JPH0210150Y2

JPH0210150Y2 -

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Publication number: JPH0210150Y2
Application number: JP1989006393U
Authority: JP
Priority date: 1979-10-31
Filing date: 1989-01-23
Publication date: 1990-03-13
Also published as: DE3063174D1; WO1981001301A1; EP0028412A1; JPH01173186U; EP0028412B1; JPS56501529A; US4386508A

Description

【考案の詳細な説明】本考案は実用新案登録請求の範囲第１項のプリ
アンブルに記載された方式の水平しま編機に複数
の糸を選択的に積極供給するための装置に関す
る。

この形式の公知装置は英国出願2035389（西独特
許出願2939803.6、イタリー出願26235a／79、日
本出願54−128415、韓国出願3408／79、台湾出願
6812220、米国特許出願79の81540に対応）に開示
されている。この先行技術による装置では、その
装置がしま編機に組合わせられて使用される場
合、少なくとも１個の電磁石が各１つの給糸器に
付属させられる。その電磁石が励磁されると、そ
の給糸器に従属（関連）する糸は第１の位置をと
るようになり、消磁されると第２の非供給位置を
とるようになる。別の態様として、各１つの給糸
器に２個の電磁石を従属させて使用することがで
き、この場合２個の電磁石のうちの一方は糸をそ
の第１位置に動かすために励磁され、他方は糸を
第２位置に戻すために励磁される。

したがつて、１つの積極的糸供給ユニツトに含
まれる複数の給糸器の各組はその組の給糸器数と
同数か、或いは２倍の数の電磁石を持つている。
１台のしま編機には、大多数の積極的糸供給ユニ
ツトが必要であり、これは一方きわめて多数の電
磁石が必要であることを意味する。このために、
装置は機械的に複雑となるのみならず、すべての
電磁石を制御するための非常に複雑な電気的また
は電気−機械的制御システムが要求される。

したがつて、この先行技術による装置はしま編
機に糸を積極供給する際の従来の難点を大幅に解
消すること、すなわち特に積極的給糸器からの糸
のオバーフローの問題およびしばしば生じる糸切
れの問題を、糸が編成位置外へ取り出される以前
にそれらの糸が積極的給糸エレメントから脱係合
（解放）されるような仕方で積極的給糸器を制御
することによつて解決しているものであるが、な
おいぜんとして機械的および電気的複雑さという
欠点が残されている。

糸の張力の程度に応じてヤーンフイーダの各積
極的給糸エレメントに対する糸の位置を制御する
ことは公知である（たとえば米国特許3950966）。
この制御は、通常ばね付勢された旋回可能な糸案
内を用いることによつて行なわれる。該糸案内は
糸張力がゼロまたは低い時に糸を積極的給糸が起
らない位置に移動させ、糸張力の増加によつて旋
回されて糸が積極的給糸エレメントと係合される
位置に動く。この糸制御方式をしま編機のための
糸供給装置と組合わせて使用すると、糸が編成位
置外へ取り出される前に糸を積極的供給位置外へ
移動させることは不可能である。しかしながら、
もし同時的に糸が編成位置から退去させられ、且
つ積極的給糸位置から退去させられた場合には、
給糸のオバーフローの問題および糸切れの問題が
再び生じてしまう。

本考案の目的は上記した形式の装置を改良し
て、その装置を機械的に、特にその電気的制御の
面において簡単化し、且つより信頼性のあるもの
とすることである。

この目的は実用新案登録請求の範囲第１項の特
徴部分に記載した特徴によつて達成される。

本考案による装置は、積極的給糸器各１組に対
してただ１個の電磁石を必要とするのみである。
かかる単一の電磁石は機械的にきわめて簡単であ
り、特に電気的制御が容易である。しかも、各糸
がその編成位置から取り出される前にその糸が積
極的供給から解除されるという利点はそのまま保
持される。積極的供給位置への復帰は簡単なかつ
公知となつている仕方で張力の増加によつて行な
われる。本考案による装置は安価に製造でき、い
かなるしま編機にも適合しうるよう十分に小さ
い。また本装置は監視が容易である。

