JPH0192507A - 耐熱性樹脂を用いた消音器 - Google Patents

耐熱性樹脂を用いた消音器

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JPH0192507A
JPH0192507A JP25039487A JP25039487A JPH0192507A JP H0192507 A JPH0192507 A JP H0192507A JP 25039487 A JP25039487 A JP 25039487A JP 25039487 A JP25039487 A JP 25039487A JP H0192507 A JPH0192507 A JP H0192507A
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muffler
resin
resistant resin
resistant
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JP25039487A
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Inventor
Hideo Yoshikawa
吉川 英夫
Katsuyoshi Tateuchi
建内 克義
Masami Shimada
正美 島田
Takashi Ikeda
池田 尊
Shunsaku Mino
三野 俊作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Kogyo Co Ltd
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Daiwa Kogyo Co Ltd
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車、農業用機械、船舶及びその他の産業用
発動機等のガスタービンを含む内燃機関並びにジェット
エンジンに装着されて、該内燃機関の発生する排気ガス
を通過させながら排気音を減衰させる排気消音器に関す
るものである。
従来の技術 一般に内燃機関から排出される高温高圧のガスをそのま
ま大気中に放出すると、排気ガスが急激に膨張して大き
な騒音を発するので、排気ガスの通路内に通常マフラー
と呼称される消音器を介挿して排気ガスの圧力変化を平
均化させ、なめらかな気流として大気中に放出するよう
にしている。
上記の消音器は排気ガスの入力管が連結された鏡板と出
力管が連結された鏡板をそれぞれ両端部に備えた略円筒
状又は角筒状のマフラー本体(胴体部分)を備え、更に
は該マフラー本体の内部を小室に仕切って、この小室に
排気ガスを順次通過させることによってガス圧を下げ、
略均圧のガス流として外部へ放散することによって内燃
機関等の爆発音を押さえることができる。尚マフラー本
体の内方に吸音材を添着して防音効果を高める手段も用
いられている。
又自動車用排気系には、公害物質としてのNOx、HC
,COが含有されているので、法律に基づいてこれら公
害物質の最大値が規制されている。
従って内燃機関等には前記公害物質を規制値以下に低減
させるため、場合によっては三元系触媒が内蔵されてい
るものであるが、上記三元系触媒は発熱反応であるため
、内燃機関から500〜700℃で放出される排気ガス
が800〜850℃まで昇温しで前記マフラー本体の内
方を通過するため、三元系触媒と排気ガスが反応して発
生するイオン性ガスでマフラー本体の腐食が加速される
ので、該マフラー本体の耐熱性及び耐蝕性を高めること
が肝要である。一般にはマフラー本体の材質として炭素
鋼又はステンレス鋼等の金属材料が使用されている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながらこのような従来の消音器にあっては前記マ
フラー本体が炭素鋼又はステンレス鋼等の金属材料を用
いて構成されており、これら金属材料自体には吸音効果
が非常に少ないため、消音器自体の吸音特性が所定の領
域内に制限されてしまうという問題点があった。即ち排
気ガスの気流騒音には高速排気流がマフラー本体の壁面
に衝突して発生する消音器内騒音と、マフラー本体から
=4− 大気中へ放出される際の排気ガスの膨張に起因する噴流
騒音とがあるが、上記消音器内騒音は排気流の金属への
