JPH0154459B2 - - Google Patents
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- JPH0154459B2 JPH0154459B2 JP4501986A JP4501986A JPH0154459B2 JP H0154459 B2 JPH0154459 B2 JP H0154459B2 JP 4501986 A JP4501986 A JP 4501986A JP 4501986 A JP4501986 A JP 4501986A JP H0154459 B2 JPH0154459 B2 JP H0154459B2
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- Knitting Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明はフツク部材とスライド部材とから構
成される編機用の複合針に関するものである。
成される編機用の複合針に関するものである。
編機用の針として従来から多用されて来たべら
針は、往復移動のストローク量が大きいので給
糸口数が制限される。フツク部材に対してべら
を回転自在に軸支している軸支部(リベツト)の
がたつきや、べら先とフツクの衝突による相互の
摩耗が生じ易く耐久性に劣る。べらの開閉が糸
のループによつて行われるから高速化に対応でき
ない、などの欠点があつた。
針は、往復移動のストローク量が大きいので給
糸口数が制限される。フツク部材に対してべら
を回転自在に軸支している軸支部(リベツト)の
がたつきや、べら先とフツクの衝突による相互の
摩耗が生じ易く耐久性に劣る。べらの開閉が糸
のループによつて行われるから高速化に対応でき
ない、などの欠点があつた。
そこで、往復移動のストローク量を半減して給
糸口数の増大を図り、フツク部材とスライダーを
軽く接触させることで相互の摩耗を軽減して耐久
性を向上させ、さらにスライダーとフツク部材と
をカムによつて作動させることで、高速化を達成
して生産性の向上を実現できる複合針が提案され
た。
糸口数の増大を図り、フツク部材とスライダーを
軽く接触させることで相互の摩耗を軽減して耐久
性を向上させ、さらにスライダーとフツク部材と
をカムによつて作動させることで、高速化を達成
して生産性の向上を実現できる複合針が提案され
た。
この種複合針の一例として特開昭56−118934号
公報記載のものが知られている。この複合針はニ
ードルの包絡ボデイ、つまりフツク部材、にスラ
イドプレートの往復移動を誘導するため、長手方
向に沿つて横断面長方形状の穴を形成し、この
穴、即ち空洞、にスライドプレートが摺動自在に
差し込まれた構成になつている。
公報記載のものが知られている。この複合針はニ
ードルの包絡ボデイ、つまりフツク部材、にスラ
イドプレートの往復移動を誘導するため、長手方
向に沿つて横断面長方形状の穴を形成し、この
穴、即ち空洞、にスライドプレートが摺動自在に
差し込まれた構成になつている。
しかし、この先行技術では、スライドプレート
をフツク部材の穴に差し込んだあとで、穴の両側
壁端部に曲げ加工を施さなければならない加工上
の煩わしさがある。しかも、穴の両側壁によつ
て、スライドプレートに板厚方向の倒れ及び板幅
方向の倒れが生じないように保持して、作動時の
フツクとスライドプレート先端との適正な噛み合
いを確保しなければならないので、穴の形成時、
板厚方向の内寸法及び板幅方向の内寸法を出すの
に高い精度が要求される。
をフツク部材の穴に差し込んだあとで、穴の両側
壁端部に曲げ加工を施さなければならない加工上
の煩わしさがある。しかも、穴の両側壁によつ
て、スライドプレートに板厚方向の倒れ及び板幅
方向の倒れが生じないように保持して、作動時の
フツクとスライドプレート先端との適正な噛み合
いを確保しなければならないので、穴の形成時、
板厚方向の内寸法及び板幅方向の内寸法を出すの
に高い精度が要求される。
しかし、事実上、加工精度にばらつきがあるた
め、スライドプレートが板厚方向及び板幅方向に
倒れ、フツクとスライドプレート先端との噛み合
いが不安定になり、信頼性を損なう欠点がある。
め、スライドプレートが板厚方向及び板幅方向に
倒れ、フツクとスライドプレート先端との噛み合
いが不安定になり、信頼性を損なう欠点がある。
そのために、上述の欠点を解消した複合針とし
て特公昭60−59338号公報記載のものが提案され
ている。
て特公昭60−59338号公報記載のものが提案され
ている。
この複合針は、フツク部材がステムと2つの頚
部によつて形成される凹所を有しており、この凹
所にはスライダー自由端部を受容しかつ往復運動
