JP2942795B2 - メリヤス編針 - Google Patents
メリヤス編針Info
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- JP2942795B2 JP2942795B2 JP63208456A JP20845688A JP2942795B2 JP 2942795 B2 JP2942795 B2 JP 2942795B2 JP 63208456 A JP63208456 A JP 63208456A JP 20845688 A JP20845688 A JP 20845688A JP 2942795 B2 JP2942795 B2 JP 2942795B2
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- Japan
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- hook
- needle
- groove
- guide groove
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉤針とこの鉤針の鉤口を開閉するための開
閉子（以下、シャトルという）とを備えたメリヤス編針
の改良に関するものである。
閉子（以下、シャトルという）とを備えたメリヤス編針
の改良に関するものである。
〔従来の技術〕 従来、編機において編目を形成するメリヤス編針では
ラッチ針，ひげ針或いはスライド針や複合針が知られて
いて、なかでも、針幹に形成した縦溝にラッチがリベッ
トにより揺動自在に取付けられ、リベットを中心として
回動するラッチでフックを開閉するラッチ針或いはひげ
針の欠点を排除する目的で、ガイド溝に開閉子を往復動
自在に設けた専用カムでフックに対して接離させるスラ
イド針や複合針が用いられるようになった。
ラッチ針，ひげ針或いはスライド針や複合針が知られて
いて、なかでも、針幹に形成した縦溝にラッチがリベッ
トにより揺動自在に取付けられ、リベットを中心として
回動するラッチでフックを開閉するラッチ針或いはひげ
針の欠点を排除する目的で、ガイド溝に開閉子を往復動
自在に設けた専用カムでフックに対して接離させるスラ
イド針や複合針が用いられるようになった。
この従来のラッチ針では、ラッチの運動が円弧になる
ので糸を溝縁と挟んでフィラメント切れ発生が多く、し
かも高速で針を進退させるとラッチの往復回動によるあ
おりも激しくラッチの枢支部の早期損傷やラッチ先端部
（スプーン部）がフック先端並びに溝座に衝突してフッ
ク、ベラ穴及びリベットピンの摩耗やラッチ破損のトラ
ブルが多発するし、ルーフがラッチを越えるときノック
オーバークリアリングで糸抜け抵抗が大きくループが伸
ばされて編目を不安定にするばかりか毛羽立ち、糸切れ
を起こしやすい、しかも風綿除去のための底抜き窓を針
幹に設けると針幹強度不足となるし、ラッチ製作も煩雑
で生産性、コストが割り高となる欠点があった。
ので糸を溝縁と挟んでフィラメント切れ発生が多く、し
かも高速で針を進退させるとラッチの往復回動によるあ
おりも激しくラッチの枢支部の早期損傷やラッチ先端部
（スプーン部）がフック先端並びに溝座に衝突してフッ
ク、ベラ穴及びリベットピンの摩耗やラッチ破損のトラ
ブルが多発するし、ルーフがラッチを越えるときノック
オーバークリアリングで糸抜け抵抗が大きくループが伸
ばされて編目を不安定にするばかりか毛羽立ち、糸切れ
を起こしやすい、しかも風綿除去のための底抜き窓を針
幹に設けると針幹強度不足となるし、ラッチ製作も煩雑
で生産性、コストが割り高となる欠点があった。
この諸欠点を解決するために、フックを開閉するスラ
イド片を直線往復動させるスライド針や複合針では小さ
いストロークでフックを開閉できて編目形成機能がラッ
チ針よりも良好になるものの、その編目形成を円滑に行
わせるためにはスライダの形状に高い精度を要求させる
ことと、スライド片が針幹に組込まれるのにガイド溝に
嵌入されているだけであるため分離しやすく、飛び出し
たりする支障やスライドの不安定要因となりやすく問題
となるし、取扱上においても煩雑化する結果となる。
イド片を直線往復動させるスライド針や複合針では小さ
いストロークでフックを開閉できて編目形成機能がラッ
チ針よりも良好になるものの、その編目形成を円滑に行
