JPH02125957A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH02125957A
JPH02125957A JP27456488A JP27456488A JPH02125957A JP H02125957 A JPH02125957 A JP H02125957A JP 27456488 A JP27456488 A JP 27456488A JP 27456488 A JP27456488 A JP 27456488A JP H02125957 A JPH02125957 A JP H02125957A
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swirling
electromagnetic
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良雄 岡本
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Tokuo Kosuge
小菅 徳男
Eiji Hamashima
英治 浜島
Toru Ishikawa
亨 石川
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Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
し産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機関用の電磁式燃料噴射ブrに係り、特
に弁座の」−流で旋回燃料を得ろボーシフ1゛装置に関
して広範囲にしかもリニアな流l制御かl’l)能な旋
回燃料を得るのに最適な燃料旋回室形状を有する電磁式
燃料噴射弁に関するものである。 〔従来の技術〕 従来の装置は、例えば特開昭55−]0’L5611じ
一公報記載のように、噴射弁のスプレー軸に関して接線
方向の渦巻成分を燃料にりえるための渦巻室が、噴射弁
が閉しているときにその容積が最小どな−って、そこに
残る燃料が最小となるように段a1さbていること、渦
巻室へ燃料を供給するためのijl’ hE用オリフイ
°スは、渦巻室に関して最大直径の間隔をおいで配置す
る方法、および水・11線に対しである角度で傾斜して
配置する方θ;てIjえられて9むり、接線方向渦巻成
分は出
【=1オリフィスの直径に関して前記計量用オリ
フィスの寸法を調整することにより制御されるようにな
−)でい九〇 〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術の渦巻室は、ボールとハウジングの境界で
始まりボールとシート面の境界で終わり、その容積が最
小となるように設計されている。しかし、このような渦
巻室では毎分700 qI?から900 c++!の燃
料流が必要とされるシングルポイン1〜用噴射弁では、
その適用が懸念されることが筆者らの実験的検討により
明らかになった。すなわち、低流量域で曲がり′″が発
生し、1ミリ秒レンジまで動特性的にリニアな噴射弁が
実現できなくなった。 ここに、曲がり発生の要因は、渦巻室の形状によって!
j、えられるもので噴射弁が閉しているときに、該渦巻
室に存在する燃料が開弁と同時に押し出されるため噴射
初期における弱い旋回流れと噴射後期における強い旋回
流れとが噴射時期に混在し、その割合によって流量係数
が変化しく旋回力か変化)、直線性を損なわれるという
ものである。 そこで、筆者らは、このような燃料流のための最適な渦
巻室形状について、その寸法や渦巻室に対する旋回燃料
の導入位置や旋回力等を与える部材について詳細な実験
的検討を行い、渦巻室形状の最適化を図った。 本発明は、上記従来技術における課題を解決するために
なされたもので、弁座の上流で旋回燃料を得るボール弁
装置に関し、広範囲にしかもリニアな流量制御が可能で
、かつ、質のよい混合気を安定して供給することが可能
な微粒化燃料を供給しうる電磁式燃料噴射弁を提供する
ことを、その目的とするものである。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明の電磁式燃料噴射弁
に係る第1の発明の構成は、電磁コイル組立体と、電磁
コイルを取り囲む磁性体のヨークと、前記電磁コイルの
中心に位置し一端がヨークと接触したコアと、前記電磁
コイルが励磁されると所定量リフトする可動子と、この
可動子に対接して常時は閉じており可動子のリフト時に
開口する弁座、燃料噴射孔、および燃料旋回素子を有す
るノズル体とを備えた電磁式燃料噴射弁において、前記
可動子は、磁性体のプランジャとロッ1くとボール状弁
体とが一体形成され、前記燃料旋回素子は、燃料に旋回
流を生せしめるように弁本体の軸心より偏心する旋回)
tζを形成し、前記ボール状弁体と前記燃料旋回素子に
内接して、閉弁時に、11M記燃料旋回素子の内壁面と
前記ボール状弁体とで燃料旋回室となる空間領域を形成
し、その燃料旋回室の容積が、前記ボール状弁体と前記
弁座との接触位置かl゛)、l)’l llL!弁座ト
方に位置する前記燃料旋回素子を支持する前記ノズル体
の支持面までの距離によって定まる最小値よりも、さら
に当該距離が小さくなる方向で、前記燃料旋回室容積が
その最小値よりも大きい値をもつようにしたものである
。 また、第2の発明の構成は、同様前提のものにおいて、
旋回溝の、軸中心に対する最外壁面寸法を、前記燃料旋
回素子の内壁面と前記ボール状弁体とで形成する燃料が
[同室内の燃料流れが安定し死水域を少なくするように
選定したものである。 より詳しくは、旋回溝の軸中心に対する最外壁面1法を
、燃料旋回室の最大直径の60〜90%の範囲になるよ
うに選定したものである。 さらに、第3の発明の構成は、同様前提のものにおいて
、ボール状弁体とノズル体の弁座との接触位置と、前記
弁座上方に位置する燃料旋回、+: rを支持する前記
ノズル体の支持面との距離Qと、前記ボール状弁体と前
記弁座との接触位置のt7. /、Xrsとの比べ表わ
される燃料旋回室の形状を、燃料が燃料旋回室のf方か
ら導かれ、閉弁時に前記燃料旋回室に存在した燃料を開
弁と同時に誘引して下流の燃料噴射孔に旋回導入しうる
ように形成したものである。 より詳しくは、Q/rs =O,I −0,35となる
ように形成したものであり、また、Q=0.1〜0.5
mnとなるように形成したものである。 さらに、燃料旋回室の容積が、その最小値が存在すると
きの距離Qよりも当該Qが小さい領域で、前記容積の最
小値の少なくとも1.2 倍となるように距@Qを選定
したものである。 〔作用〕 噴射弁が閉じているときに、ボール状弁体(ポル)とノ
ズル体の弁座(シート面)と該ボールに接する燃料旋回
素子の内壁面とで形成される燃料旋回室に存在する燃料
は、噴射弁が開くと同時に、前記燃料旋回素子の旋回溝
から旋回流入する燃料流によって強制的に流れを促進さ
れ、下流の燃料噴射孔に至るが5速やかに定常の旋回流
れに置換される。 かかる定常の旋回流れは、前記ボールと前記シート面と
の接触位置と、該シート面上方に配設される前記燃料旋
回素子を支持する前記ノズル体の支持面との距離を0.
