JPH02129198A - アスパラガス廃棄物からのサポニン回収方法 - Google Patents

アスパラガス廃棄物からのサポニン回収方法

Info

Publication number
JPH02129198A
JPH02129198A JP27934988A JP27934988A JPH02129198A JP H02129198 A JPH02129198 A JP H02129198A JP 27934988 A JP27934988 A JP 27934988A JP 27934988 A JP27934988 A JP 27934988A JP H02129198 A JPH02129198 A JP H02129198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saponin
extract
solvent
concentrated
essence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27934988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0633303B2 (ja
Inventor
Hiromi Magota
孫田 裕美
Masayuki Suzuki
雅之 鈴木
Makiko Maruyama
丸山 真樹子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Holdings Co Ltd
Original Assignee
Dowa Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Mining Co Ltd filed Critical Dowa Mining Co Ltd
Priority to JP63279349A priority Critical patent/JPH0633303B2/ja
Publication of JPH02129198A publication Critical patent/JPH02129198A/ja
Publication of JPH0633303B2 publication Critical patent/JPH0633303B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はアスパラガス中のサポニン成分の抽出方法に関
し、特にアスパラガスの茎部のように食用にfイされず
に捨てられていた廃棄部分から、工業的手段により有効
にサポニンを回収する方法に関する。
[従来の技術] 従来、植物中にサポニンが含有されていることはよく知
られていた。一般にサポニンとは、複雑な脂環式化合物
をアグリコンとする配糖体であり、その水溶液が起はう
性、魚毒性、溶血性などを示す一群の植物成分の総称で
ある。更にナマコやヒトデのサポニンのように、動物サ
ポニンも公知である。
その後の研究によりサポニン自体の性質が判明し、その
分類もステロイドサポニンやトリテルペノイドサポニン
に大別されるようになった。
これらの植物や動物から前述のサポニン成分を回収する
方法として溶媒抽出法が知られている。
食用植物であるホワイトアスパラからサポニンを回収す
る手段としての抽出法も知られているが、これはアスパ
ラガス可食部を原料とするため、大量の材料を使用しな
ければならなくコスト的に問題があった。
[発明が解決しようとする問題点] 前述の如く、従来のサポニン回収法としては安価に且つ
大量のサポニンを得る方法は無く、従って市販されてい
るサポニンは価格の高いものとならざるを得なかった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、前述の問題点を解決するため鋭意研究を
行ない、食物としては不用なアスパラガスの茎部や根部
に注目し、廃棄物として捨てられていたこれらの中にも
サポニン成分が含有されていないかを研究したところ、
十分な量のサポニン成分を含有することを見いだし、本
発明の工業的回収方法を開発することができたものであ
る。
即ち、本発明はアスパラガスの非可食部からサポニンを
溶媒抽出によって工業的に回収する方法であって、 アスパラガス廃棄物を出発原料として用い、該原料をア
ルコールに浸漬した後、濃縮エキスを得る第1工程: 第1工程で得られた濃縮エキスに溶媒を添加して抽出す
る第2工程; 第2工程で得られた抽出液を濃縮、溶媒留去して抽出エ
キスを得る第3工程; 第3工程で得られたエキスから脂質成分を除去するため
の脱脂を行う第4工程; 第4工程で得られた脱脂工程液に溶媒を添加して有機層
にサポニン成分を抽出させた後、濃縮、乾固して粗サポ
ニン含有エキスを得る第5工程;および、 第5工程で得られた粗サポニン含有エキスを有機溶媒で
溶解した後、該溶解液をエーテル中に移して、粗サポニ
ンの沈殿物を生成せしめ、次いで該沈殿物を分離回収す