わせるためにはスライダの形状に高い精度を要求させる
ことと、スライド片が針幹に組込まれるのにガイド溝に
嵌入されているだけであるため分離しやすく、飛び出し
たりする支障やスライドの不安定要因となりやすく問題
となるし、取扱上においても煩雑化する結果となる。
本発明は、従来の欠点、特にラッチ針の持っている問
題点を排除してスライド針において開閉子をループによ
って開閉操作させて良好は編目形成機能を与え、針構内
における少ない往復動作によって編成効率も著しく高め
られ、しかも高い耐久性を有するメリヤス編針を構成簡
単で製作容易，安価な形態で提供することを目的とした
ものである。
題点を排除してスライド針において開閉子をループによ
って開閉操作させて良好は編目形成機能を与え、針構内
における少ない往復動作によって編成効率も著しく高め
られ、しかも高い耐久性を有するメリヤス編針を構成簡
単で製作容易，安価な形態で提供することを目的とした
ものである。
本発明は先端にフックを有し針幹の長手方向に案内溝
を設けた鉤針と、前記案内溝に摺動可能に挿入された前
記フックの鉤口部分を開閉するシャトルとを備えたメリ
ヤス編針において、前記シャトルは前記フックに沿う一
端を円弧状隅角部を持った略垂直面とし、かつループを
引掛けうる他端を流線形状の係支面に形成したものから
なり、前記案内溝に沿った長孔状又は溝状の案内部を設
け、該案内部に嵌挿する支承用のリベットを案内溝の溝
側壁に備えてシャトルを案内溝内にループで往復摺動可
能に設け、シャトル上縁面をゆるやかに湾曲し、針幹の
スロート部高さより高く保持したことを特徴とするもの
である。
を設けた鉤針と、前記案内溝に摺動可能に挿入された前
記フックの鉤口部分を開閉するシャトルとを備えたメリ
ヤス編針において、前記シャトルは前記フックに沿う一
端を円弧状隅角部を持った略垂直面とし、かつループを
引掛けうる他端を流線形状の係支面に形成したものから
なり、前記案内溝に沿った長孔状又は溝状の案内部を設
け、該案内部に嵌挿する支承用のリベットを案内溝の溝
側壁に備えてシャトルを案内溝内にループで往復摺動可
能に設け、シャトル上縁面をゆるやかに湾曲し、針幹の
スロート部高さより高く保持したことを特徴とするもの
である。
本発明のメリヤス編針でのループＲの形成過程では、
針幹２がフック１にてループを引掛けながら針床Ｓ上を
後退する（第５図（１））ときシャトル４に掛かってい
るループＲは抜け、目を形成する（第５図（２））が、
さらに後退するとフック１に掛かっているループR1を残
し、シャトル４の一端4aで閉鎖された開口部分から抜け
ずに維持し（第５図（３））、針幹２が前進するとき新
ループR1がループＲで引張られてシャトル４をリベット
77を介して案内部６中に移動して案内溝３に移動するこ
とになり、ループR1を溝側壁斜辺（針幹上辺で前スロー
ト部）に乗り移ることになる（第５図（４）（５））。
更に針幹２が前進するとシャトル４は完全に案内溝３に
後退位置となり、フックを開口した状態としてループR1
はシャトル４の上辺を滑り案内されつつシャトル４がリ
ベット７で案内部６の末端に係止されて停止しているの
で、ループR1はシャトル４の上辺に押し上げられること
になる（第５図（６））。次でフック１を開口した状態
で針幹２が前進し続けるとシャトル４の他端4bから針幹
２に移動するまで、即ちループR1はシャトル４の他端4b
に至りループR1はループ拡張せずにスムーズに針幹２の
上辺に乗り移る（第５図（７））、さらに針幹２の背面
に案内される（第５図（８））。かくして針幹２が後退
しはじめるとループR1はシャトル４の他端4bに係支され
（第５図（９））にてシャトル４を保持することとな
り、シャトル４を残して針幹２のみが移動して、即ちリ
ベット７が案内部６中をすべって移動することになって
シャトル４の一端4aがフック１に順次接近することにな
る（第５図（10）（11））。
針幹２がフック１にてループを引掛けながら針床Ｓ上を
後退する（第５図（１））ときシャトル４に掛かってい
るループＲは抜け、目を形成する（第５図（２））が、
さらに後退するとフック１に掛かっているループR1を残
し、シャトル４の一端4aで閉鎖された開口部分から抜け
ずに維持し（第５図（３））、針幹２が前進するとき新
ループR1がループＲで引張られてシャトル４をリベット
77を介して案内部６中に移動して案内溝３に移動するこ
とになり、ループR1を溝側壁斜辺（針幹上辺で前スロー
