JPH02111606A - ペロブスカイト酸化物粉末の製造方法 - Google Patents

ペロブスカイト酸化物粉末の製造方法

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JPH02111606A
JPH02111606A JP26344488A JP26344488A JPH02111606A JP H02111606 A JPH02111606 A JP H02111606A JP 26344488 A JP26344488 A JP 26344488A JP 26344488 A JP26344488 A JP 26344488A JP H02111606 A JPH02111606 A JP H02111606A
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JP26344488A
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Masatsugu Oyama
正嗣 大山
Yasuhide Kano
狩野 保英
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 この発明はペロブスカイト酸化物粉末の製造方法に関し
、さらに詳しくは、たとえば圧電体、誘電体、半導体セ
ンサー、オプトエレクトロニクス材等の機濠性セラミッ
クスの原料として好適に用いることのできる、易焼結性
、均一性に優れたペロブスカイト酸化物粉末の製造方法
に関する。
[従来技術と発明が解決しようとする課題]ペロブスカ
イト酸化物は、一般式ABO3(ただし、Aは酸素12
配位金族元素、Bは酸素6配位金属元素である。)で示
されるペロブスカイト構造をもつ化合物であって、誘電
性や圧電性を有する上に、透明焼結体は電気−光効果の
特性を有することが知られており、これらの特性を利用
して、フィルター、超音波共振子、共振子等の圧電体や
誘電体、光シヤツター、光メモリー等のオプトエレクト
ロニクス材、さらには半導体やセンサー等の機能性セラ
ミックスとして1幅広く用いられている。
最近では、このような機能性セラミックスを用いた部品
の小型化や用途の多用化が進んでおり、そのため1品質
に優れ、かつ易焼結性で低コストの原料粉末が要望され
ている。
従来ペロブスカイト酸化物粉末の製造方法としては、乾
式法と湿式法とが知られている。前記乾式法は、構成成
分の原料化合物(主として酸化物)をボールミル等を用
いて混合した後に、高温で焼成する方法である。
しかしながら、この方法においては、均一組成のペロブ
スカイト酸化物粉末が得られにくい上に、原料化合物を
高温で焼成するために、得られる粉末の粗大化を免れず
、充分な焼結性が得られない等の欠点がある。
一方、湿式法としては、アルコキシド法、共沈法等が知
られている。
前記アルコキシド法は、構成成分である各種金属のフル
コキシドを混合したのちに、これを水に加えて加水分解
し、ついで加水分解物を焼成する方法である(特開昭5
7−82120号公報)。
しかしながら、この方法においては、原料コストの上昇
を免れない上、操作に危険性を伴い、かつ焼結による寸
法収縮が大きい等の問題があった。
また、共沈法は、その構成成分をすべて含む混合溶液を
調製し、これに沈殿形成剤を添加して。
共沈物を得、ついでこの共沈物を乾燥、焼結する方法で
ある(特公昭44−8106号公報)。
この方法は、各成分の沈殿形成能が一定でないため、所
望の組成が得られにくい上、沈殿生成時や、乾燥時ある
いは焼成時に粒子が凝結して二次粒子を形成し、易焼結
性になりにくい1等の欠点を有していた。
この発明は前記事情によりなされたものである。
すなわち、この発明の目的は、微細な粒径で、シャープ
な粒度分布を呈することから、焼結性に優れたペロブス
カイト酸化物粉末を、しかも低コストで得ることのでき
るペロブスカイト酸化物粉末の製造方法を提供すること
にある。
[前記課題を解決するための手段1 前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、次
式(I) ABO3(I) (ただし、Aは酸素12配位金属元素の1種または2種
以上、Bは酸素6配位金民元素の1種または274以上
を表わし、かつA成分とB1&分との数の和が3種以上