る第6工程; からなることを特徴とするアスパラガス廃棄物からのサ
ポニン回収方法を提供するものである。
[作  用] 本発明で用いられる原料は、アスパラガスの根部や茎部
であるが、これらは従来可食部を採った後は廃棄物とさ
れていたものである。従ってこれらの廃棄物を原料とす
るため、安価にサポニン成分を回収することができる。
本発明の第1工程で用いるアルコールとしては、メタノ
ールやエタノールなどの低級アルコールを用いることが
できるが、本実施例では原料の水分を測定して、全体と
して60%エタノールとなるように調整して用い、濃縮
エキスを得た。
この場合、従来の抽出法では、抽出効率を高めるために
数10度に加熱したり、且つ攪拌したりする工程を必要
とするが、本発明法においては、常温で且つ単なる静置
状態で浸漬するだけでよい。
第2工程では、前述の濃縮エキスに有機溶媒を添加して
有機層にサポニン成分等を抽出させるが、この場合の有
機溶媒としては、たとえばn−ブタノール(B u O
H)と水とが1:1の割合で混合したものを用いること
ができる。これは一般的に、サポニンはブタノールに易
溶であり、一方抽出液中に含まれる多量の糖分は水に易
溶であるため、まず多量の夾雑物としての糖分を取り除
くために混合液を用いることが好ましいからである。
第3工程においては、n−ブタノール層を濃縮した後溶
媒留去して抽出エキスを得るが、これはロータリーエバ
ポレーターを用い、溶媒のみを減圧下にて蒸発させるこ
とにより行うことができる。
第4工程においては、抽出エキスから脱脂を行うが、こ
の場合、ベンゼンおよびクロロホルムを別々に添加して
抽出エキス中の脂質や不純物を除去することができる。
この場合の有機溶媒としてはベンゼンのみでもよいが、
完全なる脱脂を行うためにクロロホルムを使用すると尚
良い結果が得られることを確認している。
第5工程では、第4工程で得られた脱脂工程液に有機溶
媒を添加するが、これは、たとえばnブタノールを水で
1:1に調整したものを用いて、サポニン成分をn−ブ
タノール層に抽出し、次いで抽出液を濃縮、乾固する方
法で行うことができる。
第6工程では、第5工程で得られた粗サポニン含有エキ
スを有機溶媒で溶解して、エーテル中で粗サポニンの沈
殿物を生成せしめた後、分離回収するが、この工程は溶
解液を注射器のような器具を用いて少量ずつ滴下して行
うのが、粗サポニンの沈殿生成上望ましいことが分かっ
た。
以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。
[実 施 例コ 原料として生ホワイトアスパラガス根本部分を23.6
50g (新鮮重量として)測定し、次いでアルコール
濃度が60%となるように調整してエタノールを添加し
た。
これらを食品用ミキサー(ナショナルMXM3)を用い
て粉砕して、混合物を得た。
次いでこれらの原料と溶媒からなる混合物をポリバケツ
に入れて、室温下、−昼夜静置して抽出を行った後、吸
引濾過により抽出液を吸引濾過ビンに回収した。
抽出残渣には再度60%エタノールを25411加え、
前述の操作を繰り返した後、抽出成約6841)をロー
タリエバポレーターにより濃縮、溶媒留去して褐色の濃
縮エキスを1ooo、得た(第1工程)。
次いで該濃縮エキスが全て溶解する迄、n−ブタノール
と水(1: 1)の混合溶媒を加え、よく振とうした後
、遠心分離機で約1万回転、30分間の遠心分離を行っ
て、サポニン成分等をn−ブタノール層に抽出分離した
(第2工程)。
次いで2n−ブタノール層を、ロータリーエバポレータ
ーにより濃縮、溶媒留去して約110 gのエキスを得
た(第3工程)。
次いで該エキスに水とベンゼンを当量ずつ加えて懸濁さ
せ、乳白色の溶液を得た。この溶液を遠心分離機を用い
て1万回転、30分間遠心分離を行い、分離したベンゼ
ン層を遠心管を傾は上層のベンゼンを捨てるか、或はピ
ペット管で上層だけを吸い取って取り除くと共にエキス
中の脂質成分の除去を行うと共に、更に残った水層部に
、新たなベンゼンを同量加えて同様な操作を行った。該
脱脂工程は、ベンゼンだけの添加だけでも良いが、クロ
ロホルムやエーテルのような他の溶媒を用いると効率良
い脱脂を行うことができることを確認している(第4工
程)。
次いで得られた水層部分より、ロータリーエバポレータ
ーによって水分を濃縮、乾固した後、n−ブタノールと
水(1: 1)の混合溶媒的1gを添加してエキスを溶
解させ、分岐ロート内で一昼夜静止してサポニン成分を
ブタノール層に抽出した。
次いでブタノール層を、ロータリーエバポレーターによ
り濃縮、乾固して約18gの粗サポニン(褐色エキス)
を得た(第5工程)。
次いで該褐色エキスに300m1のメタノールを加えて
溶解し、注射針を用いて75m1ずつ、別に用意したエ
チルエーテル(2fI)の中にゆっ(り滴下させて白色
の沈殿を生成せしめ、しばらく静置させた後、傾瀉法に
よりエーテルを大部分除去し、更に吸引濾過により沈殿
