JPH02108883A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、パワーセーブ機構を備えたスクロール圧縮機
に関する。

（ロ）従来の技術 本出願人が実願昭６３−６９７１４号で出願した従来の
スクロール圧縮機では、第５図に示すように、冷媒を吸
込側空間（１）から圧縮要素（２）に吸入しこの圧縮要
素（２）の外側から中央部に向けて移動して圧縮し吐出
ポート（３）から吐出させると共に、前記圧縮要素（２
）にパワーセーブ機ｙｉ＜４）を設けて、このパワーセ
ーブ機構（４）により、圧縮開始当初の冷媒を逆止弁装
置（５）、バイパス孔（６）及びバイパス管（７）等を
介して前記吸込側空間（１）に帰還させることでこのバ
イパス帰還冷媒の分だけパワーセーブしている。

しかしながらこの種従来のスクロール圧縮機では、前記
パワーセーブ機構（４）について第６図に示すように、
逆止弁装置（５）を固定スクロール端板（８）の厚さ方
向孔（９）に装着しているため、バイバス孔（６）が高
圧室（１０）に連通ずる不都合がありこの不都合の解消
用として閉塞板構造（１１）を固定スクロール端板（８
）に設けており、この閉塞板構造（ｌｌ）の分だけ部品
点数が増加して構造の複雑化する欠点がある。また前記
スクロール圧縮機では、前記逆止弁装置（５）について
、その波形ワッシャ（１２）の弾性力を平板ワッシャ（
１３）を介して弁ガイド（１４）に伝達し、該弁ガイド
（１４）をスナップリング（１５）に押し付けて保持す
ると共に、前記弁ガイド（１４）の内側に平板状開閉弁
体（］６）のガイド孔（１７）を形成し、該ガイド孔（
１７）に臨設した弁座（１８）から上方へ吐出する圧縮
途中の冷媒を前記開閉弁体（１６）を押しのけて弁ガイ
ド（１４）の縦方向スリット（１４ａ）を経て前記バイ
パス孔（６）に排出す、るようにしているが、前記開閉
弁体（１６）がその周縁部で弁ガイド（１７）に摺接す
るため、この開閉弁体（１６）の摩耗により弁機能の劣
化する欠点がある。

（ハ）発明が解決しようとする課題 本発明は前述の欠点を解消し、構造が簡単で逆止弁機能
の安定したパワーセーブ機構を備えたスクロール圧縮機
を提供するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、吐出ポートを端板の略中央部に設けた固定ス
クロールと、該固定スクロールとかみ合うことで協同し
て圧縮要素を構成する可動スクロールと、該可動スクロ
ールを円軌道上で公転運動させることにより冷媒を吸込
側空間から前記圧縮要素に吸入しこの圧縮要素の外側か
ら中央部に向けて移動して圧縮し前記吐出ポートから吐
出させる電動要素と、圧縮当初の冷媒を前記端板の内部
に設けた逆支弁装置及びバイパス孔等を経て前記吸込側
空間に帰還させるパワーセーブ機構と、を備えたもので
あって、 前記逆止弁装置は、前記端板に、該端板の端面から長手
方向にバイパス孔を延設し、該バイパス孔にガイド部材
を装着して、該ガイド部材に沿ってボール状の弁体を転
動させてなるものである。

（ホ）作　用 本発明によれば、パワーセーブ機構のバイパス孔は、高
圧室との隣接面を避けて固定スクロール端板の端面に開
口するためこのバイパス孔の閉塞板構造の不要なものに
なる。また、弁体はボール状に形成されガイド部材に対
して転動するため摺接摩耗が防止されるようになる。

（へ）　臭　施　例 次に本発明の一実施例について説明する。

第１図において（１９）は密閉容器で、その内部には上
側の圧縮要素（２０）と下側の電動要素（２１）を収納
している。

（２２）は前記圧縮要素（２０）の一部を構成するフレ
ームで、前記密閉容器（１９）の内壁に固着されている
。　（２３１はフレーム（２２）に取付けた固定スクロ
ールで、円板状の端板（２４）の中央部にインボリュー
ト曲線態様の第１のうず巻体（２５）を形成すると共に
外周端にスカート部（２６）を形成している。　（２７
）は固定スクロール（２３）に対向して配設した可動ス
クロールで、前記第１のらず巻体（２５）に対向してか
み合う第２のうず巻体（２８）を端板（２９）に形成し
ている。第２のらず巻体（２８）は前記第１のうず巻体
（２５）と同様にインボリュート曲線態様に形成されて
いる。（３０）は前記フレーム（２２）に固定したオル
ダムリングで、可動スクロール（２７）を係止すること
でこの可動スクロール（２７）の固定スクロール（２３
）に対する相対的な自転を阻止する。

（３１）は吸入管で、その吸入冷媒を前記電動要素（２
１）の間隙（３２）　＋３３１及び前記フレーム（２２
）の吸込孔（３４）を経て前記圧縮要素（２０）の吸込
側空間（３５）に供給する。吸込側空間（３５）の冷媒
は、固定スクロール（２３）と可動スクロール（２７）
の間に形成される圧縮室（３６）に取入れられる。（３
７）は圧縮室（３６）の中央部の吐出ポート（３８）に
て連通ずる高圧室で、前記固定スクロール（２３）の端
板（２４）と前記密閉容器（１９）で画成されている。

