JPH02110549A - ノーインターリーフ包装の写真フィルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシートフィルムの各コーナのラウンド化加工に
おける当てボール組込工程の合理化及び前記加工精度の
向上に関する。

〔従来の技術〕

医療用Ｘレイフィルムやプロ用カラー又は白黒のシート
フィルムは４隅がラウンド状にしてあり、撮影装置の中
や現像処理装置内部を所定位置に搬送される際にひっか
かりを起こしたりしないように考慮され、かつ医師や看
護婦が処理済みのフィルムを手にもって観・察を行う際
に鋭いコーナの角で突き傷を受けたりするような危険性
が除去されている。そしてこのコーナのラウンド化は安
全上大きな安心感を起こさせる。

しかし、フィルムシートが各片直角な長方形に仕上がっ
ていなかったり、また、直角であっても正規の位置にセ
ットされていない状態で各コーナをラウンド状に切断し
て仕上げようとしても第７図のようなきれいな均整のと
れたラウンド形状の丸みは得られず第８図や第９図に示
すようないびつな形状になり非常に見栄えが悪くなった
りする。

そして甚だしきはきりかすが落としきれず製品フィルム
につながったまま異物状のつのがでたような形状がラウ
ンドのつけ根のところに生じたりする。

そしてラウンドの加工方式は一枚ずつ行う場合もあるが
、はとんどが５００枚乃至１０００枚ぐらいの不特定多
数枚の写真フィルムを重ねて一度にラウンド処理のため
の切断加工をしている。そのような切断加工作業は第１
０図に示すような加工機で下刃２１とほぼ同一の面の架
台２５にクツション材としてのボール紙２２等を敷いて
多数のフィルムＦをその上に重ね更にその上にボール紙
２２を重ね全体をクランプヘッド１７及びその表面に貼
られたボール紙、フェルト等のクツション材１８を介し
て押えこむようにしである。クランプヘッド１７は加工
機１０のコラム１２のガイドレール１３に沿って移動可
能に設けられたラム１４上にスライドするバー１５に設
けられ、ラム１４がそれに設けられている上刃１９とと
もに下降駆動されるとき、スプリング１６によって前記
フィルム上面を押圧するようにしである。この場合、か
なりのクランプ力がフィルムに働いているが上下にボー
ル紙等のクツション材が当てであるｌ二めフィルムにブ
レ・ンシャーかぶり等の損傷を起こさせることはない。

そして前記上刃１９によってコーナが切断されてラウン
ド加工が終了すると前記ラム１４はクランク運動によっ
て再び上方に持ち上げられて待機する。

このようにして相隣る２つのコーナのラウンド加工が終
了すると他の２つのコーナがカッタ位置に来るようにフ
ィルムを置き直して再び前記同様の手順でラウンド加・
工を繰り返し２回で４隅のラウンド加工を終了する。

また、ｌコーナずつ４回繰り返して加工する方式のもの
もある。

尚、不特定多数枚の写真フィルムは基準ガイド２８．２
９揃え用可動ガイド２６　、２７によって、重ねられた
各フィルムの各辺がなるべく一致するように整えられる
。そしてコーナの切りかすは排出腔２３によって下方に
排除される。

このようにしてコーナをラウンド加工された写１１フィ
ルムは、別工程で所定の枚数だけ計数されて揃えられ保
護材料としてフィルムの縦横寸法より僅かに大きな寸法
の当てボールと呼ばれる２枚のボール紙が第１３図に示
すような背当て付き当てボール！２０の表紙部１２０Ａ
、１２０Ｂが最初と最後のフィルム面に当てられサンド
され、アルミニウムホイールをラミネートし遮光、防湿
の両効果を出した防湿色、装紙にくるまれて包装され更
に外箱に入れられ外装されてノーインターリーフ包装の
写真フィルムとして出荷されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述のように多数枚の写真フィルムを重ねて一度にコー
ナのラウンド加工をしても、次の工程で包装単位の所定
枚数を計数して、その所定枚数の写真フィルムを改めて
、保護材料としての当てボールにはさんで更に防湿包装
工程にまわすことになり工程が一つ増え非能率的である
。

