JPH02124751A - セメント混和剤、セメント組成物、セメントモルタル及びコンクリート - Google Patents

セメント混和剤、セメント組成物、セメントモルタル及びコンクリート

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JPH02124751A
JPH02124751A JP27549688A JP27549688A JPH02124751A JP H02124751 A JPH02124751 A JP H02124751A JP 27549688 A JP27549688 A JP 27549688A JP 27549688 A JP27549688 A JP 27549688A JP H02124751 A JPH02124751 A JP H02124751A
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大濱 嘉彦
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泰夫 渡邊
Yoshitomo Miyazaki
宮崎 良知
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    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、遮塩性に優れると共に中性化速度の遅い構造
体を形成することができるセメント組成物、このような
セメント組成物を製造する際に用いられる混和剤および
上記のようなセメント組成物より得られるセメントモル
タル及びコンクリートに関する。
発明の技術的背景並びにその問題点 最近、コンクリート構造物の塩害が問題になっている。
このようなコンクリート構造物の塩害は、海砂のような
塩分を含む材料をコンクリート材料として用いることに
より、あるいはコンクリート構造物の外部から塩分が侵
入することにより、内部鉄筋に錆が発生し、この錆の発
生にともなって内部鉄筋が膨張するため、内部鉄筋とコ
ンクリートとの間で剥離を生ずることにより発生する。
後者の場合には、塩分は、コンクリート構造物の深部に
まで浸透し、このようにして深部にある鉄筋の表面に達
した塩化物イオンによって、鉄筋の表面で電気化学的反
応が進行し、鉄筋の表面が腐蝕される。
このようなコンクリート構造物の外部から塩分が侵入す
る形での塩害に対する対応策として、現在、コンクリー
ト表面に防水層を塗布する方法が採用されている。
しかしながら、L記のような防水剤を塗布する方法を採
用したとしても、この方法によって成形される防水層は
コンクリート構造体の表面に薄い層として存在するだけ
であり、時間の経過にともなって防水効果か低下する。
したがって、この方法を採用したとしてもコンクリート
構造物を長期間塩害から防護することはできなかった。
ところで、コンクリートにアミン誘導体が配合されてい
ると、コンクリートの中性化速度が著しく遅延され、鉄
筋コンクリ−1・構造物の寿命が大幅に延長する。コン
クリートが中性化するまでは、コンクリート構造物中に
埋設された鉄筋などは、アルカリ性雰囲気におかれてい
るので、腐蝕しにくい。したがって、アミン誘導体をセ
メント組成物中に配合することにより、鉄筋に錆が発生
ずることによるコンクリートと鉄筋との間の剥離はある
程度は防止できる。
しかしながら、コンクリート構造物の劣化には、上記の
ようなコンクリートの中性化に1′1′なう劣化のほか
に、コンクリート構造体の外部にある塩化物イオン侵入
によって引き起こされることが多く、本発明者の検討に
よると、コンクリ−1・の中性化よりも塩化物イオンや
水分の侵入がコンクリートの劣化に多大な影響を及ぼす
例も見られる。
アミン誘導体はセメントに配合することによって、コン
クリートの中性化速度を抑制することはてきるが、アミ
ン誘導体は、塩化物イオンや水の浸透に対する防止効果
がないので、鉄筋の防錆に関する釘効性が低く、コンク
リ−1・構造物の耐久性向上への完全な対策にはならな
かった。
また、コンクリート構造物に耐水性を賦与する方法とし
て、シラン化合物を配合する方法が知られている。
例えば特公昭44−13037号公報には、ハロゲン原
子、N H2−基あるいはエポキシ基等の原子もしくは
基で置換されたアルキル基を有するアルキルアルコキシ
シラン化合物を配合したセメントが開示されている。ま
た、特許出願公表58−500061号公報には、アル
キルアルコキシシラン化合物を配合したモルタルが開示
されている。
しかしながら、上記のようなシラン化合物と、塩化物イ
オンの浸透によるコンクリートの劣化との関係について
は知られていない。さらにシラン化合物は一般にAE剤
(atr−antratntng agents)とし
−C作用するので、このようなシラン化合物の配合によ
りコンクリート構造体の強度が低下する傾向があるとの
問題点もある。
発明の目的 本発明は、上記の様な従来技術に伴う問題点を解決しよ
うとするものであって、コンクリートの中性化を抑制す
ると共に、塩化物イオンおよび侵入に対する優れた抵抗