である。)で示されるペロブスカイトおよびその固溶体
の原料粉末の製造方法において、アルカリ溶液に、前記
アルカリ溶液の当量を超える。へ成分の化合物とB成分
の化合物とを含有する溶液を添加して得られる酸性の懸
濁液を調製した後に、前記懸濁液をアルカリ性に再調整
して得られた沈殿物を焼成することを特徴とするペロブ
スカイト酸化物粉末の製造方法である。
請求項2に記載の発明は、アルカリ溶液に、前記アルカ
リ溶液の当量未満の、A成分の化合物とB成分の化合物
とを含有する溶液を添加し、ついで酸性溶液を添加して
得られる酸性の懸濁液を調製した後に、前記FJ濁液を
アルカリ性に再調整して得られた沈殿物を焼成すること
を特徴とする請求項lに記載のペロブスカイト酸化物粉
末の製造方法である。
以下に本発明の詳細な説明する。
この発明の方法で1)られるペロブスカイト酸化物粉末
は、次式CI) ABO3(I) (ただし、Aは酸素12配位金属元素の1種または2種
以上、Bは酸素6配位金属元素の1種または2種以上を
表わし、かつA成分とB成分との数の和が3種以上であ
る。)で示されるペロブスカイト構造を有する金属酸化
物の粉末である。
前記式(I)におけるA成分の酸素12配位金属元素と
しては、たとえばPbや、Ba、 Ca。
Sr′″gのアルカリ土類金属元素、Y、La等の希土
類金属元素等が挙げられる。
また、B成分の酸素6配位金属元素としては、たとえば
Ti、Zr、Mg、Sc、Hf、Th。
W、Wb、Ta、Cr、Mo、Cu、Mn、Fe、Co
、Ni、Zn、Cd、An、Sn、As、Bi等が挙げ
られる。
なお、この発明に係るペロブスカイトは、前記A成分に
前記酸素12配位金属元素を少なくとも1種含み、また
前記B成分に前記酸素6配位金属元素を少なくとも1種
含み、かつ前記ペロブスカイト酸化物に含まれる前記酸
素12配位金属元素の種類の数と前記酸素6配位金属元
素の種類の数との和が、3以上のものである。
前記ペロブスカイト酸化物における前記B成分の2種以
上の元素の組合せは、Ti4°とZ r4゛との組み合
わせのように等原子価のものの組み合わせで、任意にそ
の割合を変えうるもの(Am分の場合も同様である。)
、またB位置で電気的中性条件を満足するような、たと
えば1/2F63°と1/2Nb5・、2/3Fe3・
と1 / 3 W6・1/2Mgz゛と2/3 N b
soの組み合わせのようなものでもよく、さらにA成分
の位こまたはB成分の位置において、過剰もしくは不足
の電化を有し、これらの電化を陽イオン欠陥、陰イオン
欠陥の生成によって補償するような、たとえばB成分の
Ti4°とWb゛との組合せ(陽イオン欠陥補償)、T
i’・とAl’ (陰イオン欠陥補ff1)等であって
もよい、またこの発明で1りられるペロブスカイト酸化
物は、A成分とB成分とのモル比を1.0より高い値も
しくは低い値にずらしてB位置または人位置に空孔を導
入した不定比性のものも含有する。
このようなペロブスカイト酸化物は、つぎのようにして
製造される。
この発明の方法においては、まず溶媒と前記A成分の化
合物とB成分の化合物とからなる溶液(以下、単に原液
と言うことがある。)を調製する。
前記溶媒としては、後述するAI&分の化合物とB成分
の化合物とを溶解することのできるものであれば特に制
限するものではなく、たとえば水や、メタノール、エタ
ノール、アセトンまたはジエチルエーテル等の少なくと
も一種の有機溶媒と水との混合溶媒を挙げることができ
る。
これらの中でも好ましいのは、水である。
前記A成分の化合物としては、使用する溶媒に溶解する
前記酸素12配位金属元素の化合物であれば特に制限す
るものではなく、たとえば水を溶媒として用いる場合に
は、前記酸素12配位金属の硝酸塩、塩化物、アルコキ
シド、有機酸塩等が好ましい。
また、さらに好ましい化合物は、後述する焼成過程にお
いて容易に分解しかつ陰イオン基が残留しにくい、硝酸
塩やアルコキシドである。
前記B成分の化合物としては、使用する溶媒に溶解する
前記酸素6配位金属元素の化合物であれば特に制限する
ものではなく、たとえば水を溶媒として用いる場合〈は
、前記酸素6配位金症の硝lv塩、塩化物、アルコキシ
ド、有a酸塩等が好ましい。
また、さらに好ましい化合物は、後述する焼成過程にお
いて容易に分解しかつ陰イオン基が残留しにくい、硝#
塩やアルコキシドである。
前記化合物の前記原液中の濃度は、A成分の化合物と・
