JPH01501200A - 抗体 - Google Patents
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- JPH01501200A JPH01501200A JP50649787A JP50649787A JPH01501200A JP H01501200 A JPH01501200 A JP H01501200A JP 50649787 A JP50649787 A JP 50649787A JP 50649787 A JP50649787 A JP 50649787A JP H01501200 A JPH01501200 A JP H01501200A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
抗体
本発明は抗体の新規な形態およびそのターゲット細胞用毒剤としての使用、就中
、腫瘍の治療への使用に関する。
非常に多くの細胞毒剤が腫瘍治療用に開発されているが、その治療には未だ処置
困難な問題が残っている。最近、腫瘍細胞を破壊するために有効細胞再ターゲッ
ト化(effector cell retargeting:ECR)現象を
利用する研究がなされている。この研究では、抗T−細胞(alti−T ce
ll)と抗腫瘍抗原活性を有する二重特異抗体(bi−specific an
tibody)が示されている。この技術では最初二重特異抗体コンジュゲート
が化学的手段により構成されたが(スタエルツら。
ネイチュアー、19g5,314,628およびペレツら、ネイチュアー、19
85.3上見、354)、その後、ハイブリドーマ技術を用いて二重特異抗体分
子を製造している(スタエルツおよびベバン、グロシーディングズ・オブ・ザ・
ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ニー・ニス・エイ、
1986.83゜1453およびイムノロジー・トウディ、1986.7.24
1)。
二重特異抗体は腫瘍細胞まI;は他の形態のターゲット細胞、例えばウィルス感
染細胞とT−細胞の両方に結合することにより、後者の作用により前者の破壊を
達成することによりその効果を発現する。
しかしながら、この文献に示されたごとき有効細胞珂ターゲット化の採用は、こ
の研究の一つの重要な不利益を無視している。即ち、二重特異抗体は、それがな
しかねない天然のFc−リセブター介在細胞破壊機構の一つ、例えばに−細胞を
含む抗体依存細胞媒介細胞II(ADCC)、好中球および大食球:大食球およ
び細網内皮系の細胞による食作用;または補体活性化を介してそれが結合するT
−細胞の破壊をひき起す可能性がある。この様なT−細胞の破壊は最善でも腫瘍
または他のターゲット細胞の破壊達成レベルが減少するにとどまり、最悪の場合
には全てのターゲット細胞毒性の完全な欠除をもたらす。
本発明は前述した全く未確認の問題を克服することを目的とする。
即ち、本発明は第一に破壊を促進し得るヒトT−細胞結合親和性および第二にタ
ーゲット細胞親和性を有する二重特異抗体を含み、分子中のこの二種の重鎖(h
eavy chain)が該分子によるヒトT−細胞の破壊を緩和し、あるいは
そのフラグメントが全分子の結合親和性を保持している点に特徴を有する。
本発明二重特異抗体分子は、二重特異性ではあるが、本発明抗体が2個の軽鎖と
2個の重鎮が存在する通常の形態の抗体分子である点で1985年のスタエルツ
らおよびペレツらの轍叉の二重特異抗体とは異なる。1985年報文に記載され
た二重特異性抗体においてはコンジュゲートは2個の通常の抗体を化学的に架橋
して製造され、4個の軽鎖と4個の重鎮とを含んでいる。1986年のスタユル
ツとベパンの轍叉に記載されj;二重特異抗体はコンジュゲートよりもむしろ抗
体分子からなるが、著者はこれらの分子の使用に固有の問題を正しく理解してい
ない。本発明は2個の重鎮は二重抗体分子によってヒトT−細胞の破壊を緩和す
るように選択されねばならないと云う理解にもとづいている。さらに後述のごと
く、本発明者らはこれらの分子中の2個の重鎮間のクローズ・インターアンジョ
ン(コンジュゲートではない)がヒトT−細胞リセグターに対し親和性を有する
重鎮が、通常のFcリセプター介在細胞破壊メカニズムによってT−細胞を破壊
するタイプの場合でさえ、ターゲット細胞に対する親和性を有する2個の重鎮の
適当な選択によって、この破壊を妨害する可能性のあることを見出した。
本発明二重特異抗体分子はその毒性を方向づけるためにT−細胞と結合すること
により機能し、この抗体分子のT−細胞結合親和性は破壊原因となる全てのT−
細胞リセプターに対して親和性であってよい。即ち、このリセプターは直接的に
あるいは他の細胞型もしくは他の試剤の補佐により間接的に破壊するT−細胞の
能力と結びついていてもよい。即ちリセプターは直接的に破壊する細胞毒T−細
胞の能力、あるいはB−細胞による破壊を助ける補佐T−細胞(helper
T−cell)の能力もしくは他の間接的な破壊モード(自然または人為的)と
結びついたものであってもよい。直接破壊を活性化し得るリセプターは特に重要
であるが、多くのりセプターは直接的および間接的な破壊モードと結びついてい
る。
特に結合親和性はT−細胞抗原特異リセプタ−(Tiと云う)を含み、かつT−
細胞の殆んどに存在するσおよびβ−鎖の一方または両方に向けられてもよく、
あるいは全体としてリセプター結合CD3ユニット(先にT3として同定)また
はそれらの個々の鎖の一つに対して向けられてもよい。即ち、人の細胞に関する
研究では、T−細胞リセプターはイムノグロブリン遺伝子に対し類似する形態に
生体学的に再配列される遺伝子によりコードされるσ(Mr約50,000)お
よびβ(Mr約40.000)として同定される2個の鎖のコンプレックスとし
て存在することがわかった。各T−細胞は、従ってこれら2個の鎖に対してコー
ドされる特有の再配列を有している。
これらの2個の鎖はCD3コンプレツクスを含み、かつγ(Mr:約25.00
0)、δ(Mr:20 、OOO)およびε(Mr:約20.000)として同
定される少なくとも3個の他の鎖と結合して見出される。
T−細胞結合親和性を有する抗体は、公知のまたは新規のりセプターのいずれで
あっても、我々の開発したアッセイ法により同定し得る。分泌抗体(secre
ting antibody)同様殆んどの/1イブリドーマは少量の細胞表面
抗体(cell 5urface antibody)を有している。即ち、例
えばラットIgG2bに対して抗体を作るマウスのハイブリドーマはその表面に
あるラットIgG2bに対する少量の抗体によってラットIgG2b抗体をトラ
ップすることができる。もしハイブリドーマ細胞を放射活性物質、例えば@lC
rでラベルし、これをT−細胞とT−細胞に対するモノクローナル・ラットIg
G2b抗体との混合物と共にインキュベートすると、ハイブリドーマ細胞は、T
−細胞と結合するであろう抗体と結合し、それによってハイブリドーマの破壊お
よびそれに続く放射活性物質の放出を導くであろう。従ってこの様な方法は適当
なT−細胞細合能(即ち、破壊を引きおこし得る能力)を備えたラットIgG2
b抗体検出手段を提供するものである。適当な形態のハイブリドーマの選択によ
って、上記のごときスクリーンは、全ての種(species) 、クラスまた
はサブクラスの抗体のうちから行なうことができる。この様なアッセイ法におい
て検出される抗体を製造するハイブリドーマは後述のごとき方法で本発明二重特
異抗体を調製する際に使用してもよい。
抗−ヒ)T−細胞/抗−非ヒト・ターゲット細胞の二重特異抗体が重要であり、
特に研究分野、例えばラットとマウスの腫瘍のごとき動物の腫瘍と共に破壊する
細胞に必要な重要事項を検討するためのモデルシステムにおいて重要である。し
かしながら、本発明の重要な領域は人間の薬であり、従ってヒトT−細胞に対す
る第1の結合親和性(および人の体内にあるターゲット細胞に対する第2の親和
性)を有する二重特異抗体が特に好ましい。上述のごときアッセイ法を用いると
、ヒトT−細胞と結合し得る能力を有するモノクローナル抗体を製造するハイブ
リドーマのうちから、T−細胞によって破壊を誘発し得るものを選択することが
可能である。この様な抗体の一例は後述する実施例3に記載されているハイブリ
ドーマYTH12,5,14,2(および関連する全てのサブクローン(sub
c 1ones)によって製造されるラットIgG2b抗体である。この抗体は
T−細胞抗lCD3と結合するが、異なった種(specificity)の抗
体も同様に選択し得る。他の例はハイブリドーマYTH655(5)6およびY
TH616,7,l O(rロイコサイト・ファンクション中に含まれる細胞表
面抗原に対するモノクローナル抗体」と題するH、P。
Tigheの博士論文、ケンブリッジ大学、1987)によって製造される抗−
ヒトCD2・ラットIgG2b抗体、およびハイブリドーマ0KT3(米国特許
第4361549号明細書)によって製造される抗−ヒトCD3−マウスIgG
2a抗体、ならびにKurrleら、Leukocyte Typingll
、 Vol、 l 、 ヒトーT−リム7オサイト(Reinherz et
al、 Springer Verlag、 l 985 、第137頁)に記
載されている一群の抗−CD3マウスIg抗体、およびrThirdI nte
rnational Workshop and Conference on
HumanLeukocyte Differentiation Anti
gens、 Leukocyte Typing m。
White cell Differentiation Antigens’
(?クマイケル(Mc−Michael)著、オックス7オ一ド・ユニバージテ
ィー・プレス、1987)に掲載されている種々の抗体、特にCD3ユニツトに
対するこれらの抗体およびTiリセプターに対する抗体ならびにある種の抗−C
D2抗体等がある。これらの全ての抗体を製造するハイブリドーマはもちろん誘
導体形(リフローン(reclones)またはサブクローンとして)または類
似種の同族ハイブリドーマを用いてもよい。
さらに本発明はヒトT−細胞に対する第一の結合親和性および人体中に存在する
ターゲット細胞に対する第二の結合親和性を有する二重特異抗体分子に関し、か
つ該分子中の2個の重鎮が該分子によるヒトT−細胞の破壊を緩和するよう選択
されていることを特徴とする。
本発明の二重特異抗体分子の第二の結合親和性はターゲット細胞の表面上に存在
する全ての抗原に対するものであってよい。ターゲット細胞は体内から除去され
るのが好ましいいかなる細胞であってもよい。具体的にはウィルス感染細胞(ウ
ィルスそれ自体は通常T−細胞によって攻撃されない)、インフルエンザ、恐犬
病ウィルス等を含む種々のタイプのウィルス、マラリア、ハシセン病、トリパノ
ソミアシス等に対応する寄生された細胞または寄生生物それ自体、および条虫お
よび他の寄生生物、例えば蝿虫等がある。しかしながら好ましいターゲット細胞
は腫瘍細胞であり、第二の結合親和性は全ての腫瘍関連抗原に対するものである
。理想的状態は親和性が腫瘍特異性抗原、即ち、腫瘍細胞にのみ見出され、正常
な細胞には見出されない抗原に対するものである。しかしながら、BCLLのご
ときB−細胞マリグナンシーの治療に用いられて来たB−細胞1gイディオタイ
プは現存するこの種抗原の非常に数少ない例の一つであり、実際に腫瘍結合抗原
は通常、正常な細胞中に存在する。好ましくは抗原はより高いレベルであるいは
適肖なレベルで腫瘍細胞上に異常に生産され、それによって腫瘍細胞に関する高
いレベルでの抗体−抗原反応が可能となる。しかしながらこのことは必らずしも
必要なことではない。即ち、例えば腫瘍細胞と正常な造血細胞間での相違がみら
れない極端な場合においてさえ、正常細胞に及ぼす処置の毒作用が髄移植や処置
前の患者自身の骨髄の除去と手術後の返還により対処し得る。便宜的には腫瘍細
胞の除去のためにインビトロで骨髄の分離治療を行なう。特に重要な抗腫瘍抗体
の例はインターナショナル・ワークショップス・オン・ヒユーメイン・ロイコサ
イト・ディフ7ランシエイション・アンティゲンズ(パリ 1980、ボストン
1983.オックスフォード 1986)により標準化され、記載された一群
のモノクローナル抗体により認識された造血系の一群の区分(CD)をなす抗原
に対する抗体、および通常の急性リンパ芽球白血病関連抗原CA L L A、
ヒト・コロン・カルシノーマ上に生産される癌胎児性抗原およびヒト・メラノー
マ関連ガングリオサイドGD3に対する抗体等である。代表的な例は正常B−細
胞、多くの悪性B−MiP18よびB−セルライン上に生産されるヒトB−細胞
区分抗原CD19である。
本明細書記載の二重抗体分子は2種の抗体、即ち、第一の結合活性と他の第2の
結合活性、の半分を化学結合によって製造してもよい(これは古典的方法または
ハイブリドーマ技術によって製造してもよい)。しかしながら、本発明二重特異
抗体分子は、−重特異抗体よりむしろ、二重特異抗体の製造に対する必要性に応
じて変形されたハイブリドーマ技術により直接製造されたものである。一般に二
重特異抗体の調製技術はヨーロッパ特許出願第68763号およびPCT出願第
WO33/3679号に記載されており、これらはハイブリドーマ技術により製
造される二重特異抗体分子に広く関係している。骨髄腫出発物質の例はヨーロッ
パ特許第1459号(c。
N、C,M、No、l−078)のY3−Agl−2,3骨髄腫:ヨーロッパ特
許第43718号のYB2/3−0.Ag、20骨髄腫、骨髄腫P3−X63−
Ag8(A、T、C,C,No、CRLl 597)、骨fjl Ili NS
l/1−Ag4−1(A−T、C,C,No、TI B 18)おJ:び骨髄
腫P3(スタエルツら、ジャーナル・オブ・イムノロジー、1985゜134.
