JPH01106987A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は固定スクロールの端板の中央部に吐出ポートを
設けたスクロール圧縮機に関する。

（ロ）従来の技術 本発明に先行する特開昭６１−５３４８８号公報に記載
きれた従来のスクロール圧縮機では、固定スクロールの
端板の中央部に吐出ポートを一個しか設けていないため
所定の圧縮比以下の運転時等においては過剰な圧力の生
じたときその過剰圧力を前記吐出ポートだけでは排圧で
きず過圧縮を発生ずる欠点がある。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 本発明は前述の欠点を解消し、所定の圧縮比以下の運転
時における過圧縮の発生を防止するものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、第１のうず巻体を端板に設けた固定スクロー
ルと、前記第１のうず巻体に対向してがみ合う第２のう
ず巻体を端板に設けた可動スクロールと、該可動スクロ
ールを円軌道上で公転運動させることにより前記うず巻
体間の吸入流体を徐々に圧縮して外側から中央部に向け
て移動させる電動要素と、を備えたものにおいて、前記
固定スクロールの端板の中央部に逆止弁を有しない吐出
ポートを設けると共に、該吐出ポートの近傍に抵抗弁を
有する補助吐出ポートを偶数個設けたものである。

（ホ）作用 本発明によれば、所定の圧縮沈思Ｆの運転時において圧
縮室の圧力が予定値に達した場合、その後の過剰圧力は
中央部の吐出ポートの他にその近傍の補助吐出ポートに
よって排圧され、従って過圧縮が随止される。また所定
の圧縮比の運転時においては抵抗弁を有しない中央の吐
出ポートだけから抵抗弁による抵抗損失を受けることな
く効率よく圧縮流体が吐出される。

（へ）実施例 次に本発明の一実施例について説明する。

第１図において（１）は密閉容器で、その内部には上側
の圧縮要素（２）と下側の電動要素（３）を収納してい
る。

（４）は前記圧縮要素（２）の一部を構成するフレーム
で、前記密閉容器（１）の内壁に固着されている。（５
）はフレーム（４）に取付けた固定スフロールで、円板
状の端板（６）の中央部にインボリュート曲線態様の第
１のうず巻体（７）を形成すると共に外周端にスカート
部（８）を形成している。（９）は固定スクロール（５
）に対向して配設した可動スクロールで、前記第１のう
ず巻体（７）に対向してかみ合う第２のうず巻体（１０
）を端板〈１１）に形成している。第２のうず巻体（１
０）は前記第１のうず巻体（７）と同様にインボリュー
ト曲線態様に形成されている。（１２）は前記フレーム
（４）に固定したオルダムリングで、可動スクロール（
９）を係止することでこの可動スクロール（９）の固定
スクロール（５）に対する相対的な自転を阻止する。（
１３）は吸入管で、フレーム（４）と固定スクロール（
５）で画成した空間（１４）に開口している。空間（１
４）の空気は、固定スクロール（５）と可動スクロール
（９）の間に形成きれる圧縮室（１５）に取り入れられ
る。

（１６）は圧縮室（１５）に吐出ポート（１７）にて連
通ずる吐出室で、前記固定スクロール（５）の端板（６
）と前記密閉容器（１）で画成されている。（１８）は
吐出室（１６）に連通ずる吐出管で、密閉容器（１）に
貫設されている。

（１９）は前記電動要素（３）の一部を構成するステー
ター、（２０）はステーター（１９）の内側に配設した
ローター、（２１）はローター（２０）に固着した回転
軸である。（２２）は回転軸（２１）の上端に形成した
クランク部で、前記可動スクロール（９）のボス部（２
３）にすべり軸受（２４）を介して係合している。前記
電動要素（３）では、可動スクロール（９）を円軌道上
で公転運動させることにより、この可動スクロール（９
）と固定スクロール（５）との間にガス状流体を吸入し
、このガス状流体を両うず巻体（７）（１０）間に形成
される空室（１５ａ）と共に外側から中心に向かって移
動させながら容積を縮小して圧縮させるようにｍ姥する
。

而して前記固定スクロール（５）は第２図に示１ように
その端板（６）に前記吐出ポート（１７）の近傍で２個
の小径の補助吐出ポート（２５＞（２６＞を設けである
。補助吐出ポート（２５）（２６）では、流体の吐出流
が吐出ポート（１７）に対して偏倚しないよう両側に１
個ずつ設けているが、両側に同数個ずつで合一５＝ 計偶数個であれば何個設けてもよい。補助吐出ポート（
２５）（２６）はその吐出室（１６）側の開口部（２５
ａ）（２６ａ）に抵抗弁＜２７＞（２８）を設けである
。抵抗弁（２７）（２８）はその端部く図示しない）で
端板（６）に螺子止めされ、圧縮室（１５）側の圧力で
押し開かれるようになっている。