B成分の化合物との合量として1通常0.01〜lOモ
ル/lである。
なお、この濃度が0.01モル/i未満であるとペロブ
スカイト酸化物の生産性が低くなることがあり、また1
0モル/iを超えるとA成分の化合物とB成分の化合物
とが凝集し、ペロブスカイト酸化物の粒子が粗大化する
ことがある。
つぎに、この発明においては、アルカリ溶液に、そのア
ルカリ溶液の5礒を超える、A成分の化合物とB成分の
化合物を含有する前記原液を添加することにより、また
はアルカリ溶液に、そのアルカリ溶液の当量未満の、A
成分の化合物とB成分の化合物を含イfする前記原液を
添加し、ついで酸性溶液を添加することにより酸性の懸
濁液を調製する。
前記酸性懸濁液のPHは、酸性範囲であるかざりにおい
て、特に制限はないが、好ましくは、2〜6である。
前記アルカリ溶液としては、特に制限はなく。
たとえば、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、メ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピ
ルアミン、ジプロピルアミン等のモノ、ジ、トリ低級ア
ルキルアミン等の溶液を挙げることができる。
これらの中でも、アンモニア、炭酸アンモニウムの溶液
が好ましい。
また、前記アルカリ溶液は、2種以上のアルカリ溶液を
選択して併用することもできる。
なお、前記アルカリ溶液は、水性溶液が好ましい。
前記アルカリ溶液の濃度は、使用するアルカリによって
一概に決定することはできないが、通常は、0.01〜
lO規定である。
前記酸性溶液としては、硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸、炭
酸、リン酸、フッ化水素酸等の無機酸。
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、醋酸等の有機酸などを挙げ
ることができる。
これらの中でも、硝酸が好ましい。
前記酸性溶液の濃度は、使用する酸によって一概に決定
することはできないが、通常は、0.01〜lO規定で
ある。
この発明においては、前記酸性の懸濁液を調製した後に
攪拌するのが好ましい。
前記攪拌時間としては、通常、5分〜100時間、好ま
しくは、2〜6時間である。
なお、前記攪拌時間が、5分未満であると、均一な組成
のペロブスカイト酸化物が得られないことがあり、また
100時間を超えても、それに相応する効果が得られな
いことがある。
つぎに、このように攪拌した前記懸濁液をアルカリ性に
再調整する。
前記アルカリ性懸濁液のpHは、アルカリ性の範囲であ
るかぎり特に制限はないが、好ましくは、8〜10であ
る。
前記懸濁液のpH21整は、前記アルカリ溶液と同様の
ものを好適に用いることができる。
なお、前記懸濁液のPH調整は、前記アルカリ溶液に、
前記溶液を話加してもよいし、前記懸濁液に前記アルカ
リ溶液を添加してもよい。
また、前記懸濁液と前記アルカリ溶液とを混合した後に
は、攪拌するのが好ましい。
前記攪拌時間としては1通常、5分〜100時間、好ま
しくは、30〜10時mlである。
なお、前記攪拌時間が、5分未満であると、均一な組成
のペロブスカイト酸化物が得られないことがあり、また
100時間を超えても、それに相応する効果が得られな
いことがある。
なお、このようなp HJail tの過程は、通常、
0〜100℃の条件下で行うのが好ましい。
つぎに、得られた懸濁液を、付着する陽イオンや陰イオ
ン等を除去するために、水やエタノール、イソプロパツ
ール等のアルコール等を用いて充分に洗浄したのちに濾
別し、乾燥後、焼成す前記乾爆は、通常30〜200℃
の範囲の温度において、1−100時間行われ、焼成は
、好ましくは、酸化性雰囲気下、たとえば空気中におい
て、通1400〜1,000℃ノal?i8ノ温度にB
いて。
0.5〜100時間程度行われる。
なお、前記焼成温度が400℃未満であったり、焼成時
間が0.5時間未満であると固相反応が進行しないこと
があり、また焼成温度がt、ooo℃を超えたり、焼成
時間が100時間が超えると粒子の焼結が進行し、粒子
の粗大化が起きることがある。
このようにして得られたベロゲスカイト酸化物は微細な
粒径で、シャープな粒度分布を呈することから、焼結性
に優れる。
なお、このように焼成して得られたペロブスカイト酸化