衝突と、特定の周波数での共鳴現象により増幅されるも
のである。しかし炭素鋼又はステンレス鋼等の金属は吸
音効果が非常に少ない上に共鳴音を低減する作用がない
ので、前記消音器内騒音を下げることができない。更に
前記炭素鋼製マフラーは、排気ガス及び大気中に含まれ
る各種不純物又は塩分等により腐食しやすいという難点
がある。
一方マフラー本体の内方へ吸音材としてグラスウール又
は石綿を添着すれば、該吸音材の作用によって前記共鳴
音を吸収することができるが、これらグラスウール、石
綿等は空中に放散されて大気を汚し、作業者の健康を害
するなどの公害源となる虞れがあるため使用上の問題点
がある。尚前記炭素鋼及びステンレス鋼等の金属は何れ
も比重が大であるため、マフラー本体の重量も大となっ
てしまう難点も有している。
そこで本発明はこのような従来の消音器が有している問
題点を解消して、特に前記消音器内騒音を低減すること
により、消音効果をより一層向上させた消音器の提供を
目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記の目的を達成するために、内燃機関から発
生する排気ガスをマフラー本体に付随する入力管から出
力管へ順次通過させて、内燃機関の爆発にともなう排気
騒音を消音させるようにした消音器において、前記マフ
ラー本体が耐熱性樹脂又は耐熱性樹脂と無機物質との混
合物から構成され、且つマフラー本体の内側面に耐熱材
の層状構成物を付設した構成にしである。
作用 マフラー本体を構成する耐熱性樹脂は、一定の高温状態
でガラス領域から粘弾性領域を経てゴム領域へと変化し
、その際に弾性率が変化して特定周波数の騒音を吸収す
る作用がもたらされる。上記粘弾性領域への変位点は自
在に変更することができて、その結果任意の周波数帯に
ある排気エネルギーを低減して騒音を吸収することが可
能となる。
更に耐熱性樹脂又は耐熱性樹脂と無機物質の混合物から
構成された上記マフラー本体の内側面に付設された耐熱
材の作用に基づいて、排気ガスの温度が極めて高温にな
った場合でもマフラー本体を高温から保護し、本来の機
能維持がより一層高められる。
実施例 以下図面を参照して本発明に係る耐熱性樹脂を用いた消
音器の各種実施例を説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示す消音器の要部断面図
であり、図中1は円筒状又は角筒状のマフラー本体(胴
体部分)であって、該マフラー本体1の両端部に排気ガ
スの入力管2及び出力管3が連結された鏡板4,5が連
結されている。上記のマフラー本体l及び鏡板4.5は
、従来の炭素鋼又はステンレス鋼に代えて耐熱性樹脂又
は耐熱性樹脂と無機物質の混合物を用いて加工成形され
ている。更に上記マフラー本体l及び鏡板4.5の内側
面には、耐熱材から成る層状構成物6が全一8= 面的に付設されている。
鏡板4.5の材質は、銅、炭素鋼、ステンレス鋼、アル
ミニウム等の金属材料であってもよく、又マフラー本体
1と同種又は異種の耐熱性樹脂であってもよい。鏡板4
.5がマフラー本体lと同種の耐熱性樹脂から成る場合
は、鏡板4.5をマフラー本体lと同時に一体成形して
もよいし、又は鏡板4.5とマフラー本体1とを別々に
作成し、後で連結してもよい。鏡板4.5がマフラー本
体1と異種の耐熱性樹脂又は金属材料から成る場合は、
鏡板4.5とマフラー本体1とを別々に作成し、後に連
結させればよい。
又、鏡板4.5がマフラー本体1と同種の耐熱性樹脂か
ら成る場合には、鏡板4.5の内側面にマフラー本体l
と同様に耐熱材の層状構成物を設けることが好ましい。
鏡板4.5が金属材料から成る場合には、内側面に耐熱
材の層状構成物を必ずしも付設する必要はないが、金属
材料から成る鏡板4,5と接触するマフラー本体1の縁
に耐熱材の層状構成物を付設することが好ましい。
9は芯材であって、ガラスクロス、石綿クロス又はカー
ボンファイバー等で成り、高温時の強度を補完する機能
を有している。
第2図は本発明の第2実施例であり、前記鏡板5に連結
した出力管3の先端をマフラー本体lの内方にまで延長
して、耐熱性樹脂で成る衝突板7を固定し、該衝突板7
の表面にも前記と同様な層状構成物6aを付設した構成
にしである。従って排気ガスは矢印に示した如く衝突板
7に付設された層状構成物6aに衝突した後、迂回して
出力管3の孔3aから大気中へ抜ける。
本発明で採用する耐熱性樹脂としては、内燃機関から排
