JPH01503358A - フレクシビリティが高いねじが刻設された針 - Google Patents

フレクシビリティが高いねじが刻設された針

Info

Publication number
JPH01503358A
JPH01503358A JP50346087A JP50346087A JPH01503358A JP H01503358 A JPH01503358 A JP H01503358A JP 50346087 A JP50346087 A JP 50346087A JP 50346087 A JP50346087 A JP 50346087A JP H01503358 A JPH01503358 A JP H01503358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
cannula
trocar
tip
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50346087A
Other languages
English (en)
Inventor
フォン・アルバティーニ,ビート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority claimed from PCT/US1987/001272 external-priority patent/WO1988009678A1/en
Publication of JPH01503358A publication Critical patent/JPH01503358A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 フレクシビリティが高いねじが刻設された針主亙皇豆見 本発明は、カニュールと皮下注射用の針に関し、さらに詳しく言えば、針を体の 中に固持するねじが刻設された部分と該部分を通過する液体の流量を最適切化す る大きい内径とを有する皮下注射用の針に関する。
主亙立■l 動脈、静脈またはその他の血管または体腔の中に差し込むかまたは挿入するため に使用される針は、血管または体腔から血液を取り出しかつ/または血液または 他の液体を血管または体腔に供給するために使用されている。このような針の一 般的な使い方の1つは血液の透析であり、該透析を実施するにさいしては、血液 が患者から取り出され、浄化され、しかるのち患者に戻される。透析や液体を体 の中に注入しかつ/または体から取り出すようなその他の医療的な処置を実施す るにさいしては、血液または他の液体が針−を通って流れる流量を最適化するこ とが望ましくかつ一般的に言って重要である。血液を透析装置に移送するために 使用されるチューブの直径は針の直径より大幅に太き断面積の大きさである。一 般的に、型土の横断面積力< itノ長サすわたって大きくなればなるほど、針 を通って流れる液体の流量は大きくなる。下記に示されているバーケン・ポアズ イユの式によれば、針を通って流れる液体の流量は針の半径(r)の4乗に比例 し、針の長さに反比例する。
ここで、Q−流量 r−導管の半径 ΔP=圧力の勾配 L=導管の長さ μ=定数 血液に安全に適用させることができる圧力の勾配(Δp)は、溶血(血液の破壊 )を伴うことなく圧力に耐えることができる血液の細胞の容量により制約される 。負圧が高いと、細胞の薄膜が壊れたり、溶血が生じる結果となる。したがって 、針を通る流動を最適化させる唯一の手段は、針の半径と長さを変えることであ る。目標となる血管から皮膚の表面までの距離や針を血管の中に挿入する最適切 な角度または好適な角度のごとき特をの要因のため、針の長さを変えることは困 難である。したがって、針を通る流量を増大させるために変更される上記の式の うちの最適で最も一般的なパラメーターは針の半径である。
腎臓透析の場合、透析患者に適用される血液の流量の限界値は、透析を必要とす る成人の患者が生命を維持するために週3回透析処置を受けなければならないこ とを考慮すればよく理解することができよう、したがって、他の要因を無視する として、ポアズイユの式によれば、針の長さにわたって針の内径を2倍にすると 、血液の流量を16倍増大させることができることとなり、この結果、各透析処 置に必要な時間を十六分の−に短縮することができる。このように、処置に必要 な時間を短縮することができると、透析処置を行うためのコストを大幅に低減さ せることができることになる。針の直径を10パーセント大きくするだけでも、 流量を約45パーセント(1,1’)増加させることができる。
