JPH02115600A - コアンダエジェクタおよび負圧吸引システム - Google Patents

コアンダエジェクタおよび負圧吸引システム

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JPH02115600A
JPH02115600A JP27007088A JP27007088A JPH02115600A JP H02115600 A JPH02115600 A JP H02115600A JP 27007088 A JP27007088 A JP 27007088A JP 27007088 A JP27007088 A JP 27007088A JP H02115600 A JPH02115600 A JP H02115600A
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pipe
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supply port
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西川 秀利
Toshiaki Murata
逞詮 村田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、強力な負圧吸引が行えるコアンダエジェクタ
およびこのコアンダエジェクタを利用した負圧吸引シス
テムに係り、流体や粉粒体等のパイプライン搬送装置、
あるいは集塵、浚渫、清掃等を行う装置に利用できる。
(従来の技術〕 従来より、負圧による吸引は、流体のパイプライン搬送
に利用されているほか、流体流れを用いた粉粒体等の浮
*搬送に利用されており、その応用として家庭用電気掃
除機あるいは道路清掃装置といった吸引式清掃機に利用
されている。
このような負圧吸引を行うシステムにおいては、管路の
一部に吸引装置を配置し、上流側に負圧を発生すること
がなされており、通常このような吸引装置としては容積
型や羽根車式等の機械式ポンプが利用されている。また
、粉粒体とくに密度の大きな粒体等を取り扱う場合、管
路先端からの粉粒体の吸い込み性能を高め、かつ管路中
に粉粒体が滞留しないように、搬送用流体の流速を高め
る必要があり、機械式ポンプに代えてより強力な負圧吸
引が行なえる流体駆動式のエジェクタ等が用いられてい
る。
このエジェクタは、管路内にパイプを突出させ、その先
端のノズルを下流側に向けて構成されるものであり、圧
縮空気等の一次流体をパイプに供給してノズルから噴射
させ、管路内に下流側に向かう一次流体の高速な流れを
形成し、この流れによって周囲の二次流体を巻き込んで
下流側に送出し、管路の上流側に負圧を発生させて順次
先端開口からの吸引を行わせ、これにより高速な二次流
体の流れを効率よく発生可能である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前述のような負圧吸引システムにおいて、管
路の粉粒体が通過する部分に吸引装置が設置される場合
、羽根車やエジェクタノズル等の管路内に突出する部分
が管路内の流れを阻害することになり、吸引力が損なわ
れるという問題がある。また、流れの阻害によって流れ
中の粉粒体が当該部分に滞留し、管路が閉塞される恐れ
がある。
さらに、当該突出部分には粉粒体の衝突により摩耗や損
傷を生じ、本来の吸引動作を維持できなくなる恐れがあ
る。特に、純度を重視される粉粒体の搬送においては、
前記突出部分の摩耗に伴う異物の混入(コンタミネーシ
ョン)が生じるという問題がある。
また、吸引装置として機械式のポンプを用いた場合には
十分な吸引力が得られない反面、エジェクタを用いる場
合、従来のエジェクタでは多量の圧縮空気等を必要とす
るため動作効率を高めることが難しがった。
一方、負圧吸引による粉粒体の吸い込みにあたって、吸
引側の管路の先端と目的の粉粒体との距離が大きいと、
管路からの負圧がうまく作用せず、確実な吸い込みが得
られなくなる。このため、吸引作業を行う際には、管路