物は、通常、前記粒子が集合した塊状の形態をとるので
、粉砕機を用いて粉体とする。
前記粉砕機としては、特に制限するものではなく、たと
えばボットミル、チューブミル、コニカルミル、ラジア
ルミル、遊星型粉砕機、振動ミル等の微粉砕機を好適に
用いることができる。
なお、前記粉砕に際しては、水、エタノール等のアルコ
ール類またはその他の有機溶媒等を添加することもでき
る。
また、この発明においては、ペロブスカイトの焼結性や
特性を制御するために、所望により、微に成分を添加す
ることができる。この微才成分の添加については、構成
成分の水性溶液をJ製する際に添加してもよいし、また
、ペロブスカイト酸化物粉末生成後、これに乾式もしく
は湿式的に添加してもよい。
[実施例1 この発明について、更に具体的に説明するため以下にそ
の実施例を挙げる。
(実施例1) 硝酸鉛79.85 gと硝酸ランタン6水塩9.70g
と硝酸ジルコニウム2水塩4L43 gとT i02換
算6.99gのオキシ硝酸チタンとをイオン交検水1M
に溶解して原液をm製した。
この原液を、炭酸アンモニウム27gとアンモニア水(
28%) 25.9gとの水溶液500m文に、室温子
°に激しく攪拌しながら、30m文/分の割合で添加し
、添加終了後、さらに4時間の攪拌を続けて、スラリー
状の溶液を得た。
なお、このときのPHは4.16であった。
この溶液に、アンモニア水(28%) 45.0gを溶
解した300m文の水溶液を、室温下に激しく攪拌しな
がら、30m4/分の割合で添加し、添加終了後、さら
に1時間の攪拌を続けた。
なお、このときのp)Iは 8.88であった。
つぎに、このスラリーを水洗してから、&!遇し、得ら
れた固形分を120℃で一晩乾燥したのちに、750℃
で4.5時間仮焼した。
この固形分を直径2mmのジルコニアポールとともに容
積80ccのポリアミド製のボー2トに入れ、エタノー
ルを加えて遊星ボールミルで2時間粉砕した。
このようにして得られた粉末の粒度分布を遠心沈降式粒
度分布測定機[(株)島津製作所製]を用いて測定した
ところ、平均粒子径が0.17μmであり、しかもシャ
ープな粒度分布を呈する粉末であることが確認された。
(実施例2) 実施例1と同様の原液1fLを、アンモニア水(28%
)80gの水溶液500m文に、室温下に激しく攪拌し
ながら、30m文/分の割合で添加し、添加終了後、さ
らに4時間の攪拌を続けて、スラリー状の溶液を得た。
なお、このときのPHは4.OOであった。
つぎに、この溶液に、アンモニア水(28%)45.0
gを溶解した300+nlの水溶液を、室温下に激しく
攪拌しながら、30m文/分の割合で添加し、添加終了
後、さらに1時間の攪拌を続けた。
なお、このときのPHは 8.88であった。
得られたスラリーを実施例1と同様に、水洗。
濾過、乾燥、仮焼および粉砕し、得られた粉砕物を実施
例1と同様にして粒度骨41を測定した。
その結果、得られた粉砕物は、平均粒子径が0.19g
mであり、しかもシャープな粒度分布を呈する粉末であ
ることが確認された。
(実施例3) 実施例1と同様の原液1fLを、アンモニア水(28%
)80gの水溶液500mMに、室温下に激しく攪拌し
ながら、30m交/分の割合で添加し、添加終了後、さ
らに4時間の攪拌を続けて、スラリー状の溶液を得た。
なお、このときのPHは2.00であった。
つぎに、この溶液に、アンモニア水(28%)6agを
溶解した400mJLの水溶液を、室温下に激しく攪拌
しながら、30m文/分の割合で添加し。
添加終了後、さらに1時間の攪拌を続けた。
なお、このとさのPHは 8.30であった。
得られたスラリーを実施例1と同様に、水洗、濾過、乾
燥、仮焼および粉砕し、得られた粉砕物を実施例1と同
様にして粒度分布を測定した。
その結果、ステ)られた粉砕物は、平均粒子径が0、l
8gmであり、しかもシャープな粒度分布を7する粉末
であることが確認された。
(実施例4) 実施例1と同様の原液780m文を、アンモニア水(2
8%)60gの水溶液500m1に、室温下に激しく攪
拌しながら、30mJl/分の割合で添加し、添加終了
後、さらに4時間の攪拌を続けて、スラリー状の溶液を
得た。
なお、このときのPHは6.00であった。
つぎに、この溶液に、アンモニア水(28%) 15g
を溶解した100mJlの水溶液を、室温下に激しく攪
