JPH0211522B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0211522B2
JPH0211522B2 JP5234282A JP5234282A JPH0211522B2 JP H0211522 B2 JPH0211522 B2 JP H0211522B2 JP 5234282 A JP5234282 A JP 5234282A JP 5234282 A JP5234282 A JP 5234282A JP H0211522 B2 JPH0211522 B2 JP H0211522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disilane
gas
impurities
activated carbon
synthetic zeolite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5234282A
Other languages
English (en)
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JPS58172220A (ja
Inventor
Tetsuya Iwao
Osamu Kido
Yoshiaki Toyoda
Yoshinori Ashida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP5234282A priority Critical patent/JPS58172220A/ja
Publication of JPS58172220A publication Critical patent/JPS58172220A/ja
Publication of JPH0211522B2 publication Critical patent/JPH0211522B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ジシランの精製方法に関する。さら
に詳しくは、ヘキサクロルジシランなどのハロゲ
ン化ジシランを金属水素化物で還元して得られ
る、不純物を含むジシランを効率的に精製する方
法に関する。 上述の未精製のジシランには、モノクロルジシ
ラン、ジクロルジシラン、トリクロルジシランな
どの副生ハロゲン化ケイ素化合物、メタン、エタ
ンなどの低沸点脂肪族炭化水素や、場合によつて
は、少量の反応溶剤が含まれる。しかし、ジシラ
ンを半導体製造に用いる時は、極めて高純度のも
のが要求される。そのためジシランを精製する必
要があるが、このジシラン中の不純物を吸着精製
によつて除去する方法については未だ何も提案が
なされていない。 一方、これまで、モノシランガス中の不純物の
除去方法として、活性炭や合成ゼオライトを用い
る方法あるいは、木炭とケイ酸マグネシウムを用
いる方法などが提案されているが、処理ガスに含
まれる不純物の異なるものであり、ハロゲン化シ
ランを金属水素化物で還元して得られるモノシラ
ンガスの精製に対しては効果がなかつた。まし
て、ハロゲン化シランではなくハロゲン化ジシラ
ンを、金属水素化物で還元して得られるジシラン
ガスに対しては、上記のモノシランガスの従来の
精製法は適用できなかつた。 そこで、本発明者らはジシランガスの精製方法
を開発するため種々検討を重ねた結果、活性炭と
合成ゼオライトによる処理を所定順序で組み合わ
せることにより、極めて効率良く不純物が除去さ
れることを見出し、この知見に基づき本発明をな
すに至つた。 すなわち本発明は、ヘキサハロゲノジシランを
金属水素化物で還元して得た、不純物を含むジシ
ランを精製するに当り、このジシランを活性炭で
処理したのち、細孔直径4〜4.5Åの合成ゼオラ
イトで処理することを特徴とするジシランの精製
方法を提供するものである。 本発明において、ジシランを製造する際に用い
られるヘキサハロゲノジシランとは、ヘキサクロ
ルジシラン、ヘキサブロムジシランなどを言う。 また、金属水素化物は、分子内に還元能力のあ
る水素原子を有する、無機又は有機の金属化合物
であり、例えば、リチウムアルミニウムハイドラ
イド、ナトリウムアルミニウムハイドライド、ジ
エチルアルミニウムハイドライドなどがある。 ジシランを製造する際、反応溶剤としては、使
用する金属水素化物に適したものが選ばれる。そ
の例としては、n−ブチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、流動パラフインなどがあげられる。 このようにして製造されたジシランには、冷却
トラツプ、ミストトラツプを通過させて溶剤や原
料を除去したのちも、多量の副性ハロゲン化ケイ
素化合物と低沸点脂族炭化水素が含まれる。また
沸点の高くない溶剤を用いた場合は少量の溶剤が
混入する。 本発明方法においては、このような不純物を含
むジシランをまず活性炭で処理する。この処理は
活性炭を充填した塔にジシランガスを通過させる
ことにより行われる。 この工程で使用する活性炭は、粒状高比表面積
のものがよく、必要であれば活性化処理したもの
でもよい。活性炭の粒子の大きさは4〜32メツシ
ユの範囲が好ましい。 この活性炭による処理の工程の温度は特に制限
はないが、あまりに低くては装置が高価になり、
またジシランの吸着損失が大きくなり、あまりに
高くては不純物の吸着除去効果が落ちるので好ま
しくない。したがつて通常−30〜10℃の範囲で定
められる。 このようにして、活性炭による処理により、ジ
シランガス中の不純物のうち、副生したハロゲン
化ケイ素化合物と溶媒が除去される。 次いで、活性炭による処理を終えたジシランを
合成ゼオライトにより処理する。この工程は、合
成ゼオライトを充填した塔にジシランガスを通過
させることにより行われる。 合成ゼオライトとしては、細孔直径4〜4.5Å
のものが用いられる。メタン、エタンの分子直径
が4Åなので、細孔直径が4Å未満ではメタン、
エタンが吸着されない。また細孔直径が4.5Åを
越えるとモノシランも吸着されるので、モノシラ
