JPH0191350A - アルミニウム合金製テープレコーダ用シリンダーの表面処理法 - Google Patents

アルミニウム合金製テープレコーダ用シリンダーの表面処理法

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JPH0191350A
JPH0191350A JP62248905A JP24890587A JPH0191350A JP H0191350 A JPH0191350 A JP H0191350A JP 62248905 A JP62248905 A JP 62248905A JP 24890587 A JP24890587 A JP 24890587A JP H0191350 A JPH0191350 A JP H0191350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
aluminum alloy
treatment
coupling agent
org
Prior art date
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Pending
Application number
JP62248905A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Otsuka
大塚 達雄
Shuichi Murooka
室岡 秀一
Shunta Shioda
潮田 俊太
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Altemira Co Ltd
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Publication of JPH0191350A publication Critical patent/JPH0191350A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、DAT用、VTR用等のテープレコーダ用
シリンダー、特に回転ヘッド型記録再生方式を採用す名
テープレコーダにおいて、ヘッドを支持する回転ヘッド
シリンダーに関する。
従来の技術 従来、DAT用、VTR用等のシリンダーには、軽量か
つ非磁性であるところからアルミニウム合金製のダイカ
スト、鋳物、押出材による成形品が多く用いられている
。なかでも、テープが走行する外周面に高度の耐摩耗性
が要求されることにより、耐摩耗性に優れたAQ−Sl
系合金製のものが一般に多く用いられている。
発明が解決しようとする問題点 ところが、斯る従来のシリンダーでは、鏡面切削後表面
無処理の状態で実用に供されているため、表面に存在す
る用品及び共晶St粒子によって特に高温多湿下におい
ての耐食性に問題があった。即ち、室内などの比較的低
温、低湿度環境下で使用される場合は問題はないが、例
えば自動車搭載用のDATとか屋外で使用される携帯用
のDATあるいはVTR等の高温多湿の環境下で使用さ
れるような場合、シリンダーの表面に腐食が生ずる危険
があった。シリンダー表面に腐食が発生すると、軽微な
ものであっても腐食生成物がテープに転移し、ヘッド表
面まで運ばれて著しくはヘッドの目づまりを起こすとい
うような危険性があった。
このような腐食の問題に対しては、アルミニウム材の一
般的な防食表面処理としての蓚酸浴、硫酸浴等による通
常の陽極酸化処理を施すことが先ず考慮されるところで
あるが、汎用のアルマイト処理では処理後の表面粗度が
大きいものとなると共に、母材がAρ−Sl系合金で不
純物も比較的多く含むために皮膜の均一性を得ることが
できず、テープレコーダ用シリンダーに要求される高度
な表面特性を満足せしめることができない。
この発明は、上記のような技術的背景のもとにおいて、
AQ−S1合金製シリンダーにおいても、表面の精度特
性を損うことなく耐湿性を改善し、高温多湿環境下にお
いて腐食発生のリスクを解消しうる表面処理法を提供す
ることを目的とする。
問題点を解決するための手段 この発明は、上記の目的達成のための手段として、表面
処理技術によりシリンダーの最表面に疎水基をもつ有機
系薄膜を形成し、その撥水性を利用して耐湿防食性能の
向上をはかるようにしたものである。
即ち、この発明は、アルミニウム合金製シリンダーの表
面を、脱脂洗浄処理後、アルミニウム表面または同表面
の酸化皮膜と反応して最表面に疎水基をもつ有機系薄膜
を形成しうる処理浴で処理することを特徴とするアルミ
ニウム合金製テープレコーダ用シリンダーの表面処理法
を要旨とする。
上記のような薄膜を形成しうる処理浴としては、特に限
定されるものではないが次の2種類の有機系溶液を好適
なものとして挙示しうる。
1つは、無機物に対して反応性をもつ加水分解基と有機
基とをもつシランモノマー(例えばCH3Si  (O
R)3など)を有機溶剤に溶解した有機系溶液であり、
他の1つは、無機フィラーと有機ポリマーマトリックス
との間の界面に分子架橋を行うようなカップリング剤、
たとえばシランカップリング剤(RO) 3−Sl −
R−Y、チタネートカップリング剤RO−TI −(O
XRY)3などを有機溶剤に溶解した有機系溶液である
上記処理浴によるシリンダーの表面処理工程は、浸漬処
理によりアルミニウム材表面に極薄のたとえば1μm以
下の厚さの撥水性薄膜を形成したのち、加熱乾燥するこ
とによるのが普通かつ好適である。
発明の効果 この発明の表面処理法によれば、切削加工後表面を脱脂
洗浄処理したアルミニウム合金製シリンダーの表面に、
疎水基を最表面に有した有機系薄膜が形成されるため、
表面が水をはじく状態、即ち撥水性を有する状態のもの
となり、その結果シリンダーの表面腐食が防止される。
従って、耐湿性の改善により、自動車搭載用DAT、屋
外使用のDATJPVTRなどの高温多湿となる環境下
で使用されるテープレコーダ用シリンダーとしても、腐
食発生のおそれなく好適使用しうるちのとなしうる。ま
たこの耐湿性の改善は、これにより従来一般のVTR用
シリンダーに防食目的を兼ねて付設されている結露防止
用回路を不要のものとする副次的効果をも実現可能とす
る。しかもこの発明の処理によるときは、シリンダー表
面に極く薄い均一な薄膜を良好な密着状態をもって形成
せしめることができ、シリンダーの表面精度を劣化せし
めることがない。即ち、通常のアルマイト処理によると
きのように表面粗度が大となったり、形成皮膜の不均一
を生じることがない。従って、テープ走行特性を良好に
維持しうる。
実施例 実施例I AQ−Sl系アルミニウム合金押出材を切削加工してD
AT用のシリンダーを作製し、これを有機溶剤及び弱ア
ルカリ系非エツチング型の前処理液を用いて洗浄処理し
たのち、乾燥した。
次に上記前処理済のシリンダーを、シランモノマーをイ
ソプロピルアルコールに溶解して作成した1%溶液中に
浸漬し、表面に極薄の有機質皮膜を形成したのち、11
0℃で10分間の加熱乾燥処理を施した。
実施例2 実施例1と同様に切削加工及び脱脂洗浄処理を行ったA
Q−8i系合金製シリンダーを、キシレン溶液にチタネ
ートカップリング剤を溶解して作成した1%溶液に浸漬
し、表面に薄い有機質皮膜を形成したのち、120℃で
15分間の加熱乾燥処理を施した。
比較例1 実施例1と同様に切削加工及び脱脂洗浄処理を行ったA
Q−8l系合金シリンダーを、そのま\の状態で比較供
試材とした。
(評価) 上記実施例1〜2及び比較例1の供試材の耐湿性、耐食
性を調べるため、60℃、相対湿度95%の雰囲気中に
48時間放置する恒温恒湿試験を行い、試験後の各シリ
ンダーの表面状態を観察した。
その結果、実施例1及び2による供試材においては、い
ずれも表面に全く変化が認められなかったのに対し、比
較例1による供試材においては、表面に部分的に腐食に
基づく白色変化部の存在が認められた。
また、実施例1〜2による供試材においては、いずれも
表面が良好な平滑性を維持し、皮膜の下地に対する密着
性も良好なものであった。
以上 特許出願人  昭和アルミニウム株式会社 。
代理人 弁理士 清水久義′パ゛

