JPH02130374A - 冷凍輸送用箱体の気体流通機構およびそれを用いた冷凍輸送箱体 - Google Patents

冷凍輸送用箱体の気体流通機構およびそれを用いた冷凍輸送箱体

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JPH02130374A
JPH02130374A JP28205788A JP28205788A JPH02130374A JP H02130374 A JPH02130374 A JP H02130374A JP 28205788 A JP28205788 A JP 28205788A JP 28205788 A JP28205788 A JP 28205788A JP H02130374 A JPH02130374 A JP H02130374A
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gas
air
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gas flow
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JP28205788A
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English (en)
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Shizuo Fujimoto
藤本 静夫
Takayuki Usui
薄井 孝幸
Yoshikatsu Akagawa
赤川 好功
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D M L KK
NIPPON TOREELE MOBIL KK
Daikin Industries Ltd
Mitsui OSK Lines Ltd
Original Assignee
D M L KK
NIPPON TOREELE MOBIL KK
Daikin Industries Ltd
Mitsui OSK Lines Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、野菜、果物、魚介類、畜肉類等の生鮮食品を
、その鮮度を低下させることなく、大量に輸送するため
の大型の冷凍輸送用箱体の気体流通構造およびそれを用
いた冷凍輸送用箱体に関するものである。
〔従来の技術〕
たとえば、野菜、果物、花類などの植物性の生鮮食品、
あるいは魚介類や畜肉類などの動物性の生鮮食品の輸送
を行う場合、輸送中および貯蔵中における生鮮食品の鮮
度を低下させないことが極めて重要である。
しかも、生鮮食品の鮮度の維持は、対象となる生鮮食品
の種類によってかなり相違していることが少なくない。
したがって、生鮮食品の鮮度を最適に保つには、その生
鮮食品の種類に応じた最適低温条件で保存することが必
要である。
たとえば、生鮮食品が野菜、果物、花類のようなもので
ある場合には、低温障害が起こらない温度範囲の低温条
件であることが要求される。
一方、生鮮食品が魚介類や畜肉類などの場合において、
凍結により味覚や保存性などに変化が生じる場合には、
少なくとも凍結しない温度範囲の低温条件が要求される
。また、凍結させても味覚などに問題が生じないような
魚介類や畜肉類の場合には、それに応じて前記とは異な
る低温条件が要求される。
生鮮食品の鮮度を保った状態で大量に、遠隔地に輸送す
る大型の冷凍輸送用箱体、例えば海上コンテナにおいて
は、その全長が国際規格で決められており、一般に20
フイート (約6m>又は40フイート (約12m)
のものが広く使用されている。
そして、冷凍ユニットの蒸発器、送風ファン。
加湿手段などは箱体の内側前端部に設けられているのが
通例である。その場合、20フイートの海上コンテナに
おいても内部の後端部は冷凍ユニットから少なくとも5
m以上は離れており、荷物の積載状態によっても箱体内
の空気は一様に分布しないので、冷凍ユニットの近くの
位置と、冷凍ユニットから離れた位置とでは空気の状態