拌しながら、30m交/分の割合で添加し、添加終了後
、さらに1時間の攪拌を続けた。
なお、このときのpHは 8.30であった。
得られたスラリーを実施例1と同様に、水洗。
濾過、乾燥、仮焼および粉砕し、得られた粉砕物を実施
例1と同様にして粒度分布を測定した。
その結果、得られた粉砕物は、平均粒子径が0.20終
mであり、しかもシャープな粒度分布を呈する粉末であ
ることが確認された。
(実施例5) 実施例1と同様の原液l!Lを、アンモニア水(28%
) 105 gの水溶液800m1に、室温下に激しく
攪拌しながら、30m1/分の割合で添加しなお、この
ときのPHは8.18であった。
ついで、この液に、ただちに濃硝酸(81%)30gの
水溶液300mJlを、室温下に激しく攪拌しながら、
30m l /分の割合で添加し、添加終了後、さらに
4時間の攪拌を続けて、スラリー状の溶液を得た。
なお、このときのpHは4.05であった。
つぎに、この溶液に、アンモニア水(28%)75gを
溶解した500mMの水溶液を、室温下に激しく攪拌し
ながら、30mJl/分の割合で添加し、添加終了後、
さらに1時間の攪拌を続けた。
なお、このときのpHは 8.31であった。
得られたスラリーを実施例1と同様に、水洗。
濾過、乾燥、仮焼および粉砕し、得られた粉砕物を実施
例1と同様にして粒度分布を測定した。
その結果、得られた粉砕物は、平均粒子径が0.19μ
mであり、しかもシャープな粒度分布を呈する粉末であ
ることが確認された。
(比較例1) 実施例1と同様の原液を、炭酸アンモニウム27gとア
ンモニア水(28%)70gとの水溶液900mJLに
、室温下に激しく攪拌しながら、30m見/分の割合で
添加し、添加終了後、さらに4時間の攪拌を続けて、ス
ラリー状の溶液を得た。
なお、このときのpHは8.78であった。
得られたスラリーを実施例1と同様に、水洗、濾過、乾
燥、仮焼および粉砕し、得られた粉砕物を実施例1と同
様にして粒度分布を測定した。
その結果、得られた粉砕物は、平均粒子径が0.24B
mの粉末であることが確認された。
(比較例2) 実施例1と同様の原液11を、アンモニア水(28%)
 105 gの水溶液800m!Lに、室温下に激しく
攪拌しながら、30m交/分の割合で添加し、添加終了
後、さらに4時間の攪拌を続けて、スラリー状の溶液を
得た。
得られたスラリーを実施例1と同様に、水洗。
濾過、乾燥、仮焼および粉砕し、得られた粉砕物を実施
例1と同様にして粒度分布を測定した。
その結果、得られた粉砕物は、平均粒子径が0.28μ
mの粉末であることが確認された。
〔発明の効果] この発明によると、ペロブスカイト酸化物の組成となる
金属化合物の沈殿物を生成する過程において、2段階の
pHm製を行うので、 (1)易焼結性に優れた、粒子径が0.21Lm以下で
、かつシャープな粒度分布を呈するペロブスカイト酸化
物粉末を得ることができ、また低コストでそのペロブス
カイト酸化物粉末を得ることができる等の利点を有する
ペロブスカイト酸化物粉末の製造方法を提供することが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式( I ) ABO_3( I ) (ただし、Aは酸素12配位金属元素の1種または2種
    以上、Bは酸素6配位金属元素の1種または2種以上を
    表わし、かつA成分とB成分との数の和が3種以上であ
    る。)で示されるペロブスカイトおよびその固溶体の原
    料粉末の製造方法において、アルカリ溶液に、前記アル
    カリ溶液の当量を超える、A成分の化合物とB成分の化
    合物とを含有する溶液を添加して得られる酸性の懸濁液
    を調製した後に、前記懸濁液をアルカリ性に再調整して
    得られた沈殿物を焼成することを特徴とするペロブスカ
    イト酸化物粉末の製造方法。
  2. (2)アルカリ溶液に、前記アルカリ溶液の当量未満の
    、A成分の化合物とB成分の化合物とを含有する溶液を
    添加し、ついで酸性溶液を添加して得られる酸性の懸濁
    液を調製した後に、前記懸濁液をアルカリ性に再調整し
    て得られた沈殿物を焼成することを特徴とする請求項1
    に記載のペロブスカイト酸化物粉末の製造方法。
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