5mm以下となるように構成することによって実現され
る。すなわち、前記燃料旋回室の下方から旋回燃料を供
給し、燃料旋回室に存在する燃料を誘引し旋回流れを助
長させるものであり、開弁初期に加圧燃料に押し出され
る弱い旋回流れ(この場合、流量係数は大きくなり燃料
は流れやすくなる)と、開弁後期の定常に至った強い旋
回流れ(この場合、流量係数は小さくなり燃料は流れに
くくなる)との量的比率を最適化し、安定した流れ係数
を得て、特に低流量域の曲がりを抑制するものである。 〔実施例〕 以下1本発明の一実施例を第1図ないし第17図ならび
に表1を参照して説明する。 まず、第1図ないし第3図を参照して電磁式燃料噴射弁
(以下噴射弁という)の構成、動作について説明する。 第1図は、本発明の一実施例に係る電磁式燃料噴射弁の
縦断面図、第2図は、第1図の噴射弁の燃料旋回素子、
バルブガイド組立構造を示す拡大断面図、第3図は、第
2図のA矢視平面図である。 第1図に示す噴射弁1は、電磁コイル組立体16と、電
磁コイル15を取り囲む磁性体のヨーク3と、電磁コイ
ル15の中心に位置し一端がヨーク3と接触したコア2
と、前記電磁コイル15が励磁されると所定量リフトす
る可動子に係るボール弁4Aと、このボール弁4Aに対
接して常時は閉じておりボール弁4Aのリフト時に開口
する弁座に係るシート面91m料噴射孔に係るオリフィ
ス8、および燃料に旋回力を与える燃料旋回素子37を
有してノズル体を構成するバルブガイ)・7とを備えて
いる。ぞして、前記可#J子に係るポル弁4Δは、少な
くとも、磁性体のプランジャ4とロツ1−5とボール状
弁体に係るホール6とが体形成されている。。 本実施例の噴射弁1は、シングルポイン1〜燃料噴射装
置用のもので、以ド、詳細に説明を進める。 この噴射ブt1は、コンI・ロールユニット(図示せず
)により演算されたデユーティのON−叶F′信号でシ
ー1へ部の開閉を行うことにより燃料の噴射を行うもの
である。磁気回路は、有底筒状のヨーク:3、ヨーク3
の開L1端を閉じる栓体部2aとヨーク3の中心に延び
る柱状部2bとから成るコア2、およびコア2に空隙を
隔てて対面するプランジャ4とで構成されろ1.コア2
の柱状部2bの中心には、ボール弁4Aをバルブガイド
7に形成さJしたオリフィス8のシー1〜面9に押圧す
る弾性部材としてのスプリング10を挿入保持するため
の穴が開けである。スプリング10の−L端はセラ1〜
荷重を調整するためにコア2の中心に挿通されたスプリ
ングアジャスタ11の下端に当接している。コア2とス
プリングアジャスタ1」との間のすき間から外部に燃料
が流出するのを防ぐために両者間にOリング12が設け
られている。また、コア2とヨーク3の間には、コア2
とヨ一り:3のすき間から外部に燃料が流出するのを防
ぐため0リング13が介装されている。 磁気回路を励磁する電磁コイル15はボビン14に巻か
れ、その外側をプラスチック材でモルトされている。こ
れらから成る電磁コイル組)′l。 体16の端子18は、コア2のつば部に設けた孔17に
挿入され、端子18とコア2との間にけOリング19が
介装されている。噴射弁1の外側のモールド樹脂(以下
、ヨークモールドと称す)19aが成形時に噴射弁1内
部に入らないようにするためのカラー20が孔17の入
口にかぶせられる。 燃料や燃料蒸気の通路として、コア2とのすき間21、
上部通路22、下部通路23が設けである。ヨーク3の
外周には、環状溝25が形成されていて噴射弁1と筐体
としての図示しないソケツトとのすき間から燃料が流出
するのを防ぐOリング24がそこに保持されている。ヨ
ーク3のまわりには、燃料が流入する流入通路26およ
び噴射弁1の中にたまった気泡を含む余分な燃料を流出
させる流出通路27が開けられている。 また、ヨーク3の有底部にはボール弁4Aを受容するプ
ランジャ受容部28が開けられており、さらにプランジ
ャ受容部28の径より大径でそこにス1〜ツバ29およ
びバルブガイド7を受容するバルブガイド受容部30が
ヨーク3の先端まで貫設されている。さらに、ヨーク3
外周には、流入通路26から燃料中、配管中の塵埃や異
物がバルブシート側へ侵入するのを防ぐ環状フィルタ3
1が設けられている。コイル15ヘコントロールユニツ
トからの信号を伝える端子32は端子18に接合されて
いる。これら端子32はモールド樹脂によって電磁弁組
体の上端にモールドされモールドコネクタ33を形成す
る。 ボール弁4Aは、磁性材製のプランジャ4と、一端がプ
ランジャ4と接合されたロッド5とロッド5の他端に接
合されたボール6と、プランジャ4の」一端間IJ部に
固定された非磁性材からなるガイドリング34とから構
成されている。ガイ1〜リング34は、コア2の先端に
開けられた中空部の内壁面35で、また、ボール6はバ
ルブガイド7の中空部の内壁面36に挿入される円筒状
の燃料旋回素子37の内壁面38で、それぞれガイ1〜
されている。バルブガイド7には、ボール6をガイドす
る円筒状の燃料旋回素子37に引きつづいて、ボール6
をシー1−するシー1−面9が形成されており、シート
面9の中央にはオリフィス8(燃料噴射孔)が穿設され
ている。バルブガイ1−7には、さらにオリフィス8の
出口側の一部の平坦部を除いてシー1〜面9側に所望の
傾き角をもって傾斜するテーパ面が形成されている。 図示しないソケツ1へとバルブガイド7の外周面との間
