JPH02106662A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH02106662A
JPH02106662A JP25812988A JP25812988A JPH02106662A JP H02106662 A JPH02106662 A JP H02106662A JP 25812988 A JP25812988 A JP 25812988A JP 25812988 A JP25812988 A JP 25812988A JP H02106662 A JPH02106662 A JP H02106662A
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JP
Japan
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temperature
electric expansion
opening
expansion valve
degree
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Application number
JP25812988A
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English (en)
Inventor
Mikihiko Kuroda
幹彦 黒田
Tetsuya Hoshino
哲也 星野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は電動膨張弁によって循環冷媒の過熱度制御を
行う冷凍装置に関するものである。
(従来の技術) 電動膨張弁によって過熱度制御を行う冷凍装置の従来例
としては、例えば特開昭60−133275号公報記載
の装置を挙げることができる。セパレート形空気調和機
として構成されたその装置では、圧縮機の吐出配管と吸
込配管とを接続した四路切換弁に、さらに室内熱交換器
と室外熱交換器とをそれぞれガス管を介して接続し、そ
して上記室内熱交換器と室外熱交換器とを、減圧機構と
して電動膨張弁の介設された液管で相互に接続して冷媒
循環回路を構成している。
上記装置においては、例えば圧縮機からの吐出冷媒を室
外熱交換器から室内熱交換器へと回流させて行う冷房運
転時に、上記室内熱交換器での蒸発温度を蒸発後の圧縮
機への返流ガス温度から引いて過熱度を求め、これが基
準過熱度に近づくように上記電動膨張弁の開度を制御す
ることによって、循環冷媒量の調節を行うようになされ
ている。
(発明が解決しようとする課題) ところで蒸発温度を検出するための温度センサを、例え
ば冷房運転時に蒸発器となる室内熱交換器に取付けて蒸
発器の温度を検出し、これを蒸発温度とする装置におい
て、上記のような過熱度制御を行う電動膨張弁ではゴミ
等の異物のかみ込みによって故障を生じ易いという問題
がある。つまり異物のかみ込みによって流路が絞られる
と循環冷媒量が低下し、この結果、液管から蒸発器に供
給される冷媒は蒸発器内に流入する前に蒸発を開始する
ような、いわゆるガス欠時と同様の現象を生じる。この
場合に、蒸発器温度は蒸発温度まで低下せず、このため
蒸発器温度と返流ガス温度との温度差で求める検出過熱
度は基準過熱度よりも小さくなり、湿り運転の判別がな
されて電動膨張弁に対しては開度を小さくする指令が継
続して発せられることとなる。これにより電動膨張弁は
閉弁方向に作動され、この結果、下限開度まで達してそ
のまま異物を強くかみ込んだ閉弁方向押圧状態が継続す
ることとなり、ついには電動膨張弁のシート面に傷をつ
けてしまうようになっていたのである。
この発明は上記に鑑みなされたものであって、その目的
は、上記のような異物による電動膨張弁の故障の発生を
従来よりも低減し得る冷凍装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) そこでこの発明の冷凍装置は、第1図に示しているよう
に、圧縮機1の吐出側に凝縮器12を、また吸込側に蒸
発器20をそれぞれ接続すると共に、上記凝縮器12と
蒸発器20とを電動膨張弁16の介設された源側配管1
5.17で相互に接続して冷媒循環回路を構成し、また
上記蒸発器20の温度を冷媒蒸発温度として検出する蒸
発温度検出手段38と上記1発器20から圧縮機1に返
流される蒸発後の過熱冷媒温度を検出する過熱温度検出
