JPH0149412B2 - - Google Patents
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- JPH0149412B2 JPH0149412B2 JP60046818A JP4681885A JPH0149412B2 JP H0149412 B2 JPH0149412 B2 JP H0149412B2 JP 60046818 A JP60046818 A JP 60046818A JP 4681885 A JP4681885 A JP 4681885A JP H0149412 B2 JPH0149412 B2 JP H0149412B2
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Landscapes
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、電子デバイスまたは高分子素材とし
て有用な新規チオフイン系重合体の製造方法に関
する。
て有用な新規チオフイン系重合体の製造方法に関
する。
従来の技術
チオフエン系重合体としては、チオフエンを電
解重合させ、その後、電解還元したポリ―(2,
5―チエニレン)〔「マクロモレキユラー・ケミー
(Makromol.Chem.)」,第185巻,1295頁(1984
年)〕や、3―メチルチオフエンを電解重合させ、
その後、電解還元したポリ―〔2,5―(3―メ
チルチエニレン)〕〔シンセテイツク・メタル
(Syntn.Met.)」,第9巻,381頁(1984年)〕が知
られている。
解重合させ、その後、電解還元したポリ―(2,
5―チエニレン)〔「マクロモレキユラー・ケミー
(Makromol.Chem.)」,第185巻,1295頁(1984
年)〕や、3―メチルチオフエンを電解重合させ、
その後、電解還元したポリ―〔2,5―(3―メ
チルチエニレン)〕〔シンセテイツク・メタル
(Syntn.Met.)」,第9巻,381頁(1984年)〕が知
られている。
しかしながら、ポリ―(2,5―チエニレン)
や、ポリ―〔2,5―(3―メチルチエニレン)〕
は、ドーピングされた状態での電導度が120S/
cm以下であり、ドーパントを含まない重合体の色
もどちらも赤色である。
や、ポリ―〔2,5―(3―メチルチエニレン)〕
は、ドーピングされた状態での電導度が120S/
cm以下であり、ドーパントを含まない重合体の色
もどちらも赤色である。
発明が解決しようとする問題点
本発明は、重合体フイルムの色が従来のチオフ
エン系重合体の色である赤色以外の色をもつとと
もに、ドーピングされた重合体の電導度が実用化
されるに十分高い値をもつ新規なチオフエン系重
合体の製造方法を提供することを目的とする。
エン系重合体の色である赤色以外の色をもつとと
もに、ドーピングされた重合体の電導度が実用化
されるに十分高い値をもつ新規なチオフエン系重
合体の製造方法を提供することを目的とする。
問題点を解決しようとする手段
本発明者らは、このような従来の重合体のもつ
欠点を克服すべく鋭意研究を行つた結果、ある種
の条件下で製造されたポリ―〔2,5―(3―エ
チルチエニレン)〕がその目的に適合することを
見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至つ
た。
欠点を克服すべく鋭意研究を行つた結果、ある種
の条件下で製造されたポリ―〔2,5―(3―エ
チルチエニレン)〕がその目的に適合することを
見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至つ
た。
本発明の製造方法は、3―エチルチオフエンと
支持電解質および溶媒を含む反応系にて3―エチ
ルチオフエンを電解重合させ、その後、電解還元
することを特徴とする。
支持電解質および溶媒を含む反応系にて3―エチ
ルチオフエンを電解重合させ、その後、電解還元
することを特徴とする。
ここで電解重合は、支持電解質としてのヘキサ
フルオロリン酸イオン、ヘキサフルオロヒ素酸イ
オン、テトラフルオロホウ酸イオン、過塩素酸イ
オン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン等を
含む塩の存在のもとに、炭酸プロピレン中でおこ
なわれる。
フルオロリン酸イオン、ヘキサフルオロヒ素酸イ
オン、テトラフルオロホウ酸イオン、過塩素酸イ
オン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン等を
含む塩の存在のもとに、炭酸プロピレン中でおこ
なわれる。
電極材料には、金、白金などの貴金属、ニツケ
ル、炭素のほかに酸化第二インジウム、酸化第二
スズなどをガラス表面に蒸着したガラス電極も用
いられる。また、陰極としては、アルミニウムや
水銀も用いられる。
ル、炭素のほかに酸化第二インジウム、酸化第二
スズなどをガラス表面に蒸着したガラス電極も用
いられる。また、陰極としては、アルミニウムや
水銀も用いられる。
電解重合は、定電流電解、定電圧電解、定電位
電解のいずれの方法に従つてもよい。また、電解
重合は、窒素、アルゴンなどの不活性雰囲気下で
行うのが有利である。重合膜は通電時間により膜
厚を調整することができる。重合体は、使用した
支持電解質中の陰イオンがドーピングされた構造
で得られ、これは、150〜270S/cmの電導度を有
