JPH0197276A - 変色性の改善された抗菌性繊維製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野　〕 本発明は抗凹性繊ＭＩＷＪ品に関するものであり、詳し
くは、蛍光染色物の白皮低下や黄変等の変色を改善する
と共に、耐久性のある抗苗性ＩＪＩＨ１製品を提供する
にある。

〔従来の技術及び解決しようとする問題点　〕大気中に
は各種のカビ、ｔａ苗等の微生物が生息し、繊維製品や
人体に対しても有害作用を与えており、衣料品、寝装品
、インテリア製品、エフステリヤ製品等の繊維製品、特
に、靴下、肌着、寝装用のシーツ、カバー類等について
は、これらに付着したａ菌類の生長、繁殖が人体の健康
にとっても有害であることは勿論である。

従来、このような問題点を解決するために、ハロゲン化
フェニール系化合物で処理する方法、第４級アンモニウ
ム塩基含有カチオン界面活性にＩで処理する方法、第４
級アンモニウム塩基含有カチオン性ポリマーで処理する
方法、第４級アンモニウム塩基含有オルガノシリコーン
で処理する方法等が知られている。しかし、これら公知
の方法によっても各種の問題点がある。

ハロゲン化フェニール系化合物では、人体に対する毒性
（発ガン性）、第４級アンモニウム塩基含有化合物につ
いては、耐久性、風合に難点があるばかりでなく、繊維
製品の白皮低下や黄変等の変色を生じる等の欠点がある
。

本発明者等は、これらの従来の問題点を解決し、白皮低
下や黄変等の変色を改善した抗苗性繊維製品を提供する
ものである。

〔問題点を解決するための手段　〕

本発明は下記Ａ式で示される第４級アンモニウム塩基を
有するオルガノシリコーンで処理された繊維製品であっ
て、該オルガノシリコーン中の第４級アンモニウムカチ
オンが下記Ｂ式によって示される両性界面活性剤によっ
て少なくとも部分的に封鎖されてなることを特長とする
。

Ａ式 Ｂ式 ｎ　２　　Ｒ＜ 匿 し 式中Ｒ，はメチル基又はＣ８〜Ｃ２゜の高級アルキル！
　（Ｒ，が水素基の場合はＣ，〜Ｃ２゜の高級アルキル
基を示す、）を示す。

Ｒ２、Ｒ１はＣ１〜Ｃ３゜のアルキル基又はポリオキシ
アルキレン基を示す。

Ｒ１は水素基又はＣ１〜Ｃ２゜の高級アルキル基（Ｒｎ
がＣ，〜Ｃ２゜の高級アルキル基の場合は水素基を示す
、）を示す。

本発明による繊維製品は、第４級アンモニウム塩基を有
するオルガノシリコーンの優れた抗菌性及び効果の洗濯
耐久性を有し、処理による白皮低下や黄変等の変色が防
止できる等の特長がある。

本発明において用いられる第４級アンモニウム塩基を有
するオルガノシリコーンとしては、−７２２式（ｎ２ｈ
ｓｉ　　Ｒ３−Ｎ（ｊ）（Ｒｎ）ｎ（Ｒｓ）ｓ−ｎＸｅ
　（式中Ｒ２はアルコキシ基、ハロゲン原子、アシル基
、１個はヒドロキシル基であってもよい。

Ｒ，はＴ１換基を有していてもよい炭素原子数が２０以
下の２価の炭化水素基又は酸素原子、窒素原子を含有す
る炭素原子数が２０以下の２価の炭化水素基であっても
よい。

Ｒ４は低級アルキル基、Ｒ３は炭素原子数が１〜２０の
アルキル基、アルケニル基、環状脂肪族炭化水素基、芳
香族基、又はアルカリル基である。

ｎは１〜３の整数、Ｘはアニオンたとえば、塩業原子、
臭素原子等である。）で示されるオルガノシリコーンが
例示される。

（式中ｎは１６Ｎ２０のＭ数） が例示される。

上記オルガノシリコーンの付着量は、固形分で繊維１ｉ
１Ｌに対し、通常０．１〜５重景％であり、好ましくは
０．５〜２重量％である。

処理方法としては、液中処理、パッド・乾燥処理、スプ
レー・乾燥処理、パッド・スチーム処理等任意でよい、
しかし、液中吸尽処理が特に好都合である。

処理条件は、通常浴比１：３〜１００で、常温〜１００
°Ｃ１好ましくは３５°Ｃ〜８０°Ｃで２０分以上の吸
尽処理を行う。

本発明においては、Ａ式に示されるオルガノシリコーン
とＢ式で示される両性界面活性剤と組み合わせて処理す
ることが必須条件である。

使用する両性界面活性剤としては、通常ベタイン型両性
界面活性剤と呼ばれるものであって、たとえば、Ｎ−オ
クタデシル・オキシメチル−Ｎ・Ｎ−ジメチルベタイン
、Ｎ−ステアリル−Ｎ−Ｎ−ジメチルベタイン、Ｃ−ミ
リスチルベタイン、Ｎ−ステアリル−Ｎ−Ｎ−ポリオキ
シエチレンベタイン等が例示され、単独又は２種以上の
併用であってもよい。

Ｂ式によって示される両性界面活性剤の使用量は、Ａ式
で示されるオルガノシリコーンの持つカチオン基の１部
、好ましくは全てを封鎖する量である。処理法について
も浸漬法、パッド法等任意でよい。