を集め、その沈殿物の上から新しいエーテルを数回洗っ
て、夾雑物の溶けたエーテルを洗い流した。
このような操作で得られたほぼ白色の沈殿物を、真空デ
シケータ中で乾燥した後、乳鉢で粉砕して、約figの
粗サポニン成分を得た。その収率を第1表に示したが、
この表から最終的に0.38%の高収率で粗サポニンを
回収する事ができたことが理解される。
第    1    表 次いで粗サポニン粉末10m1を1mlのメタノールに
溶解し、薄層クロマトグラフィーようのシリカゲルプレ
ート上に添加し、クロロホルム:メタノール:水(70
: 30 二5)の混合溶媒で展開後、アニスアルデヒ
ド−硫酸液を噴霧後70℃で数分間加熱し、ステロイド
サポニンの特徴である黄色のスポットを8種検知した。
又、更に10%硫酸を噴霧後110℃で数分間発色させ
夾雑物を調べると、数種の極く薄いスポットが検出され
、若干の不純物を含むことが判った。
同様に各工程におけるサポニン成分の含bmを第2図に
示したが、第2図は展開溶媒としてクロロホルム:メタ
ノール:水(70: ao: 5) 、発色剤、アンス
アルデヒド−硫酸混合液を噴霧後、70℃に加熱し、黄
色のステロイドサポニン特有のスポットを検出した後、
同プレートに10%硫酸を噴霧し、120℃で加熱して
夾雑物の有無を検出した薄層クロマトグラムであるが各
工程を経ることによって不純物が除去されていることが
理解される。
[発明の効果] 上述のように本発明は、廃棄物を有効利用できるもので
あると共に、T業的手段によって粗サポニン成分を安価
に回収することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明法のフローシートである、第2図は、
TLC法による粗サポニンの分析結果を示す分析図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 アスパラガス廃棄物を出発原料として用い、該原料をア
    ルコールに浸漬した後濃縮エキスを得る第1工程: 第1工程で得られた濃縮エキスに溶媒を添加して抽出す
    る第2工程; 第2工程で得られた抽出液を濃縮、溶媒留去して抽出エ
    キスを得る第3工程; 第3工程で得られた抽出エキスから脂質成分を除去する
    ための脱脂を行う第4工程; 第4工程で得られた脱脂工程液に溶媒を添加して有機層
    にサポニン成分を抽出させた後、濃縮、乾固して粗サポ
    ニン含有エキスを得る第5工程;および、 第5工程で得られた粗サポニン含有エキスを有機溶媒で
    溶解した後、該溶解液をエーテル中に移して、粗サポニ
    ンの沈殿物を分離回収する第6工程; からなることを特徴とするアスパラガス廃棄物からのサ
    ポニン回収方法。
JP63279349A 1988-11-07 1988-11-07 アスパラガス廃棄物からのサポニン回収方法 Expired - Lifetime JPH0633303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63279349A JPH0633303B2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07 アスパラガス廃棄物からのサポニン回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63279349A JPH0633303B2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07 アスパラガス廃棄物からのサポニン回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02129198A true JPH02129198A (ja) 1990-05-17
JPH0633303B2 JPH0633303B2 (ja) 1994-05-02

Family

ID=17609932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63279349A Expired - Lifetime JPH0633303B2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07 アスパラガス廃棄物からのサポニン回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633303B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341795B1 (ko) * 1999-08-13 2002-06-26 대한민국(관리청:특허청장, 승계청:농촌진흥청장) 방울비짜루(남옥대)로부터 단리되는 신물질인 아스파올리고닌