には燃料をシールするOリング39が介装されている。 実施例ではバルブガイド7の外周の環状溝として0リン
グ受容部40が形成されている。 =15− 次に、噴射弁の紹☆方法および流量の調整方法について
説明する1、まず、電磁石部の組体の組q方θミについ
て説明する、。 電磁コイル組91体1((の端子18部に0リング19
をつけたのち、コア2のつば部の孔17に端r−18を
挿入し、次に端子18の上からカラー20を挿入する。 その後、コア2の栓体部外周下部に0リングl 3を取
り付はヨーク3内に嵌入する。この状態で、ヨーク33
内周上端縁のコア当接面部/1.1を軸方向に抑圧し、
コア2の栓体部の外周に設けた溝42にヨーク3の材料
を塑性流動によって半径方向にdεし込み、その緊迫力
で固定する9、いわゆるメタルフローによる接合を行う
。ポル弁4Aは、そのボール(3を燃料旋回素子337
の内壁面738でガイI・すると共にコア2の先端内壁
面35で非磁性材のガイドリング34をガイドして、結
局2個所でガイトシて軸方向に進退することになるため
、ヨーク3のバルブガイド7の受容部の内径とコア2の
内(;y面35との同軸度が1通に1すられろ必要があ
る。そこで、バルブガイド7の受容部30の内径および
コア2の内壁面35を精度よく支持した状態でメタルフ
ローを行う。 その後、端子18に端子32をカシメ、はんた付けまた
は溶接等により固定し、その後樹脂によりモールディン
グを行う。 次に、バルブガイド組立体の組1“lてについで説明す
る。バルブガイド組立体は、ボール弁4Δと燃料旋回素
子37とバルブガイ1へ7とから成る。 ボール弁4Aは、ボール6と焼入れ硬化したステンレス
材製のロッド5とを抵抗溶接あるいはレーザ溶接等によ
り溶接接合する。次いでロッド5の他端とプランジャ4
とロット5の外周に設けた溝43にメタルフローによっ
てプランジャ4の内壁を流動圧着することにより固定す
る。また、カイトリング34とプランジャ4の結合は、
プランジャ4のボール弁側の面44を雇で受けて、プラ
ンジャ4の先端内周縁のガイドリング当接部45を軸方
向に押圧し、ガイドリング7に半径方向の緊迫力を与え
ることによ−)でメタルフローによる結合を行うことが
できる。 燃料旋回素子37は、焼結合金を用いて円筒状に型成形
され、バルブガイド7の内壁部36に圧71固定されろ
。すなわち、燃料旋回素子37の外周面4G(4ケ所)
をバルブガイド7の溝47にメタルフローによって流動
圧着する(第2,3図参照)。 なお、本実施例では、上記の如くメタルフローにて圧、
n固定する方θ、について述べてt)るが、該燃料旋回
素子:37は弾性部材によって、第2図に示すへ方向よ
り固定してもその機能は同様に満足できる。 この燃料旋回素f・37には、第2,3図に示すように
、軸り内溝48と径方向溝49とが旋回溝として形成さ
れている。本実施例では、軸方向溝48は■、形状のカ
ット面を形成した。軸方向溝48、径方向溝49は、軸
方向から導入される燃料通路であるが、軸方1i’i月
待48を通過した燃料は径方向溝49にて軸中心に対し
て偏心して導入される。第3図において、記号りが径方
向溝49の軸心に対する1l16心り七を表オ)してい
る。これにより、燃料に旋回力が付与されてバルブガイ
I−7に設けたオリフィス8から噴出する際の燃料の微
粒化が促進される。 ここに、燃料旋回素子37は、流路の圧損と付与される
燃料の旋回力について次のような配慮がなされて設計製
作される。軸方向溝48は、径方向溝49に対して燃料
が流体力学的に流れやすいL形形状にしてあり圧力損失
をできるだけ防ぐように設計されている。また、旋回力
については。 燃料の旋回力が静的あるいは動的流量にできるだけ影響
を及ぼさないように設計されろ。 旋回強度を示すパラメータとしてIJえられろスワール
数Sは次式で与えられる。 n −ds2 ここに、L :溝の偏心量(第3図参照)d、:流れ学
的等価直径で溝幅Wと溝 深さ+(を用いて表わされる、 +C+ W + H 1l:溝の数 である。このスワール数Sの大きさが静的あるいは動的
流星にrj、える影響を次式によって説明すると共に、
筆考らの実験結果と合わせて記載する。 まず、流量Qは(3)式で与えられる。 ここに、Q:流fit(二〇二流量係数−二オリフイス
径 γ :比重量 l):燃料圧力 I゛:周波数 ′F、:パルス幅であ
る。(3)式における流量係数C8は、(])式によっ
て求められるスワール数Sの逆数で示される特性値Kを
もって表わされる。これを図に表わすと第4図のように
なる。 第4図は、旋回力の逆数で示される特性値にと燃料旋回
室の流量係数Cとの関係を説明するための線図である。 第4図から明らかなように、本実施例では流量係数Cの
変化率が小さくなる領域で燃料の通過が許されるように
設計されている。すなわち、燃料旋回室に存在する燃料
は、開弁初期に押し出される弱い旋回流れ(図において
、流量係数01に該当する)と、開弁後期の定常の旋回
流れ(図において、流量係数C6に該当する)との星的
比率の最適化を図ることによってその影響を小さくする
ようにしている。このことを第5図を参照して説明する
。 第5図は、入力信号に対するバルブ(ボール弁)の応答
動作を示す線図である。 すなわち、入力信号に基づいてボール弁が定常のリフト
量SLに到達するまでの時間(遅れ時間で)を短かくす
