JPH0212426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、主として給湯器に適用されるガスバ
ーナ装置に関する。

（従来の技術） 本願出願人は先にこの種装置として、上側縁に
長手に亘つて設けられた炎口と、その下側の中央
部に該炎口に連通し下方に伸びる混合管と、その
両外側に左右１対のフランジとを有し全体として
略方形のバーナを互に平行する複数個に並設して
各１対のバーナ間に二次空気通路を形成させるも
のにおいては、中央の混合管が該二次空気通路に
臨み、中央部の二次空気の供給が抑えられ勝ちと
なる。そこで該二次空気通路を介して該炎口に導
かれる二次空気の量を両外側からその中央部に亘
つて可及的均一化すべく、その上面に施される保
炎板に形成される各二次空気口を開口面積におい
て中央部に向つて漸次増大させる式のものを提案
した。

（考案が解決しようとする問題点） 然し乍ら、この種バーナ装置は、上面に保炎板
を備えない式のものが考えられ、この場合におい
ても二次空気通路を介して導かれる二次空気の量
を全幅に亘り可及的均一化すべき要求が存する。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる要求に適合する装置、即ち二次
空気通路を介して導かれる二次空気の量を、この
上面の二次空気口とは別個の手段により制御して
これを均一化させる装置を得ることをその目的と
したもので、上側縁に長手に亘つて設けられた炎
口と、その下側の中央部に該炎口に連通し下方に
伸びる混合管と、その両外側に左右１対のフラン
ジとを有し全体として略方形のバーナを、相平行
する複数個に並設して各１対のバーナ間に上下方
向の二次空気通路を形成させるものにおいて、各
バーナの左右１対のフランジにこれに隣接する該
二次空気通路内に突出して該通路を狭搾する邪魔
板を備えて成る。

（実施例） 本考案の実施例を別紙図面に付説明する。

第１図乃至第６図はその１例を示すもので、１
はバーナを示し、該バーナ１は２枚の金属板を互
に重合して成り、その上側縁に横方向に長手に亘
つて設けられた多数の炎口２と、その下側の中央
部に該炎口２に連通し下方に伸びる混合管３と、
その両外側に左右１対のフランジ４，４とを備え
て全体として略方形に形成されるものとし、該バ
ーナ１を相平行する前後の複数個に並設して各１
対のバーナ１，１間に上下方向の各二次空気通路
５を形成させるようにした。図示のものでは、該
バーナ１の複数個はこれらを挿通する固定ロツド
６の左右１対により１個の組立体に形成されると
共に、上面を開口する枠筐７の左右１対の側板
８，８間に収容されて各バーナ１からのびる左右
１対の爪片状の保持板９，９でこれに固定される
ものとし、更にその下側に該バーナ１の複数個に
共通する１本のガス管１０が設けられると共に該
ガス管１０には、各バーナ１の各混合管３に対向
するその下側のノズル１１が突設されるようにし
た。

以上は先に提案したものと特に異ならないが、
本考案によれば、各バーナ１の左右１対のフラン
ジ４，４に、これに隣接する該二次空気通路５内
に突出してこれを狭搾する邪魔板１２，１２を備
えるようにした。これを詳述するに、各側のフラ
ンジ４は２枚の金属板を互に重合して成るもの
で、これを特に第５図及び第６図に明示するよう
に該混合管３に近接する内側部分を残して互に隔
離する側に屈曲させ、かくて各側面には膨出する
段部から成る各邪魔板１２が形成され、これに隣
接する該二次空気通路５内に突出して該通路５を
狭搾し、従つてこれを介して導かれる二次空気の
量を減少する側に作用するようにした。

第７図はその変形例を示すもので、この場合各
側フランジ４は、同じく２枚の金属板から成る
が、該２枚の金属板をその下端部において互に反
対側に略直角に屈曲させ、その各突出部を邪魔板
１２として作用させるようにした。

第８図は他の１例を示すもので、この場合該枠
筐７は両側板８，８間に底板１５を有すると共に
該底板１５には中央部の一次空気用の給気口１６
と、その両外側の二次空気用の給気口１７，１７
とが配設され、これにその下側からフアンその他
による強制給気が与える型式するもので、かかる
型式の場合各二次空気通路５はこれを介して導か
れる二次空気の量が、特に左右の両外側において
多量となり勝ちであり、該通路５内に突出する各
邪魔板１２，１２はこれを規制すべく更に有効に
作用する。

第９図はそれを適用した給湯機の１例を示すも
ので、１８は給湯機本体、１９は強制給気用のフ
アン、２０は熱交換器、２１は排出口を示す。

（作用） その作用を説明するに、各１対のバーナ１，１
間に上下方向の形成される二次空気通路５内に
は、各バーナ１の左右各側のフランジ４に形成さ
れる邪魔板１２が突出して該通路５が狭搾される
もので、かくて該通路５は左右の両側部において
二次空気の流量が減少される側となり、その上側
の炎口２に生じ易い二次空気量の不均一を無くす
べく有効に作用する。

（考案の効果） このように本考案によるときは、各バーナの左
右各側のフランジに、これに隣接する二次空気通
路内に突出してこれを狭搾する邪魔板を備えるも
ので、保炎板を備えない型式のものにあつても長
手に亘つて設けられた全ての炎口に供給される二
次空気量の不均一を可及的に減少させることが出
来、該邪魔板は単に該フランジを屈曲させてそれ
と一体に作ることが可能であり、構成を簡単に且
廉価とすることが出来る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例の斜面図、第２図はそ
の平面図、第３図はその−線截断面図、第４
図はその−線截断面図、第５図はその−
線截断の拡大断面図、第６図はそのバーナの斜面
図、第７図はその変形例の斜面図、第８図は本案
装置の他の１例の斜面図、第９図はその給湯器に
適用した状態の説明線図である。 １……バーナ、２……炎口、３……混合管、
４，４……フランジ、５……二次空気通路、１
２，１２……邪魔板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上側縁に長手に亘つて設けられた炎口と、その
   下側の中央部に該炎口に連通し下方に伸びる混合
   管と、その両外側に左右１対のフランジとを有し
   全体として略方形のバーナを、相平行する複数個
   に並設して各１対のバーナ間に上下方向の二次空
   気通路を形成させたものに於いて、各バーナの左
   右１対のフランジに該二次空気通路内に突出して
   該通路を狭搾する邪魔板を備えて成るバーナ装
   置。