性を有するセメント組成物およびこのようなセメント組
成物を製造することができる混和剤、並び上記のような
セメント組成物を使用するセメントモルタル及びコンク
リートを提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係るセメント混和剤は、アミン誘導体および加
水分解性オルガノシラン化合物を主成分として含むこと
を特徴としている。
また、本発明に係るセメント組成物は、セメントと、該
セメントに対して、0.5〜5.0重量%のアミン誘導
体および0.2〜3.0重量%の加水分解性オルガノシ
ラン化合物とを含むことを特徴としている。
さらに、本発明に係るセメントモルタルは、セメントお
よび骨材と、該セメントに対して、0.5〜5.0重量
%のアミン誘導体及び0. 2〜3.0重量%の加水分
解性オルガノシラン化合物とを含むことを特徴としてい
る。
上記のようにアミン誘導体と加水分解性オルガノシラン
化合物とを特定量使用することにより、両者が共同して
コンクリートの中性化を抑制すると共に、得られるコン
クリート(R遺物が非常に優れた連環性と防水性を有す
るようになる。しかもこのようなアルキルアルコキシシ
ラン化合物を用いたことによってコンクリートの強度が
低下することがなく、むしろ、従来のコンクリートの強
度と同等もしくはそれ以上になる場合もある。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係るセメント混和剤、セメント組成物お
よびセメントモルタル及びコンクリートについて具体的
に説明する。
まず、本発明に係るセメント混和剤について説明する。
本発明で用いられるアミン誘導体は、以下に記載する式
[I]で表わすことができる。
式 %式%[1] ただし、上記式において、Aは炭素数1〜10の置換基
を有するアミン残基を表わす。
このような基を構成するアミンの例しては、メチルアミ
ン、エチルアミン、ブチルアミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ピペリジン、エチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチ
レンペンタミン、ヘキサメチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、ピペラジン等の脂肪族アミン、アニリン、ト
ルイジン、キシリジン、ベンジルアミン、フェニレンジ
アミン、キシリレンジアミン等の芳香族アミン等を挙げ
ることができる。
また、Xは−CH2CH20−を示し、Yは、−CHC
H(CH3)0−を示す。
さらに、gは1〜8の数、mは1〜3の数、nは0〜4
の数を示し、mXpは0〜16の数、nxgはO〜20
の数、であり、m、nおよびgは、(mXj7 +nX
R)の値が1〜20になるような関係を有している また、式[11において、XおよびYは任意の順序で配
列している。すなわち、XおよびYは具体的には酸化エ
チレンまたは酸化プロピレンの単独の付加物から誘導さ
れる基、酸化エチレンまたは酸化プロピレンのm合物か
ら誘導される基、あるいは酸化エチレンおよび酸化プロ
ピレンブロック重合物またはランダム重合物から誘導さ
れる基を示す。
(m X I→−nxg)が21以上の場合には、該ア
ミン誘導体は起泡剤として作用するようになり、セメン
ト組成物の硬化時の強度を低減させるため、好ましくな
い。
なお、このようなアミン誘導体の一部については特開昭
62−197345号公報に詳細に記載されている。
上記の式で表わされるアミン誘導体のうち、本発明で好
ましく使用することができる化合物の例としては、 CH3N(CH2CH20H)2. 02H5N(CH2CH20H)2、 C5H7N(CH2CH20H)2、 C4I(9N(CH2CH20H)2、(CH3) 2
− N−CH2CH20H。
(CH3)  CC2H3)N−CH2CH20H。
(C2H5) 2N−CH2CH20H。
(CH3)(C3H7)N−CH2CH20H。
ll2NCH2CH2NHCH2cH2oH1H2NC
H2CH2N(CH2CH20H)2、H2NCH2C
H2NH(CH2CH2O)2Hを挙げることができる
。特に本発明においては、CH3N(CH2CH20H
)2、 (CH3) 2− N−Cl2CH20H1を使用する
ことが好ましい。
このようなアミン誘導体は、単独で、あるいは組み合わ
せて使用することができる。
本発明では上記のアミン誘導体と加水分解性オルガノシ
ラン化合物とを組み合わせて使用する。
本発明で使用される加水分解性オルガノシランとして、
1つのケイ素原子に、例えばアルコキシ基のような加水
分解性の基を少なくとも1個有する化合物を使用するこ
とができる。
本発明において使用される加水分解性オルガノシラン化
合物の内で特に好ましい化合物は下記[11]式で表わ
される加水分解性オルガノシラン化合物である。
R−S i X 4−0       ・・・[II]
ただし、上記式[n]において、Rは1価の炭化水素基
であり、この炭化水素基は、通常1〜18個の炭素原子
