JPH0210668Y2 - - Google Patents

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JPH0210668Y2
JPH0210668Y2 JP6430483U JP6430483U JPH0210668Y2 JP H0210668 Y2 JPH0210668 Y2 JP H0210668Y2 JP 6430483 U JP6430483 U JP 6430483U JP 6430483 U JP6430483 U JP 6430483U JP H0210668 Y2 JPH0210668 Y2 JP H0210668Y2
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JP
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winding
inductance
conductor
bobbin
delay line
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JP6430483U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は導体をボビンに巻回してなるインダク
タンス素子とコンデンサとを組み合わせた電磁遅
延線に係り、ボビンの構造が簡単で導体の巻回も
容易であるうえ、良好な遅延特性の得られる安価
な電磁遅延線に関する。
〔従来技術とその問題点〕
従来この種の電磁遅延線としては、第1図に示
すように、複数のインダクタンスLを直列接続し
てインダクタンス素子1を形成するとともに、こ
のインダクタンス素子1における隣合うインダク
タンスLの接続点とアースとの間に各々コンデン
サCを接続し、複数区間の梯子形に構成してなる
ものが提案されている。
この電磁遅延線は、各インダクタンスL間に形
成される結合係数として、隣合うインダクタンス
L間に形成される結合係数をa1、1つおいたイ
ンダクタンスL間に形成される結合係数をa2、
2つおいたインダクタンスL間に形成される結合
係数をa3、(n−1)個おいたインダクタンス
L間に形成される結合係数をanとすれば、特に
結合係数a1,a2の値および符号が遅延特性に
大きく影響し、結合係数a1の値をa1=0.1〜
0.2、結合係数a2の値をa2=−0.02〜−0.03程度
に選定することにより、良好な遅延特性を得るこ
とができるとされている。
既に本出願人は昭和58年1月31日(特願昭58−
014165号)付けで、そのような最適な結合係数を
簡単に得ることができ、そのため出力波形歪が少
なく、立ち上がり時間の高速のものや比較的大き
な遅延時間のものが得られる電磁遅延線を出願し
た。
本考案者はさらに研究を進め、このような電磁
遅延線において、導体をボビンに複数ターン巻回
する場合のそのボビンに改良を加えた。
〔考案の目的〕
本考案はこのような状況のもとになされたもの
で、構造が簡単で巻回し易いボビンを備え、安価
で良好な遅延特性の得られる電磁遅延線の提供を
目的とする。
〔考案の構成と効果〕
すなわち本考案は、導体をボビンに巻回した複
数区間からなるインダクタンス素子とコンデンサ
とを組み合わせてなる電磁遅延線において、前記
ボビンの対向面に所定のピツチで交互に巻溝を複
数形成し、互いに1ピツチずれた巻溝に前記導体
を1ターン以上に巻回して1区間分のインダクタ
ンスを形成するとともに、前記1区間分の巻溝の
うち一方の巻溝およびこの一方の巻溝からさらに
1ピツチずれた巻溝に、次の区間を形成するイン
ダクタンスの導体を1ターン以上巻回してなるこ
とを特徴とするものである。
このような本考案の構成によれば、ボビンの形
状が単純化されて金型の構造が簡単となり、金型
が安くなるうえ導体が巻回し易く、製造コストを
低く抑えることができる。
しかも、インダクタンス素子における上述した
複数区間の最適な結合状態を簡単に得ることがで
きるので、出力波形歪が少なく立ち上がり時間の
高速のものや比較的大きな遅延時間のものが得る
ことができる。
〔考案の実施例〕
以下本考案の詳細を説明する。なを、従来例と
共通する部分には同一の符号を付す。
本考案に係る電磁遅延線は、回路としては第1
図に示すように、複数のインダクタンスLを直列