WO2003027049A1 (en) * 2001-09-20 2003-04-03 Ezaki Glico Co., Ltd. Method of extracting and method of purifying an effective substance
KR100458003B1 (ko) * 2002-05-27 2004-11-18 대한민국 방울비짜루(남옥대)로부터 분리한 신규 항암활성 화합물 및 그 정제방법
CN109395427A (zh) * 2019-01-03 2019-03-01 湖州欧利生物科技有限公司 一种环保型光甘草定提取装置及其工艺

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
AGICALTUREL&BIOLOGICAL CHEMISTRY=1975 *
CHEMICAL&PHARMACEUTICAL BULLETIN=1979 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341795B1 (ko) * 1999-08-13 2002-06-26 대한민국(관리청:특허청장, 승계청:농촌진흥청장) 방울비짜루(남옥대)로부터 단리되는 신물질인 아스파올리고닌
WO2003027049A1 (en) * 2001-09-20 2003-04-03 Ezaki Glico Co., Ltd. Method of extracting and method of purifying an effective substance
US7282150B2 (en) 2001-09-20 2007-10-16 Ezaki Glico Co., Ltd. Method of extracting and method of purifying an effective substance
KR100895479B1 (ko) * 2001-09-20 2009-05-06 에자끼구리고가부시키가이샤 유효 물질의 추출방법 및 정제방법
KR100458003B1 (ko) * 2002-05-27 2004-11-18 대한민국 방울비짜루(남옥대)로부터 분리한 신규 항암활성 화합물 및 그 정제방법
CN109395427A (zh) * 2019-01-03 2019-03-01 湖州欧利生物科技有限公司 一种环保型光甘草定提取装置及其工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0633303B2 (ja) 1994-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bradbury et al. The acridity of raphides from the edible aroids
KR0167122B1 (ko) 저농약 함량의 식물 활성 성분 농축물의 제조 방법
CN102746412B (zh) 一种苦瓜多糖的提取方法
CN102432582A (zh) 一种原花青素的制备方法
JPH02247196A (ja) アスパラガスから精製サポニンを回収する方法
CN106748923B (zh) 一种从黑蒜中提取蒜氨酸的方法
CN105254609B (zh) 蓝莓花青素的提取方法
JP2006526615A5 (ja)
CN102180985B (zh) 艾蒿多糖提取及纯化方法
US6007823A (en) Simmondsin concentrate from jojoba
JPH02129198A (ja) アスパラガス廃棄物からのサポニン回収方法
WO2019080571A1 (zh) 一种苦楝素的提取方法
Chibnall et al. The ether-soluble substances of cabbage leaf cytoplasm: preparation and general characters
CN102397267A (zh) 一种制备盐酸青藤碱巴布剂的方法
CN109810149A (zh) 一种木槿花中原花青素的提取工艺
JP2008105964A (ja) サポニンの製造方法
CN115569158A (zh) 一种利用超声波辅助低共熔溶剂提取技术从番石榴叶中提取总黄酮的提取方法
CN105777841A (zh) 一种去除五加科皂苷提取物中霜霉威的方法
JPH0348694A (ja) 新規サポニン物質
CN107488413A (zh) 一种石榴皮中栲胶的提取方法
KR880000018B1 (ko) 센나 약제로부터 완하제를 제조하는 공정
TWI672137B (zh) 台灣原生種土肉桂以水解技術製備抗氧成分山奈酚的方法
AU2004245874A2 (en) Method for processing vegetable raw materials
KR930701968A (ko) 식물에서 추출된 항신생물 약제 및 그의 제조 방법
CN104031073B (zh) 一种印楝素干粉的制备方法