JPH02103393A - 粒状物の乾燥方法および装置 - Google Patents

粒状物の乾燥方法および装置

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JPH02103393A
JPH02103393A JP25492388A JP25492388A JPH02103393A JP H02103393 A JPH02103393 A JP H02103393A JP 25492388 A JP25492388 A JP 25492388A JP 25492388 A JP25492388 A JP 25492388A JP H02103393 A JPH02103393 A JP H02103393A
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JP
Japan
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drying
dried
gas
fluidized bed
container
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Application number
JP25492388A
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English (en)
Inventor
Shinjiro Yokota
横田 信次郎
Yasumasa Ide
井出 安正
Shinji Matsuura
真司 松浦
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、粒状物の乾燥方法および装置に係り、特に、
ナイロンチップ等の内部水を含む吸水性樹脂チップの乾
燥に好適な流動層と充填層とを組み合わせた粒状物の乾
燥方法および装置に関する。
(従来の技術) 従来このような樹脂チップ等の被乾燥物を乾燥する粒状
物乾燥装置として第8図に示すような円錐型回転真空乾
燥機100がある0円錐型回転真空乾燥機100は円錐
形の容器101を2つ組み合せて回転自在に配設されて
いる。容器101の内部にはスチームジャケット102
及びスチームバイパス(伝熱管)103が設けられ、外
部から加熱スチームが供給され円錐形の容器の内部を加
熱するようになっている。
一方容器101の内部には、容器101内で発生するガ
スを吸引するガス吸引口104が設けられている。この
容器101は外部に設けられた回転装置105により、
回転されるようになっている。
このように構成された円錐型回転真空乾燥機100に上
方の供給口106から被乾燥物、例えば、ナイロンチッ
プ等の被乾燥物を供給し、供給口106を閉じる。
次に円錐型回転真空乾燥機100を回転させスチームジ
ャケット102及びスチームバイパス103にスチーム
を供給して内部の被乾燥物を加熱しながら乾燥する。
また、他の従来の装置として流動層乾燥装置が用いられ
ている。
この種の乾燥装置の一例として、例えば特公昭60−1
2555号公報には、整流網(多孔板)の下方から熱風
を送入して流動層を形成し、被乾燥物と熱風との間で熱
の伝達と水分の移動を行なわせ、被乾燥物を乾燥させる
ようにした装置が示されている。
また、他に、図示しないが、円筒移動層ドライヤがある
。この円筒移動層ドライヤは、円筒形の容器中に被乾燥
材を収容し、下部から熱ガスを供給して向流で流して、
被乾燥材を乾燥するようになっている。
ところで、従来は上記のように円錐型回転真空乾燥機1
00や、流動層乾燥装置、円筒移動層型ドライヤが用い
られてきたが、ナイロンには、−NHCO−という親水
性基があるため、吸湿した水分は、表面水分だけでなく
、内部水分として存在し、乾燥が拡散律速であるため、
温度を上げないと容易に乾燥できない、ところが、温度
を上げると、酸素が存在する雰囲気では、容易に酸化劣
化、黄変し、製品品質を維持できなくなるため、真空雰
囲気又は、NZ雰囲気で乾燥されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような性状を有するナイロンチップ
等の被乾燥物を上記したような従来技術の乾燥機によっ
て乾燥する場合には次のような問題点がある。
円錐型回転真空乾燥機100では、伝熱は、ペレット同