次に前記スクロール圧縮機の動作について説明する。

前記スクロール圧縮機では、所定の圧縮比の運転時にお
いては、先ず第３図（ａ）に示す圧縮開始過程で吸入流
体（ＧＳ）を圧縮開始し、第３図（ｂ）及び第３図（ｃ
）にそれぞれ示す圧縮開始＋９０゜過程及び圧縮開始＋
１８０°過程で可動スクロール（９）を反時計方向で公
転して圧縮流体（ＧＣ）を除々に圧縮し、第３図（ｄ）
に示す圧縮開始＋２７０″′過程で圧縮流体（ＧＣ）を
前記吸込流体（ＧＳ）に対して所定の圧縮比まで圧縮し
て所定の圧力とし、この所定圧力状態〈第２図（ａ）（
ｂ）に示す状態）で圧縮流体（ＧＣ）を吐出ポート（１
７）だけから吐出する。この所定圧力状態では抵抗弁（
２７）（２８）はその開成力が前記所定圧力より勝り開
かれない。従って所定圧力の圧縮流体は抵抗弁の存在し
ない前記吐出ポート（１７）だけから抵抗弁の抵抗作用
を受けることなく運転効率の良好状態で吐出される。

また前記スクロール圧縮機では、該圧縮機の吐出側の圧
力値を冷凍サイクルとの関係で圧縮機能力の上限値より
低くする運転時、いわゆる所定圧縮比以下の運転時にお
いては、第４図（ａ）に示すように可動スクロール（９
）が前述の圧縮開始＋２７０°位置に到来する以前に圧
縮流体は予定圧力に達し、この圧縮流体は予定圧力に到
達した後前記抵抗弁（２５）（２６）を押しのけて排圧
することでそれ以上の圧縮機の能力上限値才での過圧縮
が防止される。

（ト）発明の効果 本発明は以上のように構成されたから、所定の圧縮比の
設定運転時においては抵抗弁を有しない中央の吐出ポー
トだけから抵抗弁による抵抗損失を受けることなく効率
よく圧縮流体を吐出して運転動率を高め得ると共に、所
定の圧縮比以下の運転時において圧縮室の圧力が圧縮途
中で予定圧力に達した場合その後は近傍の吐出ポートか
ら抵抗弁を押しのけて排圧することでそれ以上に圧縮機
の能力上限値まで過圧縮されてしまうことを防止できる
。また抵抗弁を有する補助吐出ポートの個数を偶数とす
ることで圧縮流体の吐出流をバランスさせて円滑化し、
従ってスクロール圧縮機を所定の圧縮比以下の運転時に
おいても運転効率及び騒音等の点で有利にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示し、第１図は
縦断面図、第２図（ａ）は要部の所定圧縮比運転時の動
作説明図、第２図（ｂ）は第２図（ａ）におけるＡ−Ａ
線断面図、第３図（ａ）（ｂ）（ｃ）。 （ｄ）は所定の圧縮比の運転時の可動スクロールの各過
程の動作説明図、第４図（ａ＞は要部の所定の圧縮比以
下の運転時の動作説明図、第４図（ｂ）は第４図（ａ）
におけるＢ−Ｂ線断面図である。 （３）・・・電動要素、（５）・・・固定スクロール、
（６）・・・端板、〈７）・・・第１のうず巻体、（９
）・・・可動スクロール、（１０）・・・第２のうず巻
体、（１１）・・・端板、（１７）・・・吐出ポート、
（２５）（２６）・・・補助吐出ポート、（２７）（２
８）・・・抵抗弁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）第１のうず巻体を端板に設けた固定スクロールと、
   前記第１のうず巻体に対向してかみ合う第２のうず巻体
   を端板に設けた可動スクロールと、該可動スクロールを
   円軌道上で公転運動させることにより前記うず巻体間の
   吸入流体を徐々に圧縮して外側から中央部に向けて移動
   させる電動要素と、を備えたものにおいて、 前記固定スクロールの端板の中央部に逆止弁を有しない
   吐出ポートを設けると共に、該吐出ポートの近傍に抵抗
   弁を有する補助吐出ポートを偶数個設けたことを特徴と
   するスクロール圧縮機。