JPH02107718A - 無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法 - Google Patents
無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法Info
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- JPH02107718A JPH02107718A JP25737288A JP25737288A JPH02107718A JP H02107718 A JPH02107718 A JP H02107718A JP 25737288 A JP25737288 A JP 25737288A JP 25737288 A JP25737288 A JP 25737288A JP H02107718 A JPH02107718 A JP H02107718A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1216—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
- C21D8/1222—Hot rolling
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法に関
し、スラブ加熱処理に工夫を加えることによって鉄損特
性の有利な改善を図ろうとするものである。
し、スラブ加熱処理に工夫を加えることによって鉄損特
性の有利な改善を図ろうとするものである。
(従来の技術)
無方向外電、磁鋼板は、主に回転機や変圧器の鉄心等に
使用されるが、最近、これらの電気機器の省エネルギー
化が強く望まれている。そのためには鉄を員値を下げる
必要があり、−船釣には素材のSi含有量を増すことで
低鉄損化が図られている。
使用されるが、最近、これらの電気機器の省エネルギー
化が強く望まれている。そのためには鉄を員値を下げる
必要があり、−船釣には素材のSi含有量を増すことで
低鉄損化が図られている。
しかしながら素材のSi含有量を増加するとそれに伴っ
て磁束密度が低下するので、低鉄損化手段としては単に
Si含有量を増す方法だけではなく、■ 素材中の不純
物を低減する方法(特公昭56−22931号、特開昭
59−74223号各公報1、■ 不純物を熱処理によ
って無害化する方法(特公昭50〜35885号、特公
昭56−18045号、特公昭5633451号、特開
昭58−123825号各公報)1■ 微量元素添加に
よって不純物を無害化する方法(特公昭54−3696
6号、特公昭59−20731号各公報1など種々の鉄
損低減方法が提案されている。
て磁束密度が低下するので、低鉄損化手段としては単に
Si含有量を増す方法だけではなく、■ 素材中の不純
物を低減する方法(特公昭56−22931号、特開昭
59−74223号各公報1、■ 不純物を熱処理によ
って無害化する方法(特公昭50〜35885号、特公
昭56−18045号、特公昭5633451号、特開
昭58−123825号各公報)1■ 微量元素添加に
よって不純物を無害化する方法(特公昭54−3696
6号、特公昭59−20731号各公報1など種々の鉄
損低減方法が提案されている。
ここに鋼中の不純物とは、主にN、Sを指し、これらの
元素は、鋼中に残存すると熱延板中にそれぞれ窒化物、
硫化物として分散析出し、冷延後の仕上げ焼鈍における
粒成長を阻害する。
元素は、鋼中に残存すると熱延板中にそれぞれ窒化物、
硫化物として分散析出し、冷延後の仕上げ焼鈍における
粒成長を阻害する。
(発明が解決しようとする課題)
■の方法は、不純物元素を製鋼段階で低減するものでそ
の効果は大きいけれども、所要コストが大きく、また全
ての電磁鋼板素材に対して適用できるものではない。
の効果は大きいけれども、所要コストが大きく、また全
ての電磁鋼板素材に対して適用できるものではない。
しかも工業的に不純物を完全になくすことはできないの
で、残存する不純物はその量に応じて磁性に対し悪影響
を及ぼすことになる。
で、残存する不純物はその量に応じて磁性に対し悪影響
を及ぼすことになる。
■の方法のうち、特公昭50−35885号公報に開示
の方法は、低炭素、低温スラブ加熱(1200℃以下)
を聞合せてAINの凝集を図るものであるが、不純物の
濃度および種類に応じて凝集に適する温度が変化し、ま
た実際のスラブ加熱炉は連続炉であるので、温度を自由
には選べない不利があった。
の方法は、低炭素、低温スラブ加熱(1200℃以下)
を聞合せてAINの凝集を図るものであるが、不純物の
濃度および種類に応じて凝集に適する温度が変化し、ま
