JPH0154666B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は便器装置、更に詳しくは、排泄物に含
まれる成分の検出結果を知らせる為に表示装置や
記録計に連係する検出センサーの取付構造に関す
るものである。

（従来技術及びその問題点） 従来、検出センサーを用いて尿検査をする装置
として特開昭56−155850号公報に開示されている
ように、採尿管を介して間接的に便器に接続され
た検出槽内に検出センサーを設け、この検出セン
サーによる検出結果を記録計で記録するものがあ
る。

この先行技術の場合、採尿管、検出槽を便器以
外に付設するので、装置として大がかりになる問
題がある。

これを防止する為に例えば検出センサーを、便
器のボール部内へ突出するように取付けることも
提案されるが、ボール部を清掃する際に邪魔にな
るばかりか清掃用具で傷付けられ耐久性を損う問
題を残すことになり、好ましくない。

本発明は排泄物に接触するようにボール部内へ
突出する検出センサーを不必要時に便座裏面に収
めることができる便器装置の提供を目的とする。

（技術的手段） 上記目的を達成する為に講じた技術的手段は便
座裏面に配設された排泄物成分検出用センサー
と、その検出用センサーに連係しその検出センサ
ーを成分検出時にボール部内へ突出させる駆動装
置とを備えたことである。

（作用） 排泄物成分検出センサーが、成分検出時に便器
本体裏面に配設された位置からボール部内に突出
する。

（発明の効果） 本発明は以上のように構成したので、清掃時
等、非検査時に排泄物成分検出センサーはボール
部内に突出しないように便座裏面に収めることが
でき、清掃行為の妨げにならず、無論清掃用具や
その他の落下物等で、検出センサーが傷付けられ
ず耐久性の劣化もない。

（実施例） 次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は、本実施例の便器装置における便座(A)
に排泄物成分検出センサー(C)（以下、検出センサ
ー(C)と称す）を取付けた状態を示している。便座
Ａは第２図に示すよう馬締形を呈する一般のもの
や第３図に示すような局部洗浄装置ａ付のもの
で、第１図に示すように便器本体Ｂ上に装着した
状態において、検出センサーＣを、成分検出時に
ール部b₁内へ突出するように駆動装置c₁に連係さ
せている。

ここで成分検出時とは便器利用者が便器本体Ｂ
を利用する時のことである。

検出センサーＣは、酵素センサー、オルガネラ
センサー、組織センサー、微生物センサー、免疫
センサー、酵素サーミスター、酵素免疫サーミス
タ、発光免疫センサー、並びにBODセンサー、
半導体センサー、電気化学センサー等を指し、排
泄物（尿、大便）に含まれる成分（タンパク、
糖、肝汁色素等）を検出する周知のものである。

検出センサーＣは、該センサーＣを先部に有す
るアーム１、前記便座Ａ裏面下に突出する脚座
a₁，a₁間に亘つて横設された受板a₂に固定されア
ーム１基端に連結したロータリーソレノイド２、
便座Ａや機能ツクスa′上部に設けたメカニカルス
イツチ３からなる駆動装置c₁によつて便座Ａ裏
面、即ち便器本体Ｂの上縁面b₂上に配設され、メ
カニカルスイツチ３の人為的なON，OFF切換え
によつてロータリーソレノイド２を介して首振り
するアーム１と共に便座Ａと便器本体Ｂとの間か
ら落下する排泄物に接触するように出入可能にな
つている。

また、この検出センサーＣの駆動装置c₁が便座
Ａ裏面下へ検出センサーＣを自動的に復帰させる
ようにセンサー復帰手段c₁′を具備していても良
い（第４図）。

このセンサー復帰手段c₁′は検出センサーＣに
設けたストレインゲージ５、そのストレインゲー
ジ５とメカニカルスイツチ３とに亘つて連係され
ドライバー回路６′を内蔵したドライバー装置６
からなり、落下する排泄物が検出センサーＣに接
触した際の歪み変形時にストレインゲージ５に発
生する微小な電流をドライバー装置６にて感知
し、このドライバー装置６の働きでロータリーソ
レノイド２を駆動させ、検出センサーＣを自動的
に便座Ａ裏面に復帰させる。

Ｄは検出センサーＣに連係させた表示装置であ
る。

表示装置Ｄは、中央処理装置CPUと伝達部と
を電気的に連係させカバーした状態で、座つた際
邪魔にならない便座Ａの一部や、便器本体Ｂの見
やすい部分又は便座Ａサイドの便室壁４等に配備
する。

表示装置ＤにおけるCPUは、予め健康体にお
ける排泄物中に含まれる成分値がインプツトされ
ており、検出センサーＣによる検出を読み取り健
康状態を判断しその判断結果を、色別、音、ラン
プの点滅等の伝達手段をプリント配線した伝達部
に連絡するようにする。

また、伝達部におけるプリント配線は健康体と
して又は非健康体として伝達するか或いは、特定
の成分が正常値でないことを伝達する、即ちタン
パクが健康体より多く含まれている場合等にその
タンパク部のランプのみが点滅するようにする等
種々の方法が考えられる。尚、この表示装置Ｄに
は、排泄者の健康状態を記録もしくは記憶する、
記録または記憶装置を連動させておいてもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明便器装置の実施例を示し、第１図
は使用状態を示す縦断面図で一部切欠する、第２
図は便座の平面図で一部切欠する。第３図は他の
実施例における便座の平面図で一部切欠して示
す、第４図は更に他の実施例における便器装置の
縦断面図で一部切欠して示す。 尚、図中、Ａ：便座、Ｂ：便器本体、b₁：ボー
ル部、ａ：局部洗浄装置、Ｃ：検出センサー、
Ｄ：表示装置、２：ロータリーソレノイド、３：
メカニカルスイツチ、５：ストレインゲージ、
c₁：駆動装置、６′：ドライバー回路、６：ドラ
イバー装置、c₁′：センサー復帰手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 便座裏面に配設された排泄物成分検出用セン
   サーと、その検出用センサーに連係しその検出セ
   ンサーを成分検出時にボール部内へ突出させる駆
   動装置とを備えたことを特徴とする便器装置。