が可能なように凹所の垂直縁部と頚部とに通じる
スリツトが設けられ、このスリツト基底の支持面
でスライダー自由端部の後縁部が支持されるとと
もに、スライダー自由端部の外方への倒れ、つま
り上記先行技術で述べた板幅方向への倒れを上記
凹所の垂直縁部で規制するように構成されてい
る。
部によつて形成される凹所を有しており、この凹
所にはスライダー自由端部を受容しかつ往復運動
が可能なように凹所の垂直縁部と頚部とに通じる
スリツトが設けられ、このスリツト基底の支持面
でスライダー自由端部の後縁部が支持されるとと
もに、スライダー自由端部の外方への倒れ、つま
り上記先行技術で述べた板幅方向への倒れを上記
凹所の垂直縁部で規制するように構成されてい
る。
上記提案の複合針は、フツク部材のスリツトに
スライダーの自由端部が摺動自在に差し込まれた
構成になつているから、スライダー自由端部の板
厚をスリツトの幅寸法よりも薄く形成しなければ
ならないので、スライダー自由端部の板厚方向の
曲げ剛性が低くなり、スライダー自由端部に板厚
方向の曲がり変形が生じるおそれを有している。
スライダーの自由端部が摺動自在に差し込まれた
構成になつているから、スライダー自由端部の板
厚をスリツトの幅寸法よりも薄く形成しなければ
ならないので、スライダー自由端部の板厚方向の
曲げ剛性が低くなり、スライダー自由端部に板厚
方向の曲がり変形が生じるおそれを有している。
スライダー自由端部が板厚方向に曲成すると、
フツクとスライダー自由端部先端との噛み合いが
不安定になり信頼性を低下させる。また、スリツ
トは上述の先行技術の穴と同様、高い仕上精度を
もつて形成しなければならないので加工が煩わし
い。しかも、スリツトは後端に円弧凹面をなす縁
を有しているので、この部分に綿埃が溜り易い
上、スリツトを形成することでスリツト形成領域
の板厚が薄くなりフツク部の剛性が低下するな
ど、種々の問題点があつた。
フツクとスライダー自由端部先端との噛み合いが
不安定になり信頼性を低下させる。また、スリツ
トは上述の先行技術の穴と同様、高い仕上精度を
もつて形成しなければならないので加工が煩わし
い。しかも、スリツトは後端に円弧凹面をなす縁
を有しているので、この部分に綿埃が溜り易い
上、スリツトを形成することでスリツト形成領域
の板厚が薄くなりフツク部の剛性が低下するな
ど、種々の問題点があつた。
この発明はこのような従来技術に鑑みなされた
もので、スライド部材(従来技術のスライダーに
相当する)の剛性及びフツク部材の剛性を向上さ
せて両者の変形を防止し、フツクとスライド部材
先端との適正な噛み合いが得られるとともに、加
工性にすぐれかつ綿埃の溜りを防止することがで
きる編機用の複合針を提供することを目的とす
る。
もので、スライド部材(従来技術のスライダーに
相当する)の剛性及びフツク部材の剛性を向上さ
せて両者の変形を防止し、フツクとスライド部材
先端との適正な噛み合いが得られるとともに、加
工性にすぐれかつ綿埃の溜りを防止することがで
きる編機用の複合針を提供することを目的とす
る。
この発明にかかる編機用の複合針はフツク部材
のスライド部材と対向する側縁部に、スライド部
材側に向けて膨出する溝状の案内支持部材が長手
方向に沿つて形成され、この案内支持部材にスラ
イド部材の嵌合部が往復移動自在に嵌合支持され
るとともにフツク部材のスライド部材側に長手方
向前向き開放状のフオーク部が形成され、スライ
ド部材のフツク部材側に長手方向後向き開放状の
フオーク部が形成されており、これらフオーク部
が往復移動自在に互いに嵌合されかつ上記スライ
ド部材の先端にフツクの閉成位置でこのフツクの
開放端が嵌合される先端に向かい漸次拡開するフ
ツク向きの嵌合溝を形成している。
のスライド部材と対向する側縁部に、スライド部
材側に向けて膨出する溝状の案内支持部材が長手
方向に沿つて形成され、この案内支持部材にスラ
イド部材の嵌合部が往復移動自在に嵌合支持され
るとともにフツク部材のスライド部材側に長手方
向前向き開放状のフオーク部が形成され、スライ
ド部材のフツク部材側に長手方向後向き開放状の
フオーク部が形成されており、これらフオーク部
が往復移動自在に互いに嵌合されかつ上記スライ
ド部材の先端にフツクの閉成位置でこのフツクの
開放端が嵌合される先端に向かい漸次拡開するフ
ツク向きの嵌合溝を形成している。
この発明においては、フツク部材に形成された
溝状の案内支持部によつてスライド部材の嵌合部
を嵌合支持しているので、スライド部材の肉厚を
フツク部材の肉厚と同じ厚みに形成できる。また
フツク部材に薄肉部が形成されない。そしてスラ
イド部材の板幅方向の倒れがフツク部材とスライ
ド部材とにそれぞれ形成されているフオーク部の