接続してインダクタンス素子1を形成するととも
に、このインダクタンス素子1の隣合うインダク
タンスLの接続点とアース間にコンデンサCを接
続し、複数の区間からなる梯子形に構成してなる
ものである。
なお、各インダクタンスLは各々結合係数a
1,a2,a3,…anで結合している。
本考案は、このような電磁遅延線において、各
インダクタンスLを形成する導体の巻回されるボ
ビン形状を工夫したものである。
非磁性体製のボビン2は、第2図および第3図
に示すように、幅W方向の寸法が厚みT方向の寸
法より十分長く、偏平で細長い断面長方形の棒状
となつている。このボビン2のその幅W方向の対
向主面(図中上下面)には、ボビン2の軸方向に
直交するとともに所定のピツチPにて交互に巻溝
3が形成されている。この巻溝3は幅Bおよび深
さDの寸法を有し、特に幅Bは後述する導体の線
径と同じ幅もしくは僅かに広くなつている。
すなわち、ボビン2の一方の主面(図中下面)
に形成されたある巻溝3aに対し、次の巻溝3b
は、対向する主面(図中上面)においてピツチP
ずれた位置に形成され、他の巻溝が順次対向する
主面にピツチPで交互に形成されている。
本考案はこのようなボビン2を用いて構成した
もので、第4図は本考案の一実施例を示すもので
ある。
第4図において、インダクタンス巻線d,e,
f,gが第1図に示す各インダクタンスLを形成
するとすれば、ボビン1における巻溝3cには、
第1図のインダクタンス巻線eの左側に位置する
インダクタンスd(図示省略)の導体がスパイラ
ル状に巻回されている。
この巻溝3cおよび1ピツチPずれた巻溝3a
には、巻溝3c内にてインダクタンス巻線dの導
体に重ねるようにしてインダクタンス巻線eの導
体が連続して3ターンスパイラル状に巻回されて
いる。巻溝3aおよびさらに1ピツチPずれた巻
溝3bには、巻溝3a内にてインダクタンス巻線
eの導体に重ねるようにしてインダクタンス巻線
fの導体が連続して3ターンスパイラル状に巻回
されている。
従つて、1ピツチずれた隣合う2つの巻溝3が
1区間分の巻溝を構成するとともに、各巻溝3が
隣合う区間の巻溝の一部を兼ね、隣合うインダク
タンス巻線が一方の巻溝に共通して巻かれ、順次
隣合うインダクタンス巻線g……の導体も同様に
巻回されている。
そして、各インダクタンス巻線d,e,f,g
……から次のインダクタンス巻線e,f,g……
に移る導体とアース間にはコンデンサ(第4図に
おいて図示省略)が接続され、上述した複数区間
からなる梯子形の電磁遅延線が構成されている。
このように構成された電磁遅延線は、奇数番目
のインダクタンスL間においては常に結合係数a
1,a3……が正の状態になるとともに、偶数番
目のインダクタンスLとの間ではインダクタンス
巻線間の間隔を適当に選定すれば、結合係数a2
……を容易に負の状態にすることが可能になる。
そのため、ピツチP、導体の巻数、線径等を選
定すれば、上述した最適な値と符号の結合係数を
得ることが容易であるので、立ち上がり時間が速
く出力波形歪の少ない遅延特性を得ることができ
る。また、各区間におけるインダクタンス巻線の
巻数を増加すれば、大きい遅延時間を得ることが
できる。
しかも、本考案にあつては、導体を巻回するボ
ビン2が対向面に単に巻溝3を有しているから、
ボビン2の形状が簡単となるうえボビン2を成形
する金型が安価となる。また、ボビン2を巻線機
のチヤツク等に把持させながら回転させて半ター
ン導体を巻いた後、ボビン2もしくは導体を1ピ
ツチ分ずらせて再び半ターン巻いてゆけば、容易
にインダクタンス巻線d,e,f,g……を形成
することができるし、巻溝3を斜めに形成した場
合よりも巻回が簡単となつて製造コストを低く抑
えることができる。
さらに、隣合う区間の両インダクタンス巻線が
1つの巻溝を共通にして巻回されているので、巻
溝の数を減少することが可能となつて形状が小型
化される。
第5図および第6図は本考案の電磁遅延線の他
の実施例を示す断面図である。
第5図に示す電磁遅延線は、ボビン2に多少幅
の広い巻溝3を形成し、この巻溝3内で隣合うイ
ンダクタンス巻線d〜g……の導体が重ならない
ように並行に巻回されてなるものである。
さらに第6図に示す電磁遅延線は、巻回される
インダクタンス巻線d〜g……の導体が巻溝3内
で斜めに引つ張られることを応用し、先に巻回さ
れる導体を巻溝3内で斜めに占めるように巻回
