JPH0212945Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は入浴時等に使用するあかすりに関す
る。

従来、あかすりとしては、乾燥させたへちま、
直方体や長円形のポリウレタンフオーム等が使用
されているが、これらは、いずれも湯を含ませた
り石鹸を塗つたりすると、手から滑り出し易くな
り、そのため、これらを強く握つていないと身体
等を洗いにくいという問題があつた。

本考案は上記の問題に鑑みて為されたもので、
軽く握つても手から滑り出すことのない、新規な
あかすりを提供することを目的とするもので、そ
の特徴とするところは、半円形の略直径部分を略
円弧状に張出させ且つ周縁部から中央部にかけて
厚みが増すように成形した、弾力を有するブロツ
ク体の前記略半円の円周中央部には親指を受ける
凹部を、前記張出させた部分には前記親指以外の
４本の指を受ける４つの凹部を、それぞれ形成し
たことにある。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図ないし第６図において、あかすり８は、
ゴム、又は、ポレウレタンフオーム等を素材とし
て弾力性を持たせ、周縁部から中央部にかけて厚
みが増すように換言すれば表面を凸曲面とし且つ
略半円形の略直径部分を略円弧状に張出させた形
状即ち略扇状に形成した偏平なブロツク体９から
成つており、前記ブロツク体９の図中下側に位置
する前記略半円の円周中央部には親指を受ける凹
部１０を、図中上側に位置する前記張出させた部
分には前記親指以外の４本の指即ち人差し指から
小指までの各指をそれぞれ受ける４つの凹部１１
を、それぞれ形成したものである。ブロツク体９
は、あかすりとしての表面粗さのほか、前記の素
材の組成、発泡密度等によりその弾力の度合を適
宜設定すればよく、また、中空に形成してもよ
い。

かかるあかすり８は、ブロツク体９の弾力に抗
して５本の指を全部各凹部１０，１１に同時に当
てながらブロツク体９を軽く力を入れてつまむこ
とにより、ブロツク体９の例えば略中央部をあか
すり面として使用することができる。この場合、
あかすり８は、軽くつまむだけでも、凹部１０，
１１によりそれぞれ指がその側面方向にずれるこ
とが抑えられ、且つ、指の押圧力に対してブロツ
ク体９の反発力が作用するので、手から滑り出す
ことがない。

以上述べたように、本考案に係るあかすりは、
指をブロツク体の凹部に当てて軽くつまむだけで
確実に握ることができて身体等を洗い易く、特
に、手、指等の力が弱い幼児、老齢者等でも入浴
時等にあかすりを容易且つ充分にすることができ
るので利用価値の大きなものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るあかすりの実施例を示すも
ので、第１図は正面図、第２図は平面図、第３図
は底面図、第４図は側面図、第５図は第１図中
−線断面図、第６図は第１図中−線断面図
である。 ８……あかすり、９……ブロツク体、１０，１
１……凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略半円形の略直径部分を略円弧状に張出させ且
   つ周縁部から中央部にかけて厚みが増すように成
   形した、弾力を有するブロツク体の前記略半円の
   円周中央部には親指を受ける凹部を、前記張出さ
   せた部分には前記親指以外の４本の指を受ける４
   つの凹部を、それぞれ形成したことを特徴とする
   あかすり。