3994−4000)、ならびにヨーロッパ特許出願第62409号および同第
148644号、英国特許第2086937号および米国特許第4529694
号各明細書に記載されたごとき種々のヒト骨髄腫がある。各ハイブリドーマは、
軽鎖を生産しない骨髄腫から誘導されるが、骨髄腫軽鎖喪失腫、即ち、HLKよ
りもむしろHLであるのが好ましい。本発明二重特異抗体の調製に用いられる技
術は英国特許出願第2,144.147A号明細書に記載のものと密切に関連し
、これは、本発明の場合に応用してもよいが、もちろんその融合する相手の結合
親和性は異なっている。しかしながら、本発明者は格別の有用性を存する上記方
法の変力を開発した。
二重特異抗体分子の調製に対して記載した先の技術におけるごとく、本発明方法
では二種のハイブリドーマの融合を含むが、本発明の場合は、それらのうちの一
つがT−細胞に対し方向づけられた抗体を製造し、他の一つがターゲット細胞に
方向づけもれた抗体を製造する。二種のハイブリドーマを実施例に示すごとく、
通常の方法によって融合させ、各ハイブリドーマに由来の各特異性を有する/%
イブリドーマ分泌二重抗体分子を製造してもよい。しかながら、全てのハイブリ
ドーマ製造融合工程の最も困難な工程の一つは最も好ましい型の二重特異ハイブ
リドーマを溶融混合物から選択することであり、本発明者の開発した方法は特に
この目的を意図した点に特徴がある。
本発明方法では用いられる第一の/\イブリドーマは便宜上チミジンキナーゼ(
TK)まI;は特にヒポキサンチン−グアニン・ホスホリボシル・トランスフェ
ラーゼ(HRRT)等の酵素欠損であってよい薬品選択可能なマーカーを有する
。この様なハイブリドーマは5−プロモウラシル・デオキシリポース、2−アミ
ノプリン(TKに対して)、8−アザグアニンまt二は特に6−チオグアニン(
HP RTに対して)を含む培地から細胞を選択することによって得られる。適
当な薬剤を含む培地上で生育すべく選択された細胞は懸案の酵素を欠き、TKと
HPRTの場合は、従ってヒポキサンチン、アミノプテリンおよびチミジン(H
AT)を含む培地で生育することは不可能である。何故ならアミノプテリンはプ
リンとピリミジン合成経路を遮断し、HPRTまたはTKの欠除はヒポキサンチ
ンを利用してプリン類を製造し、チミジンを利用してピリミジン類を製造する正
常細胞の有する能力を取除くからである。
本発明方法に用いる第二のハイブリドーマは致死量の不可逆的生物化学的インヒ
ビター、例えばジエチルピロカーボネートおよび特にヨードアセトアミドで被毒
させる。この様なインヒビターは細胞を殺すが、イムノグロブリン・表出(ex
pression)コードおよびHPRT酵素用コードであるDNAには損傷を
与えない。これらの細胞処置に続いて、細胞を洗浄して過剰のインヒビターを除
去し、続いて使用に供する。処置後数時間細胞の構造全体を損なわないよう維持
し、典型的には0.5〜1時間内に融合を行なう。
二種類のハイブリドーマの融合は、両者からDNAを有する融合細胞系を産生じ
、その際、短時間で失なわれる被毒細胞からの酵素機能はもう一方のハイブリド
ーマから誘導される酸素によって補償されるであろう。この2種のハイブリドー
マの融合に続いて、この融合混合物を、インヒビターを含まない培地で培養する
と被毒未融合ハイブリドーマの細胞は徐々に死滅し、他の未融合ハイブリドーマ
の細胞と融合細胞とは生き残るであろう。次いで、選択を、例えばHAT−含有
培地を用いて開始する。その際、TKまたはHPRT欠乏未融合ハイブリドーマ
の細胞は死滅するが融合細胞は酸素欠乏が他のハイブリドーマからのDNAによ
って補なわれるので生き残るであろう。ヨードアセトアミドは1〜24時間以内
に細胞の死滅を引きおこすものと思われるが、もし選択を2.3日遅らせると通
常より高いハイブリッド化が達成されることがわかった。その理由は多分、被毒
細胞から誘導されるHPRTの表出を十分に生じさせるには、多少の時間を必要
とするためと思われる。さらに最善の結果は未処理細胞対ヨードアセトアミド処
理細胞の比率を等しいかより高くする、例えばl:lからlO:1にすることに
より得られた。
両タイプの未融合ハイブリッド細胞を除去した細胞混合物はそれから更に通常の
方法でハイブリドーマが分泌する前述の二重特異性を有するモノクローナル抗体
を単離する。この様なハイブリドーマはモノクローナル抗体を供給するために常
法によりインビトロまたはインビボいずれかで培養してもよい。
本発明の二重特異抗体によるT−細胞の破壊が緩和されもしくは望ましくは実質
上なくなる原因は、本発明二重特異抗体分子中の重鎮の適当な組合せによりこの
問題が克服されるためと理解される。
イムノグロブリンの全体構造は個々の鎖の様々な球状領域の相互作用によりきま
る。これらの相互作用は分子内および分子間のジスルフィド架橋を含む共有結合
および蛋白質と炭水化物基両方を含む非共有結合相互作用からなる。破壊メカニ
ズムを活性化するためには、補体成分とFcリセプターとは異なった抗体中に存
在する組織と結合しなければならないが、抗体の異なった種、インタイブおよび
アロタイプは蛋白質配列の一部において多くの類似性を有してもよいが、一部に
おいてはその配列に相違を有している。即ち、異なったイムノグロブリンは異な
った補体成分およびFcリセプターと相互に作用し、加えてハイブリッド抗体分
子が製造されるとき、2種の重鎮はそれらの相互作用のための重要位置における
配列において異なっていてもよく、まI;、それが異なった組合せ生成物の性質
に影響を与えることもあろう。
抗体を構成するイムノグロブリンは数クラスに分けてもよい。それらの主要なも
のはIgG、IgA、IgM、IgDおよびIgEとして同定されており、特に
IgAとIgGはさらにサブクラスに分けることができる。本発明二重特異抗体
は好ましくは同じクラスの2種の重鎮を含むが、同じクラス内の異なったサブク
ラスであっても、あるいは異なった種に関する同一または異なったサブクラスで
あってもよい。ヒト、ラットおよびマウスが最も重要であるが、他の種、例えば
うさぎのイムノグロブリンを用いてもよい。ラットとマウスおよびラットとラッ
トのイムノグロブリンの組合せは相当するハイブリドーマの安定性がより高いと
云う点でマウスとマウスの組合せより好ましい。Fcリセプター仲介破壊メカニ
ズム、特にADCCに関して、T−細胞結合親和性を提供する重鎮の性質は最も
重要であるが、ターゲットセル結合親和性を提供する重鎮の性質もまた重要であ
る。即ち第一の種のイムノグロブリンのある種のサブクラスは第二の種の細胞仲
介イフエクター・メカニズムおよび同一種およびサブクラスの2個の重鎖がイム
ノグロブリン中に存在するときは相互に作用するであろうこれらのサブクラスと
は相互作用しないであろう。他の種またはサブクラスからの適当な選択によって
2個の重鎮の一つを置き換えることによりこの相互作用に影響を与えることは可
能である。補体活性化メカニズムに関しては、T−細胞結合活性を提供する重鎮
の性質は発生する補体活性のレベルの測定においてADCCに関するよりもより
優性であってもよい。しかしながらターゲット細胞結合親和性を提供する重鎮の
性質はなお後述のごとき重要な作用を及ぼす。
本発明二重特異抗体分子に用いるだめの重鎮の適当な組合せを選択する上で、2
個の重鎮が関連する種および抗体が投与される種が非常に重要である。即ち、マ
ウスまたはラット中のT−細胞の破壊を生じない特別の重鎖種/サブクラスの組
合せは、例えばヒトの場合と同様に行なってもよく、これは二重特異抗体のT−
細胞結合親和性に関して選択された種である。前述したごとくヒトの重鎮は便宜
上、本発明の二重特異抗体分子中の重鎮の少なくとも1個に用いてもよい。同一
クラスであるが異なったサブクラスの2個の重鎮を選択して用いるのが好ましい
。しかしながらヒトの骨髄腫がマウスやラットの骨髄腫に比較して利用可能性を
欠き、問題を引きおこす可能性があり、従って実際上、これらの種はしばしば重
鎮のために選択された哺乳類の種を代表してもよい。
ヒトの場合はrgc、クラスはサブクラスIgG1,7gG2.1gG3および
1gG4に分けられる(IgAはサブクラスIgAIおよび1gA2に分けられ
る)。マウスとラットの場合はIgGクラスのみがサブクラス、即ちマウスの場
合はIgG1.IgG2a、IgG2bおよびラットの場合はIgG1、IgG
2a1 IgG2b、およびIgG2aに分けられる(同様に命名されt;サブ
クラスはマウスの場合とラットの場合とで類似した性質を有する必要はない)。
実際には各重鎮はマウスまtこはラットのIgAまt二はIgE、さらにIgM
および特にIgGが最も適当であり、IgGのサブクラスおよび特にマウスIg
G1、IgG2aまたはIgG2bが最も一般的であり、1gG3またはラット
IgG]、IgG2aもしくはIgG2bはそれより一般的でなく、さらにIg
G2aはそれより一般的でない。
T−細胞結合活性を有する重鎮を選択する際、最も簡単なコースは例えばラット
またはマウスのクラスまたはサブクラスを使用することであり、これはFcリセ
ブター仲介メカニズムを介して懸案種のT−細胞破壊をもたらさない。(語「イ
ソタイプ」はこの分野では、ラット中の例えばIgM、IgG1.IgG2a、
IgG2b、およびIgG2aがそれぞれ別のイソタイプを構成するように特定
のクラスおよび/またはサブクラスを指定するために用いられる)。ヒトT−細
胞のADCC破壊を避けるために便利な選択は1gMクラスの重鎮の選択である
が、この様な重鎮はしばしば補体活性化を介する破壊を起させるときに重要であ
る。従って活性および一般的な利用可能性の点でIgGサブクラスの重鎮は通常
の選択であって、補体活性化を介して破壊を避けるための優先順位はマウスでは
IgG1>1gG3>IgG2a−IgG2bであり、ラットではIgG1>I
gG2a>IgG2a>IgG2bである。他のFcリセプター仲介破壊メカニ
ズム、特にに−細胞を含むADCCを介しての破壊の回避に関しては、好ましい
順序はマウスではIgG2b% 1gG3およびIgG1>IgG2aおよびラ