ト部）に乗り移ることになる（第５図（４）（５））。
更に針幹２が前進するとシャトル４は完全に案内溝３に
後退位置となり、フックを開口した状態としてループR1
はシャトル４の上辺を滑り案内されつつシャトル４がリ
ベット７で案内部６の末端に係止されて停止しているの
で、ループR1はシャトル４の上辺に押し上げられること
になる（第５図（６））。次でフック１を開口した状態
で針幹２が前進し続けるとシャトル４の他端4bから針幹
２に移動するまで、即ちループR1はシャトル４の他端4b
に至りループR1はループ拡張せずにスムーズに針幹２の
上辺に乗り移る（第５図（７））、さらに針幹２の背面
に案内される（第５図（８））。かくして針幹２が後退
しはじめるとループR1はシャトル４の他端4bに係支され
（第５図（９））にてシャトル４を保持することとな
り、シャトル４を残して針幹２のみが移動して、即ちリ
ベット７が案内部６中をすべって移動することになって
シャトル４の一端4aがフック１に順次接近することにな
る（第５図（10）（11））。
そしてリベット７が案内部６の端縁に当たるとシャト
ル４がフック１を閉じること（第５図（12））となって
からループR1は針幹２の後退移動でシャトル４の上辺に
すべらせて残し（第５図（１））、フック１では糸を引
掛けて引張りつつ、ついにはループR1をフック１の先端
から抜き（第５図（２））、前記工程を繰り返し、シャ
トル４の開閉操作をループR1で行い編目形成を能率よく
行い、特にシャトル４をフック１とは閉鎖時に連続して
おり、糸が引掛かることがなく糸の毛羽立ちや糸切れを
防止し、さらにループがフック１とシャトル４との間に
割り込んでフック１内に落ち込むことなく糸抜け抵抗も
少なく、ループの伸びもなく編目形成を良好にし、針に
大きな負担が掛からないので高速運転にも十分安定した
編成作業が可能となるものである。
ル４がフック１を閉じること（第５図（12））となって
からループR1は針幹２の後退移動でシャトル４の上辺に
すべらせて残し（第５図（１））、フック１では糸を引
掛けて引張りつつ、ついにはループR1をフック１の先端
から抜き（第５図（２））、前記工程を繰り返し、シャ
トル４の開閉操作をループR1で行い編目形成を能率よく
行い、特にシャトル４をフック１とは閉鎖時に連続して
おり、糸が引掛かることがなく糸の毛羽立ちや糸切れを
防止し、さらにループがフック１とシャトル４との間に
割り込んでフック１内に落ち込むことなく糸抜け抵抗も
少なく、ループの伸びもなく編目形成を良好にし、針に
大きな負担が掛からないので高速運転にも十分安定した
編成作業が可能となるものである。
本発明の実施例を第１〜５図を参照しつつ説明する
と、先端にフック１を有し針幹２の長手方向に案内溝３
を設けた鉤針と、前記案内溝３に滑動可能に挿入された
前記フック１の鉤口部分を開閉するシャトル４とを備え
たメリヤス編針において、前記シャトル４は前記フック
１に沿う一端を円弧状隅角部を持った略垂直面4aとし、
かつループR,R1を引掛けうる他端を流線形状の係支面4b
に形成したものからなり、前記案内溝３に沿った長孔状
又は溝状の案内部６を設け、該案内部６に嵌挿する支承
用のリベット７を案内溝３の溝側壁3a,3bに備えてシャ
トル４を案内溝内にループＲで往復摺動可能に設け、シ
ャトル上縁面をゆるやかに湾曲し、針幹２のスロート部
高さより高く保持した構成としてある。
と、先端にフック１を有し針幹２の長手方向に案内溝３
を設けた鉤針と、前記案内溝３に滑動可能に挿入された
前記フック１の鉤口部分を開閉するシャトル４とを備え
たメリヤス編針において、前記シャトル４は前記フック
１に沿う一端を円弧状隅角部を持った略垂直面4aとし、
かつループR,R1を引掛けうる他端を流線形状の係支面4b
に形成したものからなり、前記案内溝３に沿った長孔状
又は溝状の案内部６を設け、該案内部６に嵌挿する支承
用のリベット７を案内溝３の溝側壁3a,3bに備えてシャ
トル４を案内溝内にループＲで往復摺動可能に設け、シ
ャトル上縁面をゆるやかに湾曲し、針幹２のスロート部
高さより高く保持した構成としてある。
この場合、前記シャトル４は案内溝３に嵌入されてル
ープＲにより押されて前後に移動してフック１が開閉さ
れることとなり、該シャトル４が案内溝３から飛び出す
ことがないようにリベット７で針幹２に支承されてい
る。このシャトル４には長孔の案内部６を形成して針幹
