JPH02123617A - 耐屈曲、耐振動可撓導体 - Google Patents
耐屈曲、耐振動可撓導体Info
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- JPH02123617A JPH02123617A JP27659088A JP27659088A JPH02123617A JP H02123617 A JPH02123617 A JP H02123617A JP 27659088 A JP27659088 A JP 27659088A JP 27659088 A JP27659088 A JP 27659088A JP H02123617 A JPH02123617 A JP H02123617A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は、電流容量が大きくかつ耐屈曲性、耐振動性に
優れる可撓導体に間する。
優れる可撓導体に間する。
[従来の技術と解決しようとする課題]例えば、工業用
ロボットを利用したスポット溶接機の電力供給用リード
線は、溶接の度に極めて大きい電流が流され、併せて衝
撃的(電気力学的)振動が生ずる。またロボットが作動
する毎にリード線は振り廻され、繰返し屈曲される。し
たがフてこのように使用されるリード線は可撓導体であ
る。
ロボットを利用したスポット溶接機の電力供給用リード
線は、溶接の度に極めて大きい電流が流され、併せて衝
撃的(電気力学的)振動が生ずる。またロボットが作動
する毎にリード線は振り廻され、繰返し屈曲される。し
たがフてこのように使用されるリード線は可撓導体であ
る。
この可撓導体は、通常、軟鋼線よりなる素線を集合撚り
し、この集合撚線を同心撚りして複合撚線(子撚)とし
、この複合撚線をさらに同心撚りして複複合撚線とした
ものからなり、例えば第4図のごとき断面構造をなして
いる。
し、この集合撚線を同心撚りして複合撚線(子撚)とし
、この複合撚線をさらに同心撚りして複複合撚線とした
ものからなり、例えば第4図のごとき断面構造をなして
いる。
上記可撓導体の使用状況を観察すると、繰返し屈曲や衝
撃を受けている閏に複複合撚線の素線は互いに接する部
分で擦られて摩耗断線が生′じる。一部の素線が断線す
ると、導体の抵抗が大きくなり、その部分が過熱して更
に断線し易くなって悪循環を繰返し、断線が進行して行
く。
撃を受けている閏に複複合撚線の素線は互いに接する部
分で擦られて摩耗断線が生′じる。一部の素線が断線す
ると、導体の抵抗が大きくなり、その部分が過熱して更
に断線し易くなって悪循環を繰返し、断線が進行して行
く。
この断線は、複複合撚りされた最外層の子撚(2c’)
とその下層の子m (2b’)とが接する部分で最も顕
著に現われ、特に最外層の子撚(2c’)よりもその下
層の子撚(2b’)における素線断線が顕著である。8
子m (2a’)(2b’)(2c’)の素線に純軟銅
線を用いた第4図の複複合撚線の耐用テストによると、
最外層の子W(2c’)と接する下層の子m (2b’
)の中でも外層部分の集合撚線(1,d′)の素線の断
線が特に顕著であった。
とその下層の子m (2b’)とが接する部分で最も顕
著に現われ、特に最外層の子撚(2c’)よりもその下
層の子撚(2b’)における素線断線が顕著である。8
子m (2a’)(2b’)(2c’)の素線に純軟銅
線を用いた第4図の複複合撚線の耐用テストによると、
最外層の子W(2c’)と接する下層の子m (2b’
)の中でも外層部分の集合撚線(1,d′)の素線の断
線が特に顕著であった。
したがって、この種の可撓導体としては、その使用上、
加熱下での耐屈曲性および耐振動性を向上させて前記の
素線断線を防止することが望まれる。
加熱下での耐屈曲性および耐振動性を向上させて前記の
素線断線を防止することが望まれる。
そのため、上記の観察結果等から、最外層の子撚とその
下層の子撚の撚方向を同一にして互いに接する素線がク
ロスしないようにしたものが提案(実願昭63−879
06号)されたが、この場合素線がクロスする従来品に
比して断線が生じ難くなるものの、充分に満足できる効
果は得られないものであった。
下層の子撚の撚方向を同一にして互いに接する素線がク