士の熱伝導で行なわれるため、均一な温度になるまで時
間がかかっていた。従って、例えば120°Cの蒸気で
加熱しても、水分12%から所定の水分0.05%まで
乾燥するのに18hrかかっていた。しかも、これはバ
ッチ式であるため、切替えに人手を必要とした。
伝熱係数の高い流動層乾燥装置は、所定温度に速く、し
かも均一温度にすることができ、例えば、水分12%か
ら所定の水分0.05%にするのに、130℃の熱ガス
で連続式で約9hr、バッチ式では約6hrと短かい時
間で乾燥できる。゛しかじ、連続装置にするためには、
粒子による滞留時間のバラツキを少なくするため、多段
にする等の工夫が必要な上に、熱ガスを供給するための
ブロアの動力が非常に大であった。
また、ナイロンに、ガラス等を混ぜるコンパウンドの場
合、品種が多く、数日毎に品種を切り替えるとき、混ざ
らないよう、乾燥器内部を水洗する必要がある。このと
き、整流網(多孔板)型ディストリビユータを有す通常
の流動層型乾燥装置では、水が空気室側に入ってしまう
という問題がある。
また、円筒移動層型ドライヤは、連続式ではあるが、下
部から熱ガスを供給し、向流で流すため、入口部の熱ガ
ス温度が下がるため、所定の温度になるまでに時間を要
し、乾燥時間は、例えば110°Cの熱ガスで水分12
%から所定の水分0.05%にするのに18hr近くか
かる。
このように連続式流動層乾燥装置ではメリットとして被
乾燥材が早く昇温するが、滞留時間が不均一であり、か
つ、流動化用の熱ガス供給ブロアの動力が非常に高いと
のデメリットを有する一方、円筒移動層型ドライヤは、
滞留時間が均一化するというメリットがあるが、昇温時
間が大巾にかかるというデメリットがある。
また他の従来例においては、昇温時間がかかるという問
題がある。
本発明は、上記した従来技術の諸問題点に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、流動層乾燥装置と移
動層型ドライヤとのそれぞれの特徴を生かし、昇温時間
を短かく、滞留のバラツキを防止して一定の乾燥度とす
ることができ、流動化用の熱ガス供給のための所要動力
も従来のように流動層のみで乾燥させる場合に比べて極
めて低くでき、また、乾燥時間も全体的に短かい粒状物
の乾燥方法および装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明では、粒状物である被
乾燥物を高温ガスを用いて流動層で短い時間で均一に加
熱するとともに、一定程度乾燥させ、然る後、この流動
層乾燥された被乾燥物を高温ガスを用いて充填層で所望
の滞留時間を以て乾燥させて所定の乾燥度とする。
また他の発明では、縦型容器の内部下方に高温ガスの吹
込管を容器の断面を横断して多数並置して設け、この吹
込管から所定距離隔てた上方の前記縦型容器の内部に、
前記吹込管からの高温ガスと合流して被乾燥物を流動化
させる量の高温ガスを吹き込む分散管を容器を横断して
多数並置して設け、この分散管の上部の縦型容器の内部
に高温の熱媒体を流す伝熱管群を設け、縦型容器にはこ
の伝熱管群の上方位置に被乾燥物の供給口とガス排出口
を設け、前記吹込管の下方位置に被乾燥物の排出口を設
け、前記分散管より下方は被乾燥物が充填された充填層
乾燥部とし、その上方は流動層乾燥部として構成した。
さらに他の発明では、被乾燥物を流動化すべく下方から
高温ガスを供給する空気分散板及び空気分散板上部に設
けられ熱を被乾燥物に与えるべく内部に加熱流体を流す
伝熱管を有する流動層乾燥器と、流動層乾燥器より送給
された粒状物を下部より供給する高温ガスに接触させ乾
燥する充填層乾燥器とからなる。
(作 用) 請求項1記載の粒状物の乾燥方法では、内部水分を含有
した粒状のナイロンチップ等の被乾燥物が、まず、高温
のガスで流動化されて均一に加熱されるとともに所定の
水分が飛ばされて一定程度に比較的短時間で乾燥され、
次に、これにより乾燥された被乾燥物は充填層で充分な
所望の滞留時間を以て乾燥されて最終的に所定の乾燥度
とされる。従って、全体的に乾燥時間が短く、また、従
来のように全量流動層乾燥させることなく、一部のみ乾
燥させるので、流動層部での流動化のための高温ガス供
給所要動力が大幅に減少されて、均一でバラツキの少な
い一定した乾燥度の製品が得られる。
請求項2記載の粒状物の乾燥方法では、前記作用が同時
に並行して行われる。従って、乾燥サイクルが短縮され