た実際のスラブ加熱炉は連続炉であるので、温度を自由
には選べない不利があった。
また特公昭56−18045号、特公昭56−3345
1号および特開昭58−123825号各公報に開示の
方法は、連続鋳造されたスラブを高温のまま保温(80
0〜1150℃)と、析出物を粗大化し無害化させてか
ら直接熱間圧延を施す方法であるが、連続鋳造と熱間圧
延とのタイミングを常に取る必要があるため、上記した
ような直接熱間圧延設備がない工場では、この方法は採
用し難い。
1号および特開昭58−123825号各公報に開示の
方法は、連続鋳造されたスラブを高温のまま保温(80
0〜1150℃)と、析出物を粗大化し無害化させてか
ら直接熱間圧延を施す方法であるが、連続鋳造と熱間圧
延とのタイミングを常に取る必要があるため、上記した
ような直接熱間圧延設備がない工場では、この方法は採
用し難い。
■の方法のうち特公昭54−36966号公報に開示の
方法は、希土類元素(REM)を添加して硫化物を凝集
させる方法、また特公昭59−20731号公報に開示
の方法は鋼中のA/2を0.1%以下にすると共にBを
添加してAj2Nによる粒成長抑制効果を消失させる方
法であるが、REMおよびB共に高価な元素であるため
経済的に不利なだけでなく、共に特定の不純物(REM
→S、 B→N)に対してしか効果がない。
方法は、希土類元素(REM)を添加して硫化物を凝集
させる方法、また特公昭59−20731号公報に開示
の方法は鋼中のA/2を0.1%以下にすると共にBを
添加してAj2Nによる粒成長抑制効果を消失させる方
法であるが、REMおよびB共に高価な元素であるため
経済的に不利なだけでなく、共に特定の不純物(REM
→S、 B→N)に対してしか効果がない。
この発明は、上述したような無方向電磁鋼板の工業的規
模での製造過程で鋼中に通常残存する程度の不純物によ
って引き起こされる冷延鋼板の仕上げ焼鈍時における粒
成長抑制作用を、高価な特別の添加元素を用いることな
く、また連続鋳造と熱間圧延とのタイミングを取る必要
もなしに効果的に軽減し、鉄損の低い無方向性電磁鋼板
を存利に得ることができる製造方法を提案することを目
的とする。
模での製造過程で鋼中に通常残存する程度の不純物によ
って引き起こされる冷延鋼板の仕上げ焼鈍時における粒
成長抑制作用を、高価な特別の添加元素を用いることな
く、また連続鋳造と熱間圧延とのタイミングを取る必要
もなしに効果的に軽減し、鉄損の低い無方向性電磁鋼板
を存利に得ることができる製造方法を提案することを目
的とする。
(課題を解決するための手段)
まずこの発明の解明経緯について説明する。
無方向性電磁鋼板は、−船釣に以下のような工程で製造
される。
される。
転炉で溶製した溶鋼を出鋼した後、脱ガスし、合金鉄等
の添加を行って成分を調整する。この成分調整後の溶鋼
は独立した鋳型に注入し、得られた鋼塊を分塊圧延して
スラブにするかもしくは連続鋳造法によって直接スラブ
化される。かくして得られたスラブは一旦常温まで冷却
された後、または温スラブの状態でa 常i 250
゛c以下の温度まで再加熱(スラブ加熱)され、熱間圧
延によって熱延板となる。その後熱延板は、必要に応じ
て熱延板焼鈍が施され、冷間圧延および焼鈍を経て製品
となる。なお場合によってはさらに冷間圧延および焼鈍
がくり返されたり、冷延後そのまま製品とする場合もあ
る。
の添加を行って成分を調整する。この成分調整後の溶鋼
は独立した鋳型に注入し、得られた鋼塊を分塊圧延して
スラブにするかもしくは連続鋳造法によって直接スラブ
化される。かくして得られたスラブは一旦常温まで冷却
された後、または温スラブの状態でa 常i 250
゛c以下の温度まで再加熱(スラブ加熱)され、熱間圧
延によって熱延板となる。その後熱延板は、必要に応じ
て熱延板焼鈍が施され、冷間圧延および焼鈍を経て製品
となる。なお場合によってはさらに冷間圧延および焼鈍
がくり返されたり、冷延後そのまま製品とする場合もあ
る。
さて無方向性電磁鋼板において、冷延後の焼鈍中に粒成
長を抑制する析出物は、主にAffiN、 MnSであ
ることが知られている。前掲特公昭50−35885号
公報では、かかるAANを無害化するためにスラブ加熱
温度を最高1200℃1望ましくは1100℃以下とす
ることを提案しているが、A!およびNの濃度によって
適切なスラブ加熱温度は変化する。
長を抑制する析出物は、主にAffiN、 MnSであ
ることが知られている。前掲特公昭50−35885号
公報では、かかるAANを無害化するためにスラブ加熱
温度を最高1200℃1望ましくは1100℃以下とす
ることを提案しているが、A!およびNの濃度によって
適切なスラブ加熱温度は変化する。
