JPH0149266B2 - - Google Patents

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JPH0149266B2
JPH0149266B2 JP19088682A JP19088682A JPH0149266B2 JP H0149266 B2 JPH0149266 B2 JP H0149266B2 JP 19088682 A JP19088682 A JP 19088682A JP 19088682 A JP19088682 A JP 19088682A JP H0149266 B2 JPH0149266 B2 JP H0149266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tryptophan
acid
results
ester
reaction
Prior art date
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Expired
Application number
JP19088682A
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English (en)
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JPS5980659A (ja
Inventor
Fumio Iwata
Takumi Tsunoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP19088682A priority Critical patent/JPS5980659A/ja
Publication of JPS5980659A publication Critical patent/JPS5980659A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、トリプトフアンアミドの製法に関す
るものである。 トリプトフアンアミドは、例えばアミノ酸輸
液、動物飼料添加物、睡眠導入剤などの用途を有
しているL−トリプトフアンの合成原料として、
重要な化合物である。 従来、トリプトフアンエステルとアンモニアを
反応させることによる、トリプトフアンアミドの
製法は公知である。しかしこの方法は、一般のエ
ステルからアミド化物を合成する反応と同様に、
アミド化速度が極めて遅く、高収率で目的物を得
ることができない。 本発明者らは、トリプトフアンエステルとアン
モニアの反応により、トリプトフアンアミドを高
収率で製造することのできる方法を開発すること
を目的とし、鋭意研究を行つた。その結果、該反
応を酸および/または酸のアンモニウム塩の存在
下に実施すれば、極めて高収率でトリプトフアン
アミドを製造することができることを知見し、本
発明を完成するに到つた。 すなわち本発明は、トリプトフアンエステルと
アンモニアを、酸および/または酸のアンモニウ
ム塩の存在下に反応させることからなる、トリプ
トフアンアミドの工業的に優れた製法を提供する
ものである。 本発明における原料のトリプトフアンエステル
としては、例えば次の一般式で表わす化合物が有
用である。 該一般式におけるRとしては、例えば炭素数1
〜10を有するアルキル基、フエニル、トリルある
いはキシリルの如きアリール基および炭素数3〜
10を有するアルケニル基などを挙げることができ
る。 アンモニアは、トリプトフアンエステルに対し
て、10〜200倍モル、好ましくは30〜120倍モル使
用することができる。またその形態には、特別制
限がなく、通常液体アンモニアまたはアンモニア
水溶液が用いられるが、場合によつてはアンモニ
アガスを反応系に吹き込むこともできる。 本発明において使用に供される酸としては、塩
酸、硫酸、炭酸、硝酸、リン酸の如き無機酸、お
よびギ酸、酢酸、シユウ酸、安息香酸、P−トル
エンスルホン酸の如き有機酸、などが有用であ
る。また酸のアンモニウム塩としては、前記無機
酸および有機酸のアンモニウム塩が有用である。
これらの酸とそのアンモニウム塩は、各々単独で
も用いられるが、両者を併用することもできる。 これら酸および/または酸のアンモニウム塩
は、トリプトフアンエステルに対して、通常、1
〜20倍モル、好ましくは5〜10倍モル、用いるこ
とができる。 反応は、アンモニアとして液体アンモニアある
いはアンモニア水溶液を用いる場合には、これら
が溶媒作用をも兼ねるため、無溶媒下でも行うこ
とができるが、反応を防害しない溶媒中で実施す
ることもできる。 使用に供される溶媒としては、酸、エステル類
およびアミン類を除くほとんどの一般的溶媒が用
いられる。その例としては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、エチレングリ
コールなどのアルコール類;ベンゼン、キシレ
ン、トルエン、ニトロベンゼン、クロロベンゼン
などの芳香族類および置換芳香族類;ジエチルエ
ーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、
セロソルプ、ジオキサンなどのエーテル類;など
を挙げることができる。 また反応は、通常、10〜150℃、好ましくは50
〜100℃の温度で、0.5〜15時間、好ましくは2〜
10時間実施される。 かくして、次の一般式で表わされるトリプトフ
アンアミドを高収率で得ることができる。 反応終了後、目的物の単離は、蒸留、抽出など
の操作を適宜施すことによつて、極めて容易に行
うことができる。例えば、その1例として次の操
作を例示することができる。まず反応液中のトリ
プトフアンアミドを塩酸を用いて、その塩酸塩と
して水層に抽出し、抽出液である塩酸水溶液を留