ットではIgG1および特にIgG2aおよびIgG2a>IgG2bである。
しかしながら前述したごとくこの様なメカニズムの場合には、T−細胞結合活性
の重鎖が破壊を促進するであろうマウスIgG2aまたはラットIgG2bのご
ときものであるとしても、ターゲット細胞結合活性を有する適当な形態の重鎮、
特に異なった種または異なったイソタイプまたはアロタイプのものを選択するこ
とにより、破壊を避けることが可能である。他のラット1呂Gサブクラスのうち
、ラットIgG2b重鎖を不活性化するための優位性はラットIgG2aまたは
特にラットIgG20重鎮である。
ラットIgG2bまj;はマウスIgG2aのごとき活性な重鎮に関しては、ラ
ットIgG2b/ラットIgG2bまたはマウスIgG2a/マウスIgG2a
とが一般にADCCメカニズムおよび多分補体活性化メカニズムを通しての破壊
を促進するのに有効であると想定されるので、種(例えばラットIgG2b/マ
ウスI gG l )またはサブクラスのいずれかによる、これに代る形態の重
鎮と組合わせが示される。
抗T−細胞重鎮が破壊を生じさせる上で非実質レベルの効果しか示さず(即ち実
質上効果がなく)、ある種のマウスIgGイソタイプ等におけるごとく、これら
の2つのメカニズムのうち一つのみを介して低レベルで作用するとき、異なった
アロタイプまたは特に異なった種またはイソタイプの重鎮の使用もまた有用であ
る。この様なタイプの同様の組合せを用いてもよいが、異なった種類の種または
イソタイプの使用は非実質的レベルの作用さえ緩やかにし、重鎮組合せに対し適
性のあることを明示する。一般にヒトT−細胞の破壊の緩和の達成度はターゲッ
ト細胞に対する親和性を有する重鎮がヒトT−細胞に対する親和性を有するもの
と同じ(種、インタイブおよび便宜的にはアロタイプ)である、この様な二重特
異抗体分子と比較することによって評価してもよい。
即ち、本発明はまた破壊を活性化することのできるヒトT−細胞リセプターに対
する第一の結合親和性とターゲット細胞、例えば人体に存在するターゲット細胞
に対する第二の結合親和性を含み、分子中の2種の重鎮が異なった種、イソタイ
プまたはアロタイプから選択され、該分子によるヒトT−細胞の破壊を緩和する
ことに特徴を有する。
前述した他、簡単な試験方法を用いて、本発明二重特異抗体分子に用いるための
重鎮の適当な組合せを決定してもよい。即ち、もしそれ自体T−細胞の破壊を引
きおこすことのできるT−細胞に対する特定のモノクローナル抗体の重鎖/軽鎖
組合せを二重特異抗体分子に用いることが提案されるなら、このモノクローナル
抗体を製造するハイプリドーマは全ての不適当な結合親和性を有するモノクロー
ナル抗体の特定のイムノグロブリンタイプを製造するハイブリドーマと融合して
もよい。得られI;二重特異抗体は次いで第1の重鎖/軽鎖が組合わされたT−
細胞破壊能が、問題のイムノグロブリンタイプの重鎖/軽鎖組合せと組合わせる
ことにより無視し得るか否かを確認するI;めの試験に供してもよい。即ち、例
えばT−細胞に対するラットIgG2b抗体を製造するハイブリドーマを不適当
なラット1gG2aまたはIgG2c抗体を製造するハイブリドーマと融合する
ことによって、ADCCメカニズムにより、および補体活性化メカニズムを介し
て破壊を引き起すIgG2b重鎖の能力が維持されるか否かを試験することがで
きる。別の方法はクローン化イムノグロブリン・ゲンをハイブリドーマ中にトラ
ンスフェクト(transfect)し、クローン化ゲンをハイブリッド細胞中
に生産し、製造されたイムノグロブリン分子(これはADCC8よび補体ルート
の両方によってT−細胞破壊における活性に対しアッセイされ得る)と混合され
る。
この様な方法は特定の価値を有する重鎮の組合せを同定すると云う利点でもって
用いてもよいが、一般には全ての種の相違またはインタイブの相違(即ち、クラ
スまたはサブクラスいずれか)が二重特異分子によるT−細胞の破壊を緩和する
に十分であり、かつアロタイプの多くの相違はまたこの結果を達成するであろう
ことを理解すべきである。重鎮の組合せの選択に関する基準を以下に記載する。
T−細胞の破壊に導かない重鎮の適当な組合せが二重特異抗体に存在している場
合であっても、その抗体の調製に利用し得る方法によっては、特にハイブリドー
マ技術を用いるとき、抗体の複合混合物が得られ、そのある種のものは、二重特
異抗体はそうでないとしても、T−細胞毒性を示す場合がある。骨髄腫誘導軽鎖
を生産しない2種のハイブリドーマから二重特異抗体分子を製造する際得られる
混合物中に存在するであろう種々のタイプの異なった抗体を、明細書の末尾に示
す第1図において説明する。理論的には、2種類の異なった軽鎖と2種類の異な
った重鎮の可能な組合せが生じ得るしく図中、T−細胞結合活性を有するものは
黒で、ターゲット細胞結合活性を有するものは白で示す)、実際には各タイプの
ある種抗体が必らずしも等しい比率ではないが得られるものと考えられる。T−
細胞結合親和性を有する二重特異性抗体分子重鎮がFcリセブター介在破壊メカ
ニズム、例えばADCCまたは補体活性化によってT−細胞の破壊を引き起さな
い場合においてのみ、どのタイプの抗体もT−細胞を破壊することができないで
あろう。この重鎮がFcリセプター介在破壊メカニズムによってT−細胞の破壊
を引き起すであろう場合には、タイプ2と4はターゲット細胞結合重鎮の性質と
は関係なく、このルートを介して毒性を示すであろうタイプ1および5のみが、
他の重鎮の活性を否定するような適当なターゲットと細胞結合重鎮の存在によっ
て毒性から保護されている。従って二重特異タイブトモノクローナル抗体分子は
、分子の半分をしめる抗ターゲット細胞と抗T−細胞に対する重鎖の適当な組合
せを選択することにより、T−細胞の破壊を起さないが、タイプ2とタイプ4は
、それらが含む重鎮が本質的にFcリセプターの介在する破壊を引き起すことが
できないものでない限りT−細胞を破壊する望ましくない性質を有するであろう
。しかしながらそれらのターゲット細胞結合重鎮がFcリセプター介在破壊メカ
ニズムを引き起すタイプの場合にはタイプ3および7の抗体分子(タイプ6は通
常抗T−細胞重鎮によって不活性化されている)は別のモードのターゲット細胞
破壊を、タイプ1の二重特異抗体分子のT−細胞介在毒性に提供するものと理解
すべきである(タイプ8.9および10の抗体分子はT−細胞とターゲット細胞
結合に関し、軽鎖および重鎮の不適合性の由に不活性である)。従ってタイプ3
と7が、ターゲット細胞の毒性の付加に寄与する好ましいケースにおいては、そ
れらは便宜上保持しておいてよい。
従って、本発明の別の特徴について云えば、2個の融合ハイブリドーマまたは2
個の融合パートナ−から誘導されるハイブリドーマ・システムにより製造される
本発明二重特異抗体分子を含む混合物を分画してその中の二重特異抗体分子の比
率を高め、好ましくはそれから二重特異抗体を実質上分離するか、少なくとも望
ましくない他の種、即ちタイプ1分子の稀釈剤として作用するか、T−細胞に対
する結合に関し競合する全てのタイプの分子および特にFc介在リすプター・メ
カニズムによりT−細胞に対し毒性を有する全ての種の比率を減少させるのが好
ましい。但しターゲット細胞に対し毒性である他の種については必ずしもそうす
る必要はない。
この様な精製に用いる技術は英国特許出願第2.144.147A号明細書に記
載の方法に準ずればよい。この方法では精製しようとする生成物はタイプ4の一
種である一価のモノクローナル抗体である。この方法は親和クロマトグラフィー
(aHinity chromatography)、イオン交換クロマトグラ
フィーおよびクロマトフォ力ッリングの使用、特に高速蛋白液体クロマトグラフ
ィー(FPLC−ファルマシア商標)および高圧液体クロマトグラフィー(HP
LC)を含む。
親和クロマトグラフィーは特異性に対する重鎮および軽鎖の適正な組合せを有す
るこれらの種の分子に対し選択する抗原含有カラム(例えばイムノグロブリン)
を用いるか、あるいはこれに代えて抗−イソタイプまたはプロティンA・カラム
を用いてイソタイプにもとづいて分離することができる。イオン交換クロマトグ
ラフィーはpHが変ると別の側鎖がイオン化されるので蛋白質上の電荷が変り、
その結果、荷電カラムに対する蛋白質の結合力がイオン強度によって影響を受け
ると云う事実にもとづいている。イオン交換クロマトグラフィーの有力な用法は
第1カラム上で第1のpHでフラクションを分離し、次いで第2のカラム上で第
2のpHで分離する。その際カラムは通常反対の電荷であり、カチオン交換クロ
マトグラフィーの次にはアニオン交換クロマトグラフィー(その逆でもよい)を
用いる。クロマトフォ力ッリング法は特定の選択されたpHにおいては蛋白質は
ネット電荷を有さす、荷電カラムと結合せず、その結果類似の混合蛋白がそのp
tにもとづいて分離されると云う事実にもとづいている。FPLCおよびHPL
Cにはしばしば別の利点があり組合わせ用いてもよい。
上述したごとく、T−細胞毒性を示さない抗ヒトT−m胞重鎮の適当な選択によ
って、あるいは毒性抗ヒトT−細胞重鎮または別の種またはイソタイプの抗ター
ゲット細胞重鎮との組合せによって、一般j二本発明の所望の目的を達成し、ヒ
トT−細胞の破壊を実質上回避する二重特異抗体分子を供給することができる。
上述したごとき精製法の使用によってヒトT−細胞に対する毒性である他の成分
を除去することができ、さもなくばこの他の成分は二重特異抗体分子を含む組成
物にT−細胞毒性を発現(exhibit)させるであろう。
タイプlからlOの抗体分子の混合物の所望の分画度について、ラットIgG2
重鎖の異なった組合せを含む二重特異抗体の場合につき、添付具体例により検討
する。上述したごとく、ラットIgG2bIL鎖はFcリセプター介在破壊メカ
ニズムによるヒトT−細胞の破壊を引き起すのに有効であるが、IgG2aおよ
びIgG2c重鎖は有効でなく、さらに同じ二重特異抗体分子中で組合せたとき
、rgG2b重鎖の毒作用を無にするように働くであろう。従ってラットIgG
2b抗T−細胞/ラッ)IgG2b抗ターゲツタ−ゲット細胞二重特異抗体体ヒ