ンの損失が多くなり好ましくない。 合成ゼオライトの粒子の大きさは、4〜32メツ
シユの範囲が好ましい。また、必要に応じ、加熱
処理、減圧処理などの活性化処理を行つたもので
もよい。 この工程の温度は特に制限はないが、あまり低
くすると装置が高価になり、また高すぎると不純
物の吸着除去効果が低下するので−30〜10℃の範
囲に定められる。なお、この工程は、活性炭によ
る処理工程と共に、操作圧力によつて決定される
ジシランの露点以上である限り低い温度で行うの
が好ましい。 この合成ゼオライトによる処理により、ジシラ
ンガス中の不純物の、炭化水素類が除去される。 本発明方法においては、上述のように、活性炭
による処理の工程の次に合成ゼオライトによる処
理の工程を行うことが必要であり、この順を逆に
すると不純物の除去が効果的に行えない。この理
由はまだ明らかではないが、合成ゼオライト表面
に各種のハロゲン化ケイ素化合物が吸着され、汚
染して、その効果を低下させていることが考えら
れる。 なお本発明において、ヘキサハロゲノジシラン
を金属水素化物で還元して得たジシランガスに
は、モノシランガスと微量のトリシランガスが含
まれるが、この両者は実用上存在してもほとんど
さしつかえない。また、本発明の精製方法の実施
上妨げにならない。しかし、もし必要であれば、
ジシランとの沸点差が大きいので簡単な蒸留操作
で除去できる。 以上のように、本発明方法によれば、ヘキサク
ロルジシランなどのハロゲン化ジシランを金属水
素化物で還元して得られる、不純物を含むジシラ
ンを効率的に精製できる。 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明
する。 実施例 1 ヘキサクロルジシランをアルミニウムジエチル
ハイドライドで還元して、ジシランガスを得た。
このジシランガスは、不純物として、クロルジシ
ラン、クロルシランなどの塩素化物0.45%とエタ
ン0.11%を含んでいた。 このジシランガスを以下に示す第1工程と第2
工程に順に通過させた。 (第1工程) −5℃、0.3Kg/cm2−Gの条件下で、活性化し
たやしがら活性炭(粒度8〜32メツシユ)40gの
充填層中にジシランガスを通す。 (第2工程) −5℃、0.3Kg/cm2−Gの条件下で、活性化し
た合成ゼオライト4A(栗田工業社製、粒径1.5mm
φ)200gの充填層中にジシランガスを通す。 この通過精製したジシランガス中のエタンにつ
いては、FID検出器を有するガスクロマトグラフ
で測定した。また不純物の塩素化物の測定は、塩
素化物が加水分解しやすい性質を利用し、一定量
のジシランを弱酸性の水で抽出し、溶解した塩素
分をチオシアン酸第二水銀で定量して行つた(塩
素分は、塩化水素に換算しvol%で表わす)。その
結果両工程通過後のジシランガス中にはエタン及
び塩素化物は全く検出されなかつた。 次に、通過後の精製ガスに未吸着のエタンが混
入する、いわゆる破過点までのジシランの流出量
を測定した。その結果を下記表に示す。この際、
破過した時点で、第1工程通過後のジシランガス
中の不純物を測定したところ、塩素化物は検出限
界以下であり、エタンは、0.15%であつた。 比較例 実施例1と同じ組成の不純物を含むジシランガ
スを精製する際に、第1工程と第2工程の順を逆
にして精製を行つた。エタンの破過点までのジシ
ランガス流出量を測定した結果を下記表に示す。
この結果より実施例1に比較し破過点までの流出
量がはるかに小さいことがわかる。
【表】 実施例 2 ヘキサクロルジシランをリチウムアルミニウム
ハイドライドで還元して、ジシランガスを得た。
このジシランガスは、不純物として、塩素化物
0.11%とエタン70ppm、メタン4ppmを含む。 このジシランガスを以下に示す2工程に順に通
過させた。 (第1工程) 0℃、0.3Kg/cm2−Gの条件下で、実施例1と
同様の活性炭層中にジシランガスを通す。 (第2工程) 0℃、0.3Kg/cm2−Gの条件下で実施例1と同
様の合成ゼオライト層中にジシランガスを通す。 得られた精製ガス中には、塩素化物及びメタ
ン、エタンは全く検出されなかつた。この場合塩
素化物が破過するまでのジシランの流出量は86
であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヘキサハロゲノジシランを金属水素化物で還
    元して得た、不純物を含むジシランを精製するに
    当り、このジシランを活性炭で処理したのち、細
    孔直径4〜4.5Åの合成ゼオライトで処理するこ
    とを特徴とするジシランの精製方法。
JP5234282A 1982-04-01 1982-04-01 ジシランの精製方法 Granted JPS58172220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5234282A JPS58172220A (ja) 1982-04-01 1982-04-01 ジシランの精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5234282A JPS58172220A (ja) 1982-04-01 1982-04-01 ジシランの精製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58172220A JPS58172220A (ja) 1983-10-11
JPH0211522B2 true JPH0211522B2 (ja) 1990-03-14

Family

ID=12912122

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5234282A Granted JPS58172220A (ja) 1982-04-01 1982-04-01 ジシランの精製方法

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JPS58172220A (ja) 1983-10-11

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