手段39とを設けると共に、上記過熱温度検出手段39
での検出温度から蒸発温度検出手段38での検出温度を
引いた検出過熱度が基準過熱度に近づくように上記電動
膨張弁16の開度を制御する弁制御手段48を設けて成
る冷凍装置であって、上記蒸発器20を通過する空気等
の熱交換流体の通過前の温度を検出する雰囲気温度検出
手段40を設け、さらに、上記電動膨張弁16の開度が
開度可変範囲の下限開度近傍の状態に達すると共に上記
雰囲気温度検出手段40と痕発温度検出手段38との各
検出温度の温度差が基準温度差よりも小さい時に、上記
電動膨張弁16の開度を開弁方向に強制的に変更する強
制開度変更手段50を設けている。
(作用) 上記の冷凍装置においては、電動膨張弁16の開度が開
度可変範囲の下限開度近傍の状態に達したときには、さ
らに蒸発温度検出手段38で検出された蒸発器20の温
度と、雰囲気温度検出手段40で検出される蒸発器20
通通過前熱交換流体温度との温度差を基準温度差と比較
する。つまり上記電動膨張弁1Gへのゴミ等の異物のか
み込みによりガス欠を生じた場合、f発器20での蒸発
冷媒量の低下によってこの蒸発器20の温度低下が小さ
くなり、このため上記温度差も小さなものとなることか
ら、この温度差を基準温度差と比較することで、上記異
物のかみ込みの存無を判別することができる。そこでこ
の異物のかみ込み有りの判別結果の場合に、上記電動膨
張弁16の開度を開弁方向に強制的に変更する。これに
より異物に対する拘束力がなくなると共に、この異物は
増加する流通冷媒によって電動膨張弁16のシート面か
ら排除されることとなる。このように上記装置では、異
物をかみ込んだまま閉弁方向押圧状態が継続することは
なく、また異物の除去が自動的に行われるので、上記シ
ート面への損傷が少なくなり、故障の発生を従来よりも
低減することが可能となる。
(実施例) 次にこの発明の冷凍装置の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ詳細に説明する。
第2図には、1台の室外ユニッ)Xに第1〜第4の室内
ユニットA−Dを接続してマルチ形空気調和機として構
成したこの発明の一実施例における冷凍装置の冷媒回路
図を示している。
上記室外ユニットXには圧縮機1が内装されているが、
この圧縮機1は、インバータ制御による回転数可変形の
第1の圧縮機2と、回転数一定の第2の圧縮機3とを互
いに並列に接続してハウジング内に収納した、いわゆる
ツインバータ形式の圧縮機であり、第1、第2圧縮機2
.3の各吸込側はそれぞれ第1アキユームレータ4.5
を介して相互に接続されている。そして上記圧縮機1の
吐出配管6と、第2アキユームレータフの介設された吸
込配管8とはそれぞれ四路切換弁9に接続され、この四
路切換弁9にさらに第1ガス管10と第2ガス管11と
が接続されている。上記第1ガス管10には室外熱交換
器12が接続されており、この室外熱交換器12に、第
1電動膨張弁13、受液器14が順次介設された液管1
5がさらに接続されている。この液管15の先端は、そ
れぞれ第2電動膨張弁16・・16の介設された4本の
液安管17・・17に分岐されており、また上記第2ガ
ス管11の先端も、上記に対応して、それぞれガス支管
マフラー18・・18の介設された4本のガス支管19
・・19に分岐されている。そしてこれらの液安管17
・・17とガス支管19・・19との間に、第1〜第4
室内ユニットA−Dに内装されている各室内熱交換器(
第1室内ユニツトAについてのみ図示する)20が接続
されて冷媒循環回路が構成されている。
なお上記吐出配管6には、圧縮機1側から吐出管マフラ
ー21と第1開閉弁22とを順次介設すると共に、両者
21.22の間の配管と、上記液管15における第1電
動膨張弁13よりも室外熱交換器12側とを、第2開閉
弁23の介設された第1バイパス配管24で接続してい
る。また上記第1ガス管10と吸込配管8とを、第3開
閉弁25の介設された第2バイパス配管26によって接
続し、この第2バイパス配管26の中途部には、上記吐
出配管6に周設されている蓄熱槽27内に配設した熱交
換部28を設けている。これらの第1、第2バイパス配
管24.26は、後述する除霜運転時の冷媒循環径路を
構成するものである。
また上記吐出配管6と吸込配管8とは、第4開閉弁29
の介設された第3バイパス配管30で相互に接続してい
るが、これは、圧縮機1の運転停止後に上記第4開閉弁
29を開弁することによって冷媒回路内を迅速に均圧化