このことはA1とNの濃度の積と各温度における溶解度
積を比較すれば明らかである。したがって成分の異なる
スラブでは、/1j2Nを無害化するための最適スラブ
加熱温度も異なることになるが、実際のスラブ加熱炉で
は各スラブ毎に加熱温度を微調整することはできないの
で、I/2Nの無害化をスラブ加熱温度によって適切に
図ることは充分にはできない。このことはMnSについ
ても同様である。しかも実際には、INSとMnSとは
混在しているので、スラブ加熱温度調節によるA I
NおよびMnSの無害化は、最適とはいえない条件で行
わざるを得ないのが現実である。
積を比較すれば明らかである。したがって成分の異なる
スラブでは、/1j2Nを無害化するための最適スラブ
加熱温度も異なることになるが、実際のスラブ加熱炉で
は各スラブ毎に加熱温度を微調整することはできないの
で、I/2Nの無害化をスラブ加熱温度によって適切に
図ることは充分にはできない。このことはMnSについ
ても同様である。しかも実際には、INSとMnSとは
混在しているので、スラブ加熱温度調節によるA I
NおよびMnSの無害化は、最適とはいえない条件で行
わざるを得ないのが現実である。
二のような点に着目して発明者らは、析出物の無害化条
件につき鋭意研究を重ねた結果、不純物元素の濃度が異
なるスラブが加熱炉内に混在していたり、スラブ加熱温
度が不適切な場合であっても、スラブ加熱後の冷却速度
を適切に制御することによって析出物の悪影響が大幅に
軽減され、鉄損の低い無方向性電磁鋼板が安定して得ら
れることの知見を得た。
件につき鋭意研究を重ねた結果、不純物元素の濃度が異
なるスラブが加熱炉内に混在していたり、スラブ加熱温
度が不適切な場合であっても、スラブ加熱後の冷却速度
を適切に制御することによって析出物の悪影響が大幅に
軽減され、鉄損の低い無方向性電磁鋼板が安定して得ら
れることの知見を得た。
この発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、無方向性電磁鋼板用スラブの加熱
に際し、スラブ加熱温度を1250℃以下とし、少なく
ともこの加熱温度から(加熱温度−100℃)までの温
度範囲を平均冷却速度:30℃/分以下で冷却すること
からなる無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法である。
に際し、スラブ加熱温度を1250℃以下とし、少なく
ともこの加熱温度から(加熱温度−100℃)までの温
度範囲を平均冷却速度:30℃/分以下で冷却すること
からなる無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法である。
またこの発明は、無方向性電磁鋼板用スラブの加熱に際
し、スラブ加熱温度を1250℃超とし、この加熱温度
から1250℃まで又は1250℃から1150℃まで
の温度範囲のうち少なくともいずれか一方の温度範囲に
ついて平均冷却速度:30℃/分以下で冷却することか
らなる無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法である。
し、スラブ加熱温度を1250℃超とし、この加熱温度
から1250℃まで又は1250℃から1150℃まで
の温度範囲のうち少なくともいずれか一方の温度範囲に
ついて平均冷却速度:30℃/分以下で冷却することか
らなる無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法である。
以下この発明を由来するに至った実験結果について説明
する。
する。
さて発明者らはまず、通常のスラブ加熱温度範囲(12
50℃以下)について調査した。
50℃以下)について調査した。
表1に鋼塊記号aで示す組成になるスラブを、1100
℃,1200℃および1250℃までそれぞれ加熱し、
均熱後、この加熱温度から(加熱温度−100″C)ま
での冷却速度を、基本的には空冷で、粗圧延までの時間
や粗圧延機の圧下率配分を調節することによって、種々
変化させたのち、厚さ:2.3nvnの熱延板とした。
℃,1200℃および1250℃までそれぞれ加熱し、
均熱後、この加熱温度から(加熱温度−100″C)ま
での冷却速度を、基本的には空冷で、粗圧延までの時間
や粗圧延機の圧下率配分を調節することによって、種々
変化させたのち、厚さ:2.3nvnの熱延板とした。
ついで冷間圧延を施して0.5mm厚の冷延板としたの
ち、800℃11分の焼鈍を施した。
ち、800℃11分の焼鈍を施した。
かくして得られた無方向性電磁鋼板の鉄損値について調
べた結果を第1図に示す。
べた結果を第1図に示す。
同図より明らかなように、冷却速度が遅い程鉄損は減少
し、とくに冷却速度が30℃/分以下の場合に優れた鉄
