JPH02109974A - 微生物菌体の分離方法 - Google Patents

微生物菌体の分離方法

Info

Publication number
JPH02109974A
JPH02109974A JP63261349A JP26134988A JPH02109974A JP H02109974 A JPH02109974 A JP H02109974A JP 63261349 A JP63261349 A JP 63261349A JP 26134988 A JP26134988 A JP 26134988A JP H02109974 A JPH02109974 A JP H02109974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
chitosan
activity value
waste
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63261349A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0868B2 (ja
Inventor
Takeshi Shinpo
新保 毅
Tadashi Iino
正 飯野
Shunichiro Minagawa
皆川 俊一郎
Toshiro Watanabe
渡辺 俊郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP63261349A priority Critical patent/JPH0868B2/ja
Publication of JPH02109974A publication Critical patent/JPH02109974A/ja
Publication of JPH0868B2 publication Critical patent/JPH0868B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微生物菌体の分離方法に関し、さらに詳細に
は、微生物菌体の自己消化液から、この自己消化液中に
含まれている自己消化した微生物廃菌体を分離・除去す
る方法に係わる。
〔従来の技術、発明が解決しようとする問題点〕従来、
たとえば、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、アミラーゼ
およびプロテアーゼなどのような各種の酵素が、工業上
に多く使用されている。しかして、これらの酵素は、一
般に、微生物菌体に含有されており、これらの微生物菌
体内から、これらの微生物菌体を、たとえば、自己消化
させるなどによりこれらの酵素をこれらの微生物菌体外
に排出させて採取されていた。しかしながら、この自己
消化液から目的とする酵素を採取するためには、これに
先立って、自己消化した微生物廃菌体を自己消化液から
分離除去する必要がある。
微生物菌体の自己消化液から自己消化廃菌体を分離する
ために、環境保全上、全く問題のないことから、高分子
凝集剤であるキトサンを使用して、微生物廃菌体が凝集
・分離されている。この場合に、自己消化された微生物
廃菌体の凝集・分離が不充分であり、そのために自己消
化された微生物廃菌体の除去が困難となることが多く、
さらにまた、目的とする酵素の活性が低下することが少
なくなかった。
〔問題点を解決するための手段、作用〕本発明者らは、
キトサンを使用して微生物菌体の自己消化液中の自己消
化廃菌体を凝集・分離させるに際して、自己消化廃菌体
を、速やかに、かつ、確実に凝集・分離させ、しかも、
目的とする酵素の活性を低下させないような方法を開発
すべく、鋭意、研究を重ねた結果、キトサンとともにポ
リアクリル酸系界面活性剤を添加することにより、目的
とする酵素の活性を低下させることなく、自己消化廃菌
体を、速やかに、かつ、確実に凝集・分離させ、以て、
自己消化液中の自己消化された微生物廃菌体の除去が容
易になることを発見して、この発見に基づいて、本発明
に到達した。
すなわち、本発明は、微生物菌体の自己消化液から微生
