JPH019765Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塵芥押込容器の下面に設けた汚水タン
クの汚水蓋を遠隔位置で開放操作できるようにし
た塵芥収集車における汚水タンクの汚水蓋開閉装
置に関するものである。

一般に塵芥収集車においては、塵芥押込装置に
より塵芥収容々器に塵芥を押込むとき、及び輸送
時に塵芥押込容器及び収容々器内の塵芥中に含ま
れている汚水が各容器の下面に適下して排出時に
排出させにくくなるため、この汚水を一個所に集
めて収容する汚水タンクが塵芥押込容器の下面に
設けられている。

ところで、前記汚水タンク内に収容された汚水
は排水孔に設けられた汚水蓋を開放することによ
り、汚水のみ所定の場所に排出させ、その後塵芥
収容々器に収容した塵芥を所定の場所に排出して
いる。

しかし、塵芥処理場などにおいては、塵芥収
容々器内の塵芥と汚水タンク内の汚水とをピツト
内に放出しているため、汚水蓋の開放操作は第１
図に示すように塵芥押込容器部をピツト内の上方
まで移動させた状態で操作する必要がありこれに
より汚水蓋の開閉操作を行う従業員はピツト内に
身体を臨ませなければならず、非常に危険とな
る。

本考案は前記問題を解決するもので、以下実施
例を図面について説明すると、第１図は塵芥収集
車を示し、車体１上には塵芥収容々器２が搭載さ
れ、この塵芥収容々器２の後方には収容々器２の
後端上部に軸支３されて上方回動できる塵芥押込
容器４が連設されている。

前記塵芥押込容器４内には、押込板（図示せ
ず）が内装され、この押込板の作動により押込容
器４内に投入された塵芥を前方の収容々器２内に
収容させることができる。

前記押込容器４の下面には汚水タンク５が取付
けられ、この汚水タンク５は収容々器２側の汚水
及び押込容器４内の汚水を導き収容することがで
きるようになつている。

前記汚水タンク５の後面には排水孔６を開閉す
る汚水蓋７が取付けられ、この汚水蓋７の取付け
は第２図及び第３図に示すように一側を汚水タン
ク５の後面に取付けたヒンジブラケツト１１に軸
支された支持アーム８の中心部にブラケツト９及
びピン１０により取付けられ、前記支持アーム８
は汚水蓋７の上面中央を横切り、汚水蓋７は支持
アーム８の内側に取付けられている。

前記支持アーム８の他側にはフツク１３、係止
杆１４及び締付レバー１５からなる締付部１６
が、設けられている。

前記締付部１６を構成する締付レバー１５は、
支持アーム８の外面に位置させるとともに支持ア
ーム８の他端に回動自在に枢支１７され、前記フ
ツク１３は前記枢支部１７に近接する締付レバー
１５に揺動可能に軸支１８され、さらに前記係止
杆１４はフツク１３に対応する汚水タンク５の側
面に取付けた取付ブラケツト１９に揺動可能に軸
２０により軸支され、フツク１３は締付レバー１
５を回動させることにより係止杆１４に係脱可能
とし、フツク１３と係止杆１４の係止位置では汚
水蓋７は排水孔６を閉鎖し、係止解除位置では開
放可能にしてある。

２１は係止杆１４を揺動させる遠隔操作部を示
し、この操作部２１は係止杆１４の軸２０に固定
したアーム２２と、アーム２２の先端に一端が連
結し、その他端が押込容器４の前方側面に沿つて
上方に延びるとともに押込容器４の軸支部３から
収容々器２の上面に沿つて前方に延びるケーブル
２３と、収容々器２の前端上部に回動自在に取付
けられ前記ケーブル２３の他端を連結したベルク
ランク２４と、ベルクランク２４より垂下したロ
ツド２５と、ロツド２５に連結された操作レバー
２６とにより構成されている。

前記操作レバー２６を回動させることにより係
止杆１４はフツク１３に係脱可能としてある。

尚、２７は塵芥車から放出される塵芥を受け入
れるピツトである。

本考案は以上の構成で、今汚水を塵芥の排出個
所とは別のところに排出させる場合には、先ず第
３図の実線で示す締付レバー１５を２点鎖線で示
す位置まで回動させると、係止杆１４に係合して
いたフツク１３も２点鎖線位置まで移動するた
め、締付部１６は開放されることになる。