ロスしないようにしたものが提案(実願昭63−879
06号)されたが、この場合素線がクロスする従来品に
比して断線が生じ難くなるものの、充分に満足できる効
果は得られないものであった。
そこで本発明者等は、上記の摩耗断線の防止について、
さらに横積の研究、検討を重ねている過程において、同
一金属線同士、特に純軟銅線同士が接している場合より
も、異種金属線同士が接している場合のほうが、摩擦係
数が小さくて素線の擦れ等による摩耗断線が著しく少な
くなることを知見するに至った。
さらに横積の研究、検討を重ねている過程において、同
一金属線同士、特に純軟銅線同士が接している場合より
も、異種金属線同士が接している場合のほうが、摩擦係
数が小さくて素線の擦れ等による摩耗断線が著しく少な
くなることを知見するに至った。
これに基づいて、純銅素線を用いた子撚と、別記銅合金
の素線を用いた子撚とを接触させるようにして、屈曲、
漂動を与えて摩耗テストを行ったところ、耐摩耗性が大
きく向上することが判った。
の素線を用いた子撚とを接触させるようにして、屈曲、
漂動を与えて摩耗テストを行ったところ、耐摩耗性が大
きく向上することが判った。
【課題を解決するための手段]
本発明は、上記知見に基いてなしたものであって、複襦
合撚線における最も断線が生じ易い第1層の子撚、つま
り最外層の子撚と接する下層の子撚の素線に、導電性が
良くてしかも耐熱性および耐屈曲性等の機械的特性に優
れる下記銅合金の軟化線を用いることとし、これにより
導電性を損うことなく耐屈曲、耐振動性を向上させ、素
線の摩耗断線防止にきわめて効果のある可撓導体を提供
するものである。
合撚線における最も断線が生じ易い第1層の子撚、つま
り最外層の子撚と接する下層の子撚の素線に、導電性が
良くてしかも耐熱性および耐屈曲性等の機械的特性に優
れる下記銅合金の軟化線を用いることとし、これにより
導電性を損うことなく耐屈曲、耐振動性を向上させ、素
線の摩耗断線防止にきわめて効果のある可撓導体を提供
するものである。
すなわち、本発明の第1は、特に集合撚線を同心撚りし
た複合撚線を子撚とし、この子撚を更に同心撚りして複
複合撚線とした可撓導体において、その最外層を構成す
る子撚の素線を純軟銅線とし、最外層の子撚と接する下
層の子撚の素線に、T i、N i、Z nおよびPを
含有し、その含有量が Ti:O,1〜1.5 重量% Nt:0.2 〜2.5 重量% Zn : 0.05 〜2.0 !i置%P :
0.003〜0.2重量%で、残部が銅からなる銅合
金の軟化線を用いて構成したものである。
た複合撚線を子撚とし、この子撚を更に同心撚りして複
複合撚線とした可撓導体において、その最外層を構成す
る子撚の素線を純軟銅線とし、最外層の子撚と接する下
層の子撚の素線に、T i、N i、Z nおよびPを
含有し、その含有量が Ti:O,1〜1.5 重量% Nt:0.2 〜2.5 重量% Zn : 0.05 〜2.0 !i置%P :
0.003〜0.2重量%で、残部が銅からなる銅合
金の軟化線を用いて構成したものである。
また本発明の第2は、最外層の子撚と接する下層の子撚
の中でも外層部分の集合撚線の索線断線が顕著であるこ
と、また前記鋼合金のコスト等を考慮してなしたもので
あって、前記同様の複複合撚線による可撓導体において
、その最外層を構成する子撚の素線を純軟銅線とし、最
外層の子撚と接する下層の子撚の外層部分の集合撚線の
素線を上記した鋼合金の軟化線とし、他の集合撚線の素
線を純軟銅線としたことを特徴とするものである。
の中でも外層部分の集合撚線の索線断線が顕著であるこ
と、また前記鋼合金のコスト等を考慮してなしたもので
あって、前記同様の複複合撚線による可撓導体において
、その最外層を構成する子撚の素線を純軟銅線とし、最
外層の子撚と接する下層の子撚の外層部分の集合撚線の
素線を上記した鋼合金の軟化線とし、他の集合撚線の素
線を純軟銅線としたことを特徴とするものである。
上記の発明で用いる銅合金において、Ti含装を0.1
〜1.5重量%としたのは、0.1重量%未満では繰返
し曲げ強度、引張り強度および耐熱性等の効果が少なく
なり、他方 1.5重量%を越えると導電性(熱伝導性
)の低下が大きくなるからである。またN1含量を0.