出される排気ガスの温度によって適宜選択することが出
来る。例えば熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラ
ミン樹脂及び熱硬化型ポリカルボジイミド樹脂等が利用
でき、更に熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、熱
可塑性フッ素樹脂、ポリスルフォン樹脂及びポリフェニ
レンエーテル樹脂等を利用することが出来る。
上記耐熱性樹脂の選択はマフラー本体lの入力管2内の
排気ガスの温度が300〜400℃の高温に達する場合
には、前記熱硬化性樹脂を用いるのが好ましく、排気ガ
スの温度が前記温度よりも低い場合には、前記熱可塑性
樹脂を用いることも出来る。使用する耐熱性樹脂がビス
フェノール系エポキシ樹脂である場合には、硬化剤とし
て酸無水物、芳香族アミン、ジシアミド等が、又硬化促
進剤として、2,4.6−シメチルアミノフエノール(
DMP−30)、ジメチルアミノイミダゾール等を用い
ることが出来る。エポキシ樹脂の耐熱性を更に向上させ
るために、−分子中に3個以上のエポキシ基を有するエ
ポキシ化合物、例えばフェノールノボラック系エポキシ
樹脂(Epikote−154、シェル化学KK製)や
、N、N、N、N’−テトラグリシジルアミン軽樹脂等
の併用又は単独使用が良く、硬化剤としてフェノールノ
ボラックを使用することも有効である。エポキシ樹脂の
耐熱性は、用いる主剤、硬化剤、硬化促進剤及びその配
合量によって異なるが、マフラー本体1内の排気ガスに
よる負荷温度とエポキシ樹脂のガラス転移点(Tg点)
とが一致するように樹脂を選択することが好ましい。又
前記人力管2内の排気ガスの温度が低い場合には、その
温度に合わせた耐熱性樹脂、例えば熱可塑性樹脂を用い
ることも出来る。
上記耐熱性樹脂は、それ自体単独で用いても本発明の効
果を発揮するが、耐熱性樹脂のコストダウンと放熱性の
改善を図るために耐熱性樹[wl 00(重量部)に対
して30〜500(重量部)の範囲で無機物質を加えた
ものを用いることが好ましい。上記無機物質の添加量が
30重量部未満では該耐熱性樹脂の温度勾配が大き過ぎ
てマフラーの放熱性が低下してしまう。一方、無機物質
の添加重が500重量部より多い場合は、成形性が悪く
、且つ成形物の強度が低下して耐久性が悪化することに
なる。
添加する無機物質の代表例としては、アルミナ(A I
 、03) 、ベリリア(Bed)、酸化セシウム(C
e07)、マグネシア(MgO)、シリカ(S 1Ot
) 、石英(SiO,)、チタニア(Ti02)、ジル
コニア(Z r Ot> 、ムライト(3A1.0.・
2SiO7)、スピネル(MgO・A l to3)、
コージライト(2Mg0・2A1.0!・5 S 1O
x) 、炭化ケイ素(Si−C)、チタンカーバイド(
T f C) 、炭化ホウ素(B、C)、タングステン
カーバイド(WC)、黒鉛(C)、窒化ホウ素(BN)
、窒化ケイ素(SiaN4)、チタン酸アルミ(A I
 T i 03) 、マイカセラミックス(ムスコバイ
ト・セリサイト等)、セビオライト、パイロフィライト
、ステアタイト(M gO・Stow)、フォルステラ
イト(2MgO・Stow)、ジルコン(ZrOt・S
 fat)、コーディエライト(2MgO・2 A l
 to s・5SiO1)等の如きセラミックス、又は
ガラスウール、ガラスファイバー、ガラスクロス、石綿
クロス、カーボンファイバー等の如き繊維状物、綿状物
又は布状物等が挙げられるが、本発明は上記無機物質に
必ずしも限定されるものではない。更にこれらの無機物
質は2種以上併用してもよい。
耐熱性樹脂又は耐熱性樹脂と無機物質の混合物から構成
されたマフラー本体1の内側面に付設される耐熱材とし
ては、排気ガスの温度に耐え得るものであればいずれで
もよく、例えばステンレス鋼、アルミニウム及び銅等の
金属、耐熱性樹脂に配合して使用する前記の如きセラミ
ックス、ガラスウール、ガラスファイバー、ガラスクロ
ス、石綿クロス、カーボンファイバー等が挙げられる。
耐熱材から成る層状構成物6を円筒状又は角筒状のマフ
ラー本体1の内側面に付設する方法には特に制限はなく
、例えば耐熱性樹脂又は耐熱性樹脂と無機物の混合物か
らマフラー本体1を作成する場合に同時に付設してもよ
いし、又は円筒状、角筒状のマフラー本体1を成形した