、乾燥作用が効率良く行われる。
また、この場合は、充填層乾燥に供された熱ガスを流動
層乾燥源の一部として使用することができるので、乾燥
に必要な高温ガス量の節約が可能である。
請求項3記載の粒状物乾燥装置では、縦型容器のほぼ中
間部の分散管より下方の下段部分は既に上段の流動層乾
燥部で一定程度乾燥された被乾燥物が充填された充填層
となっており、この充填層では容器下部のガス吹込管か
ら吹込まれる高温ガスが被乾燥物の各粒子間を通過して
被乾燥物が最終的に乾燥される。この充填層乾燥部では
充分な滞留時間をとって乾燥されるので、滞留時間のバ
ラツキを無くした状態で乾燥される。一方、同時に、前
記充填層乾燥と並行してこの充填層乾燥部の上部、即ち
、前記分散管よりも上方の上段部分では、多数並置して
設けられた分散管から均等に噴出される高温ガスと前記
充填層で乾燥を終えた高温ガスが合流することによって
被乾燥物が流動化されて乾燥されるとともに、さらにこ
の流動化によって被乾燥物は分散管上方の加熱管群と接
触して伝熱管から熱を吸収することにより効率良く乾燥
される。この流動層乾燥部では例えば20分間というふ
うに比較的短鱒間の所定時間で、所定温度まで均一に加
熱されて、一定程度まで乾燥される。
流動層乾燥部で前記の如く所定時間の乾燥が行われると
、充填層乾燥部で最終的に乾燥された被乾燥物が容器下
部の被乾燥物排出口から所定量抜き出され、流動層乾燥
部で一定程度乾燥された被乾燥物が流動層乾燥部の分散
管まで下降されて、充填層乾燥部に導かれる。同時に、
容器上部の供給口から新たな被乾燥物が流動層乾燥部に
所定高さまで投入されて、以下同様な乾燥作用が行われ
る。なお、充填層乾燥部は移動層として一定量ずつ容器
から排出させつつ乾燥させるものであっても良い。
このように、流動層乾燥部と充填層乾燥部とを組み合わ
せることにより、流動層乾燥の、均一に、かつ短時間で
所定温度に上げうろこと、および充填層乾燥の充分な滞
留時間をとって各々の粒子の滞留時間のバラツキをなく
しうるという特徴が生かされて、全体的に乾燥時間も短
く、かつ、熱ガス供給用の所要動力も全体的に著しく低
くでき、かつ均一でバラツキの少ない一定の乾燥度の製
品が得られる。従って、例えばナイロンチップ等のよう
に、内部水分を包含していて乾燥が困難な被乾燥物に対
しても所定の乾燥度が確実かつ容易に得られる。
そして、この場合は、一体容器中に流動層乾燥部と充填
層乾燥部とが組み込まれるので、装置全体が簡略化され
、設置スペースが著しく減少される。
そして、請求項4記載の粒状物乾燥装置においては、吹
込管およびまたは分散管を上部を尖らせた形状としてそ
の表面に高温ガスの噴出用の小孔を多数穿って設けるの
で、内部の被乾燥物を下降させる時にその流れが円滑に
行われるので、被乾燥物が吹込管または分散管の上方部
に残って滞留し過乾燥になって、製品の品質を損ねるこ
とがない、特に、ガスを被乾燥物の落下に支障のない量
だけ噴出させて被乾燥物を下降させると、被乾燥物はガ
スによって浮遊させられるので、吹込管または分散管の
上方部における滞留が一層効果的に防止される。
また、請求項5記載の粒状物乾燥装置では、吹込管より
も下方の容器内部の中心部にバッフルを設けるので、充
填層乾燥部で乾燥された被乾燥物を排出する時に容器断
面から一様に引き抜かれるので、例えば、バッフルを設
けない場合のように中心部だけの被乾燥物が抜は出され
て容器内周面側の被乾燥物が抜は出されないという欠点
が除去され、乾燥し過ぎになって乾燥度がばらついたり
、品質が不安定になることがない。
さらに、請求項6記載のように、流動層乾燥器と充填層
乾燥器を別体に構成して接続する場合には、前記流動層
乾燥部と充填層乾燥部を一体容器に組み込む場合と同様
に全体的に乾燥時間が短く、かつ、熱ガス供給のための
所要動力も極めて低くされ、かつ均一でバラツキの少な
い一定の乾燥度の製品が得られる。従って、例えばナイ
ロンチップ等のように、内部水分を包含していて乾燥が
困難な被乾燥物に対しても所定の乾燥度が容易に得られ
る。
また、この場合は、流動層乾燥と充填層乾燥のそれぞれ
の乾燥条件の調整が容易に行える。
そして、このように別体で組み合わせる場合は、既存設
備をそのまま流用して容易に装置を構成させることかで
きる。
なお、本発明では、充填層乾燥は一定時間被乾燥物を保
持して固定層乾燥として乾燥させることもできるし、容
器下部に定を排出装置を設けておき、移動層として徐々