するためのものである。さらに第1室内ユニツトAの接
続されている液安管17を、第5開閉弁31の介設され
た第4バイパス配管32で第1バイパス配管24に接続
すると共に、上記第1室内ユニツトAの接続されている
ガス支管19に、第6開閉弁33と逆止弁34との並列
回路を介設しているが、これらは、例えば未使用時の浴
室の更衣室を洗濯後の衣類の乾燥室とし、この乾燥室内
に温風を吹出すための乾燥ユニットの接続を、上記第1
室内ユニツトAに替えて接続し得る構成としているもの
である。
この場合に、その他の室内ユニッ)B−Dとは異なる冷
媒循環制御を上記乾燥ユニットに対して行うために、上
記の第5、第6開閉弁31.33の開閉操作を行うこと
となるが、その詳細は省略し、以下には上記第1室内ユ
ニッI−Aが接続され、したがって上記第5開閉弁31
は閉に、また第6開閉弁33は開にそれぞれ維持し、ま
た上記均圧用の第4開閉弁29を閉にして行う冷暖運転
時の冷媒循環制御について説明する。
上記構成の空気調和機における暖房運転は、四路切換弁
9を図中実線で示す切換位置に、また第1開閉弁22を
開、第2、第3開閉弁23.25を閉にして圧縮機1を
運転し、圧縮機1からの吐出冷媒を、図中実線矢印で示
すように、凝縮器となる各室内熱交換器20から蒸発器
となる室外熱交換器12へと回流させることによって行
う。この場合、蒸発冷媒の過熱度制御を第1電動膨張弁
13で行い、また各第2電動膨張弁16・・16では、
各室内熱交換器2o出口での凝縮冷媒温度が互いに同一
温度となるように開度制御することにより、各室内熱交
換器20への冷媒分配量の制御を行う。なお停止部屋の
室内ユニットに対応する第2電動膨張弁16は所定の停
止開度(圧縮機1への液戻りを防止するため、自然放熱
に見合うだけのわずかな量の冷媒を流し得る開度)に維
持する。
また冷房運転は、上記から四路切換弁9を図中破線で示
す切換位置に切換え、図中破線矢印で示すように、圧縮
機1からの吐出冷媒を、凝縮器となる室外熱交換器12
から蒸発器となる各室内熱交換器20・・20へと回流
させることによって行う。このとき、第1電動膨張弁1
3は全開にし、各第2電動膨張弁16・・16で冷媒の
過熱度制御を行う。なお冷房停止部屋の室内ユニットに
対応する第2電動膨張弁16は全開にする。
上記各運転時の過熱度制御、また冷媒分配量制御を行う
ために、上記冷媒回路にはサーミスタ等より成る第1−
第5温度センサ35〜39が配設されており、暖房運転
時の蒸発冷媒温度を検出するための第1温度センサ35
は室外熱交換器12に、また暖房運転時に圧縮機に返流
される蒸発ガス冷媒の過熱温度を検出するための第2温
度センサ36は吸込配管8に、そして暖房運転時の各室
内熱交換器20出口での凝縮冷媒温度を検出するための
各第3温度センサ37・・37は、室内熱交換器20・
・20を液支管17・・17に接続する各法例連絡配管
にそれぞれ取着されている。
一方、冷房運転時の蒸発冷媒温度、及び蒸発ガス冷媒の
過熱温度をそれぞれ検出する第4温度セン4ノ゛38、
第5温度センサ39は各室内熱交換器20・・20、各
ガス支管19・・19にそれぞれ取着されている。なお
大きな熱交換能力が必要とされる上記室外熱交換器12
は、薄形化を図るために上下2段の熱交換部から成る構
成となされており、上記第1温度センサ35は各熱交換
部にそれぞれ取着され、これらの第1温度センサ35・
35の各検出温度の平均温度に基づいて上記暖房運転時
の過熱度制御を行うようになされている。
また、各室内ユニットA−Dでは、室内ファン(図示せ
ず)を作動することにより室内熱交換器20を通して室
内空気を循環させ、これにより室内熱交換器20内の流
通冷媒お室内空気との熱交換を行わせ、暖房運転時には
温風、冷房運転時には冷風が各室内ユニッ1−A−Dか
ら室内へと吹出されるようになされているが、各室内ユ
ニットA〜D内には、上記循環空気の室内熱交換器20
通過前の温度を室温として検出する室温センサ40がそ
れぞれ配設されている。一方、室外ユニットX内には、
室外ファン(図示せず)を作動することによって室外熱
交換器12を通過する外気における上記室外熱交換器1
2通過前の温度を外気温度として検出する外気温センサ
41が配設されている。
なお上記暖房運転の継続中に、室外熱交換器12に生じ
た霜を除(除霜運転は、第2開閉弁23と第3開閉弁2
5とをそれぞれ開に、また第1開閉弁22を閉にすると
共に、四路切換弁9を図中破線で示す切換位置に切換え