実用新案登録請求の範囲第２項は、磁石と糸制
御エレメントとの間の機械的に簡単な一方向連結
を対象としている。

実用新案登録請求の範囲第３項は該連結のさら
に有利な細部構成をカバーしている。

実用新案登録請求の範囲第４項および第５項
は、本考案による装置のための簡単且つ信頼性の
ある監視回路を対象としている。

以下、例により本考案の一実施態様を示す添付
図面を参照しながら本考案を説明する。

第１図の時間線図は、たとえば青色の第１の糸
F₁が積極供給され、時点Ｃにおいて編成から取
り出されることを示す。たとえば黄色である第２
の糸F₂は時点Ｂにおいて編成に取り入れられる。
糸F₁はそれが編成から取り外される前、すなわ
ちＡの時点において積極供給から解除される。
Ａ，Ｂ及びＣの３つの時点のすべては、編成シリ
ンダ（これはしま模様編地編機の殆んどが有して
いる）の針のない部分が、糸の交換が行なわれる
領域を通過する期間内にあることが望ましい。

第２図において、積極的糸供給ユニツト１は支
持リング２上に装着されており、該支持リング２
は水平方向しま模様のついた編地を編成するため
のしま編機（図示せず）のフレームに取りつけら
れている。通常、そのしま編機には存在する編成
ステーシヨンと同数の糸供給ユニツト１が配設さ
れている。すなわち、１つの編成ステーシヨンに
対し１つの積極的糸供給ユニツトが設けられてい
る。各ユニツト１は鈎形部分３ａを持つハウジン
グ３を有し、該鈎形部分が支持リング２にかぶさ
るように配置されていて、止めねじ４によつつて
該支持リングに固定されている。ハウジング３に
は垂直軸５が取りつけられており、この垂直軸は
互いに軸方向に離隔されて配置された複数の、
（それ自体公知の）給糸輪６ａ〜６ｄを担持して
いる。これらの給糸輪はボールベアリング（図示
せず）によつて該軸５上に回転自在に軸支されて
いる。給糸輪の個数はストライパボツクス内の糸
案内個数と同じであり、したがつて１本の糸に対
し１個の給糸輪が存在する。すなわち、図示した
実施例の場合では、４本の糸と４個の給糸輪が存
在する。直径可変のプーリ（図示せず）を介して
編機駆動装置により駆動される４本のテープ７ａ
〜７ｄがそれぞれ対応する給糸輪６ａ〜６ｄにか
けられており、その円周の一部分を通過して案内
される。

ハウジング３はさらに軸５と平行に垂直方向に
のびている垂直部分３ｂを有している。アイレツ
ト８ａ〜８ｄを持つ４本の糸案内腕７′ａ〜７′ｄ
がハウジング３の該垂直部分３ｂ内に旋回可能に
取りつけられており、それぞれ対応する給糸輪６
ａ〜６ｄに関連されている。ハウジング３の垂直
部分３ｂは第２図、第３図に参照数字９で指示し
た１個の電磁石を含有し、この電磁石９は励磁さ
れると垂直方向に移動可能な引張りバー１０（第
３図に略字してある）の垂直方向位置を変化させ
る。該引張りバー１０は複数のばね付勢された爪
（第３図に１０ａと１０ｂだけが示されている）
を有している。電磁石９が励磁されると、電磁石
は引張りバー１０を下方に吸引し、これによつて
爪１０ａ，１０ｂが上方位置から下方位置（破線
で示す）へ移動される。各腕７′ａ，７′ｄはそれ
ぞれ各１個の対向レバー腕７″ａ，７″ｂ等を有
し、このレバー腕の自由端は鈎状に成形されてい
る。

異なる色あるいは異なる特性の４本の糸Fa〜
Fdがそれぞれアイレツト８ａ〜８ｄを通つて案
内され、次に給糸輪６ａ〜６ｄの円周の一部のま
わりを回つて案内される。第２図において、糸
Faは現在編まれている糸であり、他の３本の糸
Fb〜Fdはこの時点では編まれていない糸である。
糸Faの張力によつて腕７′ａは下方位置にある
が、他の３本の腕７′ｂ〜７′ｄはばね（第３図に
１１ａおよび１１ｂが示されている）の作用によ
り上方位置にある。この状態は、糸Faが被駆動
テープ７ａと給糸輪６ａの円周との間に導き入れ
られ、編機のストライパボツクス内の対応する糸
案内を通つて積極的に駆動され、一方他の３本の
糸Fb〜Fdは被駆動テープ７ｂ〜７ｄによつてカ
バーされていない給糸輪６ｂ〜６ｄの円周部分上
に案内され、これらの糸Fb〜Fdは編機へ積極供
給されていないことを意味する。