損特性が得られている。
し、とくに冷却速度が30℃/分以下の場合に優れた鉄
損特性が得られている。
なお通常の工程では、スラブ加熱温度から(加熱温度−
100℃)までの冷却速度は、状況によって異なるけれ
ども、だいたい40〜60℃/分の範囲である。
100℃)までの冷却速度は、状況によって異なるけれ
ども、だいたい40〜60℃/分の範囲である。
ここに冷却速度とは、スラブ平均温度の変化速度であり
、かつ対象温度間隔における平均値を意味する(以下、
同様)。
、かつ対象温度間隔における平均値を意味する(以下、
同様)。
次に1200″C加熱と1100℃加熱の場合を比較す
ると、同程度の冷却速度ならば、1100℃加熱の方が
低鉄損となるが、1200℃加熱でも冷却速度を30℃
/分以下にすれば、1100℃加熱の通常冷却の場合と
比べ同程度以上の良好な鉄損が得られることがわかる。
ると、同程度の冷却速度ならば、1100℃加熱の方が
低鉄損となるが、1200℃加熱でも冷却速度を30℃
/分以下にすれば、1100℃加熱の通常冷却の場合と
比べ同程度以上の良好な鉄損が得られることがわかる。
わかる。
以上のことはフラブ加熱後の冷却速度をスラブ加熱温度
から(スラブ加熱温度−100℃)の間を30℃/分以
下とすることにより、スラブ加熱温度の高低にかかわら
ず、安定して鉄損を低減できることを示している。すな
わち鋼中の不純物成分濃度によってスラブ加熱温度を微
調整しなくてもよいことになる。実際の操業において、
スラブ加熱温度を各スラブ毎に微調整することは困難な
場合が多いし、また不純物を無害化するのに適切な温度
を事前に知るには、多くの努力を要する。上記の方法に
従えば、これら実際上の難点を克服でき、スラブ加熱温
度の高低にかかわらず安定した低鉄損化が図れるわけで
ある。
から(スラブ加熱温度−100℃)の間を30℃/分以
下とすることにより、スラブ加熱温度の高低にかかわら
ず、安定して鉄損を低減できることを示している。すな
わち鋼中の不純物成分濃度によってスラブ加熱温度を微
調整しなくてもよいことになる。実際の操業において、
スラブ加熱温度を各スラブ毎に微調整することは困難な
場合が多いし、また不純物を無害化するのに適切な温度
を事前に知るには、多くの努力を要する。上記の方法に
従えば、これら実際上の難点を克服でき、スラブ加熱温
度の高低にかかわらず安定した低鉄損化が図れるわけで
ある。
次に、スラブ加熱は一般的に1150〜1250℃の温
度範囲で行われるが、発明者らは1250“Cを超える
スラブ加熱温度域についても調査した。
度範囲で行われるが、発明者らは1250“Cを超える
スラブ加熱温度域についても調査した。
その結果、従来特公昭50−35885号公報でも提案
されているように、低温はど低鉄tUになるとされてい
るスラブ加熱温度を通常より高くずなわち1250℃超
とした場合でも、低鉄損化しろる条件を見出した。
されているように、低温はど低鉄tUになるとされてい
るスラブ加熱温度を通常より高くずなわち1250℃超
とした場合でも、低鉄損化しろる条件を見出した。
前掲表1にdで示した成分の冷スラブを、スラブ加熱温
度1350℃で2時間加熱したのち、表2のに1〜4の
冷却条件で冷却し、ついで熱間圧延によって2 mm厚
の熱延板とした。また比較例として、スラブ加熱を12
50℃,2時間で行ったのち表2のNo、 5の条件で
冷却した場合も加えた。このときスラブ冷却速度の調節
は、1350℃がら1250℃までは保温カバーの使用
(表2、No、1.3)および空冷(No、2. 4
) ニより、又1250℃から1150℃までは空冷を
基本とし、粗圧延までの時間および粗圧延機の圧下率配
分の調節により行い、ついで熱間圧延によって2 mm
厚の熱延板とした。
度1350℃で2時間加熱したのち、表2のに1〜4の
冷却条件で冷却し、ついで熱間圧延によって2 mm厚
の熱延板とした。また比較例として、スラブ加熱を12
50℃,2時間で行ったのち表2のNo、 5の条件で
冷却した場合も加えた。このときスラブ冷却速度の調節
は、1350℃がら1250℃までは保温カバーの使用
(表2、No、1.3)および空冷(No、2. 4
) ニより、又1250℃から1150℃までは空冷を
基本とし、粗圧延までの時間および粗圧延機の圧下率配
分の調節により行い、ついで熱間圧延によって2 mm
厚の熱延板とした。
その後各熱延板とも巻取、冷却後、950 ℃12分の
焼鈍を施し、ついで冷間圧延によって0.5 mm厚の
冷延板としたのち、非酸化性雰囲気中で、970℃12
分の焼鈍を施した。
焼鈍を施し、ついで冷間圧延によって0.5 mm厚の
冷延板としたのち、非酸化性雰囲気中で、970℃12
分の焼鈍を施した。