従来の透析用の針の内径は約1.6から2.2閣までの範囲内にある(一般に1 6ゲージの針が使用されている)。
この内径は皮下注射に使用される針の直径よりおおむね大きい、このような針は 、通常、外径をできるだけ小さくし、内径をできるだけ太き(するため、0.0 5から0.1mまでの範囲内にある非常に薄い肉厚を持たせて製造されている。
横断面で見た直径が特に大きな針(例えば、ゲージの大きな針)を使用する場合 に特有な問題があることは勿論のことである0例えば、ゲージが大きい針は、細 い針を使用する場合より患者に与える苦痛が大きい。ゲージの大きい針を使用す ることにより生じた穴明けに伴う傷が大きければ大きいほど、回復に要する時間 が長くなる。さらに、ゲージの大きな針を使用すれば、上述のように穴が大きく なり、回復に要する時間が長くなる結果、感染を引き起こす危険が大きくなる。
針が嫌いな人はゲージの大きな針の使用を恐れる傾向が大きいことと関連した心 理的な要因もある。
これと関連して、皮膚と血管はフレキシブルでかつ弾性を有するものであるので 、ゆっくりした速度で引っ張ったとき、ある程度皮膚と血管が伸びることが知ら れている。皮膚や血管に穴を明けるために使用される針の傾斜した先端を除き、 透析に使用される針の直径は針の長さにわたってほぼ一様である。したがって、 従来の針は、比較的小さい穴の中に比較的大きな針を挿入することができるよう にするために皮膚や血管を伸ばすことができる特性を効果的に利用しておらず、 このため比較的大きな穴を明けてしまう。
また、従来の針、特に、長時間適所に保持しておくようにされた針の場合、血管 または体腔の中に挿入された後、適所に固定状態に針を保持させてお(ことがで きることに特有な問題がある。特に、このような針は、接着剤または他の固定手 段を使用することにより適所に保持されていなければならない。針の平滑な側で は十分な抵抗が生じないから、針を適所に保持することができないので、針がす ぐ動いてしまう。
本発明は、皮膚や血管または体腔の中に大きな穴を明けることなく血管の中に挿 入することができ、しかも所定の領域で針を動かないように保持することができ る内径の大きな針を提供することにより従来の針に付随する欠点を解消しようと するものである。
l亙立11 本発明は、皮膚や血管またはその他の内部組織に小さい穴を明ける先が尖った部 材を使用し、これにより直径が比較的大きなねじが刻設された円錐状の部材をね じ込ませ、患者の体を切ったりまたは引き裂きちぎったりして穴を明けるよりも むしろ、これらの組織を引っ張って穴を明けるようにした血管、体の器官、体腔 等の中に挿入される針に関する。針の内径は穴を明ける部材を取り外した後も大 きく、直径が比較的小さい部分は短く、針の長さの大部分にわたって内径は従来 の針より大幅に大きい。
本発明に係る針は、一端に尖った先端または傾斜部を備えている中空または中実 の套管針と、該套管針の回りにぴったりと配置されているとともに、取り外し可 能に套管針に取り付けられるカニエールとより成る。
套管針の尖った端部は、カニエールの端部を越えて延在している。套管針の尖っ た端部に隣接した端部の近傍においてカニエールに外ねじが刻設されているので 、挿入により穴が過度に大きくなることなく、皮膚、血管または他の筋肉組織の 中にカニエールをねじ込ませることができる。カニエールの端部は尖っておらず 、またカニニールが配置されている筋肉組織、血管またハ器官に損傷を与えるこ とを防止するとともに、血管と一列に並んだ状態にカニニールが曲がるようにす るため、カニニールはフレキシブルである。液体の流動を増大させるため、端部 に沿って穴がカニニールに形成されている。
套管針は取り外し可能にカニニールに取り付けられるとともに、好適にはカニニ ールの中にねじ込まれる。
套管針が中空の場合、血管の中に針を挿入した後、カニニールから套管針を取り 外すまで、套管針を通って血液が漏洩することを阻止するため、キャップが套管 針に取り付けられている。中空の套管針を使用する場合、血管のごとき所定の目 標領域に針装置を正しく挿入したとき、針が正しく挿入されていることを確認す るために、針装置の頚部の中を血液が流れていることを使用者が観察することが できるよう、尖った端部と反対側にあるカニニールと套管針の端部は半透明また め透明であることが好ましい。この透明な領域は、針の端部にチューブまたは他 の容器が取り付けられるまで液体の流動を阻止するために挾持することができる ようにするためフレキシブルな材料から形成されていることが好ましい。
