JPH0212342Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0212342Y2 JPH0212342Y2 JP1983121044U JP12104483U JPH0212342Y2 JP H0212342 Y2 JPH0212342 Y2 JP H0212342Y2 JP 1983121044 U JP1983121044 U JP 1983121044U JP 12104483 U JP12104483 U JP 12104483U JP H0212342 Y2 JPH0212342 Y2 JP H0212342Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- orifice
- damping
- orifice plate
- stopper
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 19
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 18
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 27
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は大変位時にオリフイス長を長くするよ
うにした流体入りマウントに関する。
うにした流体入りマウントに関する。
振動源に連結される取付部材と、振動源をマウ
ントするベース部材とを弾性部材で結合して内部
に流体室を形成し、更に流体室をオリフイス板に
より２室に画成して減衰力を得るようにした流体
入りマウントは知られており、そのオリフイスの
径と長さがマウントの損失係数（tanδ）、即ちダ
ンピングの大きさとピーク周波数域を決める大き
な要因となつている。
ントするベース部材とを弾性部材で結合して内部
に流体室を形成し、更に流体室をオリフイス板に
より２室に画成して減衰力を得るようにした流体
入りマウントは知られており、そのオリフイスの
径と長さがマウントの損失係数（tanδ）、即ちダ
ンピングの大きさとピーク周波数域を決める大き
な要因となつている。
斯かるマウントを例えばエンジンマウントに適
用する場合、車両の発進・加減速時のエンジン変
位を抑制するためには低周波域でのダンピングを
大きくするが、これによると、動的ばね定数が増
加し、他の周波数域での防振効果が低下してしま
い、又高速走行時のボデイ振動等に対してもダン
ピング不足となり制振効果が低下してしまう傾向
がある。即ち高荷重による大変位時のダンピング
を大きくするためにオリフイス径及び長さを決定
すると、通常領域での動的ばね定数が増加し、小
変位時のダンピング不足を招き、制振及び防振効
果が低下てしまうという問題がある。
用する場合、車両の発進・加減速時のエンジン変
位を抑制するためには低周波域でのダンピングを
大きくするが、これによると、動的ばね定数が増
加し、他の周波数域での防振効果が低下してしま
い、又高速走行時のボデイ振動等に対してもダン
ピング不足となり制振効果が低下してしまう傾向
がある。即ち高荷重による大変位時のダンピング
を大きくするためにオリフイス径及び長さを決定
すると、通常領域での動的ばね定数が増加し、小
変位時のダンピング不足を招き、制振及び防振効
果が低下てしまうという問題がある。
本考案は以上の事情に鑑みて成されたもので、
その目的とする処は、通常領域での動的ばね定数
を増加させることなく、小変位時にはオリフイス
径によるダンピングを具備させ、しも大変位時に
あつてはオリフイス長を可変として長いオリフイ
スによるダンピングを具備することができ、従つ
て例えば車両のエンジンマウントとして採用した
場合、高速走行時のボデイ振動領域通常の周波数
域にダンピングを具備させるとともに、発進・加
減速等マウント大変位時のエンジン振動通常の周
波数域よりも低い低周波数域に対してもダンピン
グを具備させることができ、以つて広い周波数域
での制振及び防振効果に優れる流体入りマウント
を提供するにある。
その目的とする処は、通常領域での動的ばね定数
を増加させることなく、小変位時にはオリフイス
径によるダンピングを具備させ、しも大変位時に
あつてはオリフイス長を可変として長いオリフイ
スによるダンピングを具備することができ、従つ
