JPH019736Y2 - - Google Patents

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JPH019736Y2
JPH019736Y2 JP1981008711U JP871181U JPH019736Y2 JP H019736 Y2 JPH019736 Y2 JP H019736Y2 JP 1981008711 U JP1981008711 U JP 1981008711U JP 871181 U JP871181 U JP 871181U JP H019736 Y2 JPH019736 Y2 JP H019736Y2
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valve
sleeve
rotor
shaft
valve sleeve
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【考案の詳細な説明】 本考案は、動力舵取装置のロータバルブ式制御
弁に関し、詳しくは、バルブハウジング内に、第
1軸と一体的に回転するロータと、このロータの
外周に同心的に配置され前記第1軸に所定量相対
回転可能に連結した第2軸と一体的に回転するバ
ルブスリーブを備え、前記ロータと前記バルブス
リーブとの相対回転により圧力油の供給流路を切
換えるようにした動力舵取装置のロータリバルブ
式制御弁に関する。
一般に、この種制御弁においては、ロータの外
周とバルブスリーブの内周間にて圧力油の供給流
路が切換えられるため、これら両者間をバルブス
リーブの両端部にて密閉する必要がある。ところ
で、従来は、バルブスリーブとして、両端にても
開口する直線状溝を内周に有するスリーブ本体
と、このスリーブ本体の両端部内に圧入嵌合され
て前記直線状溝の両端を密閉する一対の圧入リン
グからなるバルブスリーブを採用して、これら一
対の圧入リングによりロータの外周とバルブスリ
ーブの内周間をバルブスリーブの両端部にて密閉
する手段が採られていた。しかしながら、かかる
バルブスリーブにおいては、圧入リングに作用す
るスリーブ本体の緊締力が不均一になることは避
けられず、圧送により高温(略120℃)とされた
圧力油によつてバルブスリーブが高温とされた場
合には、上記した不均一な緊締力が顕在化されて
バルブスリーブが複雑に熱変形する。このため、
制御弁の作動特性に乱れを生じさせたり、ロータ
とバルブスリーブ間からの圧力油の洩れが大きく
なる。また、かかるバルブスリーブにおいては、
スリーブ本体と圧入リングの嵌合部において高い
加工精度が要求されるため、バルブスリーブひい
ては制御弁のコスト上昇は避けられなかつた。
本考案は、このような実状に着目してなされた
もので、その主たる目的は、上記した制御弁の作
動特性の乱れを抑制するとともに、制御弁のコス
ト低減を図ることにある。
以下、本考案を図面に基づいて説明するに、第
1図には本考案に係る制御弁の一例が示されてい
る。当該制御弁は、ラツクピニオン式動力舵取装
置の制御弁で、バルブハウジング10と、バルブ
ハウジング10内に挿入されて回転可能に支持さ
れた筒状のインプツトシヤフト20と、バルブハ
ウジング10内に配設されてインプツトシヤフト
20の外周にこれと同心的に位置するバルブスリ
ーブ30と、ギヤハウジング50に回転可能に支
持されてインプツトシヤフト20に連結されたピ
ニオンシヤフト40とにより構成されており、ピ
ニオンシヤフト40のピニオン40aはパワーシ
リンダ60のロツドでもあるラツクバー70のラ
ツク70aに常時噛合している。
インプツトシヤフト20は、その下端部にてニ
ードルベアリング21を介してピニオンシヤフト
40の上端部に回転可能に支持され、かつその中
央部にてニードルベアリング22を介してバルブ
ハウジング10に回転可能に支持されていて、ト
ーシヨンバー23を介してピニオンシヤフト40
に連結されている。またインプツトシヤフト20
の下端部には、第1図及び第2図に示すように、
2面巾部20aが形成されていて、この2面巾部
20aはピニオンシヤフト40の上端部に形成し
た径方向に延びる凹所40bに所定の間隙を保持
して嵌合されている。これにより、インプツトシ
ヤフト20とピニオンシヤフト40とは、互いに
所定量相対回転可能に連結されている。かかるイ
ンプツトシヤフト20のバルブハウジング10内
に位置する部位は、バルブスリーブ30と共働し
て圧力油の供給流路を切換えるロータ20Aに形
成されている。ロータ20Aは、第1図及び第3