後、マフラー本体lと同型の円筒状又は角筒状の金属管
(例えばステンレス鋼管)を嵌め込むか、既製のシート
状セラミックス、ペーパーを内側に巻き込んで固定化さ
せてもよく、又はセラミックスのライニング加工を施し
て形成させてもよい。又、セラミツクス粉末の高圧縮成
形管等を利用することも出来る。又前記層状構成物6と
してセラミックスを用いた場合、耐熱温度が約1700
℃〜2500℃であり、Ce Ot 、 W Cを除い
て密度が鋼板又はステンレス鋼板の1/3〜1/2程度
であるから、マフラー本体lの軽量化をはかることが出
来る。
熱硬化性樹脂を用いてマフラー本体lを成形する方法と
しては、例えばガラスクロスに熱硬化性樹脂を浸し、予
備硬化させてプリプレグを作成した後、このプリプレグ
を円筒状又は角筒状の金属製層状構成物6に載せ、円筒
状又は角筒状のマフラーにプレス成形する手段等がある
。又上記プリプレグから円筒状又は角筒状のマフラー本
体1を作成した後、既製の薄板シート状物でシリカ・ア
ルミナを主成分とするセラミックスペーパーで0゜5〜
5xm厚さの製品をリジダイザーで処理して、マフラー
本体1の内側面に層状構成物6として固定化することも
出来る。
本発明にかかる消音器の消音作用は、耐熱性樹脂が過熱
温度によってガラス領域から粘弾性領域を経て、ゴム領
域へと変化する際に弾性率が変化して、特定周波数の騒
音を吸収する原理を利用している。上記騒音の吸収を最
も効率良く行う排気ガスの温度範囲は、耐熱性樹脂の熱
変形温度又は前記Tg点の約±50℃である。特に鋼板
又はステンレスに比して耐熱性樹脂は一般に熱伝導率が
低いため、消音器内外の温度差の勾配は、鋼板製。
ステンレス製の消音器に比して大きい。この適当な温度
差を利用することにより、いずれかの部分で排気ガス温
度と耐熱性樹脂のTg点を一致させることか可能となり
、排気管出口での排気音を低減させることが出来る。
又一般に耐熱性樹脂、特にエポキシ樹脂、フェノール樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂
2熱硬化型ポリカルボジイミド樹脂等は、鋼板又はステ
ンレス鋼よりも酸及び各種不純物に対する耐蝕性が高く
、高温の排気ガス中に含まれる凝縮不純物及び大気中の
不純物や塩分等に起因するマフラー本体lの腐食を防止
する作用がある。又セラミック又はマイカ等は固有の耐
腐食材でもある。
第1図、第2図に示した如く、層状構成物6がステンレ
ス鋼等の金属材料である場合には、その材料の厚さは、
0.01〜2jIIIであることが望ましく、更に好ま
しくは0.1〜211とするのが良い。層状構酸物6の
厚さが2*xを越える場合には、軽量化をはかることが
出来ず、又0.01sn未満の厚みでは高温排気ガスの
放熱が十分に行えず、耐熱性樹脂の物理的強度が低下し
て、衝撃等によってマフラー本体lの破損、変形等を引
き起こす難点がある。
層状構成物6が少なくとも1種のセラミックスより形成
されるペーパー又はシート状の構成物の場合には、厚さ
が0.5〜5xxであることかが好ましく、それ以上で
は軽量化をはかることが出来ない。
更に耐熱性樹脂に無機物質を添加した場合には、−船釣
にマフラー本体1の厚みは0.1〜103111である
ことが望ましく、更に好ましくは0.5〜51Nとする
のが良い。前記厚みが1011を越える場合は消音器の
軽量化をはかることが出来ず、又0.11111未満で
は高温負荷時の消音器の物理的強度が低くなって衝撃等
によって破損、変形等を引き起こす難点がある。
以下にかかる耐熱性樹脂を用いた消音器の各種具体例を
説明する。
[具体例1コ 第3図に示した消音器lOの構成において、6Cは前記
層状構成物としての厚さO,15gmのステンレス製円
筒であって、該ステンレス製円筒6cの内径寸法Q L
J200xi+、全長L ハ300mmテある。1は耐
熱性樹脂を用いたマフラー本体であり、本例の場合には
該耐熱性樹脂として熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂を
用いた。即ち100 gのビスフェノールFジグリシジ
ルエーテル(Epikote−807:シエル化学製)
に硬化剤として90gの無水ナジック酸(カヤハードM
CD :日本化薬KK製)、硬化促進剤として、2gの
2−エチル−4メチルイミダゾール(2g4Mz=四国
化成KK製)及び50gノ絹雲母(セリサイト)を混ぜ