かくして得られた製品板の鉄損値の測定結果を表2に示
す。
す。
同表に示したとおり、通常の例であるNo、 5に対し
、1350℃→1250℃および、1250℃−+11
50℃の冷却速度を共に30℃/分以上としたNo、
2では鉄損の改善は認められなかったけれども、少なく
とも一方の冷却速度を、30℃/分以下とした、No、
1.34ではいずれも鉄損が改善され、特に両方とも冷
却速度を30℃/分以下としたNo、 3では、鉄損特
性が大幅に向上した。
、1350℃→1250℃および、1250℃−+11
50℃の冷却速度を共に30℃/分以上としたNo、
2では鉄損の改善は認められなかったけれども、少なく
とも一方の冷却速度を、30℃/分以下とした、No、
1.34ではいずれも鉄損が改善され、特に両方とも冷
却速度を30℃/分以下としたNo、 3では、鉄損特
性が大幅に向上した。
すなわち1250″C〜1150℃間の平均冷却速度を
、30℃/分以下にすることによってスラブ加熱温度が
、1250℃以上の場合でも鉄損は改善されること、ま
た1250℃までの平均冷却速度を30℃/分以下とす
ることのみでも鉄1員は改善されること、さらに両温度
範囲共平均冷却速度を30℃/分以下にすれば一層鉄1
員を低減できることが判明したのである。
、30℃/分以下にすることによってスラブ加熱温度が
、1250℃以上の場合でも鉄損は改善されること、ま
た1250℃までの平均冷却速度を30℃/分以下とす
ることのみでも鉄1員は改善されること、さらに両温度
範囲共平均冷却速度を30℃/分以下にすれば一層鉄1
員を低減できることが判明したのである。
従来の常識である低鉄を具化のためのスラブ低温加熱に
反して、1250℃超のスラブ加熱であっても特定の冷
却条件下では低鉄損化に有効に寄与することは、これま
でに知られていない新規な知見である。
反して、1250℃超のスラブ加熱であっても特定の冷
却条件下では低鉄損化に有効に寄与することは、これま
でに知られていない新規な知見である。
この理由として発明者らは次のように考えている。
無方向性電磁鋼板の鉄損に対し有害なTiが残存する場
合やAlを多量に添加した場合には、TiNおよびAl
2Nの析出はそれぞれの濃度によって異なるとはいえか
なりの高温(たとえば1300℃以上)で起こり、これ
らの析出物を粗大化させるためには拡散速度の点から高
温加熱が有利であると考えられる。しかしながらそのと
きの加熱温度が、粗大化に適切な温度に比べて高すぎる
ときは溶解度積が大となり、溶解する割合が大きくなる
ため、溶解したTiNやAINは冷却時に微細な析出物
となる。ただし析出部分は粗大化するのですべてが微細
な析出物となるわけではなく、従っである程度の無害化
作用を示すことになるが、加熱温度から30℃/分以下
で冷却を行えば溶解部分は微細に析出せずむしろ適切に
溶解度積が減少し拡散に十分な速度と時間が与えられる
ことから、−層粗大化が図れるものと考えられる。
合やAlを多量に添加した場合には、TiNおよびAl
2Nの析出はそれぞれの濃度によって異なるとはいえか
なりの高温(たとえば1300℃以上)で起こり、これ
らの析出物を粗大化させるためには拡散速度の点から高
温加熱が有利であると考えられる。しかしながらそのと
きの加熱温度が、粗大化に適切な温度に比べて高すぎる
ときは溶解度積が大となり、溶解する割合が大きくなる
ため、溶解したTiNやAINは冷却時に微細な析出物
となる。ただし析出部分は粗大化するのですべてが微細
な析出物となるわけではなく、従っである程度の無害化
作用を示すことになるが、加熱温度から30℃/分以下
で冷却を行えば溶解部分は微細に析出せずむしろ適切に
溶解度積が減少し拡散に十分な速度と時間が与えられる
ことから、−層粗大化が図れるものと考えられる。
この点、加熱温度が低くすぎる場合には、溶解する割合
は少ないけれども、粗大化のための拡散速度が十分では
ないので現実的なスラブ加熱時間(たとえば3時間)内
には粗大化し得ない。
は少ないけれども、粗大化のための拡散速度が十分では
ないので現実的なスラブ加熱時間(たとえば3時間)内
には粗大化し得ない。
スラブ加熱温度が適切であれば析出物は粗大化が容易で
あるが、−aにはそれぞれのスラブに対し正確な温度を
予想できないので、スラブ加熱温度を高目に設定し30
℃/分以下で冷却すればバラツキなく析出物を粗大化で
きるものと考えられる。
あるが、−aにはそれぞれのスラブに対し正確な温度を
予想できないので、スラブ加熱温度を高目に設定し30
℃/分以下で冷却すればバラツキなく析出物を粗大化で
きるものと考えられる。
次に高温で析出する化合物と共に、低温で析出する化合
物が含まれている鋼の場合は、1250℃超の加熱温度
