JPH02100209A - 電力・光複合ケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、電力ケーブルの外周に形成された螺旋状の
波付きシースの内方凹部およびまたは外方凹部に、光フ
ァイバーが収納された光ケーブルを螺旋状に配設した電
力・光複合ケーブルに関する。

［従来の技術］ 製造コストや布設作業の省力化等により電力ケーブルの
内部に光ケーブルを含んだ電力・光複合ケーブルが盛ん
に使用されている。このような電力ケーブルが高電圧用
で螺旋状の波付きシースを有する場合には、光ファイバ
ーを収納する場所としては、ケーブル導体部、導体部の
外周の絶縁体の外周面と波付きシースの間あるいは波付
きシースの外側に設けるものの３つが考えられる。

そして、光ケーブルと電力ケーブルを一体化するときに
最も問題となるのは、製造から布設までの大重量ケーブ
ルの作業における機械的ストレスと、製造から運転中ま
での電力ケーブルの長手力向、径方向の熱伸縮に伴う機
械的ストレスに対して、光ファイバーが十分に耐え得る
ような構造とすることである。

この具体的な解決策としては１例えば複数の光ファイバ
ーをスポンジ等のクツション性を有するスペーサ上に螺
旋状に巻き付け、これを外力から保護するパイプ（孔開
きパイプ、帯状部材で螺旋状に形成したものを含む。）
内に置き、これらを１本の光ケーブルとして電力ケーブ
ル内に収納し、電力ケーブルに加わる径方向のストレス
に対しては、光ケーブルを構成するパイプで吸収し。

長さ方向のストレスに対しては、光ファイバーの螺旋状
部分の伸縮で受けるストレスを緩和することが実施され
ている。

また、スポンジ等のクツションスペーサに代わって、長
さ方向の溝を持つスペーサを用い、この溝の中に光ファ
イバーを長さ方向の緩みを与えつつ収納し、その周囲を
パイプで囲むことも行われている。

いずれの場合にも、本来の光ファイバーのみが占有する
よりもはるかに大きい断面積が電力ケーブル内に占有さ
れることになる。

なお、光ファイバーとテンションメンバーおよびクツシ
ョン材料等を撚り合わせて周囲をプラスチックチューブ
で密着被覆くしたいわゆる光ファイバーコードの使用に
よる占有面積の低減も考えられるが、大重量でしかも熱
伸縮の大きな電力ケーブルの内部に挿入するには、機械
的強度が充分ではなかった。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の波付きシースを有する電力ケーブルのシース付近
に光ファイバーを長さ方向に配置する場合には、波付き
構造の凸部あるいは凹部が光ファイバーに局部的にスト
レスを加えることになるので光ファイバーの保護を厳重
にする必要があり、このためにますます堅くて強くそし
て太いパイプ等が電力ケーブルの一分を占有してしまい
、これに伴ないその製造コストならびに布設コストがア
ップし、電力・光複合ケーブルとするメリットが損なわ
れてしまう。

そこで、この発明の目的は、上述した従来技術の欠点を
解消し、光フアイバ一部に加わるストレスを軽減し、そ
の構造を簡易にすると共に、本来の電力ケーブルの断面
積を増加させることのない波付きシースを有する電力・
光複合ケーブルを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ この発明にかかる電力・光複合ケーブルは、電力ケーブ
ルの外周に形成された螺旋状の波付きシースの内方凹部
に、光ファイバーが余裕長を有して収納パイプに収納さ
れてなる光ケーブルを螺旋状に配設した電力・光複合ケ
ーブルであって、長手方向に圧縮力を与えた収納パイプ
でなる光ケーブルが、上記内方凹部に螺旋状に配設する
ように構成したものである。

また、電気ケーブルの外周に形成された螺旋状の波付シ
ースの外方凹部に、光ファイバーが余裕長を有して収納
パイプに収納されてなる光ケーブルを螺旋状に配設した
電力・光複合ケーブルであって、長手方向に引張り力を
与えた収納パイプでなる光ケーブルが、上記外方凹部に
螺旋状に配設するように構成したものである。