物廃菌体を分離する方法において、微生物菌体の自己消
化液にキトサンおよびポリアクリル酸系界面活性剤を添
加して、自己消化した微生物廃菌体を凝集・分離させる
ことを特徴とする微生物菌体の分離方法である。
本発明を適用する微生物の自己消化液には、特に制限が
ない。すなわち、微生物の種類および目的とする酵素の
種類ならびに自己消化の方法および条件などには特に制
限がなく、自己消化は常法により行われる。なお、本発
明の方法により、自己消化した微生物廃菌体(以下単に
 廃菌体 と記すこともある)を、目的とする酵素の活
性を低下させず、しかも、確実に、かつ、効率よく凝集
・分離させるためには、たとえば、次のようにして自己
消化して得られた自己消化液が好ましい。
すなわち、微生物の培養液から、たとえば、遠心分離お
よび濾過のような常法により菌体を分離・回収する。こ
の分離された菌体(以下 分離菌体 と記す)は、分離
・回収直後または保存後に自己消化に付される。なお、
この保存においては、たとえば、−10″C程度のよう
な低温で冷凍保存すれば、4〜10か月程度経過しても
目的とする酵素の活性の低下はほとんどない。また、保
存に際しては、分離菌体をりん酸緩衝液に懸濁すること
が好ましい。
この分離菌体を自己、消化するには、自己消化開始時の
自己消化液の菌体濃度(乾燥菌体重換算以下同様)は、
通常は、10〜20w tχ程度とされる。
この菌体濃度の範囲内にあれば、分離菌体をそのまま自
己消化してもよく、また、分離菌体を、たとえば、りん
酸緩衝液のような緩衝液に懸濁させて自己消化してもよ
い。
自己消化は、酸素のない雰囲気で行うことが好ましく、
そのためには、密閉容器中で窒素ガス雰囲気中で行われ
る。分離・回収直後の分離菌体を自己消化する場合には
、たとえば、ベンゼンおよびシクロヘキサンなどのよう
な自己消化剤を使用することが好ましく、保存後の分離
菌体を自己消化する場合には、このような自己消化剤を
強いて使用する必要はないが、自己消化剤を使用するこ
とを妨げない。
自己消化の条件は、使用する微生物の種類、目的とする
酵素の種類などによって異なるが、通常は、たとえば、
次の如くである。すなわち、分離・回収直後の分離菌体
を自己消化するには、たとえば、自己消化液のpHは7
〜8.5程度、シクロヘキサンの使用量は分離菌体また
は菌体懸濁液に対して0.5〜5νolχ程度、好まし
くは1〜2νO1χ程度、温度は20〜60’C程度、
好ましくは35〜45°C程度、緩い撹拌下で行われる
。なお、自己消化液のpl+の調整は、20〜30w 
LXの水酸化カリウム水溶液で行うことが好ましい。こ
の場合の所要時間は、使用する微生物の種類ならびに温
度およびpHなどによって異なり、−概に特定し得ない
が、通常は、10〜40時間程度で充分である。
分離・回収した分離菌体を、たとえば、−10°C程度
の低温で、たとえば、4ケ月程度の長期間にわたって保
存した菌体を自己消化するには、たとえば、自己消化液
のpHは6〜9程度、好ましくは7〜9程度、温度は1
0〜60°C程度、好ましくは20〜45°C程度、緩
い撹拌下または撹拌しないで行われる。
なお、自己消化液のpHの調整は20〜30−tχの水
酸化カリウム水溶液で行うことが好ましい。
この自己消化の所要時間は、使用する微生物の種類、保
存時間ならびに温度およびpiなどによって異なり、−
概に特定し得ないが1、通常は、2〜24時間程度とさ
れる。なお、たとえば、6〜24か月のように保存期間
の長い分離菌体の場合には、室温乃至常温で4〜24時
間程度放置するだけで、自己消化する場合もある。
このようにして自己消化を終了した自己消化液の廃菌体
濃度(乾燥廃菌体換算 以下同様)は、自己消化開始時
の自己消化液の菌体濃度の約半分となり、5〜10w 
t%程度となる。
このような自己消化液が、本発明方法の凝集・分離に付
される(本発明方法の凝集・分離に付される自己消化液
を 被処理液 と記すこともある以下同様)。
被処理液は、自己消化後、出来る限り時間を経過しない
ものが好ましく、たとえば、保存温度が5°C程度の場