本発明の別の実施例によれば、針は円錐形の形状を呈していて、中空であるとと もに、端部が斜めに尖っていて、外表面上にねじが刻設されている。この実施例 では、套管針は用意されていす、カニニールの尖った端部が同じ目的のために使 用される。この実施例の特長は、針の長さの大部分にわたって直径が比較的大き いので、平滑でむきだしの標準的な針と比べ、液体の流動容量を大きくすること ができることである。また、針のねじ部分がねじにより適所に保持されるので、 適所に針を固持するために必要な面倒な操作を少なくすることができる。さらに 、針はねじが刻設された円錐形の形状に作られているので、使用者は、大きな穴 を明けて円錐形の針の大きな直径を受け入れるよりもむしろ、小さい穴を明けて この穴を大きな穴に広げることができる。
さらに別の実施例に従った針は、その長さにわたって横断面積はほぼ一様であっ て、外表面上にねじが形成されているので、体の中に挿入することが容易である 。この実施例によれば、套管針を使用してもよく、套管針を使用しなくてもよい 、套管針を使用しない場合、針装置の端部は、体の中に直接挿入することができ るようにするため斜めに尖っている。
使用にさいしては、大または動物の患者の血管、体の器官、体腔等の中に本発明 に係る針を挿入するため、まず套管針の先端がカニニールの外ねじまで挿入され る。使用者は、透明な部分を通って血液が針の中を流れていることを観察するこ とにより、套管針の先端が血管の中に挿入されたことを検出することができる。
第2の工程で套管針上にあるカニニールが血管、体腔、器官等の中にねじ込まれ る。このようにして、針を取り囲んでいる皮膚や血管は、套管針より大きい外径 を有するカニニールにより切りこみをいれるかまたは引きちぎるよりもむしろ張 り広げられる。所定の箇所の中にカニニールをねじ込むと同時に套管針が取り外 されるので、入口の箇所と反対の位置にある血管の側で套管針が穴を明けること はない。この好適した実施例によれば、血管の中にカニニールをねじ込むにした がって、カニニールから套管針がねし戻される。このようにして、套管針の内径 より大きいカニニールの内径を露出させることができる。
カニニール内部の横断面積が大きいので、従来の細い皮下注射用の針または透析 用の針より早い速度で血液またはその他の液体を流動させることができる。さら に、本発明に係る針により切りこみをいれることによって明けられた穴は、従来 の針で明けた穴と同じ大きさであるかまたはこれより小さい。透析またはその取 り囲んでいる皮膚や血管は弛緩するので、部分的に穴を塞ぐことができる。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明に係る針を腕に当てかった状態にある患者を示す。
第2図は、血管の中に差し込まれた本発明に係る針の断面側面図である。
第3図は、カニニールが完全に血管の中に差し込まれているとともに、套管針が カニニールから部分的に取り外された状態にある本発明に係る針を示す。
第4図は、套管針がカニニールから完全に取り外された状態にある本発明に係る 針を示す。
並史星l亙 本発明に係る針は、透析、輸血、採血、静脈注射、動脈や静脈へのカテーテルの 差し込み、腹膜透析、患者の体の中に流体を流入させる速度または患者の体から 流体を流出させる速度を最適切代させなければならない流体を移送させるその他 の用途に使用することができる。
患者の腕に差し込まれた本発明に係る針10と、透析装置、TV供給用のびん、 血液または液体を集める容器等と連通したチューブ12とが第1図に示されてい る。
この明細書に説明されているように、上記の目的のいずれにも本発明を適用する ことができる。以下の説明は、一般的に血管から血液を取り出すことと関連した 本発明に係る針の使用に言及しているが、所要の結果を得るためのどのような医 学的な使用環境にも本発明を適用することができることは当業者には自明のこと である。
皮膚15を通って血管17の内部に差し込まれた本発明の一実施例に従った針が 第2図に示されている。針1゜は、2つの主な構成要素、すなわち、套管食+1 4とカニニール16とを備えている。套管針14は中空でもよく中実テモヨいが 、第2図に示されてbするように、套管針14は、標準的な皮下注射用の針のご とき中空の針に類似している。套管針14の先端18はカニエール16の端部2 0より下へ十分な距離下がって位置まで延在しており、先端18を血管17の中 に挿入したとき、カニエール16のうちねじ状でない部分だけが皮膚15を通過 している。