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミニウム合金製シリンダーの表面を、脱脂洗
    浄処理後、アルミニウム表面または同表面の酸化皮膜と
    反応して最表面に疎水基をもつ有機系薄膜を形成しうる
    処理浴で処理することを特徴とする、アルミニウム合金
    製テープレコーダ用シリンダーの表面処理法。
  2. (2)処理浴は、無機物に対して反応性をもつ加水分解
    基と有機基とをもつシランモノマーの有機系溶液を用い
    る特許請求の範囲第1項記載のアルミニウム合金製テー
    プレコーダ用シリンダーの表面処理法。
  3. (3)処理浴は、無機フィラーと有機ポリマーマトリッ
    クスとの間の界面に分子架橋を行うようなカップリング
    剤の有機系溶液を用いる特許請求の範囲第1項記載のア
    ルミニウム合金製テープレコーダ用シリンダーの表面処
    理法。
  4. (4)カップリング剤は、シランカップリング剤、また
    はチタネートカップリング剤からなる特許請求の範囲第
    3項記載のアルミニウム合金製テープレコーダ用シリン
    ダーの表面処理法。
  5. (5)処理浴による処理は、浸漬工程と加熱乾燥工程と
    からなる特許請求の範囲第1項記載のアルミニウム合金
    製テープレコーダ用シリンダーの表面処理法。
JP62248905A 1987-09-30 1987-09-30 アルミニウム合金製テープレコーダ用シリンダーの表面処理法 Pending JPH0191350A (ja)

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