そこでコーナのラウンド加工に際して写真フィルムの一
番下に敷き一番上に載せるクツション材としてのボール
紙の代わりに製品に使う当てボールを用い、製品仕様で
ある包装単位の枚数だけをそれ等の当てボールにはさん
でラウンド加工機にて加工すれば、ボール紙の装填の工
程、大量サイズ計数の工程及び工程待ち時間、即ち工程
時間の停滞時間が省略できる。

しかし、シート加工された写真フィルムの長辺及び短辺
の寸法及び直角度がばらつき、それより僅かに大きい寸
法に設定されている当てボールを重ねて、前記ラウンド
加工機の基準ガイド及び揃え用可動ガイドによってシー
トフィルムの揃え操作を行っても当てポ・−ルより小さ
い寸法のフィルムは、前記基準固定ガイド、揃え用可動
ガイドが当てボールに制限されてそれ以上揃えられなく
なる。

また、第１３図に示すような背当て部分１２０Ｇで両表
紙１２ＯＡ、　１２０Ｂが連結された背当て付き当てボ
ール１２０を折りたたみその背当て部分１２０ｃに基準
ガイドが接触するときは第１１図又は第１２図に示すよ
うに全く揃えが崩れて満足なラウンド加工は不能になる
。

しＩ；がってこのままでは第８図、第９図に示すような
不良のコーナラウンド加工されたフィルムが多数混在す
ることになる。

このような不具合を解消して安定したコーナラウンドの
加工精度をもち、合理化した工程で加工のできるノーイ
ンターリーフ包装の写真フィルムを提供することを本発
明の課題目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この課題目的は、左右の表紙とその中間に連結される背
当て部を有する当てボールに折りたたみ所定枚数のコー
ナラウンド加工された写真フィルムを両表紙間にサンド
して構成されるノーインターリーフ包装の写真フィルム
であって、前記背当て部から表紙部にかけての少なくと
も１ケ所が切除されその切除部の表紙にかかる端部から
表紙対辺までの距離がサンドされた写真フィルムシート
の対応する辺の長さのばらつきの最小値と同等又はそれ
以下Ｊこ設定され、又前記背当て部に平行な表紙の辺が
該辺に対応する前記写真フィルムシートの辺の長さのば
らつきの最小値と同等又はそれ以下に設定されたことを
特徴とするノーインターリーフ包装の写真フィルムによ
って達成される。

〔実施例〕

本発明に使用する背当て付き当てボールの第１１第２の
実施例をそれぞれ第５図及び第６図の折り返される内側
から見た展開図を用いて説明する。

しかし本発明に使用される背当て付き当てボールはこれ
等に限定されるものではない。

背当て付き当てボール１１８は、表紙部１１８Ａ、１１
８Ｂを連結している背当て部１１８Ｃの両側２５ｍｍず
つを残し中央部をきりとって切口１１８Ｅ、１１８Ｇ等
で形成される窓１１８Ｄをあけたものであり、背当て付
き当てボール１１９は背当て部１１９ｃの中央部を残し
て両側を３３ｍｍの切口１１９Ｅ、　１１９Ｇを形成す
るようにきりとって削除したものである。しかしこの寸
法に限定されるものではない。

そして切りこみ幅は第５図及び第６図に示すような展開
図並びに第３−Ａ図及び第３−Ｂ図に示すような背当て
部の幅ｔに特定量２ａを加えたものにしである。

又表紙部１１８Ａ、１１８Ｂ、　１１９Ａ、　１１９Ｂ
の長辺及び短辺寸法はＡ及びＢにしである。

本発明のノーインターリーフ包装の写真フィルムの写真
フィルムシート（以下単にフィルムと言うことがある）
Ｆとそれをサンドする背当て付き当てボール１１８．１
１９との関係を第３−Ａ図及び第３−Ｂ図の側断面図に
示す。。

前述の寸法αを背当て付き当てボールの紙厚ｄとすると
第３−Ａ図に示すように背当て部１１８ｃ又は１１９Ｇ
と表紙部１１８Ａ、１１８Ｂ又は１１９Ａ、１１９Ｂと
のつながり部に形成されるＲ部が、各積層フィルムを包
んだ状態で各フィルムにずれを生じさせる。Ｒが小さけ
れば実用上支障は生ぜず致命的なことではないがこのＲ
が大きくなれば基準ガイド２９と正しく接触しないフィ
ルムがでてコーナラウンドの加工精度が低下する。これ
を避ける処置としてａを更に大きくし、前記紙厚ｄに前
記Ｒ寸法を加算したもの以上にすれば、第３−Ｂ図のよ
うに各積層フィルムは、背当て部１１８Ｇ又は１１９ｃ
に接触することなく基準ガイド２９で正しく位置を規制
することができるようになり正確なコーナラウンド加工
を達成することが可能になる。