し、あとから巻回される導体が残りの領域を斜め
に占めるように巻回されて構成したものである。
この実施例は、比較的細い導体を多数ターン巻
回する場合に好適する。
そして、本考案の実施にあたつて、ボビン2の
幅Wや厚みTの寸法、ピツチP、巻溝3の幅Bや
深さDおよびその形状、インダクタンス巻線d〜
g……の導体の線径等は、所望の特性に合わせて
任意に構成すればよい。
さらに、インダクタンスLを構成する導体のタ
ーン数は、1ターン以上任意のターン数で実施可
能であり、ボビン2にあつても偏平なものに限定
されるものではなく、例えば断面楕円形や断面円
形のものを用いてもよく、その材料も非磁性体に
限定されない。
また、本考案の電磁遅延線は、インダクタンス
Lを形成する導体にコンデンサ形成用の導体を巻
回して分布定数型の電磁遅延線を構成することも
可能である。
以上説明したように本考案の電磁遅延線は、ボ
ビンの構造が簡単で作り易く、導体の巻回も容易
で、製造コストを低く抑えることができるし、最
適な結合係数を容易に得ることができるので、良
好な遅延特性を得ることができるうえ、小型化も
容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は電磁遅延線を示す回路図、第2図およ
び第3図は本考案の電磁遅延線に用いるボビンの
部分正面図および側面図、第4図は本考案に係る
電磁遅延線の一実施例を示す部分正面図(一部断
面で示す)、第5図および第6図は本考案の他の
実施例を示す断面図である。 1……インダクタンス素子、2……ボビン、
3,3a,3b,3c……巻溝、a1,a2,a
3,…an……結合係数、C……コンデンサ、d,
e,f,g……インダクタンス巻線、L……イン
ダクタンス、P……ピツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導体をボビンに巻回した複数区間からなるイン
    ダクタンス素子とコンデンサとを組み合わせてな
    る電磁遅延線において、前記ボビンの対向面に所
    定のピツチで交互に巻溝を複数形成し、互いに1
    ピツチずれた巻溝に前記導体を1ターン以上巻回
    して1区間分のインダクタンスを形成するととも
    に、前記1区間分の巻溝のうち一方の巻溝および
    この一方の巻溝からさらに1ピツチずれた巻溝
    に、次の区間を形成するインダクタンスの導体を
    1ターン以上巻回してなることを特徴とする電磁
    遅延線。
JP6430483U 1983-01-31 1983-04-28 電磁遅延線 Granted JPS59177219U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6430483U JPS59177219U (ja) 1983-04-28 1983-04-28 電磁遅延線
US06/575,603 US4583062A (en) 1983-01-31 1984-01-31 Electromagnetic delay line having a coil with divergent adjacent turns

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6430483U JPS59177219U (ja) 1983-04-28 1983-04-28 電磁遅延線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59177219U JPS59177219U (ja) 1984-11-27
JPH0210668Y2 true JPH0210668Y2 (ja) 1990-03-16

Family

ID=30194483

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6430483U Granted JPS59177219U (ja) 1983-01-31 1983-04-28 電磁遅延線

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JPS59177219U (ja) 1984-11-27

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