去してトリプトフアンアミドの塩酸塩の粗結晶を
得、次いで該粗結晶をイオン交換樹脂処理あるい
は中和抽出処理した後、クロロホルムで洗浄する
ことによつて遊離のトリプトフアンアミドを単
離、取得することができる。 次に、本発明の実施例および比較例を挙げる。
なお、各例におけるトリプトフアンアミドの収率
は、いずれもトリプトフアンエステル基準であ
る。また各例において、トリプトフアンアミドの
定量は、高速液体クロマトグラフイーを用いて行
つた。 実施例 1 300c.c.オートクレーブに、トリプトフアンイソ
ブチルエステル3.5gを含むイソブタノール溶液
40gを仕込み、次いで塩化アンモニウム3.6gおよ
び液体アンモニア26gを入れ80℃で7時間反応を
行つた。その結果を、第1表に示す。 実施例 2 トリプトフアンイソプチルエステル4.7gを含む
イソブタノール溶液40gに、塩化水素ガス約6gを
吹き込み、その溶液を300c.c.のオートクレープに
仕込んだ後、液体アンモニア24gを入れて80℃で
7時間反応を行つた。その結果を、第1表に示
す。 実施例 3 300c.c.のオートクレープにトリプトフアンイソ
ブチルエステル4.4gを含む36wt%塩酸水溶液9.0g
を入れ、次いで液体アンモニア24gを仕込み80℃
で7時間反応を行つた。その結果を、第1表に示
す。 実施例 4 塩化アンモニウムに代えて、安息香酸アンモニ
ウム塩7.6gを用いた他は、実施例1と同様の操作
で実験を行つた。その結果を、第1表に示す。 実施例 5 塩化アンモニウムに代えて、酢酸アンモニウム
4.0gを用いた他は、実施例1と同様の操作で実験
を行つた。その結果を、第1表に示す。 実施例 6 塩化アンモニウムに代えて、96wt%硫酸水溶
液4.0gを用いた他は、実施例1と同様の操作で実
験を行つた。その結果を、第1表に示す。 実施例 7 塩化アンモニウムに代えて、酢酸4.0gを用いた
他は、実施例1と同様の操作で実験を行つた。そ
の結果を、第1表に示す。 実施例 8 塩化アンモニウムに代えて、硫酸アンモニウム
7.7gを用いた他は、実施例1と同様の操作で実験
を行つた。その結果を、第1表に示す。 実施例 9 塩化アンモニウムに代えて、炭酸アンモニウム
塩5.3gを用いた他は、実施例1と同様の操作で実
験を行つた。その結果を、第1表に示す。 実施例 10 塩化アンモニウムに代えて、リン酸アンモニウ
ム10.0gを用いた他は、実施例1と同様の操作で
実験を行つた。その結果を、第1表に示す。 比較例 塩化アンモニウムを添加しなかつた他は、実施
例1と同様の操作で実験を行つた。その結果を、
第1表に示す。
【表】 実施例 11 300c.c.オートクレープに、トリプトフアンメチ
ルエステル3.0gを含むメタノール溶液30gを仕込
み、次いで塩化アンモニウム3.6gおよび液体アン
モニア26gを入れて80℃で7時間反応を行つた。
その結果を、第2表に示す。 実施例 12 トリプトフアンメチルエステルを含むメタノー
ル溶液に代えて、トリプトフアンエチルエステル
3.1gを含むエタノール溶液30gを用いた他は、実
施例11と同様の操作で実験を行つた。その結果
を、第2表に示す。 実施例 13 トリプトフアンメチルエステルを含むメタノー
ル溶液に代えて、トリプトフアンノルマルブチル
エステル3.5gを含むノルマルブタノール溶液40g
を用いた他は、実施例11と同様の操作で実験を行
つた。その結果を、第2表に示す。 実施例 14 トリプトフアンメチルエステルを含むメタノー
ル溶液に代えて、トリプトフアンフエニルエステ
ル3.8gを含むメタノール溶液30gを用いた他は、
実施例11と同様の操作で実験を行つた。その結果
を、第2表に示す。 実施例 15 トリプトフアンメチルエステルを含むメタノー
ル溶液に代えて、トリプトフアンメチルエステル
3.0gを含むメタノール溶液30gを用いた他は、実
施例11と同様の操作で実験を行つた。その結果
を、第2表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 トリプトフアンエステルとアンモニアを、酸
    および/または酸のアンモニウム塩の存在下に反
    応させることを特徴とする、トリプトフアンアミ
    ドの製法。
JP19088682A 1982-11-01 1982-11-01 トリプトフアンアミドの製法 Granted JPS5980659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19088682A JPS5980659A (ja) 1982-11-01 1982-11-01 トリプトフアンアミドの製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19088682A JPS5980659A (ja) 1982-11-01 1982-11-01 トリプトフアンアミドの製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5980659A JPS5980659A (ja) 1984-05-10
JPH0149266B2 true JPH0149266B2 (ja) 1989-10-24

Family

ID=16265375

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19088682A Granted JPS5980659A (ja) 1982-11-01 1982-11-01 トリプトフアンアミドの製法

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JPS5980659A (ja) 1984-05-10

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