JPH0160530B2 - - Google Patents

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JPH0160530B2
JPH0160530B2 JP14261381A JP14261381A JPH0160530B2 JP H0160530 B2 JPH0160530 B2 JP H0160530B2 JP 14261381 A JP14261381 A JP 14261381A JP 14261381 A JP14261381 A JP 14261381A JP H0160530 B2 JPH0160530 B2 JP H0160530B2
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JP
Japan
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temperature
furnace
heated
furnace temperature
extraction
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JP14261381A
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JPS5845325A (ja
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Kenji Ueda
Shinichiro Muto
Takashi Minematsu
Tomio Yamada
Hisashi Ezure
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JFE Steel Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Corp
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH0160530B2 publication Critical patent/JPH0160530B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D11/00Process control or regulation for heat treatments

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Control Of Heat Treatment Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスラブ等を加熱する連続加熱炉の炉温
設定方法に関する。
連続加熱炉(以下単に加熱炉と言う)ではエネ
ルギの消費量を最少に抑えながら被加熱材料を後
工程に適した温度に加熱するとともに目標の生産
量を確保するように操業されなければならない。
この加熱炉を操業する上での最も大きな問題
は、炉内の負荷が変動した場合、すなわち、寸法
の異つた被加熱材料が同じ炉内に混在する場合、
炉温をどのように設定するかである。
このことを第1図を用いて説明すると、バーナ
ー2を具える加熱炉1の内部には抽出口から装入
口に向かつて被加熱材料としてのスラブS1,S2
…,Si,…,Soが配列され、スラブSiの寸法、た
とえば、厚さが異る場合、厚みの薄いスラブS1
Si-1,Si+1〜Soを対象にして炉温を設定すると厚
みの大きいスラブSiが焼け不足となつて後工程に
大きな支障を与える。逆に厚みの大きいスラブSi
を対象にして炉温を設定すると厚みの小さいスラ
ブS1〜Si-1,Si+1〜Soが焼け過ぎとなり、スケー
ルが増大するだけでなくエネルギーを浪費するこ
とになる。
周知の如く、加熱炉の実際の温度が設定値に到
達するまでにはかなりの時間を必要とすることか
ら、スラブ1ケ1ケを対象にしてそれぞれ温度設
定することは実質上不可能である。
したがつて従来は、加熱炉の特性を考慮しなが
ら、スラブS1〜Si-1,Si+1〜Soのいくつかが焼け
すぎとなることを承知の上で、少なくともスラブ
Siが目標抽出温度に到達するように加熱炉の炉温
をオペレータが設定していた。
このように、オペレータが炉温を設定する場合
には、炉内の全スラブに対して、寸法情報、現在