の開口を目的物に対して常時適当な距離となるように近
接させるように留意する必要がある。しかし、例えば道
路の清掃等においては、路面の凹凸が避けられないため
、凹部内の塵埃等を確実に拾い出すことができないとい
う問題があった。
本発明の目的は、強力な負圧吸引が効率よく行えるとと
もに管路内部に突出する部分がない吸引装置、およびこ
の装置を利用しかつ確実な吸い込みが行える負圧吸引シ
ステムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、吸引装置として、特許請求の範囲第1項記載
のように、管路の内周面に周方向に略連続して径方向外
向きに膨出された袋部を形成し、この袋部の内周面に周
方向に略連続したスリット状の加速用流体供給口を設け
、この加速用流体供給口の下流側内壁面から連続して管
路の径方向内向きに膨出されかつ下流側に向けて滑らか
に湾曲されてコアンダ効果を発生可能な加速用流体偏向
面を設けるとともに、前記袋部よりも上流側の管路の内
径を前記加速用流体偏向面および管路の下流側より小さ
く形成したコアンダエジェクタを構成する。
また、管路の中間に配置された吸引装置によって当該管
路の上流側を負圧にされ、当該管路上流側の先端に配置
された吸引ノズルから近傍の物体の吸引を行う負圧吸引
システムを構成するにあたり、特許請求の範囲第2項記
載のように、前記吸引装置として前記特許請求の範囲第
1項記載のコアンダエジェクタを採用するとともに、前
記吸引ノズルとして、管路の先端開口の周囲ζこ内筒を
設け、この内筒の周囲に所定間隔で外筒を設けて形成さ
れた二重構造のスカートを備え、前記内筒および外筒の
間隔部分に形成されるスリットノズルから噴射される流
体によってスカートの先端側に前記管路に連通ずる略筒
状のジェットカーテンを形成可能なジェットカーテンノ
ズルを採用する。
あるいは、特許請求の範囲第3項記載のように、前記吸
引装置として前記特許請求の範囲第1項記載のコアンダ
エジェクタを採用するとともに、前記吸引ノズルとして
、管路の先端開口の周囲にスカートを設け、このスカー
トの内周面に周方向に略連続したスリット状の加速用流
体供給口を設け、この加速用流体供給口の下流側内壁面
から連続してスカートの径方向内向きに膨出されかつス
カートの先端側に向けて滑らかに湾曲されてコアンダ効
果を発生可能な加速用流体偏向面を設け、この加速用流
体偏向面に沿って流れる流体によってスカートの先端側
に前記管路に連通ずる略筒状のジェットカーテンを形成
可能なコアンダ式ジェットカーテンノズルを採用する。
〔作用〕 このような本発明においては、加速用流体偏向面におけ
るコアンダ効果(壁効果とも呼ばれ、直線噴流の片側に
壁面などがあると、その壁に沿って噴流が偏向される現
象をいう)により、加速用流体供給口から管路内に噴射
される加速用流体の噴流を加速用流体偏向面に沿って偏
向させかつ膨張加速させ、これにより管路の下流側には
管路内壁に沿って高速の一次流れが形成される。このた
め、管路内に予め存在していた流体は、前記−人波れに
周囲から包み込むように広い面積で接触されて下流側向
きに効率よく加速されて送り出され、当該部分近傍には
強い負圧が発生される。この負圧により、上流側の管路
内の流体は下流側に向けて吸引されて、これにより管路
内には上流側から下流側に向かう高速の二次流れが形成
される。
ここで、本発明のコアンダエジェクタは、加速用流体供
給口および加速用流体偏向面を管路の下流側より大径の
袋部内に配置することにより、加速用流体偏向面の加速
用流体供給口を挟んで反対側にコアンダ効果に必要な空
間を確保するとともに、上流側管路の内径を加速用流体
偏向面および下流側管路の内径より小さく形成すること
により、上流側の二次流れを高速化し、かつ加速用流体
偏向面が上流側からの二次流れ中に突出しないようにで
きる。このため、二次流れあるいはこれに含まれる粉粒
体等が加速用流体偏向面に衝突することが防止されると
ともに、加速用流体偏向面に沿って流れる一次流れが二
次流れによって撹乱されることが防止され、−人情れに
よる二次流れの加速作用が常に正常に維持される。