カニエール16の円錐形、とくにカニエール16上のねじ状の部分22について は、カニエール16の直径の変化にかかわりなく、ねじ状の部分22が等間隔に 隔置されていることが重要なことである。ねじ状の部分をこのように構成するこ とにより、一様かつ完全にカニエール16をねじ込むことができる。針が挿入さ れる血管または他の細胞組織を傷つけることを避けるため、カニエールの端部2 0は尖っていないことが好ましい。特に血管については、もしも端部20が尖っ ていると、該端部20が血管を傷つけたりまたは血管を完全に貫通して血腫が生 じるおそれがあるので、血管から血液を採取したり、血液の流れの中に液体を注 入することはできない。
カニエールのねじ状部分22を含めカニエールの端部20は、血管を傷つけるこ とを防止するためまた血管が延在する方向にカニエール16を曲げることができ るようにするため、フレキシブルな材料から作られていることが好ましい。この ようにカニエール16を構成することにより、血管の中で下流または上流に向か ってカニエール16を挿入してカテーテルを差し込んだり、またはカニエールを 血管に中で固持することができる。
ねじ状の部分22は図示のものより短くてもよく長くてもよい。また所要の結果 を得るため、全長にわたって円錐かつ/または円筒状態を呈してし)る部分を備 えていてもよい。また、カニエール16は、流体が流れる通路の数を増やして、 流動抵抗を少なくするため、カニエール16に沿って開口21を設けるようにし てもよし)。
開口21を設けない場合、流体をカニューlし16に中に入れる箇所または流出 させる箇所は端部20だけである。
しかし、血管17の中に位置ぎめされた部分または流体が充填された他の目標領 域に沿って開口21がカニエール16内に設けられている場合、血液は開口21 を通って流れるので、開口21を通って流れる血液の量を増やすことができる。
套管針14は、該套管針14をカニエール16に連結したり、逆にカニエール1 6との連結をはずすことができる連結手段によりカニエール16に取り付けられ てし)る。
第2図に示されている好適な実施例においては、套管針14の中央の部分は外ね じ24を備えており、一方、カニエール16の中央の部分は内ねじ26を備えて いる。カニエールの内ねじ26は套管針の外ねじ24とぴったりと螺合して、液 体を通さない封止状態を形成していることが好ましい。このように構成すること により、ねじを通って血液が漏洩するようなことはない。
カニエール16の端部30まで延在した頚部28が套管針の外ねじ24の上に設 けられている。この好適な実施例においては、把持手段32が套管針14め端部 36に取り付けられている。使用にさいしては、套管針14を把持して回し、ね じを利用してカニエール16から套管針14を取り出すことを容易にするために 把持手段32が使用される。套管針が中空である場合、血液またはその他の流体 が流れていることを使用者が観察することができるようにするため、套管針の頚 部28とカニエールの頚部38の両方とも半透明または透明であることが好まし い。このようにすれば、使用者が正しく針を血管の中に挿入したとき、血液が頚 部を流れていることを目視することができる。套管針14をカニエール16から 取り出した後、カニエールの頚部38を挾持することにより血液がカニエールを 通って流れることを阻止することができるようにするため、カニエールの頚部3 8はフレキシブルであることが好ましい。
好適な実施例によれば、套管針が中空である場合、第1図に示されているチュー ブ12をカニエール16の端部30に取り付ける前に血液が套管針から漏洩する ことを阻止するため、套管針の端部36にキャップ34がかぶせられる。
先端20におけるカニエール16の内径は套管針14の外径にほぼ等しく、また カニエール16の最小内径は套管針14または他の透析用の針の内径より大幅に 大きい。
しかし、当業者であれば容易に理解することができるように、本発明は上記のよ うに限定されている直径の大きさの範囲により制約を受けるものではない。
カニエール16の端部20は套管針14の先端18に比較的しっかりと封止され ているので、套管針により作られた穴の中にカニエールを差し込むことができる 。このように構成されているので、カニエールを皮膚や筋肉組織や血管に挿入し たときに生じる傷を最小程度に抑えることができる。しかし、カニエール16か ら套管針14を取り外すことができないはどきつ(、カニエール16の端部20 が套管針14の端部18と係合しているわけではない。好適な実施例によれば、 皮膚15と血管17を通ってカニエール16を挿入することにより生じる傷を最 小程度に抑えるため、套管針14とカニエール16との間の段19をできるだけ 小さくすることが好ましい。ねじを利用して血管の中にカニエールを挿入するこ とができるようにするため、段19は平滑でかつフレキシブルであるが、ねじが 形成されている部分22は比較的硬めに作られている。