嵌合によつて抑制され、スライド部材の先端に形
成された先端に向かい漸次拡開するフツク向きの
嵌合溝の誘導作用によつてスライド部材先端とフ
ツクとが適正に噛み合う。
溝状の案内支持部によつてスライド部材の嵌合部
を嵌合支持しているので、スライド部材の肉厚を
フツク部材の肉厚と同じ厚みに形成できる。また
フツク部材に薄肉部が形成されない。そしてスラ
イド部材の板幅方向の倒れがフツク部材とスライ
ド部材とにそれぞれ形成されているフオーク部の
嵌合によつて抑制され、スライド部材の先端に形
成された先端に向かい漸次拡開するフツク向きの
嵌合溝の誘導作用によつてスライド部材先端とフ
ツクとが適正に噛み合う。
第1図はこの発明の実施例を分解して示す側面
図であり、図において、1はフツク部材、2はス
ライド部材を示し、これらの部材1,2は同じ板
厚の鋼板をプレス加工することによつて原形が形
成される。フツク部材の後端に1つのバツト1A
が形成され、スライド部材2の後端に1つのバツ
ト2Aが形成されている。
図であり、図において、1はフツク部材、2はス
ライド部材を示し、これらの部材1,2は同じ板
厚の鋼板をプレス加工することによつて原形が形
成される。フツク部材の後端に1つのバツト1A
が形成され、スライド部材2の後端に1つのバツ
ト2Aが形成されている。
フツク部材1には、先端にフツク1Bが形成さ
れ、、このフツク1Bの若干後側におけるスライ
ド部材2と対向する側縁部に、スライド部材2側
に向けて膨出する溝状の案内支持部3が長手方向
に沿つて形成されている。
れ、、このフツク1Bの若干後側におけるスライ
ド部材2と対向する側縁部に、スライド部材2側
に向けて膨出する溝状の案内支持部3が長手方向
に沿つて形成されている。
上記溝状の案内支持部3は、第2図に示すよう
に、スライド部材2側に向けて漸次拡開する横断
面V字状に形成されている。
に、スライド部材2側に向けて漸次拡開する横断
面V字状に形成されている。
第1図のフツク部材1において、溝状の案内支
持部3とバツト1Aの中間部より少し前方かつス
ライド部材2側に、長手方向前向き開放状のフオ
ーク部4が形成されている。
持部3とバツト1Aの中間部より少し前方かつス
ライド部材2側に、長手方向前向き開放状のフオ
ーク部4が形成されている。
スライド部材2の先端部には、上記溝状の案内
支持部3に往復移動自在に嵌合支持される嵌合部
5が形成され、この嵌合部5の横断面形状は、第
3図に示すように、略水滴状に形成されている。
支持部3に往復移動自在に嵌合支持される嵌合部
5が形成され、この嵌合部5の横断面形状は、第
3図に示すように、略水滴状に形成されている。
第1図のスライド部材2において、嵌合部5と
バツト2Aとの略中間部におけるフツク部材1側
に長手方向後向き開放状のフオーク部6が形成さ
れている。
バツト2Aとの略中間部におけるフツク部材1側
に長手方向後向き開放状のフオーク部6が形成さ
れている。
フツク部材1のフオーク部4とスライド部材2
のフオーク部6において、切欠部4A,6Aの幅
寸法は延出片4B,6Bを長手方向に摺動自在に
嵌合できる大きさに設定されている。
のフオーク部6において、切欠部4A,6Aの幅
寸法は延出片4B,6Bを長手方向に摺動自在に
嵌合できる大きさに設定されている。
また、スライド部材2の先端に、第4図のよう
にフツク1Bの開放端1bが嵌合されるフツク1
B向きの嵌合溝7を形成している。この嵌合溝7
は第5図に示すように先端に向かい漸次拡開する
形状に形成されている。そして、嵌合溝7の板厚
方向両側壁部7a,7bにおけるフツク部材1の
反対側の端面は、嵌合部5におけるフツク部材1
の反対側の端面が画く曲線の延長軌跡上に対応す
るなだらかな曲線で形成されている。
にフツク1Bの開放端1bが嵌合されるフツク1
B向きの嵌合溝7を形成している。この嵌合溝7
は第5図に示すように先端に向かい漸次拡開する
形状に形成されている。そして、嵌合溝7の板厚
方向両側壁部7a,7bにおけるフツク部材1の
反対側の端面は、嵌合部5におけるフツク部材1
の反対側の端面が画く曲線の延長軌跡上に対応す
るなだらかな曲線で形成されている。
フツク部材1とスライド部材2は、第6図及び
第7図に示すように組み合わされる。即ち、スラ
イド部材2の嵌合部5がフツク部材1の溝状の案
内支持部3に嵌合され(第7図参照)、かつフオ
ーク部4とフオーク部6とが互いに嵌合した状態
で組み合わされる。そして、第6図に示すスライ
ド部材2がフツク1Bを閉成する位置と第7図に
示すスライド部材2がフツク1Bを開放する位置
の間をストローク量として往復移動する。
第7図に示すように組み合わされる。即ち、スラ
イド部材2の嵌合部5がフツク部材1の溝状の案