一方、管路内に形成される高速の二次流れにより管路上
流側の先端に配置された吸引ノズルからは外部の流体が
順次吸い込まれる。
ここで、本発明の吸引ノズルは、管路の上流側の先端開
口に配置されるスカートによりリングノズルを形成し、
当該ノズルの先端側に前記管路に連通ずる略筒杖ないし
は先端側に向けて拡開した略うンバ状のジェットカーテ
ンを形成することにより、当該管路の負圧による吸引力
をジェットカーテンに包囲された空間内にまで延長し、
吸引ノズルと吸引対象物との間隔が広い場合でもジェッ
トカーテンの及ぶ範囲内であれば確実な吸い込みが行わ
れる。
また、ジエ”)トカーテンの内部に作用する管路からの
負圧により、ジェットカーテンの先端部分は内側に巻き
込まれることになり、平面上に散乱した粉粒体等を掃き
寄せるように作用するため、効率よい吸い込みが行われ
る。
さらに、ジェットカーテンの形成にあたっては、吸引ノ
ズルのスカートを二重構造にして形成されるスリットノ
ズルを用いるほか、スカートの内周に連続する曲面によ
るコアンダ効果を利用することにより、効率よく安定し
たジェットカーテンの形成が可能となり、これらにより
前記目的が達成される。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本発明の負圧吸引システムを適用した道路
清掃装置lが示されている。この装置1は、管路10の
中間に配置されたコアンダエジェクタ20によって管路
10の上流側を負圧にされ、この負圧により先端のジェ
ットカーテンノズル30から周囲の空気とともに道路の
路面2に散乱した塵埃3等の吸引して管路10の下流側
へ搬送するものであり、管路lOの終端に配置されたバ
グフィルタllにより搬送された塵埃3等を回収するよ
うに構成されている。
第2図に示すように、コアンダエジェクタ20は、互い
に同軸連結されて管路10の一部を構成する下流側管路
21と上流側管路22とを有し、これらの連結部分には
周方向に連続して外周側に膨出された断面略凹状の袋部
23が形成されている。
この袋部23の内周には、周方向に略連続して開口され
た略スリット状の加速用流体供給口24が形成されてい
る。この加速用流体供給口24は、外周に周方向の圧力
分布を平均化するための略ドーナツ状の蓄圧タンク25
を備え、この蓄圧タンク25には通気管26を介して第
1図に示すコンプレッサ41およびモータ42を用いた
駆動用流体供給手段40が接続されており、加速用流体
供給口24は蓄圧タンク25に供給された圧縮空気を管
路10の径方向内向きに噴射可能である。
また、下流側管路21と袋部23内周との段差部分には
加速用流体偏向面27が形成されている。加速用流体偏
向面27は、加速用流体供給口24の下流側内壁面から
連続して管路10の径方向内向きに膨出され、かつ滑ら
かに湾曲されて下流側管路21の内周面に連続するよう
に形成されており、加速用流体供給口24から噴射され
た圧縮空気流をコアンダ効果によって管路10の下流側
に向けて偏向可能である。
なお、上流側管路22の内径91は、下流側管路21の
内径[1oよりも小さく形成されており、加速用流体偏
向面27は袋部23の窪み内に収容されて管路l。
内に突出しないように構成されている。
さらに、下流側管路21は加速用流体偏向面27がら一
定径で下流側へ所定長さにわたって延長され、加速用流
体偏向面27に沿って流れてきた圧縮空気流と管路lO
内の空気との混合が十分になされるように設定されてい
る。
第3図および第4図に示すように、ジエ”/トカーテン
ノズル30は、管路10の先端に開口31側に向かって
拡開する内筒32を形成し、この内?1J32の周囲に
所定間隔で外筒33を配置して形成される二重構造のス
カート34を備え、このスカート34には内筒32およ
び外筒33の間隔によりスリットノズル35が形成され
ている。ここで、外筒33は管路10に沿って延長され
、第1図に示すように、その下流側端には駆動用流体供
給手段40からの通気管36が接続されており、駆動用
流体供給手段40から供給される圧縮空気をスリットノ
ズル35から噴射し、スカート34の延長上に管路10