そして、フィルム寸法にもばらつきがあるが、その長辺
及び短辺寸法のばらつきの最小値よりも第５図、第６図
に示すような背当て付き当てポ−ル１１８又は１１９の
下記に示す所定寸法が大きくならないようにしである。

そのため背当て付き当てボール１１８又は１１９の長辺
寸法Ａよりａを引いた寸法及び短辺寸法ＢはフィルムＦ
の長辺及び短辺の標準寸法よりもそれぞれ０．５ｍｍ以
上短くしである。

これはフィルムの施工寸法のばらつき士（０゜５＋ｎ＋
＋）を考慮して、背当て付き当てボール寸法Ａ、Ｂ及び
特定値α寸法が構成されねばならないからである。した
がって基準ガイドと揃え用可動ガイドに接触するのは、
背当て付き当てボールでなくフィルムであるようにしで
ある。従って、フィルムは当てボールに邪魔されること
なく基準位置により正しく位置決めされた上でコーナラ
ウンド加工がなされる。

背当て付き当てボールは包装後の出荷に始まる物流及び
ユーザーでの使用が完了するまでのフィルム保護用に必
要であるのであまり小さくすることはできない。その上
に防湿包装及び箱詰包装がなされるが、フィルム全面が
当てボールで覆われているのが理想であるが各辺がｌ　
ｍｍ程度短くても実用上差しつかえはない。しかし、２
ｍｍ以上になると、外力の影響を受ける可能性がでてく
る。本実施例では２ｍｍ程度短くしであるが外力による
プロチクＩ・効果がうすれる心配は全くなく更に０．５
〜ｌ　ｍｍ短くしても充分プロテクト機能は発揮できる
ことは実証的に明らかとなった。

このような当てボールとフィルムの大きさの関係を保っ
たノーインターリーフ包装の写真フィルムの製造時にお
けるフィルムのコーナラウンド加工を加工機によって行
う場合の作用を第１図によって説明する。加工機１０の
構成は第１０図と同じであるので説明は省略する。

ここでは従来用いたクツション材としてのボール紙２２
のかわりに当てボール１１８又は１１９の画表紙部を上
下に置いてフィルムをサンドしている。クランプヘッド
１７の先のクツション材１８はそのままつけておくこと
が望ましい。当てボールは製品を構成する部材であるか
ら傷つけられることは好ましくはない。クツション材の
貼付されたクランプヘッドの押正によって当てボール面
が損なわれることは全くない。フィルムのコーナのラウ
ンド加工に伴って当てボールの画表紙部のコーナもラウ
ンド加工されてもかまわない。

又、加工機１０の構造は、第１図、第２−Ａ図。

第４−Ａ図に示すように２つのコーナを同時に加工する
ものと第２−・Ｂ図、第４−Ｂ図に示すように１つのコ
ーナずつ加工して行くものとがある。

前者の方は後者にくらべて加工効率が高いが加工精度は
やや劣るが実用上差し支えるものではない。

又前者は加工フィルムの大きさを変更するのに後者より
難がある。

どちらのタイプも基準ガイド２８．２９に揃え用可動ガ
イド２６．２７が、当てボール１１８，１１９でなくフ
ィルムＦと直接接触するように作用してフィルムの揃え
精度を上げコーナラウンド加工の精度を向上させ、その
形状は第７図に近いきれいなものにしている。

また、同時重ね加工されるフィルムの枚数が所定の包装
単位になっているｔ；め当てボールとともに重ねられて
コーナラウンド加工されたフィルムよ計数し直しをする
ことなく、従来の当てボール装着及び計数の工程を省略
してそのまま直ちに次工程の防湿包装機にかけられて包
装される。したがって、工程が簡略化され加工工数が下
がり生産コストが低減できることになる。