内支持部3に嵌合され(第7図参照)、かつフオ
ーク部4とフオーク部6とが互いに嵌合した状態
で組み合わされる。そして、第6図に示すスライ
ド部材2がフツク1Bを閉成する位置と第7図に
示すスライド部材2がフツク1Bを開放する位置
の間をストローク量として往復移動する。
上記構成において、フツク部材1に形成した溝
状の案内支持部3にスライド部材2の嵌合部5を
嵌合して、両部材1,2が摺動自在に組み合わさ
れるので、スライド部材2の板厚をフツク部材1
と同じ板厚に形成でき、スライド部材2の剛性が
向上する。
状の案内支持部3にスライド部材2の嵌合部5を
嵌合して、両部材1,2が摺動自在に組み合わさ
れるので、スライド部材2の板厚をフツク部材1
と同じ板厚に形成でき、スライド部材2の剛性が
向上する。
また、フツク部材1に薄肉部が形成されないの
で、フツク部材1の剛性が低下しない。これらの
条件によつて、フツク部材1とスライド部材2の
とくに先端部側が板厚方向に曲成するのを回避で
きる。したがつて、フツク1Bの閉成時、スライ
ド部材2の先端に形成されている上向きの嵌合溝
7とフツク1Bの開放端1bとの板厚方向の位置
ずれが防止され、しかも、フオーク部4とフオー
ク部6との嵌合によつて、スライド部材2がフツ
ク部材1から離れる方向に倒れるのを防止できる
から、上記フツク1Bの開放端1bがスライド部
材1先端の上向きの嵌合溝7に確実に嵌合した適
正な噛み合い状態を得る。
で、フツク部材1の剛性が低下しない。これらの
条件によつて、フツク部材1とスライド部材2の
とくに先端部側が板厚方向に曲成するのを回避で
きる。したがつて、フツク1Bの閉成時、スライ
ド部材2の先端に形成されている上向きの嵌合溝
7とフツク1Bの開放端1bとの板厚方向の位置
ずれが防止され、しかも、フオーク部4とフオー
ク部6との嵌合によつて、スライド部材2がフツ
ク部材1から離れる方向に倒れるのを防止できる
から、上記フツク1Bの開放端1bがスライド部
材1先端の上向きの嵌合溝7に確実に嵌合した適
正な噛み合い状態を得る。
また、事実上、フツク部材1の開放端1bとス
ライド部材2先端の上向きの嵌合溝7とが若干板
厚方向に位置ずれしても、フツク1B向きの嵌合
溝7は先端に向かい漸次拡開する形状に形成され
ているから、拡開端部によつて上記の位置ずれを
吸収し、上向きの嵌合溝7にフツク1Bの開放端
1bを誘導して嵌合することができる。
ライド部材2先端の上向きの嵌合溝7とが若干板
厚方向に位置ずれしても、フツク1B向きの嵌合
溝7は先端に向かい漸次拡開する形状に形成され
ているから、拡開端部によつて上記の位置ずれを
吸収し、上向きの嵌合溝7にフツク1Bの開放端
1bを誘導して嵌合することができる。
さらに、溝状の案内支持部3は高い精度を要求
されることなく、通常の機械切削加工とプレス加
工とにより容易に形成できるので加工性にすぐ
れ、しかも綿埃が溜らない。
されることなく、通常の機械切削加工とプレス加
工とにより容易に形成できるので加工性にすぐ
れ、しかも綿埃が溜らない。
第9図はスライド部材2先端の変形例を示す拡
大側面図であり、この図において、スライド部材
2の先端に形成されている嵌合溝7の板厚方向側
壁部7a,7b(ただし、第9図には一側壁部7
aのみが示されている)は、それぞれフツク部材
1の反対方向に膨出している。
大側面図であり、この図において、スライド部材
2の先端に形成されている嵌合溝7の板厚方向側
壁部7a,7b(ただし、第9図には一側壁部7
aのみが示されている)は、それぞれフツク部材
1の反対方向に膨出している。
このように、嵌合溝7の板厚方向側壁部7a,
7bを膨出成形した複合針を、ダブルニツト編式
のダイヤル針に使用することで、このダイヤル針
のフツクとシリンダ針のフツク、つまりダイヤル
針に直交する軸線を有して配設されるシリンダ針
のフツク、とに掛け渡された給糸側に、オールド
ループが進入する不都合を防止できる。
7bを膨出成形した複合針を、ダブルニツト編式
のダイヤル針に使用することで、このダイヤル針
のフツクとシリンダ針のフツク、つまりダイヤル
針に直交する軸線を有して配設されるシリンダ針
のフツク、とに掛け渡された給糸側に、オールド
ループが進入する不都合を防止できる。
すなわち、ダイヤル針のスライド部材における
先端近傍に対応するオールドループORが矢印x
方向に移動して、上記給糸(図示せず)側へ進入
する不都合が防止され、ダブルニツト編成を可能
にする。
先端近傍に対応するオールドループORが矢印x
方向に移動して、上記給糸(図示せず)側へ進入
する不都合が防止され、ダブルニツト編成を可能
にする。
なお、膨出部の高さhはオールドループORの
糸径と略同じ値に設定することが望ましく、ま
