JPH02128919A - トラクターのボンネット内シール構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、トラクターのボンネット内におけるシール構
造に関し、特にエンジンルーム内の区画シール構造に関
するもので、ある。

［従来の技術］ 一般にトラクターにおいては、車体前部のエンジンルー
ムな覆うボンネットを前方部で車体にヒンジ結合してお
り、またエンジンルーム内のエンジン前方にラジェータ
を配設するとともに、ラジェータ後方に周囲がシュラウ
ドで覆われた遠心式の冷却ファンを配設し、ボンネット
の左右側面部に遠心ファンからの排風口部を有する農用
トラクターも実用化されている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、遠心ファンを用いて後方のエンジン冷却及び
前方のラジェータ冷却を行う場合、エンジンルーム内を
前後に区画しておかないと以下の問題が生じる。

即ち後方のエンジン周りのホットエアが前方のラジェー
タ周りに流れ込んだり、また逆に前方のラジェータ周り
のホットエアが後方のエンジン周りに流れ込んだりし、
冷却性能が阻害されてしまう。

そして前方よりエンジンルーム内のラジェータに冷却風
を取り入れるため、ボンネット前面部に設ける空気取入
口をメツシュ構造として枯れ草等の侵入防止を行ってい
るが、ファンの吸引作用でエンジン下方から吸い上げら
れた枯れ草等が前方のラジェータ側に流れ込むと、ラジ
ェータに目詰まりが生じて冷却性能が低下してしまう。

またファンシュラウドとボンネットとの側方における排
風口部の接続部分についても隙間があると、排出すべき
ホットエアがエンジンルーム内に漏れて逆流してしまい
、冷却後の排気性１距が低下する。

従ってファン部分を境にしてエンジンルーム内を確実に
前後区画シールしなけらばならないとともに、ファンシ
ュラウドとボンネットとの側方における排風口部の接続
部分をも確実に区画シールレなけらばならず、即ちエン
ジンルーム内を王室に区画しておく必要ある。

そこで本発明の目的は、ファンシュラウド外側とボンネ
・ント内側との間でエンジンルーム内を確実に前後区画
シールしてエンジンとラジェータに対する個々の冷却性
能を向上できるとともに、ファンシュラウドとボンネッ
トとの側方における排風口部の接続部分を確実に区画シ
ールして冷却後の排気を良くするようにしたトラクター
のボンネット内シール構造を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 以上の課題を達成すべく本発明は、ボンネ・ントで覆わ
れた車体前部のエンジンルーム内のエンジン前方にラジ
ェータを配設するとともに、ラジェータ後方に周囲がシ
ュラウドて覆われた冷却ファンを配設し、且つボンネッ
トの左右側面部に冷却ファンからの排風口部を有するト
ラクターにおいて、エンジンルーム内を前方のラジェー
タ側と後方のエンジン側とに区画するシール材をファン
シュラウド外側とボンネット内側との間に設けるととも
に、ファンシュラウドの左右側面部に開口する排風口部
とボンネット側面部の排風口部との接続部分の周囲にも
シール材を設けたこと、を特徴とする。

そしてボンネットは前方部で車体にヒンジ結合されてい
る。

またファンシュラウド排風口部とボンネット排風口部と
の接続部分のシール材は、ボンネット排風口部側の上辺
部及び前辺部に設けたシールラバーと、ファンシュラウ
ド排風口部側の後辺部に設けたシールラバーとからなる
。

具体的には、ボンネット排風口部の内側周縁の上辺部及
び前辺部に連続して設けたシールラハーかファンシュラ
ウド排風口部の上辺部に対し上方から、また前辺部に対
し前方から夫々当接するとともに、ファンシュラウド排
風口部の後辺部に設けたシールラバーがボンネット排風
口部の後辺部内側に対し前方から当接する。

更に具体的には、ファンシュラウド外側とボンネット内
側との間のシール材は、ボンネットの上面部及び側面部
に沿って設けたステイフナ−に連続して設けられ、且つ
このステイフナ−の後側に位置してファンシュラウドに
設けたプレート部に対し前方から当接するシールラバー
である。

