JPH0210319Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、冷凍冷蔵庫等に用いられる回転型圧
縮機に関する。

従来例の構成とその問題点 第１図、第２図、第３図を参照しながら、従来
例とその問題点について説明する。

図において、１は密閉ケースで、２はステータ
で密閉ケース１に焼バメ固定されている。３はロ
ータで、クランクシヤフト４に連結されている。
５は、ロータ側軸受で密閉ケース１に溶接固定さ
れている。７はシヤフト端部軸受であり仕切板
８、吐出チヤンバ９が順次４本のボルト１０で固
定されている。１１は吐出チユーブである。

シヤフト端部軸受７には、バルブ溝７ａ及びこ
れに連通した溝７ｂを有し、又、仕切板８には、
溝７ｂに連通する位置に小孔８ａを有している。
そして仕切板８及び吐出チヤンバー９をボルト１
０でシヤフト端部軸受７に締付固定し、マフラー
を構成している。

かかる構成において、仕切板８と吐出チヤンバ
ー９はボルト１０で締め付け固定をしているもの
の、仕切板８と吐出チヤンバー９間のシール性が
悪く、マフラーの効果が半減するという問題があ
つた。

考案の目的 そこで本考案は、マフラーを構成する吐出チヤ
ンバー、シヤフト端部軸受及び仕切板間のシール
性を向上させ、マフラーの性能を向上させること
を目的とする。

考案の構成 この目的を達成するため本考案は、仕切板の全
周縁部に、連続した折り曲げ部を設け、吐出チヤ
ンバーをボルトで締め付けた時、仕切板のフラン
ジ部全周の折り曲げ部の弾性変形を利用して、シ
ール性をよくするものである。

実施例の説明 以下、本考案の一実施例を添付図面に従い説明
する。尚、従来と同一部分には同一符号を付し、
説明を省略する。

８ｂは仕切板８の全周縁に連続して吐出チヤン
バー９側に傾斜して折曲した折り曲げ部である。
そしてこの折り曲げ部８ｂはボルト１０の締付前
（第５図ａ）、においては上方にわずかに折曲して
おり、ボルト１０の締付によつて弾性変形をおこ
し、吐出チヤンバー９のフランジ９ａによく密着
し両者間のシールを向上する（第５図ｂ）。

考案の効果 本考案はシヤフト端部軸受と吐出チヤンバー間
に介在する仕切板の全周縁に連続して折り曲げ部
を形成し、３者をボルトにて締付けたもので、折
り曲げ部の弾性変形により仕切板を吐出チヤンバ
ー間のシール性が向上し、マフラー機能を充分に
発揮できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の回転型圧縮機の断面図、第２
図は第１図の−′線における断面図、第３図
は、分解斜視図、第４図は、本考案の一実施例を
示す第３図相当の分解斜視図、第５図ａ，ｂは
各々組立状態を示す要部断面図である。 １……密閉ケース、７……シヤフト端部軸受、
９……吐出チヤンバー、１０……ボルト、８……
仕切板、８ｂ……折り曲げ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 密閉ケースと、この密閉ケース内に収納され、
   反シリンダー面に、吐出チヤンバーをボルトにて
   固定するシヤフト端部軸受と、前記シヤフト端部
   軸受と前記吐出チヤンバー間に介在し、挟着によ
   り弾性変形する折り曲げ部を全周縁に連続して有
   する仕切板とを備え、前記シヤフト端部軸受と前
   記吐出チヤンバーと、前記仕切板とによつて、マ
   フラー部を構成してなる回転型圧縮機。