が当然異なってくる。さらに、40フイートの海上コン
テナでは後端は冷凍ユニットより10m以上も離れ、し
かも後端には開閉扉が取り付けられているので、扉が解
放された際、外部から急激に温風が流入するので箱体内
部のあらゆる位置における空気の状態を一定に保つのは
容易ではない。
前記した事情は海上コンテナに限ろず、大型トランクに
よる陸上輸送のための大型陸上コンテナについても同様
である。
一方、前記したように生鮮食品の鮮度を保つには、その
生鮮食品の種類に応じた最適低温条件で保存することが
必要であるので、従来、この種の生鮮食品を輸送するた
めに、たとえば実開昭63−63671号公報に開示さ
れている冷凍コンテナの湿度制御装置が提案されている
この従来の冷凍コンテナの湿度制御装置は、冷凍機で冷
却した空気を送風する従来からの冷凍ユニットに加えて
、箱体内の空気の湿度を湿度検出手段により検出し、こ
の湿度検出手段からの信号で制御される加湿手段を設け
、箱体の床部に主冷気流路と副冷気流路とを敷設し、こ
れら流路の間隙又は上方に開口した孔から温度及び湿度
が調整された冷風を箱体内に荷積みされた生鮮食品の間
隙を通って隅々まで行き渡らせ、箱体内を均一に冷却す
ることができるとされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来の構造では、箱体内の温度を均一にし、湿度を
も一様にするために、床部に主冷気流路と副冷気流路と
を敷設し、これら流路の間隙又は開口孔を通して下から
上方に冷却空気を送風している。
ところが、荷物は前記上、副冷気流路の上に積み重ねら
れるので、荷物の下面が凹凸のない平面に近い場合、前
記流路の間隙又は開口孔は実質的に完全に塞がれてしま
い、空気は上方に流れなくなってしまって荷物の隅々ま
で行き渡らないという問題点がある。
また、通常冷凍ユニットには加熱装置が設けられていて
、冷凍ユニ7)内部のデフロストのために定期的に加熱
装置が作動し、送風ファンが停止する。ところが、その
際、湿度制御手段を備えている冷凍ユニットは特に着霜
が加速され、デフロスト時に送風ファンが停止しても、
加熱された高温空気が自然対流によって箱体内に流入し
、箱体的温度が一様にならないという問題がある。
さらに、従来の冷凍ユニットの場合、箱体への荷物の積
載や搬出などのために後端の扉を解放する時、外部から
急激に温風が流入して、箱体内の空気の状態を一定に保
てなくなるという問題点もある。
本発明の1つの目的は、冷凍輸送用箱体の内部における
気体の温度をあらゆる位Iにおいて均一に保つことので
きる冷凍輸送用箱体の気体流通構造を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、冷凍輸送用箱体の内部における気
体の流れを荷物の隅々まで行き渡らせることのできる技
術を提供することにある。
本発明の他の目的は、デフロスト時に加熱気体が箱体内
に流入することを防止できる冷凍輸送用箱体の気体流通
構造を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、箱体の後部から荷物の積込
みおよびおよび積下ろしを行う際などにおいて箱体内に
外気が侵入することを防止することのできる冷凍輸送用
箱体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、箱体の後部に設けられる空
気遮断手段に対して衝撃力が直接加わることを防止する
ことのできる冷凍輸送用箱体を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明による冷凍輸送用箱体の気体流通構造は、箱体の
内側前部に気体供給口、下部に気体吸入口を有する冷凍
ユニットを備え、天井部の下面から所定の間隙を有して
、複数の気体流通孔を透設した板状体たとえばyr熱板
を展張することによって気体流通部を形成したものであ
る。
この冷凍輸送用箱体の気体流通構造は、デフロスト時に
加熱気体が前記気体流通部および箱体の貯蔵室内に流入
するのを防止するダンパー装置を前記気体供給口の近傍
に設けることができる。