て例えば車両のエンジンマウントとして採用した
場合、高速走行時のボデイ振動領域通常の周波数
域にダンピングを具備させるとともに、発進・加
減速等マウント大変位時のエンジン振動通常の周
波数域よりも低い低周波数域に対してもダンピン
グを具備させることができ、以つて広い周波数域
での制振及び防振効果に優れる流体入りマウント
を提供するにある。
斯かる目的を達成すべく本考案は、オリフイス
板に小変位振動用の短いオリフイスを形成すると
ともにオリフイス板の上方であつて、流体室内の
天井部にオリフイス板に当接可能なストツパを設
け、更に該ストツパの下面側、又はオリフイス板
の上面側の少なくとも一方にオリフイスと大変位
時に連通する径方向溝を形成したことを要旨とす
る。
板に小変位振動用の短いオリフイスを形成すると
ともにオリフイス板の上方であつて、流体室内の
天井部にオリフイス板に当接可能なストツパを設
け、更に該ストツパの下面側、又はオリフイス板
の上面側の少なくとも一方にオリフイスと大変位
時に連通する径方向溝を形成したことを要旨とす
る。
以下に本考案の好適実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
第１図は第１実施例のマウントを示すもので、
厚肉環板状のベース部材２には上面から内周にか
けて雌テーパ面３が形成され、この雌テーパ面３
にはゴム材から成るアンブレラ状の弾性部材４の
下部周が焼付けられ、この弾性部材４の上部には
薄肉円板状の取付部材９が焼付けられており、弾
性部材４の天井部下面にはこれと一体にストツパ
５が垂下形成されている。
厚肉環板状のベース部材２には上面から内周にか
けて雌テーパ面３が形成され、この雌テーパ面３
にはゴム材から成るアンブレラ状の弾性部材４の
下部周が焼付けられ、この弾性部材４の上部には
薄肉円板状の取付部材９が焼付けられており、弾
性部材４の天井部下面にはこれと一体にストツパ
５が垂下形成されている。
又ベース部材２の下面には中央円板部１２を上
方に膨出形成した薄肉円板状のオリフイス板１１
の外周部１４が重ね合わされ、この外周部１４の
下面にはダイヤフラム１６の周縁１７が、更にこ
の周縁１７の下面には下方に膨出形成されたカバ
ープレート１８が各重ね合わされ、これらオリフ
イス板１１、ダイヤフラム１６及びカバープレー
ト１８は下方からボルト１９…をベース部材２下
面に締結することにより組付けられている。
方に膨出形成した薄肉円板状のオリフイス板１１
の外周部１４が重ね合わされ、この外周部１４の
下面にはダイヤフラム１６の周縁１７が、更にこ
の周縁１７の下面には下方に膨出形成されたカバ
ープレート１８が各重ね合わされ、これらオリフ
イス板１１、ダイヤフラム１６及びカバープレー
ト１８は下方からボルト１９…をベース部材２下
面に締結することにより組付けられている。
そして前記ストツパ５の下面をオリフイス板１
１の中央円板部１２に全面接触し得るように平坦
面６に形成し、この平坦面６の中央部から半径方
向に一条の溝７を形成する。この溝７はストツパ
５の側面に開放され、斯かる溝７のストツパ平坦
面６の中央部分は前記オリフイス板１１のオリフ
イス１３と同芯的に形成されている。
１の中央円板部１２に全面接触し得るように平坦
面６に形成し、この平坦面６の中央部から半径方
向に一条の溝７を形成する。この溝７はストツパ
５の側面に開放され、斯かる溝７のストツパ平坦
面６の中央部分は前記オリフイス板１１のオリフ
イス１３と同芯的に形成されている。
斯くしてオリフイス板１１により画成された上
部流体室S1と下部ダイヤフラム室S2内に実施例で
は、流体を充填封入する。
部流体室S1と下部ダイヤフラム室S2内に実施例で
は、流体を充填封入する。
以上の流体入りマウント１において、オリフイ
ス１３の径d1及び長さl1を、例えば当該マウント
１を車両のエンジンマウントに適用する場合に
は、高速走行時のボデイ振動を抑制し得る最適値
に設定し、更にストツパ５がオリフイス板１１の
中央円板部１２に全面接触した状態における径方
向溝７の有効径d2及び有効長さl2を低周波域でダ
ンピングが効くような最適値に設定する。
ス１３の径d1及び長さl1を、例えば当該マウント
１を車両のエンジンマウントに適用する場合に
は、高速走行時のボデイ振動を抑制し得る最適値
に設定し、更にストツパ５がオリフイス板１１の
中央円板部１２に全面接触した状態における径方
向溝７の有効径d2及び有効長さl2を低周波域でダ