その後、支持アーム８を軸支部１２を中心にし
て回動させると、汚水蓋７は手動で開放され、汚
水タンク５内の汚水は排水孔６より排出される。

排出が終了すると、汚水蓋７を閉じ、締付レバ
ー１５を回動させ、フツク１３を係止杆１４に係
合させて汚水蓋７を閉鎖状態に保持させる。

その際、係止杆１４は常時係止位置に保持した
ままでよく、汚水蓋７の開閉操作は締付レバー１
５の操作のみで行なうことができる。

一方塵芥処理場などにおいて汚水タンク５内の
汚水を塵芥を受け入れるピツト２７内に放出させ
る場合には、先ず塵芥収集車をピツト２７に近づ
けるとともに塵芥押込容器４をピツト２７内の上
方に臨ませる。

その後、塵芥収容々器２の前面に取付けた操作
レバー２６を回動させると、この操作力はロツド
２５及びケーブル２３を介して係止杆１４に伝達
され係止杆１４は第３図の係止位置（実線位置）
より係止解除位置（２点鎖線位置）まで移動す
る。このとき、フツク１３に係合していた係止杆
１４が外れるため、締付部１６は締付レバー１５
の操作なしで開放されることになる。

締付部１６が開放されると、汚水蓋７は汚水の
重圧により開放され、汚水タンク５内の汚水は排
水孔６よりピツト２７内に放出されることにな
る。

尚、操作レバー２６は収容々器２の前面に取付
けであるが、運転室内に取付けるようにしてもよ
い。

本考案は以上の如く、前方に塵芥収容々器を、
後方に塵芥押込容器を有し、塵芥押込容器の下面
に汚水タンクを取付けるようにした塵芥収集車に
おいて、汚水タンクの排水孔を開閉する汚水蓋を
汚水タンク側に回動可能に設けた支持アームの内
側に取付け、この支持アームに締付レバーを回動
可能に設け、締付レバーにはフツクを揺動可能に
設け、このフツクを締付レバーにて汚水タンク側
の係止杆に係止させて汚水蓋を閉鎖させ、一方係
止杆を遠隔操作にて回動可能としたので、通常時
は締付レバーの操作のみで汚水蓋の開閉を容易に
行なうことができ、塵芥処理場などのピツト内に
放出させる場合には遠隔操作にて汚水蓋を開くこ
とができ作業者の安全を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の装置を装備した塵芥収集車の
側面図、第２図は汚水蓋の開閉装置を示す正面
図、第３図は第２図のＡ−Ａ断面図である。 ２は塵芥収容々器、４は塵芥押込容器、５は汚
水タンク、６は排水孔、７は汚水蓋、１２は軸支
部、１３はフツク、１４は係止杆、１５は締付レ
バー、１６は締付部、２３はケーブル、２６は操
作レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前方に塵芥収容々器を、後方に塵芥押込容器を
   それぞれ設け、塵芥押込容器の下面に汚水タンク
   を設けてなる塵芥収集車において、前記汚水タン
   クの排水孔を開閉する汚水蓋を、一側を汚水タン
   ク側に軸支した支持アームの内側に設け、前記支
   持アームの他端には締付レバーとフツクと係止杆
   とからなる締付部を設け、前記締付レバーは支持
   アームの外側に位置させるとともに支持アームの
   他端に回動自在に枢支され、前記フツクは前記枢
   支部に近接する締付レバーに揺動自在に軸支さ
   れ、前記係止杆は汚水タンク側に揺動自在に設
   け、フツクと係止杆とは締付レバーを回動させる
   か、または係止杆にケーブルを介して遠隔位置に
   設けられた操作レバーを回動させることにより係
   脱可能とし、汚水蓋はフツクと係止杆との係止位
   置では排水孔を閉鎖し、係止解除位置では開放可
   能とし、締付レバーを回動させた後、支持アーム
   を回動させると汚水蓋は手動にて開放され、操作
   レバーを回動させるとフツクと係止杆とは係止解
   除位置となり、開閉蓋は汚水の重圧により開放さ
   れてなる塵芥収集車における汚水タンクの汚水蓋
   開閉装置。