JPH0211278Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エンジンのスプロケツトと後輪の
スプロケツトをチエンで連動させるオートバイの
チエンテンシヨナーの改良に関する。

オートバイでは、エンジンのスプロケツトと後
輪のスプロケツトにチエンを巻掛けて連動するよ
うにしたものが多い。又、後輪を保持した後ホー
クは、車体に揺動してクツシヨンできるように取
付けることが多い。この場合、悪路で後輪が大き
くクツシヨンすると、これに伴つてチエンが振ら
れ、スプロケツトから外れることがある。これを
さけるため、チエンをチエンテンシヨナーで常に
張るようにしている。一般に、チエンテンシヨナ
ーを設ける場合は、後ホークに腕片を突設し、腕
片の先端にテンシヨン用のローラー等を取付け、
これをチエンに当てるようにして取付けている。
後ホークには、通常チエンケース等も取付けられ
るので、スペースが狭い場所に取付けることにな
り、腕片の長さも長くなり、部品点数も多くなつ
て、組付けが面倒で、製造コストも高くついてい
る。

この考案は、かかる点に鑑み、チエンテンシヨ
ナーを車体側に設け、構造も簡単で組付けも便利
なように改善したもので、以下本考案を図面に示
す実施例について説明する。

エンジン１のスプロケツト２と後輪３のスプロ
ケツト４にチエン５を巻掛けて連動させるように
したある。そして、後輪３の車軸６を取付けた後
ホーク７の前端は、車体８に軸９で揺動自在に軸
着してクツシヨンできるようにしてある。ところ
で車体８の後ホーク７の前端の軸着部の下側にス
テー１０を溶着する。ステー１０には軸１１で、
腕状のテンシヨナー１２の一端を軸着する。テン
シヨナー１２は、上面にゴム又はナイロン等の合
成樹脂の弾性材１３が張つてあつて、弾性材１３
の凸条１４がチエン５に当るようにしてある。テ
ンシヨナー１２と、後ホーク７に設けたフツク１
５には、バネ１６を張設して、テンシヨナー１２
をチエン５側に付勢している。

しかして、テンシヨナー１２は、バネ１６で常
にチエン５を張るようにチエン５に押付けられて
いて、後ホーク７がクツシヨンしても、チエン５
を張つた状態に保つことができて、チエン５がス
プロケツト２，４から外れることがない。テンシ
ヨナー１２は、車体８のステー１０に軸１１で軸
着しておくことができ、チエン５を取付けた後、
バネ１６を後ホーク７のフツク１５に掛止めれば
組付けが完了し、後輪３やチエン５を着脱すると
きは、バネ１６をフツク１５から外して、テンシ
ヨナー１２を下向きに垂しておくだけで、着脱作
業ができる。

以上説明したように、この考案は、エンジンの
スプロケツトと後輪のスプロケツトをチエンで連
動するものに於て、車体の後ホーク前端の軸着部
の下側にステーを設け、該ステーに上面に弾性材
を張つた腕状のテンシヨナーの一端を軸着し、後
ホークとテンシヨナーとの間にバネを張設してテ
ンシヨナーをチエンに弾接させるようにしたの
で、チエンが常に張られた状態に保たれ、外れる
のを防ぐことができる。又、テンシヨナーは車体
に取付けられるので、後輪を着脱するとき、その
都度外す必要がなく、バネの掛止めを外すだけで
作業ができる。さらに、チエンと一緒に動く後ホ
ークとテンシヨナ間にテンシヨナ用のバネが介装
されているので、後ホークの揺動によつてテンシ
ヨナの摺接圧力が変化することがなく、機能上最
低限の摺接圧力が維持可能であり、弾性部材の耐
久性を損なうこともない。こうして、構造が簡単
で安価にでき、組付けも簡単にできる。又、テン
シヨナーの軸着部が車体側のため、チエンライン
を正確にだすこともできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は部分平面図、第３図は第１図Ａ−Ａ
矢視拡大断面図である。 １……エンジン、２……スプロケツト、３……
後輪、４……スプロケツト、５……チエン、７…
…後ホーク、８……車体、１０……ステー、１２
……テンシヨナー、１３……弾性材、１６……バ
ネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンのスプロケツトと後輪のスプロケツト
   をチエンで連動するものに於て、車体の後ホーク
   前端の軸着部の下側にステーを設け、該ステーに
   上面に弾性材を張つた腕状のテンシヨナーの一端
   を軸着し、後ホークとテンシヨナーとの間にバネ
   を張設してテンシヨナーをチエンに弾接させるよ
   うにしたことを特徴とするオートバイのチエンテ
   ンシヨナー。