るように配慮がなされている。これは、ボールの自己調
心性を利用し、ガイド部の長さを短かくしてボール弁4
Aの重量を軽減してず早い応答動作を行わせたものであ
る。 したがって、燃料旋回室に流入する燃料の圧力(流速)
が瞬時のうちに高められ安定した燃料流れを得ることが
できる。このことは、流量係数の変化率を小さくしてい
ることになる。 前記(1)式におけるスワール数Sの大小は、溝の偏心
量■、によって選択できる。ここで、説明の都合、1:
、、本実施例における第2の発明(第2の特徴)につい
て第6図ないし第9図を参照して説明する。 第6図および第7図は、燃料旋回室に流入する燃料の流
れの様子を示す模式図で、第6図は、偏心)1iが小さ
い場合、第7図は、偏心量が大きい場合を示す図、第8
1図は、軸中心に対するIIこの最外壁寸a、と流量バ
ラツキとの関係を示す線図、第9図は、溝の偏心量と静
的流量の関係を示す線図である。これらは筆者らの実験
結果を示すものである。 本実施例における第2の特徴は、第1図ないし第3図に
より前述した噴射弁1において、弁本体の軸方向から導
入される燃料、すなわち、燃料旋回室−r:37の軸方
向溝48に至る燃料を、弁本体の軸中心に対し偏心して
設けた径方向溝49によって燃料を旋回導入する場合に
、燃料旋回素子37の前記径方向溝49の軸中心に対す
る最外壁寸法Q、が、燃料旋回室の最大直径、すなわち
燃料旋回素子37の内壁面38の直径寸法の60〜90
%の寸法範囲になるように選定するというものである。 換言すれば、燃料旋回室へ燃料を導入する場合の径方向
導入位置についての配慮がなされている。 第6,7図において、第3図と同一符号は同一部を示し
ている。 第6図は、弁軸中心に対する径方向溝49の最外壁寸法
Q、が小さい場合で、第7図は該寸法Q、が大きい場合
を示している。また、各々の図において、黒く塗りつぶ
した領域は高い流速部分を示しており、白い領域は低い
流速部分、いわゆる死水域を示している。 各々の図から明らかなように、軸中心に対する径方向溝
49の最外壁寸法n、を大きくすると、黒く塗りつぶし
た領域が増加して燃料旋回室内の流れが安定することが
わかる。いわゆる、旋回力が安定する。 なお、第6,7図では、径方向溝49の幅を一定にして
流れの模様を説明したが、寸法Q、を一定にして溝幅を
変化させても同様の流れの模様が11 i1+11され
ることは言うまでもない。 第8図および第9図に、上記に関する数値的な実験結果
の一例を示した。 第8図は、横軸に弁軸中心に対する溝の最外壁寸法Qw
をとり、縦軸に流量バラツキ(%)をとって両者の関係
を示している。第8図に示すとおり、寸法Qwによって
バラツキの大きくなる領域(、)および(C)、安定し
た領域(b)が存在する。 バラツキの大きい領域(a)は、第6図の状態を示すも
ので、燃料旋回室内に存在する流速の低い部分(死水域
)が多くなるためであり、また、この死水域が時間的に
不安定になるためであろう。 −・方、バラツキの大きい領域(c、)は、高速流が対
面する溝からの流れに影響を及ぼすためであると占″え
よう、この場合、低い流速部分はボール6側に発生し1
時間的変化と共に流れが不安定になるためである。この
場合、特に壁面(ボール)の振動がこれを助長すると言
えよう。 安定した領域(b)については、第7図の説明によって
明らかであろう。 第9図は、横軸に溝の偏心iitL(mI+)をとり、
縦軸に静的流量Q (cc/ win)をとって、その
関係をオリフィス径を変えて示したものであり、燃料レ
ートが毎分あたり700−程度の噴射弁を例に記述する
。基準偏心量Loに対する公差±aにおいて、静的流量
の変化は+1%弱となっている。 これは第9図におけるハツチング部の領域に相当するが
、上記したように、本実施例における燃料旋回室が旋回
流れを安定に得ることができる形状に配慮されているた
めと言えよう。 なお、第9図において、目標精度の」−限値は+3%で
、下限値は一3%であり、また公差士、lは本実施例の
場合20μm程度である。 引き続いて、本実施例における第1の発明(第1の特徴
)および第3の発明(第;3の特徴)について第10図
ないし第15図を参照して説明する。 本実施例における第1の特徴は、第1図ないし第3図に
より前述した噴射弁]において、噴射弁が閉じているど
きに、前記ボール弁4Aのボール6とノズル体に係るバ
ルブガイド7のシート面9と前記ボール6に接して装備
される燃料旋回素子37の内壁面38とで形成される空
間領域、すなわち燃料旋回室の容積を最小となるよりも
大きい容積にしたというものである。 また、本実施例における第3の特徴は、第1図ないし第
3図によりi’iif述した噴射弁1において、ホール
弁4Aのボール6とノズル体(バルブガイ1−7)のシ
ー1〜而9との接触位置と、そのシート面9−1一方に
位置する燃料旋回素子37を支持する1)1j記ノズル
体の支持面7.1との支持面間距離Qと、前記ボール6
と前記シート面9との接触位置(いわゆるシート位置)
の半径r・3との比Q / r・、が0.35以下、範
囲で示せば0.1〜0.35となるように形状寸法を設
定したというものである。 第10図は、ノズル体のシー1へ位置と燃料旋回素rど
の位贋関係を示す拡大断面図、第11図は。 第10図における支持面間距離とシート上流の燃料旋回