に連通ずる略ラッパ状のジェットカーテン37を形成し
、管路10内の負圧による吸引力が開口31の外側にま
で作用するように構成されている。
なお、内筒32および外筒33の間隔部分には各々を結
ぶ薄板状の複数のスプリッタ38が配置され、このスプ
リッタ38は管路10の軸方向に対してやや1頃斜され
ている。このため、スリットノズル36から噴射される
ジェットカーテン37は、スプリンタ38によって分割
されるとともに、スプリンタ38の傾斜に応じて管路l
Oの軸回りの回転が与えられるように構成されている。
このように構成された本実施例においては、駆動用流体
供給手段40を起動して圧縮空気をコアンダエジェクタ
20に供給し、管路10の上流側に強い負圧を発生して
ジェットカーテンノズル30から外気を吸い込み、管路
10内に下流側のバグフィルタ11に向かう高速の空気
流れを形成する。
すなわち、コアンダエジェクタ20においては、駆動用
流体供給手段40からの圧縮空気が加速用流体供給口2
4から管路lO内に噴射され、この圧縮空気の流れは袋
部23の空間および加速用流体偏向面27によるコアン
ダ効果によって加速用流体偏向面27に沿って偏向され
、いわゆるプラントルマイヤーフローと呼ばれる流れと
なって膨張加速される。
このため、下流側管路21には下流側に向かう高速の一
次流れが形成され、管路lO内に予め存在していた空気
は一次流れに周囲から包み込むように広い面積で接触さ
れて加速され、上流側管路22ないし下流側管路21の
中心部には強い負圧が発生するとともに、管路10内に
は上流側から下流側に向かう高速の二次流れが形成され
る。
コアンダエジェクタ20によって発生される管路lO内
の負圧および高速の二次流れにより、管路lOの先端に
配置されたジェットカーテンノズル30からは外部の流
体が順次吸い込まれる。
ここで、ジェットカーテンノズル30は、管路の上流側
の先端開口に配置されたスリットノズル35によって略
うンバ状のジェットカーテン37を形成することにより
、コアンダエジェクタ20で発生された管路10内の負
圧による吸引力をジェットカーテン37の範囲内にまで
延長して作用させる。
このため、ジェットカーテンノズル30の開口31を路
面2にジェットカーテン37が及ぶ適当な距離まで近づ
けることにより、ジェットカーテン37に囲われた部分
の塵埃3は負圧により吸引されるとともに、ジェットカ
ーテン37の先端部分は管路10からの負圧により内側
・に巻き込まれるように流れるため、路面2に散乱した
塵埃3は中心部に掃き集められ、順次吸引されて管路1
0内に取り込まれる。
取り込まれた塵埃3は、管路10内の二次流れに乗せて
搬送され、終端のバグフィルタ11によって濾過されて
回収される。
このような本実施例によれば、次に示すような効果があ
る。
すなわち、吸引装置としてコアンダエジェクタ20を用
いたため、加速用流体供給口24および加速用流体偏向
面27からの高速の一次流れが管路IO内の二次流れを
包み込むように流れ、互いに広い面積で接触して効率よ
く加速を行うことができ、上流側から吸い込まれて下流
側に向かう管路lO内の流れを高速化して管路10の先
端に強い負圧を発生させることができる。
また、下流側管路21を一定径で所定長さにわたって延
長したため、当該部分で一次流れと二次流れとの混合が
十分に行われるようにでき、加速作用を一層効率的に行
うことで上流側の吸引負圧および下流側の噴出速度を高
めることができる。
さらに、上流側管路22を下流側管路21より小径にし
たため、管路10の上流側の流速をより高速にでき、管
路10の先端に生じる負圧による吸引力を一層強力にす
ることができる。
ここで、コアンダエジェクタ20には袋部23を設け、
加速用流体偏向面27に対向する空間を確保したため、
上流側管路22を下流側管路21より小径にしてもコア
ンダ効果がt員なわれることがなく、かつ加速用流体偏
向面27が管路10内に突出しないようにできる。
このため、加速用流体偏向面27が二次流れの抵抗とな
ることがないとともに、上流側からの二次流れが加速用
流体偏向面27に沿って流れる一次流れに衝突して流れ