から1150℃までを30℃/分以下で冷却することに
よって上記と同様の現象が低温析出化合物についても起
こり、溶解した析出物が30℃/分以下の冷却速度下で
粗大な析出物となると考えられる。
物が含まれている鋼の場合は、1250℃超の加熱温度
から1150℃までを30℃/分以下で冷却することに
よって上記と同様の現象が低温析出化合物についても起
こり、溶解した析出物が30℃/分以下の冷却速度下で
粗大な析出物となると考えられる。
このような場合には、加熱温度の適正化のみでは十分と
は言えず、冷却速度を30℃/分以下で冷却することに
よって真の低鉄損化を図り得る。またこのことは高温で
析出する化合物の粗大化を無視したスラブ低温加熱にお
いても徐冷を組合せることが重要であることを意味して
いる。
は言えず、冷却速度を30℃/分以下で冷却することに
よって真の低鉄損化を図り得る。またこのことは高温で
析出する化合物の粗大化を無視したスラブ低温加熱にお
いても徐冷を組合せることが重要であることを意味して
いる。
以上述べたとおり、発明者らは、スラブ加熱温度と加熱
後の冷却条件を研究した結果、スラブ加熱温度が125
0″C以下の場合には加熱温度から(加熱温度−100
℃)までを平均冷却速度:30℃/分以下で冷却するこ
とにより、またスラブ加熱温度が1250℃超の場合に
は、加熱温度から1250℃までまたは1250℃から
1150℃までの少なくともいずれか一方の平均冷却速
度を30℃/分以下とすることにより、従来に比べて鉄
損を大幅に低減できることを見出し、この発明を完成さ
せたのである。
後の冷却条件を研究した結果、スラブ加熱温度が125
0″C以下の場合には加熱温度から(加熱温度−100
℃)までを平均冷却速度:30℃/分以下で冷却するこ
とにより、またスラブ加熱温度が1250℃超の場合に
は、加熱温度から1250℃までまたは1250℃から
1150℃までの少なくともいずれか一方の平均冷却速
度を30℃/分以下とすることにより、従来に比べて鉄
損を大幅に低減できることを見出し、この発明を完成さ
せたのである。
(作 用)
スラブ加熱後の冷却速度調節方法としては次のような方
法がある。すなわち加熱温度が1250℃以下の場合は
、加熱炉抽出から粗圧延までの時間を調節することによ
り、冷却速度を30℃/分以下にすることが可能である
。さらに冷却速度を遅くするには、断熱カバーの使用、
ハツチ炉内での徐冷、スラブ連続加熱炉における加熱→
均熱→徐冷ヒートパターンの採用等の方法がある。また
加熱温度が1250℃超の場合でも冷却速度3Jii1
節【よ粗圧延までの時間を長くし、空冷することが基本
であるが、さらに効果を高めるには、上述したような冷
却速度を遅くする方法を併用することが好ましい。なお
スラブ加熱温度を1250℃超とする場合、通常の燃焼
式連続加熱炉を使用することももちろん可能ではあるが
、スケールの発生が大となったり加熱温度に制限が生じ
るので、不活性雰囲気中で誘導加熱しそのまま炉内で徐
冷する方法がとりわけ好ましい。
法がある。すなわち加熱温度が1250℃以下の場合は
、加熱炉抽出から粗圧延までの時間を調節することによ
り、冷却速度を30℃/分以下にすることが可能である
。さらに冷却速度を遅くするには、断熱カバーの使用、
ハツチ炉内での徐冷、スラブ連続加熱炉における加熱→
均熱→徐冷ヒートパターンの採用等の方法がある。また
加熱温度が1250℃超の場合でも冷却速度3Jii1
節【よ粗圧延までの時間を長くし、空冷することが基本
であるが、さらに効果を高めるには、上述したような冷
却速度を遅くする方法を併用することが好ましい。なお
スラブ加熱温度を1250℃超とする場合、通常の燃焼
式連続加熱炉を使用することももちろん可能ではあるが
、スケールの発生が大となったり加熱温度に制限が生じ
るので、不活性雰囲気中で誘導加熱しそのまま炉内で徐
冷する方法がとりわけ好ましい。
(実施例)
実施例1
前掲表1に鋼塊記号すで示した成分組成になるスラブを
、1250℃に加熱し、この温度から1150℃までの
平均冷却速度を、加熱炉抽出から粗圧延までの時間を調
節することによって変化させたのち、熱間圧延によって
2.3mm厚の熱延板とし、冷間圧延で0.5mm厚と
した後、820 ℃21分の焼鈍を施した。
、1250℃に加熱し、この温度から1150℃までの
平均冷却速度を、加熱炉抽出から粗圧延までの時間を調
節することによって変化させたのち、熱間圧延によって
2.3mm厚の熱延板とし、冷間圧延で0.5mm厚と
した後、820 ℃21分の焼鈍を施した。
かくして得られた製品板の鉄損特性について調べた結果
を第2図に示す。
を第2図に示す。
同図から明らかなように、INおよびl’Insがかな
り溶解するスラブ加熱温度においても冷却速度を30℃