た、両側壁部7a,7bのいずれか一方のみを膨
出させた構成としてもよい。しかも、スライド部
材2の先端はプレス加工によつてその原形を得た
のち、機械的な切削加工により嵌合溝7を形成す
る手順によつて製造されるから、事実上、両側壁
部7a,7bのそれぞれが膨出した構成になる。
糸径と略同じ値に設定することが望ましく、ま
た、両側壁部7a,7bのいずれか一方のみを膨
出させた構成としてもよい。しかも、スライド部
材2の先端はプレス加工によつてその原形を得た
のち、機械的な切削加工により嵌合溝7を形成す
る手順によつて製造されるから、事実上、両側壁
部7a,7bのそれぞれが膨出した構成になる。
以上説明したように、この発明によればスライ
ド部材とフツク部材の剛性が向上して、両者の変
形が防止され、これにより、フツクとスライド部
材先端との適正な噛み合いが確保されるととも
に、加工性にすぐれ、しかも綿埃の溜りを防止で
きる等の効果がある。
ド部材とフツク部材の剛性が向上して、両者の変
形が防止され、これにより、フツクとスライド部
材先端との適正な噛み合いが確保されるととも
に、加工性にすぐれ、しかも綿埃の溜りを防止で
きる等の効果がある。
図面はこの発明の実施例を示し、第1図はフツ
ク部材とスライド部材の分解側面図、第2図は第
1図の−線に沿う断面図、第3図は同−
線に沿う断面図、第4図はスライド部材先端の拡
大断面図、第5図はフツクとフツク向きの嵌合溝
との嵌合状態を示す拡大平面図、第6図はスライ
ド部材がフツク閉成位置にある時の側面図、第7
図はスライド部材がフツク開放位置にある時の側
面図、第8図は第6図における−線に沿う断
面図、第9図はスライド部材先端の変形例を示す
拡大側面図である。 1……フツク部材、1B……フツク、1b……
開放端、2……スライド部材、3……溝状の案内
支持部、4……フオーク部、5……嵌合部、6…
…フオーク部、7……フツク向きの嵌合溝、7
a,7b……側壁部。
ク部材とスライド部材の分解側面図、第2図は第
1図の−線に沿う断面図、第3図は同−
線に沿う断面図、第4図はスライド部材先端の拡
大断面図、第5図はフツクとフツク向きの嵌合溝
との嵌合状態を示す拡大平面図、第6図はスライ
ド部材がフツク閉成位置にある時の側面図、第7
図はスライド部材がフツク開放位置にある時の側
面図、第8図は第6図における−線に沿う断
面図、第9図はスライド部材先端の変形例を示す
拡大側面図である。 1……フツク部材、1B……フツク、1b……
開放端、2……スライド部材、3……溝状の案内
支持部、4……フオーク部、5……嵌合部、6…
…フオーク部、7……フツク向きの嵌合溝、7
a,7b……側壁部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フツク部材とスライド部材とを有し、フツク
部材およびスライド部材がスライド部材の先端部
でフツク部材のフツクを閉じる閉成位置からフツ
クを開放する開放位置にわたつて往復移動可能に
なされている編機用の複合針において、上記フツ
ク部材のスライド部材と対向する側縁部にスライ
ド部材側に向けて膨出する溝状の案内支持部が長
手方向に沿つて形成され、この案内支持部にスラ
イド部材の嵌合部が往復移動自在に嵌合支持され
るとともに、フツク部材のスライド部材側に長手
方向前向き開放状のフオーク部が形成され、スラ
イド部材のフツク部材側に長手方向後向き開放状
のフオーク部が形成されており、これらフオーク
部が往復移動自在に互いに嵌合され、かつ上記ス
ライド部材の先端にフツクの閉成位置でこのフツ
クの開放端が嵌合される先端に向かい漸次拡開す
るフツク向きの嵌合溝を形成したことを特徴とす
る編機用の複合針。 2 上記嵌合溝の板厚方向両側壁部の少なくとも
一方がフツク部材の反対方向に膨出している特許
請求の範囲第1項記載の編機用の複合針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4501986A JPS62206069A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 編機用の複合針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4501986A JPS62206069A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 編機用の複合針 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62206069A JPS62206069A (ja) | 1987-09-10 |