する。この重合体組成物は、次に電解還元するこ
とにより、陰イオンが分離し、ポリ―〔2,5―
(3―エチルチエニレン)〕となる。この重合体
は、有機溶媒に不溶であり、化学的安定性に優れ
ている。赤外吸収スペクトルは、830cm-1のバン
ドが2,3,5―トリ置換チオフエン環に、730
cm-1のバンドが末端である2.3―ジ置換チオフエ
ン環に帰属され、また末端として他に考え得る
2.4―ジ置換チオフエン環や3.4―ジ置換チオフエ
ン環に帰属されるバンドを示さなかつた。赤外吸
収スペクトルの吸光度測定にて、求められた重合
度は90〜250である。
電解のいずれの方法に従つてもよい。また、電解
重合は、窒素、アルゴンなどの不活性雰囲気下で
行うのが有利である。重合膜は通電時間により膜
厚を調整することができる。重合体は、使用した
支持電解質中の陰イオンがドーピングされた構造
で得られ、これは、150〜270S/cmの電導度を有
する。この重合体組成物は、次に電解還元するこ
とにより、陰イオンが分離し、ポリ―〔2,5―
(3―エチルチエニレン)〕となる。この重合体
は、有機溶媒に不溶であり、化学的安定性に優れ
ている。赤外吸収スペクトルは、830cm-1のバン
ドが2,3,5―トリ置換チオフエン環に、730
cm-1のバンドが末端である2.3―ジ置換チオフエ
ン環に帰属され、また末端として他に考え得る
2.4―ジ置換チオフエン環や3.4―ジ置換チオフエ
ン環に帰属されるバンドを示さなかつた。赤外吸
収スペクトルの吸光度測定にて、求められた重合
度は90〜250である。
実施例
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。
る。
実施例 1
3―エチルチオフエン0.224g(2ミリモル)
を10mlの炭酸プロピレンに溶解し、支持電解質と
してヘキサフルオロリン酸テトラエチルアンモニ
ウムを0.083g(0.3ミリモル)を加えた溶液を作
成した。電極として、陽極には、ITOガラス電極
を用い、陰極には、白金板を用いた。アルゴンを
15分間吹込んだ後、5℃で電解重合を行つた。電
流密度10mA/cm2で80秒間重合させると、陽極上
にヘキサフルオロリン酸イオンがドーピングされ
た黒色膜状重合体組成物が得られたが、次に電極
の極性を反転し、ヘキサフルオロリン酸イオンの
除去を行つた。この場合の電流密度は、0.5m
A/cm2で両極の電位が30Vになるまで電流を流し
た。この電解還元を行つた重合体をアセトニトリ
ル洗浄後、乾燥し、橙色膜状重合体を得た。この
重合体の赤外スペクトルを第1図に示す。
を10mlの炭酸プロピレンに溶解し、支持電解質と
してヘキサフルオロリン酸テトラエチルアンモニ
ウムを0.083g(0.3ミリモル)を加えた溶液を作
成した。電極として、陽極には、ITOガラス電極
を用い、陰極には、白金板を用いた。アルゴンを
15分間吹込んだ後、5℃で電解重合を行つた。電
流密度10mA/cm2で80秒間重合させると、陽極上
にヘキサフルオロリン酸イオンがドーピングされ
た黒色膜状重合体組成物が得られたが、次に電極
の極性を反転し、ヘキサフルオロリン酸イオンの
除去を行つた。この場合の電流密度は、0.5m
A/cm2で両極の電位が30Vになるまで電流を流し
た。この電解還元を行つた重合体をアセトニトリ
ル洗浄後、乾燥し、橙色膜状重合体を得た。この
重合体の赤外スペクトルを第1図に示す。
この重合体は約170の重合度を有するポリ―
〔2.5―(3―エチルチニレン)〕であることがわ
かつた。
〔2.5―(3―エチルチニレン)〕であることがわ
かつた。
実施例 2
実施例1において、ヘキサフルオロリン酸テト
ラエチルアンモニウムの代わりにテトラフルオロ
ホウ酸テトラエチルアンモニウム0.065g(0.3ミ
リモル)を用いて、同様に電解重合を電流密度10
mA/cm2で3分間重合させると、陽極上にテトラ
フルオロホウ酸イオンがドーピングされた黒色膜
状重合体組成物が得られたが、次に電極の極性を
反転し、テトラフルオロホウ酸イオンの除去を行
つた。この場合の電流密度は0.5mA/cm2で両極
の電位が30Vになるまで電流を流した。この電解
還元を行つた重合体をアセトニトリル洗浄後、乾
燥し、橙色膜状重合体を得た。この重合体の赤外
スペクトルは、本質的に第1図と同じであつた。
この重合体は、約110の重合度を有するポリ―
〔2.5―(3―エチルチエニレン)〕であることが
わかつた。
ラエチルアンモニウムの代わりにテトラフルオロ
ホウ酸テトラエチルアンモニウム0.065g(0.3ミ
リモル)を用いて、同様に電解重合を電流密度10
mA/cm2で3分間重合させると、陽極上にテトラ
フルオロホウ酸イオンがドーピングされた黒色膜
状重合体組成物が得られたが、次に電極の極性を
反転し、テトラフルオロホウ酸イオンの除去を行
つた。この場合の電流密度は0.5mA/cm2で両極
の電位が30Vになるまで電流を流した。この電解
還元を行つた重合体をアセトニトリル洗浄後、乾
燥し、橙色膜状重合体を得た。この重合体の赤外
スペクトルは、本質的に第1図と同じであつた。
この重合体は、約110の重合度を有するポリ―
〔2.5―(3―エチルチエニレン)〕であることが
わかつた。
参考例 1
実施例1において、行つたと同様に電解重合を
電流密度10mA/cm2で80秒間重合させたところ、
ヘキサフルオロリン酸イオンがドーピングされた
黒色膜状重合体組成物が得られた。この膜状重合
体組成物は、厚みが2.0μmであり、270S/cmの電