トT−細胞に対し毒性であると予想されるが、ラットIgG2b抗T−細胞/ラ
ットIgG2a(または2c)抗ターゲット細胞二重特異抗体はそれ自体この様
な毒性を示さないと期待される。
しかしながら、後者のタイプの抗体はこの様な毒性を示し、除去することの望ま
しいタイプ2と4の抗体との混合物として得られる。
ラットIgG2a(または2c)抗T−細胞/ラットIgG2a(またはIgG
2a)抗ターゲット細胞二重特異抗体はヒトT−細胞それ自体に対して毒性がな
く、その様な毒性を示すタイプ2および4抗体の混合物としても得られないので
、分画の利益は二重特異抗体に対する稀釈剤として作用する他の抗体の除去にの
み存する。ラットIgG2a(または2c)抗T−細胞/ラットIgG2b抗−
ターゲット細胞である第4のタイプの二重特異抗体は、二重特異抗体がヒトT−
細胞それ自体に対する毒性がなく、タイプ2および4抗体でなく、タイプ3およ
び7抗体がFcリセプター介在破壊メカニズムを介して付加ターゲット細胞毒性
に寄与しくタイプ6はIgG2a(または2c)抗T−細胞重鎖に対し活性化さ
れないであろう)、および不活性化稀釈抗体を除去するためでない限り、分画を
必要としないと云う点で他のタイプに比べ特別の利点を有する。
人の治療におけるこの様なラットIgG2(抗T−細胞/抗ターゲット細胞組合
せ)に対する有用性の順序は: I gG 2b/ I gG 2b< I g
G 2b/ I gG 2a(まI;は2cXIgG2a(または2 c)/
I gG 2 a(または2 c)< I gG 2 a(または2c)/Ig
G2bである。人の病気の治療に特に有用な他のラットIgG組合せはIgG2
b/IgGl(これは二重特異抗体としてのT−細胞に対し毒性でないが、毒性
のあるタイプ2および4分子を提供する)、および特にIgGI/IgG2b(
これはタイプL 2.4および5と同様T−細胞に対し毒性でないが、ターゲッ
ト細胞の毒性に寄与するタイプ3と7の分子を与える)である。これらに代えて
IgG1とIgG2aまたはIgG2aの4種のあり得る異なった組合せを用い
てもよく、これらの全ては上述のIgG2a(まI;は2c)/ T gG 2
a(または2c)の組合せに類似した挙動をとるであろう。マウスに関しては類
似するイソタイプIgG1/IgG1.IgG2a/IgG2aおよびIgG2
b/IgG2bの組合せは、可能な非類似のイソタイプの組合せIgG1% I
gG2a、およびIgG2b(これらは最も好ましい)よりも一般に好ましくな
い(特にIgG2a/IgG 2aは上記のラットIgG2b/ラットIgG2
bに関して述べたと同様の理由で好ましくない。これらの非類似のイソタイプの
組合せのあるものはもちろんラットの場合に述べたと同様の理由で他のものより
より重要であり、例えば抗T−細胞結合がマウスIgG2aによって提供される
組合せは毒性タイプ28よび4の分子を与えると考えられ、抗ターゲット細胞結
合がマウスIgG2aによって提供されるものでは毒性タイプ3および7分子を
有利に提供すると考えられる。ラットIgG/マウスIgGとマウスIgG/ラ
ットIgGの全ての組合せもまた重要である。
前述したごとく二重特異抗体は一般に全分子の結合親和性を保持するフラグメン
ト、特にF(ab’)、フラグメントの形で使用してもよい。抗体分子のF (
ab’ )2部分の使用はある種の利点を有するが、同時に、小形であるので血
清中での半生存期間(half 1ife)が短く、特にタイプ3および7の抗
体分子はF(ab’)2型では上述のFc介在毒性に寄与しないと云った不利益
を有する。
抗体分子のF (ab″)2部分の調製は重鎮中の適当な位置で開裂させて、そ
れにより重鎮のFc領域を(または少なくともそれに代えて抗T−細胞重鎮のそ
れを)除去し、一方でジスルフィド架橋を介して他の重鎮および軽鎖とそれぞれ
結合する2個の重鎮の保持部分を維持するため適当な酵素系の使用が必要である
。異なった種およびイソタイプはそのイムノグロブリンの開裂領域において異な
ったアミノ酸配列を有し、そのアミノ酸配列に対して特異的な酵素を用いること
が必要である。さらに2種の重鎮が種またはイソタイプにおいて異なる場合には
、必ずしも全てではないが一個の鎖中のシスチン基は他の鎖のシスチン基との架
橋によって連結し、ある種モードの開裂にあってはF (ab’ )zフラグメ
ントよりむしろFabを生ずる可能性のあることを考慮しなければならない。従
って全抗体の2つの特異性を保持するF(ah’)2フラグメント(または1個
のFc領域のみを欠いた他の7ラグメント、特にT−細胞結合重鎮のそれ)を生
産するI;めに、問題の二重特異抗体系に適した使用のだめの酵素、例えばペプ
シン、パパイン、v8プロテアーゼ等、およびI)H%温度および時間等の条件
を選定する必要がある。上述の特性を有する生成物の製造によって同定しながら
適当な酸素と条件を選定した結果、本発明二重特異抗体のF (ab’ )27
ラグメントの製法はモノ特異抗体のF(ab’)、フラグメントの製造に関する
文献に記載されt;ものと広く類似している。
従って、本発明は(a)破壊を活性化し得るヒトT−細胞リセプターに対する第
1の結合親和性、およびターゲット細胞に対する第2の結合親和性を有し、かつ
分子中の2個の重鎮が該分子によるヒトT−細胞の破壊を緩和するように選択さ
れていることを特徴とする抗体分子のF(ab’)2フラグメント、および(b
)該抗体分子を適当な酸素系で処理して開裂させ7ラグメントを得ることを特徴
とする上記7ラグメントの製造法を含む。
前述のごときタイプ1−10の異なった抗体分子の分画は稀釈剤および/または
T−細胞に結合する競合成分として作用する他の種を除去するためにF (ab
’ )、フラグメントを用いるところではなお有用である。分画はF (ab’
)、フラグメントの形成前または好ましくは後、いずれで行なってもよい。
従って、本発明はさらに(a)破壊を活性化し得るヒトT−細胞リセプターに対
する第1の結合親和性およびターゲット細胞Iこ対する第2の結合親和性を有し
、かつ分子中の2個の重鎮が、該分子または全分子の結合親和性を有するそのフ
ラグメントによってヒトT−細胞の破壊を緩和するよう選択されている、手術、
治療または診断に使用するための抗体分子、および(b)破壊を活性化し得るヒ
トT−細胞リセプターに対する第1の結合親和性およびターゲット細胞に対する
第2の結合親和性を有し、分子中の2個の重鎮が該分子または全分子の結合親和
性を有するそのフラグメントによってヒトT−細胞の破壊を緩和するよう選択さ
れている、腫瘍または他の病気の治療用医薬の製造用抗体分子の用法を含む。
本明細書記載の二重特異抗体分子とその7ラグメントは使用のため種々の方法で
調剤し得るが、通常殺菌され、好ましくは用途によってピロゲンを含まない生理
学的に許容し得る稀釈剤またはキャリアーが用いられる。これは種々の形態、例
えばリン酸塩緩衝生理食塩水、生理食塩水、平衡塩溶液およびデキストローズ溶
液をとり得る。
しかしながらりん酸塩緩衝生理食塩水が特に好ましい場合が多い。
この組成物は、所望ならば単位投与形態、即ち単位投与量を含む分離形態または
マルチプルもしくはザブ・ユニット・ドーズの状態で供給してもよい。
二重特異抗体分子または7ラグメントは種々の方法で投与できる。
例えば静脈内に、腹膜内にあるいは多分脳内に投与してよく、投与方法は腫瘍ま
たは他のターゲット細胞の位置や種類、臨床医にとっての投与し易さおよび患者
の安全性等に適するよう選択される。しかしながら一般に非経口投与、特に静脈
注射がしばしば採用されるであろう。二重特異抗体分子またはそのフラグメント
の投与量については正確な投与量は試剤の効能、腫瘍または他の病気の重さおよ
び患者の体重/表面積比によるであろう。しかしながら、抗体分子またはフラグ
メントl〜25I119の投与がしばしば適当であり、例えば各はy同量を1日
当り1回投与して7〜lO日間用いるのが適当である(即ち、lO日日間治療で
の患者に対する抗体またはフラグメントの総投与量は10〜250mgである)
。しかしながら、適当な上記範囲外の投与量を用いてもよく、本発明の利点は多
くの場合に用いてもよい低い投与量、即ち、前記範囲の低限からなおそれ以下で
さえ用い得ることであり、それによって二重特異抗体分子に対する免疫反応の発
生を避けることさえあり得、従って繰返し使用を可能にすることが理解されるで
あろう。
本発明は、破壊を活性化し得るヒトT−細胞リセプターに対する第1の結合親和
性とターゲット細胞に対する第2の結合親和性を有し、分子中の2個の重鎮が該
分子によるヒトT−細胞の破壊を緩和するよう選択されている抗体分子、または
その完全な分子の結合親和性を有する該分子のフラグメントを腫瘍まt;は他の
病気の治療に使用する方法を含む。特に治療の必要な患者に、病気の軽減または
緩和を達成する上で治療上有効な量の、ヒトT−細胞に対する第1の結合親和性
と腫瘍または他のターゲット細胞に対する第2の結合親和性を有し、かつ分子中
の2つの重鎮が該分子によるヒトT−細胞の破壊を緩和するように選択されてい
る抗体分子または該分子全体の結合親和性を有するそれらの7ラグメントを投与
する、腫瘍または他の病気の軽減および緩和を助ける方法を含む。しかしながら
これに代えて二重特異抗体をイン・ビトロで骨髄から腫瘍細胞除去に用い、それ
によって自速性骨髄移植を悪性腫の治療に用いてもよい。
本発明を以下実施例を用いて説明する。
実施例1
ロウ・ラット・ミエローマ・セルラインY3−Ag1.2.3(CNCM、!−
078)は、クラーク(C1ark)とワルドマン(Waldmann)、メソ
ッズ・イン・ヘマトロジ−(Methods in Hematology)、
1986、上3,1〜20に記載された手順に従いヒトリンパ球で免疫されたD
Aクラットらの肺臓細胞と融合されており、その融合混合物は、すべてのヒト抹
消T−細胞との反応によるヒトCD3抗原、UCHT−1(バーンセット(Bu
rnset)ら、ジャーナル・オブ・イミュノロジー(J ournal of
I mmunology)、 l 982 、上29.1451)や0KT−
