JPH0211379A - インクリボンカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリンタやタイプライタ等に用いられ、カセ
ット外の巻き取り歯によって駆動されるリボン送り機構
を有するインクリボンカセットに関する。

〔従来の技術〕

プリンタやタイプライタ等の記録装置にあっては、ヘッ
ドとシート（用紙などの記録媒体）との間にインクリボ
ンを送給し、該ヘッドでインクリボンを打撃または加熱
してインクをシートへ転写させて記録することが行われ
ている。

このインクリボンには、同一個所の使用が１回に限定さ
れるシングルストライクリボンと同一個所で複数回の印
字が可能なマルチストライクリボンがある。

前記マルチストライクリボンにも２種類あり、同一個所
で複数回の印字が可能であるが、複数回印字すると使用
不可になるものと、複数回印字すると一旦は使用不可と
なるが時間が経過すると印字濃度はやや低下するが再使
用可能なものがある。

シングルストライクリボンは印字品質にすぐれているが
コストが高く、マルチストライクリボンの再使用可能な
ものは印字品質は劣るがコストは安い。再使用不可能な
マルチストライクリボンは両者の中間的性質を有する。

これらのインクリボンはオペレータの使用目的によって
使い分けされるので、同一のプリンタやタイプライタ等
の記録装置においてリボンの種類が異なる各種のインク
リボンカセットを容易に交換できることが要請される。

第３図は従来のシングルストライクリ、ボンまたは再使
用不可のマルチストライクリボンを収納したインクリボ
ンカセットの駆動機構を示す一部破断乎面図である。

第３図において、キャリッジ３１のカセットフレーム１
５に取付けられたリボンカセットｌの内部には、未使用
のリボン２が巻かれた供給コア３と、使用後のリボン４
を巻き取る巻き取りコア５と、巻き取られたリボン６と
、フレーム側（キャリッジ側）に設けられ鋭い歯が形成
された円盤状の巻き取り歯７と、前記巻き取りコア５を
回転自在に支持しかつカセット１内に揺動可能に軸支さ
れたアーム９と、前記巻き取りコア５上のリボン６を前
記巻き取り歯７に圧接するよう前記アーム９を付勢する
ばね８とが収納されている。

前記巻き取り歯７はキャリッジ３１上のモータｌＯによ
って駆動され、リボン４は巻き取りコア５に巻き取られ
ていく。

キャリッジ３１は、プラテン３２と平行に設置されたガ
イド軸３３に沿って、キャリッジモータ３４により、タ
イミングベルト３５を介して左右に往復駆動される。こ
のキャリッジ３１上ニ搭載された印字ヘッド３６によっ
て、プラテン３２に密着されたシート（用紙など）３７
に対し、インクリボン４を介して印字していく。

以上説明したリボン駆動装置は、巻き取り歯７が使用後
のリボン４の外周に接しているので、巻き取り歯７の回
転量に対するリボン送り量が使用済みリボン６の外径に
かかわらず、一定になる点、並びに、巻き取り歯７がフ
レーム側（キャリッジ側）にあるのでカセットｌ内部に
巻き取り歯を備えた従来のリボンカセットに比べて安価
に製造できるという点で利点がある。

第４図は再使用可能な無端状のマルチストライクリボン
を収納した従来のリボンカセットの駆動機構を示す一部
破断乎面図である。

第４図において、無端状のインクリボン１１は、フレー
ム側（キャリッジ側）に設けられた巻き取り歯７とこれ
に押圧されたプレッシャローラ１８との間に挿通されて
おり、該巻き取り歯７をモータで回転駆動することによ
り送られる。

前記プレッシャローラ１８は、カセットｌ内に設けられ
ばね１２によって巻き取り歯７の方向へ付勢されている
プラテン１−１３上に回転自在に軸支されている。

こうして、キャリッジ３１の移動に同期してインクリボ
ン１１を送りながらヘッド３６によりシート３７上にイ
ンクを転写して記録が行われていく。

〔発明が解決しようとする技術課題〕

以上説明した従来のインクリボンカセットにおいては、
特に、無端状のマルチストライクリボンを送る場合、該
リボンを巻き取り歯７に直接押付けて駆動していたので
、リボンに傷がついたり孔があいたりして次回の印字の
時に印字欠けが生じたり、さらに、巻き取り歯７の接触
部分が常にリボンｌ］方向の同じ場所であるのでリボン
切れが生じることもあった。

