を発揮する。

次に、デイスクネガフイルムを取出す際には、
台シートを引き出せば、これに嵌着された複数の
デイスクネガフイルムが前記台シートに支持され
た状態で取出される。そして、必要に応じて各デ
イスクネガフイルムを台シートから取外すことが
できる。

本考案は上記構成であるから次の特有の効果を
有する。

フアイル台紙に収容された状態において、デイ
スクネガフイルムに対して半径方向の外力及び直
角な方向の外力が袋部から作用しても、デイスク
ネガフイルムのフイルム部分が台シートによつて
受け止められるから、袋部に収容されたデイスク
ネガフイルムの保護が確実なものとなる。

又、台シートの幅はデイスクネガフイルムの直
径に略一致するものであるから、フアイル台紙の
大きさが必要以上に大きくならない。

以下、本考案の実施例の詳細を図面に基づいて
説明する。

第１図に示す第１実施例のものは、透明の合成
樹脂シートからなるフアイル台紙で、透明シート
により縦長の袋部１ａ，１ｂを形成して並列し、
該袋部の上辺を開放辺２とし、この袋部１内に該
袋部の幅よりわずかに小さな幅の透明合成樹脂シ
ートから成る厚手の台シート３を取出し自在に挿
入したもので、該台シートに所定のピツチで透孔
４，４を穿設したものである。

この透孔４，４の直径はデイスクネガフイルム
５の軸部が密嵌し得る程度の大きさに設定され、
且、これのピツチはデイスクネガフイルム５の直
径よりも大きく設定されている。

上記実施例の場合には、透孔４，４にデイスク
ネガフイルム５の軸部６を各別に密嵌させること
によりこれらデイスクネガフイルム５，５の周縁
が他と接触しない状態に保持される。

尚、この実施例では、一方の袋部１ａに続く端
部をとじ部７とし、他方の袋部１ｂに続く端部を
見出し用袋部８としてあり、この見出し用袋部に
見出し用紙９を挿入することによりフアイル後の
各シートのタイトル表示ができる。

さらに、この実施例では、各シート、すなわ
ち、台シート３及び袋部１ａ，１ｂの表裏のシー
トは共に透明になつているから、収納状態でデイ
スクネガフイルムの画像が判別できる利点があ
る。

次に、第３図に示す第２実施例のものは、透孔
４の周縁に切り込み４１，４１を設けたものであ
り、透孔４の周縁部が弾性変形し易すく、台シー
ト３の透孔４に軸部６を圧入して保持する場合の
嵌合部に寸法精度を要しないものとなる。言いか
えればデイスクネガフイルムを確実に保持できる
のとなる。

尚、上記実施例は、いずれも、透孔４に軸部６
を内嵌させてデイスクネガフイルム５を台シート
に保持する構成であるが、この構成にかえ、第４
図の如く、台シート３に環状凹部４２を形成する
か又は第５図の如く、突起４３を形成して、これ
ら環状凹部又は突起がデイスクネガフイルム５の
筒状の軸部６に嵌合する構成も採用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例の外観正面図、第
２図はデイスクネガフイルム収容状態の断面図、
第３図は第２実施例の要部台シートの正面図、第
４図、第５図は他の実施例の要部の断面図であ
り、図中、 １……袋部、３……台シート、５……デイスク
ネガフイルム、６……軸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柔軟なシート又はフイルム等から構成されるフ
   アイル台紙を、デイスクネガフイルムの直径より
   も僅かに大きな幅で且一端開放の略矩形の袋部
   と、この袋部の一側に連設される綴込片とから構
   成し、前記袋部内に所定の厚さで且前記袋部の大
   きさに略一致する台シートを引き出し自在に収容
   し、前記台シートにデイスクネガフイルムの軸部
   を着脱自在に嵌合させる複数の軸保持部を所定の
   間隔で形成し、前記台シートの幅をデイスクネガ
   フイルムの直径よりも僅かに大きく設定すると共
   に、前記軸保持部相互の間隔をデイスクネガフイ
   ルムの直径よりも僅かに大きく設定したデイスク
   ネガフイルム用フアイル台紙。