、さらに第1、第2電動膨張弁13.16をそれぞれ全
開にして行う。
これにより、圧縮a1から吐出される高温ガス冷媒は、
第2図の一点鎖線矢印で示しているように、第1バイパ
ス配管24を通して直接室外熱交換器12に供給され、
上記圧縮a1における圧縮仕事を除霜熱源とする除霜が
行われる。そして室外熱交換器12を通過した冷媒は、
第1ガス管10から第2バイパス配管26を通して圧縮
機1に返流されるが、この際に、蓄熱槽27での蓄熱熱
量が循環冷媒に付与される。つまり圧縮機1からの高温
吐出ガス冷媒の流通によって高温温度状態に維持される
吐出配管6からの外部放散熱量を、暖房運転時に上記蓄
熱槽27内の蓄熱剤中に蓄熱しておき、これを除霜熱源
として活用するようになされているのである。これによ
って、より短時間で除霜運転を終了させることが可能と
なる。
次に上記空気調和機において、便宜上、冷房時の運転制
御について、第3図の運転制御系統図を参照して説明す
る。
図のように、各室内ユニットA−Dはそれぞれ室内制御
装置43(第1室内ユニツトAについてのみ図示する)
をそれぞれ備えており、各室内制御装置43には、運転
操作用リモコン44と、上記した室温センサ40及び第
4温度センサ38とがそれぞれ接続されている。上記各
運転操作用リモコン44は運転スイッチと、希望室温を
設定するための温度設定スイッチとを有しており、上記
運転スイッチがONであり、かつ室温センサ40での検
出室温が設定室温よりも高いとき(室内サーモONのと
き)に、冷房運転要求信号(以下、冷房要求と略記する
)が各室内制御装置43から室外ユニントXに対して出
力され、またこのとき、上記室温センサ40での検出室
温Ta、検出室温と設定室温との温度差ΔT、第4温度
センサ38で検出される蒸発温度(室内熱交換器温度)
Teに応する各温度信号も出力される。
一方、室外ユニッ)Xは室外制御11装置45を備えて
おり、この室外制御装置45内には、運転要求ユニット
把握部46と周波数制御部47と弁制御部(弁制御手段
)48とが設けられている。上記運転要求ユニット把握
部46は上記した冷房要求を出力している室内ユニット
を判別して、運転ユニット信号を上記周波数制御部47
と弁制御部48とに出力する。これにより上記周波数制
御部47では上記運転ユニット信号に基づいて、まず冷
房要求のある各室内ユニットの定格能力を合計すると共
に、冷房要求のある各室内ユニットからの温度差信号へ
Tの中で最大温度差を抽出し、初期周波数のデータテー
ブルから上記の合計定格能力と最大温度差との組合せに
対応する初期周波数を選定する。そしてこの周波数にて
圧縮機10運転を開始し、上記初期周波数に応じる回転
数となった後には、その後の上記温度差信号ΔTの総和
値の変化に応じて、例えばP I D 1iil+御に
よって負荷の変化に応じた運転周波数を逐次発生し、こ
の周波数にて上記圧縮機1の運転を行う。なお室内側で
の運転部屋数の増減を生じた場合には、新たに上記の手
順で初期周波数の選定を行う制御から繰返される。また
上記の運転周波数が第1圧縮機2の可変周波数範囲の上
限を超えている場合には、第2圧縮機3を起動し、この
第2圧縮機3への印加電源の周波数(例えば商用周波数
60Hz)を上記運転周波数から引いた周波数をインバ
ータ制御装置49に出力し、この周波数にて第1圧縮機
2を運転する。
一方、上記弁制御部48においては、前記した冷房サイ
クルへの四路切換弁9の切換え、及び第1電動膨張弁1
3を全開にする開弁制御を行う。
そして、冷房要求のある室内ユニットに対応する第2電
動膨張弁16・・16の開度制御を行うが、この制御は
、各ガス支管19・・19に取着されている前記第5温
度センサ39・・39での各検出温度、すなわち圧縮機
1に返流される蒸発冷媒の過熱温度T1から、上記各第
4温度センサ38で検出される冷媒版発温度(室内熱交
換器温度)Teを引いた検出過熱度を所定のサンプリン
グ時間毎に求め、この検出過熱度と、基準過熱度SHO
との偏差E= (TI−Te)−5HOに比例する開度
P=C・E(Cは正の定数)だけ増減(Proは開、P
〈0は閉)していくことによって行う。
このように冷房運転時の過熱度制御は、各第2電動膨張
弁16・・16を第3、第4温度センザ38.39での
各検出温度に基づいて開度制御11することによって行
われるが、この場合、ゴミ等の異物のかみ込みを生じた
場合に、前記のように電動膨張弁の故障を生じるおそれ
があるので、その防止を図るために、上記室外制御装置