２の溝側壁3a,3bに固定されたリベットで組み込んでい
るが、ループＲがシャトル４からフック１に乗り移ると
きに乗り移りミスや糸割れの危険がないようにシャトル
４の両端部4a,4bの形状と共に、フック先端形状をも考
慮してある。
ープＲにより押されて前後に移動してフック１が開閉さ
れることとなり、該シャトル４が案内溝３から飛び出す
ことがないようにリベット７で針幹２に支承されてい
る。このシャトル４には長孔の案内部６を形成して針幹
２の溝側壁3a,3bに固定されたリベットで組み込んでい
るが、ループＲがシャトル４からフック１に乗り移ると
きに乗り移りミスや糸割れの危険がないようにシャトル
４の両端部4a,4bの形状と共に、フック先端形状をも考
慮してある。
そしてシャトル４がフック１を閉じるときに完全に閉
じるように、またループＲでシャトル４の前後移動がし
やすいようにシャトル４の両端4a,4bを含めてシャトル
４の形状を第６〜７図例のようにすることもできる。
じるように、またループＲでシャトル４の前後移動がし
やすいようにシャトル４の両端4a,4bを含めてシャトル
４の形状を第６〜７図例のようにすることもできる。
また、前記案内部６としては、第８図例のように針幹
２の案内溝３の内側面に案内部６として凹状溝61をフッ
ク１の対向面からシャトル４のストローク長さを設け
て、この凹状溝61にシャトル４を挟んだまま溝側壁3a,3
bの外側から内側にプレスで突出した押出ピン71を嵌挿
させてシャトル４を針幹２の案内溝３に摺動自在に組み
込んでもよいし、さらに第９図例のように針幹２に形成
される案内溝３の両溝側壁3a,3bに案内部６としてスリ
ット状開口62を設け、該スリット状開口62に嵌入される
支承用ピン72をシャトル４の両側面より突出して備え、
シャトル４を針幹２の案内溝３に前後移動できるように
組み込み、該案内溝３からシャトル４が飛び出ることが
ないようにしてもよい。
２の案内溝３の内側面に案内部６として凹状溝61をフッ
ク１の対向面からシャトル４のストローク長さを設け
て、この凹状溝61にシャトル４を挟んだまま溝側壁3a,3
bの外側から内側にプレスで突出した押出ピン71を嵌挿
させてシャトル４を針幹２の案内溝３に摺動自在に組み
込んでもよいし、さらに第９図例のように針幹２に形成
される案内溝３の両溝側壁3a,3bに案内部６としてスリ
ット状開口62を設け、該スリット状開口62に嵌入される
支承用ピン72をシャトル４の両側面より突出して備え、
シャトル４を針幹２の案内溝３に前後移動できるように
組み込み、該案内溝３からシャトル４が飛び出ることが
ないようにしてもよい。
なお、前記シャトル４は断面縦長の長方形形状で、そ
の背面は前記溝側壁3a,3bの最高高さ（上下方向の寸
法）即ちスロート部21より高くするか或いは同等若しく
はその近傍に位置する寸法としてあるが、少なくとも上
辺は湾曲面又は直線状面に形成するのがよく、必要に応
じてシャトル４の一端4a側で湾曲又は傾斜させてフック
１に引掛かりができない連続面を形成する寸法形状にす
ることが考慮される。例えば、針幹２に形成した案内溝
３に往復摺動する開閉子のシャトル４が、摺動方向に沿
った長孔の案内部６を設けたものでフック側の一端が垂
直面で、角部のない丸味及び／又は斜面を介して上縁面
に連なり、該上縁面が針幹２のスロート部21の高さより
高い寸法であって、他端にループ係支面、例えば切欠、
凹面又は段状面を形成したメリヤス編針用の開閉子とす
ることも有効である。
の背面は前記溝側壁3a,3bの最高高さ（上下方向の寸
法）即ちスロート部21より高くするか或いは同等若しく
はその近傍に位置する寸法としてあるが、少なくとも上
辺は湾曲面又は直線状面に形成するのがよく、必要に応
じてシャトル４の一端4a側で湾曲又は傾斜させてフック
１に引掛かりができない連続面を形成する寸法形状にす
ることが考慮される。例えば、針幹２に形成した案内溝
３に往復摺動する開閉子のシャトル４が、摺動方向に沿
った長孔の案内部６を設けたものでフック側の一端が垂
直面で、角部のない丸味及び／又は斜面を介して上縁面
に連なり、該上縁面が針幹２のスロート部21の高さより
高い寸法であって、他端にループ係支面、例えば切欠、
凹面又は段状面を形成したメリヤス編針用の開閉子とす
ることも有効である。
該一端4aはフック１の先端に当接しないが可及的に近