前記ダンパー装置は、前記気体流通部の巾方向に沿って
互いに隣接して回動自在に枢着された複数枚の羽根を有
し、前記複数枚の羽根は、箱体の内側前部に設けられた
送風ファンが作動する時にま上方に回動して前記気体流
通部を開放し、送風ファンの停止時には下方に回動して
前記気体流通孔を閉塞する構造とすることができる。
さらに、本発明の冷凍輸送用箱体は、前記気体流通構造
に加えて、箱体の後部に設けられた開閉扉の内側面から
所定の間隙をおいた位置に、前記天井部の後部かみ垂下
する空気遮断手段を設けた構造とすることができる。
前記空気遮断手段の上部近傍には、該空気遮断手段の上
部よりも後方に突設され、外部手段による衝撃力が該空
気遮断手段に直接加えられることを防止する保護手段が
配設されている構造とすることができる。
〔作用〕
本発明による冷凍輸送用箱体の空気流通構造においては
、天井部の下側に形成された気体流通部から板状体に透
設された気体流通孔を通って、上から下に冷気が箱体内
に流入する。一方、荷物は箱体の天井部の板状体に密着
接触する高さまで積込まれることは通常あり得ないので
、荷物によって板状体の気体流通孔が塞がれることはな
く、冷気はスムーズに箱体内に流入すなわち流下する。
また、本発明の気体流通構造では、気体流通孔を持つ板
状体として断熱板を使用することにより、加湿された空
気が結露することがなく、水滴が落ちてくることがない
デフロスト時に加熱気体が気体流通部に流入するのを防
ぐダンパー装置が設けられているので、自然対流によっ
て加熱気体が箱体内に流入することが確実に防止される
さらに、天井部の後部より空気遮断手段を垂下している
ので、扉を開放時外部から急激に温風が流入することが
なく、箱体内の状態は一定に保たれる。
また、空気遮断手段の上部近傍には、外部手段からの衝
撃力が該空気遮断手段に直接加えられることを防止する
保護手段が設けられているので、箱体への荷物の積込み
または積下ろし時などにおいて空気遮断手段が外部手段
からの衝撃力で破壊されることを防止できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に関して説明する。
第1図は本発明の一実施例である冷凍輸送用箱体の長手
方向断面図、第2図は第1図の■−■線拡大断面図、第
3図は本発明による気体流通路とダンパー装置の拡大部
分断面図、第4図はダンパー装置の平面図、第5図は本
発明における空気遮断手段の拡大部分断面図、第6図は
その上部の取付部を示す第5図のVl−Vl矢視図、第
7図は本発明の冷凍輸送用箱体の側面図、第8図はその
水タンク取付部の拡大部分断面図である。
本実施例の冷凍輸送用箱体lは、床部2と、左右両側の
側壁部3 (第1図には一方のみを示す)と、天井部4
と、後部の開閉扉5と、前部の冷凍ユニット6とで六面
体の箱体を形成し、この箱体内には、荷物積込み用の貯
蔵室1aが形成されている。これらの箱体構成要素の必
要個所には′Jfr熱材が充填され、外部との断熱が図
られている。
冷凍輸送用箱体の前部の冷凍ユニット6の上部には、空
気供給口(気体供給口)7と、送風ファン8と、蒸発器
9と、制御機能付きの加湿器10とが設けられ、下部に
は空気吸入口(気体吸入口)11と、たとえば野菜など
の荷物から発生するエチレンを除去するフィルタlla
とが設けられている。また、図示していないが、冷凍輸
送用箱体1の前部には、圧縮機も設置されている。
冷凍輸送用箱体1の床部2の上には、貯蔵室1a内に積
み込まれる荷物12を載置するための、たとえば断面路
T形の冷却レール13が長手方向すなわち前後方向(第
1図の左右方向)に敷設されている。
第2図に示すように、冷凍輸送用箱体1の側壁部3と天
井部4との接合品には、断面り形の隅部1’t14が長
手方向に延設され、この隅部材14のフランジ部には、
天井内張り板15および側壁内張り板16の端縁が各々
固着されている。
また、天井内張り板15の両側には、断面路Z字形の間
隙部材17が固設され、かつ該天井内張り板15の中央
部には、断面略ハツト形の間隙部材18が固設されてい
る。そして、これらの間隙部材17.18の下面には、
複数個の空気流通孔(気体流通孔)20を透設した断熱