を乱すことがなく、−人波れを安定させて二次流れへの
加速効率をより高くできる。
また、管路10の上流側からの二次流れに含まれる塵埃
3等が加速用流体偏向面27に衝突することがないため
、加速用流・体偏向面27の撰傷や摩耗を避けることが
でき、かつ湿った紙等を吸い込んだ場合でもこれらが加
速用流体偏向面27に付着することも未然に防止でき、
本来のコアンダ効果による吸引動作を常時正常に維持で
きる。
一方、吸引ノズルとしてジェットカーテンノズル30を
用い、管路lOに連通する筒状のジェットカーテン37
を形成したため、コアンダエジェクタ2゜により管路1
0先端に発生される強い負圧を開口31の前方にまで作
用させることができ、吸引力の速達性を向上することが
できる。
また、ジェットカーテンノズル3oを路面2に対向させ
れば、ジェットカーテン37および路面2に囲まれた空
間には管路1oがらの強い負圧を効率よく作用させるこ
とができる。
このため、ジェットカーテンノズル30と路面2との間
隔が広い場合、あるいは路面2の凹凸が大きい場合でも
、ジェットカーテン37の範囲内であれば負圧による吸
引力が作用し、凹部内に入り込んだ塵埃3をも確実に吸
い込むことができる。
また、開口31と路面2との間隔が広くても吸い込みが
できるため、路面2の清掃作業にあたって開口31の高
さを調整するといった煩雑な作業を省略できる。
さらに、ジェットカーテン37は、内側に作用する管路
lOからの負圧によって先端側を径方向内向きに曲げら
れるため、路面2に対向された状態では路面2上に中心
に向かう気流が生じ、路面2上に散乱した塵埃3をジェ
ットカーテン37の流速でもって掃き集めることができ
る。
ここで、スリットノズル35には内筒32および外筒3
3の間にスプリッタ38を設け、ジェットカーテン37
を仕切って流れを分割させたため、隙間部分から少量の
外気を内部空間に流入させ、管路1oがらの負圧による
ジェットカーテン37の曲がりを適当に調節することが
できる。
また、スプリンタ38を管路10の軸線に対して傾斜配
置することにより、ジェットカーテン37に管路lOの
軸線回りに旋回運動を与えることができ、この旋回によ
りジェットカーテン37の速達性をより大きくすること
かで゛き、吸引力の到達範囲を一層拡大することができ
る。
従って、本実施例の道路清掃装置1によれば、コアンダ
エジェクタ2oによる強力な負圧、およびジェットカー
テンノズル3oによる効率よい吸引を組み合わせて利用
することにより、路面2上の塵埃3を簡単かつ確実に清
掃することができる。
また、コアンダエジェクタ20およびジェットカーテン
ノズル30の採用により動作効率および作業効率を高め
ることができるとともに、コアンダエジェクタ20にお
いて管路10内の突出部分をなくすことにより、吸い込
まれた塵埃3等による障害等を未然に回避することがで
きる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
次に示すような変形をも含むものである。
すなわち、コアンダエジェクタ2oに形成する袋部23
は、第5図(^)に示すように、単に管路1oから外側
に向けて膨出され、内部の空間が管路10に完全に開放
されたものに限らず、第5図(B)に示すように、上流
側管路22がら連続した筒状の隅壁23^を加速用流体
偏向面27近傍まで延長させて管路10から遮断しても
よい。また、第5図(C)に示すように、隔壁23^に
流通孔23Bを設けて管路1゜と袋部23との間の流通
をある程度許容するようにしてもよい。
さらに、袋部23は、断面が矩形のものに限らず、第5
図(D)に示すような三角形その他の形状であってもよ
く、要するに加速用流体供給口24を挟んで加速用流体
偏向面27に対向する所定容積の空間を形成しうるちの
であればよく、管路10より大径の部分に加速用流体供
給口24を配!できるようにして加速用流体偏向面27
が管路10内に突出しないように配置できればよい。
一方、ジェットカーテンノズル30において、スリット
ノズル35にスプリッタ38を傾斜配置することは必須
