JPH019516Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はソーイングボツクスに関するものであ
る。

(ロ) 従来の技術及び本考案が解決しようとする問
題点 従来、上面を開口した下箱に於ける各側板の上
縁に側箱の下端外縁を夫々蝶着することにより各
側箱を四方へ展開自在に設けたソーイングボツク
スがあるが、この種のものは前後の側箱を閉じた
状態で之等をロツクするロツク手段と左右の側箱
を閉じた状態で之等が外側へ展開しない様に前後
の側箱に係合させる係合手段とを各別に備えてい
たので側箱の開閉操作が面倒であり、又、構造も
複雑になり勝ちな為、故障し易い等の欠点があつ
た。

(ハ) 問題点を解決するための手段 本考案は上記の様な従来の欠点に鑑み、上面を
開口した下箱に於ける左右の側板の上縁に左右一
対の側箱の下端外縁を展開自在に蝶着し、この側
箱に差し挾ませて下箱の前後の側板の上縁に前後
一対の側箱の下端外縁を展開自在に蝶着し、且
つ、前後一対の側箱の内側上端には前後一対の把
手を突設すると共にこの側箱の上面の左右両端部
にだぼを突設し、左右一対の側箱の内側には摺動
自在に蓋を設け、この蓋の上端に下面を傾斜させ
た係合板を設け、この係合板に上記だぼに対応さ
せて止孔を設けることにより上記だぼを止孔に嵌
合した状態に於て、係合板を僅かに引き上げてだ
ぼを止孔から外せば前後或いは左右の側箱を自由
に展開出来る様にし、又、前後左右の側箱を四方
へ展開した状態に於て前後の側箱を閉じてから引
き続き左右の側箱を閉じれば、前後の側箱の上面
の左右両端部に突設しただぼが係合板の下面に案
内されながら係合板に設けた止孔に嵌合して、前
後及び左右の側箱は閉じた状態に容易にロツクさ
れる様にしたものである。

(ニ) 実施例及び作用 本考案の実施例を図面に付き説明すれば下記の
通りである。

図中１，１′は上面を開口した下箱２に於ける
左右の側板３，３′の上縁に下端外縁を蝶番４に
より展開自在に蝶着した左右一対の側箱で、対向
面を開口し且つ、内部を区画板５により複数の収
容室に区画してある。

６，６′は上記左右の側箱１，１′に差し挾ませ
て下箱２の前後の側板７，７′の上縁に下端外縁
を蝶番４により展開自在に蝶着した前後一対の側
箱で、対向面を開口し且つ、内側面に糸巻の中心
を嵌挿支持する支持杆８を多数植設し、又、内側
上端には前後一対の把手９，９′を突設すると共
に上面の左右両端部にだぼ１０を突設してある。

１１は左右一対の側箱１，１′の前後側板１２，
１２′及び下側板１３の内周縁に設けた案内溝１
４に嵌合させて側箱１，１′の内側に摺動自在に
設けた透明なプラスチツク製の蓋で、この蓋の上
端に下面を傾斜させた係合板１５を設け、この仮
合板に上記だぼ１０に対応させて前後に止孔１６
を設けてある。

尚、１７は係合板１５の中央部に設けた上記把
手９，９′の両端部が嵌合する逃孔、１８は前後
一対の側箱６，６′の外側面に設けた小物品の収
納部である。

本考案に係るソーイングボツクスは上記の様に
構成されているから、今、だぼ１０が止孔１６に
嵌合している状態に於て係合板１５を僅かに引き
上げることによりだぼ１０を止孔１６から外せ
ば、左右或いは前後の側箱１，１′，６，６′を任
意に展開出来るもので、又、図面第２図に示す様
に前後左右の側箱６，６′，１，１′を四方へ展開
した状態に於て、前後の側箱６，６′を閉じてか
ら引き続き左右の側箱１，１′を閉じれば、前後
の側箱６，６′の上面の左右両端部に突設しただ
ぼ１０が係合板１５の下面に案内されながら止孔
１６に嵌合し、之により前後及び左右の側箱６，
６′１，１′は閉じた状態に容易にロツクされるも
のである。

(ホ) 考案の効果 本考案に係るソーイングボツクスは上記の様に
前後左右の側箱を四方へ展開出来るから、大量の
裁縫用品、裁縫用具を規則正しく収容出来るもの
である。

又、係合板を僅かに引き上げることによりだぼ
を止孔から外すだけで前後及び左右の側箱を任意
に展開出来ると共に、前後左右の側箱を四方へ展
開した状態に於て前後の側箱を閉じてから引き続
き左右の側箱を閉じれば前後の側箱に設けただぼ
が係合板に設けた止孔に嵌合し、之により前後及
び左右の側箱は閉じた状態に自動的にロツクされ
るから、前後左右の側箱の開閉操作を容易に行う
ことが出来るものであり、然も構造が簡単である
から長期に亘つて故障することなく使用出来ると
共に低コストで製造出来る等の特徴を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るソーイングボツクスの斜
面図。第２図は側箱を展開した状態の同上斜面図
である。 図中、１は左右側箱、２は下箱、３は左右側
板、４は蝶番、６は前後側箱、７は前後側板、９
は把手、１０はだぼ、１１は蓋、１５は係合板、
１６は止孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面を開口した下箱に於ける左右の側板の上縁
   に左右一対の側箱の下端外縁を展開自在に蝶着
   し、この側箱に差し挾ませて下箱の前後の側板の
   上縁に前後一対の側箱の下端外縁を展開自在に蝶
   着し、且つ前後一対の側箱の内側上端には前後一
   対の把手を突設すると共にこの側箱の上面の左右
   両端部にだぼを突設し、左右一対の側箱の内側に
   は摺動自在に蓋を設け、この蓋の上端に下面を傾
   斜させた係合板を設け、この係合板に上記だぼに
   対応させて止孔を設けてなるソーイングボツク
   ス。