板(板状体)19が展張固設され、この断熱板19の側
縁と前記隅部材14のL形屈曲部の内側とが間隙板21
で連結固着されている。
これらの天井内張り板15.断熱板191間隙板21な
どにより、該天井内張り板15と断熱板19との間には
、空気などの気体の流通用の空気流通部(気体流通部)
22が形成される。
この空気流通部22の形成により、送風ファン8で空気
供給ロアから供給された冷風は加湿器10で加湿調整さ
れた後、該空気流通部22に流入し、さらに断熱板19
の空気流動孔20を通って、冷凍輸送用箱体lの貯蔵室
la内に上から下向きに流入する。その際、断熱板19
の空気流通孔20は該断熱板19のほぼ全体にわたって
広い範囲に多数分散配置されているので、冷凍輸送用箱
体1内への冷風の供給は平面の全面にわたって万遍なく
、均一に行われる。
前記空気流通部22の入口部、すなわち空気供給ロアの
近傍には、該空気流通部22を経て、冷凍輸送用箱体1
の貯蔵室la内に温風が流入するのを阻止するためのダ
ンパー装置23が設置されている。
すなわち、冷凍ユニット6には加熱装置9aが設けられ
ていて、冷凍ユニット6の内部のデフロストのために定
期的に加熱装置が作動し、送風フアン8が停止する。そ
して、送風ファン8が停止すると加熱装置9aの近傍の
空気が加熱され、自然対流によって熱が移動して冷凍輸
送用箱体1内の温度が上昇するという問題があった。ダ
ンパー装置23は、この問題を解決するために設けられ
たものである。
本実施例のダンパー装置23は、第3図および第4図に
示す如く、空気流通部22の人口付近で、支持板24を
天井内張り板15の巾方向にリベット25で固着し、こ
の支持板24の巾方向に沿って、互いに隣接する複数板
の羽根26を、蝶番27を介して回動自在に枢着するこ
とによって構成されている。このダンパー装置23を設
けたことにより、デフロスト時に送風ファン8が停止す
ると、羽根26が下方に回動して空気流通部22を塞ぐ
ので、自然対流によって、加熱された空気が空気流通部
22に流入することはない。一方、冷却時に送風ファン
8が回転すると、羽根26が第3図に二点鎖線で示す如
く、上方に揺動し、冷風が空気流通部22に流入する。
本実施例においては、複数板の羽根26が隣接して枢着
されているので、送風ファン8の回転の強弱に応じて羽
根26が所望の角度だけ揺動して空気流通部22を最適
量だけ開放し、空気流通部22に流入する冷風は自動的
に最適量に調節される。
なお、ダンパー装置23の羽根26を1枚のもので構成
したり、複数枚の羽根26が互いに独立に回動するよう
構成することもできる。
また、第1図、第5図および第6図に示されるように、
本実施例における冷凍輸送用箱体1の後部には、貯蔵室
1aへの荷物12の積込みおよび積下ろし時などにおけ
る温風の流入(または冷風の流出)を防止する空気遮断
機構(気体遮断手段)28、およびこの空気a[r機構
28に対して、たとえば荷物の積込みおよび債下ろし用
のフォークリフト (図示せず)のマスト部材などが直
接衝突して直接衝撃力が加わることを防止する保護機構
(保護手段) 29が配設されている。
すなわち、冷凍輸送用箱体1の後部における天井部4の
天井内張り板15の下面には、断面略コ字状の取付部材
30が固設され、この取付部材30の後側すなわち第5
図の右側には、取付板31が固設されている。また、こ
の取付板31の下側には、断面三角形状に形成された保
護板32と、該保8i板32で包囲された断面三角形の
木材製の保護材33とが、前記保護機構29として、空
気遮断機構28よりも後方に突出するよう配設固定され
ている。
この保護板32の斜め下向きの一辺には、断面略U字形
の支持部材34がねじ35で固定されている。そして、
この支持部材34には、前記空気遮断機構28の一例と
しての空気遮断カーテン36が係止部材37により垂下
されている。この空気遮断カーテン36は、たとえばビ
ニル樹脂の如きプラスチック材料のシートで作ることが
できる。
さらに、第7図および第8図に示すように、本実施例の
冷凍輸送用箱体1は、その内部に、前記加湿器lOに所
要量の水を供給するための水タンク38を左右両側に備