カニエール16の外ねじの部分22を利用することにより、皮膚15と血管17 に形成された穴を大きく広げることなく前記穴の中にカニエール16をねじ込む ことが可能である。カニエールの端部20まで針10を患者に中に挿入シた後、 第3図に示されてしするように、皮膚15と血管17ノ中にカニュールがねじ込 まれる。套管針14に関してまたは患者に関してカニュール16を保持しかつカ ニュールは上部に頚部38を備えており、套管針の把持手段32を収容すること ができるよう外開きになっている端部30が前記頚部38の上に設けられている 。針lOに取り付けられたチューブ、カテーテル、注射器等をしっかりと保持す ることができるようにするためにカニュールの頚部38が形成されている。注射 器、チューブ等に迅速かつ確実に取り付けることができるようにするため、ルア ー・ロック・タイプのファスナーを取り付けることが好ましい。
別の実施例によれば、本発明に係る針は斜めに尖らせたエツジと、該エツジの上 に位置しているねじ部分を備えており、針の一般的な形状は円錐形を呈している 。しかし、この実施例では、套管針は用意されていない、その代わり、カニュー ルの端部20を斜めに尖らせていて、皮膚を貫通して血管の中に切り込ませるよ うになっている。この実施例に従った針が従来のものより優れている特長は、円 錐形の形状に構成されているので、従来のものより流量が大きいことである。針 の全長にわたって円錐形に構成することを必要としないことは勿論のことであり 、針の長さの一部を円筒状に形成するようにしてもよい。上述のように、ねじを 利用することにより、皮膚と血管を貫通して大きな穴を明けるよりもむしろ皮膚 と血管を引っ張りながら、痛みが少ない状態で容易に針を患者に挿入することが できる。さらに、ねじを利用することにより、押し出されつつある針に抵抗を与 えることができるから、針装置を患者にしっかりと保持することが容易となる。
針を押し出すためには、針が貫通する皮膚または筋肉組織をねじを介して引っ張 るかまたは針を回して穴から針をねし動かすようにしなければならない、この構 成は、穴から直接針だけを摺動させるようにした平滑で壁面を有する円筒状の針 とは異なっている。
本発明の別の実施例によれば、針は円筒状に形成されているとともに、ねじが刻 設されている。この実施例に従った針は、ねじが刻設された針が持つ特長をすべ て備えているが、流体の流量を増大させるという特別な特長は得ることができな い。
本発明の別の実施例によれば、套管針は中実であって先が尖っており、露出した 長さに沿ってねじが刻設されている。カニュールが套管針を取り囲んでいて、上 述の第1の実施例について説明されたようにねじが刻設されている。この実施例 は、カニュールが筋膜を貫通して配置されているとともに、非常に丈夫な薄膜が 腹膜腔の上に延設されていて、液体を該腹膜腔に中に圧送し、しかるのち腹膜腔 から取り出すようにされた腹膜透析に使用して特に効果があるように考えられる 。この使用例の場合、筋膜を貫通してカニュールを押し出すことは非常に困難で あり、従来の針を使用する場合、大きな力をカニュールに加えなければならない 。しかし、この実施例によれば、圧力を直接加えることにより筋膜に穴を明ける ことなく、効果的かつ能率よく針を筋膜の中にねじ込ませることができる。
針を使用するにさいしては、第2図に示されているように、カニュールのねじ部 22が皮膚15に近接するまで、皮膚15を貫通して血管17の中に套管針14 が挿入される。このとき、カニュール把持手段40を使用してカニュール16を 回し、これにより皮膚15を通って血管17の中にカニュール16をねじ込む。
カニュール16の回転と同時に套管針14が動くことがないよう保持されている ので、第2図に示されている最初の挿入のさいに占めた位置よりもさらに套管針 14が血管の中に挿入されることはない。第3図に示されているように、套管針 の頚部28a はカニュールの端部30a の外側で露出している。この状態に おいては、套管針の先端18aが血管17aに関して占めている位置は、第2図 に示されているような套管針の先端18が血管17に関して占めている位置とほ ぼ同じである。