［作　　用］ この発明にかかる電力・光複合ケーブルは、余裕長を与
えた光ファイバーを収納した収納パイプでなる光ケーブ
ルを、電力ケーブルの螺旋状波付き構造シースの凹部ま
たは凸部の内部にそれぞれ配置し、これによって光ファ
イバーに加わる機械的ストレスを収納パイプとシースの
凹凸部の両者で緩和し、しかも、本来剪ｐス、あるいは
コンパウンドによって充填されていた空間を利用して収
納しているので電力・光複合ケーブルとして大径化の虞
れもなく、布設も容易である。

［実　施　例］ 以下、この発明の実施例を添付図面を用いて詳細に説明
する。第１図に示すように、中央部の電力ケーブル導体
ｌの外周に形成されたケーブルコア２の外周部には螺旋
状の波付きシース３が形成されている。この波付きシー
ス３の内方凹部８または外方凹部９には、スペーサ５の
溝等に螺旋状もしくはジグザグ状等の手段によって余裕
長を有して光ファイバー６が収納された収納パイプ４が
螺旋状に配置されている。

光ファイバー６を螺旋状波付きシース３の外側に配置す
る場合には、外方凹部９に収納パイプ４を置き、その周
囲をゴム、プラスチックからなるケーブル保護層７で覆
う、これにより通常の外力に対してはケーブル保護層７
による外力の緩和および大部分の外力を波付きシース３
の外方突部３ａが分担することによって収納バイブ４へ
の外力は著しく緩和される。また、電力ケーブル内部の
径方向の膨張、収縮による内力はその大部分が波付きシ
ース３で受は持たれるのてやはり収納パイプ４への力は
緩和されるのである。

逆に、光ファイバー６を波付きシース３の内側に配置す
る場合には、内方凹部８に収納バイブ４を置くことによ
り外力に対しては波付きシース３で緩和さる。また、内
力に対しては、波付きシース３の内方凸部３ｂが緩和す
ることになるのである。

なお、この様に波付きシース３の凹凸を利用して収納パ
イプ４を保護するには、収納バイブ４の外径ｄが、第１
図に示す寸法、即ち波付シース３の外方凸部３ａと内方
凸ｆｉ３ｂのそれぞれ直径であるり、〜Ｄ４における各
凹部の深さＤ３−Ｉ）ｔあるいはＤ４−Ｄｔと同等かも
しくは小さいことが必要である。

さらに、収納バイブ４は、必ずしも形状が円形断面であ
る必要はなく、初期あるいは複合ケーブルとして最終的
に仕上がった状態で断面形状が楕円や四角等であっても
よく、いずれの場合にも電力ケーブルの半径方向での高
さがＤ３−ＤＩあるいはり、−Ｄ２と同様かもしくは小
さいことが必要である。

しかし、第２図に示すように波付きシース３の外周に配
置される収納パイプ４が符号４′で示すように浮き上が
っていると、ケーブル保護層７を形成するとき浮き上が
り分が次第に長手方向に移動してケーブル保護層７の形
成を困難にしたり。

ケーブル保護層７の一部に符号７′で示すような突出部
が形成されてしまう。

また、第３図に示すように、波付きシース３の内側に収
納バイブ４を配するとき、収納バイブ４か外部遮蔽層や
クツション層を含むケーブルコア２に密着していると、
電力ケーブルの温度上昇に伴なうコアの外径膨張により
収納パイプ４に内側から力が加わり、収納パイプ４の変
形や引伸ばしが生じるので、これもこの発明の目的にそ
わないものとなる。

これらを防止するためには、収納バイブ４は、極力波付
きシース３の近くに配置されることが望ましい。

即ち、収納バイブ４を波付きシース３の外側に配する場
合には、波付きシース３に収納パイプ４を巻きつけると
き、収納パイプ４にいわゆる撚り戻しを１００％以上与
え、わずかに引張力を加えること、また、内側に配する
場合には、収納パイプ４の撚り戻しを１００％未満とし
、わずかに圧縮力を加えることによって、収納パイプ４
は波付きシース３に確実に接するように形成することに
より、上記問題は生じることはない。