接させた位置で停止するようにしてもよいが、凹面部な
どをフック先端及び／又はシャトル一端4aに形成する
か、またはフック上部にかぶさる状態のシャトル形成に
し、多少フック１とオーバーラップしても連続面を形成
するようにしてもよい。またシャトル４の他端4bは流線
形に湾曲してループＲの引張りによってシャトル４がフ
ック１を閉方向に作用し、かつループ抜きも円滑にでき
るようにしてあるが、必要に応じ係支用凹面を形成して
もよい。いずれにしてもシャトル４の底面は針幹２の案
内溝３底面と摺動する直線状底面を一部に持ち、シャト
ル４が円滑にフック１を開閉するようにしてある。ま
た、シャトル４は編目の抜けを容易にするために、なだ
らかに傾斜して曲げたフック１に対し平行に沿わせた前
方一端4aを有すると共に、シャトル４の先端部の下方部
はフック１の先端部の上方部に形成した凹部に嵌入接触
しても重合状態で係止させる形態としてもよい。
接させた位置で停止するようにしてもよいが、凹面部な
どをフック先端及び／又はシャトル一端4aに形成する
か、またはフック上部にかぶさる状態のシャトル形成に
し、多少フック１とオーバーラップしても連続面を形成
するようにしてもよい。またシャトル４の他端4bは流線
形に湾曲してループＲの引張りによってシャトル４がフ
ック１を閉方向に作用し、かつループ抜きも円滑にでき
るようにしてあるが、必要に応じ係支用凹面を形成して
もよい。いずれにしてもシャトル４の底面は針幹２の案
内溝３底面と摺動する直線状底面を一部に持ち、シャト
ル４が円滑にフック１を開閉するようにしてある。ま
た、シャトル４は編目の抜けを容易にするために、なだ
らかに傾斜して曲げたフック１に対し平行に沿わせた前
方一端4aを有すると共に、シャトル４の先端部の下方部
はフック１の先端部の上方部に形成した凹部に嵌入接触
しても重合状態で係止させる形態としてもよい。
第10〜11図例では、フック１とシャトル４の一端4aと
をオーバーラップして衝突することなく嵌挿できる形態
とし、ループＲの移動を円滑にできるようにした一例で
フック１の先端に凹部11と該凹部11に嵌合する面取部５
をシャトル４側に設けたもので、必要に応じシャトル一
端4a側のみにフック先端の嵌入する面取部５を設けても
よい。
をオーバーラップして衝突することなく嵌挿できる形態
とし、ループＲの移動を円滑にできるようにした一例で
フック１の先端に凹部11と該凹部11に嵌合する面取部５
をシャトル４側に設けたもので、必要に応じシャトル一
端4a側のみにフック先端の嵌入する面取部５を設けても
よい。
本発明は、シャトル４は前記フック１に沿う一端を円
弧状隅角部を持った略垂直面4aとし、かつループR,R1を
引掛けうる他端を流線形状の係支面4bに形成したものか
らなり、前記案内溝３に沿った長孔状又は溝状の案内部
６を設け、該案内部６に嵌挿する支承用のリベット７を
案内溝３の溝側壁3a,3bに備えてシャトル４を案内溝内
にループＲで往復摺動可能に設け、シャトル上縁面をゆ
るやかに湾曲し、針幹２のスロート部高さより高く保持
したことにより、シャトルの開閉操作をループで行って
編目形成を能率よくでき、ループがシャトルからフック
に乗り移るときに乗り移りミスや糸割れのおそれもな
く、特にシャフトとフックとは閉鎖時には連続していて
糸が引掛かることがなく、小さいストロークで高速でフ
ックを開閉できて編目形成機能が良好で、かつループで
開閉子が押されているため、フックと開閉子との間にル
ープが割り込むことを適確に防止でき、編目も安定化さ
れるし、風綿詰りもなく針に大きな負担もかからないの
で高速運転にも適し、フックの開閉子が針幹に適確に保
持されていて飛び出し事故や取扱上支承となることな
く、しかも開閉子がフック先端並びに溝座に衝突してフ
ック折れ，溝割れ，フック摩耗，開閉子破損のトラブル
もなくなると共に、ループが開閉子を越えるときにも糸
抜け抵抗が小さく、ループが伸ばされずに編目を安定に
するほか、毛羽立ち，糸切れ発生も少なく、商品価値の
高い製品を編成できるし、編成効率も大幅な向上がはか
られ、さらに開閉子を作動させるのにカムやバット部分
を必要としないので、構成簡単で製作容易であり、生産
性も高められ低コストな加工で生産することができ、安
定した確実な編成作業ができるメリヤス編針とすること
ができる。
弧状隅角部を持った略垂直面4aとし、かつループR,R1を
引掛けうる他端を流線形状の係支面4bに形成したものか