糸Faがストライパボツクス機構内の対応する
糸案内によつて編成からはずされて取り出される
前に、編機駆動装置と同期して且つそれによつて
駆動されて、中央制御ユニツト２０（第５図）か
らの指令信号によつて時点Ａにおいて電磁石９が
励磁されると（第３図）、引張りバー１０が下方
に移動され、これによつて爪１０ａがレバー腕
７″ａをその鈎状端部により下方に動かす。この
ことは一方で腕７′ａが上方に旋回されることを
意味し、糸Faはテープ６ａと給糸輪７ａとの間
の積極供給位置からはずされる。この時の位置が
第３図に破線で示した位置である。爪１０ａはレ
バー腕７″ａの鈎状端部に係合しており、この時
点ではまた存在している糸張力により腕７′ａが
その下方位置へ戻り旋回してしまうのを阻止して
いる。

電磁石９がユニツト２０により励磁されると、
爪１０ａ〜１０ｄは対応する他の腕７″ｂ等に触
れることなく各腕のそばを通り過ぎる。なぜなら
ばこの時のそれらの腕の位置は対応する爪の到達
域外であるからである（第３図参照）。

次いで、糸Fbがストライパボツクス内の対応
する糸案内によつて（第１図の時点Ｂにおいて）
編成に取り入れられる。この取入れがどのように
行なわれるかは当技術分野で公知であるので、給
糸輪６ｂのみを示した第４図を参照して簡単に説
明する。各糸案内腕７′ｂは第４図に示したよう
にＵ字形ブラケツトの形状を有しており、その両
自由端に給糸輪の両側に並ぶように配置されたア
イレツト８ｂが取りつけられている。糸Fbはこ
の２つのアイアレツト８ｂの中を通過させられて
おり、２つのアイレツトの間の区間において給糸
輪６ｂの表面と接触している。下流側のアイレツ
ト８ｂを通り過ぎたあとの糸進行路は定置のガイ
ドアイレツト３２の方に向つて下向きに傾斜され
ている。定置ガイドアイレツト３２を通過した糸
は、ストライパボツクス内のその糸に従属する糸
案内３０へ進み、さらに３１で示した編針へ導か
れる。

糸案内３０がその非編成位置にある時には、糸
Fbにはほとんど張力がないから、ばね１１ｂは
案内腕７′ｂを上方に旋回させることができる。
糸Fbは駆動テープ７ｂでカバーされている領域
より上の方で給糸輪６ｂと接触している（第４図
の実線位置）。

糸Fbの糸案内３０がその編成位置へ動き、糸
を編針３１へ供給するようになると、糸が引張ら
れるので糸張力は増加する。下流側アイレツト８
ｂと定置アイレツト３２との間の糸行路は下方へ
傾斜されているから、このように糸張力が増加す
ると腕７′ｂがばね１１ｂの力に抗して下方へ旋
回させられる。その結果、糸の給糸輪６ｂ上での
接触領域は該給糸輪の駆動テープ７ｂでカバーさ
れている領域へ移行する（破線位置）。しかして
この糸Fbの積極的供給が起こる。

この時点において、電磁石９がまだ励磁状態に
あるか否かは重要ではない。なぜならば、第３図
から理解されるように、レバー腕７″ｂは、爪１
０ｂがその上方位置にあるか下方位置にあるかに
かかわらず、自由に上方へ動くことができるから
である。

電磁石９が消磁されると、引張りバー１０がば
ね１２の作用により再び上方へ動き、これにより
すべての爪はその移動行程においてレバー腕７″
ａ，７″ｂ等と干渉することなく通り過ぎる。爪
１０ａもレバー腕７″ａの端部から離れ、その爪
のばねによつて内方位置へ旋回させられる。電磁
石９を再び励磁するため中央制御ユニツト２０か
ら次の指令信号すなわち励磁信号が到達すると、
その時に積極供給位置にある腕７′ｂが下方へ移
動される爪１０ｂの作用を受け、糸Fbが積極供
給から解除される。このあと、上記の動作が、ス
トライパボツクス機構に組込まれたプログラム制
御に従つた順序で、他の２本の糸に対してもくり
返される。

