JPH0159664B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はデイスクレコードプレーヤ、特にレ
コード受入れ手段とターンテーブルとの間でデイ
スクレコードの受渡しが行われるプレーヤに関す
る。

ある種の方式では、デイスクレコード表面の連
続渦線状トラツクに幾何学的変化の形で映像情報
が記録され、このレコードの導電材料とレコード
に係合する蓄針に設けた電極との間のキヤパシタ
ンス変化を感知して記録情報を回復する。キヤパ
シタンス型ビデオデイスク方式は例えば米国特許
第3842194号明細書に開示されている。

このビデオデイスクレコードを保護するにはこ
れを外箱とレコード保持枠から成るケースに収容
するのがよい。このレコードをプレーヤに装填す
るには、中実のケースを挿入口からプレーヤに挿
入すると、次に外箱を引出すときにプレーヤ内の
レコード抽出機構がレコードと保持枠の構体を外
箱から引出し、これをプレーヤ内に拘留する。こ
の拘留されたレコードと保持枠はプレーヤ内で１
組の受けパツドに支持されている。このレコード
をターンテーブルに移して再生するには、ターン
テーブルを受けパツドより上に上昇させる。レコ
ードプレーヤはターンテーブルが上昇したとき拘
留されたレコードを持上げる間拘留された保持枠
をその場に保持する圧下部材を有する。再生中タ
ーンテーブルがレコードを所要速度（例えば450
回転／分）で回転している間に、そのレコードを
半径方向に横切つてパークアツプ蓄針が移動す
る。レコードを取出すには、ターンテーブルを降
下させてレコードを受けパツド上に移すことによ
りレコードと保持枠の構体を再構成した後、空の
外箱をプレーヤに挿入することによりそのレコー
ドと保持枠の構体を外箱内に戻し、プレーヤから
ケースを引出すことによりレコードを取出す。こ
の形式のビデオデイスクプレーヤの１例は米国特
許第4196906号明細書に記載されている。

このような方式では、ターンテーブルを降下さ
せて拘留されたレコードを受けパツドに移すと
き、まだ回転しているレコードが受けパツド上に
拘留された保持枠から外れて適正なレコード取出
しを妨げる傾向がある。この発明はこのようなレ
コードの不整合を防ぐものである。

この発明によれば、レコード心出し軸がターン
テーブルの軸に平行な径路に沿つてターンテーブ
ルに関係なく相対運動するように取付けられ、タ
ーンテーブルを降下させてレコードをターンテー
ブルから受けパツドに移すとき、その軸がレコー
ドの中心孔に嵌入してレコードが保持枠に嵌るま
で両者の整合を保持する。

この発明の特徴によれば、心出し軸はレコード
ケースの挿入に応じてその挿入径路から離れた位
置に後退し、ケースの挿入にこの軸が邪魔になら
ぬようにする。この特徴によれば、ターンテーブ
ルの下に設けた枠上にターンテーブル軸に実質的
に直角に配置した軸に引下げ環が枢支され、その
支持枠が上昇位置と下降位置の間を移動するよう
になつている。レコードケースをプレーヤに挿入
すると、作動部材によつて支持枠が引下げ環を支
持して下降位置に移動される。また１対のヨーク
部材が心出し軸に固着され、その端部が引下げ環
の下側でその対向部材と係合し、レコード外箱を
プレーヤに挿入したときそのヨーク部材が心出し
軸を後退させる。

この心出し軸の後退は引下げ部材に対するヨー
ク部材の位置に関係なく行うことができ、ヨーク
の分割方式によつてこの構体の動作が容易になつ
ている。

次に添付図面を参照しつつこの発明をさらに詳
細に説明する。

第１図はビデオデイスクプレーヤ２０を示す。
機能レバー２２は「断」、「再生」、「装脱」の３位
置の任意の１つに倒すようになつており、「断」
または「再生」位置に倒すとケース挿入孔２４が
フラツプ扉で閉鎖され、「装脱」位置ではフラツ
プ扉が開いて第２図に示すケース２６をプレーヤ
に挿入して中のレコードをこれに装填できるよう
になる。押しボタン２８はプレーヤを「休止」状
態にするもので、計器盤３８上に並んだ押しボタ
ン３０，３２，３４，３６はプレーヤを４種の探
知状態すなわち順逆の急速接近と順逆の可視探知
の何れか１つにするものである。デジタル読取器
４０は再生時間および「休止」「装脱」、「再生終
了」等の他の機能を表示し、１対の照合灯４２は
再生されるレコード面例えば「第１面」または
「第２面」を表示する。プレーヤの蓋には蓋針カ
ートリツジ４６（第３図）に接近するための扉４
４がある。