3(アメリカ合衆国特許第4361549号)等のマウスモノクローナル抗体と
の異種交配禁止および免疫析出に対する特異性を有するモノクローナル抗体製造
ハイブリドーマを選択して上記文献に記載されているように作り上げる。係る特
異性を有する抗体を製造する選択されたハイブリドーマは、ヒポキサチン−グア
ニン ホスホリボシル トランス7エラーゼプラス(HPRT”)であり、1つ
の肺臓細胞−誘導短鎖およびカッパー(kappa) 1 aアロタイプの第2
のミエローマ−誘導短鎖を表現する。
半固体寒天培養地上at胞クローニング(クラークとワルドマン、同書)し、そ
して鋭敏な赤血球凝集反応分析を使用し、ラットカッ7<−IB−アロタイプ表
現の損失分析(クラーク、メソッズ・イン・エンザイモロジ−(Me+、hod
s in Enzymology)、 1986 、上l上、548〜556)
することにより、ミエローマ短鎖損失変体を選択する。選択された変体は、半固
体寒天培養地上でクロンを発生させ、1〜5%v/v胎児子牛血清(Fe2)を
追加し、そして、空気中5%co、を使用し重炭酸塩で緩衝したドウルベツコの
媒体のイスコベス変性(I 5coves modificatjon of
Dulbeccos’s medium)(I MDM−ギブコヨーロツパ(G
ibco Europe))培養物中で維持した。細胞を短期間で捕り扱うのな
ら、重炭酸塩を過剰のHEPES緩衝剤とNaCQに代えてイオン強度を維持し
てもよい。
(2)抗−”rhy−1成分
コポルド(Cobbold)ら、モレキュラー・バイオロジー・アンド・メデイ
シン(Molecular B iology and Medicine)、
1983 +1.285〜304に記載の手順に従ってマウス”rhy−1抗
原で免疫されたDAクラット肺臓細胞でロウ・ラット・ミエローマ・セルライン
Y3−Ag1.22−3CCNC,1−078)を融合し、該抗原への結合に基
づく分析を使用し上記文献に記載されているようにThy−i抗原特異性を有す
るモノクローナル抗体製造ハイブリドーマを選択する。マウスThy−1抗原特
異性を有するモノクローナル抗体を製造する選択されたハイブリドーマは、さら
に、選択ドラッグ6−チオグアニンを含む媒体濃度を増加させて培養物を変化さ
せて、HPRTマイナスであるハイブリドーマの変体を選択する(クラークとワ
ルドマン、同書)。該選択されたHPRT−変体は、ハイブリドーマ(1)本と
してクローンを発生し培養される。
*該手順の第1の変体においては、ハイブリドーマ(1)は、6−チオ−グアニ
ン抵抗性であり、ハイブリドーマ(2)は、ステップ(3)においてアイオドア
セトアミドでだめになる(実施例5をみよ)、第2番目の変体においては、最初
すなわち第1の変体手順における6−チオグアニンの代わりに8−アザグアニン
を使用し、そして、第3の変体、ハイブリドーマ(2)は、ハイブリドーマ(1
)と同様の、またはその代わりのミエローマ短鎖損失変体であり、まlニ一方ま
たは両者のハイブリドーマは、短鎖を表現しないミエローマ−から誘導される。
(3)ハイブリドーマ−ハイブリドーマ融合融合前にHPRT”ハイブリドーマ
(lX5Xlo’)の細胞を200×gで遠心分離してリン酸塩緩衝塩水(PB
S)中に入れ洗浄し、5mMアイオドアセトアミドを含有する10m12PBS
中に再懸濁する。細胞を30分間氷上で培養し、モしてHEPES緩衝IMDM
中で洗浄する。このアイオドアセトアミド−汚染(po 1soned)細胞を
ハイブリドーマ(2X5X10’)細胞と混合し、その細胞混合物を一度HEP
ES緩衝IMDMで洗浄し、その混合細胞を200Xg−ル1500の50%v
/vPBS溶液1mQで2分間細胞ベレットを処理することにより誘導される(
クラーク、ワルドマン、同書)。細胞をHEPES緩衝IM緩衝1−D洗浄し、
胎児子牛血清5%v/vを含む重炭酸塩緩衝IMDM中再懸濁し、次に43X2
m(l培養ウェル(well)にプレートし、5%C02下37℃で培養する。
次の日、アイオドアセトアミド処理されているが融合していない細胞を含む対照
物は、一般的には総じて育ち得ないが、融合細胞の培養物中では大部分が育ちう
ろことが観察される。
48時間培養後、ヒポキサンチン、アミノプテリンおよびチミジン(HAT選択
媒体、クラークとワルドマン、同書)で選択を開始し、HPRT−ハイブリドー
マ(2)細胞は該媒体中では、育ち得ない。
HAT選択媒体中の培養物をさらに2週間以上培養し、次の分析を行ない二重特
異抗体を製造するハイブリトッドセルラインをスクリーンする。まず、一連のラ
ット免疫グロブリン鎖特異性マウスモノクローナル抗体をラピッド赤血球結合凝
集反応においてアイソタイプ試薬として使用する(クラーク、同書)。係る抗体
の例としてはMAR18,5(ラニエル(Lanier)ら、ハイブリドーマ(
Hybr idoma)、1982.1.125−131)(それはすべてのラ
ット・カッパー短鎖特異性であるL RGII/15.5(スプリンガー(Sp
ringer)ら、ハイブリドーマ、1982、上、257〜273) (それ
はラット・カッパー1bア四タイプ短鎖特異性である)、N0RIG1.1.6
およびNORI’c、7.16.2(ハーレ(Hate)ら、ジャーナル・オブ
・イミュノロジー(J ournal of I +++munology)、
1985 r134.3056)(それはラッ)IgG2bアイソタイプ特異
性である)およびNORIG31.12.14(ハーレら、同書)(それはラッ
ト1gG2cアイソタイプ特異性である)が挙げられる。同一の試薬が以下に示
したようにサンドインチ(S andwich)酵素−結合免疫分析においても
使用される。適切な抗−アイソタイプモノクローナル抗体を使用して、4℃で一
晩1つのウェル当り100μQで血清フリー培養物浮遊溶液を培養してプラスチ
ック性マイクロチトレージョンプレートをコートする。未結合抗体をPBSで洗
い出し、ウェルをブロッキング緩衝液(PBSプラス1%w/vウシ血清アルブ
ミンおよび0.1%V/Vナトリウムアジド)で満たし、コートプレートは必要
になるまで4℃で保存する。100μQの鬼理されるべき浮遊溶液を室温で1時
間ウェル中で培養し、未結合抗体を0.1%w/vウシ血清アルブミン含有PB
Sで洗い出す。次に、結合抗体は、ビオチニルサクシンイミドエステルでラベル
された第2の抗−アイソタイプモノクローナルを使用し、続いてストレプトアビ
ジン(streptavidine)−ペルオキシダーゼ(アマ−ジャム(A
mersham))の層、そして最後に酵素基質オルト−フェニレンジアミンの
層を使用して検出し、反応の色変化が492nmの所に決定される。再分析手順
においてプラスであるウェルからの細胞を、半固体培養地中で2倍クローン発生
させ、適当なりローンを選択し、これを七ノー特異性ハイブリドーマ(1)*に
関する限り培養物中で維持する。
*該手順の変体においては、抗−Thy−1ハイブリドーマ(2)がヒト体に存
在するターゲット細胞特に腫瘍細胞特異性ハイブリドーマにより代えられている
。さらなる変体、それには従来のように第1のもので結合されていてもよくハイ
ブリドーマ(1)および/まI;はハイブリドーマ(2)をヒトミエローマ、例
えば、ヨーロッパ特許出願第0062409および第0148644、イギリス
特許第2086937、およびアメリカ特許第4529694に記載されている
ようなミエローマから誘導されるハイブリドーマに代えてもよい。
実施例2
二重特異ハイブリドーマからモノクローナル抗体の製造と分別実施例1で製造さ
れた二重特異ハイブリドーマは、空気中5%CO3を使用し37℃48時間低血
清培養物(1%v/vFC5含有IMDM)中維持され、その培養浮遊溶液はア
ンモニウムスルフェートを50%v/vの濃度まで添加して析出させて濃縮され
る。該析出物を最小量の水に再溶解し、セファデックス(S ephadex)
G 25によって、pH5,5で50mMマロネート緩衝液に入れ脱塩する。
該析出物は0.2ミクロンフィルターでろ過し、モノ・ニス(Mono S)カ
ラム(ファーマシア(P harmacia)によってFPLC(ファーマシア
)イオン交換クロマトグラフィーを施す。結合タンパクを直線塩勾配がOないし
IMの塩化ナトリウムで溶出し、抗体含有ピークは、実施例1で記載したような
免疫グロブリンアイソタイプ特異性分析を使用して決定され、漏出および結合/
溶出物質の貯留画分をそれぞれセファデックスG25を通してゲルろ過でPBS
中に入れ脱塩し、必要となるまで4℃で貯蔵する。
実施例3
ラットIgG2b抗−ヒトCD3/ラットIgG2c抗−マウスThy−に2重
特異ハイブリドーマ5HN20.12の調製ハイブリドーマYTH12,5,1
4(これはコポルドとワルドマン、ネーチャー(Nature)、1984,3
08.460−462に記載されているシスタークローンYTH12,5,22
と同じである)をハイブリドーマ(1)として、そしてハイブリドーマYBM2
9.2゜1(コポルドら、同i1)をハイブリドーマ(2)として使用し、実施
例1(3)の手順を行なった。YTHl 2.5.14はラットIgG2bモノ
クローナル抗体を製造し、laアロタイプのミエローマ誘導カッパー短鎖を表現
する。YTHI 2.5.l 4.YTHl2.5.14.2のミエロニマ鎖損
失変体はすべての試験された抗−ラットカッパー試薬と反応性のない短鎖を分泌
し、それ故ラムダクラスの短鎖を表現すると考えてもよいかもしれない。YBM
29.2.1はYBM29.2のミエローマ鎖損失変体であるHLハイブリドー
マである。
それは、ラットIgG2cモノクローナル抗体を製造し、カッパーlbアロタイ
プ短鎖を表現する。6−チオグアニン抵抗性変体はYBM29.2.1TG6で
あった。融合混合物を実施例1に記載したように適当なアイソタイピング試薬を
使用してスクリーンした。全部で48のウェルのうち1つだけ生長が認められた
。このウェルは2つの親ハイブリドーマの融合から予期されるように、免疫グロ
ブリン鎖を有し、抗原特異性をも有する抗体を含存し、さらlこ、YBM29.