上記の説明を要約すると、必要なことは中央制
御ユニツト２０から指令信号を発生させることの
みである。中央制御ユニツト２０は光学式または
スリツプリング式の常用の回転指示器（編機自体
によつて駆動され編機の１回転ごとに１回転す
る）を用いて構成してもよいし、あるいはさらに
進歩した電子的記憶装置、いわゆるPROM
（Programmed Read Only Memory）を用いて
構成してもよい。すなわち、かかる中央制御ユニ
ツトが指令信号を発生し、該指令信号が１つの糸
供給ユニツトから次の糸供給ユニツトへ順次与え
られる。換言すれば、ある編成ステーシヨンから
次の編成ステーシヨンへと、順次そのステーシヨ
ンの該当する糸が積極供給から解除されるべき時
にその指令信号が該当する編成ステーシヨンへ送
られる。そして新たに編成に取り入れられる糸の
積極的供給は、その糸の消費がはじまると直ち
に、なんら遅滞なく開始される。このようにし
て、編機の機械的または電子的パターン機構から
積極的給糸器に対して複雑且つ費用のかかる制御
を行なう必要はなくなる。

第２図はさらに、扁平多心リボンケーブル１３
をハウジング３の垂直部分３ｂの中に挿入する仕
方を簡単に示す。このリボンケーブル１３はヒン
ジ付けされたカバー１４の内側に挿入されるもの
である。接触子ピン１５が電磁石９に接続されて
おり、予め定められた位置に配置されている。リ
ボンケーブルを挿入することによつて該接触子ピ
ン１５はケーブルの絶縁体を突き刺し、ケーブル
内の対応する正しい導線１４′と接触せしめられ
る。

さらに第２図にはいま１つの扁平電気ケーブル
１６が示されている。積極的給糸器の各組はこの
ケーブル１６に並列接続されている。該ケーブル
は電流供給導線１６ｂ、該動作表示および停止信
号の導線１６ａ、スタートおよびリセツト用導線
１６ｃおよび接地線１６ｄを含有している。これ
らのすべての導線について第５図を参照してさら
に詳細に説明する。

本考案による装置に誤動作表示の機能が備えら
れるのは以下の考えに基づく。すなわち、各糸供
給ユニツト内の複数の腕７′ａ〜７′ｄのうちの１
つが積極的糸供給装置にある間に装置には誤動作
（たとえば糸切れ、糸の過剰供給、ストライパボ
ツクス内の被制御フインガが該当する糸を編成に
取り入れるのをミスする等）は全く生じない。し
かしながら、電磁石９によつて非積極供給位置へ
切換えられるたびごとに、それぞれの腕７′ａ〜
７′ｄが通常は誤動作と表示されるであろう位置
に到達するから、この時点で発生された誤動作表
示信号を遮断して、１本の糸が積極供給から解除
されるたびごとに編機が停止されるのを回避する
必要がある。

第５図はこの目的を達成するために可能な１つ
の実施例を示す。第５図に示した状態において
は、腕７′ｃが目下その積極供給位置にあり、他
の３つの腕７′ａ，７′ｂ、および７′ｄは非積極
供給位置にある。すなわち、この時点ではFcが
編まれている。４本の腕７′ａ〜７′ｄはすべて接
地されている。装置には４個の停止接点１７ａ〜
１７ｄがある。これら接点はすべてダイオード１
８を介して保持リレー１９の１つの接点１９ａに
接続されている。保持リレー１９の端子の１つは
スタートおよびリセツト導線１６ｃに接続されて
おり、リレーの他方の端子は電流供給導線１６ｂ
ならびに電磁石９の一方の端子に接続されてい
る。電磁石９の他方の端子は多心ケーブル内の制
御線１３′に接続されている。一方、該制御線は
中央制御ユニツト２０の回転指示器内の１つの接
点２０までのびている。保持リレー１９の第２
の接点１９ｂはダイオード２１を介して誤動作表
示およびストツプ信号導線１６ａに接続されてい
るとともに、さらに誤動作表示ランプ２２を介し
て電流供給導線１６ｂに接続されている。２３は
ストツプモーシヨンリレーであり、装置のいずれ
かの個所に誤動作があつた場合に、励磁されると
編機を停止するリレーである。