合には、長くても2週間であり、1週間以下が好ましい
。自己消化後の時間が長くなる程、目的とする酵素の活
性低下が大きくなり、しかも、凝集・分離が悪くなる。
特に、冷凍保存菌体を解凍して自己消化剤を使用するこ
となく自己消化した液から、廃菌体を凝集・分離させる
ときには、自己消化後、可及的速やかに凝集・分離処理
することが好ましい。
被処理液の廃菌体濃度が高い場合には、廃菌体の凝集・
分離が悪くなるので、本発明方法において被処理液の廃
菌体濃度は、6wt%以下とされる。
一方、この被処理液の廃菌体濃度が低い場合には、廃菌
体の分離・回収はよくなるが、得られる酵素液中の酵素
の含有率が低くなる。このようなことを考慮して、本発
明方法において被処理液の廃菌体濃度は適宜決定される
が、実用上、好ましくは、5〜20w tχの範囲から
選択される。
自己消化液の廃菌体濃度が、この廃菌体濃度よりも高い
場合には、この自己消化液を希釈することが好ましいが
、このときの希釈剤として、たとえば、目的とする酵素
を緩衝液に溶解した溶液、純水、グリセリン、メタノー
ルおよびエタノールなどを使用することができる。
この被処理液に、キトサンおよびポリアクリル酸系界面
活性剤が添inされる。
キトサンは、キチンの脱アセチル化物であり、高分子凝
集剤として公知の物質であるが、本発明で使用されるキ
トサンは、その原料、製法、脱アセデル化の方法および
条件、脱アセチル化率、平均分子量ならびに状態などに
は特に制限はなく、市販品を好適に使用することができ
る。
また、キトサンは、そのまま自己消化液に添加すること
もできるが、実用上、水、希薄な目的とする酵素溶液、
グリセリンとエタノールと水との混合溶液およびメタノ
ール水溶液などで希釈された希釈液として添加すること
が好ましい。
市販品の代表例として、ハイモロツク6003Lおよび
ハイモロツク6003 (いずれも井守有機研究所製)
などがあるが、これらは、いずれもキトサン濃度が10
−tχとされたキトサンの酢酸水溶液であり、これらの
中に含有されているキトサンは、いずれも、脱アセチル
化率は約70〜80χであり、分子量は、前者では1万
程度、後者では7〜8万程度である。
キトサンの使用量は、被処理液に含有されている廃菌体
量(乾燥廃菌体重量換算 以下同様)に対して、キトサ
ンとして(以下同様)4〜8wtχ程度、好ましくは、
5〜6w LX程度とされる。
ポリアクリル酸系界面活性剤としては、実用上、ポリア
クリル酸ソーダが好適に使用される。
ポリアクリル酸ソーダは、その製法、平均分子量および
状態には特に制限はなく、凝集剤として使用されている
市販品を好適に使用することができる。この市販品の代
表例として井守有機研究所製食品グレードがあるが、こ
れは、平均分子量が1.5万〜2万程度のポリアクリル
酸ソーダを0.2〜1wtχ含有するポリアクリル酸ソ
ーダ水溶液である。なお、ポリアクリル酸ソーダの濃度
が1wtχを越えるポリアクリル酸ソーダ水溶液は、そ
の粘度が高すぎて作業性が悪(なる。
ポリアクリル酸ソーダの使用量は、キトサンの使用量、
ポリアクリル酸ソーダ水溶液のポリアクリル酸ソーダ濃
度、微生物の種類および自己消化液の廃菌体濃度によっ
て異なり、−概に特定し得ないが、一般に、被処理液中
の廃菌体量に対して0.5〜1.5wtχ程度とされる
。 ポリアクリル酸ソーダまたはポリアクリル酸ソーダ
水溶液は、使用に先立って滅菌することが好ましい。
キトサンとポリアクリル酸系界面活性剤との添加順序に
は、本質的に特に制限はないが、被処理液が、保存期間
が、たとえば、2週間を越えるような比較的長期間の自
己消化液の場合および冷凍保存菌体を解凍して使用し自
己消化剤を使用しないで自己消化させた自己消化液の場
合には、一般に、ポリアクリル酸系界面活性剤の全量ま
たは一部を先に添加するとポリアクリル酸系界面活性剤
を後に添加するよりも凝集・分離し易いことがある。
処理温度は、5〜20°C程度であり、この範囲で低い
方が好ましい。被処理液のpHは、5〜8程度、好まし
くは、6〜7程度とされるが、凝集処理の初期において
