JPH02119205A - 薄膜型電圧非直線抵抗器 - Google Patents

薄膜型電圧非直線抵抗器

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JPH02119205A
JPH02119205A JP63273647A JP27364788A JPH02119205A JP H02119205 A JPH02119205 A JP H02119205A JP 63273647 A JP63273647 A JP 63273647A JP 27364788 A JP27364788 A JP 27364788A JP H02119205 A JPH02119205 A JP H02119205A
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JP
Japan
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film layer
thin
thin film
zinc oxide
oxide film
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JP63273647A
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English (en)
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Nobuaki Shohata
伸明 正畑
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄膜型電圧非直線抵抗器に関し、特に基板上に
酸化亜鉛を主成分とする薄膜と酸化鉛を主成分とする絶
縁膜を積層することによって得られる対称型の電圧電流
特性を示す薄膜型電圧非直線抵抗器に関する。
〔従来の技術〕
電圧非直線抵抗体(以下バリスタと称する)は通常(1
)式の特性で示される非オーム性の対称型電圧−電流特
性を示すものを言う。
I/1=(V/Vi)α      (1)■は素子を
流れる電流値、■は素子にかかる電圧で、電流がiアン
ペアの時の電圧Viを立ち上がシミ圧と称する。通常こ
の値は1mAの時の電圧値を採る。αは非直線係数と称
し、この値の大きいものほど特性的に優れているといえ
る。
一般にバリスタは異常電圧から電気回路を保護する目的
のサージ吸収素子や異常電圧抑制器または電圧安定化素
子として電気回路中に挿入して用いられる。
これまで、酸化亜鉛を主成分とし、これに種々の添加物
例えば、Bi2O3,CoO、MnO,5b103゜C
r2O2,NiO,B、03.PbO,5i02等を微
量添加混合し、焼結することによって、優れた電圧非直
線性を示すバリスタが得られることは示されている。こ
の方法で得られるバリスタはセラミック焼結体にして初
めて得られるもので、酸化亜鉛結晶粒界の性質を利用し
ている。即ち、焼結時に、n−型半導体であるZnO結
晶粒の成長や焼結と共に結晶粒の粒界に、 B1101
の液相を発生させ、そこに種々の添加物を偏析させるこ
とによって、酸化亜鉛結晶粒界に電子に対する電位障壁
を形成できる現象を利用している。従ってこれまでは、
優れた電圧非直線抵抗器はバルク型のセラミック焼結体
でしか得られていなかった。
電子機器への応用を考えると薄膜ないし厚膜にして基板
上に電圧非直線抵抗器を形成することが望まれる。基板
上に薄膜ないしは厚膜にして電圧非直線抵抗器°(バリ
スタ)を作製する試みは、従来種々試みられている。し
かしながら厚膜を用いたバリスタも酸化亜鉛結晶粒子と
結晶粒界を利用するためその厚みは結晶粒子径5〜10
ミクロンを形成する手法でも電極間にはZnOの結晶粒
の大きさの数倍(50〜100ξクロン)の電極間隔を
設けることが必要であり、小型化にも限度がある。表面
汚染に弱いという問題もある。
またBiz03の液相は極めて反応性に富みほとんどの
酸化物や金属と反応するため厚膜に形成できても基板と
の界面の変質が滅しいという問題もある。さらに配線パ
ターンやデバイスを作製する際のビスマスと配線金属材
料との反応や、10ミクロン以上の厚みによる段差での
配線切れなどの問題が生ずる。さらに立ち上がシミ圧の
制御が困難で、形状寸法は印刷技術によっているために
100ミクロン以下にできにくい、また非直線係数も高
々10程度のものしか得られないという問題があった・ バリスタを薄膜の形で作製する試みは例えば1979年
発行のジャーナル・オプ・アプライド・フィジックス誌
第50巻第555頁〜第558頁(Jurnal of
 Applied Physics、vol、50.p
、555”’p。
558(1979))所載のごとく溶融石英基板上にス
パッタ法を用いて亜鉛金属膜を約1000オングストロ
ーム成膜し、その上にZnO薄膜とBi20g薄膜を順
次それぞれ約6000オングストローム程度積み重ね、