の温度情報、目標抽出温度情報および抽出ピツチ
情報等を悉く熟知していなければならず、オペレ
ータの勘に頼る操業には自ずと限界があり、綿密
な炉温の設定は不可能であつた。
このように、オペレータが炉温を設定する場合
には、炉内の全スラブに対して、寸法情報、現在
の温度情報、目標抽出温度情報および抽出ピツチ
情報等を悉く熟知していなければならず、オペレ
ータの勘に頼る操業には自ずと限界があり、綿密
な炉温の設定は不可能であつた。
このような事情を考慮して、オペレータの勘に
頼ることなく、エネルギーの消費量を最低に抑え
ながら被加熱材料を後工程に適した温度に加熱す
る連続加熱炉の炉温設定方法が本出願人によつて
別に出願されているが、この別に出願された炉温
設定方法の概要およびその欠点を以下に説明す
る。
一般に加熱炉は熱容量および時定数が大きいた
め、フイードバツク制御によつて炉温を制御した
のではその効果が少ない。そこで現在時刻におけ
る炉の状態から将来時刻の炉の状態を予測して炉
温を設定するフイードフオワード制御が有効であ
る。
第2図は第1図に示したスラブS1〜Soが順次抽
出される状態を各タイミング毎に表わした図で、
時刻t1はスラブS1が抽出口に到達した時刻を表わ
し、この時刻t1を説明上現在時刻とする。同様に
時刻ti-1はスラブSiが抽出口に到達する将来時刻
であり、時刻ti+1でスラブSiが抽出される。また、
各時刻の間隔Δtiが抽出ピツチであり、この抽出
ピツチΔtiは、後工程の圧延等に要する時間、炉
の能力、または、製品生産量等で決定され、場合
によつては、目標抽出温度を確保するために若千
引き延ばし得るものである。
この第2図に示すように、スラブS1は現在時刻
t1から将来時刻t2まで抽出口に在炉し、同様に、
スラブSiは将来時刻tiから将来時刻ti+1まで抽出口
に在炉することになる。
この場合、炉温を常時検出するとともに各スラ
ブの装入時の温度および在炉時間を測定すれば全
スラブの現在温度を算出し得、その後スラブS1
抽出口に在炉する期間すなわちt2−t1=Δt1時間
にこのスラブS1を目標抽出温度に焼き上げるよう
な将来炉温を決定することができる。
このようにしてΔt1時間の炉温が決定されるな
らば、スラブS2が抽出口に到達する将来時刻t2
おけるスラブS2〜Soの将来温度を算出することが
でき、その後スラブS2が抽出口に在炉する期間す
なわちt3−t2=Δt2時間にこのスラブS2を目標抽
出温度に焼きあげるような将来炉温を決定するこ
とができる。
以下同様にして、スラブSiが抽出口に到達する
将来時刻tiにおけるスラブSiの将来温度を算出し
得、このスラブSiが抽出口に在炉する期間すなわ
ちti+1−ti=Δti時間にこれが目標抽出温度に焼き
あがるような将来炉温算出することができる。
なお、スラブS1〜Soの現在温度または将来炉温
ならびに、抽出口にそれぞれ在炉する期間の温度
は周知のスラブ伝熱モデル式によつて算出し得
る。
このスラブ伝熱モデル式としては次式を用い
る。
q=σ・ε{(θg+273)4−(θs+273)4} ……(1) θs(Δt)=θs+q/k・Δt ……(2) 但し、 q:スラブが吸収する熱量 θg:炉温 θs:スラブの現在温度 σ:ステフアンボルツマン定数 ε:炉温とスラブに係わる熱吸収係数 θs(Δt):Δt時刻後のスラブ温度 k:スラブの性質、寸法に係わる定数 で、上記(1)式は炉温θgとスラブの現在温度θsとの
関係を表わす副射伝熱の式、(2)式はスラブの温度
を算出する式である。
この(1)(2)式から明らかなようにスラブを炉に装
入する時点の各スラブの温度、検出炉温および在
炉時間をそれぞれ代入することで在炉する全スラ
ブS1〜Soの現在温度を把握することが可能であ
る。また、スラブS1の現在温度および目標抽出温
度ならびに抽出ピツチを与えるならば、目標抽出
温度を達成する将来炉温θg,1が決定される。
次に、スラブS2については、その現在温度、ス
ラブS1に対して決定された将来炉温、スラブS2
目標抽出温度ならびに抽出ピツチを上記(1),(2)式
に代入すれば、このスラブS2の目標抽出温度を達
成する将来炉温θg,2が決定される。
以下、同様にして在炉する任意スラブSjが抽出
口に在炉する将来期間Δtjの炉温を、スラブSj
り抽出口側に在炉するスラブS1〜Sj-1に対して決
定された将来炉温と、スラブSjの現在温度および
目標抽出温度と、スラブS1〜Sj-1の各抽出予定時