に充填層を下降させつつ乾燥させる移動層乾燥とするこ
ともできる。
(実施例) 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。第1
図に、本発明の粒状物乾燥装置の全体を1で表わす0粒
状物乾燥装置lは上段部が流動層乾燥部A、下段部が固
定層乾燥部Bとして構成される。流動層乾燥部Aには、
縦型角形の容器1aにおいて多数容器を横断して設けら
れた分散管5の上方に伝熱管群2が設けられている。こ
の伝熱管群2は第1図に示すように容器1aの壁部で上
下方向に折り返えされて連続する伝熱管2aが、第2図
に示すように容器1aを横断して一定間隔で複数列設け
られてなり、内部に高温の熱媒体として高温の蒸気が流
される。各々の伝熱管2aの下端と上端はそれぞれ下部
蒸気へラダ21および上部蒸気へラダ22に接続されて
おり、蒸気は下部蒸気へラダ21から伝熱管2aに入っ
て通過し、上部蒸気ヘッダ22へと流れる。下部および
上部蒸気ヘッダ21.22は図示していない支持部材に
より乾燥装置本体に取付けられる。また、この縦型角形
の容器1aの最上部には、粒状物乾燥装置lに被乾燥物
としてのナイロンチップを供給する供給口3と、ガス排
出口4が設けられている。
また、縦型角形の容器1aの下方には、角丸形容器10
部を介して接続された円筒容器部1bが設けられ角形容
器1aの下端に高温ガス、例えば、N、ガスを流動層乾
燥部Aの内部に吹き出す複数本のガス分散管5が一定間
隔で角形容器1aを横断して取りつけられている。この
分散管5より上方は流動層乾燥部Aを構成する。それぞ
れの分散管5は、角形容器部1aの一方の端から他方の
端部までのび、それぞれの長さは同じである。また、こ
の複数の分散管5は大径のヘッダ20からそれぞれ分岐
されて突設されている(第3図参照)。
このヘッダ20には高温のN2ガス供給源(図示せず)
が接続される0分散管5の上部6に設けられた無数の小
孔から高温のN2ガスが吹き出されるようになっている
。即ち、分散管5の断面において上方部6は屋根型の尖
った形状になっており、この屋根部(斜面部)は例えば
パンチングメタル等の無数の小孔が穿設された部材から
形成され、その小孔の直径は例えばIIW程度とされる
。また、このように分散管5の上方部6を屋根型の尖っ
た形状とすることにより、内部に収容されたナイロンチ
ップが抜かれる時に、ナイロンチップが分散管5の上方
部6に残って高温度にさらされて黄変などして変色しな
いように構成されている(第5図参照)0分散管5と後
述する吹込管8とから吹き出されるN!ガスが合流して
分散管5より上にあるナイロンチップが流動化され、流
動層が形成される。
一方、乾燥装置lの前記ガス分散板5から所定距離隔て
た縦型円筒形の容器1bの内部下端には前記ガス分散板
5と同様な構造を有する高温ガスの吹込管8が複数、容
器1bを横断して所定間隔で取り付けられている。即ち
、ガス吹込管8はその上部が屋根型に尖った形状とされ
、その表面には無数の小孔(例えば直径がlff1w程
度)が穿設されている。そして、それぞれのガス吹込管
8はヘッダ23から分岐されて突設されている。この吹
込管8の無数の小孔からのN、ガスが縦型円筒形の容器
1aの内部に収容されたナイロンチップを流動化しない
量が吹き込まれる。この吹込管8と前記ガス分散板5の
上端部との間は固定層乾燥部Bが形成される。さらに、
縦型円筒形の容器1bの下端には、円錐状に縮径した、
乾燥されたナイロンチップ用の排出口10が設けられ、
その内部には、容器lb内の被乾燥物を容器断面から均
一に引き出すための円錐形のバッフル9が取り付けられ
ている。なお、分散管5の上端部から下方の被乾燥物排
出口10の間の領域にはす・イロンチップが充填される
。この固定層乾燥部Bの容器1bおよびこれより下の容
器は断面が円形に形成されているので、被乾燥物の排出
時に下降する被乾燥物の流れがスムースであり、角部で
の滞留がない。
被乾燥材の供給口3、排出口10にはそれぞれ図示しな
い供給弁および排出弁が設けられている。
また、ガス排出口4以降には図示しないサイクロンやバ
グフィルタ等を有する排ガス処理装置が接続される。ま
た、符号6は容器支持部である。
このように構成された粒状物乾燥装置1は次のように作
動する。
まず、粒状物乾燥装置1の被乾燥物供給口3の供給弁を
開き、所定高さまで被乾燥物である例えばサイズが2.