ンピングが効くような最適値に設定する。
次にその作用を述べる。
先ず高速走行時におけるボデイ振動等の通常の
小変位振動時には、ストツパ５がオリフイス板１
１の上方に離間しているため、オリフイス１３の
径d1及び長さl1による減衰力によりダンピングを
得ることができ、良好なる制振効果が得られる。
小変位振動時には、ストツパ５がオリフイス板１
１の上方に離間しているため、オリフイス１３の
径d1及び長さl1による減衰力によりダンピングを
得ることができ、良好なる制振効果が得られる。
一方低周波域である車両の発進・加減速時のエ
ンジンの大変位振動時には、第２図に示すように
ストツパ５がオリフイス板１１の中央円板部１２
に全面圧接するため、全体としてオリフイス１３
と径方向溝７とを連結したオリフイス長（l1＋l2）
となり、増加した径方向溝７の長さl2と径d2によ
る減衰力が更に作用することにより、より低周波
域で大きなダンピングが得られ、エンジン変位を
抑制することができる。
ンジンの大変位振動時には、第２図に示すように
ストツパ５がオリフイス板１１の中央円板部１２
に全面圧接するため、全体としてオリフイス１３
と径方向溝７とを連結したオリフイス長（l1＋l2）
となり、増加した径方向溝７の長さl2と径d2によ
る減衰力が更に作用することにより、より低周波
域で大きなダンピングが得られ、エンジン変位を
抑制することができる。
従つて本考案のマウント１によれば、通常のオ
リフイス１３の径d1を固定したまま大変位時の低
周波域での大きなダンピングを得ることができる
とともに、通常の小変位時にはオリフイス１３の
みによる所期のダンピングが充分に得られ、広い
周波数域での制振及び防振効果が得られる。
リフイス１３の径d1を固定したまま大変位時の低
周波域での大きなダンピングを得ることができる
とともに、通常の小変位時にはオリフイス１３の
みによる所期のダンピングが充分に得られ、広い
周波数域での制振及び防振効果が得られる。
これを周波数−損失係数（tanδ）特性線図で
表わせば第３図の如くである。即ち特性イは大変
位時の特性を、特性ロは小変位時のそれを示し、
斯かる特性線図からも特性イのピーク周波域が低
周波域側にあり、特性ロのピーク周波域がこれよ
り高い通常の周波域側にあることがわかる。換言
すれば、通常の特性ロのピークを径方向溝７によ
る特性イでは低周波域側に移行することができ
る。
表わせば第３図の如くである。即ち特性イは大変
位時の特性を、特性ロは小変位時のそれを示し、
斯かる特性線図からも特性イのピーク周波域が低
周波域側にあり、特性ロのピーク周波域がこれよ
り高い通常の周波域側にあることがわかる。換言
すれば、通常の特性ロのピークを径方向溝７によ
る特性イでは低周波域側に移行することができ
る。
ところで前記実施例では、ストツパに径方向溝
を形成したが、第４図に示した第２実施例のよう
にオリフイス板１１の中央円板部１２の上面にゴ
ム板２２を接着し、このゴム板２２の上面にオリ
フイス１３と連通する径方向溝２３を形成しても
同様の作用効果を奏することができる。
を形成したが、第４図に示した第２実施例のよう
にオリフイス板１１の中央円板部１２の上面にゴ
ム板２２を接着し、このゴム板２２の上面にオリ
フイス１３と連通する径方向溝２３を形成しても
同様の作用効果を奏することができる。
尚何れの実施例においても、径方向溝を一条と
したが、複数本放射状に形成し、その総和の有効
径をd2としても良く、マウントはエンジンマウン
トのみに限らずその他の用途にも適用し得ること
勿論である。
したが、複数本放射状に形成し、その総和の有効
径をd2としても良く、マウントはエンジンマウン
トのみに限らずその他の用途にも適用し得ること
勿論である。
以上の説明で明らかな如く本考案によれば、流
体入りマウントの流体室内の天井部にストツパを
設け、該ストツパの下面側、又はオリフイス板の
上面側の少なくとも一方にオリフイスと連通する
径方向溝を形成したため、従来の如く動的ばね定
数を増加さることなく、小変位時には通常のオリ
フイスによるダンピングを具備しつつ、大変位時
にはオリフイスに径方向溝を連結して長いオリフ
イスによるダンピングを具備することができ、広
い周波数域で良好な制振及び防振効果を得ること
ができる。
体入りマウントの流体室内の天井部にストツパを
設け、該ストツパの下面側、又はオリフイス板の
上面側の少なくとも一方にオリフイスと連通する