刻とから決定することができる。
第3図はこのようにして算出された将来炉温を
時間に対応させて表わしたものである。
ところで、在炉するスラブS1〜S1〜Si-1の厚み
が比較的小さく、これに続くスラブSiの厚みが先
行するスラブS1〜Si-1に比して著しく大きい場合
には、第3図に示した如く、スラブS1〜S1〜Si-1
に対して決定された将来炉温θg,1,θg,2,…,θg,i-
1

は平均して低くなり、反対に、スラブSiに対して
決定された将来炉温θg,iは著しく高くなることが
ある。つまり、スラブSiが抽出口に在炉する期間
の将来炉温を非常に高い値θg,iに設定しないとそ
の目標抽出温度を達成できないことがある 通常、加熱炉では操業上許容できる最大炉温
(以下許容炉温と言う)θg,naxであり、θg,i>θg,na
x

となつた場合には炉温をθg,iまで上昇させること
ができず、従つてスラブSiは焼け不足になること
は明らかである。
このように焼け不足が生じると予測された場合
には、時刻tiよりも早く、許容炉温θg,naxに変更
し、スラブSiよりも抽出口側に在炉するいくつか
のスラブが若千焼けすぎたとしても、この焼けす
ぎとなるスラブを最小に抑さえ、且つ、スラブSi
に対して目標抽出温度が得られるようにしなけれ
ばならない。この将来炉温を許容炉温θg,naxに変
更するタイミングは、次のようにして決定すれば
よい。
第4図に示す曲線(実線)Bは焼け不足と予想
されたスラブSiの、現在時刻t1から抽出時刻ti+1
での予測温度軌跡を示し、曲線(点線)Aは炉温
を許容炉温に保持したと仮定し、スラブSiの抽出
予定時刻ti+1に目標抽出温度θs,i,REFを得るべく抽出
予定時刻ti+1から現在時刻t1に向かつてスラブSi
温度を時間に対応させて算出した温度軌跡を示し
ている。
通常、スラブSiの温度は曲線Bに示すように熱
量を吸収して上昇してゆくが、曲線Aは目標抽出
温度θs,i,REFを出発点とし、将来時刻ti+1から現在時
刻t1に向かつて熱を放出する軌跡である。このよ
うに熱を放出し乍ら降下するスラブの温度は上記
(2)式の右辺第1項から第2項を引き算すれば容易
に算出することができる。すなわち、(2)式に代え
て次式を使用すればよい。
θs(Δt)=θs−q/k・Δt ……(3) かくして、第4図から明らかな如く、スラブSi
を目標抽出温度に焼きあげるには、加熱炉を許容
炉温に保持したと仮定してスラブSiの抽出予定時
刻に目標抽出温度θs,i,REFが得られるように、この
抽出予定時刻から現在時刻に向かつてスラブSi
温度を時間に対応させて算出し、この温度がスラ
ブS1〜Si-1に対して決定された将来炉温に基づい
て加熱されるスラブSiの温度に一致した時点tAB
で、スラブS1〜Si-1に決定された将来炉温を許容
炉温θg,naxに変更すれば、焼けすぎとなるスラブ
の数を最低に抑さえ、且つ、スラブSiを目標抽出
温度に焼きあげることができる。
ところで、実際の操業においては、スラブSi
りも抽出口側に在炉するスラブ中に加熱上の制約
を伴う場合がある。たとえば、特殊材の場合には
表面温度の最大値に制限があり、そのために炉温
の設定値に制限がある。
一方、極端に厚いスラブや過去の加熱履歴によ
つては前述の温度軌跡を示す曲線A,Bの交点が
存在しない場合がある。この場合には、現在時刻
t1より直ちに許容炉温θg,naxに上げても、抽出予
定時刻ti+1に目標抽出温度が確保できない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、先
行するスラブ中に加熱上の制限がある場合、若し
くは現在時刻より許容炉温に上げたとしても目標
抽出温度が確保できない場合に、将来炉温を適切
に設定し得る連続加熱炉の炉温設定方法の提供を
目的とする。
以下、添加図面を参照して本発明を説明する。
先ず第5図に示すように、スラブSiよりも抽出
口側に在炉し、このスラブSiよりk本目のスラブ
Si-kが加熱上の制限を受けるものとし、スラブ
Si-kの温度を制限値以下に抑えるための炉温(以
下制限炉温と言う)をθg,linとすると、スラブSi
将来炉温を決定する際、少なくともスラブSi-k
在炉中は、許容炉温θg,naxにすることができず、
スラブSi-kが抽出された状態で初めて許容炉温
θg,naxへの設定が可能になる。