は、約7程度とし、後期においては6.4程度とするこ
とが特に好ましい。
自己消化液としては、自己消化時に緩く撹拌されたもの
が好ましい。
自己消化液の保存期間が長くなる程、また、冷凍保存菌
体を解凍して使用し自己消化剤を使用しないで自己消化
した液については、一般に、凝集・分離しにくくなるが
、このような場合に、たとえば、前記のようにポリアク
リル酸系界面活性剤を先に添加するほかに、キトサンの
使用量を増加したり、硫酸マグネシウムおよび硫酸鉄な
どの金属塩ならびにりん酸緩衝液を添加するなどにより
凝集・分離を速やかに、かつ、確実にすることができる
このようにして処理された被処理液では、廃菌体が凝集
して肉眼で見える程度のフロック状となるが、このフロ
ック状となった廃菌体を分離・除去して、目的とする酵
素を含有する液が得られる。
この被処理液を放置すると、比較的短時間で容易に2〜
3層に分離するが、この上層が、凝集・分離した廃菌体
の層であり、中間層および/または下層が酵素を含有す
る層であり、透明であるか乃至は僅かに濁っている。こ
の上層を傾瀉などにより除去することにより、廃菌体を
除去・分離し、この中間層および/または下層を回収し
て、目的とする酵素を含有する液が得られる。この目的
とする酵素を含有する液には微量の廃菌体が含有するこ
とが多いので、必要に応じて、この目的とする酵素を含
有する液をさらに濾過または遠心分離してもよい。
また、この被処理液を、たとえば、遠心分離および晒綿
布などを使用した濾過により凝集・分離された廃菌体を
分離・除去して、目的とする酵素を含有する濾液が得ら
れる。
本発明の方法は、カタラーゼを製造するためにカタラー
ゼを含有するハンセヌラ ポリモルファHansenu
la polymorphaのような酵母菌体をヘキサ
ンで自己消化して得られた自己消化液に好適に適用され
る。
〔実施例〕
本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
なお、本発明は、これらの実施例に限定されるもきでは
ない。
実施例 1 自己消化液の調製: カタラーゼを得るために、ハンセヌラ ポリモルファ 
Hansenula polymorphaの自己消化
液を調製した。
すなわち、ハンセヌラ ポリモルファHansenu−
Ia polymorpha IFO−1024の培養
液から、遠心分離によって菌体を分離・回収した。
この分離直後の菌体をりん酸緩衝液(pl+7.0)懸
濁させた(菌体濃度20w tり。
この懸濁液に35wtXの水酸化カリウム水溶液を加え
てそのpHを8.5に調製した液に、この液に対して1
.5volχとなるようにシクロヘキサンを加え、次い
で、容器を密閉して、この容器内の空隙部の空気を窒素
ガスで置換したのち、液温を45°Cに保ちつつ、7時
間にわたって撹拌して、自己消化液を得た。
この自己消化液の活性値及び廃菌体濃度は、それぞれ、
12万ユニツト/滅および10ntχであった。
凝集・分離: この自己消化液(享菌体濃度10−1χ)を、約5℃で
5日間保存し、これを凝集・分離処理に付した。
すなわち、活性値12万ユニツ) / ml、 pH7
,0の自己消化液50dをビーカーに入れ、これに、純
水32−とハイモロツク6300L (キトサン濃度1
0wtXのキトサンの酢酸溶液)3−とを混合して得ら
れたキトサン希釈液を撹拌しつつ添加して、次いで、1
分間強く撹拌した。これに、ポリアクリル酸ソーダの濃
度が0.5Wtχのポリアクリル酸ソーダ水溶液5−を
添加して、廃菌体のフロックの生成を確認して撹拌を停
止した。なお、この処理期間中は、液温を約7°Cに保
った。この時の処理液のp++は6.4であった。また
、フロックの大きさは、3〜4mm程度であった。
この処理液を、晒綿布で濾過してフロックを除去し、活
性値が7.2万ユニツ) / allであり、透明な粗
カタラーゼ液58.8Miを得た。
このときの自己消化液の活性値に対するカタラーゼ液の
活性値収率は、70.5χであった。
また、端線布上には、約30cI!のフロックがあった
が、このフロックを約15−の純水でリンスした結果、