、好ましくは3〜10個の炭素原子をHしている。した
がって、この炭化水素基は、アルキル基、アリール基、
アラルキル基等の基の内のいずれであってもよい。
また、上記式[II]においてXは加水分解基である。
」二記式[11]において1価の炭化水素基であるRと
しては、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基
、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オ
クチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシ
ル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基
、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、
ノナデシル基、エイコシル基などのアルキル基、フェニ
ル基等のアリール基、β−フェニルエチル基、β−フェ
ニルプロピル基等のアラルキル基などが挙げられるが、
なかでも炭素数が3〜10であるプロピル基、ブチル基
、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、
フェニル基、β−フェニルエチル基が好ましい。
式[11]において、n≧2の場合、ケイ素原子に結合
したアルキル基が同一である必要はない。
また、本発明において、「加水分解性基X」とは、セメ
ント組成物が受ける通常の条件下で加水分解をうけて0
)IJ&になることのできる置換基であって、該置換基
としては、具体的には、OCH、−QCH、−QC3H
7等のアルコキシ基、−0COH,−0COCH3、−
0COC2H5等のアシルオキシ基、−0CH2CH2
0H。
OCHCH2OCH3、 0CH2CH20C2H5、 一0CRCH20CH2CH−CH2等の[OCH2C
H20J ?+’i 造ヲat ル基、−0−e (C
H3)−CH2基、 −0−N−C(CH3) 2、 −0−N−C(CH3)(C2H5)等の[−0−N−
C]溝構造存する基、 −NH2基、 −NH(CH3)基、 −N (CH3)、、基、 Nl((C2H5)基、あるいは弗素原子、塩素原子、
臭素原子および沃素原子のようなのハロゲン原子などが
挙げられる。
なお、本発明においては、一般には同一のケイ素原子に
これらの基あるいは原子のうち一種類の原子もしくは基
が結合しているシラン化合物を使用するが、加水分解基
は同一である必要はない。
なお本発明では、上記式[INで表わされる加水分解性
オルガノシラン化合物を単独で用いることができ、また
、二種以上組合わせて用いることもできる。
本発明に係るセメント混和剤は、上S己のようなアミン
誘1導体および加水分解性オルガノシラン化! 合物を含む混和剤であり、全量がこのアミン誘導体およ
び加水分解性オルガノシラン化合物であってもよく、さ
らにセメントにこの加水分解性オルガノシラン化合物が
良好に分散するように分散剤等が配合されていてもよい
。また、界面活性剤等を用いて水、あるいは水−アルコ
ール系溶媒等に分散されていてもよい。さらに、他のセ
メント混和剤が配合されていてもよい。
本発明のセメント混和物において、上記のアミン誘導体
と、加水分解性オルガノシラン化合物との配合比率は、
通常10:90〜90:10の範囲内、好ましくは2(
180〜80 : 20の範囲内にある。
このようなセメント混和剤は、例えばf/アミン誘導体
および加水分解性オルガノシラン化合物、さらに必要に
より他の成分を混合することにより製造することができ
る。
本発明に係るセメント組成物は、セメントと上記のよう
なアミン誘導体および加水分解性オルガノシラン化合物
とを含む。
本発明において、セメント組成物のベースとしては、普
通ポルトランドセメントが主として用いられるが、普通
ポルトランドセメント以外にも、例えば早強ポルトラン
ドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポル
トランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメントなど
のポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメン
ト、フライアッシュセメントなどの混合セメント、アル
ミナセメント、石灰アルミナセメント、マンガンセメン
ト、クロムセメント、チタンセメントなどの特殊セメン
トをも広く用いることもできる。なかでもポルトランド
セメント、高炉セメントが望ましい。なお、本発明で用
いられるセメント成分としては、上記セメントを二種以
上混合して用いてもよい。
本発明に係るセメント組成物では、セメント組成物の全
セメント重量に対して、アミン誘導体は0.5〜5.0
重量%、好ましくは0.7〜3.0重量%で配合されて
いる。また、加水分解性オルガノシラン化合物は同様に
0.2〜3. 0重量%、好ましくは0.5〜2.0重
量%の割合で配合されている。アミン誘導体の量が0.