従つてこの場合には、スラブSi-kの抽出予定時
刻ti+1-k以前は制限炉温θg,linに、スラブSi-kの抽出
予定時刻ti+1-k以降は許容炉温θg,naxにそれぞれ保
持したと仮定して、スラブSiの抽出予定時刻ti+1
に目標抽出温度θs,i,REFが得られるようにスラブSi
の温度を時間に対応させて算出し、この温度がス
ラブS1〜Si-1に対して決定された将来炉温に基づ
いて加熱されるスラブSiの温度に一致した時点
で、スラブS1〜Si-1に対して決定された将来炉温
を制限炉温θg,linに、スラブSi-kの抽出予定時刻
ti+1-k以降は許容炉温θg,naxにそれぞれ変更すれば
よい。
第6図はこの将来温度の変更タイミングを示し
た図で、曲線(実線)Aは、スラブSi-kの抽出予
定時刻ti+1-kとスラブSiの抽出予定時刻ti+1との間
を許容炉温θg,naxに、スラブSi-kの抽出予定時刻
ti+1-k以前(t1〜ti+1-k間)を制限炉温θg,linにそれ
ぞれ保持したものと仮定し、スラブSiの抽出予定
時刻ti+1に目標抽出温度θs,i,REFが得られるように抽
出予定時刻ti+1から現在時刻t1に向かつてスラブSi
の温度を時間に対応させて算出した温度軌跡を示
し、曲線(点線)BはスラブS1〜Si-1に対して予
め決定された将来炉温に基づいて算出されるスラ
ブSiの温度軌跡を示している。
しかして、曲線Aと曲線Bとが交る時刻tAB
おいてスラブS1〜Si-1に対して予め決定された将
来炉温を制限炉温θg,linに、スラブSi-kが抽出され
る時刻ti+1-kにおいてスラブS1〜Si-1に対して予め
決定された将来炉温を許容炉温θg,naxにそれぞれ
変更すれば、スラブSi-kの焼け過ぎを確実に防止
得、且つ、スラブSiの目標抽出温度を確保するこ
とができる。
なお、スラブS1〜Si-1に対して予め決定された
将来炉温を制限炉温若しくは許容炉温に変更した
ことで、スラブSiまたはスラブSi-kに近在するス
ラブが若千焼け過ぎとなるが、スラブの焼け不足
に比べれば後工程に対する影響は格段に少なくな
る。また、焼け不足を防止するがためにむやみに
炉温を高く設定するという無駄を省き、結果とし
てエネルギーの消費量を最低に抑えることができ
る。
次に、第7図に示す如く、焼け不足と予測され
るスラブSiに対して、その抽出予定時刻に目標抽
出温度が得られるようにスラブSiの抽出予定時刻
ti+1から現在時刻t1に向かつて算出される温度軌
跡Aと、予め決定された将来炉温に基づいて算出
されるスラブSiの温度軌跡Bとが交点を有しない
場合、すなわち、現在時刻t1より直ちに許容炉温
θg,naxに上げても目標抽出温度が得られない場合
には、スラブSiを抽出口に待たせる以外に方法が
ないことになる。換言すれば、スラブSiの抽出予
定時刻ti+1を延長することで目標抽出温度θs,i,REF
確保することができる。
しかしながら、抽出予定時刻を延長する場合で
も、後工程との関連で、この延長時間を出来る限
り短かく抑さえなければならないので、ここで
は、この抽出時刻の延長処理を次の手法によつて
行なうものである。
先ず、スラブS1〜Siに対して決定された将来炉
温を全て許容炉温に変更するとともに、現在時刻
t1より許容炉温θg,naxで加熱したときの温度(第
7図の温度軌跡c)を時間に対応させて算出し、
抽出予定時刻ti+1でのスラブ温度θs,i,Aを求める。
次に、スラブ温度θs,i,Aおよび目標抽出温度
θs,i,REFを用いて、延長時間ΔTを次式によつて算
出する。
ΔT=K・(θs,i,REF−θs,i,A)/q……(4) ただし、 q:炉温とスラブ温度とで決まる伝達速度 K:スラブの物性値によつて決まる係数 である。
かくして、焼け不足が予測されるスラブSiを目
標抽出温度に焼き上げるべく、これを抽出口で待
たせたとしても、待ち時間が最低に抑さえられる
ことになり、後工程の処理時間を大幅に乱すとい
う事態を未然に防ぐことができる。
次に、第8図は本発明による炉温設定方法を実
施する温度設定装置の構成を示すブロツク図で、
図中11は後工程に応じて在炉する全スラブの抽
出予定時間を演算する抽出ピツチ演算装置、12
は被加熱材料が加熱炉に装入された時点から全ス
ラブの現在温度を演算するスラブ温度演算装置、
13は抽出口に近いスラブから順次将来炉温を算
出する将来炉温演算装置、14はスラブが目標抽
出温度に焼けるか否かを判定する焼け不足判定装