2.]−]誘導カッパー短とIgG2c長鎖(heavy chain)をYT
Hl2.5.14−誘導1gG2bとの混合抗体分子に結合しているようなもの
であるということを示すことが可能であった。培養物を半固体寒天培養地上でク
ローン発生させ、すべての成長クローン(12/12)は、再分析時プラスであ
り、鎖損失変体は全く検出されなかった。クローン5HN20.l 2を使用の
ため選択した。
実施例4
SHN20.12モノクローナル抗体の調製と分別実施例3のハイブリドーマ5
HN20.12からの低血清培養浮遊溶液を実施例2に記載されているように製
造し、次に実施例2に記載されている条件下にFPLCイオン交換クロマトグラ
フィーした。この条件は親杭体タイプを分離する条件である。直線塩勾配Oない
し1M塩化ナトリウムのファルマシア・モノ・ニス(P harmac iaM
onoS)カラムを使用し、50mMマロレート緩衝溶液中pH5,5では、Y
THl 2.5.14.2抗体は強く結合しているが、他の親杭体、YBM29
.2.1は漏出留分中に生じることがわかった。二重特異性抗体調製5HN20
.12を係る条件下にクロマトグラフィーにかけたところ、ハイブリドーマによ
って製造された抗体混合物は、ウェル溶解新規ピークを全く生じなかった。その
代わりに、同調製物は、YTHl 2.5.14.2の抽出位に対応するブロー
ドなピークを示した。漏出留分および結合、抽出物質留分は別々に、プールし、
二7エクター・細胞・再ターゲット化・分析法に使用するためPBS中に透析し
た。
実施例5
ラットI gG2b抗−ヒトCD3/マウスIgG1抗−ヒトCD19二重特異
性ハイブリドーマSHR1,6,1の調製ハイブリドーマYTHl 2.5.1
4.2TGI Olをハイブリドーマ(1)として、抗−ヒトCD19ハイブリ
ドーマ8EB I BU 12をハイブリドーマ(2)として使用し、実施例I
(3)の手順を行なった。しかし、この場合ハイブリドーマ(1)はHPRT−
であり、ハイブリドーマ(2)はアイオドアセトアミドでだめになる。従って、
YTHl 2.5.l 4.2TGI O1は、実施例3に記載されているミエ
ローマ鎖損失変体YTH12,5,14,2の6−チオグアニン抵抗性変体であ
る。5EBIBU12は、マウスIgG1抗体を製造し、それは実施例1の主な
方法で使用されているハイブリドーマ(2)のようなマウスThy−1抗原特異
性というよりも、ヒトCDl9抗原特異性であり、正常B細胞と多数の悪性B−
細胞の両者に表現されているヒトB細胞変位抗原である(8EBIBU12ハイ
ブリドーマ源はバーミンガム・ユニバージティー(B i rminghamU
niversity)のリング(Ling)とマクレナン(Mclennan)
、英国である)。成長を示すウェルは、フルオレセインイソチオシアネ−1−(
FITC)ラベル化抗−マウス免疫グロブリンを使用し、ヒトT−細胞に結合し
たCD3およびヒトB−細胞に結合したCD19の検出により選択した(ハドソ
ン(Hudson)とヘイ(Hay) rプラクティカル・イミュノロジー(P
ractical I mmt+nology)、ブラックウェルしサイエンテ
ィフィック・パブリケーションズ(B Iackwell 5cientifi
cPublications)、 1976 、11頁)。この選択を基本にし
て、ウェル番号lにクローン発生させ、次に半固体寒天培養地上で再クローン発
生させ、クローン5HR1,6,1を使用のため選択する。
実施例5のハイブリドーマ1.6.1からの低血清培養浮遊溶液を実施例2に記
載されているように製造し、処理したが、精製にモノ−Sカラムを使用するかわ
りに、ろ過試料をpH5,8,50mMマロネート緩衝溶液および0ないし1M
塩化ナトリウム勾配で、HPLC下、TSK−5PW(LKB)カラム上でイオ
ン交換クロマトグラフィーした。種々のピークをホスフェート緩衝塩水(PBS
)中に透析し、次に示した物質の濃度を得た。
画分 旦二2 濃度(mg/m4)
プールチューブ2,3.4.5
および6(漏出)4.1
チューブ9 1 0.57
プールチユーブ10.11および12 2 1.43チユーブ13 3 1.0
7
チユーブ14 4 0.36
チユーブ15 5 0.36
プールチユーブ16.178よび18 6 0.43B−セルラインおよびT−
セルラインに対する蛍光分析によると、漏出画分は抗−CD19活性を示し、チ
ューブ13および14両分はそれぞれ抗−CD3活性を示し、チューブ9および
プールチューブ1O111,12両分は、抗−CD19および抗−CD3活性の
両方を示した。
実施例7
エフエクター細胞再ターゲット化におけるラットIgG2b/ラッ)rgG2c
二重特異性5HN20.] 2モノクローナル抗体の分析(1)ヒト細胞毒性エ
フェクター細胞
静脈血液を健康な血液から捕集し、グラスビーズを使用し繊維素を除去した、単
核細胞を界面から単離し、フィコール−ハイパーキー(F 1coll −Hy
paque)上で密度勾配遠心分離し、そして洗浄して重炭酸塩緩衝IMDM含
有50%v/vFCS中へ入れた。これらの細胞を、YTH361,1等のミト
ゲンのラットIgG2cモノクローナル抗体の100μg/mQを含有する同じ
培養物媒体中1m12当り5X10’細胞でプレートした。培養3ないし5日後
、細胞ブラース) (blasts)を洗浄し細胞毒性分析に使用した、細胞毒
性を仲介するこれらのエフェクターの効力は、″Cリリース分析におけるターゲ
ットセルラインとして実施例3に記述されている抗−CD3分泌ハイブリドーマ
YTH12,5,14,2を使用することにより示すことができた。このように
製造されたブラースト細胞はまた10〜15%のADCCを仲介できるFCレセ
プタープラス細胞(Fcロッセッティング(rosett ing)により検出
される)を含有する。確かな実験によるとADCCエフェクターは、室温で15
分間抗−Fcレセプター抗体CLB−Fcrグラン(gran) I (テテロ
(Tetteroo)ら、ロウコサイト・タイピング(Leucocyte T
yping)I[,1985、第3巻、27頁−スプリンガー・フエルランガー
(Springer Verlanger)、ニューヨーク)のlpg/rnQ
により洗浄エフェクター細胞を前培養することにより抑制された。抗体は分析に
おいて細胞をプレートする前に洗い流されなかった。
(2)エフェクター細胞再ターゲット化分析マウスThy−1プラス胸線腫セル
ラインE L −4(A、T、C,C。
参照番号TIB40)をターゲットセルラインとして使用した。細胞は、分析に
必要になるまでIMDM含有2%v/vFC3の指数相(exponentia
l phase)に維持した。約5X10’細胞を200 Xgで遠心脱水し、
ペレットを200μ41MDM含有150μCi”Cr−ナトリウムクロメート
に再懸濁させた。細胞を45分間37℃で培養し、洗浄してHEPES緩衝IM
緩衝1入Dた。エフェクター細胞再ターゲット化試験用抗体の適当な希釈液を丸
底ミクロ規定濃度ウェル中100μQ調製した。放射性同位体で識別したEL−
4ターゲツトをHEPES緩衝IM緩衝1有D%v/v加熱不活性化FC5の5
0μa容積で1ウ工ル当910′細胞濃度で添加し、(1)のもとに調製された
洗浄細胞毒性エフェクター細胞ブラーストを、HEPES緩衝IM緩衝1有D%
v/v加熱不活性FC3の507712容積で適当なエフェクター/ターゲット
比で添加した。細胞混合物は、4時間37°Cで培養し、100μQの浮遊溶液
を取り入れて、フィリップス(Phillips)ガンマカウンターモデルPW
4800を使用してガンマ放射の測定により、放たれた放射性を決定した(すべ
ての分析は3または4の反復実験において実施される)。
実施例2において記載されているように調製された培養物の固定相細胞からの浮
遊溶液をYTHl 2.5.14.2.およびYBM29゜2−1抗体、および
それらのl:1混合物の研究のために使用し、一方、実施例4の結合/溶出試料
を5HN20.l 2抗体研究のために使用した。抗体の出発濃度を0.O1〜
Q 、 l tng/mQの範囲になるように抗体アイタイピング分析から見積
もった。それぞれ、上記(2)に記載したようにヒトブラーストを通してEL−
4ターゲツトの破壊をもたらす能力lこついて抗体を分析した(抗体YTH36
1,1は上記(1)の手順で使用された)。ターゲットに対するエフェクターの
一定比(15:1)で抗体をl/l O〜1/10’範囲で滴定した結果を第2
図に示した。図中、(a)は対照物として使用されるY3−Ag1.2.3ミエ
ローマ細胞の培養物からの浮遊溶液であり、(b)はYTHI 2.5.l 4
.2、(c)はYBM29.2.l、(d)はYTHl 2.5.14.2+Y
BM29.2.L そして(e)は5HN20.12である。YBM29.2.