2〜2.5重量%としたのは、0.2重量%未満では繰
返し曲げ強度、引張り強度および耐熱性等の効果が少な
くなり、他方2.5重置%をこえると導電率が低下し、
鋳造性も低下するからであるeZn含量を0.05〜2
.0重量%としたのは、0.05重量%未満ではやはり
繰返し曲げ強度、引張り強度および耐熱性等の効果が少
なくなり、他方2.0重置%をこえると導電率が低下す
るからである。ざらにP含量を0.003〜0.2重量
%としたのは、0.003重量%未満では繰返し曲げ強
度、引張り強度−および耐熱性等の効果が少なくなり、
他方062重量%をこえると導電率が低下するからであ
る。
〜1.5重量%としたのは、0.1重量%未満では繰返
し曲げ強度、引張り強度および耐熱性等の効果が少なく
なり、他方 1.5重量%を越えると導電性(熱伝導性
)の低下が大きくなるからである。またN1含量を0.
2〜2.5重量%としたのは、0.2重量%未満では繰
返し曲げ強度、引張り強度および耐熱性等の効果が少な
くなり、他方2.5重置%をこえると導電率が低下し、
鋳造性も低下するからであるeZn含量を0.05〜2
.0重量%としたのは、0.05重量%未満ではやはり
繰返し曲げ強度、引張り強度および耐熱性等の効果が少
なくなり、他方2.0重置%をこえると導電率が低下す
るからである。ざらにP含量を0.003〜0.2重量
%としたのは、0.003重量%未満では繰返し曲げ強
度、引張り強度−および耐熱性等の効果が少なくなり、
他方062重量%をこえると導電率が低下するからであ
る。
〔作 用]
上記の本発明の第1の可撓導体によれば、複複合燃線の
最外層の子撚の素線を純軟銅線とし、これと接する下層
の子撚の素線を上述した銅合金としたことにより、素線
の摩耗断線が顕著な最外層の子撚とその下層の子撚との
接触部分においては異種金属線同士の接触となり、その
ため同一の金属線同士の場合よりも摩擦係数が小さくな
って、耐摩耗性が大幅に向上し、摩耗断線がきわめて生
じ難いものであ。しかしてこれが、断線の生じ易い下層
(第1層)の子撚の素線に、導電性が良くてかつ耐熱性
および繰返し屈曲や引張り強度等の機械的特性に優れる
銅合金の軟化線を用いたことと相俟って、素線の摩耗断
線防止の効果を高め、断線発生率を大幅に減少できる。
最外層の子撚の素線を純軟銅線とし、これと接する下層
の子撚の素線を上述した銅合金としたことにより、素線
の摩耗断線が顕著な最外層の子撚とその下層の子撚との
接触部分においては異種金属線同士の接触となり、その
ため同一の金属線同士の場合よりも摩擦係数が小さくな
って、耐摩耗性が大幅に向上し、摩耗断線がきわめて生
じ難いものであ。しかしてこれが、断線の生じ易い下層
(第1層)の子撚の素線に、導電性が良くてかつ耐熱性
および繰返し屈曲や引張り強度等の機械的特性に優れる
銅合金の軟化線を用いたことと相俟って、素線の摩耗断
線防止の効果を高め、断線発生率を大幅に減少できる。
また上記の第2の発明によるときは、最外層の子撚と接
する下層の子撚のうち、最も摩耗断線の生じ易い外層部
分の集合撚線の素線を前記鋼合金の軟化線とし、他の集
合撚線の素線を純軟銅線としているので、この子撚と最
外層の子撚との接触部分が異種金属線同士の接触となり
、前記と同様にこの部分での摩擦断線が生じ難くなるこ
とに加え、前記外層部分の集合撚線と中心部の集合撚線
との接触部分でも異種金属線同士の接触となって、この
接触部分での摩耗および断線も生じ難くなる。しかも前
記外層部分以外の集合燃線の素線を純軟銅線としたこと
で、可撓導体全体としての可撓性も問題がない。
する下層の子撚のうち、最も摩耗断線の生じ易い外層部
分の集合撚線の素線を前記鋼合金の軟化線とし、他の集
合撚線の素線を純軟銅線としているので、この子撚と最