5重量%より少ないと、コンクリートの中性化をH効に
防止することができず、また、添加量が5. 0重量%
を超えると経済的な配合ではなくなる。
さらに、加水分解性オルガノシラン化合物の量が0.2
重量%未満ては、その連環性能が充分に発現しないと共
に、防水効果が不充分になるため好ましくなく、一方加
水分解性オルガノシラン化合物のmが3.0重量%を超
えると、このセメント組成物を用いて得られるコンクリ
ートの強度がとしく低下するため好ましくない。
なお、アミン誘導体と加水分解性オルガノシラン化合物
との配合比率は、重量比で10:90〜90:10の範
囲内、好ましくは80 : 20〜20 : 80にあ
ることが望ましい。
このようなセメント組成物は、上記のようにセメントと
、アミン化合物および加水分解性オルガノシラン化合物
とを単に混合することにより製造することができる。
なお、このようなセメント組成物中には、空気連行剤(
AE剤)、(空気連行型)減水剤、高性能減水剤、硬化
促進剤、硬化遅延剤、急結剤、起泡剤、発泡剤、防水剤
、耐寒剤、収縮低減剤、ポリマーディスバージョン(ラ
テックス)、防錆剤、粘稠剤、消泡剤等の他の混和剤等
を配合することもできる。
本発明に係るセメントモルタル及びコンクリートは、上
記のアミン誘導体、加水分解性オルガノシラン化合物、
セメントおよび骨Hに水を加えて混練することにより製
造することができる。
このセメントモルタル調製の際に使用されるアミン誘導
体、加水分解性オルガノシラン化合物およびセメントは
、上記記載のものであり、また両者は、上記セメント組
成物を調製する場合に採用される比率で混合される。
本発明のセメントモルタルに配合される骨材に特に制限
はなく、細骨材、粗骨材および軽量骨材等、通常セメン
トモルタル及びコンクリートの調製の際に使用されてい
る骨材を使用することができる。本発明で使用すること
ができる骨相の具体例としては、川砂および山砂等の細
骨材、川砂利および砕石等のt■骨骨相膨張頁岩、焼成
フライアッシュ、パーライト、バーミキュライトなど軽
量骨材等を挙げることができる。
このような骨キイはセメント100重量部に対して、通
常、3000重量部以下、好ましくは50〜1500f
fIffi部の範囲内で使用される。
また本発明のセメントモルタル及びコンクリドを製造す
る際の水/セメント比は、通常0.2〜0.8の範囲内
、好ましくは0.4〜0.7の範囲内に設定される。
本発明のセメントモルタル及びコンクリートは、上記の
ような成分を例えばグラウトミキサ、モルタルミキサ、
コンクリートミキサ等、セメント組成物の混合に一般的
に使用されているミキサを用いて混合することにより製
造することができる。
なお、混合の他の混和剤、添加剤等を配合することもで
きる。
このようにして得られたセメントモルタルを硬化させる
ことにより、得られた硬化体は、従来の硬化体よりも中
性化しにくく、さらに遮温性にも優れているため、コン
クリート中に埋設された鉄筋等に錆は発生することがな
い。
発明の効果 本発明では、アミン誘導体および加水分解性オルガノシ
ラン化合物を特定量配合してセメント組成物を調製して
いるので、このセメント組成物を用いて製造されたコン
クリート構造体が中性化しにくいと共に、この構造体中
に外部から塩化物イオン等の腐蝕性成分が進入し難くな
る。しかもこのような遮温性は、コンクリ−1・構造体
表面だけに賦与、されるのではなく、コンクリート自体
に遮温性が賦与される。したがって、非常に長期間にわ
たりコンクリート構造体中に埋設された鉄筋に錆が発生
しない。さらに、本発明のセメント組成物から得られる
コンクリートは強度低下もほとんどない。−り船、また
、このようにして得られたコンクリート構造体は、耐水
性にも優れている。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、こ
れら実施例に限定されるものではない。
実施例1 普通ポルトランドセメントと川砂(粒径2.5mm以下
)とを1=3の重量比で混合した。
次いでこの混合物に遮温性セメント形成用混和剤として