径方向溝を形成したため、従来の如く動的ばね定
数を増加さることなく、小変位時には通常のオリ
フイスによるダンピングを具備しつつ、大変位時
にはオリフイスに径方向溝を連結して長いオリフ
イスによるダンピングを具備することができ、広
い周波数域で良好な制振及び防振効果を得ること
ができる。
第１図は第１実施例に係るマウントの中央縦断
面図、第２図はその作用を示す同様の図、第３図
は周波数−損失係数特性線図、第４図は第２実施
例に係るマウントの中央縦断面図である。 尚図面中１は流体入りマウント、２はベース部
材、４は弾性部材、５はストツパ、９は取付部
材、１１はオリフイス板、１３はオリフイス、２
２はゴム板、７，２３は径方向溝、S1，S2は流体
室である。
面図、第２図はその作用を示す同様の図、第３図
は周波数−損失係数特性線図、第４図は第２実施
例に係るマウントの中央縦断面図である。 尚図面中１は流体入りマウント、２はベース部
材、４は弾性部材、５はストツパ、９は取付部
材、１１はオリフイス板、１３はオリフイス、２
２はゴム板、７，２３は径方向溝、S1，S2は流体
室である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 振動源に連結される取付部材と、振動源をマウ
ントするベース部材とを弾性部材で結合して内部
に流体室を形成し、該流体室をオリフイス板によ
り２室に画成して成る流体入りマウントにおい
て、 前記オリフイス板に小変位振動用の短いオリフ
イスを形成するとともにオリフイス板の上方であ
つて、流体室内の天井部にストツパを設け、該ス
トツパの下面側、又はオリフイス板の上面側の少
なくとも一方に前記オリフイスと連通する径方向
溝を形成したことを特徴とする流体入りマウン
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12104483U JPS6028642U (ja) | 1983-08-03 | 1983-08-03 | 流体入りマウント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12104483U JPS6028642U (ja) | 1983-08-03 | 1983-08-03 | 流体入りマウント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6028642U JPS6028642U (ja) | 1985-02-26 |
| JPH0212342Y2 true JPH0212342Y2 (ja) | 1990-04-06 |
Family
ID=30277183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12104483U Granted JPS6028642U (ja) | 1983-08-03 | 1983-08-03 | 流体入りマウント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6028642U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0637217Y2 (ja) * | 1988-08-30 | 1994-09-28 | 本田技研工業株式会社 | 流体封入型防振装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58124841A (ja) * | 1982-01-20 | 1983-07-25 | Nissan Motor Co Ltd | 流体入りエンジンマウント装置 |
-
1983
- 1983-08-03 JP JP12104483U patent/JPS6028642U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58124841A (ja) * | 1982-01-20 | 1983-07-25 | Nissan Motor Co Ltd | 流体入りエンジンマウント装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6028642U (ja) | 1985-02-26 |
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