第２図に示すように、この発明のプレーヤ装置
に用いるに適するビデオデイスクケース２６は、
末端が開放された外箱５０と実質的に平面状のレ
コード保持枠５２から成り、保持枠５２は外箱に
完全に挿入されたとき蓋の働らきをする部分５４
と、レコード６０を受ける円形開口５８を持つ部
分５６を有する。保持枠５２にはまた一体に成形
された可撓性係合指６２，６４があり、この各係
合指６２，６４が凸起６６，６８を有し、外箱５
０を完全挿入位置に挿入すると、この突起６６，
６８が外箱５０の凹陥部７０，７２に嵌入して保
持枠５２をその場に固定する。

まず第３図についてケース抽出機構の動作を説
明する。レコードをプレーヤに装填するには、ケ
ースを挿入孔２４から誘導路８０，８２で決まる
径路に沿つて挿入する。このケースがプレーヤ内
の完全挿入位置に達すると、係合解除部材８４，
８６が外箱５０に進入して保持枠傾係合指６２，
６４を外し、保持枠５２を外箱から解放する。プ
レーヤ内には保持枠把持部材８８，９０が枢支さ
れ、ケースがプレーヤ内の完全挿入位置に達する
と、保持枠５２に設けられた２つの切込み９２，
９４を受けて保持枠をプレーヤに固定するように
なつている。保持枠５２が係合解除部材８４，８
６の動作により外箱５０から解放され、保持枠把
持部材８８，９０の動作によりプレーヤに固定さ
れるため、この状態で外箱を引出すとプレーヤ内
にレコードと保持器の構体が残る。バネ付勢の受
けパツド９６，９８，１００，１０２，１０４は
拘留された保持枠とレコードをプレーヤ内に精確
に位置決めする働らきをする。保持枠把持部材８
８，９０を指示する把持腕１０６と係合解除部材
８４，８６の間に設けられた１対のバネ（図示せ
ず）は外箱の引出し中係合解除部材を下方に偏向
させる。

拘留されたレコードをターンテーブル１０８に
移すには、機能レバー２２を「再生」位置に倒す
とターンテーブルが上昇してターンテーブルモー
タ１１０が起動する。ターンテーブル１０８が上
昇するとき、１組の圧下部材１１２，１１４，１
１６が拘留された保持枠５２を受けパツド９６〜
１０４に対してその場に保持すると共に、拘留さ
れたレコードがターンテーブル１０８によつて持
上げられるようにする。圧下部材１１２，１１
４，１１６はまた拘留された保持枠５２をプレー
ヤ内で縦横に精確に位置決めする働らきもする。
ピツクアツプ蓄針１１８は架台１２２に取付けら
れた蓄針昇降装置１２０（例えば米国特許第
4053161号明細書記載の形式）によりレコード上
の情報トラツクに静かに降される。このピツクア
ツプ蓄針１１８は蓄針腕１２４の一端に設けら
れ、蓄針腕１２４の他端はゴム接手１２６により
カートリツジ４６に固定されている。架台１２２
の底壁には開口１２８があり、ここから蓄針１１
８が選択的に降りてレコードと係合する。再生中
架台１２２は、ピツクアツプ蓄針１１８の半径方
向内向きの運動に応じ、プレーヤに対するレコー
ドケースの挿入方向とは逆方向に、ケース誘導路
８０，８２に平行に設けた案内レール１３０，１
３２上を、プレーヤ後方の発進位置からプレーヤ
の前方に向つて移動する。回復された信号は処理
されてテレビ受像機に印加する画像および音声情
報を含んだ標準テレビジヨン信号に再構成され
る。

再生後レコードを受けパツド９６〜１０４上に
戻すには、機能レバー２２を「装脱」位置に倒す
と、ターンテーブルが受けパツドより低い位置ま
で下降して、まだ回転しているレコードを受けパ
ツド９６〜１０４上に置き、保持枠５２の開口５
８に嵌める。機能レバー２２を「装脱」位置に倒
すとターンテーブルモータ１１０が遮断される。
レコードと保持枠の構体を取出すには、空の外箱
５０を挿入口２４から誘導路８０，８２に沿つて
プレーヤに挿入する。外箱５０がプレーヤ内の完
全挿入位置に達すると、その前縁がすでに偏向さ
れている係合解除部材８４，８６に係合してこれ
をさらに下方に偏向させる。この係合解除部材８
４，８６の追加の偏向により、保持枠把持部材８
８，９０が下方に変位し、これによつて保持枠５
２がプレーヤから解放される。外箱５０をプレー
ヤ内に完全に挿入すると、保持枠係合指６２，６
４が凹陥部７０，７２に嵌入して保持枠５２を外
箱に固定する。ケースを引出すとレコードと保持
枠の構体がプレーヤから引出される。