外層の子撚との接触部分が異種金属線同士の接触となり
、前記と同様にこの部分での摩擦断線が生じ難くなるこ
とに加え、前記外層部分の集合撚線と中心部の集合撚線
との接触部分でも異種金属線同士の接触となって、この
接触部分での摩耗および断線も生じ難くなる。しかも前
記外層部分以外の集合燃線の素線を純軟銅線としたこと
で、可撓導体全体としての可撓性も問題がない。
[実施例]
次に本発明の1実施例を図面に基き説明する。
第ml!Iは第1の本発明に係る複複合撚線よりなる可
撓導体の断面構造を示している0図において、(1)は
直径0.26m−の素線26本を集合懲りした集合撚線
、(2)は前記集合撚線(1)7本を同心撚りした複合
撚線である。複複合撚りの可撓導体り3)は、1本の複
合撚線(2〉を中心層の子W(2m)とし、その外側の
第1層の子1!(2b)として6本の複合撚線り2)を
、さらにその外側の第2層の千m (2e)として12
本の複合撚線(2)をそれぞれ配して同心撚りしている
。
撓導体の断面構造を示している0図において、(1)は
直径0.26m−の素線26本を集合懲りした集合撚線
、(2)は前記集合撚線(1)7本を同心撚りした複合
撚線である。複複合撚りの可撓導体り3)は、1本の複
合撚線(2〉を中心層の子W(2m)とし、その外側の
第1層の子1!(2b)として6本の複合撚線り2)を
、さらにその外側の第2層の千m (2e)として12
本の複合撚線(2)をそれぞれ配して同心撚りしている
。
前記第1層の子撚(2c)と最外層の千m (2b)と
は従来同様に互いに反対方向に同心撚りする場合のほか
、両層の子撚(2c)(2b)を共に同じ方向に同心撚
りする場合がある。後者の場合、子撚(2c)(2b)
の素線同士が撚り方向に沿って接触することとなり、従
来の素綿が互いにクロスして接触する可撓導体のように
局部的に強く接触せず、そのため後述の異種金属線同士
の接触による摩耗断線防止の効果が一層大きくなる。
は従来同様に互いに反対方向に同心撚りする場合のほか
、両層の子撚(2c)(2b)を共に同じ方向に同心撚
りする場合がある。後者の場合、子撚(2c)(2b)
の素線同士が撚り方向に沿って接触することとなり、従
来の素綿が互いにクロスして接触する可撓導体のように
局部的に強く接触せず、そのため後述の異種金属線同士
の接触による摩耗断線防止の効果が一層大きくなる。
そして、前記構造の可撓導体において、最外層の子撚(
2c)を構成する素線に純軟銅線を用い、この子撚(2
c)と接する下層の子fi (2b)を構成する素線に
、T i、N i、Z nおよびPをそれぞれ上述した
配合比率すなわち、TitfiO,55重量%、N1が
1.31重量%、Znが0.29m量%、Pが0.03
2重量%含有する銅合金を用いて構成している。そのた
め、最外層とその下層の子撚(2cX2b)同士の接触
部分が異種金属線同士の接触となり、この部分の摩擦係
数が小さくて摩耗断線が生じ廻いものとなっている。な
お、図面においては、鋼合金の軟化線を用いた部分にの
みハツチングを入れて示す。
2c)を構成する素線に純軟銅線を用い、この子撚(2
c)と接する下層の子fi (2b)を構成する素線に
、T i、N i、Z nおよびPをそれぞれ上述した
配合比率すなわち、TitfiO,55重量%、N1が
1.31重量%、Znが0.29m量%、Pが0.03
2重量%含有する銅合金を用いて構成している。そのた
め、最外層とその下層の子撚(2cX2b)同士の接触
部分が異種金属線同士の接触となり、この部分の摩擦係
数が小さくて摩耗断線が生じ廻いものとなっている。な
お、図面においては、鋼合金の軟化線を用いた部分にの
みハツチングを入れて示す。