5 aaφX2.5+m+/!で水分を例えば12%含
有したナイロンチップを投入した後、供給弁を閉じる。
なお、このようにナイロンチップの投入を開始する時点
では分散管5の上端部下方の固定層乾燥部Bには既に流
動層乾燥を終えたナイロンチップが充填されている。
そして、それぞれの分散管5の多数の小孔から例えば温
度が130℃の高温のN2ガスを噴出させると共に、下
方の固定層乾燥部Bから分散管5同士の間を通って上昇
してくるN2ガスと合流させてナイロンチップの流動層
を形成させて乾燥させる。そして、所定時間、例えば2
0分間程度、このような流動層乾燥して流動層乾燥部A
で所定温度まで均一に加熱すると同時に、一定程度まで
乾燥する。なお、前記分散管5のガス噴出用の小孔は分
散管5の屋根部の斜面に設けられているので隣り合う分
散管5のこの小孔から噴出するガスとガスが衝突するよ
うにして上昇するので、より均等に被乾燥物が混合され
て乾燥されると共に、流動乾燥中に分散管5と分散管5
の間を被乾燥物が下方へ落下するようなこともない。
次に、被乾燥物排出口10の排出弁を開き固定層乾燥部
Bで乾燥を終了したナイロンチップを所定量抜き出して
この流動層乾燥されたナイロンチップをガス分散管5ま
で下降させて移動させ、固定層乾燥部Bへ導く。そして
このようにして下方に移動したナイロンチップは固定層
乾燥部Bで、下方の複数本のガス吹出管8の無数の小孔
から噴出されてナイロンチップの各々の粒子の間を通過
して上昇する高温のN2ガスで充分な滞留時間をとって
乾燥される。
このようなナイロンチップの乾燥工程は第6図に示すよ
うな過程をたどる。これにより、ナイロンチップの各々
の粒子は滞留時間のバラツキがない状態で乾燥される。
なお、この流動層乾燥部Aでの乾燥作用と固定層乾燥部
Bでの乾燥作用は同時に併行して行なわれている。また
、流動層乾燥および固定層乾燥を終えてナイロンチップ
を下降させる時に分散管5および吹込管8は上端は屋根
型に尖っているのでスムースに下降する。従って、核部
に残留することがなく、高温ガスに何度もさらされて変
色、変質して品質が低下することがない。また、被乾燥
物排出口10の上方中心部には円錐形のパンフル9が設
けられているので、固定層乾燥部Bで乾燥されたナイロ
ンチップが容器から一様に抜き出される。このため、部
分的に滞留してその部分のナイロンチップが乾燥され過
ぎたりして品質が低下することもない。
このような乾燥方法を採用した実験結果によれば、被乾
燥物の酸化劣化を起さないことを条件として、N2ガス
温度を130°Cとし、ナイロンチップの水分を12%
から0.05%にするのに乾燥時間は合計で約7hrで
あり、従来の流動層乾燥装置だげで乾燥させる場合とほ
ぼ同じ所要時間の短い乾燥時間であり、かつ、流動層乾
燥部の分散管5への供給N2ガス量は従来の流動層乾燥
装置だけで乾燥させる場合に比べてl/4に減少するこ
とが可能であった。即ち、N、ガス供給のためのプロア
の動力を1/4にすることができた。しかもこの場合、
被乾燥物の滞留時間のばらつきがなく、各粒子が均一で
バラツキがな(一定の乾燥度の製品をうろことができた
。また、勿論、Ntガスを使用することにより酸化劣化
はおこらなかった。
さらに、被乾燥物の切り替え時、内部の水洗を容品に行
うことができた。
なお、本実施例の場合、下段の固定層乾燥部Bの充填容
積を流動層乾燥部Aでの乾燥処理量よりも数倍から数十
倍大きくとることにより、固定層で一層均等に乾燥させ
ることができ、バラツキの少ない乾燥度の製品が得られ
る。
さらに、以上の本実施例では充填層乾燥部を固定層乾燥
部とした場合を説明したが、例えば容器の下部排出口1
0に定量排出装置を設けておき、運転中に徐々に充填層
を下降させつつ充填層乾燥させる移動層乾燥部としても
良い、この場合、よりバラツキの少ない乾燥度とするこ
とができる。
次に、第7図に本発明の粒状物乾燥装置の第2実施例を
示す0本実施例においては、流動層乾燥器12と固定層
乾燥器13を別体に構成した例を示す、流動層乾燥器1
2の乾燥室内には高温ガス分散板14と内部に蒸気等の
加熱流体を流す伝熱管15とが設けられている。また、