置、15は操業上許容される許容炉温およびスラ
ブに対する制限炉温を記憶す炉温テーブル、16
は焼け不足と判定されたスラブについて、予め決
定された将来炉温を制限炉温または許容炉温に変
更するタイミングを決定し、現在時刻より許容炉
温に変更しても目標抽出温度が得られないスラブ
の抽出予定時刻の変更をも行なう炉温変更タイミ
ング演算装置、17は将来炉温を記憶する記憶装
置、18は記憶装置17で記憶された将来炉温を
加熱炉に出力する出力装置をそれぞれ示す。
以下、第8図に示した炉温設定装置の作用を説
明する。
スラブを抽出する抽出信号若しくは一定時間毎
に発生する信号を起動信号Gとして抽出ピツチ演
算装置11およびスラブ温度演算装置12に加え
ると、抽出ピツチ演算装置11は後工程の種類お
よび所要時間等に応じて全スラブの抽出ピツチを
演算し、一方、スラブ温度演算装置12は検出炉
温および各スラブの在炉時間に基いて全スラブの
現在温度を算出する。
次に、将来炉温演算装置13は、抽出ピツチ演
算装置11およびスラブ温度演算装置12の信号
ならびに、各スラブの目標抽出温度を基にして、
先ず抽出口に近いスラブより、これが抽出口に在
炉する期間の将来炉温を決定し、さらに、これに
続くスラブが将来抽出口に在炉する期間の将来炉
温を順次決定する。この場合、スラブS1が抽出口
に在炉する期間の将来炉温はスラブS1の現在温
度、スラブS1の目標抽出温度、スラブS1の抽出予
定時刻により決定され、スラブS2が抽出口に在炉
する期間の将来炉温はスラブS1に対して決定され
た将来炉温、スラブS2の現在温度、スラブS2の目
標抽出温度、スラブS1,S2の抽出予定時刻によつ
て決定される。以下、同様にして全スラブの将来
炉温が決定される。
一方、焼け不足判定装置14は、将来炉温演算
装置13によつて決定された将来炉温が炉温テー
ブル15に記憶された許容炉温若しくは制限炉温
を超えた場合に、これを焼け不足と判定し、炉温
変更タイミング演算装置16に将来炉温の変更を
指令する。かくして、炉温変更タイミング演算装
置16は、焼け不足と判定されたスラブSiの抽出
予定時刻に目標抽出温度が得られるように、この
抽出予定時刻から現在時刻に向かつてスラブSi
温度を時間に対応させて算出し、この温度がスラ
ブS1〜Si-1に対して予め決定された将来炉温に基
づいて加熱されるスラブSiの温度に一致した時点
で炉温テーブル15に記憶された許容炉温若しく
は制限炉温に変更する。ただし、スラブSiに先行
するスラブSi-kによつて炉温が制限される場合に
は、スラブSi-kの抽出予定時刻以前は制限炉温
に、この抽出予定時刻以降は許容炉温に保持した
と仮定して、スラブSiの抽出予定時刻に目標抽出
温度が得られるようにスラブSiの温度を時間に対
応させて算出し、この温度がスラブS1〜Si-1に決
定された将来炉温に基づいて加熱されるスラブSi
の温度に一致した時点で、スラブSiの将来炉温を
制限炉温に、スラブSi-kの抽出予定時刻以降は許
容炉温にそれぞれ変更する。さらにまた、スラブ
Siの将来炉温が許容炉温を超え、且つ、現在時刻
より許容炉温に保持したとしても目標抽出温度が
確保できない場合には、スラブS1〜Si-1に対して
決定された将来炉温を全て許容炉温に変更すると
ともにスラブSiが目標抽出温度に到達するように
このスラブSiが抽出口に在炉する期間を延長す
る。
次に記憶装置17は変更された将来炉温をも含
めた全スラブの将来炉温、および、変更された抽
出予定時刻をも含めた全スラブの抽出予定時刻を
記憶して、これを出力装置に与える一方、将来炉
温演算装置13にフイードバツクして、これらの
スラブに続くスラブの将来炉温決定のためのデー
タとする。
かくして、第6図および第7図を用いて説明し
た炉温変更および抽出予定時刻の変更を実施する
ことができる。
以上の説明によつて明らかな如く、本発明の連
続加熱炉の炉温設定方法によれば、在炉するスラ
ブ中に加熱上の制限がある場合でも焼け不足を予
想されるスラブの将来炉温を最適に定め得るとと
もに、現在時刻より直ちに許容炉温に設定しても
目標抽出温度が得られない場合でも抽出口での待
ち時間を変更するので、このスラブを確実に焼き
あげることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的な連続加熱炉の被加熱材料の配
置状態を示した断面図、第2図はこの被加熱材料