（３９）は高圧室（３７）に連通ずる吐出管で、密閉容
器（１９）に貫設されている。（４０）は前記電動要素
（２１）の一部を構成するステーター、（４１）はステ
ーター（４０）の内側に配設したローター、（４２）は
ローター（４１）に固着した回転軸である。　（４３）
は回転軸（４２）の上端に形成したクランク部で、前記
可動スクロール（２７）のボス部（４４）にすべり軸受
（４５）を介して係合している。前記電動要素（２１）
では、可動スクロール（２７）を円軌道上で公転運動さ
せることにより、この可動スクロール（２７）と固定ス
クロール（２３）との間にガス状冷媒を吸入し、このガ
ス状冷媒を両うず巻体（２５）（２８）間に形成される
圧縮室（３６）と共に外側から中央部に向かって移動さ
せながら容積を縮小して圧縮させるように機能する。

（４６）はパワーセーブ機構で、前記圧縮要素（２０）
の圧縮当初の冷媒を、前記端板（２４）の内部に設けた
逆止弁装置（４７）、バイパス孔（４８）、バイパス管
（４９）及び前記吸入管（３１）等を経て前記吸込側、
空間（３５）に帰還させている。パワーセーブ機構（４
６）では、そのバイパス管（４９）に介設した電磁弁（
５０）を開成することで、このバイパス管（４９）が連
通し、前記圧縮要素（２０）の圧縮開始当初の冷媒を逃
がし口　（５１）からバイパス孔（４８）に導入し更に
環状凹部（５２）を経てこのバイパス管（４９）にバイ
パスさせ、このバイパスされた冷媒量だけ冷凍能力をセ
ーブすべく機能する。

而して前記逆止弁装置（４７）は、第２図、第３図及び
第４図に示すように、前記端板（２４）に、該端板の端
面（２４ａ）から長手方向に前記バイパース孔（４８）
を延設し、該バイパス孔（４８）にガイド部材（５３）
を装着して、該ガイド部材（５３）に沿ってボール状の
弁体（５４）を転動させてなる。前記ガイド部材（５３
）は、縦方向断面をコ字状に形成し、このガイド部材（
５３）を前記端面（２４ａ　）からバイパス孔（４８）
に挿入し、このガイド部材（５３）の背壁部（５３ａ）
をスナップリング（５４）にて位置規制することでこの
ガイド部材（５３）の対向壁（５３ｂ　）　（５３ｃ　
）をバイパス孔（４８）の端部（４８ａ）に当接してス
トッパーとして機能させて所定位置にガタッキなく固定
しである。

また前記逆止弁装置（４７）は、前記バイパス孔（４８
）の端部（４８ａ）に小径穴（５５）を形成しこの小径
穴（５５）の開口部を弁座（５６）に設定しである。こ
の逆止弁装？１ｆ（４７）では、前記逃がし口（５１）
の近傍がバイパス孔（４８）に対して負圧に変転したと
きに弁座（５６）が閉塞される。

前記スクロール圧縮機では、全負荷運転時においては、
パワーセーブ機構（４６）の電磁弁（５０）を閉成する
ことでパワーセーブ機能を停止する。すると、圧縮要素
（２０）に取込まれな冷媒の全体量が所定圧力まで圧縮
され吐出ポート（３８）から吐出するようになり、従っ
てスクロール圧縮機は全負荷運転される。

前記スクロール圧縮機では、パワーセーブ運転時におい
ては、パワーセーブ機構（４６）の電磁弁（５０）を開
成する。すると、圧縮要素（２０）に取り込まれる冷媒
はその圧縮開始当初においては前記パワーセーブ機構（
４６）を経て吸込側空間（３５）に帰還し、その帰還冷
媒量分だけパワーセーブされるようになる。

（ト）発明の効果 本発明は以上のように構成したから、パワーセーブ機構
のバイパス孔は、高圧室との隣接面を避けて固定スクロ
ール端板の端面に開口するためこのバイパス孔の閉塞板
構造の不要なものになり、また前記パワーセーブ機構の
弁体はボール状に形成されガイド部材に対して転動する
ため摺接摩耗が防止されるようになり、従って、構造が
簡単で逆止弁機能の安定したパワーセーブ機構を備えた
スクロール圧縮機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の種−実施例を示し、第１図
は縦断面図、第２図は一部の縦断面図、第３図は要部の
縦断面図、第４図は第３図におけるＡ−Ａ線断面図であ
る。第５図は従来例の一部の断面図、第６図は同従来例
の一部の拡大断面図である。 （２０）・・・圧縮要素、（２１）・・・電動要素、（
２３）−・−固定。 スクロール、（２４）・・・端板、（２４ａ）・・一端
面、（２７）・・・可動スクロール、（３５）・・・吸
込側空間、（３８）・・・吐出ポート、（４６）・・・
パワーセーブ機構、（４７）・・・逆止弁装置、（４８
）・・・バイパス孔、（５３）−・・ガイド部材、（５
４）・・・弁体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）　吐出ポートを端板の略中央部に設けた固定スクロ
   ールと、該固定スクロールとかみ合うことで協同して圧
   縮要素を構成する可動スクロールと、該可動スクロール
   を円軌道上で公転運動させることにより冷媒を吸込側空
   間から前記圧縮要素に吸入しこの圧縮要素の外側から中
   央部に向けて移動して圧縮し前記吐出ポートから吐出さ
   せる電動要素と、圧縮当初の冷媒を前記端板の内部に設
   けた逆支弁装置及びバイパス孔等を経て前記吸込側空間
   に帰還させるパワーセーブ機構と、を備えたものであつ
   て、 前記逆止弁装置は、前記端板に、該端板の端面から長手
   方向にバイパス孔を延設し、該バイパス孔にガイド部材
   を装着して、該ガイド部材に沿ってボール状の弁体を転
   動させてなることを特徴とするスクロール圧縮機。