2万ユニット/−の希薄刃タラーゼ液13.5−を得た
。この希薄カタラーゼ液のカタラーゼも加算すると活性
収率は75.1χとなる。
実施例 2 実施例1と同様にして得られ、約5℃でlO日間保存さ
れた自己消化液をつぎのように処理してカタラーゼ液を
得た。
すなわち、活性値12万ユニット/ytdl、 pH7
,0の自己消化液50allをビーカーに入れ、これに
、実施例1と同様にして得られた活性値2万ユニツト/
mlのリンス希薄カタラーゼ液32−とハイモロツク6
300L (キトサン濃度10ivtχのキトサンの酢
酸溶液)3adとを混合して得られたキトサン希釈液を
撹拌しつつ添加して、ついで、1分間強く撹拌した。
これに、ポリアクリル酸ソーダの濃度が0.5Wtχの
ポリアクリル酸ソーダ水溶液5−を添加して、廃菌体の
フロックの生成を確認して撹拌を停止した。なお、この
処理期間中は、液温を約7°Cに保った。  この時の
処理液のpHは6.4であった。また、フロックの大き
さは、3〜4rmn程度であった。
この処理液を、晒綿布で濾過してフロックを除去し、活
性値が8,06万ユニット/−であり、透明なカタラー
ゼ液58.8mを得た。
このときの自己消化液の活性値に対するカタラーゼ液の
活性値収率は、71.4χであった。
実施例 3 実施例1と同様にして得られ、約5℃で14日間保存さ
れた自己消化液をつぎのように処理してカタラーゼ液を
得た。
すなわち、活性値12万ユニッl−/mf、 pH7,
0の自己消化液50dをビーカーに入れ、これに、純水
18 ml、グリセリン10 mlおよびエタノール4
−から成る混合液とハイモロツク6300L (キトサ
ン濃度10wtχのキトサンの酢酸溶液):Mとを混合
して得られたキトサン希釈液を撹拌しつつ添加して、つ
いで、1分間強く撹拌した。これに、ポリアクリル酸ソ
ーダの濃度が0.5Wtχのポリアクリル酸ソーダ水溶
液7mを添加して、廃菌体のフロックの生成を確認して
撹拌を停止した。なお、この処理期間中は、液温を約7
℃に保った。この時の処理液のpHは6.4であった。
また、フロックの大きさは、3〜4M程度であった。
この処理液を、晒綿布で濾過してフロックを除去し、活
性値が7.2万ユニツ) / mlであり、透明なカタ
ラーゼ液58.7−を得た。
このときの自己消化液の活性値に対するカタラーゼ液の
活性値収率は、70.4χであった。
実施例 4 実施例1と同様にして得られ、約5°Cで10日間保存
された自己消化液をつぎのように処理してカタラーゼ液
を得た。
すなわち、活性値12万ユニツト/ml、 pH7,0
の自己消化液50m1lをビーカーに入れ、これに、メ
タノールl〇−を純水22mに熔解したメタノール水溶
液とハイモロツク6300L (キトサン濃度10wt
%のキトサンの酢酸溶液)3−とを混合して得られたキ
トサン希釈液を撹拌しつつ添加して、ついで、1分間強
く撹拌した。これに、ポリアクリル酸ソーダの濃度が0
.5Wtχのポリアクリル酸ソーダ水溶液9mlを添加
して、廃菌体のフロックの生成を確認して撹拌を停止し
た。なお、この処理期間中は、液温を約7”Cに保った
。この時の処理液のpHは6.4であった。また、フロ
ックの大きさは、3〜4mm程度であった。
この処理液を、晒綿布で濾過してフロックを除去し、活
性値が7.05万ユニット/−であり、透明なカタラー
ゼ液60.4mlを得た。
このときの自己消化液の活性値に対するカタラーゼ液の
活性値収率は、71.0χであった。
実施例 5 実施例 1と同様にして菌体懸濁液を得た。
この菌体懸濁液に35h tχの水酸化カリウム水溶液
を加えてそのpl+を7.0に調製した液を一10°C
で約6日間冷凍保存した。この時にこの冷凍菌体の約5
0w tχ程度が自己消化されていた。この冷凍菌体を
解凍して得られた液に35Wtχの水酸化カリウム水溶
液を加えてpH8,5に調整し20’Cで約12時間撹
拌しないで密閉状態に保ち、自己消化液を得た。
この自己消化液の活性値および廃菌体濃度は、それぞれ
12万ユニツト/dおよび10ntXであった。
この自己消化液を10″Cに冷却して、凝集・分離に付