の配置状態の変化を示した説明図、第3図および
第4図は従来の炉温設定方法を説明するための時
間と温度との関係を示した線図、第5図は本発明
の炉温設定方法を適用する連続加熱炉の被加熱材
料の配置状態を示した断面図、第6図および第7
図は本発明の炉温設定方法を説明するための時間
と温度との関係を示した線図、第8図は本発明の
炉温設定方法を実施する炉温設定装置の構成を示
すブロツク図である。 1…連続加熱炉、2…バーナ、S1〜So…被加熱
材料、11…抽出ピツチ演算装置、12…スラブ
温度演算装置、13…将来炉温演算装置、14…
焼け不足判定装置、15…炉温テーブル、16…
炉温変更タイミング演算装置、17…記憶装置、
18…出力装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 抽出口から装入口に向かつて被加熱材料S1
    S2,…,Si-k,…,Si-1,…Si,…,Soが在炉し、
    被加熱材料Siよりも抽出口側に在炉する被加熱材
    料S1〜Si-1に対して決定された将来炉温と、被加
    熱材料Siの現在温度と、この被加熱材料Siの目標
    抽出温度と、被加熱材料S1〜Siの抽出予定時刻と
    に基づいて被加熱材料Siが抽出口に至るまでに在
    炉する期間の将来炉温を算出する連続加熱炉の炉
    温設定方法において、被加熱材料Siについて算出
    された将来炉温が操業上の許容炉温を超え、且
    つ、先行する被加熱材料Si-kによつて炉温が制限
    される場合、被加熱材料Si-kの抽出予定時刻以前
    はこの被加熱材料Si-kの制限炉温に、この抽出予
    定時刻以後は前記許容炉温にそれぞれ保持したと
    仮定して、被加熱材料Siの抽出予定時刻に目標抽
    出温度が得られるようにこの抽出予定時刻から現
    在時刻に向かつて被加熱材料Siの温度を時間に対
    応させて算出し、この温度が被加熱材料S1〜Si-1
    に対して決定された将来炉温に基づいて加熱され
    る被加熱材料Siの温度に一致した時点で、被加熱
    材料S1〜Si-1に対して決定された将来炉温を前記
    制限炉温に、被加熱材料Si-kの抽出予定時刻以降
    は前記許容炉温に変更することを特徴とする連続
    加熱炉の炉温設定方法。 2 抽出口から装入口に向かつて被加熱材料S1
    S2,…,Si,…Soが在炉し、被加熱材料Siよりも
    抽出口側に在炉する被加熱材料S1〜Si-1に対して
    決定された将来炉温と被加熱材料Siの現在温度
    と、被加熱材料Siの目標・抽出温度と、被加熱材
    料S1〜Siの抽出予定時刻とに基づいて被加熱材料
    Siが抽出口に在炉する期間の将来炉温を算出する
    連続加熱炉の炉温設定方法において、被加熱材料
    Siについて算出された将来炉温が操業上の許容炉
    温を超え、且つ、現在時刻より前記許容炉温に保
    持しても目標・抽出温度が確保できない場合、被
    加熱材料S1〜Si-1に対して決定された将来炉温を
    全て前記許容炉温に変更するとともに被加熱材料
    Siの目標・抽出温度に到達するようにこの被加熱
    材料Siが抽出口に在炉する期間を変更することを
    特徴とする連続加熱炉の炉温設定方法。
JP14261381A 1981-09-10 1981-09-10 連続加熱炉の炉温設定方法 Granted JPS5845325A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14261381A JPS5845325A (ja) 1981-09-10 1981-09-10 連続加熱炉の炉温設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14261381A JPS5845325A (ja) 1981-09-10 1981-09-10 連続加熱炉の炉温設定方法

Publications (2)

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JPS5845325A JPS5845325A (ja) 1983-03-16
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