流動層乾燥器12には分散板14の下部室へ高温ガスを
供給するガス供給管16が接続され、上部乾燥室には被
乾燥物の供給管18とガス排出管19が接続されている
一方、流動層乾燥器12と固定層乾燥器13とは被乾燥
物移送バイブ17で接続されている。また、固定層乾燥
器13の容器内部には高温ガス供給管25が挿通されて
下部排出口25aから高温ガスが固定層内に噴出される
。符号26はガス排出管であり、流動層乾燥器12の高
温ガス供給管16へ接続されている。
このように構成された粒状物乾燥装置は次のように作動
する。
まず流動層乾燥器12において空気分散板14の下部か
らガス供給管16を介して熱いN8ガスを供給し、供給
管18から投入されるナイロンチップを流動化させると
同時に、空気分散板14の上部に設けた伝熱管15内に
加熱流体を流し、ナイロンチップを伝熱管15と接触さ
せて熱をナイロンチップに与える。そして、前記の実施
例と同様な乾燥条件(乾燥時間、温度)でナイロンチッ
プの温度を所定の温度に加熱すると同時に、水分を一部
乾燥させた後、円筒形の容器からなる固定層乾燥器13
にバイブ17を介してオーバーフローで供給し、固定層
乾燥器13で固定層乾燥器13下部のガス噴出口25a
より供給した熱いN2ガスと接触させ充分な滞留時間を
もって所定の最終乾燥度に乾燥する。そして、前記実施
例のように流動層乾燥が終了する毎に固定層乾燥器上部
から乾燥されたナイロンチップを引き抜く。なお、この
実施例の場合も、前記実施例の場合と同様に、容器下部
より定量排出装置で排出することにより、重力で下方に
移動する層を形成させて、充填層を移動させつつ高温の
N、ガスと向流接触をさせる移動層乾燥とすることもで
きる。
なお、被乾燥物としてナイロンチップを用いて説明した
が他の粒状物の乾燥物であっても使用し得ることはもち
ろんである。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明ではつぎのような優れた効
果がある。
請求項1記載の粒状物の乾燥方法では、被乾燥物の全体
的な乾燥時間が短く、かつ全体的に熱ガス供給のための
所要動力を大幅に減少することができ、かつ、均一でバ
ラツキの少ない一定の乾燥度の製品を得ることができる
。従って、例えばナイロンチップ等のように、内部水分
を包含していて乾燥が困難な被乾燥物に対しても短時間
で確実かつ容易に所定の乾燥度に乾燥させることができ
る。
また、請求項2記載の粒状物の乾燥方法では、乾燥サイ
クルを短縮させて乾燥作用を効率良く行うことができ、
生産性が向上するとともに、必要な乾燥ガス量を全体的
に節約することができる。
そして、請求項3記載の粒状物乾燥装置では、上記効果
を有するとともに、一体容器中に流動層乾燥部と充填層
乾燥部とが組み込まれるので、装置全体が簡略化されて
コンパクトになり、設置スペースを著しく減少させるこ
とができる。
請求項4記載の粒状物乾燥装置では、内部の被乾燥物を
下降させる時にその流れが円滑に行われるので、被乾燥
物が吹込管または分散管の上方部に残って滞留し過乾燥
になって、製品の品質を損ねることがない、特に、粒子
の落下に支障のない範囲でガスを噴出させて被乾燥物を
下降させると、被乾燥物はガスによって浮遊させられる
ので、吹込管または分散管の上方部における残留を一層
効果的に防止することができる。
また、吹込管または分散管のガス噴出口は小径の小孔を
多数設けることにより、被乾燥物の品種の切り換え時な
どの容器内部水洗時に水のガス供給側への侵入を防ぐこ
とができ、水洗作業を容易に行うことができる。
請求項5記載の粒状物乾燥装置では、充填層乾燥部で乾
燥された被乾燥物を排出する時に容器断面から一様に引
き抜くことができるので、例えば、バッフルを設けない
場合のように中心部だけの被乾燥物が早く抜は出されて
容器内周面側の被乾燥物が同時に抜は出されないという
不具合いが除去され、乾燥し過ぎになって乾燥度がばら
ついたり、品質が不安定なることがない。
請求項6記載の粒状物乾燥装置では、被乾燥物の乾燥時
間が全体的に短く、熱ガス供給所要動力を大幅に減少す
ることができ、かつ、均一でバラノキの少ない一定の乾