前述のように、ターンテーブル１０８を下降さ
せてレコードを受けパツド９６〜１０４上に置く
ときは、レコードがまだ回転していて受けパツド
上の保持枠５２の開口５８から外れて保持枠に適
確に嵌まり難い傾向がある。次に第４図ないし第
８図について枢軸後退装置１４０を説明する。

第４図および第５図において、ターンテーブル
１０８はプレーヤの基板１４６に固定された軸受
ケース１４４内に回転移動し得るように支持され
た中空軸１４２に取付けられ、このターンテーブ
ル軸１４２の中空部に嵌入したピン１５０上にレ
コード心出し枢軸１４８が設けられている。この
枢軸１４８はターンテーブル１０８と同軸で、タ
ーンテーブルには無関係に回転および並進運動を
することが判る。枢軸１４８の上昇位置および下
降位置を第４図にそれぞれ点線１５２および実線
１５４で示す。枢軸ピン１５０とターンテーブル
軸１４２内の従動部材１５８との間のバイアスバ
ネ１５６は枢軸１４８を上昇位置の方に圧迫して
いる。

枢軸ピン１５０には第６図ないし第８図に示す
ように１対のヨーク１６２，１６４に設けられた
切込み１６１，１６３により形成される開孔に嵌
まる頚部１６０を形成する周溝がある。ヨーク１
６２，１６４は末端部１６６，１６８がターンテ
ーブル１０８の開孔１７０，１７２を通り、第５
図に示すようにネジ１７４，１７６により互いに
固定されている。ヨーク１６２，１６４の末端部
１６６，１６８は引下げ環１７８の下側に入り込
んでいる。この引下げ環１７８は１対の支柱１８
２，１８４によりプレーヤの基板１４６に回転自
在に取付けられたＣ字枠１８０に回転自在に取付
けられている。引下げ環１７８と支持枠１８０の
枢支軸は実質的にターンテーブル軸に垂直であ
る。

第３図および第５図に示すように、ケース誘導
路８０に隣接して作動カム１８６が枢支され、ケ
ース２６をプレーヤに挿入するとその前縁１８８
がカム１８６の部分１９０に係合してそのカムを
持上げるようになつている。プレーヤの基板１４
６に揺動腕１９２が枢支され、その一端がＣ字枠
１８０に、他端が結合リンク１９４により作動カ
ム１８６に取付けられている。基板１４６に固定
されたボス１９８と揺動腕１９２の間の戻りバネ
１９６は、作動カムを通常ケース挿入径路に来る
ように圧迫する働らきをする。ケース２６をプレ
ーヤに挿入すると、作動カム１８６がケース挿入
径路から持上げられ、引下げ環１７８が引下げら
れて枢軸１４８が引込む。

引下げ環１７８は、プレーヤの基板１４６上に
設けられた止め金２０１，２０３と連動してその
上昇を制限する１対の突起２００，２０２を有
し、フエルト環２０４が貼付されている。このフ
エルト環２０４はターンテーブル１０８が下降し
たときその下面に接触してターンテーブルの減速
を行う。止め金２０１，２０３の位置は引下げ環
１７８上のフエルト環２０４が上昇位置のターン
テーブル１０８から離れて、ターンテーブルがそ
の引下げ環の妨害なく自由に回転できるように選
ばれている。

次に第１図ないし第８図について枢軸引下げ装
置１４０の動作を説明する。レコードと保持枠の
構体はプレーヤ内で受けパツド９６〜１０４上に
乗つており、機能レバー２２を「再生」位置に倒
してターンテーブル１０８を上昇させると、レコ
ードがターンテーブルに移る。このターンテーブ
ルの昇降に用いる機構は第４図に示す滑り機構２
０６を含んでいる。再生手順を始めるにはターン
テーブルモータ１１０を起動し、蓄針１１８をレ
コード上に降し、架台１２２を駆動してレコード
を横切つて蓄針に追随するようにする。再生中タ
ーンテーブル１０８はレコードを所要速度（例え
ば450回転／分）で回転する。