室の容積との関係を示す線図である。 第10図における(a)図では、シー1−面9の延長線
と燃料旋回素子37の内壁面38の延長線との交点の位
置に該燃料旋回素子37の支持面7aが配置された場合
を示している。ここに、噴射弁が閉じているときに、バ
ルブガイド7のシト面9とボール弁4Aのボール6との
接触位置、すなわちシート位置と前記支持面7aとの距
離Qが示される。このとき、シー1−面9とボール6と
燃料旋回素子37の内壁面38とで形成される空間領域
である燃料旋回室50の容積は最小となる。 第10図の(b)図では、シート位置と支持面7aとの
距離Qを(a)図にくらべて短かくした場合で、この支
持面7aの上部に燃料の旋回空間が形成され、燃料旋回
室51の容積は増加する。 また、(c)図はシート面9と支持面7aとの距離Qを
(a)図にくらべて長くした場合で、燃料旋回素子37
の下面の一部に旋回空間が形成され。 燃料旋回室52の容積は同様に増加する。 このことは、第11図によって、かかる距離Qとシート
位置−に流側の燃料旋回室容積との関係として明確に示
される。 第11図において、横軸はシート位置と燃料旋回素子3
7の支持面7aとの距離Qを示しており、縦軸はシー1
〜部上流の燃料旋回室の容積■を示している。図から明
らかなように、距離Q、に対して燃料旋回室の容積■は
Fに凸の一′1次的曲線になり、ある距離Qにて極小容
積■。どなる。第10図における(、l)図の協同室形
状がかかる極小容積V I+に相当することは7−1う
まてもない。第11図におけるし1中の矢印(b)、(
c)は、それぞれ第10図の(b)図、((2)図に対
応し、距離Qの変化にともない燃料旋回室の容積は曲線
的に増加するといえよう。 本実施例における第1の特徴は、第11図のハツチング
部に示され、燃料旋回室の容積は、極小値■。が存在す
る距離QよりもQが小さい領域でに倍の値をも−)よう
に配慮される。実験の結果ではkは少なくとも1.2で
ある3゜ 次に、筆者らの実験結果を示す第12図ないし第15図
を用いて本実施例の第3の特徴を説明する。 第12図は、噴射量変化率の定義を説明する線図、第1
3図は、シー1ル位置と支持面間のv+r離と噴射量変
化率との関係を示す線図、第14図は、距離Qとシート
半径r・Sとの比Q/r・、と噴射;d変化率との関係
を示す線図、第15図は、比Q/r5と静的流量との関
係を示す線図である。 第13図および第14図に示す噴射量変化率は、第12
図に定義されている。第12図は、横軸にパルス幅T+
(ms)、縦軸に燃料噴射量q(CC/ 1000st
)をとって、パルス幅の変化による燃料噴射量の変化を
示している。図から明らかなように、実用域のパルス幅
(P −Q Ifll )を直線で結び、その直線に対
する燃料噴射量のす]1Δ(1とそれに対するqoとの
比Δq/qoX1.ooを噴射量変化率としている。 第13図は、噴射弁が閉じているときに、バルブガイド
7のシー1−面9とボールブf、4Aのボール6との接
触位置で示されるシート位置と燃料旋回素f−37の支
持面7 aとの距離pと、噴射量変化率との関係を示し
た実験結果である。動的噴射量の許容値はjrl[p+
が0 、5 uin以下て満足できている4、すなオ〕
も、y11離Qが0.i〜0 、5 nwnとなるよう
に形成した燃料旋回室形状によれば噴射量変化率は許容
値〔;%以上となることが実験により確かめられた。 第14図は、距1IIt aとシー1−位置の1へ径r
5との比ρ/1・・、と噴射(it変化率の関係を示し
た実験結果である。同様に、動的噴射量の許容値はQ/
r’%が0.35以下で満足できている。すなわち、Q
 / r sが0.1〜0.35となるように形成した
燃料旋回室形状に1よれば噴射量変化率は許容値6%以
下となることが実験的に確かめられた。 また、第15図は第14図に係るfl、 / r sと
静的流量の関係を示したものである。 燃料シー1−が毎分700 cnt程度の流量が得られ
るオリフィス径duを例に記述する。図中のハツチンタ
部は許容値を示しており、Q / r・5が0.35以
下で満足できる。前記したように、安定した旋回流れが
得られることが示されよう。また、図から明らかなよう
に、静的流量はオリフィス径の選択により所望の値が7
.l)られている。したか勺で、オリフィスを比較的精
度良く製作することによって静的流量が与えに)れるこ
とになる。このことは、燃料旋回室の構成要素であるボ
ール弁4Aと燃料旋回素子37が、図からも明らかであ
るが、その加工精度ならびに組立精度を緩和して提供さ
れ安価になるということである。 これらの結果は、先の第10図および第11図の説明か
ら明らかであるが、燃料旋回室形状の最適化によって、
開弁と同時に安定した定常旋回流れが得られ、旋回室内
の流量係数が良く安定化されていると言えよう。より詳
しく説明すれば、本実施例の噴射弁に係る第1.第3の
発明(特徴)を配慮した燃料旋回室の形状によって、そ
の燃料旋回室に流入する燃料は当該燃料旋回室の1・方
から導かれるようになり、噴射弁が閉じているときに、
前記燃料旋回室に存在する燃料を開弁と同時に誘引助長
して下流のオリフィス8に旋回導入する。さらに、該前
記燃料旋回室に存在する燃料の押出し量を少なくし、し
かも燃料旋回素7−37の径方向溝49から流入する定
常旋回燃料でもって、かかる燃料および径方向17ζ4