JPH0154459B2 true JPH0154459B2 (ja) | 1989-11-20 |
Family
ID=12707631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4501986A Granted JPS62206069A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 編機用の複合針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62206069A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000071796A1 (fr) * | 1999-05-19 | 2000-11-30 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Aiguille composite |
WO2001031101A1 (fr) * | 1999-10-27 | 2001-05-03 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Mecanisme de guidage d'un element de tricotage et aiguille composee incorporant ce mecanisme de guidage |
WO2002034985A1 (fr) * | 2000-10-20 | 2002-05-02 | Shima Seiki Mfg.,Ltd. | Aiguille composite |
WO2005001186A1 (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-06 | Shima Seiki Manufacturing, Ltd. | 複合針 |
-
1986
- 1986-02-28 JP JP4501986A patent/JPS62206069A/ja active Granted
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000071796A1 (fr) * | 1999-05-19 | 2000-11-30 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Aiguille composite |
WO2001031101A1 (fr) * | 1999-10-27 | 2001-05-03 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Mecanisme de guidage d'un element de tricotage et aiguille composee incorporant ce mecanisme de guidage |
US6568223B1 (en) | 1999-10-27 | 2003-05-27 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Guide mechanism of knitting member and compound needle assembling the guide mechanism therein |
WO2002034985A1 (fr) * | 2000-10-20 | 2002-05-02 | Shima Seiki Mfg.,Ltd. | Aiguille composite |
US6904774B2 (en) | 2000-10-20 | 2005-06-14 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Composite needs |
KR100706655B1 (ko) * | 2000-10-20 | 2007-04-11 | 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 | 복합 바늘 |
WO2005001186A1 (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-06 | Shima Seiki Manufacturing, Ltd. | 複合針 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62206069A (ja) | 1987-09-10 |
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