以下に記載するアミン誘導体を、セメント重量に対して
0.5重量%、加水分解性オルガノシラン化合物を、セ
メント重量に対して1.25重量%の割り合いで添加し
てよく混合した。
アミン誘導体 CH3N (CH2CH20H)2 加水分解性オルガノシラン化合物 CHSi (OCH3)3 次いでJ!S R5201に従って測定したフロー値が
170±5 m+sになるように水を加えて混練した。
このときの水/セメント比は0.7となった。
次いて、このセメントモルタルを寸法40mm x 4
0mmx  180+nnに成形し、二ロ間湿空(20
℃、80%1ン、11゜) 5[1間水中(20℃)、
2111間乾燥(20℃、50%R、I+ 、 )の順
で養生を行なって供試体を得た。
?S)られた供試体について、中性化試験、塩化物イオ
ン浸透試験、吸水試験、圧縮強さ試験をF記の方法に従
って行なった。
[中性化試験] IJ法 40mm X 40+on+ X  160m
+mの供試体を30℃、6(1%R,H,Co2a度5
%雰囲気中ニ140間静置し、その後、供試体を2分割
し、断面にフェノールフタレインの1%アルコール溶液
を噴霧して、赤色に変化しない部分を中性化r7.H域
として、その表面からの深さをalll定した。
[塩化物イオン浸透試験] 寸法 40m1 X 40m糟X  180mmの供試
体の重量を測定した後、20℃の2.4%塩化ナトリウ
ム水溶液にモルタル供試体を浸漬した。浸漬7[1間経
過後、供試体を取り出し、2分割し、その断面に0.1
%フルオレセインナトリウム溶液およびO,lN硝酸銀
水溶液を噴霧して、蛍光を発しない部分を4!11定し
、塩化物イオン浸透深さとした。
[吸水試験] 寸法 40mm X 40mr@X  I 80mr@
の供試体を20℃の水中に48時間浸漬した後、その浸
漬前後の重量変化により下式を用いてa9.水率を求め
た。
口p水率 (%)− ([(浸漬後の供試体重量)−(浸漬前の供試体重量)
]÷(浸漬前の(jt拭鉢体重量)× 100 [圧縮強度試験] 寸法40IIIIX 40m+s X  160mmの
供試体にツいテJlsR5201(セメントの物理試験
方法)に準じて、圧縮強さ試験を行なった。
中性化試験、塩化物イオン浸透試験、吸水試験および圧
縮強度試験の結果を表1に示す。
なお、本発明において、中性化試験、塩化物イオン浸透
試験、吸水試験および圧縮強度試験は上記の方法により
行なった。
実施例2〜4 実施例1において、アミン誘導体の配合量を以下に記載
するようにかえた以外は同様にしてセメント組成物を調
製し、このセメント組成物を用いてフロー値が170±
5關となるようにセメントモルタルを製造した。
アミン誘導体の配合量 1.0重量%・・・実施例2 3.0重量%・・・実施例3 5.0重量%・・・実施例4 得られた供試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強度
試験を実施した。
結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において、アミン誘導体および加水分解性オル
ガノシラン化合物全く用いなかったこと以外は、実施例
1と同様にしてセメント組成物を調製し、このセメント
組成物を用いてセメントモルタルを製造した。
得られた供試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強度
試験を実施した。
結果を表1に示す。
比較例2 実施例1において、アミン誘導体の配合量を0.4重量
%とじ、加水分解性オルガノシラン化合物を使用しなか
った以外は、実施例1と同様にしてセメント組成物を調
製し、このセメント組成物を用いてセメントモルタルを
製造した。
得られた供試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強度
試験を実施した。
結果を表1に示す。
比較例3 実施例1において、アミン誘導体の配合量を0.5重量
%とじ、加水分解性オルガノシラン化合物を使用しなか
った以外は、実施例1と同様にしてセメント組成物を調