45内にさらに電動膨張弁の開度監視部(強制開度変更
手段)50を設けており、次にこの開度監視部5゜にお
いて行われる制御について第4図の制御フローチャート
と、第5図に示している異物のがみ込みを生じている電
動膨張弁に対する開度制御例とを参照して説明する。
第4図のステップS1は、上記のように弁制御部48に
よって過熱度制御される各第2電動膨張弁16・・16
の中で、可変開度範囲の下限開度に達したものが存在す
るか否かを判別するステップである。これが検出された
場合には、次いでステップS2において所定時間tl 
(例えば1分)の時間経過を待った後、ステップS3に
おいて、上記下限開度に達した第2電動膨張弁16に対
応する室内ユニットでの室内熱交換器20の温度、すな
わち上記第4温度センサ38での検出温度Teと、室温
センサ40での検出温度Taとの温度差(Ta−Te)
を基準温度差ΔTOと比較する。上記下限開度状態が、
室内側の負荷変動に対応して生じ、下限開度に応する冷
媒量が室内熱交換器20を流通している場合には、この
室内熱交換器20は室温よりも充分に低い温度に維持さ
れており、この場合には上記ステップS3では、上記温
度差(Ta−Te)がΔTOよりも大きいことが判別さ
れ、このときには上記ステップS1に戻る処理を行う。
したがって以降、上記下限開度状態が継続している間は
、時間t1毎に」二記の比較を行いながら、その他の第
2電動膨張弁16に対しては新たに下限開度に達するも
のが存在するか否かを判別するステップ31〜S3の処
理を繰返すこととなる。
一方、上記下限開度状態が第2電動膨張弁16への異物
のかみ込みによって生じたものであり、このために上記
第2電動膨張弁16の介設されている冷媒循環径路でガ
ス欠を生じている場合には、室内熱交換器20での蒸発
冷媒量の低下によって室温に対する上記室内熱交換器2
0の温度低下が小さくなることから、上記ステップS3
では、上記温度差(Ta−Te)がΔTOよりも小さい
ことが判別される。この結果、上記ステップS3に続い
てステップS4の処理が実行され、上記第2電動膨張弁
16の開度を可変開度範囲の上限開度に変更する指令を
上記弁制御部48に出力する。次いでステップS5にお
いて所定時間t2 (例えば10秒)の時間経過を待っ
た後、ステップS6において、開度変更後の温度差(T
a−Te)を基準温度差ΔTOと比較し、上記のガス欠
状態が解消され、したがって室内熱交換器20に開度に
応する冷媒量が流れることにより、この室内熱交換器2
0の温度低下を生じて上記温度差(Ta−Te)がΔT
Oよりも大きくなったことを確認して、上記ステップS
1に戻り、新たに下限開度に達するものが存在するか否
かの判別処理を開始する。つまり第5図に示しているよ
うに、異物のかみ込みによって下限開度に達すると、こ
の時点からむ1時間経過後に上記上限開度への変更指令
が発生され、これによって電動膨張弁16の開度が開弁
方向に上限開度まで変更される。これにより、内部の弁
体はシート面から離れる方向に作動され、異物から離れ
ることとなるために、異物に対する拘束力がなくなり、
この状態で増加してくる流通冷媒によって異物は押し流
され、電動膨張弁16のシート面から排除されることと
なる。
したがって以降は、開度に応じた流量が得られることと
なり、その後は正常な過熱度制御状態が維持されること
となる。なお上記時間t1は、電動膨張弁が小開度状態
のときに異物のかみ込みを生じて短時間で下限開度とな
る場合において、ガス欠状態に応じる室内熱交換器の温
度変化を生じるまでを見込んだ時間、また時間t2は、
ガス欠状態解消後の室内熱交換器の温度変化を生じるま
での時間としてそれぞれ設定している。
なお第4図のステップS6において、温度差(Ta−T
e)がなおΔTOよりも小さい場合には、異物のシート
面への固着力が大きいためにこの異物の排除がなされず
、或いは異物以外の、例えば配管からの冷媒の漏出等に
よるガス欠が生じているものとして、ステップS7にお
いて異常信号を出力する。
この結果、異常表示を行って運転の異常停止を行うよう
にしている。
以上、冷房運転時の第2電動膨張弁16に対する開度制
御を例に挙げて説明したが、暖房運転時において過熱度
制御に用いる第1電動膨張弁13に対しても同様の制御
を行って、異物のかみ込みによる故障の発生の低減を図
ることが可能である。
この場合には、冷房運転時の蒸発温度検出手段、過熱温
度検出手段、雰囲気温度検出手段をそれぞれ構成してい