尚、インターリーフはフィルム１枚毎に隣接フィルムと
のこすれを防止するために入れる間紙と呼ばれたりする
挿入紙であり、Ｘレイフィルムや４×５版のプロ用カラ
ーフィルムの包装形態に用いられるものであるが、最近
は写真フィルムの摩擦やスリキズ、スタチックに対する
耐性が強くなり、これ等の挿入紙をあまり必要としなく
なってきている。インターリーフなし包装即ちノーイン
ターリーフ包装の写真フィルムというのはこのような形
態のフィルムのことである。そしてインターリフ包装の
場合はコーナラウンド加］−工程と防湿包装工程との間
にインターリーフ挿入工程が加わり、背当て付き当てボ
ール算出てボール毎コーナラウンド加工することがそれ
程大切なことではなくなる。

〔発明の効果〕

本発明によりＸレイフィルム等ノーインターリーフ包装
の写真フィルムのコーナラウンド加工において高い加工
精度が維持されて製品品質が安定向上でき、その上、生
産コストが大幅に低減できるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の写真フィルムのコーナラウンド加工を
行う場合の加工機の側面図。 第２−Ａ図、第２−Ｂ図、第４−Ａ図及び第４Ｂ図は本
発明のノーインターリーフ包装の写真フィルムを加工し
ている状態の上面図。 第３−Ａ図及び第３−Ｂ図は第２−Ａ図又は第４−Ａ図
のＸ−Ｘ断面図。 第５図は本発明に使用する背当て付き当てボールの１実
施例の展開図。 第６図は本発明に使用する背当て付き当てボールの他の
実施例の展開図。 第７図は正常なコーナラウンド加工形状図。 第８図及び第９図は異常なコーナラウンド加工形状図。 第１Ｏ図は従来のコーナラウンド加工を行う場合の加工
機の側面図。 第１１図及び第１２図は従来の背当て付き当てボールを
フィルムにかぶせてコーナラウンド加工をする場合の上
面図。 第１３図は従来の背当て付き当てボールの展開図。 １７・・・クランプヘッド　１８・・・クツション材１
９・・・上刃　　　　　　２１・・・下刃２２・・・ボ
ール紙 ２６．２７・・・揃え用可動ガイド ２８．２９・・・基準ガイド １１８．１１９・・・背当て付き当てボール１１８Ａ、
１１８Ｂ、１１９Ａ、１１９Ｂ・・・表紙部１１８Ｃ，
１１９ｃ・・・背当て部 １１８０・・・窓　　　　　　１１９０・・・切除部ｔ
・・・背当て部幅　　　ａ・・・特定値Ｒ・・・丸み部
半径

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）左右の表紙とその中間に連結される背当て部を有
   する当てボールを折りたたみ所定枚数のコーナラウンド
   加工された写真フィルムを両表紙間にサンドして構成さ
   れるノーインターリーフ包装の写真フィルムであつて、
   前記背当て部から表紙にかけての少なくとも１ケ所が切
   除されその切除部の表紙にかかる端部から表紙対辺まで
   の距離がサンドされた写真フィルムシートの対応する辺
   の長さのばらつきの最小値と同等又はそれ以下に設定さ
   れ、又前記背当て部に平行な表紙の辺が該辺に対応する
   前記写真フィルムシートの辺の長さのばらつきの最小値
   と同等又はそれ以下に設定されたことを特徴とするノー
   インターリーフ包装の写真フィルム。
2. （２）前記切除部の深さａは、背当て付き当てボールが
   フィルムサンドのために折りたたまれた状態で該当てボ
   ールの少なくとも紙厚ｄに相当し、該当てボールの平面
   状に展開した状態の切除部幅寸法は少なくとも背当て幅
   ｔに紙厚ｄの２倍を加えたものであることを特徴とする
   請求項１記載のノーインターリーフ包装の写真フィルム
   。
3. （３）前記切除部の深さａは、背当て付き当てボールが
   フィルムサンドのために折りたたまれた状態で少なくと
   も該当てボールの紙厚ｄに折り目に生ずる丸み半径Ｒを
   加えたものであり、該当てボールの平面状に展開した状
   態の切除部幅寸法は、少なくとも背当て幅ｔに、紙厚ｄ
   と丸み半径Ｒとの和の２倍を加算したものであることを
   特徴とする請求項１記載のノーインターリーフ包装の写
   真フィルム。