製し、このセメント組成物を用いてセメントモルタルを
製造した。
得られた供試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強度
試験を実施した。
結果を表1に示す。
比較例4 実施例1において、アミン誘導体の配合量を6、 0f
f11%とした以外は、実施例1と同様にしてセメント
組成物を調製し、このセメント組成物を用いてセメント
モルタルを製造した。
得られた供試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強度
試験を実施した。
結果を表1に示す。
実施例5〜8 実施例1において、アミン誘導体として以下に記載する
化合物を2.0重量%使用し、以下に記載するう加水分
解性オルガノシランを以下の量で用いた以外は同様にし
てセメント組成物を調製し、このセメント組成物を用い
てセメントモルタルを製造した。
CH5t(OCH3)3 0.3重量% ・・・実施例5 1.0重量% ・・・実施例6 2.0重量% ・・・実施例7 3.0車m% ・・・実施例8 得られた供試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強度
試験を実施した。
結果を表2に示す。
比較例5 実施例1において、アミン誘導体の配合量を2.0重量
%とし、加水分解性オルガノシラン化合物を使用しなか
った以外は同様にしてセメント組成物を調製し、このセ
メント組成物を用いてセメントモルタルを製造した。
得られた供試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強度
試験を実施した。
結果を表2に示す。
比較例6 実施例1において、アミン誘導体の配合量を2.0重量
%とじ、加水分解性オルガノシラン化合物の配合量を0
.2重量%とした以外は同様にしてセメント組成物を調
製し、このセメント組成物を用いてセメントモルタルを
製造した。
得られた1共試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強
度試験を実施した。
結果を表2に示す。
比較例7 実施例1において、アミン誘導体の配合量を2.0重量
%とじ、加水分解性オルガノシラン化合物の配合量を4
.0重量%とした以外は同様にしてセメント組成物を調
製し、このセメント組成物を用いてセメントモルタルを
製造した。
得られた供試体の中性化試験、吸水試験および圧縮強度
試験を実施した。
結果を表2に示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アミン誘導体および加水分解性オルガノシラン化
    合物を主成分として含むセメント混和剤。
  2. (2)アミン誘導体と、加水分解性オルガノシラン化合
    物との配合比率が、10:90〜90:10の範囲内に
    あることを特徴とする請求項第1項記載のセメント混和
    剤。
  3. (3)セメントと、該セメントに対して、0.5〜5.
    0重量%のアミン誘導体および0.2〜3.0重量%の
    加水分解性オルガノシラン化合物とを含むことを特徴と
    するセメント組成物。
  4. (4)アミン誘導体と、加水分解性オルガノシラン化合
    物との配合比率が、10:90〜90:10の範囲内に
    あることを特徴とする請求項第3項記載のセメント組成
    物。
  5. (5)セメントおよび骨材と、該セメントに対して、0
    .5〜5.0重量%のアミン誘導体および0.2〜3.
    0重量%の加水分解性オルガノシラン化合物とを含むこ
    とを特徴とするセメントモルタル及びセメントコンクリ
    ート。
  6. (6)アミン誘導体と、加水分解性オルガノシラン化合
    物との配合比率が、10:90〜90:10の範囲内に
    あることを特徴とする請求項第5項記載のセメントモル
    タル及びセメントコンクリート。
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