した。
凝集・分離: この自己消化液50m1に、0.5wtχポリアクリル
酸ソーダ水溶液2.5mlを添加して撹拌して充分に混
合した。次で、これに、純水32m1とハイモロツク6
300L (キトサン濃度10−tχのキトサンの酢酸
溶液)3mllとを混合して得られキトサン希釈液を添
加して、ゆるく撹拌しつつ再度0.5wtχポリアクリ
ル酸ソーダ水溶液2 、5 mlを添加して混合した後
、廃菌体のフロックの生成を確認して撹拌を停止した。
なお、この処理期間中は、液温を約10″Cに保った。
この時の処理液のpHは6.4であった。また、フロッ
クの大きさは、3〜4M程度であった。
この処理液を、晒綿布で濾過してフロックを除去し、活
性 値が7,2万ユニツト/ mp、であり、透明な粗
カタラーゼ液59m1を得た。
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、70.8χであった。
実施例 6 10−tχキトサン溶液3m1lを実施例 1と同様に
して得られた活性値2万ユニツト/ rr14のリンス
希薄刃タラーゼ液32mで希釈したキトサン希釈液を使
用したほかは実施例 5と同様に行なって、濾液として
活性値が8.06万ユニツト/mlの僅かに濁った粗カ
タラーゼ液58.8mを得た。
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、71.4χであった。
実施例 7 10−tχキトサン溶液3mlを純水22mff1およ
びグリセリン10in1で希釈したキトサン希釈液を使
用し、1回あたりの0.5wtχポリアクリル酸ソーダ
水溶液の量を5−とじたほかは実施例 5と同様に行な
って、濾液として活性値が7.6万ユニツト/ mlの
僅かに濁った粗カタラーゼ液58.7mNを得た。
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、74.3χであった。
実施例 8 10−tχキトサン溶液3rrdを純水27Wd!、お
よびエタノール5mlで希釈したキトサン希釈液を使用
し、1回あたりの0.5wtχボリア、クリル酸ソーダ
水?容液の量を3.5mlとしたほかは実施例 5と同
様に行なって、濾液として活性値が7.1万ユニツト/
mlの僅かに濁った粗カタラーゼ液59.2mlを得た
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、?0.1χであった。
実施例 9 10wtχキトサンキトサン希液3−8m2、グリセリ
ンLOmlhよびエタノール4mlで希釈したキトサン
希釈液を使用し、1回あたりの0 、5w LXポリア
クリル酸ソーダ水溶液の量を5mRとしたほがは実施例
 5と同様に行なって、濾液として活性値が6.95万
ユニツト/rnlの僅かに濁った粗カタラーゼ液59m
2を得た。
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、68.3χであった。
実施例10 10wtχキトサンキトサン希液3水22mβおよびメ
タノールlOmβで希釈しなキトサン希釈液を使用し、
1回あたりの0.5i4tχポリアクリル酸ソーダ水溶
液の量を4.5−としたほかは実施例 5と同様に行な
って、濾液として活性値が7.05万ユニツト/mlの
僅かに濁った粗カタラーゼ液60.4−を得た。
原料総括性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、71χであった。
実施例11 実施例 5と同様にして得られた自己消化液50m1に
、30w tχりん酸緩衝液(りん酸1カリ 1重量部
およびりん酸2カリ3重量部、pH7,0) 1 ml
を添加して充分に混合し、この液に10−tχキトサン
溶液3meを純水31−で希釈したキトサン希釈液を添
加して1分間強く撹拌し、これに0 、5w t!ポリ
アクリル酸ソーダ水溶液5−を添加して撹拌し、廃菌体
のフロックが生成されてから撹拌を停止した。
なお、処理期間中は、液温を約15℃に保った。この時