第3図は、カニュール16aを完全に血管17aの中に挿入し、套管針14aを カニュール16aから部分的に引っ込めた後における本発明に係る針10の構成 要素が占めている位置を示す。第3図に記入されているアルハベットの表示″a ″は、カニュール16aを挿入し、套管針16aを部分的に引っ込めた後におけ る上記の構成要素それぞれが占めている位置を表している。第3図に示されてい るように、カニュールの外ねじ22aが皮膚15aの中に挿入され、把持手段4 0aの段部46aは皮膚に隣接しているが、カニュールが挿入される実際の距離 は、皮膚の下にある血管の深さや所要の差し込み角度のごときこの技術分野で一 般的に知られているいろな医学的な考慮事項により左右される。
第4図は、套管針(図示せず)が完全に取り外された状態で使用されている本発 明に係る針10bを示している。第4図に記入されているアルハベントの表示“ b”は、本発明に係る針を使用している図示の段階で上記の構成要素それぞれが 占めている位置を表している。図示のごとき本発明に係る針が占めている位置に おいては、最大の流量で針を通って血液を流動させることができる。完全に開い た通路がカニニール16b内に作られており、通路の最も狭い部分はカニュール の先端20bである。カニュール16の内径は套管針14の外形よりわずかに大 きい0本発明によれば、針10を通って流れる血液の流量を、円錐形よりもむし ろ円筒形を呈している従来の針を使用した場合よりもはるかに大きく設定するこ とができる。さらに、カニュールにより皮膚と血管に穴を明けるよりもむしろ皮 膚と血管にカニニールをねじ込むようにされているので、標準的な透析用の針よ りも大幅に大きい直径をカニニールに与えることが可能である。
従来の透析用の針を使用する場合、1分間当たりの流量が200から300ミリ リツターの範囲内にあるのと比べ、本発明に係る針を使用すれば、1分間当たり 500から1 、000ミリリツターの範囲内にある流量で血液を流動させるこ とができるものと予測されている。
したがって、成人の透析処置に必要な時間は、従来の針を使用した場合の透析処 置1回当たり必要な4時間から本発明に係る針を使用して完全な透析処置を行う ために必要な約172から2時間まで短縮させることができる。
第4図に示されているように、円錐形の端部(ルアー・ロック)を使用してチュ ーブ12bをカニニール16bの端部32bに取り付けることができる。医療的 な処置が終わると、患者から本発明に係る針10bが取り外される。取り外しを 行うにあたっては、針10bを回し、血管17b と皮膚15bから針10bを ねし動かすようにする。しかるのち、出血を止めるため、−gに知られている医 療的な処置がほどこされる。
本発明の特質と範囲から逸脱しない限り、この明細書に記載されている本発明に いろいろな変更を加えてもさしつかえないことは当業者には自明のことである。
上述の大きさと相対的な距離は説明の便をはかるためのものにすぎないものであ って、本発明の範囲を制約するものであると理解されるべきではない0本発明に 係る針を操作する上述の工程は本発明を実施する好適な方法を例示したものであ り、本発明の範囲を制約することを意図したものではない。
国際調査報告

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.体液を取り出したり、液体を体の中に注入するさいに使用される針であって 、該針が、体に穴を明ける穴明け手段であって、その一端に先端を備えている穴 明け手段と;前記先端がチューブ手段の端部を通って延在するよう前記穴明け手 段をほぼ取り囲んでいて、取り外し可能に前記チューブ手段に取り付けられたね じが刻設されているチューブ手段と;前記先端から隔置された前記チューブ手段 の端部を通って前記穴明け手段を前記チューブ手段から取り外す取り外し手段と より成り、もって前記穴明け手段が体の中に穴を明けるようになっているととも に、前記チューブ手段が前記穴明け手段に続いて前記穴の中に挿入されるように なっており、チューブ手段から穴明け手段を取り外したとき、体の中に液体を迅 速に注入するかまたは体から液体を取り出すために内径が大きいチューブ手段が 用意されるよう、前記穴明け手段が前記チューブ手段に取り外し可能に取り付け られ、針を通って流れる液体の流速を大きくすることができることを特徴とする 針。