〔作用〕

ファンシュラウド外側とボンネ・ント内側との間に設け
たシール材によりエンジンルーム内を前方のラジェータ
側と後方のエンジン側とに区画するとともに、ファンシ
ュラウド側面部の排風口部とボンネット側面部の排風口
部との間に設けたシール材によりその接続部分を周囲か
ら区画する構造となっている。

このようにしてエンジンルーム内を王室に区画したシー
ル構造のため、エンジンルーム内における前後及び側方
でのホットエアの逆流がなく、従９てエンジンとラジェ
ータに対する個々の冷却性能を向上できるとともに、冷
却後の排気が良好に行われる。

更に前ヒンジ方式によるボンネットにおいて、ボンネッ
ト排風口部の内側周縁の上辺部及び前辺部に連続してシ
ールラバーを設ける一方、ファンシュラウド排風口部の
後辺部にシールラバーを設けておくことで、ボンネット
排風口部側に設けたシールラバーがファンシュラウド排
風口部の上辺部に対し上方から当接するとともに前辺部
に対し前方から当接し、またファンシュラウド排風口部
側に設けたシールラバーがボンネット排風口部の後辺部
内側に対し前方から当接する。

そしてボンネット内側の上面部及び側面部に沿って設け
たステイフナ−の後側に位置するプレート部をファンシ
ュラウド外側に設けておき、ボンネットステイフナ−に
連続してシールラバーを設けておくことで、このシール
ラバーがファンシュラウドのプレート部に対し前方から
当接する。

［実施例］ 以下に添付図面を基に実施例を説明する。

本発明を適用した農用トラクターを示す第１図において
、ｌは車体フレーム、２は前輪、３は後輪、４はハンド
ル、５はシート、６はハンドルコラム周り等を囲むボデ
ィカバーである。Ｗｓ２図に示すようにボディカバー６
内を含む車体フレームｌ前部上にはエンジン７、その前
方のラジェータ８及びバッテリー９と、ラジェータ８後
方の遠心式冷却ファン１１等が配設されている。この遠
心式冷却ファン１１は第４図及び第５図の如くディスク
１２の前後面に夫々のフィン１３．１４を備えてＳす、
且つファンシュラウド３１にて覆われている。

そしてエンジンルームな暖うボンネット２１が設けられ
、ボンネット２１は上面部２２と前面部２３及び左右の
側面部２４を有し、側面部２４には排風口部２５が設け
られている。このボンネット２１は前面Ｂ＠２３内側の
左右にヒンジプレート１５を結合し、左右一対の車体フ
レームｌ部端部上に起設したヒンジブラケット１７にヒ
ンジビン１６を介してヒンジプレート１５の下端部を枢
着している。更にボンネット２１の下縁形状に沿ったス
カート部１８が車体フレームｌ前部上に設けられ、また
ボンネット２１の後方部内側にはステイフナ−１９か設
けられている。

第３図以降に示すようにファンシュラウド３１は前後面
の吸込口部３２．３３と下方の排風口部３４及び左右の
排風口部３５を有し、側方排風口部３５の外側にボンネ
ット側面部２４の排風口部２５が接続可能となっている
。ボンネット側面部２４の排風口部２５内にはルーバ一
部２６が設けられ、またファンシュラウド３１の下部左
右には前記スカート部１８まで延びる延出片３６が設け
られている。

ところで、ボンネット２１内の冷却方式は遠心式冷却フ
ァン１１によって後方のエンジン７周りの空気を吸い込
むとともに、前方のラジェータ８周りの空気を吸い込ん
で、ファンシュラウド３１下方の排風口部３４及び左右
の排風口部３５から排出し、特にファンシュラウド３１
左右の排風口部３５に接続されるボンネット側面部２４
の排風口部２５から車体両側方に温風を排気するように
なっている。

このような冷却方式を効率良く行うためには、ボンネッ
ト２１内をファンシュラウド３１部分で前後に区画シー
ルする必要があり、従ってファンシェラウド３１周囲と
ボンネット２１の上面部２２及び側面部２４内側との間
に介装するシールラバー４５を設けている。