中心層の子fi(2a)を構成する素線を、第1層の子
撚(2b)と同様に前記鋼合金とすることもできるが、
耐用試験の結果、中心層の子m (2a)の素線に純l
l鋼線を用いるほうが、中心層とm1層の子撚(2m)
(2b)の接触部分が異種金属線同士の接触となって、
かえって素線の摩耗断線が少なくなり、かつ可撓性が低
下することもなく、また軟鋼線に比して高価な銅合金の
使用量が少なくなるため、実施上より好適である。
撚(2b)と同様に前記鋼合金とすることもできるが、
耐用試験の結果、中心層の子m (2a)の素線に純l
l鋼線を用いるほうが、中心層とm1層の子撚(2m)
(2b)の接触部分が異種金属線同士の接触となって、
かえって素線の摩耗断線が少なくなり、かつ可撓性が低
下することもなく、また軟鋼線に比して高価な銅合金の
使用量が少なくなるため、実施上より好適である。
第2図は本発明の第2の可撓導体の断面構造を示してお
り、上記と同様の複複合撚線による可撓導体において、
最外層の子Ft(2c)と接する下層(第1層)の複合
撚線(2)による子撚(2b)のうち、摩耗断線の生じ
易い外層部分の集合撚線(ld)の素線を上記した鋼合
金の軟化線とし、これ以外の集合撚線、図の場合中心部
分の集合撚線(1e)の素線を最外層の子撚(2c)と
同様の純軟銅線としている。図画においては、鋼合金の
軟化線を用いた集合撚線の部分にのみハツチングを入れ
て示している。
り、上記と同様の複複合撚線による可撓導体において、
最外層の子Ft(2c)と接する下層(第1層)の複合
撚線(2)による子撚(2b)のうち、摩耗断線の生じ
易い外層部分の集合撚線(ld)の素線を上記した鋼合
金の軟化線とし、これ以外の集合撚線、図の場合中心部
分の集合撚線(1e)の素線を最外層の子撚(2c)と
同様の純軟銅線としている。図画においては、鋼合金の
軟化線を用いた集合撚線の部分にのみハツチングを入れ
て示している。
この場合も、最外層の子撚(2c)とその下層の子m
(2b)との接触部分においては異種金属線同士の接触
となるために、この部分での摩耗断線が生じ難くなって
おり、また鋼合金の使用量も少ない。
(2b)との接触部分においては異種金属線同士の接触
となるために、この部分での摩耗断線が生じ難くなって
おり、また鋼合金の使用量も少ない。
中心層の子t’!(2a)については、上記と同様に前
記鋼合金の軟化線とする場合と、純軟銅線にする場合と
がある。
記鋼合金の軟化線とする場合と、純軟銅線にする場合と
がある。
上記の可撓導体(3〉は、従来と同様に、例えば第38
!Iに示すように両端部に接続端子(4)が固着される
とともに、両端子間に絶縁外tlI (5)が被せられ
て冷却水を流通可能に水密に保持され、溶接ロボットの
電力供給用のリード線等に使用される。
!Iに示すように両端部に接続端子(4)が固着される
とともに、両端子間に絶縁外tlI (5)が被せられ
て冷却水を流通可能に水密に保持され、溶接ロボットの
電力供給用のリード線等に使用される。
く効果の確認の試験)
上記第1図に示す実施例の可撓導体、および第2図に示
す実施例の可撓導体と、第4図に示す可撓導体(素線全
てが純軟銅線よりなるもの)について、それぞれ最外層
(第2層)の子撚とその下層(第1図)の子撚との撚り
方向を交叉方向にして同心撚りしたもの(A)と、同じ
方向にして同心撚りしてもの(B)とについて、それぞ
れ同し条件で、溶接ロボットに試用し、スポット溶接の
耐用回数の比較を行ない、摩耗断線状況を観察したとこ
ろ、次のような結果となった。
す実施例の可撓導体と、第4図に示す可撓導体(素線全
てが純軟銅線よりなるもの)について、それぞれ最外層
(第2層)の子撚とその下層(第1図)の子撚との撚り
方向を交叉方向にして同心撚りしたもの(A)と、同じ