えている。これらの水タンク38は、給水ポンプ390
作動により、パイプ40を経て加湿器10に所要量の水
を供給できる。
この水タンク38を設置するため、本実施例では、冷凍
輸送用箱体1の前部の両側におけるフロントコーナーポ
スト41の近傍において特別な構造を採用している。す
なわち、第8図に示すように、冷凍輸送用箱体1の前部
における冷凍ユニット6の両側には、フロントコーナー
ポスト41が設置されるが、本実施例においては、フロ
ントコーナーポスト41の内側に、タンク取付部材42
を冷凍ユニット取付ボルト43で取り付けると共に、該
タンク取付部材42を水タンク38の取付に好適とすべ
く略し形に折曲成形し、そのL形折曲成形部42aの一
辺と接触するように水タンク38を設置しているもので
ある。
この水タンク取付構造により、水タンク38は安定して
設置され、しかも外力が該水タンク38に直接加わって
破壊を生じることを確実に防止できる。
また、この水タンク取付構造においては、フロントコー
ナーポスト41の外側に、水タンク38内の水位を可視
表示するためのフロート(図示せず)を持つレベルゲー
ジ38aおよび水の補給などのための注水口(図示せず
)が設けられている。
これにより、水タンク38自体はフロントコーナーボス
ト41の外側に位置していても、その内部の水位をレベ
ルゲージ38aにより外部から容易に確認でき、また水
の供給や補給を外部から容易に行うことができる。
なお、第7図において、符号44は加湿器10の噴霧用
のノズル、45はデフロスト時におけるデフロストドレ
ン捕集用のドレンパンである。
以下、本実施例の作用について説明する。
まず、冷凍輸送用箱体1の内部の貯蔵室1a内に荷物1
2を積込み、冷凍ユニット6を作動させると、送風ファ
ン8の働きにより冷却気体(たとえば冷却空気)が蒸発
器9を経て加湿器10で適当な湿度に加7M調整された
状態で、開放状態のダンパー装置23を通って、冷凍輸
送用箱体1の上部の天井部4と断熱板19との間に形成
された空気流通部22に供給される。
空気流通部22に供給された冷却気体は、Wr、P板1
9に多数形成された空気流通孔20を通って冷凍輸送用
箱体1の内部の貯蔵室1a内に上方から下方に流入する
。この時、冷却気体は、断熱板19の空気流通孔20が
該断熱板19の広い面積にわたって多数形成されている
ことにより、それらの空気流通孔20を経て貯蔵室1a
の平面方向の全体にわたって互選なく流入し、貯蔵室1
aの隅々まで均一に行き渡る。
したがって、冷凍輸送用箱体1の貯蔵室1a内の温度は
その全体にわたって極めて均一に保たれ、荷物12の貯
蔵をその全体について最適な低、@条件で行うことがで
きる。
このようにして、冷凍輸送用箱体1の貯蔵室1a内に隅
々まで流入した冷却気体は荷物12を最適低温に冷却し
ながら上方から下方に流動し、床部2上の冷却レール1
3間の軸方向の隙間を通って後部から前部に向けて略水
平方向(第1図の左方向)に流れ、冷凍ユニット6の下
部の空気吸入口11から該冷凍ユニット6の中に吸入さ
れ、再び送風ファン60作用で該冷凍ユニット6から空
気流通部22、空気流通孔20を経て貯蔵室1aに循環
される。
本実施例によれば、以下のような優れた効果を得ること
ができる。
(1)、冷凍輸送用箱体1の上部における天井部4とそ
の下側に所定の間隙をおいて展張された板状体すなわち
断熱板19との間に空気流通部22が形成され、また断
熱板19の広い面積にわたって多数の空気流通孔20が
透設されているので、冷却気体は冷凍ユニット6がら空
気流通部22を経て、断熱板19の空気流通孔20から
貯蔵室la内に互選なく、均一に流入し、貯蔵室la内
め温度にバラツキを生じないため、貯蔵室1a内の荷物
12をどの部位にふいても均一に最適低温条件で冷却す
ることができる。
(2)0本実施例では、冷却気体は貯蔵室la内に上方
から下方に向けて流動するので、冷却気体がその逆方向
すなわち貯蔵室の下方から上方に流動する技術〈たとえ
ば上記実開昭63−63671号公報参照)に比して、
貯蔵室la内の温度のバラツキをより少なくすることが
できる。
その1つの理由としては、冷却空気はその物性に基づき