らなり、前記案内溝３に沿った長孔状又は溝状の案内部
６を設け、該案内部６に嵌挿する支承用のリベット７を
案内溝３の溝側壁3a,3bに備えてシャトル４を案内溝内
にループＲで往復摺動可能に設け、シャトル上縁面をゆ
るやかに湾曲し、針幹２のスロート部高さより高く保持
したことにより、シャトルの開閉操作をループで行って
編目形成を能率よくでき、ループがシャトルからフック
に乗り移るときに乗り移りミスや糸割れのおそれもな
く、特にシャフトとフックとは閉鎖時には連続していて
糸が引掛かることがなく、小さいストロークで高速でフ
ックを開閉できて編目形成機能が良好で、かつループで
開閉子が押されているため、フックと開閉子との間にル
ープが割り込むことを適確に防止でき、編目も安定化さ
れるし、風綿詰りもなく針に大きな負担もかからないの
で高速運転にも適し、フックの開閉子が針幹に適確に保
持されていて飛び出し事故や取扱上支承となることな
く、しかも開閉子がフック先端並びに溝座に衝突してフ
ック折れ，溝割れ，フック摩耗，開閉子破損のトラブル
もなくなると共に、ループが開閉子を越えるときにも糸
抜け抵抗が小さく、ループが伸ばされずに編目を安定に
するほか、毛羽立ち，糸切れ発生も少なく、商品価値の
高い製品を編成できるし、編成効率も大幅な向上がはか
られ、さらに開閉子を作動させるのにカムやバット部分
を必要としないので、構成簡単で製作容易であり、生産
性も高められ低コストな加工で生産することができ、安
定した確実な編成作業ができるメリヤス編針とすること
ができる。
図面は本発明の実施例を示し、第１図は一部の側面図、
第２図はシャトル部の側面部、第３図は第１図Ｉ−Ｉ線
における縦断面図、第４図は分離状態を示す一部切欠斜
面図、第５図（１）〜（12）は作用状態の説明側面図、
第６図は他の実施例の一部の側面図、第７図はそのシャ
トル部の側面図、第８図及び第９図はさらに他の実施例
の分離状態を示す一部切欠斜面図、第10図は他の実施例
の斜面図、第11図はその平面図である。 １……フック、２……針幹、21……スロート部、３……
案内溝、3a,3b……溝側壁、４……シャトル、５……面
取部、６……案内部、７……リベット、71……押出ピ
ン、R,R1……ループ、Ｓ……針床。
第２図はシャトル部の側面部、第３図は第１図Ｉ−Ｉ線
における縦断面図、第４図は分離状態を示す一部切欠斜
面図、第５図（１）〜（12）は作用状態の説明側面図、
第６図は他の実施例の一部の側面図、第７図はそのシャ
トル部の側面図、第８図及び第９図はさらに他の実施例
の分離状態を示す一部切欠斜面図、第10図は他の実施例
の斜面図、第11図はその平面図である。 １……フック、２……針幹、21……スロート部、３……
案内溝、3a,3b……溝側壁、４……シャトル、５……面
取部、６……案内部、７……リベット、71……押出ピ
ン、R,R1……ループ、Ｓ……針床。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) D04B 35/02 - 35/08
Claims (3)
- 【請求項１】先端にフック１を有し針幹２の長手方向に
案内溝３を設けた鉤針と、前記案内溝３に滑動可能に挿
入され前記フック１の鉤口部分を開閉するシャトル４と
を備えたメリヤス編針において、前記シャトル４は前記
フック１に沿う一端を円弧状隅角部を持った略垂直面4a
とし、かつループR,R1を引掛けうる他端を流線形状の係
支面4bに形成したものからなり、前記案内溝３に沿った
長孔状又は溝状の案内部６を設け、該案内部６に嵌挿す
る支承用のリベット７を案内溝３の溝側壁3a,3bに備え
てシャトル４を案内溝内にループＲで往復摺動可能に設
け、シャトル上縁面をゆるやかに湾曲し、針幹２のスロ
ート部高さより高く保持したことを特徴とするメリヤス
編針。 - 【請求項２】前記針幹２に、凹状溝の案内部６をフック
１と対向する対向面からシャトル４のストローク長さを
設けると共に、前記シャトル４を挟んだまま溝側壁3a,3
bの外側から内側に突出したプレス押出ピン71でリベッ
ト７を構成してシャトル４の案内部６に嵌挿したことを
特徴とする請求項１記載のメリヤス編針。 - 【請求項３】前記針幹２に形成される案内溝３の両溝側
壁にスリット状開口を設け、該スリット状開口に嵌入さ
れる支承用ピン７をシャトル両側面より突出して備えた