°電極としてAgをその上に2000オングストローム
つけることによって、立ち上がシミ圧が2〜3ボルトの
非対称性の電圧非直線素子が得られることが明らかにさ
れている。この素子はZnO薄膜とBi*Os薄膜の界
面を利用するもので、半導体であるZnOと絶縁物であ
るBig 02の界面、いわゆる半導体−絶縁体の界面
現象を利用したものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながらこれらの素子は非対称型の電圧電流特性で
ある、非直線係数が小さい、立ち上がシミ圧の制御がで
きない、厚みを薄くできない、100ミクロン以下程度
の小型にできにくい、特性の安定性に欠ける、等の問題
点があシ応用範囲は限られていた。対称型の薄膜型バリ
スタが実現できれば超小型のバリスタアレーを安価に提
供できるためきわめて応用範囲は広く実用性は高い。
薄膜型バリスタを作製するにはさきに述べたごと(Bi
lO1薄良をZnO薄膜で上下はさんだ積層構造にすれ
ばよいことは容易に推察できる。しかしながらこのよう
な構造にしてもさきに述べた問題点を解決することはで
きなかった。この原因を考察すると、Bi!03は88
0℃と融点が低く、結晶変態を起こしやすく、バリスタ
の動作時に発生する熱の為に変化してしまい、特性の安
定性に欠ける結果しか得られなかったものと考えられる
バリスタの特性変化は、立ち上がシミ圧(VIITlA
)の約80%の直流電圧を一定時間印加した後の■1r
nAの変化率ΔV1mA / vlmAで評価される。
実用上この値は±10%以内が望まれている。先に述べ
た構造の薄膜バリスタで社、この値は±10%を越える
ものしかなかった。
本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去し、対象型
で非直線係数が大きく、立ち上が9電圧制御ができ、薄
く、かつ小型にでき、特性の安定性が得られる薄膜型電
圧非直線抵抗器を提供するととにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の薄膜型電圧非直線抵抗器は、絶縁基板と、その
絶縁基板上に形成された下部電極薄膜層と、その下部電
極薄膜層および絶縁基板上に順次積層して形成された酸
化亜鉛薄膜層、酸化鉛薄膜層および酸化亜鉛薄膜層より
なる積層膜と、その積層膜上に形成された上部電極薄膜
層よりなる積層薄膜構造を有し、前記酸化亜鉛薄膜層中
には酸化コバルトがCoO K換算して0.5〜zOモ
ル%と共に酸化マンガンMnOに換算して0.5〜1.
0モル%添加されていることを特徴として構成される。
〔作用〕
薄膜型のバリスタの持つ種々の課題を解決するには、半
導体としてZnO薄膜の性質やZnOと絶縁体との界面
の制御及び絶縁物層の安定性について、更に用いる電極
材料の安定性にも十分な配慮が必要である。本発明者は
不安定性の大きいBi2O3に代わる材料を種々検討し
、本発明の構造に到達した。
次に、本発明の要点を更に詳細に図面によって説明する
。第1図(a) 、 (b)は本発明の一実施例の薄膜
バリスタの構造を示す断面図および平面図、第1図(a
)において、下地となる基板1は表面平坦度の良好なも
ので、以後の最高400度Cの酸化雰囲気中での成膜と
いう工程条件に耐えられるもの、例えばガラスやアルミ
ナないしはサファイア等であれば特に限定されるもので
はない。最初に付ける下部電極膜層2にも同様の雰囲気
条件に耐えるものを必要とする。実施例で述べるが金、
白金、パラジウムあるいはルテニウム金属が適当であっ
た。この理由の詳細は不明の点もあるが酸化亜鉛層3と
金属材料との仕事関数の差、或は酸化亜鉛層3を成膜す
る寸前の金属表面酸化皮膜層の存在の有無等に起因する
ものである可能性もある。酸化雰囲気中で安定な低抵抗
性を示す材料であれば良いものと思われる。次ぎにCo
Oを0.5〜2.0モル%と共にMnOを0.5〜1.
0モル%添加した酸化亜鉛層3は予め同組成となるよう
にターゲットを準備しスパッタ法で成膜する。ターゲッ
トの作製には、通常の粉末冶金の手法を用いることがで
き、粉末原料を混合・焼成するととKよって準備すれば
良い。酸化鉛薄膜層4もスパッター法で成膜すればよい
。このとき酸化亜鉛膜層3の表面近傍から添加物である
CoO+MnOは酸化鉛膜4中にわずかに混入される条
件が適当であった。即ち酸化亜鉛薄膜層3と酸化鉛膜層
4との界面近傍の濃度変化を緩やかにすることによって
電気的に良好な特性が得られるものと思われる。このよ
うな現象が期待できる方法であれば特にスパッタ法に限
るものではなく、イオンビームやプラズマを用いる蒸着
法でもよい。或は成膜を終了した後熱処理することでも
構わない。上部電極5は特に特性を悪化させるものでな
ければ伺を用いてもよい。
〔実施例〕
基板として溶融石英及びプファイヤ基板を用いた。下部
電極としてパラジウム、白金を用いる場合には基板との
密着性を考慮して予め500オングストロームだけTi