9の1一部に(7,存する燃料の旋回力をともに助長さ
せるものである。したがって、開弁初期の弱い旋回流れ
がなくなり、安定した定゛1:(の強い旋回流れを得る
ことができて噴射量が安定することになる。 以上説明したように、燃料旋回素子37を含み、この旋
回素子37の後に形成された燃料旋回室51が動的およ
び静的流量の変化に与える影響は比較的少なく、これら
寸法形状の製作精度を緩くした単純な構成によって安価
な燃料旋回素子37および燃料旋回室51を形成するバ
ルブガイド7が提供されることになる。燃料旋回素子3
7は、所望の寸法に製作されたのち、バルブガイド7の
内壁面36の1fa47にメタルフローによって流動圧
着される。 次に、可動−r・に係ろボール弁4Aのス1−〇−りの
調整について記述する。ス1〜ロークはロッド5の首部
の受は面5aとストッパ29との空隙の(j。 法で決定される。 このストロークは、動的流星についてはボール弁4Aの
応答動作の迅速性に影響を及ぼすが、これについては第
5図の説明でその対応が示されよう。また、静的流量に
ついては、組17.精度で管理され比較的余裕のある寸
法公差で決定されているのでその影響は十分小さい。 次に、バルブガイド7に設けた燃料の噴出[1であるオ
リフィス8の静的流量への影響について簡単に記述する
。単一のオリフィス8髪通過する燃料は、これまでの説
明で明らかなように安定した流量係数で導かれている。 したがって、オリフィスを比較的精度よく製造すること
によって安定した流量を容易に得ることができる。この
ことは第15図の説明からも理解できよう。 なお、本実施例の場合、前記の加」−精度は±5μm程
度である。 上記のように、組みたてられたバルブガ−(1’組立体
を第1図に示すス1ヘツパ29とともに、電磁石組体の
ヨーク3のバルブガイド受容部3oへ挿入し両者を組立
てる。両者の固定は、バルブガイ1−7外周に設けた溝
53にヨーク3の先端内周壁をメタルフローにて塑性流
動により流れ込ませて固定する。その際、ス1〜ツバ2
9は、可動部が吸引されたときプランジャ4の先端とコ
ア2の先端とが直接接触しないように、所定のギャップ
(エアギャップと称す)をもつような厚みに設定する。 次に、電磁(1組体のコア2の中心に設けた穴にバルブ
ガイド7とは反対方向から、先端にスプリングL Oを
保持し外周にOリング12を取り付けたアジャスタ1]
を挿入するとともに、ヨーク3の外周にフィルタ31お
よびOリング24を取り付け、1シ1示しない雇へいっ
たん収納して、そこで噴射量の試験に入る。噴射量試験
は、まず可動部をフルストロークさせた状態で測定し、
そのときの噴射量が規定の噴射量になることを確認する
。 その後、一定周期、一定量j7時間の噴射量を規定の噴
射量になるように、iiJ動部の応答性をスプリング1
0の荷重を変化させて決定し、しかるのち、コア2の上
部突出部54の外周をモール1へ樹脂の孔から半径方向
に押圧し、アジャスタ]1の溝部55にコア2の内壁を
組み込ませることにより固定する。 第16図は、」ユ記のような手順で測定した本実施例に
係る電磁式燃料噴射弁の噴射量特性を示したものである
。 第16図において、横軸はパルス幅゛rsを示しており
、縦軸は燃料の噴射、Ijlqを示している。なお、噴
射弁の駆動電圧は直流14V、駆動周波数は100 H
z、燃料はガソリンで、その供給IL力は2.55kg
f/cJである。図中の点線は改り前(従来)を示し実
線は改善後(本発明)を示している。 図から明らかなように、本実施例の電磁式燃料噴射弁は
パルス幅T、が1ミリ秒以下でもリニアな特性が得られ
ており、広範囲に流量制御が++J能になったことが明
らかである。 次に、このような電磁式燃料噴射弁の動作を説;(5 明する。 第1図に示す噴射弁lは、電磁コイル15に与えられる
電気的な0N−(’) l” I−”信号により、可動
子に係るボール弁4Aを操作してバルブシートの開閉を
行い、それによって燃料の噴射を行う。電気信号はコイ
ル15にパルスとして与えられろ。 コイル15に電流が流されるとコア2、ヨーク3、プラ
ンジャ4て磁気回路が構成され、プランジャ4かコア2
側に吸引される。プランジャ4が移動すると、これと一
体になっているボール6も移動して、バルブガイド7の
弁座のシート・而9から離れオリフィス8を開放する。 燃料は、図示しない燃料ポンプや燃圧レギャレータによ
り加圧調整され、フィルタ31を介して流入通路から電
磁弁組体の内部に流入し、コイル組立体】6の下部通路
23、プランジャ4の外周。 ス1〜ツバ2りとロツ1〜5の寸き間、燃料旋回素f3
7の軸方向溝48.径方向溝49を通って、21〜部へ
旋回供給され、開ブ?と同時にオリフィス8什通って吸
ζを管内に噴射される。 一方、電磁コイル15への電気信号が消勢されると、ボ
ール弁4Aはスプリング10に押されてバルブシー1へ
側に移動し、ボール6がシーI・而≦)を閉塞するもの
である。 以上の説明で、噴射弁の開弁から閉弁までのり」作にお
いて、加圧燃料が旋回燃料として噴射を終えるに至り、
開口時間に応じて幾度となく安定した噴射量を得ること
ができることが明らかになったが、ここに燃料の微粒化
に寄与する点について付記する。 燃料は、燃料旋回素子37に至ると、その燃料旋回素子
37に設けた軸方向溝48、これに連通ずる径方向溝4
9から弁座のシート面9に向って流れるが、この際に軸