  2. 2.体液を取り出したり、液体を体の中に注入するために使用される針であって 、該針が、尖った先端を有する第1の端部と、中央の部分と、把持手段を備えた 第2の端部とを有する套管針と;該套管針の回りに配置されたカニュールとより 成り、該カニュールが、前記套管針の前記尖った先端が前記カニュールの第1の 端部を越えて延在するよう位置ぎめされた第1の端部と;前記カニュールを体の 筋肉組織の中にねじ込み、これにより前記筋肉組織のちぎれを最小の程度に抑え るよう前記第1の端部の近傍に刻設された外ねじと;前記カニュールの把持手段 に隣接した第2の端部と;前記カニュールから前記套管針を取り外すことができ るよう前記カニュールを前記套管針に連結する連結手段とを備えており、もって 前記カニュールを体の中に挿入し、これにより液体を迅速に流動させる前記カニ ュールを通った径が大きい通路を作った後、前記カニュールから前記套管針を取 り外すことができ、針を通って大量の液体を流動させることができることを特徴 とする針。
  3. 3.前記連結手段が、前記カニュールと前記套管針との上に形成された対合する ねじ部分より成り、もって前記套管針を前記カニュールからねじ戻すことができ る請求項2記載の針。
  4. 4.前記カニュールがさらに、該カニュールを容器に接続するために前記第2の 端部上に接続手段を備えている請求項2記載の針。
  5. 5.本発明針が透析のさいに使用される請求項2記載の針。
  6. 6.前記カニュールの前記第1の端部がさらに、カニュールを通って液体を移送 させるようカニュールに沿って配置された開口を備えている請求項5記載の針。
  7. 7.前記カニュールの外ねじが血管の中にねじ込まれるようになっている請求項 2記載の針。
  8. 8.体液を取り出したり、液体を体の中に注入するさいに使用される針であって 、該針が、尖った第1の端部と、外ねじが刻設された中心部と、第2の端部の上 に設けられた把持手段とを備えた套管針と;カニュールとより成り、該カニュー ルが、第1の端部と第2の端部であって、前記先端が前記カニュールの前記第1 の端部を越えて延在するよう前記カニュールを前記套管針の回りに配置せしめる ようにした第1と第2の端部と;ねじ込みにより生じる傷を最小の程度に抑えな がら患者の皮膚と血管の中に前記第1の端部をねじ込むことができるよう前記第 1の端部上に設けられた外ねじが刻設されている部分と;内ねじが刻設されてい る部分により前記カニュールに前記套管針を取り外し可能に取り付けるよう前記 外ねじが刻設されている部分と対合するようになっている前記第1の端部と第2 の端部との間に設けられた内ねじが刻設されている部分と;前記皮膚と血管の中 に前記カニュールをねじ込みまた前記皮膚と血管から前記カニュールをねじ戻す ことを容易ならしめる把持手段とを備えており;もって前記カニュールの前記尖 った先端まで前記針を血管の中に挿入することができるとともに、前記血管の中 に前記カニュールをねじ込むことができ、前記カニュールから套管針を取り外し 、これにより液体を通過させる径が大きい導管を作ることができ、針を通って大 量の液体を流動させることができることを特徴とする針。
  9. 9.前記套管針が中空であって、前記第1の端部上に傾斜した先端を備えている 請求項8記載の針。
  10. 10.前記套管針がさらに、該套管針を通る液体の流動を阻止するキャップ手段 を備えている請求項9記載の針。
  11. 11.前記套管針が忠実である請求項8記載の針。
  12. 12.前記套管針が、その長さに沿ってねじを刻設せしめている請求項11記載 の針。
  13. 13.前記カニュールがさらに、該カニュールを容器に接続するため前記第2の 端部上に設けられた接続手段を備えている請求項8記載の針。
  14. 14.前記カニュールの外ねじが、血管の中にねじ込まれるようになっている請 求項8記載の針。
  15. 15.針の中に包有されている液体を前記套管針と前記カニュールを通して目視 することができるよう、前記套管針と前記カニュールがさらに、該套管針とカニ ュールに沿ってほぼ透明な部分を備えている請求項9記載の針。
  16. 16.前記カニュールを通って液体が流動することを阻止するため閉止状態に前 記カニュールを挾持することができるよう、前記カニュールの前記ほぼ透明な部 分がフレキシブルな材料から形成されている請求項15記載の針。
  17. 17.尖った斜めの端部と、針を患者の中にねじ込むよう前記端部の上に設けら れたねじが刻設されている部分と、針を容器または貯溜源に取り付ける取り付け 手段とより成る皮下注射用の針。
  18. 18.針の長さの少なくとも一部分に沿って針が円錐形に形成されている請求項 17記載の針。