編機を始動させる時には、編機運転者はスター
トおよびリセツト導線１６ｃ内のばね付勢されて
いるスイツチ２４を閉じる。これにより保持リレ
ー１９が励磁されてその接点１９ａを閉じる。こ
のあと、腕７′ａ〜７′ｄのうちの１つが積極供給
位置にあり正常な作動状態にある限り、電流が電
流供給導線１６ｂから保持リレー１９を通り、そ
の時に積極供給位置にある腕の接地接続点まで流
れる。リレー１９を通るこの電流の流れは、４本
の糸のうちの該当する１本の糸を積極供給から解
除するために電磁石９が励磁された時にも保持さ
れる。なぜならば、この時に電流は電磁石９の端
子の１つからリレー１９を通り、ダイオード２５
を介して回転指示器のスイツチ２０へ流れるか
らである。なお、この時には回転指示器は接地さ
れている。したがつて、糸が積極供給から解除さ
れる間に誤動作表示導線１６ａを通つてストツプ
モーシヨンリレー２３へ電流が流れることはな
い。

しかしながら、もし装置のいずれかの個所にお
いてなんらかの誤動作が生じた場合、たとえば積
極供給されている糸にたるみが生じた場合には、
該当する腕７′ａ〜７′ｄは少なくとも瞬間的に動
いてその非積極供給位置へ移動する。そしてそれ
に従属するスツチ１７ａ〜１７ｄの何れかが開か
れてリレー１９を通る電流の流れは止まる。これ
により、リレー１９を第２の接触子１９ｂがスト
ツプ信号線１６ａをアースし、ストツプモーシヨ
ンリレー２３が励磁されて編機をストツプさせ
る。同時に表示ランプ２２が導線１６ｂから電流
を受けて点灯し、誤動作の生じた個所を指示す
る。

装置内のこの誤動作が修復されたのち、編機の
運転者はリセツト線１６ｃ内のスイツチまたはボ
タン２４を閉じる。これにより保持リレー１９が
再び励磁され、接触子１９ｂが再び開かれる。

本考案は上記し且つ図面に示した実施例のみに
限定されるものではない。前記の実用新案請求の
範囲において他のいくつかの実施態様が採用可能
である。たとえば、ばねによつて引張りバー１０
を第３図の下方位置へ移動させ（この場合、その
ばねは圧縮ばねとなる）、電磁石によつて引張り
バーをその上方位置へ復帰させるようにすること
によつて上記した電磁石９の動きを逆にすること
ができる。ただし、この実施態様は電磁石をほと
んどの時間励磁させておく必要がある。

ばね付勢された爪１０ａ，１０ｂ，１０ｃおよ
び１０ｄの代りに、引張りバー１０に固定された
カムあるいは該引張りバー内に設けたスロツトを
用いてレバー腕７″ａ，７″ｂ等を下方へ引張るこ
ともできる。この場合、電磁石は期間ACの間励
磁されたままであり、すべての腕７′ａ〜７′ｄを
第２の位置に保持する。この電磁石が消磁された
のちにばね１２が引張りバー１０を上方へ復帰移
動させ、すべてのレバー腕７″ａ，７″ｂ等を釈放
する。そして糸張力によつて編まれるべき糸に属
する腕がその第１の位置へ移動されることを許容
する。この構成は機械的に簡単であるが、BCの
オーバラツプが不可能となる。しかしながら、糸
が編成から取り出されるより前に積極供給の解除
が達成されうるという利点は維持される。