中心より偏心して構成される径方向溝49の出口におい
て旋回流れが発生する。この旋回流れは、シー1−面9
に形成される損失の少ない環状すき間髪経て下流に進む
が、燃料旋回室に存在する燃料を誘引し、自らも−1分
な旋回エネルギを保持したままオリフィス8に至る。 オリフィス8からは、十分な噴射圧、I&回力て燃料の
噴射が行われるため優れた微粒化燃料が得られることに
なる。 本実施例の噴射弁によれば、シングルポイント燃料噴射
装置用として、毎分700dから900dの高燃料レー
トで1ミリ秒レンジになるまで動特性的にリニアな流量
制御を行うことができる。 第17図は、第1図の電磁式燃料噴射弁1を組み込んだ
シングルポイント燃料噴射装置の構成図である。 第17図に示すように、エンジン冷却液温度。 吸入空気温度、吸入空気量、エンジンの回転速度(RP
M)などのエンジン動作信号は、各種センサにより検知
され、それぞれ人力ライン100a。 100b、100c、100dを経て制御ユニット10
1へ入力される。噴射弁1は、図示しない内燃機関の吸
気マニホールドと通じたスロットルボディ102の単一
の空気流入通路103の中心に配置された燃料ジャケッ
ト104内に装着されている。 エンジンに供給される空気量は、回転可能に配置されて
いるスロワ)〜ルバルブ+05によって調整される。エ
ンジンの動作状態を検知する場合。 制御ユニツl−101は噴射に要する燃料のはを表わす
電気的ON−〇FF信号のON時間(パルス幅)を81
算し、それら信号を噴射弁1に送る。噴射弁1はパルス
信号に応動して燃料シャケラ1〜104周辺の空気流へ
微粒化燃料を供給する。燃料は入ってくる空気と適切に
混合し吸気マニホールドに放出する際に、スロワ1ヘル
バルブL 05と空気流入通路の内壁106との間に形
成される隙間を効率良く通過する。かかる燃料は、燃料
人11107により燃料ジャケラl−104に流入され
、その燃料ジャケット104内の通路104 +iを経
て循環し、その後圧力レギュレータ108が所定の圧力
を保持し出口通路104bに送られてり)く。 このような燃料噴射装置を用いて得られたエンジンテス
ト結果を表1に示している。 表1エンジンテスト結果 ここで N。 A/F立上り時間:アイドルからフルスロットルにした
ときにA/Fセン サがリッチ限界(λ=0.8) に到達するまでの時間 回転数の変動幅に対する平均回転数の比をも勺で表わし
たアイドル時の回転数の安定性−X)各吸入負圧に対す
るA/Fの安定化は、本実施例の杏子・L噴射弁を用い
ることにより、従来品に比へて格段と改善されることが
明らかである。このことは、第16図の噴射量特性から
も明1゛)かであるか、実質的にはエンジンの吸入空気
Uに基づいて、噴射弁から微粒化燃料の噴射が的確に′
4了われたためて。 質の良い混合気がエンジンに供給されていると、:えよ
う。アイ1くル回転数からフルスロットルにしたときに
、A/Fセンサがリッチ限界(λ= 0.8)に到達す
るまでの時間が短かくな−〕でいることからもこのこと
が裏付けされよう。 以」二のように、本実施例の電磁式燃料噴射Hによって
、エンジン性能が大幅に改善されることか明らかであろ
う。 〔発明の効果〕 以]−述べたように、本発明によれば、ブr挫の1流で
旋回燃料を得るボール弁装置に関し、広範囲にしかもリ
ニアな流量制御か+iJ能で、かつ、rtのよい混合気
を安定して供給することが可能な微粒化燃料を供給しう
る電磁式燃料噴射弁を提供することができる。 また、本電磁式燃料噴射弁をエンジンに適用すれば、実
用上の効果がきわめて高くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る電磁式燃料噴射弁の
縦断面図、第2図は、第1図の噴射弁の燃料旋回素子、
バルブガイド組立構造を示す拡大断面図、第3図は、第
2図のA矢視平面図、第4図は、旋回力の逆数で示され
る特性値にと流量係数Cとの関係を示す線図、第5図は
、入力信号に対するバルブの応答動作を示す線図、第6
図は、燃料旋回室に流入する燃料の流れの様子を示す模
式図で、偏心量が小さい場合、第7図は、その偏心量が
大きい場合を示した図、第8図は、軸中心に対する溝の
最外壁寸法と流量バラツキとの関係を示す線図、第9図
は、溝の偏心量と静的流量の関係を示す線図、第10図
は、ノズル体のシート位置と燃料旋回素子との位置関係
を示す拡大断面図、第11図は、第10図における支持
面間距離とシート上流の燃料旋回室の容積との関係に示
す線図、第12図は、噴射量変化率の定義を説明する線
図、第13図は、シート位置と支持面間の距離と噴射量
変化率との関係を示す線図、第14図は、距離Qとシー
ト半径rsとの比Q/rsと噴射量変化率との関係を示
す線図、第15図は、比41/rsと静的流量との関係
を示す線図、第16図は、第1図の電磁式燃料噴射弁の
噴射量特性線図、第17図は、第1図の電磁式燃料噴射
弁を組み込んだシングルポイント燃料噴射装置の構成図
である。 2・・・コア、3・・・ヨーク、4・・プランジャ、4
A・・・ボール弁、5・・・ロッド、6・・ボール、7
・・・バルブガイド、8・・・オリフィス、9・・・シ
ート面、15・・・電磁コイル、16・・・電磁コイル
組立体、34・・ガイドリング、37・・・燃料旋回素
子、38・・内壁面、48・・・軸方向溝、49・・・