第２図は前述のような不具合を解消しうる従来のインク
リボンカセット２１の駆動装置の要部斜視図である。

第２図の駆動装置では、カセット２１の外部に設けた巻
き取り歯７の回転を一旦、カセット２１内に揺動可能に
支持されたリボン送り歯車１４へ伝え、該歯車１４とこ
れにばね１２で押付けられたプレッシャローラ１６との
間を通してリボンを送る機構が採用されている。

しかし、このようなリボン送り機構では、金属やプラス
チック等の硬質材料から成るリボン送り歯車１４に対し
て、円盤状の巻き取り歯７を直接押し付けることになる
ので、該巻き取り歯７に摩耗、つぶれあるいは欠けが生
じて送り不良になることがあった。

本発明の目的は、上述した従来技術の技術課題を解決で
き、無端状のインクリボンを送る場合でも、インクリボ
ンを傷付けることなく、かつ、巻き取り歯の摩耗、つぶ
れ、欠は等を生じることなく、確実にリボンを送ること
ができ、もって、巻き取り歯をカセット外部のフレーム
側に有する記録装置において、シングルストライクリボ
ンやマルチストライクリボンなど種々の異なるインクリ
ボンを自由に使用しうるインクリボンカセットを提供す
ることである。

（課題解決のための手段〕 本発明は、カセット外部に設けた円盤状の巻き取り歯に
よってカセットのリボン送り機構を駆動するインクリボ
ンカセットにおいて、巻き取り歯と接触するカセット側
の前記リボン送り機構の伝動部材をゴム状弾性材で構成
することにより、上記目的を達成するものである。

〔作用〕

上記手段を採用すると、無端状のインクリボンを収納し
たインクリボンカセットであっても、例えばシングルス
トライクリボンを収納したインクリボンカセットであっ
ても、同一の巻き取り機構を有するプリンタやタイプラ
イタ等の記録装置に問題な（搭載して使用することが可
能になる。

〔実施例〕

第１図は本発明によるインクリボンカセットの一実施例
を示す要部斜視図であり、以下第１図を参照して本発明
を具体的に説明する。

インクリボンカセット２１は、キャリフジ３１（第４図
）等に設けたカセットフレーム１５の左右のガイド部１
５ａ、１５ｂに対し、該カセットを左に傾けた状態で該
カセットの左側面を突き当て、次に、該カセットの右部
を下方へ押し下げることによって、カセットフレーム１
５に取付けた弾性を持つ爪状のばねに該カセットの上面
および右側面を嵌め込んだ状態で該カセットフレーム上
に交換可能に取付けられる。

カセット２１の外部、すなわちキャリッジ３１等の本体
側には、リボン巻取り用のモータ１０および該モータ１
０の出力軸に固定された円盤状の巻き取り歯７が設けら
れている。

一方、カセット１のケース内には軸３８を中心に揺動可
能なアーム３９が設けられており、該アーム３９上には
リボン送り歯車１４および伝達ギヤ２３が互いに噛み合
った状態で回転自在に軸支されている。

前記伝達ギヤ２３は図示のように比較的薄い形状を有し
、該伝達ギヤと一体的に回転する支軸２１ａにはゴム状
弾性材で作られた軟質ローラ２２が一体的に回転するよ
う固定されている。

前記アーム３９がカセット外部の巻き取り歯７の方へ付
勢（回動）されると、図示のように、前記軟質ローラ２
２が該巻き取り歯７に押付けられる。なお、前記伝達ギ
ヤ２３は巻き取り歯７と接触しないよう図示のように段
違いの位置に設けられている。

カセット１の内部には、さらに、前記リボン送り歯車１
４にばね力で押付けられるブレンジャローラ１６が回転
自在に軸支されている。

このプレッシャローラ１６は、カセット１内に摺動可能
に案内された可動ブラケット１３で軸支されており、該
可動ブラケット１３の背面とカセットケース側（固定部
）との間にばねＩ２が装着されている。