たものにアミノシラン(日本ユニカKK製)で表面処理
がなされた厚さ0.11Iのガラスクロスを含浸し、8
0℃、2時間予備硬化を行ってエポキシプリプレグを製
作した。出来たプリプレグのエポキシ樹脂含有量は53
%であった。次に前記ステンレス製円筒6cの周囲に上
記エポキシプリ11712枚を張り付け、2に9/cv
a”、120℃に設定したホットプレスで12時間加熱
し、前記マフラー本体lを得た。マフラー本体1の厚み
は2zzであった。これに鋼板製の鏡板4.5及び入力
管2、出力管3を取り付けて第3図に示す消音器IOを
作成した。
又前記ステンレス製円筒6cの代りに、アルミナ・シリ
カを主成分とする厚さ2M11のセラミックスペーパー
(Fiber Prax、 #400.東芝モノフラッ
クス社製)を用いて同様のマフラーを製作した。
第4図はこのようにして得られた消音器10をエンジン
の排気管に装着して該エンジンの回転数を変えながら消
音器10の出口の騒音レベルdBを測定したグラフであ
る。図中■は従来の鋼板製マフラー本体を使用した同型
同寸法の消音器のグラフ、■は本発明にかかる内側面に
ステンレス円筒を有する耐熱性樹脂を用いた消音器のグ
ラフである。■は前記耐熱性樹脂を用いた消音器の内部
のステンレス円筒をセラミックスペーパーで置き代えた
ものである。更にグラフTは上記■■■に共通するエン
ジン回転数におれるマフラー人ロ排気ガス温度を示すグ
ラフである。尚上記測定には、エンジンとして水冷式4
気筒ガソリンエンジン(8産E−15、排気量1500
cc)を用いた。第4図から明らかな如く、本発明にか
かる消音器10の出口における騒音レベルは、従来の鋼
板製消音器に比して低いことが確認される。
更に消音器lOを用いて高速高負荷運転(4000rp
m、1000時間)のテストを実施したが、該消音器1
0には熱劣化に起因する強度低下等の現象が発生しない
ことを確認した。
更に消音器10の内面にあるステンレス製円筒6cを取
り外して樹脂製のマフラー本体I及び鏡板4.5のみを
用いて前記と同様の高速高負荷運転を行った所、該マフ
ラー本体1の内側に排気ガスによる酸化劣化が発生して
いることが認められ、且つ該マフラー本体1の引っ張り
強度がテスト実=24− 雄部に比して約173に低下していることが実測された
第5図は上記■と■の消音器の4000回転における1
/3オクターブF F T (Past Fourie
r Transformat ion )解析を行った
図である。第5図から明らかな如く、本発明の消音器■
の騒音の低減効果は、従来の消音器■に比べて低いこと
が確認された。
[具体例2] 層状構成物6として、ジルコニア(ZrOt)の粉末に
水ガラスをバインダーとして加え、150℃、1時間焼
成して、内径20Qxx、全長30DIIk厚さ2zz
の円筒状の成形物を作成した。次に、レゾール型ワニス
樹脂(フェノール樹脂、 BH3−330昭和高分子K
K製) 1009とシリカ100gを混合して有機溶剤
に溶かしたフェノール樹脂溶液を厚さ0゜1ayiのガ
ラスクロスに含浸させ、次に100℃、10分で風乾し
てプリプレグを作成した。得られたプリプレグ中の樹脂
含有量は80vt%であった。このプリプレグ16枚を
前記円筒状の成形物に張り付け、2 kg/cm’、1
80℃、1時間加圧、加熱処理を行って、前記第3図と
同形状のフェノール樹脂製の消音器10を作成した。マ
フラー本体lの厚さは2.1xxであった。この消音器
10を前記具体例1と同様にエンジンの排気管に接続し
て、出口近傍における騒音レベルの測定を行った所、第
4図に示したグラフと路間−の測定結果が得られた。ま
たこの消音器10を用いてエンジン回転数を400Or
pmとした時の高速、高負荷運転で1000時間の耐久
性テストを実施したが、消音効果及び消音器自体の強度
低下等の現象は全く認められなかった。
又上記消音器lOのジルコニア焼結体を取り除いて、エ
ンジン回転数を400Orpmに設定し、1000時間
の連続運転を行った所、マフラー本体lの内側に排気ガ
スによる酸化劣化が発生していることが認められ、且つ
マフラー本体l自身の引っ張り強度も略1/3程度に低
下していることが判明した。
発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明に係る耐熱性又は耐熱
性樹脂と無機物質の混合物を用いた消音器は、内燃機関