径方向溝、50,51.52・・・燃料旋回室。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 1. 電磁コイル組立体と、電磁コイルを取り囲む磁性
    体のヨークと、前記電磁コイルの中心に位置し一端がヨ
    ークと接触したコアと、前記電磁コイルが励磁されると
    所定量リフトする可動子と、この可動子に対接して常時
    は閉じており可動子のリフト時に開口する弁座、燃料噴
    射孔、および燃料旋回素子を有するノズル体とを備えた
    電磁式燃料噴射弁において、 前記可動子は、磁性体のプランジヤとロツドとボール状
    弁体とが一体形成され、 前記燃料旋回素子は、燃料に旋回流を生ぜしめるように
    弁本体の軸中心より偏心する旋回溝を形成し、 前記ボール状弁体は前記燃料旋回素子に内接して、閉弁
    時に、前記燃料旋回素子の内壁面と前記ボール状弁体と
    で燃料旋回室となる空間領域を形成し、 その燃料旋回室の容積が、前記ボール状弁体と前記弁座
    との接触位置から、前記弁座上方に位置する前記燃料旋
    回素子を支持する前記ノズル体の支持面までの距離によ
    つて定まる最小値よりも、さらに当該距離が小さくなる
    方向で、前記燃料旋回室容積がその最小値よりも大きい
    値をもつように構成したことを特徴とする電磁式燃料噴
    射弁。
  2. 2. 電磁コイル組立体と、電磁コイルを取り囲む磁性
    体のヨークと、前記電磁コイルの中心に位置し一端がヨ
    ークと接触したコアと、前記電磁コイルが励磁されると
    所定量リフトする可動子と、この可動子に対接して常時
    は閉じており可動子のリフト時に開口する弁座、燃料噴
    射孔、および燃料旋回素子を有するノズル体とを備えた
    電磁式燃料噴射弁において、 前記可動子は、磁性体のプランジヤとロツドとボール状
    弁体とが一体形成され、 前記燃料旋回素子は、燃料に旋回流を生ぜしめるように
    弁本体の軸中心より偏心する旋回溝を形成し、 この旋回溝の、軸中心に対する最外壁面寸法を、前記燃
    料旋回素子の内壁面と前記ボール状弁体とで形成する燃
    料旋回室内の燃料流れが安定し死水域を少なくするよう
    に選定したことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  3. 3. 特許請求の範囲第2項記載のものにおいて、旋回
    溝の軸中心に対する最外壁面寸法を、燃料旋回室の最大
    直径の60〜90%の範囲になるように選定したことを
    特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  4. 4. 電磁コイル組立体と、電磁コイルを取り囲む磁性
    体のヨークと、前記電磁コイルの中心に位置し一端がヨ
    ークと接触したコアと、前記電磁コイルが励磁されると
    所定量リフトする可動子と、この可動子に対接して常時
    は閉じており可動子のリフト時に開口する弁座、燃料噴
    射孔、および燃料旋回素子を有するノズル体とを備えた
    電磁式燃料噴射弁において、 前記可動子は、磁性体のプランジヤとロツドとボール状
    弁体とが一体形成され、 前記燃料旋回素子は、燃料に旋回流を生ぜしめるように
    弁本体の軸中心より偏心する旋回溝を形成し、 前記ボール状弁体は前記燃料旋回素子に内接して、閉弁
    時に、前記燃料旋回素子の内壁面と前記ボール状弁体と
    で燃料旋回室となる空間領域を形成し、 前記ボール状弁体とノズル体の弁座との接触位置と前記
    弁座上方に位置する燃料旋回素子を支持する前記ノズル
    体の支持面との距離lと、前記ボール状弁体と前記弁座
    との接触位置の半径r_sとの比で表わされる燃料旋回
    室の形状を、燃料が燃料旋回室の下方から導かれ、閉弁
    時に前記燃料旋回室に存在した燃料を開弁と同時に誘引
    して下流の燃料噴射孔に旋回導入しうるように、 形成したことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  5. 5. 特許請求の範囲第4項記載のものにおいて、ボー
    ル状弁体とノズル体の弁座との接触位置と燃料旋回素子
    を支持するノズル体の支持面との距離lと、前記ボール
    状弁体と前記弁座との接触位置の半径r_sとの比が、 l/r_s=0.1〜0.35 となるように形成したことを特徴とする電磁式燃料噴射
    弁。
  6. 6. 特許請求の範囲第4項記載のものにおいて、ボー
    ル状弁体とノズル体の弁座との接触位置と燃料旋回素子
    を支持するノズル体の支持面との距離が、l=0.1〜
    0.5mmとなるように形成したことを特徴とする電磁
    式燃料噴射弁。
  7. 7. 特許請求の範囲第1項、第2項、および第4項記
    載のもののいずれかにおいて、燃料旋回室の容積が、そ
    の最小値が存在するときの距離lよりも当該lが小さい
    領域で、前記容積の最小値の少なくとも1.2倍となる
    ように距離lを選定したことを特徴とする電磁式燃料噴
    射弁。
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