即ちファンシュラウド３１の上部にはボンネット上面部
２２内例まで近接して左右方向へ延び、且つボンネット
側面部２４内側まで近接して上下方向へ延びるプレート
部４１を設けている。このプレート部４１の周縁は第７
図のように前方への膨出部４２となっている。一方、プ
レート部４１が近接して臨むボンネット２１の内側には
上面部２２に沿って左右方向へ延び、且つ側面部２４に
沿って更に下方へ延びるステイフナ−４３を設けている
。このステイフナ−４３はプレート部４１より前側へ位
置して内周縁は第７図の如くシール支持面４４となって
いる。またプレート部４１及びステイフナ−４３の各両
端部はともに排風口部２５．３５の上辺部２８．３８ま
で延びている。

そしてステイフナ−４３内周縁のシール支持面４４の後
面に設けるシールラバー４５は第７図の如く後方への中
空膨出部４６を有しており、このシールラバー４５はグ
ロメット４７等によりシール支持面４４に対し後方から
取り付けられてステイフナ−４３内周縁の全長にわたり
装着した一本物である。

このようにファンシュラウド３１上部に設けたプレート
部４１に対し前方から当接可能なシールラバー４５をボ
ンネット２１内側のステイフナ−４３に装着している。

従って前ヒンジ方式によるボンネット２１の閉状態にお
いて、第７図並びに第５図にも示すようにプレート部４
１周縁の前方膨出部４２に対しシールラバー４５の中空
膨出部４６か前方から圧縮状態て当接するシール構造と
なる。

以上によってエンジンルーム内が確実に前後に区画シー
ルされている。

またファンシュラウド３１左右の排風口部３５とボンネ
ット側面部２４の排風口部２５との接続部分の隙間も温
風の漏れを防止するためにシールする必要があり、従っ
て接続部分での上辺部及び前辺部間に介装するシールラ
バー４８と後辺部間に介装するシールラバー５１とを設
けている。

即ちファンシュラウド３１側面の排風口部３５の上辺部
３８に対し上方から当接し、且つ前辺部３７に対し前方
から当接するシールラバー４８をボンネット側面部２４
の排風口部２５の内側周縁となる上辺部２８及び前辺部
３７にわたって嵌着して備えている。このシールラバー
４８は内側にリップ状の中空膨出部４９を有してボンネ
ット排風口部２５の上辺部２８及び前辺部３７の連続部
で曲げられた一本物である。

このようにしてファンシュラウド排風口部３５の上辺部
３８及び前辺部３７に外側から当接するシールラバー４
８をボンネット排風口部２５内側の上辺部２８及び前辺
部３７に装着している。従って前ヒンジによるボンネッ
ト閉状態で、シールラバー４８は第４図乃至第６図に示
す如くファンシュラウド排風口部３５の上辺部３８に対
し上方外側からリップ状中空膨出部４９か当接するとと
もに、前辺部３７に対しても前方外側からリップ状中空
膨出ｆ！１Ｉ４９が当接するシール構造となる。

これにより両排風口部２５．３５の接続部分での上方及
び前方からのシールが行われる。

更にボンネット排風口部２５内側の後辺部２９に対し前
方から当接する別体のシールラバー５１をファンシュラ
ウド排風口部３５の後辺部２９に嵌着して備えている。

このシールラバー５１は外側にリップ状の中空膨出部５
２を有する。従って前ヒンジによるボンネット閉状態で
、シールラバー５１のリップ状中空膨出部５２か第５図
に示す如くボンネット排風口部２５の後辺部２９に対し
前方内側から当接するシール構造となる。これにより両
排風口部２５．３５の接続部分での後方からのシールが
行われる。