各給糸器に対して個別のスイツチ１７ａ〜１７
ｄを使用する代りに、制御エレメントの少なくと
も１つが第１の位置にあることによつて１つの位
置へ動かされ、すべての制御エレメントが第２の
位置にある時に別の第２の位置へ動かされる部分
に組合わせた１つの共通スイツチを使用すること
もできる。このようなスイツチを使用すれば、そ
のスイツチはすべての制御エレメントが第２の位
置にある時にのみ１つの外乱信号を発生すること
となる。この外乱信号は電磁石９が励磁される時
について上記した方法でおさえられる。上記した
共通スイツチが組合わされる部分は、例えば糸制
御エレメントがそれらの第１位置へ移動する時に
該制御エレメント自体によつて上方へ動かされる
ような変更された引張りバーである。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の糸の積極供給が解除され、第２
の糸に対して積極供給が実施されるタイミングを
示す時間線図である。第２図はテープフイーダタ
イプの４つの積極的給糸器を含む本発明による装
置の１つの積極的糸供給ユニツトを示す概略図で
ある。第３図は第２図に示した４つの給糸器のう
ちの２つについての糸制御エレメントの動作を示
す概略図である。第４図は糸供給装置の積極的給
糸器のうちの１つを簡単化して示す斜視図であ
る。第５図は１つの糸供給ユニツトに属する電気
回路を示す回路図である。主要部分の符号の説明、Fa，Fb，Fc，Fd：
糸、３１：編糸、３０：糸案内、７′ａ，７″ａ，
８ａ：糸制御エレメント、６ａ，７ａ：給糸器、
９：電磁石。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１水平しま編機へ複数の糸Fa，Fb，Fc，Fdを
選択的に積極供給するための装置であつて、該
編機は、いくらかの編成ステーシヨンを有し、
該各編成ステーシヨンは複数の編糸（例えば３
１）に関して各糸を次々に編成位置に取り入れ
また取り出すために制御可能な１組の可動糸案
内（例えば３０）を含む１つのストライパボツ
クス機構と、編成ステーシヨンの数に対応して
いくつかの積極糸供給ユニツトが設けられてお
り、該各ユニツトは各組の糸案内の数に対応し
て一組の積極糸供給装置を有しており、糸は第
１位置において対応する糸案内に積極供給され
るように選択的に積極糸供給装置と係合可能で
あり、第２位置において糸制御エレメント７′
ａ，７″ａ，８ａ，７′ｂ，７″ｂ，８ｂ，７′
ｃ，８ｃ，７ｄ，８ｄによつて非係合とされう
るようになつており、該糸制御エレメントは該
糸案内によつて糸が編成位置から取り外される
前に、該糸を前記第１の位置から第２の位置へ
移動させるために電磁制御される糸制御手段が
組み合わされているものにおいて、給糸器６ａ，７ａ，６ｂ，７ｂ，６ｃ，７
ｃ，６ｄ，７ｄの各組毎に単一の電磁石９が組
み合わされており、該電磁石は励磁される時に
は、第１の位置にある糸制御エレメントの何れ
かを一方向にクラツチを介して第２位置に動か
すようになつており、該一方向クラツチは電磁
石を消磁しても該糸制御エレメントの第１の位
置への移動を許容しないようになつており、各
糸Fa，Fb，Fc，Fdはそれに関連した糸制御エ
レメントとともにそれ自体公知の態様で、該糸
がそれに関連する糸案内によつて編成位置へ持
ち込まれることによる糸張力の増大によつて第
２の位置から第１の位置へ移動可能であること
を特徴とする装置。２前記電磁石９はばね付勢された引張りバー１
０に作用し、前記一方向カツプリング手段は該
引張りバー１０に設けらればね付勢された爪１
０ａ，１０ｂ；等と、前記糸制御エレメントが
第１の位置にある時にのみ且つ該電磁石の励磁
によつて生起された該引張りバーの運動がなさ
れている間でその運動の終りの時にのみ、該爪
によつて係合される該糸制御エレメントの腕
７″ａ，７″ｂ等とよりなる実用新案登録請求の
範囲第１項に記載の装置。３前記腕７″ａ，７″ｂ；等は前記爪１０ａ，１
０ｂ；等の自由端と協働する鈎状端部を有して
いる実用新案登録請求の範囲第２項に記載の装
置。４表示ランプ２２、ストツプモーシヨンリレー
２３および中央制御ユニツト２０から上記電磁
石９までのびる制御線１３′を含む１つの制御
回路が各組の給糸器６ａ，７ａ，６ｂ，７ｂ，
６ｃ，７ｃ，６ｄ，７ｄと関連付けられてお
り、制御回路は該制御線１３′が消磁された時
のみ、及び制御回路内に包含され前記糸制御エ
レメント７′ａ，７″ａ，８ａ，７′ｂ，７″ｂ，
８ｂ，７′ｃ，６ｃ，７′ｄ，８ｄに関連付けら
れているスイツチ手段１７ａ〜１７ｄが、すべ
ての糸制御エレメントが第２の位置に対応する
状態にある時のみ閉成される実用新案登録請求
の範囲第１項に記載の装置。５前記制御回路が１つの自己保持リレー１９を
含み、該リレーの自己保持電流は前記開閉手段
１７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄおよび／また
は前記制御線１３′を通つて流れる実用新案登
録請求の範囲第４項に記載の装置。