ではなく、管路10の軸方向に沿って配置してもよく、
あるいはスプリッタ38を省略し、第6図および第7図
に示すような単純な二重構造のスリットノズル35とし
てもよい。しかし、ジェットカーテン37の分割による
先端側の曲がりの調整効果を考慮すればスプリング38
を配置することが好ましく、特に、吸引力の速達性を考
慮すれば前記実施例のようにスプリッタ38は傾斜配置
することが好ましい。
また、ジェットカーテンノズル30は、内筒32および
外筒33からなる二重構造のスカート34により形成さ
れるスリットノズル35を用いるものに限らず、第8図
に示す他の実施例のように、コアンダ効果を利用してジ
ェットカーテン87を形成するコアンダ式ジェットカー
テンノズル80であってもよい。
第6図において、管路10の上流側先端の周囲には開口
81側に向かって拡開されたスカート82が形成されて
いる。このスカート82の基端側には前記実施例のコア
ンダエジェクタ20と同様な蓄圧タンク83、袋部84
、加速用流体供給口85および加速用流体偏向面86が
同軸配置されている。このため、駆動用流体供給手段4
0からの圧縮空気を蓄圧タンク83に供給されることに
より、加速用流体供給口85からは圧縮空気が噴射され
、袋部84および加速用流体偏向面86におけるコアン
ダ効果によりスカート82の内壁に沿って流れる高速気
流が発生し、これにより開口8】の前方に延びる略ラッ
パ状のジェットカーテン87が形成される。
このようなコアンダ式ジェットカーテンノズル80によ
って形成されるジェットカーテン87によっても前記実
施例のジェットカーテン37と同様に、管路lO内の負
圧の作用範囲を延長させることができ、吸引力の速達性
を高めることができる。
なお、このようなコアンダ式ジェットカーテンノズル8
0において、ジェットカーテン87の分割あるいは旋回
運動を実現するにあたっては、スカート82の内壁面に
フィン等を形成すればよい。
また、加速用流体供給口85のスリット状開口を分割配
置することによってもジェットカーテン87を分割させ
ることができる。
さらに、袋部84の加速用流体偏向面86と反対側面に
は適宜連通孔84Aを設けて外気を導入させてもよく、
袋部84の圧力低下を抑えてコアンダ効果による偏向を
調整することができる。
以上、道路清掃装置lに適用した例について説明したが
、本発明の負圧吸引システムは、その他の清掃装置にも
適用できるほか、プラント等のパイプライン搬送装置な
どとして通用することもできる。また、利用する流体を
水等とすることにより港湾等の浚渫装置、水底の遺跡発
掘装置、あるいは養殖池の水底の清掃装置などとして利
用でき、流体あるいは粉粒体を対象とした負圧吸引ない
し搬送に広く利用できるものである。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明のコアンダエジェクタに
よれば、強力な負圧吸引が効率よく行えるとともに管路
内部に突出する部分をなくすことができ、従来の吸引装
置のような突出部分に起因する障害を回避することがで
きるとともに、本発明の負圧吸引システムによれば、前
記コアンダエジェクタおよびジェットカーテンノズルを
利用して強力な負圧により確実かつ効率のよい吸引動作
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図は前記
実施例のコアンダエジェクタを示す断面図、第3図は前
記実施例のジェットカーテンノズルを示す断面図、第4
図は前記実施例のジェットカーテンノズルを示す断面図
、第5図は前記コアンダエジェクタの変形例を示す断面
図、第6図はジェットカーテンノズルの変形例を示す前
記第3図相当の断面図、第7図はジェットカーテンノズ
ルの変形例を示す前記第4図相当の断面図、第8図は本
発明の他の実施例に用いるコアンダ式ジェットカーテン
ノズルを示す断面図である。 1・・・負圧吸引システムである道路清掃装置、2・・
・路面、3・・・塵埃、IO・・・管路、11・・・バ
グフィルタ、20・・・コアンダエジェクタ、21・・
・下流側管路、22・・・上流側管路、23・・・袋部