機能レバー２２を「装脱」位置に戻すと、ター
ンテーブル１０８が滑り機構２０６により受けパ
ツド９６〜１０４より下に下降し、なお回転中の
レコードが受けパツド上に置かれる。バイアスバ
ネ１５６はターンテーブルと無関係に動くように
取付けられた枢軸１４８を圧迫してこれをレコー
ド中心孔に嵌入した上昇位置１５２に維持する。
これによつてレコードと保持枠が適確に整合し、
レコードが保持枠５２の開口５８に正しく嵌つて
レコードと保持枠の構体を形成する。回転中のレ
コードと隣接する静止面との摩擦接触によりレコ
ードが減速されるが、第４図に示すように引下げ
環１７８上のフエルト環２０４がターンテーブル
１０８の下面に接触してターンテーブルを静止さ
せる。

レコードと保持枠をプレーヤから取出すには、
空の外箱５０を挿入口２４からケース誘導路８
０，８２に沿つて挿入する。受けパツド９６〜１
０４はレコードと保持枠をケース誘導路に精確に
合せて、外箱５０を挿入したときレコード保持枠
構体が外箱内に戻り易いようにする。外箱５０を
プレーヤに挿入するとその前縁１８８が作動カム
１８６を持上げて枢軸１４８を引込め、外箱が枢
軸の妨害を受けずにプレーヤに進入し得るように
する。外箱を完全に挿入した後ケース２６をプレ
ーヤから引出すと、レコードと保持枠の抜取りが
行われる。

この枢軸後装置の１実施例では、枢軸１４８の
後退が引下げ環１７８に対する枢軸取付けヨーク
１６２，１６４の角位置に無関係である。これは
回転自在に取付けられた自動整合式引下げ環１７
８が枢軸１４８を引下げる前にヨーク１６２，１
６４に係合するまで回転するためである。

その上この枢軸後退装置の分割型ヨークは第６
図ないし第８図に示すように構体の動作を容易に
する。

ヨーク１６２，１６４は枢軸ピン１５０に緊締
されているのではなく、その周溝に緩く跨つてい
ることが判るが、これによつて枢軸１４８がター
ンテーブル１０８およびヨーク１６２，１６４に
対して自由に回転することができ、枢軸１４８の
回転速度がレコードのそれと一致するようにな
る。これはレコードの加速時と減速時においてレ
コードとターンテーブル１０８との間に速度差が
あるとき、レコード中心孔の摩耗を防ぐために重
要である。

以上この発明を容量式ビデオデイスク方式につ
いて説明したが、枢軸とターンテーブルとの無関
係運動が望まれる任意の方式に同様に適用するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による枢軸後退装置を備えた
ビデオデイスクプレーヤの斜視図、第２図はこの
発明の実施において第１図の枢軸後退装置に用い
るに適するビデオデイスクケースの平面図、第３
図は第１図の枢軸後退装置を示すビデオデイスク
プレーヤの平面図、第４図は第１図および第３図
の枢軸後退装置の断面図、第５図は第１図、第３
図および第４図の枢軸後退装置の斜視図、第６
図、第７図および第８図は第１図、第３図、第４
図および第５図の枢軸後退装置の構造に関係する
構体の動作を示す斜視図である。 ２０……プレーヤ、５０……外箱、６０……レ
コード、９６，９８，１００，１０２，１０４…
…支持台、１０８……ターンテーブル、１４８…
…枢軸、１８６，１９２，１７８，１６２，１６
４……枢軸後退手段、２０８……中心孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中心孔を有するデイスクレコードから予め記
   録された情報を再生するためのレコードプレーヤ
   装置であつて、 デイスクレコードを回転可能に支持するターン
   テーブルと、 上記ターンテーブルと同軸に配置され、且つ該
   ターンテーブルに対して回転自在であり、上記レ
   コードの中心孔に嵌入してそのレコードを上記タ
   ーンテーブルに対して心出しする枢軸と、 上記ターンテーブルの軸に平行な径路に沿つて
   上記ターンテーブルと無関係に相対運動をするよ
   うに上記枢軸を上記ターンテーブルに取付ける手
   段と、 上記レコードを心出しする上記枢軸と間隔をお
   いて配置されていて、上記装置の内部に拘留され
   たレコードを支持する回転しないレコード受け手
   段と、 上記レコードを心出しする上記枢軸と上記ター
   ンテーブルとに対して無関係な相対的移動運動を
   するように上記回転しないレコード受け手段を取
   付ける手段と、 上記回転しないレコード受け手段と上記ターン
   テーブルとの間で相対的な移動をさせて、上記回
   転しないレコード受け手段と上記ターンテーブル
   との間で上記拘留されたレコードの受渡しを行な
   う手段と、 上記ターンテーブルから上記回転しないレコー
   ド受け手段への上記拘留されたレコードの受け渡
   しを行なう上記相対的な移動が起こる時に上記拘
   留されたレコードの中心孔と係合するように上記
   枢軸を配置する手段と、 を具備するレコードプレーヤ装置。