1抗体はエフェクター細胞が存在するとターゲット細胞の破壊を仲介しないが、
YTHl 2.5.14.2抗体は、わずかではあるが、たぶん該抗体によるT
−細胞活性化のパイスタンダ−(bystar+der)効果によるものであろ
う意味のある仲介を示すことがわかる(YTHl 2.5.14.2等うットI
gG2bアインタイプ抗体は、ADCCに効果的であり、ヒトブラースト細胞は
10〜15%Fcレセプタープラス細胞を含有する)。YTHl 2゜5.14
.2/YBM29.2.1混合物の働きは、YTHl2.5.14.2単独だけ
のそれとほとんど異ならない。親抗体の混合物で得られる破壊と比較すると、そ
れから誘導された二重特異性抗体5HN20.12はターゲットを非常に効率よ
く破壊する。それゆえ、ハイブリッド浮遊溶液は、二重特異性抗体と共に存在す
る抗体混合物がターゲットまたはエフェクター細胞への結合を競うと予期される
組み合わせを包含する事実にかかわらず、親抗体の混合物に対する破壊の程度を
非常に改良する。
一定の抗体濃度でのターゲットに対するエフェクター滴定比の効果(1:1oo
v/v希釈の浮遊溶液)を第3図に示した(指示は第1図と同様である。ここで
もターゲット細胞破壊を指示する5HN20゜12抗体の能力は非常に高いと思
われ、効果的破壊が、比較的低いエフェクター/ターゲット比でしかも非常に低
い抗体濃度で達成される。
5HN20.12二重特異性抗体の存在下にエフェクターにょるEL−4ターゲ
ツト細胞の破壊は%FCレセプター依存でないことを確かめるため、抗−Fcレ
セプターモノクローナル抗体CLB−FcRグランエで処理したエフェクターを
使用することにより実験をした。5HN20.12浮遊溶液により仲介され観察
される破壊は、全く代わらないことがわかった。
実施例8
ラットIgG2b/ラットIgG2b二重特異性5HN20.I2モノクローナ
ル抗体とラットIgG2b/ラットIgG2b二重特異性SHM15.3モノク
ローナル抗体との活性比較(ラットIgG2b/IgG2b抗体は比較目的だけ
のみに使用され、T−細胞毒性の緩和を示すものでなく、本発明の範囲に入らな
い)(1)ラットIgG2b抗−ヒトCD3/ラットIgG2b抗−マウスTh
y−I SHMI 5.3モノクローナル抗体の調製実施例3に記載されている
ハイブリドーマYTH12,5,14*ハイブリドーマ(1)として、ハイブリ
ドーマYTS l 54.7.7(コポルドら、同書)をハイブリドーマ(2)
として使用し、実施例1(3)の手順を行なった。YTHl 2.5.14は実
施例3に記載されているミエローマ鎖損失変体YTHI 2.5.14.2を供
給する。YTS154.7.7はラットIgG2bモノクローナル抗体を製造す
る親ハイブリドーマYTS154.7のミエローマ短鎖損失変体であり、実施例
3のハイブリドーマYBM29.2.1のように、カッパーlbアロタイプ短鎖
を表現する。YTS l 54.7.7の6−チオグアニン抵抗性変体はYTS
l 54.7.7.TG9.4帆であった。融合混合物は実施例1に記載の適当
なアイソタイピング試薬を使用してスクリーンした。48のウェルのうち24に
成長が観察され、すべての生長ウェルは、親抗体種から期待されるように免疫グ
ロブリン鎖および抗厚特異性を有することがわかった。分析で最も強い結合を与
える培養物を半固体寒天培養地上でクローン発生させるために選択したところ、
すべてプラスであり、鎖損失変体は全く観察されなかった。クローンSHM15
.3を使用のために選択した。
ハイブリドーマSHM15.3からの低血清培養浮遊溶液を実施例2に記載され
ているように製造精製し、漏出および結合、流出物質のプール画分からなる生成
物を得た。そのことは、実施例4にハ実施例7に記載した分析手順を、上記(1
)に記載したように調製されたSHM15.3モノクローナル抗体、および単独
でおよびl:1混合物で使用される親杭体に適用した(すべての抗体は浮遊溶液
の形態で使用した)。分析によると、二重特異性抗体は、親杭体YTH12,5
,14,2およびYTS154.7の1=1混合物よりもターゲット細胞の効果
的破壊を示し、二重特異性抗体は、単一特異性YTS154.7抗体単独に対す
ると同様の規定濃度を有していた。
エフェクターを抗−Fcレセプターモノクローナル抗体CLB−FcRグランI
で処理すると、SHM15.3抗体に仲介される破壊は影響されないと観察され
た。このことは、5HN2Cll 2モノクローナルでの観察と同様であるが、
対照としてYTS154.7抗体により製造される破壊は、CLB−FcRグラ
ンI抗体の使用により除かれる。
(!2)実施例7の分析手順を使用したが、EL−4セルラインに代えてマウス
Thy−tプラスBW5 147セルライン(CRL1588、ピーニッチエル
ニス・ヨーロピアン・コレクション・オブ・アニマル・セル・カルチャーズ(P
HLS European Co11ection□f Animal Ce1
l Cu1ture)、ボートン・ダウン(Porton Down)、イング
ランド)を使用した。3つの親杭体用培養物の固定相の細胞からの浮遊溶液を使
用し、そして2つの二重特異性抗体に対する各々のプールされた漏出、結合、溶
出画分を使用した。親CD3抗体YTH12,5および親1gG2c抗−Thy
−1抗体YBM29.2はターゲット細胞のいかなる破壊をも引き出さなかった
が、親1gG2b抗−Thy−1抗体YTS154.7は、ターゲット細胞の実
質的破壊を誘導し、両二重特異性抗体のプールされた画分の両グループも同様で
あった。しかし、第4図からもわかるように二重特異性抗体の間で相対的規定濃
度に差があり、パーセンテージ特定ターゲット細胞溶解を10−’ないしl O
−’tng/rnQの範囲で滴定に対して示した。第4図において、(a)はY
TS 154.7、(b)はYBM29.2.l、(c)はYTHl 2.5.
14.2、(d)は結合/溶出5HN20.12、(e)は漏出5HN20.1
2、(4)は漏出SHM15.3、そして(g)は結合/溶出SHM15.3で
ある。漏出および5HN20.12の結合/溶出両画分は、YTS154.7と
同様の規定濃度を与えた( 10−5mg/mQで比較)が、SHM15.3は
、漏出画分が10倍低い規定濃度を示しくYTS154.7に対する10−am
g/mQと同様の10−’+xg/mの、結合/漏出画分が100倍低い規定濃
度を示して(YTS154.7に対する1 00−5ra/rnQと同様の10
−”mg/mのいることがわかる。
それ故、第4図は、IgG2c/IgG2b5HN20.12の両分はエフェク
ター細胞再ターゲット化においてIgG2b/IgG2bSHM15.3の画分
より実質的によいことがわかる。
良好なに一細胞供与者から新たに得られた休止期の末梢血液分子細胞を実施例5
の分析法におけるT−細胞ブラーストの代わりにエフェクターとして使用した。
ターゲット細胞破壊は、IgG2bYTS154.7とIgG2b/IgG2b
SHM15−3抗体のみに観察され、そのことはCLB−FcRグランI抗体を
使用した上記2(a)に報告された結果を寅証し、IgG2b/IgG2cSH
N20.12二重特異性抗体は、意味のあるFcレセプター仲介ターゲット細胞
破壊を全く誘発できないことを示唆しているとわかった。エフェクター細胞再タ
ーゲット化分析における5HN20.12抗体で得られたターゲット細胞の破壊
は、エフェクターとしてT−細胞ブラーストの働きに帰することができ、ADC
Cからの意味のある寄与を全く伴なわないことは明らかである。
ヒトエフェクター細胞を実施例7(1)に記載されているように調製し、実施例
7(2)のマウスターゲット細胞について記載されているように”Crでラベル
化した。マイクロ−規定濃度ウェル100μgの容積に、精製した抗体画分をH
EPES緩衝IM緩衝1仁D釈しI:。ラベル化細胞を50μgの容積で1つの
ウェル当り10’細胞で添加し、最後に同厚のヒト血清(単核エフェクター細胞
の最初の提供者から)の50μgを相補性源として添加した。グレートを1時間
37°Cで培養し、浮遊溶液の100μQを放たれた放射性を決定するために取
り入れた。上記2(b)における(C)ないしくg)として同定されたのと同様
の抗体試料に該方法を適用し、10−1ないし5X l O−”tng/μQの
抗体濃度範囲でこれらの試料を滴定した。さらに、この方法はハイブリドーマ5
HL45.6.1により二価で不活性な種と共に製造される一価の種のイオン交
換精製形態である抗体の調製に適用した。5HL45.6.1はハイブリドーマ
YTH12゜5.22と同様に抗−CD3モノクローナル抗体製造ハイブリドー
マである(コポルド、ワルドマン、同書参照)。5HN20.12と38M15
.3の漏出および結合/溶出画分を(c)によって与えられる対照とその当量の
1価の試料を比較すると、両方の2重特異性抗体の漏出画分は、YTHl2.5
の破壊と同様の破壊の程度を示すが、結合および溶出画分は、YTHl 2.5
.14とその1価の当量の破壊の間の中間の破壊の程度より大きく示すことがわ
かった。しかし、5HN20.12または38M15.3のどちらの両分も、A
DCCとエフェクター細胞再ターゲット化活性の効果的濃度が観察される濃度で
ある4 X 10−’rng/mn以下の濃度で検知可能な相補性溶解を示さな
かった。
(b)エフェクターによるエフェクター細胞破壊実施例7のエフェクター細胞再
ターゲット化分析し、ここでは実施例7(2)のマウスターゲット細胞について
記載したようにヒトT−細胞ブラースト混糸(20%)を放射性クロムでラベル
化し、これらの細胞を抗体希釈液に添加して分析した。最終的にラベル化されて
いないヒトブラーストエフェクター細胞を、ウェル当り最終細胞数が上述された
エフェクター細胞再ターゲット化分析についてとなるように添加し、培養物を浮
遊溶液を取り入れる前37℃で4時間培養し、放たれた放射性を決定した(エフ
ェクター細胞はこの方法においてはCLB−FcRグランIで処理しなかった)
。
該分析方法は、上記2(b)で(a)ないしくg)として同定したと同じように
抗体試料に適用し、結果を第53とb図に示した。試料(g)、(f)および(
a)のプロットをはっきり示すために、試料(C)のプロットは第5b図に示さ
ずに第5a図のみに示している。抗体は、マウスターゲット細胞溶解をおこす同
じ濃度範囲の温度でヒトエフェクター細胞の溶解を引きおこした(第4図と比較
)。しかし同じ抗体濃度については、YTHl 2−5.14.2親杭体は、二
価抗体SHM15゜3の漏出および結合/溶出画分の約30倍(l O−’ra
9/mQ値と比較)、漏出画分の約10倍、二価抗体5HN20.12の結合/
溶出画分の約100倍(それぞれ、3XlO−’および2 X 10−5mg/
rIIQ値と比較)である規定濃度(3X I O−’mg/rnQ、 15%
特定細胞毒を与える濃度と見積られる)を示すことに注意すべきである。さらに
、抗体YTHは、試験全範囲にわたって目立った前置体(prozone)を示
す。
5HN20.I 2および38M15.3の4つの試料の中で、マウスターゲッ
ト細胞に対する最も高い細胞毒規定濃度を与える画分てもある5HN20.12