の処理液のpHは6.4であり、また、フロックの大き
さは3〜4mm程度であった。
この処理液を晒綿布で濾過して濾液5B、8mff1が
得られた。この濾液は、透明な、活性値が7.2万ユニ
ツト/ mlの粗カタ、ラーゼ液であった。
原料総括性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、70.6χであ、た。
実施例12 10wtχキトサン溶液31R1を実施例 1と同様に
して得られた活性値2万ユニット/−のリンス希薄刃タ
ラーゼ液31m1で希釈したキトサン希釈液を使用した
ほかは実施例11と同様に行なって、濾液として活性値
が8.06万ユニシ) / mlの透明な粗カタラーゼ
液58.8mlを得た。
原料総括性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、71.6χであった。
実施例13 10wtχキトサンキトサン希液3純水21mRおよび
グリセリン10In1で希釈したキトサン希釈液を使用
し、0.5wtχポリアクリル酸ソーダ水溶液の量を7
mβとしたほかは実施例11と同様に行なって、濾液と
して活性値が7.2万ユニツト/mβの透明な粗カタラ
ーゼ液58.7rn1を得た。
原料総括性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、70.4χであった。
実施例14 10wtχキトサン溶液を純水3 ml 17 mll
 、グリセリン10m1およびエタノール4dで希釈し
たキトサン・希釈液を使用し、0.5wtχポリアクリ
ル酸ソーダ水溶液の量を1mflとしたほかは実施例1
1と同様に行なって、濾液として活性値が7,1万ユニ
ツト/ meの透明な粗カタラーゼ液59.2#L1!
を得た。
原料総括性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、70.1χであった。
実施例15 10w L′tキトサン溶液溶液3壱B水21m1およ
びメタノール1Orn1で希釈したキトサン希釈液を使
用し、0.5wt2:ポリアクリル酸ソーダ水溶液の量
を1ml。
とじたほかは実施例11と同様に行なって、濾液として
活性値が7,05万ユニツト/ mlの透明な粗カタラ
ーゼ液60.4−を得た。
原料総括性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、71.0!であった。
実施例16 実施例 5と同様にして得られた自己消化液50m1に
、30w tχりん酸緩衝液(りん酸1カリ 1重量部
およびりん酸2カリ3重量部、pH7,0) 1mj!
および20w LX硫酸マグネシウム水溶液1mlを添
加して充分に混合し、この液に10wtχキトサンキト
サン希液3純水30rnllで希釈したキトサン希釈液
を添加して1分間強(撹拌し、これに0.5wtχポリ
アクリル酸ソーダ水溶液5mfを添加して撹拌し、フロ
ックが生成されてから撹拌を停止した。なお、この処理
期間中は、液温を約10°Cに保った。この時の処理液
のpHは6.4であり、また、フロックの大きさは4〜
5mm程度であった。
この処理液を晒綿布で濾過して濾液56.9mfが得ら
れた。この濾液は、透明な、活性値が7.4万ユニツト
/mβの粗カタラーゼ液であった。
原料総括性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、70.2χであった。
実施例17 10wtχキトサン溶液3rnRを実施例 1と同様に
して得られた活性値2万ユニッl−/mff1のリンス
希薄カタラーゼ液30−で希釈したキトサン希釈液を使
用したほかは実施例16と同様に行なって、濾液として
活性値が8.1万ユニツ)/mfの透明な粗カタラーゼ
液58Inlを得た。
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、71.2χであった。
実施例18 10wtχキトサンキトサン希液320−およびグリセ
リン10m1で希釈したキトサン希釈液を使用し、0.