図に示すように、インプツトシヤフト20の外周
8箇所に均等に形成されて軸方向に延びる4対の
円弧溝20b,20cと、各円弧溝20bの底部
からインプツトシヤフト20の軸心方向へ延びて
内孔20dに達する連通孔20eを備えている。
また、インプツトシヤフト20のバルブスリーブ
30より上方に位置する部分には、その軸心方向
へ延びて内孔20dに達する4個の連通孔20f
が形成されている。
バルブスリーブ30は、インプツトシヤフト2
0のロータ20A外周に同心的かつ回転可能に組
付けられていて、その下端にてピニオンシヤフト
40に回り止めピン41(ピニオンシヤフト40
に植設されている)を介して相対回転不能に連結
されている。しかして、このバルブスリーブ30
は、スリーブ本体31と、これに固着した一対の
環状プレート32,32によつて構成されてい
る。スリーブ本体31は、その内周に小径内孔3
1a及び一対の大径内孔31b,31cを有して
いて、小径内孔31aには軸方向に延びる4対
(8条)の直線状溝31d,31eが形成されて
両端にて段部(端面)31f,31gに開口して
いる。またスリーブ本体31は、第3図及び第4
図に示したように、その外周に3条の環状溝31
h,31i,31j及び4条のシールリング溝を
有していて、バルブハウジング10のポート10
aに対応する上方の環状溝31hは各連通孔31
kを通して各直線状溝31dに連通し、バルブハ
ウジング10のポート10bに対応する中央の環
状溝31iは各連通孔31lを通して両直線状溝
31d,31e間のランド部、すなわち小径内孔
31aに連通し、バルブハウジング10のポート
10cに対応する下方の環状溝31jは各連通孔
31mを通して各直線状溝31eに連通してい
る。両プレート32,32は、スリーブ本体31
により外周を拘束されない状態にて、その各端面
32aにて段部31f,31gに接着剤による接
着又は摩擦溶接により固着されていて、直線状溝
31d,31eの両端開口部、並びにスリーブ本
体31の両端開口部を密閉している。なお、バル
ブハウジング10のポート10aはパワーシリン
ダ60の右側油室60aに接続され、ポート10
bは油圧ポンプ80の吐出口に接続され、ポート
10cはパワーシリンダ60の左側油室60bに
接続されている。また、インプツトシヤフト20
の連通孔20fに連通するバルブハウジング10
のポート10dは油圧ポンプ80のタンクに接続
されている。
このように構成した制御弁において、ロータ2
0Aとバルブスリーブ30の相対的関係が中立状
態にある場合(第3図参照)には、油圧ポンプ8
0から圧送された圧力油は、バルブハウジング1
0のポート10bからバルブスリーブ30の中央
環状溝31iに流入し、ついでバルブスリーブ3
0の各連通孔31l−ロータ20Aの各円弧溝2
0c−バルブスリーブ30の各直線状溝31d,
31e−ロータ20Aの各円弧溝20b−ロータ
20Aの各連通孔20eを経てインプツトシヤフ
ト20の内孔20d内に流入する。内孔20d内
に流入した圧力油は、インプツトシヤフト20の
各連通孔20fを経てバルブハウジング10のポ
ート10dから油圧ポンプ80のタンクへと環流
する。一方、インプツトシヤフト20が回転し
て、これと一体のロータ20Aがバルブスリーブ
30に対して相対回転した場合、例えばロータ2
0Aが第3図矢印R方向へ相対回転すると、バル
ブスリーブ30の各連通孔31lと各直線状溝3
1eとの連通が遮断される。このため、バルブス
リーブ30の中央環状溝31iに流入した圧力油
は、ロータ20Aの各円弧溝20cからバルブス
リーブ30の各直線状溝31dに流入し、バルブ
スリーブ30の各連通孔31k及び上方環状溝3
1hを経てバルブハウジング10のポート10a
からパワーシリンダ60の右側油室60aに供給
され、ラツクバー70の左動を助勢する。なお、
この状態において、パワーシリンダ60の左側油
室60b内の作動油は、バルブハウジング10の
ポート10c、バルブスリーブ30の下方環状溝
30j及び各連通孔31mを経て、バルブスリー
ブ30の各直線状溝31e及びロータ20Aの各
円弧溝20bに流入し、ロータ20Aの各連通孔
20e、インプツトシヤフト20の内孔20d及
び各連通孔20fを経て、バルブハウジング10
のポート10dから油圧ポンプ80のタンクへと
環流する。またロータ20Aが第3図矢印L方向
へ相対回転すると、バルブスリーブ30の各連通
孔31lと各直線状溝31dとの連通が遮断され
る。このため、バルブスリーブ30の中央環状溝