温風よりも下側に移動する性質があるので、冷却空気を
上から下に流動させる方が、下から上に流動させる場合
よりもスムーズな気体流動作用が得られるからである。
第2の理由としては、貯蔵室la内に積み込まれる荷物
12が上方の断熱板19に密着する高さまで積み上げら
れることは通常はなく、断熱板19の空気流通孔20が
荷物12で閉塞されることがないため、空気流通孔20
を通って上から下に流動する冷却気体の流れは常に確保
できる。これに対し、上記実開昭63−63671号の
技術のように冷却気体を貯蔵室内の下から上に流動させ
る場合、貯蔵室内の下部における気体通路が荷物で閉塞
されるおそれが大きく、折角咲部レールに孔あけしても
、その所期の効果は必ずしも確保されないという基本的
な問題点が未解決のまま残されていることになる。
(3)、空気流通部22を構成する板状体として断熱板
19を用いているので、冷却空気が空気流通孔20を通
って貯蔵室1aに上方から流入する際に、空気流通部分
に水滴が発生して下方の荷物12を汚損することを防止
できる。
(4)0本実施例の空気流通部22においては、送風フ
ァン8の近傍位置にダンパー装置23が設けられている
ので、デフロスト時に送風ファン8が停止しても、加熱
装置9aで加熱された空気が自然対流で空気流通部22
、さらには貯蔵室la内に移動することは、このダンパ
ー装置23により阻止することができる。
(5)、特に、本実施例のダンパー装置23は、互いに
隣接する複数枚の羽根26を回動自在に枢着した構造で
あるので、デフロスト時に送風ファン8が停止すると、
それに連動的に羽根26が下方に回動して空気流通部2
2を閉塞し、加熱された空気が自然対流で空気流通部2
2や貯蔵室1aに流入することを確実に阻止できる。
〔6)、冷凍輸送用箱体1の後部に空気遮断機構28と
しての空気遮断カーテン36が設けられているので、貯
蔵室1aへの荷物12の積込みおよび積下ろし時などに
、外部の温風(外気)が貯蔵室1aの中に流入し、ある
いは貯蔵室1a内の冷気が外部に流出することを防止す
ることができる。
(7)、空気遮断機構28の上部には、保護板32など
よりなる保護機構29が該空気遮断機構28より後方に
突出するよう配設されているので、たとえば貯蔵室1a
への荷物12の積込みまたは積下ろし時にフォークリフ
ト (図示せず)のマスト部材が空気遮断機構28゛に
衝突しそうな時には該マスト部材は保護機構29に直接
衝突することにより受は止められ、空気流通機構28に
直接衝突して破壊を生じることを確実に防止できる。
(8)、冷凍輸送用箱体1の側方、本実施例では前部の
両側に設置される水タンク38が、該水タンク38の取
付に好適なL形折曲成形部42aを持つタンク取付部材
42よりなる水タンク取付構造で取り付けられているの
で、水タンク38が安定して設置され、また外力が水タ
ンク38に直接加えられて破壊されることを確実に防止
することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき
具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しな’y)@囲で種々変
更可能であることはいうまでもない。
たとえば、断熱板19の材料や空気流通孔20の個数お
よび配置などは様々なものを用いることができる。
また、ダンパー装置23の構造としては、複数枚の羽根
26を用いるもの以外の他の構造を採用することもでき
る。
さるに、空気遮断機構28としての空気遮断カーテン3
6はプラスチック材料のンート以外のものを用いてもよ
い。
また、保護機構29は前記実施例以外にも、空気遮断機
構28への外的手段の直接衝突を防止できるものであれ
ば、様々な構造のものを使用することができる。
さらに、冷却気体としては、空気以外に、たとえば窒素
ガス(N2)などの気体を用いてもよく、そのような場
合も本発明に含まれるものである。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその利用分野である、いわゆる海上コンテナとしての
冷凍輸送用箱体に適用した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、たとえば大型トラックに