をマグネトロンスパッタ法で付けた後パラジウムを30
00オングストローム同じくスパッタ法で成膜した。そ
の他のルテニウム(Ru)金属電極は基板上に直接30
00オングストロームの厚みに成膜した。
CoO及びM n Oとしては純度99.9%以上の酸
化物粉末を同じく純度99.9.%以上のZnO粉末と
共に純水を用いてボールミル法によシ混合したものを、
直径15センチ厚み1センチに2トン/dの圧力で成形
し、1200℃で1時間焼結した焼結体を酸化亜鉛薄膜
層用のスパッタターゲットとした。コバルト−マンガン
を含有させた酸化亜鉛薄膜層の作製は基板温度300度
Cで高周波マクネトロンスパッタ法により5oooオン
グストロームの厚みに成膜した。
酸化鉛層はPbO粉末を2ton/ca?で押し固めた
ものをターゲットとして同様に2000オングストロー
ムの厚みに成膜した。
更に再びコバルト−マンガンを含有させた酸化亜鉛薄膜
層を5oooオングストローム同じ条件で積層成膜した
最後に金電極を電子線加熱方式の蒸着法により3000
オングストロームの厚みに成膜した。
得られた素子の電気特性は、カーブトレーサ及び直流で
の電圧電流特性を測定して評価した。非直線係数は1m
A及び10mAの電流値に於ける電圧の測定値V1mA
と■lOmAの値から(1)式にしたがって算定した。
特性の安定性に付いては立ち上がシミ圧の80%の直流
電圧を100時間印加した後の変化率で評価した。
結果を第2図に非直線係数の酸化コバルト及び酸化マン
ガン添加量依存性をそれぞれ(al及び(b)に示す。
第2図から明らかなように本発明になる薄膜バリスタは
非直線性の優れたものである。
第1表は立ち上がシミ圧(V1rrlム)の80%の直
流電圧を100時間印加した後の■1□ムの変化率Δ■
1mム/■−ムを示す。第1表において酸化ビスマスを
用いたものの特性を従来例として示す。非直線係数及び
VlmAの変化率は本発明によるものが明らかに良好な
q#性を示している。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明になる薄膜バリスタは非直線特
性のみならずその特性の安定性にも優れた実用性の高い
素子でアシ、各種の基板上に容易に形成できることから
超小型のバリスタアレーのみならず、液晶表示素子に要
求されるような10ミクロンサイズにもフォトリソグラ
フィーによる微細加工技術を利用することによって容易
に加工でき広範な応用が可能である。
また本発明になる構成の構造を多数回繰シ返して積層成
膜することによって容易に立ち上がシミ圧の高い安定性
に優れた薄膜バリスタが得られることは言うまでもない
【図面の簡単な説明】
第1図(a) 、 (b)は本発明の一実施例の薄膜バ
リスタの構造を示す断面図および平面図、第2図(a)
。 (b)は非直線係数及び立ち上がり電圧の添加物との関
係を示す図である。 1・・・絶縁基板、2・・・下部電極薄膜層、3.3’
・・・添加物を含有した酸化亜鉛薄膜層、4・・・酸化
鉛薄罠層、5・・・上部電fM*a*層。 代理人 弁理士  内 原   晋 夏 1 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 絶縁基板と、該絶縁基板上に形成された下部電極薄膜層
    と、該下部電極薄膜層および絶縁基板上に順次積層して
    形成された酸化亜鉛薄膜層、酸化鉛薄膜層および酸化亜
    鉛薄膜層よりなる積層膜と、該積層膜上に形成された上
    部電極薄膜層よりなる積層薄膜構造を有し、前記酸化亜
    鉛薄膜層中には酸化コバルトがCoOに換算して0.5
    〜2.0モル%と共に酸化マンガンがMnOに換算して
    0.5〜1.0モル%添加されていることを特徴とする
    薄膜型電圧非直線抵抗器。
JP63273647A 1988-10-28 1988-10-28 薄膜型電圧非直線抵抗器 Pending JPH02119205A (ja)

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ID=17530602

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7199446B1 (en) * 2003-02-18 2007-04-03 K2 Optronics, Inc. Stacked electrical resistor pad for optical fiber attachment

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7199446B1 (en) * 2003-02-18 2007-04-03 K2 Optronics, Inc. Stacked electrical resistor pad for optical fiber attachment

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