JPS6121261Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフイルム整理保管用台紙に係わり、更
に詳しくは、多数のフイルム、例えば、35mmフイ
ルムを一枚の台紙に整理し、その台紙の多数をフ
アイルして保管する場合に好適な台紙に関する。

従来、上記の如きフアイル用台紙としては、実
開昭52−122122号に提案されているように、台紙
の上に、窓孔が形成されたフレーム紙を貼り、更
にその上に、窓孔が形成され、且つその窓孔の横
から写真を入れることのできる表装紙を貼つたも
のがある。然しながら、これは、中に収容する写
真の表面が外部に露出するので、フイルムの表面
が汚れ易い。特にネガフイルムの場合、汚れ、指
紋のつかないように保管する必要があるので、こ
れは不適である。且つ台紙とフレーム紙と表装紙
の各々が比較的厚手なので、全体が厚くなりがち
となる。又実公昭34−16029号公報に提案されて
いるように、台紙の上に切手を挿入できる隙間が
形成された透明袋を貼り、その上に窓孔を有する
表装紙を貼つたものもある。これによれば、切手
や写真を汚すことはないものの、全体が未だ厚
く、特に写真、その中でもネガフイルム等の場合
には、表裏から透かしてみることができなければ
ならないが、表側の表面のみからしかみることが
できない。

本考案はこれらの諸点に鑑み成されたもので、
その要旨とする所は、複数の窓が縦横に形成され
た台紙本体と、上記複数の窓を覆うようにして台
紙本体の表、裏面に接着された薄い可視シートを
有し、上記表裏の薄い可視シートの何れか一方
の、複数の窓各々を一辺に当る部分を非装置とし
て、その部分をフイルム挿入口に区画して成るフ
イルム整理保管用台紙であつて、その目的とす所
は台紙以外に用いるものとして、その表裏の薄
い透明シートとすることにより薄く平坦性に富む
フイルム整理保管用台紙を提供するにある。従つ
て、複数の台紙を一冊のフイルムにする場合、一
定の厚さ又はスペースの中に多数フアイルでき、
それによりフイルムの多くを整理保管できる台紙
を提供するにある。特にフイルムを決つして汚
したり、損傷することなく、フイルムを表裏から
観ることのできる台紙を提供するにある。

次に添付図面に従い本考案の実施例を詳述す
る。

実施例１………第１図〜第３図参照 第１図は表面図、第２図は裏面図、第３図は第
１図のＸ−X′線に沿う断面図を示している。図
に於て１は紙、プラスチツク等の台紙本体を示
し、複数の窓２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ………が縦
横に形成されている。この窓２ａ，２ｂ，２ｃ，
２ｃ………はフイルムＦの収納空間となるもので
ある。さて、上記台紙本体１の表面には、複数の
窓２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ………の全体を覆うよ
うにして薄い透明な、外部から透かしてみること
のできる。可視シート３が接着されている。そし
て、台紙本体１の裏面にも、窓２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄ………の各々ごとに薄い透明な可視シー
ト４が接着されている。これは、窓２ａ，２ｂ，
２ｃ，………内にフイルムを収納した時に表裏か
らみえるようにする為である。但し、この可視シ
ート４の各窓２ａ，２ｂ………の四辺の内、一辺
に対抗する部分５は非接着とする。これによりそ
の部分５の可視シートは開閉できることとなり、
フイルム挿入口として区画される。

このような構成に基き一使用例を説明すると、
フイルムＦを収納するには、第３図の如く先ずフ
イルム挿入口に当る部分５を開き、一方の可視シ
ート３と他方の可視シート４の間の窓２ａ，２
ｂ，………内にフイルムＦを挿入する。窓２ａ，
２ｂ………は予じめフイルムＦと同大、同形状に
形成されている共に台紙本体１の厚さ分だけの厚
さを有しているので、フイルムＦは過不足なくし
つかりと収納されるものであり、且つ挿入し終つ
た状態に於ては挿入口部分５は台紙本体１側に接
つして口を閉塞しておくことができるので、不用
意に脱落することがないものである。