よる陸上輸送のだめの大型陸上コンテナとしての冷凍輸
送用箱体などにも本発明を適用できる。
勿論、本発明は輸送を行わずに、据付状態で使用される
ものも含むものである。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
(1)0箱体の内側前部に気体供給口、下部に気体吸入
口を有する冷凍ユニットを備え、天井部の下面から所定
の間隙を有して、複数の気体流通孔を透設した板状体を
展張することによって気体流通部を形成し、前記冷凍ユ
ニットから供給された気体が前記気体流通孔部から前記
気体流通孔を通って箱体の上方から下方に向けて流動す
るよう構成したことにより、冷却気体は、天井部の下側
に形成された気体流通部を経て、板状体に透設された気
体流通孔を通って上方から下方に向けて箱体内に流入す
ることができ、箱体内の荷物によって板状体の気体流通
孔が塞がれることなく、冷却気体を箱体内にスムーズに
流入させることができる。
その際、板状体の気体流通孔を該板状体の広い面積にわ
たって分布するよ′う形成することにより、冷却気体は
箱体内の隅々まで互選なく行き渡り、箱体内の温度を全
体的に均一にすることができ、箱体内の全ての位置にお
いて最適な低温条件で生鮮食品などを保存および(また
は)輸送できる。
(2)、Fi状体を断熱板で構成することにより、冷却
気体が板状体の気体流通孔を通過する際に水滴が生じて
箱体内の荷物を汚損することを防止できる。
〔3〕、デフロスト時に加熱気体が前記気体流通部およ
び箱体の貯蔵室内に流入するのを防止するダンパー装置
を前記気体供給口の近傍に設けたことにより、デフロス
ト時に送風ファンが停止しても、加熱装置で加熱された
気体が自然対流によって気体流通部および箱体の貯蔵室
内に流入することを確実に防止できる。
〔4)、前記ダンパー装置は、前記気体流通部の巾方向
に沿って互いに隣接して回動自在に枢着された複数枚の
羽根を有し、前記複数枚の羽根は、箱体の内側前部に設
けられた送風ファンが作動する時には上方に回動して前
記気体流通部を開放し、前記送風ファンの停止時には下
方に回動して、前記気体流通部を閉塞することにより、
デフロスト時における自然対流による加熱気体の気体流
通部および箱体内への流入をさらに確実に防止すること
ができる。
(5)0本発明の冷凍輸送用箱体は、箱体の後部に設け
られた開閉扉の内側面から所定の間隙をおいた位置に、
前記天井部の後部から垂下する空気遮断手段を設けたこ
とにより、箱体への荷物の積込みおよび積下ろし時など
に外気が箱体内に流入し、箱体内の冷気が外部に流出す
ることを防止できるので、箱体内の温度を最適な低温条
件に確実に維持することができる。
(6)、前記空気遮断手段の上部近傍には、該空気遮断
手段の上部よりも後方に突設され、外部手段による衝撃
力が該空気遮断手段に直接加えられることを防止する保
護手段が配設されていることにより、たとえば箱体内へ
の荷物の積込みおよび積下ろし時に、たとえばフォーク
リフトのマスト部材の如き外部手段が空気遮断手段に直
接衝突することが防止できるので、空気遮断手段の破損
を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である冷凍輸送用箱体の長手
方向断面図、第2図は第1図の■−■線拡大断面図、第
3ズは本発明による気体流通路とダンパー装置の拡大部
分断面図、第4図はダンパー装置の平面図、第5図は本
発明における空気遮断手段の拡大部分断面図、第6図は
その上部の取付部を示す第5図のVl−Vl矢視図、第
7図は本発明の冷凍輸送用箱体の側面図、第8図はその
水タンク取付部の拡大部分断面図である。 l・・・・・冷凍輸送用箱体、 la・・・・貯蔵室、 2・・・・・床部、 3・・・・・側壁部、 4・・・・・天井部、 5・・・・・開閉扉、 6・・・・・冷凍ユニット、 7・・・・・空気供給口(気体供給口)、8・・・・・
送風ファン、 9・・・・・蒸発器、 9a・・・・加熱装置、 10・・・・・加湿器、 11・・・・・空気吸入口(気体吸入口)、11a・ 