こうして、ブラケット１３は常にばね１２でリボン送り
歯車１４の方へ付勢されており、したがって、該ばね１
２のばね力により、ブレンジャローラ１６がリボン送り
歯車１４に押付けられ、さらに、アーム３９に軸支され
た軟質ローラ２２が巻き取り歯７に押つけられている。

無端状のインクリボンは、前記リボン送り歯車１４とプ
レッシャローラ１６との間で挟圧され、該送り歯車１４
が回転することにより送られる。

以上の構成において、カセット外部のモータ１０で巻き
取り歯７を回転させると、これに圧接されたカセットｌ
側のゴム状弾性材から成る軟質ローラ２２が回転する。

軟質ローラ２２が回転するとこれと一体のプラスチック
等で成形された伝達ギヤ２３が回転する。

すると、該伝達ギヤ２３と噛み合っているリボン送り歯
車１４が回転駆動され、該送り歯車１４に常時押付けら
れたプレッシャローラ１６との間に挿通されたインクリ
ボンは該ブレンジャローラで摩擦搬送力を付与され、確
実に送られる。

なお、図示の構造から明らかなごとく、カセット外部の
巻き取り歯７と軟質ローラ２２との押圧力、並びにリボ
ン送り歯車１４とプレッシャローラ１６との押圧力は、
１つのばね１２によって付与されている。

こうして、モータｌＯの回転は、モータ１０−巻き取り
歯７−軟質ローラ２２−伝達ギャ２３−リボン送り歯車
１４へと伝わり、リボン送り歯車１４とプレッシャロー
ラ１６との間に挟さまれたインクリボンを任意の量だけ
正確に送ることができる。

この場合、カセット外部の円盤状の巻き取り歯７の回転
はカセット内のゴム等の軟質材のローラ２２で受け、該
軟質材のローラ２２と同軸一体回転する伝達ギヤ２３に
よってリボン送り歯車１４を回転駆動するので、無端状
のインクリボンを使用する場合でも、リボンに傷をつけ
ることがなく、また、巻き取り歯７の摩耗、つぶれ、欠
けなどを生じることがなく、安定したリボン送りを実行
しうるインクリボンカセットが得られた。

これによって、カセット外部に設けた円盤状の巻き取り
歯７によってカセット１内のリボン送り機構を駆動する
インクリボン駆動手段を備えた１つの記録装置において
、シングルストライクリボンやマルチストライクリボン
など異なったインクリボンを収納した種々のリボンカセ
ットを自由に問題なく使用することが可能になった。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、カセ
ット外部に設けた円盤状の巻き取り歯によってカセット
のリボン送り機構を駆動するインクリボンカセットにお
いて、前記巻き取り歯と接触するカセット側の前記リボ
ン送り機構の伝動部材をゴム状弾性材で構成したので、
無端状のインクリボンを使用する場合でも、リボンに傷
をつけることがなく、しかも巻き取り歯の摩耗、つぶれ
、欠けなどもなくしうるインクリボンカセットが得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるインクリボンカセットの一実施例
の要部を示す一部破断斜視図、第２図は従来の無端状イ
ンクリボンを収納したインクリボンカセットの要部を示
す一部破断斜視図、第３図はキャリフジに搭載したコア
巻き取り式のインクリボンカセットの駆動機構を示す一
部破断乎面図、第４図は従来の無端状のインクリボンを
収納したインクリボンカセットの駆動機構を示す一部破
断乎面図である。 １　、　２１−−−−−−・−インクリボンカセット、
４．１１−−−−−−−−−インクリボン、７・・−・
−・・・・−・巻き取り歯、１ｏ　−−−−−−−−−
−モータ、１４−・−・・〜・−・−リボン送り歯車、
１５−−−−−−・・−カセットフレーム、１６−−−
−−−−−−−プレフシヤローラ、２２−・−・・−軟
質ローラ、２３−・−−−−−−一伝達ギヤ、３１−−
−−−−−−・キャリッジ、３６−・・−・−・−・印
字ヘッド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）カセット外部に設けた円盤状の巻き取り歯によっ
   てカセットのリボン送り機構を駆動するインクリボンカ
   セットにおいて、前記巻き取り歯と接触する前記リボン
   送り機構の伝動部材がゴム状弾性材で構成されているこ
   とを特徴とするインクリボンカセット。