又、両性界面活性剤含有の処理液のＰＨは３〜１１の範
囲であって、望ましくは中性ないし酸性側がよい。

又、本発明においてＡ式で示されるオルガノシリコーン
とＢ式で示される両性界面活性剤の付！ｉ・順は任意で
あり、浸漬法、パッド法等において同浴にて用いても優
れた効果を得ることができる。

又、前工程（浸漬法、パッド法等任意）でＡ式で示され
るオルガノシリコーンを処理し、後工程（浸漬法、ハツ
ト法等任意）でＢ式で示される両性界面活性剤を処理す
る方法、又この逆であっても優れた効果を得ることがで
きる。

本発明の対象となる繊維は、特に限定されるものではな
い、綿、麻、羊毛、絹のような天然繊維、ビスコースレ
ーヨンのような再生繊維、アセテートのような半合成繊
維、ポリアミド、アクリル、ポリエステル、ポリオレフ
ィンのような合成繊維の単独又は混用繊維、複合繊維、
これら繊維からなる糸状、編織物、不織布、縫製品等が
例示される。又繊維と他の素材との複合製品であっても
よい。

〔発明の効果　〕

本発明はＡ式で示されるオルガノシリコーンとＢ式で示
される両性界面活性剤との組み合わせで処理することに
より、優れた抗菌性を付与すると共に、その効果の洗濯
耐久性を得ることができ、Ａ式で示されるオルガノシリ
コーンを処理することによる白皮低下や黄変等の変色も
Ｂ式で示される両性界面活性剤を組み合わせて処理する
ことにより防止することができる。

〔実施例１　〕 精練、漂白、蛍光染色した綿メリヤスを３％ａｍｆの下
記式で示される第４級アンモニウム塩基含有オルガノシ
リコーン水溶液中に浸漬し、６０゜Ｃに昇温し、２０分
間処理した後、Ｎ−ステアリル−Ｎ・Ｎポリオキシエチ
レン（１５モル）ベタイン（高松油脂（株）製）を３％
ｏｗｆ添加しく添加後の浴のＰＨ６，５＞、２０分間処
理し、脱水後、乾燥して抗菌加工を行った。尚、比較品
として、ベタインを添加しない試料も作製した。

これら処理布の熱処理による白皮低下及び抗菌性の耐久
性を試験した。

熱処理はスガ試＠ｌ１ｌ（株）製の乾熱試＠機にて、１
６０°Ｃで２分間乾熱処理を行い、加熱部分の変色度合
を評価した。

耐久性は処理上がりの試料と家庭洗濯５０回後の試料を
ＪＩＳ−Ｚ・２９１１−１９８１のカビ抵抗性試験方法
で抗菌性をテストし評価した。

その結果を表１に示す、ベタインを添加しない抗菌加工
布は、蛍光染色上がり布（未加工布）に比較して白皮低
下が大きいが、添加した抗菌加工布は未加工布に比較し
て白皮の低下は認められなかった。

〔実施例２　〕 精練、漂白、蛍光染色したウールサージを実施例１で使
用したオルガノシリコーン３％ｏｗｆの水溶液中に浸漬
し、６０°Ｃに昇温し、２０分間処理した後、脱水、乾
燥し、ついで実施例１で使用したベタイン３％０社の水
溶／Ｉ！（浴のＰＨ６，５）中に浸漬し、室温で１５分
間処理し、脱水、乾燥して抗菌加工布を作製した。

ベタインで処理しない抗菌加工布は、実施例１と同様な
１６０°Ｃで２分間の乾熱処理により白皮低下が認めら
れたが、ベタインで処理した抗菌加工布は白皮低下は殆
ど認められなかった。

〔実施例３　〕 精練、漂白、蛍光染色した綿メリヤスを下記式で示され
る第４級アンモニウム塩基含有オルガノシリコーン２％
ｏｗｆの水溶液中に浸漬し、５０°Ｃに昇温し、１５分
間処理した後、脱水、０２燥し、ついでＮ−ステアリル
−Ｎ−Ｎ−ジメチルベタイン１．５ｇ／ｌの水溶液でパ
ッドし、乾燥して抗菌加工布を得た。尚、ベタイン１．
５ｇ／Ｖの水溶液の浴のＰＨを５．７．９にそれぞれ調
整しく酸性側は酢酸で、アルカリ性側は苛性ソーダで調
整した。）、処理を行った。

加工布の１６０°Ｃで２分間の乾熱処理による白皮低下
の評価を表２に示す。

ベタイン処理を行う際の処理浴のＰ　Ｉ−１の白皮低下
防止能に対するＩｆは少ないことが認められた。

表　　２ −ち０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下記、Ａ式で示される第４級アンモニウム塩基を有する
   オルガノシリコーンで処理された繊維製品であって、該
   オルガノシリコーン中の第４級アンモニウムカチオンが
   下記Ｂ式で示される両性界面活性剤によって少なくとも
   部分的に封鎖されてなることを特長とする変色性の改善
   された抗菌性繊維製品。 Ａ式 ▲数式、化学式、表等があります▼ Ｂ式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中Ｒ＿１はメチル基又はＣ＿３〜Ｃ＿２＿０の高級ア
   ルキル基（Ｒ＿４が水素基の場合はＣ＿３〜Ｃ＿２＿０
   の高級アルキル基を示す。）を示す。 Ｒ＿２、Ｒ＿３はＣ＿１〜Ｃ＿１＿０のアルキル基又は
   ポリオキシアルキレン基を示す。Ｒ＿４は水素基又はＣ
   ＿３〜Ｃ＿２＿０の高級アルキル基（Ｒ＿１がＣ＿３〜
   Ｃ＿２＿０の高級アルキル基の場合は水素基を示す。）
   を示す。