結合/溶出画分が最も低い溶解濃度であることがわかる。(SHN20.12の
漏出および結合/溶出画分に対する(a)と(b)の両者に観察される細胞毒は
、二重特異性抗体分子よりはむしろ第1図に示したように汚染物に帰することが
できると信じられている。)
実施例9
ヒトターゲット細胞およびヒトT−細胞に対するラットIgG2b/マウスIg
Gに重特異性5HR1,6,1モノクローナル抗体の該分析方法は、実施例7(
2)に記載された方法を基にしているが、マウスThy−1プラス胸腺腫セルラ
インEL−4のかわりに、エプスタイン−パービールス(Epstein −B
arr virus)でヒトB−細胞の形質転換で製造されたヒトCD19、H
LA−クラス■プラスセルラインHWLCLを使用した。ヒトエフェクター細胞
をHWLCLターゲットセルに対する比lO:1で使用し、テスト用抗体は培養
浮遊溶液に対しては1:10ないし1:10’の希釈範囲でモしてカラム画分に
対しては1:10”ないし1:10’の希釈範囲で使用しj;。次の抗体試料を
分析した:(a)親ハイブリドーマYTH12,5゜14.2および8EBIB
U12(その浮遊溶液のl : l v/v混合物)、と(b)実施例5のハイ
ブリドーマ5HR1,6,,1から実施例2に記載されているように調製された
培養物の固定相における細胞からの浮遊溶液;および(c)チューブ2〜6(漏
出)、(d)チューブ9、(e)チューブ10〜12、(f)チューブ13、お
よび(g)チューブ14に対応して実施例6に記載されているように5HR1,
6,1を精製することにより製造されたカラム画分。
結果を第6図に示す。図から、5HR1,6,1抗体は、エフェクターニー細胞
によるヒトC19−プラス細胞の破壊を仲介するが、親杭体は、実質的に仲介せ
ず、しかも画分9およびlO〜12(ビークlと2)は、T−細胞によるB−細
胞のECRを仲介する二重特異性抗体活性の大部分を含むことがわかる。
(2)エフェクター細胞破壊分析
該分析は、上記(1)に記載されているカラム画分(d)、(e)および(f)
、(h)実施例8 (4Xa)において言及されているノ・イブリドーマ5HL
45.6.1について実施例2に記載されているように調製される固定相の細胞
からの浮遊溶液および(i)実施例8 (4Xa)において言及されているハイ
ブリドーマ5HL45.6.1からの一価試料を実施例8 (4Xa)に記載さ
れている方法を基本にした。各試料は次の抗体濃度で始めて、6回 1 : 3
v/vを基本に希釈され、l:3v/vに最初に希釈したウェルを最初の決定
のために使用す。:(d)l O,Opg、 (e)23.8 μg、 (01
7,8pg、 (h)l 6.7 pgおよび(i)13.2μg0
得られた結果を第7図に示す。それから相補性仲介溶解の最低濃度は試料(d)
(画分9)から生じることがわかる。試料(d)は、また画分の中でECRの最
も高い濃度を与えることも価値ある。ラツ)1gG2b長鎖はT−細胞に対して
毒性があるものであるので、得られた結果は、マウスIgG1長鎖は、ラット1
gG2b長鎖の毒性を打消すことを示唆している。しかし、モノ特異性抗−CD
3ラットIgG2b/ラッ)IgG2b抗体は明らかに毒性があり、試料(d)
(画分9)は実質的に純粋な二重特異性抗体を含むが、試料(e)(画分10〜
12)においては、二重特異性抗体はモノ特異性抗−CD3抗体で汚染されてい
るようであり、それは該試料の実質的に増加したT−細胞毒性を説明する。
@乳細吃の一客解(%)
M興MA杷の溶質(%)
牛1艮却月巳nシ各4革(%)
/:J 片倉←改
1#l#TAI++。’ml Acal、+l+:!*N@、cB871007
81 −2−
Claims (28)
- 1.破壊を活性化できるヒトT−細胞レセプターに対する第1の結合親和力およ びターゲット細胞に対する第2の結合親和力を有する2重特異性抗体分子におい て、該分子中の2つの長鎖が該分子によりヒトT−細胞の破壊を緩和するために 選択されることを特徴とする抗体分子、またはその全分子の結合親和力を保持す る上記抗体分子のフラグメント。
- 2.ターゲット細胞が腫瘍細胞である第1項記載の抗体分子またはそのフラグメ ント。
- 3.2つの長鎖がそれぞれ別々にヒト、ラットまたはマウスから誘導され、免疫 グロブリンのIgGクラスである請求項1または2記載の抗体分子またはそのフ ラグメント。
- 4.T−細胞破壊がFcレセプター仲介破壊機構を通じて実質的に破壊を促進す る効果がないT−細胞結合親和力を有する第1の長鎖を使用することにより緩和 される請求項1、2または3記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 5.長鎖がラットから誘導され、IgG2a、IgG2cまたはIgG1サプク ラスである請求項4記載の抗体またはそのフラグメント。
- 6.2つの長鎖がアイソタイプであり、それぞれ抗−T−細胞/抗−ターゲット 細胞特異性として、IgG2a/IgG2a、IgG2a/IgG2c、IgG 2c/IgG2a、IgG2c/IgG2c、IgG2a/IgG2bまたはI gG2c/IgG2bである請求項5記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 7.長鎖がマウスから誘導され、IgG2b、IgG1またはIgG3サプクラ スである請求項4記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 8.T−細胞結合親和力を有する第1の長鎖が、Fcレセプター仲介破壊機構を 通じての破壊促進に効果的であるが、T−細胞破壊が第1の長鎖の効果を小さく するターゲット細胞待合親和力を有する第2の長鎖の存在により緩和されている 請求項1、2または3記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 9.第1および第2の長鎖が、異なった種、アイソタイプまたはアロタイプであ る請求項8記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 10.第1の長鎖がラットIgG2bまたはマウスIgG2aである請求項9記 載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 11.第1および第2の長鎖が同じクラスである請求項9または10記載の抗体 分子。
- 12.長鎖がラットから誘導され、アイソタイプであり、それぞれ第1鎖/第2 鎖として、IgG2b/IgG2aまたはIgG2b/IgG2cであるか、ま たは、マウスから誘導され、アイソタイプであり、それぞれ第1鎖/第2鎖とし て、IgG2a/IgG1またはIgG2a/IgG2bである請求項11記載 の抗体分子またはそのフラグメント。
- 13.破壊を活性化できるヒトT−細胞レセプターに対する第1の結合親和力お よびターゲット細胞に対する第2の結合親和力を有する二重特異性抗体分子にお いて、該分子中の2つの長鎖が異なった種またはアイソタイプであることを特徴 とする抗体分子、またはその全分子の結合親和力を保持する上記抗体分子のフラ グメント。
- 14.ターゲットがヒト腫瘍細胞である請求項13記載の抗体分子またはそのフ ラグメント。
- 15.2つの長鎖がヒト、マウスおよびラットの中の異なった種から誘導される 請求項13または14記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 16.2つの長鎖が、一つはラットから、他の1つはマウスから誘導されるか、 または異なったラットまたは異なったマウスアイソタイプである請求項13また は14記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 17.2つの長鎖が同じクラスである請求項13ないし16いずれかに記載の抗 体分子。
- 18.長鎖が両者ともラットから誘導され、アイソタイプであり、それぞれ抗T −細胞/抗ターゲット細胞特異性として、IgG2a/IgG2c、IgG2c /IgG2a、IgG2a/IgG2bまたはIgG2c/IgG2bであるか 、または両者ともマウスから誘導され、アイソタイプであり、それぞれの抗T− 細胞および抗ターゲット細胞特異性として、IgG1/IgG2b、IgG2b /IgG1、IgG1/IgG2aまたはIgG2b/IgG2aである請求項 16記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 19.2つの第1の長鎖、該長鎖の少なくとも1つはその対応する短鎖と共同し ている、を有する抗体分子、およびその全分子の結合親和力を保持する抗体分子 のフラグメントが実質的にない請求項8ないし12いずれかに記載の抗体分子ま たはそのフラグメント。
- 20.第1の結合親和力をもつ2つの長鎖、該長鎖の少なくとも1つはその対応 する短鎖と共同している、を有する抗体分子、およびその全分子の結合親和力を 保持する抗体分子のフラグメントが実質的にない請求項13ないし18いずれか に記載の抗体分子またはそのフラグメント。
- 21.ターゲット細胞に対する結合親和力をもつ長鎖がFcレセプター仲介破壊 機構を通じて破壊の促進に効果的であり、抗体分子またはそのフラグメントが、 2つの係る長鎖、この長鎖の少なくとも1つは、その対応する短鎖と、またはそ の全分子の結合親和力を保持する抗体のフラグメントと共同している、を有する 抗体分子との混和物である請求項1ないし20いずれかに記載の抗体分子または そのフラグメント。
- 22.全分子のF(ab′)2フラグメント、または、T−細胞結合親和力をも つ長鎖のフラグメントであるFc領域のみ欠如しただけの全分子のフラグメント のいずれかである請求項1ないし21いずれかに記載の抗体分子のフラグメント 。
- 23.生理学的に受容できる希釈剤またはキャリアとともに請求項1ないし22 のいずれかに記載の抗体分子またはそのフラグメントからなる組成物。
- 24.手術、治療または診断に使用する請求項1ないし22いずれかに記載の抗 体分子またはそのフラグメント。
- 25.腫瘍性、ウイルス性または寄生性の病気の処理に使用する医薬を製造する ための請求項1ないし22いずれかに記載の抗体分子またはそのフラグメントの 使用。
- 26.請求項1ないし22のいずれかの抗体分子またはそのフラグメントを腫瘍 性、ウイルス性または寄生性の病気の退行および一時緩和を達成するに治療的に 効果のある量をそのような病気で困っている患者に投与することを特徴とする腫 瘍性、ウイルス性または寄生性病気の退行および一時的緩和を助ける方法。
- 27.二重特異性抗体分子を製造するためその抗体分子を表現するハイプリドー マを培養し、その後適当なところでこれを処理してそのフラグメントを製造する ことを特徴とする請求項1ないし22の二重特異抗体分子の調製法。
- 28.請求項27の方法に従い製造される二重特異抗体分子、またはそれの明ら かな同等物。
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