、24・・・加速用流体供給口、27・・・加速用流体
偏向面、30・・・ジェットカーテンノズル、31・・
・開口、32.33・・・内筒および外筒、34・・・
スカート、35・・・スリットノズル、37・・・ジェ
ットカーテン、40・・・駆動用流体供給手段、80・
・・ジェットカーテンノズル、81・・・開口、82・
・・スカート、84・・・袋部、85・・・加速用流体
供給口、86・・・加速用流体偏向面、87・・・ジェ
ットカーテン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)管路の内周面に周方向に略連続して径方向外向き
    に膨出された袋部を形成し、この袋部の内周面に周方向
    に略連続したスリット状の加速用流体供給口を設け、こ
    の加速用流体供給口の下流側内壁面から連続して管路の
    径方向内向きに膨出されかつ下流側に向けて滑らかに湾
    曲されてコアンダ効果を発生可能な加速用流体偏向面を
    設けるとともに、前記袋部よりも上流側の管路の内径を
    前記加速用流体偏向面および管路の下流側より小さく形
    成したことを特徴とするコアンダエジェクタ。
  2. (2)管路の中間に配置された吸引装置によって当該管
    路の上流側を負圧にされ、当該管路上流側の先端に配置
    された吸引ノズルから近傍の物体の吸引を行う負圧吸引
    システムであって、 前記吸引装置は、管路の内周面に周方向に略連続して径
    方向外向きに膨出された袋部を形成し、この袋部の内周
    面に周方向に略連続したスリット状の加速用流体供給口
    を設け、この加速用流体供給口の下流側内壁面から連続
    して管路の径方向内向きに膨出されかつ下流側に向けて
    滑らかに湾曲されてコアンダ効果を発生可能な加速用流
    体偏向面を設けるとともに、前記袋部よりも上流側の管
    路の内径を前記加速用流体偏向面および管路の下流側よ
    り小さく形成されたコアンダエジェクタであり、 前記吸引ノズルは、管路の先端開口の周囲に内筒を設け
    、この内筒の周囲に所定間隔で外筒を設けて形成された
    二重構造のスカートを備え、前記内筒および外筒の間隔
    部分に形成されるスリットノズルから噴射される流体に
    よってスカートの先端側に前記管路に連通する略筒状の
    ジェットカーテンを形成可能なジェットカーテンノズル
    であることを特徴とする負圧吸引システム。
  3. (3)管路の中間に配置された吸引装置によって当該管
    路の上流側を負圧にされ、当該管路上流側の先端に配置
    された吸引ノズルから近傍の物体の吸引を行う負圧吸引
    システムであって、 前記吸引装置は、管路の内周面に周方向に略連続して径
    方向外向きに膨出された袋部を形成し、この袋部の内周
    面に周方向に略連続したスリット状の加速用流体供給口
    を設け、この加速用流体供給口の下流側内壁面から連続
    して管路の径方向内向きに膨出されかつ下流側に向けて
    滑らかに湾曲されてコアンダ効果を発生可能な加速用流
    体偏向面を設けるとともに、前記袋部よりも上流側の管
    路の内径を前記加速用流体偏向面および管路の下流側よ
    り小さく形成されたコアンダエジェクタであり、 前記吸引ノズルは、管路の先端開口の周囲にスカートを
    設け、このスカートの内周面に周方向に略連続したスリ
    ット状の加速用流体供給口を設け、この加速用流体供給
    口の下流側内壁面から連続してスカートの径方向内向き
    に膨出されかつスカートの先端側に向けて滑らかに湾曲
    されてコアンダ効果を発生可能な加速用流体偏向面を設
    け、この加速用流体偏向面に沿って流れる流体によって
    スカートの先端側に前記管路に連通する略筒状のジェッ
    トカーテンを形成可能なコアンダ式ジェットカーテンノ
    ズルであることを特徴とする負圧吸引システム。
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