燥度の製品を得ることができる。また、流動層乾燥と充
填層乾燥のそれぞれの乾燥条件の調整を容易に行うこと
ができ、乾燥度の調整を容易に行うことができる。そし
て、このように別体で組み合わせる場合は、既存設備を
そのまま流用して、容易に装置を構成することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の粒状物乾燥装置の第1実施例の縦断面
図、第2図は第1図のXからみた断面図、第3図は第1
図のYからみた断面図、第4図は第1図のZからみた断
面図、第5図は本発明の粒状物乾燥装置の吹込管と分散
管の断面図、第6図は被乾燥物(ナイロンチップ)の乾
燥工程を示すグラフ、第7図は本発明の粒状物乾燥装置
の第2実施例の概略構成図、第8図は従来技術の粒状物
乾燥機の断面図である。 符  号  の  説  明 1・・・粒状物乾燥装置  2・・・伝熱管群3.18
・・・被乾燥物供給口 4.19・・・ガス排出口 5・・・分散管6・・・ガ
ス噴出部(分散管、吹込管)8・・・吹込管     
 9・・・バッフル10・・・被乾燥物排出口 第8図 第6図 第5図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)粒状物である被乾燥物を高温ガスを用いて流動層
    で短い時間で均一に加熱するとともに、一定程度乾燥さ
    せ、然る後、この流動層乾燥された被乾燥物を高温ガス
    を用いて充填層で所望の滞留時間を以て乾燥させて所定
    の乾燥度とすることを特徴とする粒状物の乾燥方法。 (2)流動層乾燥と、既に流動層乾燥を終えた被乾燥物
    の充填層乾燥とを同時に並行させて行わせることを特徴
    とする請求項1記載の粒状物の乾燥方法。 (3)縦型容器の内部下方に高温ガスの吹込管を容器の
    断面を横断して多数並置して設け、この吹込管から所定
    距離隔てた上方の前記縦型容器の内部に、前記吹込管か
    らの高温ガスと合流して被乾燥物を流動化させる量の高
    温ガスを吹き込む分散管を容器を横断して多数並置して
    設け、この分散管の上部の縦型容器の内部に高温の熱媒
    体を流す伝熱管群を設け、縦型容器にはこの伝熱管群の
    上方位置に被乾燥物の供給口とガス排出口を設け、前記
    吹込管の下方位置に被乾燥物の排出口を設け、前記分散
    管より下方は被乾燥物が充填された充填層乾燥部とし、
    その上方は流動層乾燥部として構成したことを特徴とす
    る粒状物乾燥装置。 (4)前記吹込管およびまたは分散管は、その上部を尖
    らせた形状とし、その表面に高温ガス噴出用の小孔を多
    数穿って設けたことを特徴とする請求項3記載の粒状物
    乾燥装置。(5)前記吹込管よりも下方の縦型容器の内
    部の中心部にバッフルを設けたことを特徴とする請求項
    3または4記載の粒状物乾燥装置。 (6)被乾燥物を流動化すべく下方から高温ガスを供給
    する空気分散板及び空気分散板上部に設けられ熱を被乾
    燥物に与えるべく内部に加熱流体を流す伝熱管を有する
    流動層乾燥器と、流動層乾燥器より送給された粒状物を
    下部より供給する高温ガスに接触させ乾燥する充填層乾
    燥器とからなることを特徴とする粒状物乾燥装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102080924A (zh) * 2011-02-23 2011-06-01 徐斌 一种对固体物料进行蒸发脱水的蒸煮器
JP2013253242A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Buehler Thermal Processes Ag ポリアミドの熱処理法

Citations (1)

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JPS4934902A (ja) * 1972-08-05 1974-03-30

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