/分以下とすれば低い鉄損値が得られている。
り溶解するスラブ加熱温度においても冷却速度を30℃
/分以下とすれば低い鉄損値が得られている。
すなわちスラブ加熱炉の設定温度が適切ではなくてもこ
の発明の方法に従えば低い鉄損値が得られるのである。
の発明の方法に従えば低い鉄損値が得られるのである。
実施例2
表1に記号Cで示した成分になるスラブを、1150℃
に加熱し−1この温度から1050℃までの平均冷却速
度を実施例1と同様の方法で調節し、その後2,0胴厚
の熱延板とした。ついでこの熱延板に900℃23分の
焼鈍を施した後、0.5mm厚まで冷間圧延し、しかる
のち900℃12分の焼鈍を施した。
に加熱し−1この温度から1050℃までの平均冷却速
度を実施例1と同様の方法で調節し、その後2,0胴厚
の熱延板とした。ついでこの熱延板に900℃23分の
焼鈍を施した後、0.5mm厚まで冷間圧延し、しかる
のち900℃12分の焼鈍を施した。
かくして得られた製品板の鉄損特性について調べた結果
を第3図に示す。
を第3図に示す。
同図から明らかなように、スラブ加熱温度を比較的低温
とした場合でも、冷却速度を30℃/分以下にすること
によって大幅な鉄損低減が達成された。
とした場合でも、冷却速度を30℃/分以下にすること
によって大幅な鉄損低減が達成された。
なお冷却速度5℃/分はスラブ加熱後、スラフを保持炉
内で1050℃まで冷却したものであり、より大きな鉄
損低減効果を示している。
内で1050℃まで冷却したものであり、より大きな鉄
損低減効果を示している。
実施例3
表1に記号eで示した成分になるスラブを、表3に示す
種々のスラブ加熱および冷却条件で処理したのち、熱間
圧延によって2mm厚の熱延板とした。ついで900℃
,3分の熱延板焼鈍後、冷間圧延によって0.5mm厚
の冷延板とした後、880℃1分の焼鈍を施した。
種々のスラブ加熱および冷却条件で処理したのち、熱間
圧延によって2mm厚の熱延板とした。ついで900℃
,3分の熱延板焼鈍後、冷間圧延によって0.5mm厚
の冷延板とした後、880℃1分の焼鈍を施した。
かくして得られた各製品板の鉄損特性について調べた結
果を表3に併記する。
果を表3に併記する。
同表から明らかなように、スラブ加熱温度を1250℃
超とじ1250℃までの冷却を30℃/分以下の速度で
実施したNo、6. 8.10はいずれも、冷却速度が
30℃/分を超えるNα7,9.11に比べて低鉄損で
あり、1250℃までの徐冷の効果を示している。とく
に1250℃から1150℃までの徐冷も組合せたNo
、 610は一層低い鉄損値を呈し、この発明の著しい
効果を示している。また従来法に従うNo、 13に比
べ、この発明に従い得られたNo、6. 7. 8.1
0.11および12はいずれも鉄損が低くなっている。
超とじ1250℃までの冷却を30℃/分以下の速度で
実施したNo、6. 8.10はいずれも、冷却速度が
30℃/分を超えるNα7,9.11に比べて低鉄損で
あり、1250℃までの徐冷の効果を示している。とく
に1250℃から1150℃までの徐冷も組合せたNo
、 610は一層低い鉄損値を呈し、この発明の著しい
効果を示している。また従来法に従うNo、 13に比
べ、この発明に従い得られたNo、6. 7. 8.1
0.11および12はいずれも鉄損が低くなっている。
(発明の効果)
かくしてこの発明によれば、鋼中に残存する不純物の悪
影響を、スラブ加熱後の冷却速度を制御するという簡単
な操作で、高価な添加元素を用いることなく、また連続
鋳造と熱間圧延のタイミングを取る必要もなく、さらに
析出物に対するスラブ加熱温度が適切ではなくても、効
果的に排除することができ、かくして鉄損特性に優れた
無方向性電磁鋼板を安定して得ることができる。
影響を、スラブ加熱後の冷却速度を制御するという簡単
な操作で、高価な添加元素を用いることなく、また連続
鋳造と熱間圧延のタイミングを取る必要もなく、さらに
析出物に対するスラブ加熱温度が適切ではなくても、効
果的に排除することができ、かくして鉄損特性に優れた
無方向性電磁鋼板を安定して得ることができる。
第1図、第2図および第3図はそれぞれ、表1に鋼塊記
号a、bおよびCで示した組成になるスラブの冷却速度
と鉄損値との関係を示したグラフである。
号a、bおよびCで示した組成になるスラブの冷却速度
と鉄損値との関係を示したグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、無方向性電磁鋼板用スラブの加熱に際し、スラブ加
熱温度を1250℃以下とし、少なくともこの加熱温度
から(加熱温度−100℃)までの温度範囲を平均冷却
速度:30℃/分以下で冷却することを特徴とする無方