・・・フィルタ、 12・・・・・荷物、 13・・・・・冷却レール、 14・・・・・隅部材、 15・・・・・天井内張り板、 16・・・・・側壁内張り板、 17.18・・間隙部材、 19・・・・・断熱板(板状体)、 20・・・・・空気流通孔(気体流通孔)、21・・・
・・間隙板、 22・・・・・空気流通部(気体流通部)、23・・・
・・ダンパー装置、 24・・・・・支持板、 25・・・・・リベット、 26・・・・・羽根、 27・・・・・蝶番、 28・・・・・空気遮断機構(気体遮断手段)、29・
・・・・保護機構(保護手段)、30・・・・・取付部
材、 31・・・・・取付板、 32・・・・・保護板、 33・・・・・保護材、 34・・・・・支持部材、 35・ ・ ・ ・ ・ねじ、 36・・・・・空気遮断カーテン、 37・・・・・係止部材、 38・・ ・・・水タンク、 38a・・・・レベルゲージ、 39・・・・・給水ポンプ、 40・・・・・パイプ、 41・・・・・フロントコーナーポスト、42・・・・
・タンク取付部材、 42a・・・・L形折曲成形部、 43・・・・・取付ボルト、 44・・・・・噴霧用ノズル、 45・・・・・ドレンパン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、箱体の内側前部に気体供給口、下部に気体吸入口を
    有する冷凍ユニットを備え、天井部の下面から所定の間
    隙を有して、複数の気体流通孔を透設した板状体を展張
    することによって気体流通部を形成し、前記冷凍ユニッ
    トから供給された気体が前記気体流通部から前記気体流
    通孔を通って箱体の上方から下方に向けて流動するよう
    構成したことを特徴とする冷凍輸送用箱体の気体流通構
    造。 2、前記板状体が断熱板よりなることを特徴とする請求
    項1記載の冷凍輸送用箱体の気体流通構造。 3、デフロスト時に加熱気体が前記気体流通部および箱
    体の貯蔵室内に流入するのを防止するダンパー装置を前
    記気体供給口の近傍に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の冷凍輸送用箱体の気体流通構造。 4、前記ダンパー装置は、前記気体流通部の巾方向に沿
    って互いに隣接して回動自在に枢着された複数枚の羽根
    を有し、前記複数枚の羽根は、箱体の内側前部に設けら
    れた送風ファンが作動する時には上方に回動して前記気
    体流通部を開放し、前記送風ファンの停止時には下方に
    回動して前記気体流通部を閉塞することを特徴とする請
    求項3記載の冷凍輸送用箱体の気体流通構造。 5、請求項1、2、3、または4記載の気体流通構造を
    備え、箱体の後部に設けられた開閉扉の内側面から所定
    の間隙をおいた位置に、前記天井部の後部から垂下する
    空気遮断手段、を設けたことを特徴とする冷凍輸送用箱
    体。 6、前記空気遮断手段の上部近傍には、該空気遮断手段
    の上部よりも後方に突設され、外部手段による衝撃力が
    該空気遮断手段に直接加えられることを防止する保護手
    段が配設されていることを特徴とする請求項5記載の冷
    凍輸送用箱体。
JP28205788A 1988-11-08 1988-11-08 冷凍輸送用箱体の気体流通機構およびそれを用いた冷凍輸送箱体 Pending JPH02130374A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5533275A (en) * 1993-10-13 1996-07-09 Synectic Technology, Inc. Method and apparatus for controlling the temperature of cargo within a container
KR100837681B1 (ko) * 2007-06-22 2008-06-13 주식회사 두손 평형함수율 표를 이용한 사일로 제습 냉각 제어시스템

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