  19. 19.針の長さに沿った針の横断面積がほぼ一様である請求項17記載の針。
JP50346087A 1987-06-01 1987-06-01 フレクシビリティが高いねじが刻設された針 Pending JPH01503358A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1987/001272 WO1988009678A1 (en) 1985-07-01 1987-06-01 High flux threaded needle

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01503358A true JPH01503358A (ja) 1989-11-16

Family

ID=22202403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50346087A Pending JPH01503358A (ja) 1987-06-01 1987-06-01 フレクシビリティが高いねじが刻設された針

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPH01503358A (ja)
AT (1) ATE82515T1 (ja)
DE (1) DE3782738T2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
DE3782738D1 (de) 1992-12-24
DE3782738T2 (de) 1993-05-27
ATE82515T1 (de) 1992-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4670008A (en) High flux threaded needle
US4412832A (en) Peelable catheter introduction device
US3358684A (en) Parenteral injection devices
US20110152836A1 (en) Method and Apparatus for Arterial and Venous Cannulation
JPH0412146B2 (ja)
JPH032552B2 (ja)
US9408999B2 (en) Vascular needle system
JPS6027538B2 (ja) 血液の抽出・注入を同時に行なう装置
JPS6251632B2 (ja)
BR112020002326A2 (pt) método e aparato para introdução de uma agulha para colocação de catéter
US3000380A (en) Means and methods of injecting or infusing fluids into patients
US3920013A (en) Subclavian vena puncture devices
WO2022032242A1 (en) Blood collection devices, systems, and methods
US3685513A (en) Indwelling catheter with breakaway needle and lanyard advancing means
US3017884A (en) Apparatus for injecting or infusing fluids into patients and method of making same
JPH01503358A (ja) フレクシビリティが高いねじが刻設された針
CN210277939U (zh) 一种医用引流管组件
CN209378262U (zh) 一种医用导管及导引芯装置
JP4007681B2 (ja) 翼付採血針
CN208611448U (zh) 一种腹膜透析套管针
JP2000176009A (ja) 留置針穿刺用ホール形成具
AU2016236857A1 (en) Device for introducing and maintaining a port in an umbilical vessel
JPWO2010026644A1 (ja) 医療用無痛注射針
JPH02502158A (ja) トロカール
DE202004008151U1 (de) Medizinische Nadel mit Arretierung