31iに流入した圧力油は、ロータ20Aの各円
弧溝20cからバルブスリーブ30の各直線状溝
31eに流入し、バルブスリーブ30の各連通孔
31m及び下方環状溝30jを経てバルブハウジ
ング10のポート10cからパワーシリンダ60
の左側油室60bに供給され、ラツクバー70の
右動を助勢する。なお、この状態において、パワ
ーシリンダ60の右側油室60a内の作動油はバ
ルブハウジング1のポート10a、バルブスリー
ブ30の上方環状溝30h及び各連通孔31kを
経て、バルブスリーブ30の各直線状溝31d及
びロータ20Aの各円弧溝20bに流入し、上述
したのと同様にして、バルブハウジング10のポ
ート10dから油圧ポンプ80のタンクへと環流
する。
ところで、当該制御弁においては、バルブスリ
ーブとして、両端にても開口する直線状溝31
d,31eを内周に有するスリーブ本体31と、
このスリーブ本体31により外周を拘束されない
状態にてスリーブ本体31の両段部31f,31
gに一端面32aにて固着されて直線状溝31
d,31eの両端を密閉する一対の環状プレート
32,32からなるバルブスリーブ30を採用し
ているため、スリーブ本体31と両環状プレート
32,32間に緊締力は生じず、圧送により高温
とされた圧力油によつてバルブスリーブ30が高
温とされても、バルブスリーブ30は複雑に熱変
形することはなく、かかる熱変形に起因する制御
弁の作動特性の乱れ、ロータ20Aとバルブスリ
ーブ30間からの圧力油の洩れ等を抑制すること
ができる。また、バルブスリーブ30の両端に、
高い加工精度が要求される圧入嵌合部を形成する
ことを要しないため、バルブスリーブ30ひいて
は当該制御弁のコスト低減を図ることができる。
なお、本実施例においては、ロータ20Aをイ
ンプツトシヤフト20に一体に形成した例につい
て示したが、ロータをインプツトシヤフトとは別
体に形成してインプツトシヤフトに一体的に回転
するよう連結させてもよい。また、本実施例はラ
ツクピニオン式動力舵取装置用のロータリバルブ
式制御弁について示したが、本考案は、リサーキ
ユレイテイングボール式動力舵取装置用等バルブ
ハウジング内に、第1軸と一体的に回転するロー
タと、このロータの外周に同心的に配設され第1
軸に所定量相対回転可能に連結した第2軸と一体
的に回転するバルブスリーブを備え、ロータとバ
ルブスリーブとの相対回転により圧力油の供給流
路を切換えるようにした種々のロータリバルブ式
制御弁に同様に又は適宜変更して実施し得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る制御弁の一例を示す縦断
面図、第2図は第1図の−線に沿う横断面
図、第3図は第1図の−線に沿う拡大横断面
図、第4図はバルブスリーブの拡大縦断面図であ
る。 符号の説明、10……バルブハウジング、20
……インプツトシヤフト、20A……ロータ、3
0……バルブスリーブ、31……スリーブ本体、
31d,31e……直線状溝、31f,31g…
…段部(端面)、32,32……環状プレート、
32a……端面、40……ピニオンシヤフト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バルブハウジング内に、第1軸と一体的に回転
    するロータと、このロータの外周に同心的に配置
    され前記第1軸に所定量相対回転可能に連結した
    第2軸と一体的に回転するバルブスリーブを備
    え、前記ロータと前記バルブスリーブとの相対回
    転により圧力油の供給流路を切換えるようにした
    動力舵取装置のロータリバルブ式制御弁におい
    て、前記バルブスリーブとして、両端にても開口
    する直線状溝を内周に有するスリーブ体と、この
    スリーブ本体により外周を拘束されない状態にて
    同スリーブ本体の各端面に一端面にて固着されて
    前記直線状溝の両端を密閉する一対の環状プレー
    トからなるバルブスリーブを採用したことを特徴
    とする動力舵取装置のロータリバルブ式制御弁。
JP1981008711U 1981-01-23 1981-01-23 Expired JPH019736Y2 (ja)

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JPS57121365U JPS57121365U (ja) 1982-07-28
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