向性電磁鋼板用スラブの加熱方法。 2、無方向性電磁鋼板用スラブの加熱に際し、スラブ加
熱温度を1250℃超とし、この加熱温度から1250
℃まで又は1250℃から1150℃までの温度範囲の
うち少なくともいずれか一方の温度範囲について平均冷
却速度:30℃/分以下で冷却することを特徴とする無
方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25737288A JPH02107718A (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | 無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25737288A JPH02107718A (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | 無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02107718A true JPH02107718A (ja) | 1990-04-19 |
Family
ID=17305473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25737288A Pending JPH02107718A (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | 無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02107718A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008078921A1 (en) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Jin Kyung Sung | Method of forming {100} texture on surface of iron or iron-base alloy sheet, method of manufacturing non-oriented electrical steel sheet by using the same and non-oriented electrical steel sheet manufactured by using the same |
JP2008260980A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Nippon Steel Corp | 高級無方向性電磁鋼板の製造方法 |
-
1988
- 1988-10-14 JP JP25737288A patent/JPH02107718A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008078921A1 (en) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Jin Kyung Sung | Method of forming {100} texture on surface of iron or iron-base alloy sheet, method of manufacturing non-oriented electrical steel sheet by using the same and non-oriented electrical steel sheet manufactured by using the same |
US8361243B2 (en) | 2006-12-22 | 2013-01-29 | Jin Kyung Sung | Method of forming {100} texture on surface of iron or iron-base alloy sheet, method of manufacturing non-oriented electrical steel sheet by using the same and non-oriented electrical steel sheet manufactured by using the same |
JP2008260980A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Nippon Steel Corp | 高級無方向性電磁鋼板の製造方法 |
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