ことを特徴とする請求項１記載のメリヤス編針。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63208456A JP2942795B2 (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | メリヤス編針 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63208456A JP2942795B2 (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | メリヤス編針 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0261144A JPH0261144A (ja) | 1990-03-01 |
| JP2942795B2 true JP2942795B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=16556494
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63208456A Expired - Lifetime JP2942795B2 (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | メリヤス編針 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2942795B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3290555A1 (de) * | 2016-09-02 | 2018-03-07 | Ulrich Hofmann | Nadel zur maschenbildung an einer strick- oder kettenwirkmaschine, strick- oder kettenwirkmaschine mit mehreren solcher nadeln und verfahren zur herstellung einer solchen nadel |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114000256A (zh) * | 2021-12-10 | 2022-02-01 | 武汉纺织大学 | 一种短动程一体化复合舌针 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4842161A (ja) * | 1971-10-08 | 1973-06-19 |
-
1988
- 1988-08-24 JP JP63208456A patent/JP2942795B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3290555A1 (de) * | 2016-09-02 | 2018-03-07 | Ulrich Hofmann | Nadel zur maschenbildung an einer strick- oder kettenwirkmaschine, strick- oder kettenwirkmaschine mit mehreren solcher nadeln und verfahren zur herstellung einer solchen nadel |
| WO2018041945A1 (de) * | 2016-09-02 | 2018-03-08 | Ulrich Hofmann | Nadel zur maschenbildung an einer strick- oder kettenwirkmaschine, strick- oder kettenwirkmaschine mit mehreren solcher nadeln und verfahren zur herstellung einer solchen nadel |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0261144A (ja) | 1990-03-01 |
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