導度を示した。
電流密度10mA/cm2で80秒間重合させたところ、
ヘキサフルオロリン酸イオンがドーピングされた
黒色膜状重合体組成物が得られた。この膜状重合
体組成物は、厚みが2.0μmであり、270S/cmの電
導度を示した。
参考例 2
実施例1において、行つたと同様に電解重合を
電流密度10mA/cm2で4分間重合させたところ、
ヘキサフルオロリン酸イオンがドーピングされた
黒色膜状重合体組成物が得られた。この膜状重合
体組成物は、厚みが6.3μmであり、240S/cmの電
導度を示した。
電流密度10mA/cm2で4分間重合させたところ、
ヘキサフルオロリン酸イオンがドーピングされた
黒色膜状重合体組成物が得られた。この膜状重合
体組成物は、厚みが6.3μmであり、240S/cmの電
導度を示した。
参考例 3
実施例1において、ヘキサフルオロリン酸テト
ラエチルアンモニウムの代わりにヘキサフルオロ
ヒ素酸ナトリウム0.064g(0.3ミリモル)をま
た、陰極にアルミニウムを用いて、同様に電解重
合を電流密度5mA/cm2で8分間重合させたとこ
ろ、ヘキサフルオロヒ素酸イオンがドーピングさ
れた黒色膜状重合体組成物が得られた。この膜状
重合体組成物は、厚みが7.1μmであり、270S/cm
の電導度を示した。
ラエチルアンモニウムの代わりにヘキサフルオロ
ヒ素酸ナトリウム0.064g(0.3ミリモル)をま
た、陰極にアルミニウムを用いて、同様に電解重
合を電流密度5mA/cm2で8分間重合させたとこ
ろ、ヘキサフルオロヒ素酸イオンがドーピングさ
れた黒色膜状重合体組成物が得られた。この膜状
重合体組成物は、厚みが7.1μmであり、270S/cm
の電導度を示した。
参考例 4
実施例2において、行つたと同様に電解重合を
電流密度10mA/cm2で3分間重合させたところ、
テトラフルオロホウ酸イオンがドーピングされた
黒色膜状重合体組成物が得られた。この膜状重合
体組成物は、厚みが5.3μmであり、190S/cmの電
導度を示した。
電流密度10mA/cm2で3分間重合させたところ、
テトラフルオロホウ酸イオンがドーピングされた
黒色膜状重合体組成物が得られた。この膜状重合
体組成物は、厚みが5.3μmであり、190S/cmの電
導度を示した。
発明の効果
以上のように本発明は、電子材料及び光学材料
等の分野に利用されるすぐれた特性を有する新規
な重合体を提供するものである。
等の分野に利用されるすぐれた特性を有する新規
な重合体を提供するものである。
第1図は、本発明化合物の赤外線吸収スペクト
ル図である。
ル図である。
Claims (1)
- 1 支持電解質を含む溶媒中で3―エチルチオフ
エンを電解重合させ、その後、電解還元すること
を特徴とするポリ―[2,5―(3―エチルチエ
ニレン)]の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4681885A JPS61209224A (ja) | 1985-03-09 | 1985-03-09 | チオフェン系重合体の製造方法 |
US06/831,494 US4691005A (en) | 1985-03-09 | 1986-02-21 | Thiophene derivative polymer, polymer composition, and methods for manufacture thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4681885A JPS61209224A (ja) | 1985-03-09 | 1985-03-09 | チオフェン系重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61209224A JPS61209224A (ja) | 1986-09-17 |
JPH0149412B2 true JPH0149412B2 (ja) | 1989-10-24 |
Family
ID=12757917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4681885A Granted JPS61209224A (ja) | 1985-03-09 | 1985-03-09 | チオフェン系重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61209224A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60226524A (ja) * | 1984-04-02 | 1985-11-11 | ポラロイド コーポレーシヨン | 導電性重合体 |
-
1985
- 1985-03-09 JP JP4681885A patent/JPS61209224A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60226524A (ja) * | 1984-04-02 | 1985-11-11 | ポラロイド コーポレーシヨン | 導電性重合体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61209224A (ja) | 1986-09-17 |
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