このように、台紙本体１の表裏面に可視シート
３，４を接着し、一方の可視シート４の一辺の部
分５をフイルム挿入口として区画し、フイルムＦ
は表裏の可視シート３，４の間の窓２ａ，２ｂ…
……内に収納されるものであり、その厚さは台紙
本体１の厚さ程度なので、台紙全体が平坦性を保
ち且つ薄手に保持されるものである。特に上下の
シートは薄い透明のシートなので、全体が薄い。
その為に、一冊のフアイルにした場合、一定のス
ペースの中に多数の台紙をフアイルでき、それに
よりフイルムの多数を整理保管できるものであつ
て、保管の効率が良い。又収納場所である窓２
ａ，２ｂ………の表、裏には可視シート３，４が
接着されていて、フイルムＦは可視シート３，４
の間にサンドイツチされて保管されるので、フイ
ルムを表裏からみることができ、外部の於れ、例
えば指紋等がフイルム表面に付着することが、ほ
とんどなく、安全性に富むものである。

実施例２………第４図〜第６図参照 第４図は表面図、第５図は裏面図、第６図は第
４図のＹ−Y′線に沿う断面図を示している。

この例は前記実施例１と実質的に同一である
が、更に次の構成を付加したものである。実施例
１と同一の部分は同一の符号を付す。即ち、表面
の可視シート３を台紙本体１の表面に接着した
後、更にその上に台紙本体１と同じような窓６
ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ………が形成された額縁台
紙７を接着したものである。そして台紙本体１の
横にフアイル用の穴８を形成したものである。

尚、実施例１に於ては、台紙本体１の裏面に透
明な可視シート４を接着する場合、窓２ａ，２
ｂ，２ｃ，２ｄ………の１つ１つ各に対応した大
きさに可視シート４を形成し、その可視シート４
の１つ１つを各窓２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ………
に接着した例を示したが、この例のように縦列の
窓２ａ，２ｅ，２ｉ………各に対応した縦状の大
きさに可視シート４を形成し、その可視シート４
を各列各に接着し一辺の部分５全体を非接着とし
てもよいものである。

この例の場合の用い方も実施例１と同じように
フイルム挿入口５の部分を開いてフイルムＦを窓
２ａ，２ｂ………内に挿入すれば、フイルムＦを
しつかりと整理保管できるものであり、実施例１
と同一の効果を可能にする。

以上詳述した如く、本考案は複数の窓２ａ，２
ｂ，２ｃ，２ｄ………が縦横に形成された台紙本
体１と、上記複数の窓２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ…
……を覆うようにして台紙本体１の表、裏面に接
着された外部から透かしてみることのできる薄い
可視シート３，４を有し、上記表裏の薄い可視シ
ートの何れか一方の、複数の窓２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄ………の一辺に当る部分５を非接着とし
て、その部分をフイルム挿入口として区画して成
るフイルム整理保管用台紙なので、台紙以外に
用いるものとして、薄い透明シートを用いたの
で、薄く平坦性に富むフイルム整理保管用台紙を
提供できる。従つて一定のスペースの中に多数フ
アイルできる効果、多数のフイルムを効率的に整
理、保管できる。特にフイルムを表面からみる
ことができ、この際外部の汚れがフイルムに決つ
して付着することがなく、フイルムを安全に保
管、整理できる台紙を提供できる等実用上種々の
利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面第１図〜第３図は本考案の第一の実施
例を示し、第１図は表面図、第２図は裏面図、第
３図は第１図のＸ−X′線に沿う断面図であり、
次いで第４図〜第６図は本考案の第二の実施例を
示し、第４図は表面図、第５図は裏面図、第６図
は第４図のＹ−Y′線に沿う断面図である。図中
１は台紙本体、２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ………は
窓、３，４は外部から透かしてみることのできる
可視シート、５は可視シートの非接着の部分、６
ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ………は額縁台紙７の窓、
７は額縁台紙、８はフアイル用穴、Ｆはフイルム
である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の窓２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ………が縦
   横に形成された台紙本体１と、上記複数の窓２
   ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ………を覆うようにして
   台紙本体１の表、裏面に接着された外部から透
   かしてみることのできる薄い可視シート３，４
   を有し、上記薄い表裏の可視シートの何れか一
   方の、複数の窓２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ………
   の一辺に当る部分５を非接着として、その部分
   をフイルム挿入口として区画してなるフイルム
   整理保管用台紙。 実用新案登録請求の範囲第１項記載の考案に
   於いて、台紙本体１の端にフイルム用穴８を形
   成して成るフイルム整理保管用台紙。 実用新案登録請求の範囲第１項記載の考案に
   於て、表面の可視シート３の上に更に台紙本体
   １と同形であつて、同じように窓６ａ，６ｂ，
   ６ｃ，６ｄ………が形成された額縁台紙７を接
   着して成るフイルム整理保管用台紙。