方向にして同心撚りしてもの(B)とについて、それぞ
れ同し条件で、溶接ロボットに試用し、スポット溶接の
耐用回数の比較を行ない、摩耗断線状況を観察したとこ
ろ、次のような結果となった。
試供品 撚方向 スポット回数
第11の実施例 A 315〜45万回同
8 55万回以上 第2図の実施例 A 215〜35万回同
8 45万回以上 第41!I(従来品)A 約lO万回第4図(比咬例
)8 25〜35万回 前記表のように、従来品は約lO万スポットで摩耗断線
が生じ、その断線率は接続端子に近い両端部分で26%
〜35%にもなったが、本発明の場合、いずれも従来品
に比して3〜6倍、あるいはそれ以上ものスポット回数
の使用に耐え、しかもその断線率は両端部分でも10%
以下となり、特に最外層とその下層の子撚のbり方向を
同方向にした場合、摩耗断線が一層生じ難くなった。
8 55万回以上 第2図の実施例 A 215〜35万回同
8 45万回以上 第41!I(従来品)A 約lO万回第4図(比咬例
)8 25〜35万回 前記表のように、従来品は約lO万スポットで摩耗断線
が生じ、その断線率は接続端子に近い両端部分で26%
〜35%にもなったが、本発明の場合、いずれも従来品
に比して3〜6倍、あるいはそれ以上ものスポット回数
の使用に耐え、しかもその断線率は両端部分でも10%
以下となり、特に最外層とその下層の子撚のbり方向を
同方向にした場合、摩耗断線が一層生じ難くなった。
上記したように、本発明によれば、導電性を損うことな
く耐屈曲、耐振動特性を従来品に比して著しく向上でき
、溶接ロボットの電力供給用のリード線等に使用される
この種の可撓導体として、長期に渡って摩耗断線を防止
し得てその耐久性を非常に高めることができる。しかも
最外層と接する下層の子撚の素線にのみ鋼合金を用いる
ため、比較的高価な銅合金の使用量も少なくて済む、特
に最外層の子撚と接する下層の子撚のうち、最も摩耗断
線の生じ易い外層部分の集合撚線の素線を銅合金の軟化
線とし、他の集合撚線の素線を純軟銅線とした場合には
、前記鋼合金の使用量がさらに少なく、コスト安価に製
造、提供できる。
く耐屈曲、耐振動特性を従来品に比して著しく向上でき
、溶接ロボットの電力供給用のリード線等に使用される
この種の可撓導体として、長期に渡って摩耗断線を防止
し得てその耐久性を非常に高めることができる。しかも
最外層と接する下層の子撚の素線にのみ鋼合金を用いる
ため、比較的高価な銅合金の使用量も少なくて済む、特
に最外層の子撚と接する下層の子撚のうち、最も摩耗断
線の生じ易い外層部分の集合撚線の素線を銅合金の軟化
線とし、他の集合撚線の素線を純軟銅線とした場合には
、前記鋼合金の使用量がさらに少なく、コスト安価に製
造、提供できる。
第1図は本発明の可撓導体の実施例を示す断面構造の略
示図、第2図は本発明の他の例を示す断面構造の略示図
、第3図は可撓導体を接続端子に接続した使用状態を示
す平面図、第4図は従来の可撓導体の断面構造の略示図
である。 (1)・・・集合撚線、(ld)・・・外層部分の集合
撚線(le)・・・中心部分の集合撚線、(2)・・・
複合は線、(2a)(2b)(2c)・・・各層の子撚
、り3)・・・可撓導体。 特許登録出願人 タック電線株式会社第 1図
示図、第2図は本発明の他の例を示す断面構造の略示図
、第3図は可撓導体を接続端子に接続した使用状態を示
す平面図、第4図は従来の可撓導体の断面構造の略示図
である。 (1)・・・集合撚線、(ld)・・・外層部分の集合
撚線(le)・・・中心部分の集合撚線、(2)・・・
複合は線、(2a)(2b)(2c)・・・各層の子撚