以上によってファンシュラウド３１とボンネット２１と
の側方における両排風口部２５．３５の接続部分が確実
にシールされ、逆流のない冷却後の排気が良好に行われ
る。

以上のようにエンジンルーム内を、後方のエンジン側と
前方のラジェータ側及び何方の排風口部側の王室に区画
したシール構造となっている。

尚、実施例においては、前記スカート部１８とボンネッ
ト２１下縁部との間にシールラバー５３が介装されてお
り、５４はそのリップ部である。

またスカート部１８とファンシュラウド３１下部左右の
延出片３６との間にもシールラバー５５が介装されてい
る。更に第４図の如く一方のシールラバー５５とスカー
ト部１８間に形成した空所にウレタンスポンジ５６が埋
設され、このウレタンスポンジ５６にはハーネス５７，
５Ｂが挿通支持されている。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、ファンシュラウド外、側
とボンネット内側との間に設けたシール材によりエンジ
ンルーム内を前方のラジェータ側と後方のエンジン側と
に区画し、且つファンシュラウド側面部の排風口部とボ
ンネット側面部の排風口部との間に設けたシール材によ
りその接続部分な岡囲から区画し、即ちエンジンルーム
内が王室に区画されるシール構造としたため、エンジン
ルーム内における前後及び側方でのホットエアの逆流の
ない、従ってエンジン及びラジェータに対する個々の冷
却性能を向上することができるとともに、冷却後の排気
を良好にすることができる。

そして前ヒンジ方式のボンネットにおいて。

ボンネット排風口部の内側周縁のシールラバーをファン
シュラウド排風口部の上辺部に上方から、市辺部に前方
から夫々当接でき、またファンシュラウド排風口部のシ
ールラバーをボンネット排風口部の後辺部内側に前方か
ら当接できるとともに、更にボンネット内側のステイフ
ナ−に連続して設けたシールラバーをファンシュラウド
のプレート部に前方から当接できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したトラクターの側面図、第２図
はボンネットを開けた状態のエンジンルーム内を示す側
面図、第３図は内方からシール構造を示す斜視図、第４
図はファンシュラウド部分での縦断背面図、第５図は第
４図の矢印■−ｖ線に沿った断面図、第６図は第５図の
矢印■−■線に沿った断面図、第７図は第６図の矢印■
−■線に沿った断面図である。 尚、図面中、７はエンジン、８はラジェータ。 １１は冷却ファン、１６はヒンジピン、２１はボンネッ
ト、２５は排風口部、３１はファンシュラウド、３５は
排風口部、４１はプレート部、４５．４８．５１はシー
ルラバーである。 第３図 特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代理人　
　弁理士　　　下　　１）　容一部間　　　　弁理士　
　　　大　　橘　　邦　　産量　　　弁理士　　　小　
　山　　　　有手 続 有０ 正 書（自発）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ボンネツトで覆われた車体前部のエンジンルーム内
   のエンジン前方にラジエータを配設するとともに、ラジ
   エータ後方に周囲がシュラウドで覆われた冷却ファンを
   配設し、且つボンネツトの左右側面部に冷却ファンから
   の排風口部を有するトラクターにおいて、 エンジンルーム内を前方のラジエータ側と後方のエンジ
   ン側とに区画するシール材をファンシュラウド外側とボ
   ンネツト内側との間に設けるとともに、 ファンシュラウドの左右側面部に開口する排風口部とボ
   ンネツト側面部の排風口部との接続部分の周囲にもシー
   ル材を設けたこと、を特徴とするトラクターのボンネツ
   ト内シール構造。 ２、前記ボンネツトは前方部で車体にヒンジ結合されて
   おり、 前記ファンシュラウド排風口部と前記ボンネツト排風口
   部との接続部分の前記シール材は、ボンネツト排風口部
   側の上辺部及び前辺部に設けたシールラバーと、ファン
   シュラウド排風口部側の後辺部に設けたシールラバーと
   からなる請求項１記載のトラクターのボンネツト内シー
   ル構造。 ３、前記ボンネツトは前方部で車体にヒンジ結合されて
   おり、 前記ファンシュラウド外側と前記ボンネツト内側との間
   の前記シール材は、ボンネツトの上面部及び側面部に沿
   って設けたスティフナーに連続して設けられ、且つこの
   スティフナーの後側に位置してファンシュラウドに設け
   たプレート部に対し前方から当接するシールラバーであ
   り、 前記ファンシュラウド排風口部と前記ボンネツト排風口
   部との接続部分の前記シール材は、ボンネツト排風口部
   の内側周縁の上辺部及び前辺部に連続して設けられ、且
   つファンシュラウド排風口部の上辺部に対し上方から当
   接するとともに、前辺部に対し前方から当接するシール
   ラバーと、ファンシュラウド排風口部の後辺部に設けら
   れ、且つボンネツト排風口部の後辺部内側に対し前方か
   ら当接するシールラバーとからなる請求項１記載のトラ
   クターのボンネツト内シール構造。