また、波付きシース３の材質は、電力ケーブルの本来の
保護のために用いられるものであれば。

アルミ、鉄、銅、ステンレス鋼等の金属あるいはポリエ
チレン、ビニル等のプラスチッつてあってもかまわない
。また、光ファイバー６を収納する収納バイブ４も、電
気・光複合ケーブルの製造から布設後の運転中を含めて
光ファイバー６を保護することのできるものであれば、
材質、形状。

気密性を何ら問わない。

この実施例においては１以上のような構造の電気・光複
合ケーブルとすることにより、電力ケーブルの半径方向
の膨張、収縮に対しては、波付きシース３が緩和すると
共に、波付きシース３あるいは収納バイブ４を含めたわ
ずかの膨張、収縮に対しては、収納パイプ４内の光ファ
イバー６の余裕長により吸収できる。また、電力ケーブ
ルの長さ方向の膨張、収縮に対しては、光ファイバー６
の余裕長とともに、収納パイプ４が波付きシース３の周
りに描く螺旋の形状変化により吸収することが可能とな
る。従って、半径方向、長さ方向いずれの伸縮に対して
も十分追随可能な光・電力複合ケーブルが実現できる。

一方、電カケ−プルの波付きシース３の螺旋ピッチは、
通常シースの平均の直径に対し、局〜％にとられている
のて、例えば、シースの平均直径が１０ｃｍのとき、複
合ケーブルの長さ１ｍ当り５〜１２ｍの光ファイバー６
が巻き込まれていることになる０通常、電カケ−プルの
接続作業をする場合、ケーブル端部の０．５°〜１．５
ｍはシースな除去するが、このときシース除去に際し、
収納パイプ４を含めて光ファイバー６を巻きほぐすこと
により、 少くとも［（５ｘ０．５／ｌ）　−０，５］　＝２ｍの
余長が確保できる。この余長確保は極めて重要である。

というのは、電力ケーブルの導体、絶縁体等はわずかな
オフセットにより接続可能で切り捨てる余長を極めて短
くて済のに対し、光ファイバー６は、接続点の保護のた
め、接続する両側ファイバーそれぞれで１〜２ｍの余長
を必要とし、単純に縦添え、あるいは長ピツチで光ファ
イバー６を電力ケーブルと複合化すると、光ファイバー
接続全長のために高価な電力ケーブルの切り捨てが生じ
ることになる。ところが、波付きシース３の螺旋ピッチ
のように、短ピツチで複合化することにより光ファイバ
ー６の接続余長が確保でき、電力ケーブルの切り捨ての
無駄を防止することができる。

［発明の効果］ 以上の説明により明らかなように、電力・光複合ケーブ
ルとして、内外の機械的ストレスに強く１本来の電力ケ
ーブルの断面積を増加させず、しかも、接続に当っては
電力ケーブルの接続余長を確保するのみで良いという経
済的効果の大きな電力・光複合ケーブルを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の一実施例を示す電力・光複合ケーブ
ルの上半分のみを示す要部断面図、第２図は、上記第１
図に示される電力・光複合ケーブルの問題点を説明する
ための上半分のみを示す要部断面図、 第３図は、同じく問題点を説明するための上半分のみを
示す要部断面図である。 第１図 １・・・電力ケーブル導体 ２・・・ケーブルエア ３・・・波付きシース ３ａ・・・外方突起 ３ｂ・・・内方突起 ４・・・収納パイプ ５・◆拳スペーサ ６・・・光ファイバー ７・・・ケーブル保護層

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、電力ケーブルの外周に形成された螺旋状の波付シー
   スの内方凹部に、光ファイバーが余裕長を有して収納パ
   イプに収納されてなる光ケーブルを螺旋状に配設した電
   力・光複合ケーブルであって、 長手方向に圧縮力を与えた収納パイプでなる光ケーブル
   が、上記内方凹部に螺旋状に配設されたことを特徴とす
   る電力・光複合ケーブル。 ２、電力ケーブルの外周に形成された螺旋状の波付シー
   スの外方凹部に、光ファイバー余裕長を有して収納パイ
   プに収納されてなる光ケーブルを螺旋状に配設した電力
   ・光複合ケーブルであって、 長手方向に引張り力を与えた収納パイプでなる光ケーブ
   ルが、上記外方凹部に螺旋状に配設されたことを特徴と
   する電力・光複合ケーブル。