、り3)・・・可撓導体。 特許登録出願人 タック電線株式会社第 1図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、集合撚線を同心撚りした複合撚線を子撚とし、この
子撚を更に同心撚りして複複合撚線とした可撓導体にお
いて、最外層を構成する子撚の素線を純軟銅線とし、最
外層の子撚と接する下層の子撚の素線を下記(a)の銅
合金の軟化線としたことを特徴とする耐屈曲、耐振動可
撓導体。 (a)Ti、Ni、Zn及びPを含有し、その含有量が
Ti:0.1〜1.5重量% Ni:0.2〜2.5重量% Zn:0.05〜2.0重量% P:0.003〜0.2重量% で、残部が銅からなる銅合金。 2、集合撚線を同心撚りした複合撚線を子撚とし、この
子撚を更に同心撚りして複複合撚線とした可撓導体にお
いて、最外層を構成する子撚の素線を純軟銅線とし、最
外層の子撚と接する下層の子撚の外層部分の集合撚線の
素線を下記(a)の銅合金の軟化線とし、他の集合撚線
の素線を純軟銅線としたことを特徴とする耐屈曲、耐振
動可撓導体。 (a)Ti、Ni、Zn及びPを含有し、その含有量が
Ti:0.1〜1.5重量% Ni:0.2〜2.5重量% Zn:0.05〜2.0重量% P:0.003〜0.2重量% で、残部が銅からなる銅合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27659088A JPH02123617A (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | 耐屈曲、耐振動可撓導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27659088A JPH02123617A (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | 耐屈曲、耐振動可撓導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02123617A true JPH02123617A (ja) | 1990-05-11 |
Family
ID=17571572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27659088A Pending JPH02123617A (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | 耐屈曲、耐振動可撓導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02123617A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6674011B2 (en) * | 2001-05-25 | 2004-01-06 | Hitachi Cable Ltd. | Stranded conductor to be used for movable member and cable using same |
-
1988
- 1988-10-31 JP JP27659088A patent/JPH02123617A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6674011B2 (en) * | 2001-05-25 | 2004-01-06 | Hitachi Cable Ltd. | Stranded conductor to be used for movable member and cable using same |
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