から発生する排気ガスをマフラー本体に付随する入力管
から出力管へ順次通過させて、内燃機関の爆発にともな
う排気騒音を消音させるようにした消音器において、前
記マフラー本体が耐熱性樹脂又は耐熱性樹脂と無機物質
との混合物から構成され、且つ該マフラー本体の内側面
に耐熱材の層状構成物を付設したので、以下に記す作用
効果がもたらされる。即ちマフラー本体が、それ自体吸
音作用を有する耐熱性樹脂又は耐熱性樹脂と無機物質と
の混合物を用いて製作されているので、騒音の吸収が効
率的に行われるものである。特に消音器の吸音特性が所
定の領域内に制限されてしまうことがなく、幅の広い吸
音特性が得られる。更に高速排気流がマフラー本体の壁
面に衝突して発生する消音器内の気流騒音を吸収するこ
とが可能となる。又樹脂の持つ耐蝕性により、マフラー
本体の径時的腐食が発生することがなく、且つマフラー
本体自体の重量を軽減することが可能となる。
又本発明の場合、マフラー本体の内方にグラスウール又
は石綿等の吸音材を使用する必要がない一28= ので、使用中に空気中に放散される塵埃もなく、公害を
発生しない利点がある。
更に本発明の場合、耐熱性樹脂又は耐熱性樹脂と無機物
質の混合物から成るマフラー本体の内側面に、耐熱材の
層状構成物を付設したことにより、該マフラー本体の耐
熱性をより一層高めることができて、エンジンにNOx
、HC,Go等の公害物質を低減させるための三元系触
媒を付設した場合の発熱反応に起因する排気ガスの高温
化に対しても十分に対処することが出来る。更に消音器
自体が極めて軽量化されるので、自動車等に搭載する際
に有利であり、マフラーの内部構造を簡略化することが
可能となり、コストの低減化にも寄与することが出来る
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る耐熱性樹脂と無機物質の混合物を
用いた消音器の第1実施例を示す要部断面図、第2図は
本発明の第2実施例を示す要部断面図、第3図は本発明
の具体例を示す要部断面図、第4図は本発明にかかる消
音器と従来の消音器との消音特性を示すグラフ、第5図
は本発明にかかる消音器と従来の消音器とのFFT解析
図である。 1・・・マフラー本体、2・・・入力管、3・・・出力
管、4゜5・・・鏡板、6.6a・・・層状構成物、6
c・・・ステンレス製円筒、7・・・衝突板、9・・・
芯材、10・・・消音器、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内燃機関から発生する排気ガスをマフラー本体に
    付随する入力管から出力管へ順次通過させて、内燃機関
    の爆発にともなう排気騒音を消音させるようにした消音
    器において、 前記マフラー本体が耐熱性樹脂又は耐熱性樹脂と無機物
    質との混合物から構成され、且つ該マフラー本体の内側
    面に耐熱材の層状構成物が付設されていることを特徴と
    する耐熱性樹脂を用いた消音器。
  2. (2)前記耐熱性樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹
    脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリ
    ルフタレート樹脂、メラミン樹脂及び熱硬化型ポリカル
    ボジイミド樹脂中から選択された少なくとも1種の熱硬
    化性樹脂であることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載の耐熱性樹脂を用いた消音器。
  3. (3)前記耐熱性樹脂が、ポリアミド樹脂、ポリエステ
    ル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、熱可塑性フ
    ッ素樹脂、ポリスルフォン樹脂及びポリフェニレンエー
    テル樹脂の中から選択された少なくとも1種の熱可塑性
    樹脂であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    記載の耐熱性樹脂を用いた消音器。
JP25039487A 1986-11-26 1987-10-03 耐熱性樹脂を用いた消音器 Pending JPH0192507A (ja)

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