る第4温度センサ38、第5温度センサ39、室温セン
サ40に替えて、第1温度センサ35、第2温度センサ
36、外気温センサ41がそれぞれ上記各手段を構成す
る。また上記においては複数の室内ユニットA−Dを接
続したマルチ形空気調和機を例に挙げて説明したが、1
台の室内ユニットを接続した空気調和機や、冷暖のいず
れか一方のみを行う空気調和機においても実施可能であ
り、さらに空気調和機以外の冷凍装置ζこおいても、こ
の発明を適用して構成することができる。
(発明の効果) 上記のようにこの発明の冷凍装置においては、電動膨張
弁の開度が異物のかみ込みによって、開度可変範囲の下
限開度近傍に達した場合に、続いて開弁方向への開度変
更が強制的に行われるので、従来のように異物をかみ込
んだまま閉弁方向抑圧状態が継続することはなく、また
異物の除去が自動的に行われることともなり、この結果
、上記電動膨張弁のシート面への損傷が少なくなって、
故障の発生が従来よりも低減する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の機能ブロック図、第2図はマルチ形
空気調和機として構成したこの発明の一実施例における
冷凍装置の冷媒回路図、第3図は上記空気調和機におけ
る運転制御系統図、第4図は上記空気調和機における開
度監視部でなされる制御フローチャート、第5図は上記
空気調和機における電動膨張弁の開度変化の一例を示す
模式図である。 1・・・圧縮機、12・・・室外熱交換器(凝縮器)、
15・・・液管(液側配管)、16・・・第2電動膨張
弁、17・・・液支管(液側配管)、20・・・室内熱
交換器(蒸発器)、38・・・第4温度センサ(蒸発温
度検出手段)、39・−・・第5温度センサ(過熱温度
検出手段)、40・・・室温センサ(雰囲気温度検出手
段)、48・・・弁制御部(弁制御手段)、50・・・
開度監視部(強制開度変更手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、圧縮機(1)の吐出側に凝縮器(12)を、また吸
    込側に蒸発器(20)をそれぞれ接続すると共に、上記
    凝縮器(12)と蒸発器(20)とを電動膨張弁(16
    )の介設された液側配管(15)(17)で相互に接続
    して冷媒循環回路を構成し、また上記蒸発器(20)の
    温度を冷媒蒸発温度として検出する蒸発温度検出手段(
    38)と上記蒸発器(20)から圧縮機(1)に返流さ
    れる蒸発後の過熱冷媒温度を検出する過熱温度検出手段
    (39)とを設けると共に、上記過熱温度検出手段(3
    9)での検出温度から蒸発温度検出手段(38)での検
    出温度を引いた検出過熱度が基準過熱度に近づくように
    上記電動膨張弁(16)の開度を制御する弁制御手段(
    48)を設けて成る冷凍装置であって、上記蒸発器(2
    0)を通過する空気等の熱交換流体の通過前の温度を検
    出する雰囲気温度検出手段(40)を設け、さらに、上
    記電動膨張弁(16)の開度が開度可変範囲の下限開度
    近傍の状態に達すると共に上記雰囲気温度検出手段(4
    0)と蒸発温度検出手段(38)との各検出温度の温度
    差が基準温度差よりも小さい時に、上記電動膨張弁(1
    6)の開度を開弁方向に強制的に変更する強制開度変更
    手段(50)を設けていることを特徴とする冷凍装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333219A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd マルチ式空気調和システム
JP2009168343A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JP2009236357A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Sanyo Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫
JP2012102970A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍サイクル装置

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