5wtχポリアクリル酸ソーダ水溶液の量を6dとした
ほかは実施例16と同様に行なって、濾液として活性値
が7.1万ユニツト/rnRの透明な粗カタラーゼ液6
0.1−を得た。
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、71.1χであった。
実施例19 10wtχキトサンキトサン希液3水16−、グリセリ
ン10艷およびエタノール4−で希釈したキトサン希釈
液を使用し、0.5wtχポリアクリル酸ソーダ水溶液
の量を1mlとしたほかは実施例16と同様に行なって
、濾液として活性値が7.05万ユニント/ tall
の透明な粗カタラーゼ液60.4−を得た。
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、71.0χであった。
実施例20 1(bvtχキトサン溶液3−を純水20rIdlおよ
びメタノールIO−で希釈したキトサン希釈液を使用し
、0.5wtχポリアクリル酸ソーダ水溶液の量を1m
lとしたほかは実施例16と同様に行なって、濾液とし
て活性値が7.1万ユニット/−の透明な粗カタラーゼ
液59.2mを得た。
原料総活性値に対する濾液の粗カタラーゼ液の活性値収
率は、70.1χであった。
〔発明の効果〕
本発明により、環境を汚染せずに、目的とする酵素の活
性を実質的に低下させることなく、簡便な方法で、自己
消化液中の廃菌体を容易に除去することが可能となる。
特許出願人 三菱瓦斯化学株式会社 代表者西川 禮二

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 微生物菌体の自己消化液から自己消化した微生物廃菌体
    を分離する方法において、微生物菌体の自己消化液にキ
    トサンおよびポリアクリル酸系界面活性剤を添加して、
    自己消化した微生物廃菌体を凝集・分離させることを特
    徴とする微生物菌体の分離方法。
JP63261349A 1988-10-19 1988-10-19 微生物菌体の分離方法 Expired - Lifetime JPH0868B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63261349A JPH0868B2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19 微生物菌体の分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63261349A JPH0868B2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19 微生物菌体の分離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02109974A true JPH02109974A (ja) 1990-04-23
JPH0868B2 JPH0868B2 (ja) 1996-01-10

Family

ID=17360605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63261349A Expired - Lifetime JPH0868B2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19 微生物菌体の分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0868B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5325027A (en) * 1976-08-18 1978-03-08 Kenzou Irie Method of making fireeresistant wall containing steel fibers

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5325027A (en) * 1976-08-18 1978-03-08 Kenzou Irie Method of making fireeresistant wall containing steel fibers

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0868B2 (ja) 1996-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1320164C (en) Separation process
US4728613A (en) Method for the recovery of extracellular enzymes from whole fermentation beer
EP0078556B1 (en) Process for cell disruption
JP4048420B2 (ja) フィコシアニン色素液の精製方法
EP1272654A1 (en) Process for clarification of xanthan solutions and xanthan gum produced thereby
CA1172589A (fr) Procede enzymatique de traitement de gommes xanthanes en vue d'ameliorer la filtrabilite de leurs solutions aqueuses
US4673647A (en) Process to solubilize enzymes and an enzyme liquid product produced thereby
FR2798141A1 (fr) Procede de production d'exopolysaccharides
JPH02109974A (ja) 微生物菌体の分離方法
CA1139694A (en) Process for the recovery of intracellular enzyme
US5169771A (en) Method for making a sedimentation resistant stable enzyme dispersion
JP2003342489A (ja) 藍藻類からのフィコシアニンの抽出方法
JPH04222593A (ja) 多糖類の抽出法
US4133904A (en) Treatment of single cell protein
JP7132771B2 (ja) 細胞生産物の製造方法
TWI422682B (zh) The use of Bacillus sp. For the production of surfactants and extracellular polysaccharides
JP3584340B2 (ja) 精製キサンタンガムの製造方法
CA2310631A1 (en) High molecular weight .gamma.-poly(glutamic acid)
EDEBO BY zyxwvutsrqponml
JPS61181394A (ja) リボ核酸の単離取得方法
RU2815049C1 (ru) Способ получения молокосвертывающего фермента из биомассы плодовых тел высших грибов
JPH10179084A (ja) 酵母エキスの製造法
JP2560257B2 (ja) キトサンーキチン系中空繊維の製造方法
WO2003076456A2 (en) Hepatitis c virus replicon containing a reporter gene and a selectable marker gene
JPS6143986A (ja) 酵母ウリカ−ゼの生産方法